全14件 (14件中 1-14件目)
1
长相思 第二季 lost you forever S2第16話阿念(アネン)との婚礼を明日に控えながら漪清(イセイ)園でやけ酒をあおっていた瑲玹(ソウゲン)。小夭(ショウヨウ)は瑲玹の切ない胸の内など知る由もなく、自分の妹を娶るのが嫌なのかと呆れた。「辰栄馨悦(シンエイケイエツ)との婚礼は上機嫌だったくせに…」「私が上機嫌だっただと?!」「あなたは上機嫌だったともっぱらの噂だったわ」「小夭!誰が噂しようとお前の口からは聞きたくなかった! あの婚礼がどれほど苦痛だったと思う?!」激情に駆られた瑲玹は小夭を押し倒さんばかりに詰め寄り、思いの丈をぶちまけそうになった。しかしぎりぎりのところで言葉を飲み込み、うなだれてしまう。小夭は瑲玹の苦しみの原因が自分だとは夢にも思わず、背中をさすって落ち着かせた。「阿念のことばかりであなたの気持ちを考えなかった あなたにとって一番、大事なのは天下と情勢、他は二の次だと思っていたから…」↓プンプンポーズはさすがにちょっと…( ̄▽ ̄;)小夭が瑲玹をなだめている頃、皓翎(コウレイ)王は婚礼準備に忙しい娘の顔を見に行った。しかし長年の夢が叶うというのに阿念は浮き立つ様子がない。婚姻しても瑲玹の真心を得られないと知っているからだ。皓翎王は娘の幸せのため婚礼を取り消すと言ったが、阿念はそれでも瑲玹に嫁ぎたいという。「瑲玹にとって私が1番ではないように、私も今では瑲玹が一番じゃない 選択を迫られたら瑲玹より父王や皓翎の民を選ぶわ 父王、私はもう大人よ、自分を不幸になんてしない」一方、小夭も瑲玹に縁談を押し付けたことを反省し、婚礼を取り消そうと提案していた。しかし冷静になった瑲玹は本来の目的を思い出し、阿念を娶るという。「あなたの望みは何?何か言いかけたでしょう?私が叶えてあげる」「私の望みは…私とお前の平平安安だ」「瑲玹、あなたは天下の主になるの、もう私たちを傷つけられる人なんていない」「そうだな」すると瑲玹はこれまで通り小夭には婚礼の儀に参加してもらいたくないと訴え、祝いの言葉もいらないと伝えた。「漪清園には思い出があるだろう?婚礼が終わったら辰栄山に同じ庭園を造ろう」「気を遣わないで、璟(ケイ)が青丘(セイキュウ)に造ってくれるの」その時、瑲玹から一瞬、殺気が立った。小夭は気づかなかったが、池にいた魚が急に姿を隠してしまう。(・Д・)<あれ?どこ行った魚?翌日、西炎王と皓翎王姫の婚礼が執り行われた。小夭は海岸で暇を潰していたが、その時、思いがけず相柳(ソウリュウ)が現れる。海から上がった相柳は小夭の前までやって来たが、小夭はいきなり相柳の頬をつねった。( ತ _ತ)<何をする?(* ˙꒳˙)<いや夢かと思って…で、何しに来たの?相柳は皓翎王が儲君も立てず一人娘を嫁がせると知り、瑲玹の天下統一を認めたと気づいた。そうなれば瑲玹が洪江(コウコウ)を粛清するのは必至だろう。小夭は友として別の生き方を勧めたが、相柳は失笑した。「私が友だと?…ふっ 私たちが蠱毒で生死が繋がっていると知ったら西炎瑲玹は私を殺せまい お前は西炎王を制する駒に過ぎない」相柳はわざと憎まれ口を叩き、海へ帰ってしまう。「相柳?!一体、何がしたいの?!」「小夭?」その時、小夭を探していた塗山璟がやって来た。塗山璟は西炎王の婚儀が無事に済んだと報告した。安堵した小夭は散策中に相柳が現れたと話し、恐らく相柳は蠱毒の解き方を知っているという。「でも大丈夫、私も医術の研鑽を積んでいるし、そのうち自分で解けるから」「その通りだ、君なら必ず解けるよ」すると2人はかつて瑲玹に収監された龍骨獄に辿り着いた。小夭はあの時、塗山璟が自分の口づけを拒否したと揶揄したが、塗山璟は改めて愛しい人と唇を重ねる。「今日は君を逃さない」一方、海上に戻った相柳もまた貝殻で瀕死の小夭と共に過ごした年月を懐かしんでいた。今も大事に持っていた小夭が残していった涙…。相柳は未練を断ち切るように涙を放り投げたが、結局、手放すことができなかった。皓翎王は朝廷で西炎瑲玹に王位を譲ると宣言した。太尊は小月頂で知らせを受け取ったが、天下統一と言ってもまだ名目に過ぎず、皓翎の部族すべてが承服しているとは思えない。しかし瑲玹のこと、必ずや徳をもって成し遂げられると期待した。西炎瑲玹は即位後、五神山に留まって民のため政に力を尽くした。