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2017/05/30
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廿日市市原地区には、今でも美しい棚田が残っています。
原地区といっても、地元の人でないと分かりにくいと思うのですが、ちょうど、廿日市の市街地から極楽寺山に向かっていった山の斜面に田畑が切り開かれ、棚田を形成しています。
そのため、海に向かって開いた地形で、景色も抜群。

丁度、この日は、大型客船の来航日にあたり、大きな船が五日市港に入っているのも見えました。


廿日市の市街地からさほど遠くないにも関わらず、住宅の建築は規制されていて、開発が行われていません。
そのため、今でも昔ながらの美しい棚田が残っています。


こちらのご夫婦と少しお話をさせていただきました。
「去年は6枚の田んぼを作ったが、今年は体もしんどいので、3枚だけにした」とのことでした。
奥様の方のお年は、確か74才とか。


市街地に近い原地区は、高齢化が進んで、小学校の廃校の危機にあるという話を聞きました。
確かに、農作業をされている方のほとんどは高齢の方のようです。


ただ、最近は、よそから空き家に越してくる人も増えてきて、小学校の児童も増えつつあるとか。
市街地に近い割に、里山の風情も残しているので、暮らしやすいのかもしれません。
別のご老人は、「自分らの食べる分だけ作り寄るんじゃが、田をつくらんと草が生えてのう・・・。ほんまは、買うた方がええぐらいじゃが」と言われてました。


この風景がいつまでも残ればと思いますね。
といっても、農作業そのものが重労働であるうえ、棚田となるとなおさら大変なことと思います。
住む人の高齢化とともに、水を張った田んぼが減ってくるのかと思うと、さびしいですね。





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Last updated  2017/05/30 08:01:51 AM
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