サカナ男爵の本とゲームにおぼれて

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2023.09.24
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カテゴリ: 映画・DVD
映画版 ミステリと言う勿れを観てきました。
元々本作はほとんど観ていなかったのですが、劇場版公開前にテレビでやっていた特別編を観て興味を持ちました。
宣伝にまんまとはまってしまいました。



※この記事はネタバレを含みます。
【あらすじ】

何かと事件に巻き込まれやすい天然パーマの大学生久能整(くのう ととのう)。
広島の美術館を訪れた整は、女子高生狩集汐路(かりあつまり しおじ)から強引にバイト話を持ち掛けられます。

資産家である狩集家は遺産を一人だけに相続させるしきたりがあり、遺産相続の際は死者が出ることもしばしばありました。
今回汐路の祖父が亡くなりましたが、その子は全て事故死しているため、孫である汐路とそのいとこたちが相続候補者となりました。

整は汐路のボディガード兼謎解き要員として巻き込まれて行きました。
しだいに明らかになる一族の因縁とは?


【編集が秀逸な作品】
ミステリは情報量が多くなりがちなのでどうやってまとめるのかなと思っていました。
実際観てみると冗長にならず、さりとて削りすぎて内容が伝わらなくなっていることもありませんでした。

観終わった後原作を読み返してみたのですが、細かいシーンが入れ替わっていました。
マンガと映画の表現の違いなのかなと思いましたが、全く違和感がありませんでした。

劇中に登場する「鬼の集」の朗読劇はどう表現するのかなと思っていたのですが、原作の絵をそのまま使っているのがなるほどと思いました。

また、ミステリと言う勿れといえば整君の理屈っぽいけどどこか真理を突いた「常々思ってるんですけど」が見どころの一つだと思います。
どれを残してどれを省くのかも制作陣は苦労したんじゃないかなと思いました。


【相変わらずの優れた音楽】
特別編を観た時も感じたのですが、ミステリと言う勿れは音楽の使い方が上手いと思います。
クラシックをアレンジしたものを使ったり、あえてBGMの無いシーンがあったりと、物語を効果的に盛り上げていたように思います。


【一味違ったミステリでした】
感想としては、一般的なミステリとは違った印象を受けました。
遺産相続に絡んだ事件が起こるのかと思えば、その裏に潜む因習が動機だったというのは捻りが利いていたと思います。

こうしたミステリですと相続人候補が次々と死ぬものですが、過去の事件はあるものの整が関わった範囲では死人はゼロでした。
誰かは死ぬのかなと思っていたのですが、これはかなり意外でした。
わざわざ人を死なせなくても良いミステリはできるものだなと思いました。


個人的には、相続人候補たちがいがみ合うことはあっても仲が良かったのがほっとしました。
協力しようとなった時「これで謎解きだけすればいいんやね」とか「誰が解いても恨みっこなし」といったやりとりがほほえましいですね。
遺産相続のライバルではあっても、それまでの人生で信頼関係があったんだなあと思いました。

また、汐路の親たちが本当の狩集家の後継者と「こんなことは自分たちの代で終わらせる」と言っていたシーンが印象的でした。
そこに悲壮感は無く、未来への希望を感じさせました。
真の狩集家が復讐しようとしなかったので、整君が言うとおり被害者が加害者にならず、加害者が被害者になりませんでした。
こうした展開はミステリでも少ないのではないでしょうか。


【常々思っているのですが……】
今回の犯人は長く続くしきたりによって殺人を犯したため、あまり罪の意識がありませんでした。
それに対して蔵の名前に義の字が使われていないことから「これを始めた人は悪事だと思っていたのでしょうね」というのが印象的でした。
強い言葉は使っていませんが、犯人に対する痛烈な皮肉だと思います。

また、汐路にカウンセリングを勧めるシーンが好きです。
日本では負けた人、壊れた人に問題があるように考えます。
整君の言うように、人の弱さを認められるような社会になったら良いですね。



原作の味わいを余すことなく盛り込んだ作品であり、原作ファンも満足できる内容に仕上がっていると思います。

公式ホームページは こちら。



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最終更新日  2023.09.24 20:00:09
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