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昨日よりの続き「モナ・リサは高脂血症だった」を取り上げます。モナ・リザは高脂血症だった [ 篠田達明 ]価格:734円(税込、送料無料) (2016/11/9時点)高脂血症、必ず高血糖、高血圧とセットで使われる何となくやるせないあきらめモードが漂う言葉。私もごたぶんにもれず、医者からよく聞かされるおなじみの言葉ではあります。感慨深いものがありますな。・・・ふぅ~む、モナ・リサも私と同類であったか!?著者の篠田達明さんは、御年六十八歳、現役の整形外科医にして作家、ナント四十一歳から小説を書き始めたというから恐れ入ります。医学を題材にしたユニークな歴史ものが得意なジャンル。「大御所の献上品」や「法王庁の避妊法」などが直木賞候補になっている。世間には才能のある方がいらっしゃるものですね。うらやましい。私にももう少しものを書く才能があれば・・・と思ってしまいます。(もう少しどころか、山ほど必要でしょ!同じもう少しでも、貴方の場合には、もう少し節制が必要というもの。そうすれば中性脂肪もコレステロールも下がるってもんですよ。・・・イタタッ!今日はツッコミがきついですな・・・笑!)「もしクレオパトラの鼻がほんの少し低かったなら、世界の歴史は変っていただろう」とはよく聞く話ですよね。「もし明智光秀がド近眼でなかったら、本能寺の変はなかったかも・・・」と考えてしまうのが、この本のおもしろさなのです。光秀とよく対比して語られるのが、天下人秀吉、若き日の藤吉郎ですね。藤吉郎は人の顔色を窺うに天性の才能を発揮し、信長が次に何を望んでいるのか、その顔を遠くから見ただけで直ぐに分かったといいます。痒いところに手が届くようによく気がつく言いますが、信長の背中が痒くなる前に後ろに回ってはべっていたのが藤吉郎であったと言えましょう。一方光秀は、幼少の頃より学問に長じ、よく本を読んだため必然として目が悪かった。それも強度の近視であったというではありませんか。近視の方はご経験がおありでしょうが、遠くに焦点を合わせようとするあまりに、目を細めてあごをしゃくりあげるように上目使いの視線を発してしまう。これが、信長には人を小馬鹿にしているようでしゃくにさわったのではないかと、筆者は本の中で想像をめぐらしているのです。おそらく光秀には、信長のかん高い声を耳にするだけで、その顔はぼやけて顔色を窺うどころではなっかたというのです。ナルホド!!ひじょうにおもしろい!!歴史を医学的見地から考察した本を著した人は、私の知る限り篠田達明先生(この先生はドクターという意味の先生です)が初めてだと思います。信長の高血圧、藤原道長の糖尿病、平賀源内のニコチン中毒、藤原定家のマラリヤ、など驚きの内容です。これを残された肖像画から診断しちゃうんですからお医者様の面目躍如たるものがありますよね。「モナ・リサは高脂血症だった」お奨めの一冊です。◆酒そば本舗トップページへ◆**貴方の共感できる生き方がきっとある**
2005年09月10日
昨日は、酒を話題にすると言いながら話が白楽天に飛んじゃってごめんなさい。「楽天」と絡むとついつい力が入っちゃうんです。李白、杜甫、白楽天と唐代三大詩人に言及したのは、クイズをしたかったばかりじゃないんです。やはりお酒の話をしようと思って、三人にお出ましいただいたのです。なぜなら、この三大詩人はいずれも劣らぬ大酒飲みであったというではありませんか。私にもこの辺のことまでの知識はあったんです。でも、歴史と文学としての解釈に関係することなので、正確をきして読者にご案内しなければと思い、図書館へ行って調べてまいりました。どう読んで、どう解釈したらいいのか分からない漢字ばかり並べられた文をうんうん唸って読むつらさったら、二日酔いの朝なんて、つらさのうちに入りませんよ。それで、「中国古典詩聚花 美酒と宴遊」(山之内正彦、成瀬哲生共著)に三人の飲みっぷりについて詳しく書いてありましたので、しっかり勉強してまいりました。しかし、エライ先生がいらっしゃるものですね。三人の残した酒の歌から、飲みっぷりまで分かっちゃうなんて・・・私の好きな白楽天は、自ら酔吟先生と称して酒をこよなく愛した。比較的少量の酒で陶然と酔うことができたといいます。(私の場合は、当然と酔ってしまいますがね・・・!?!?)酔うことに心の平安を求めたのが白楽天。理性派といえましょう。杜甫はどちらかと言えば、分かりやすく言うところのヤケ酒派。飲めば飲むほど心の平安は向こうに追いやられてしまう。ヤケ酒を飲んでもなお酔いきれない。酔っぱらってもあくまでこの世の人であろうとしたのが、杜甫の飲み方。苦悩派とでも言うのでしょうか。これはこれで、また凡人にはまねのできない飲み方ですよね。李白は、杜甫がその飲みっぷりを仙人だと言ったぐらいですから、飲めば飲むほど世俗を忘れ、酔郷をさまようことができたというではありませんか。超越派というのでしょうね。(うらやましい・・・)李白の飲みっぷりを仙人のようだと杜甫が詠んだ詩「飲中八仙歌」より、李白の部分を抜粋してお届けします。 李 白 一 斗 詩 百 篇 長 安 市 上 酒 家 眠 天 子 呼 来 不 上 船 自 称 臣 是 酒 中 仙酒を一斗飲む間に詩を百篇作っちゃうというのもスゴイですけど、天子の招きがあっても、「酒中の仙人に何の御用でしょうか、もう少し酔っぱらっていたいのです。またにしてください。」ってカッコ良すぎますよね~!酒そば本舗では、水を一滴も使わずに、酒で生地を練り上げて打った酒そばを販売しております。酒そばを食べて李白のようになれれば、貴方も超越派!!カッコいいじゃありませんか!!酒そば本舗開店記念セール中です!!
2005年09月04日
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