今日は前回紹介した ポターズフィールド・パーク
におけるオーナメンタル・グラスを紹介したいと思います。
ここで使われているグラスは背丈も60cm - 80cmと小ぶりのもので、テクスチャーが細かく他の植物とマッチさせやすい品種ばかりです。
ナチュラル・ガーデンを作りたい方はぜひ導入を検討していただきたいものです。

ディスチャンプシア・セスピトーサの園芸品種、ゴールドタウは背丈が60cm から80cmのコンパクトなオーナメンタル・グラスです。
常緑種で日向から半日陰まで適応できるユーティリティ・プレーヤーであり、夏から秋にかけて多くの穂を立ち上げます。
ディスチャンプシア・セスピトーサよりも小ぶりですが穂の数はより多く、夏から秋にかけて銀色から茶色がかった金色へと変化していきます。
群生させると一面が霞みがかったような金色に染まり、幻想的な風景を作り出します。
小型で姿形が整っていて、手間もかからず育てることができる非常に優秀な品種です。
私は去年 サン・ガーデン
のデザイン中に販売元を探しましたが見つからず、断腸の思いで諦めました。
しかし今年ついにいつもお世話になっているおぎはら植物園からデビューしました!
これから買ってバンバン使うつもりなのでバナーは張りますが、みなさん購入はお控えください。
.....冗談です。僕の分は無くなってもいいのでどんどん導入してください。
セスレリア・オータムナリス

コンパクトで姿形の整っていて細長い葉の作り出す細かなテクスチャーが特徴で、日向から半日陰まで様々なコンディションで活躍する汎用性の高いグラスです。
オーナメンタル・グラスといえばパンパスグラスのように大型で目を引くものを思い浮かべる方もいるかと思いますが、こうした小型のグラスは景色の中に溶け込み全体としての統一感を生むために非常に重要な働きをしています。
庭づくりでは花も大切ですが背景となる緑の部分にも凝っていきたいものです。
ポターズフィールドのデザインでは、紫のサルビアは細かく繊細な花穂を持ち、そこにセスレリアとディスチャンプセアのどちらも細かな葉を持つ緑を組み合わせることで、テクスチャーを揃えて統一感を生んでいます。
美術で言うところの余白の美といいますか、メインオブジェクトの配置も重要ですが余白(余緑?)の質を高めていくことも非常に重要なのです。
残念ですがこちらを取り扱っている園芸店はまだ確認できておりません。
モリニア・カエルレア・ムーアヘクセ
モリニア・ムーアヘクセは草丈約1mにの中型オーナメンタル・グラスです。
日向から半日陰を好み、ムア「moor =湿原」の名が表すとおり湿地と草原の境目の水はけが良く潤った土壌を好みます。
穂は紫から焦げ茶色に変化し、 カラマグロスティス・アクティフローラ
のように垂直に整った形状をしています。
宿根草の間に混植させることでナチュラルな雰囲気を醸し出すことができるほか、花色の違う二種類の品種の間にスクリーンのとして植えることでカラークラッシュを避けることもできます。
こちらも残念ながらまだ取り扱っている園芸店を発見できておりません。
しかしながら、こうした世界的に優秀な品種を紹介し、広めていくこともこのブログを立ち上げた一つの理由です。
プランティング・デザインの発達は品種の発達に支えられています。
より多くのより良い品種が流通することで、プロアマ問わず園芸界全体をレベルアップにつながると考えています。
そのためには私のようなデザイナーと種苗業界の連携、そしてみなさんの応援がなによりも必要です。
もしその活動に力を貸していただけるのであれば、下のボタンを一押しいただくか、記事をシェアしていただけるといずれ園芸界を大きく動かしていく力になると信じておりますし、これからの活動の励みになります。
ムーゼの森 ピクチャレスク・ガーデン 2018.11.26
フェントンハウス・ガーデン分析2 2018.08.19
フェントンハウス・ガーデン分析 2018.08.15