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2006/03/24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
コンビニのおにぎりを見ながら思ったことがある。

コンビニのおにぎりは衛生上の問題などから包装されている。
なおかつ、ご飯で海苔がしなっとならないように、間に1層入れて隔離してある。
おにぎりの販売にあたって、この厳重な包装を、いかに早く、いかに簡単に取り去るかということが大きなテーマであることは間違いない。

おにぎりの包装にも初期の頃にはいろいろなバリエーションがあった。
一度ビニールを開いてから包み直すものや、先端部を切り取って中のシートを取り去ってから外のシートをはがすものなど・・・。
開き方を間違えると収拾が付かなくなることもあり、いちいち手順を確認しながら開けたものだ。

時間とともにだんだんと練られてきて、最近はほぼ1種類になってきたような気がする。
まず縦方向に入った紐状のビニールを引っ張る。
すると、ビニールは左右に分離される。
そこから左右に引っ張って内側と外側のシートを一度に取り去ってしまう。
すると、なんとしたことか、海苔にくるまれたおにぎりが登場する。
手順としては3段階。
中央、右、左。

実に簡単なものだが、ここに至るまで、包装担当者はかなり悩んだのだろう。
引っ張るときに力が必要だとおにぎりが変形してしまう。
半透明の内側の素材の選定も、実は相当考えられたものであるのだろう。
担当者に話を聞くことができれば、今はなき「プロジェクトX」並みの秘話があるに違いない。

そこで気になったのは、「左右に引っ張る」のだが、さて、どちらが「2」で、どちらが「3」なのかということだ。
おにぎりにはちゃんと、「2」「3」と書いてある。
おそらくどちらでもいいはずだ。
すでに包装紙は左右に分断されているわけだから、どちらが先でも影響はない。
現に、「2」と「3」の手順を間違ったから収拾が付かなくなり、中に入っていた鮭が転がり出てきた、なんて経験もない。

ではなぜ、「2」「3」と番号が付いているのか?

左右両方に「2」としておけばいいのではないか、という意見もあるだろう。
しかし、そうすると、同時に引っ張らないといけないと思う人がいるかもしれない。
実は現にそうしようとした人がいて、両手で左右に引っ張ってしまったために、中のおにぎりが路上に転がり出ることになった、という事件があったかもしれない。

それなら、これはどうだろう。

「2」または「3」(左右のどちらが先でも問題はありません) 
どちらかの手でおにぎりをしっかりと持って、残る片方の手で左右のどちらかの包装紙だけをを引っ張ってください。
万が一、両方でおにぎりをしっかり持って左右に引っ張った場合には、中の昆布が出てしまうことがあります。
また、両方の手で包装紙だけを持って左右に引っ張った場合には、昆布のみならずおにぎり自体が飛び出す危険性があります。

確かに親切なような気もするが長い。
包装紙全体が説明文になってしまう。

担当者は悩んだに違いない。
どちらからでもいいのに、番号をつけてしまうと、神経質な人は必ずその番号に従おうとするかもしれない。
すでに右手でおにぎりを持っていたにも関わらず、その手を左手に持ち替えてから手順に従おうとするとしたら無駄なことをさせていることになる。
それなら、「1」の紐を引く手を左右のどちらかに特定すれば、自然と「2」で使う手が決まってくるはずだ・・・・・。
喧々諤々。
口角泡を飛ばして激しい議論。

結局、練りに練った結果が現在の包装なのだろう。
一度じっくりみて見ると、そこに男達の苦闘の跡が見えるかもしれない。

ま、どうでもいいことなんですが・・・・。





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Last updated  2006/03/24 01:21:27 PM
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