蓐収(ジョクシュウ)や覃芒(タンボウ)たち腹心の尽力により反発していた愛国の臣下たちも徐々に従うようになる一方、私利のため逆らう奸臣たちは厳しい手段で抑えつけられ、禅譲の波乱は次第に収束していく。そして西炎瑲玹の統治により皓翎の地は栄え、やがて西炎と皓翎の真の統一が実現、瑲玹は名実ともに天下を統べる帝王となった。すると皓翎王は国が治ったのを機に西炎山に移りたいと希望する。皓翎の大臣たちの退路を断ち、君主は瑲玹だけだと示すためだったが、同時に西炎王族の地に住むことで太尊と同等の位にあり、皓翎が滅んだわけではないと示したいという。しかし静(セイ)妃については阿念が淋しくないよう五神山に残すことにした。小夭は父王の養生を手伝うため一緒に西炎山に同行した。「父王は本当に名君ね」「私は善い息子でも善い兄弟でも善い夫でもなかったが、名君にはなれた」「善い父親でもあったわ、私と阿念にとって最高の父親よ」一方、辰栄山では赤水豊隆(セキスイホウリュウ)が王后を訪ねていた。辰栄馨悦(シンエイケイエツ)は阿念への嫉妬で逆上、父と兄に八つ当たりしてしまう。「出世のためにまた私を犠牲にしたわっ!」「お前が選んだ道だ!私や父上が縁談を勧めたか? 一途な夫を望むなら嫁ぐなと助言したはずだ お前の地位を守って来たのは誰だと思って…」「出ていけっ!守ってもらわずとも結構よ!」その頃、相柳は辰栄軍の陣営にいた。天下が統一された今、果たして自分たちの固辞に意義があるのだろうか。洪江は思わず弱音を吐いたが、相柳は千万の敵であろうと戦うと明言した。つづく( ˙꒳˙ )ぴんぴんあんあん、頂きました!
2025.01.30
コメント(6)
长相思 第二季 lost you forever S2第15話百黎(ヒャクレイ)にある赤宸(セキシン)寨を訪ねた小夭(ショウヨウ)。両親の家で赤宸と西陵珩(セイリョウコウ)を知る謎の家守と出くわし、赤宸が噂とは異なり敬愛された獣王で、母もここでは赤宸の妻でしかなかったと聞いた。「それは赤宸が自分の娘のために作ったゆりかごよ?そのおもちゃも…」卓の上にはお世辞にも可愛いとは言えない人形と、母が縫ったと思われる赤子の肌着が並んでいた。さらに行李の中にも赤宸の手作りのおもちゃが並んでいる。「少なくとも娘に情はあったようね、でもいざとなったら無慈悲に娘を捨てた」「確かに2人は天下と民を裏切らなかったけれど、実の娘を裏切ってしまった… 人の親とは呼べないわ」「あなたに私の両親をそしられる筋合いはない!(はっ)一体、あなたは何者?!」小夭は物陰にうずくまっている家守の正体を探ろうとした。しかし女人は激しい炎をまとい、なかなか近づくことができない。「駄目よ!来ないで! 太陽火(タイヨウカ)は全てを焼き尽くす、霊力の強い神族でも灰と化してしまうわ!」「あなたに命令されるいわれなどない!意地でも行ってやる!」小夭は忠告を無視して自ら炎の中に入ったが、その時だった。「小夭…」実は黒衣をまとった謎の女人は小夭の母・西陵珩だった。小夭は念願かなって母と再会、これまでの恨みつらみが嘘のように消えて行くようだった。西陵珩の顔は太陽火で真っ赤に焼けこげていたが、小夭は自分の医術と西炎王となった瑲玹(ソウゲン)の力で必ず治すと訴える。しかし西陵珩は娘と話せただけで十分だと言った。「小夭、娘(ニャン)と赤宸の最大の願いが分かる? 全て手放してあなたとここで暮らし、あなたが嫁ぐ日まで大切に育てることだった でも運命がそれを許さなかった…これまで1人で辛かったでしょう?」「ううん、辛くなんてない…本当は少し辛かったけど大丈夫… だってほら、こんなに立派に大人になったでしょう?瑲玹も外にいるわ」小夭は瑲玹を呼ぼうとしたが、西陵珩にはもう時間がなかった。「ここであなたを400年も待った、本当に申し訳なかったと謝りたくて… あの人も私と一緒にここであなたを待っていた」当時、西陵珩は辰栄軍を倒すため太陽火を使った。しかし太陽火は全てを焼き尽くす炎、西陵珩も巻き込まれて理性を失った怪物と化したが、赤宸が己を犠牲にして灰となり、西陵珩の念をこの家に封印してくれたという。「だからあなたに会えたの」その時、窓の隙間から桃の花びらが舞い込み、小夭を愛おしそうに包み込んだ。「あなたと瑲玹が無事に成長したなら思い残すことはない、もう行くわね」「いやよ…娘、どこへも行かないで!」小夭は炎の中をはいつくばって母の念にしがみついたが、ついに母は灰となって桃花と共に消えてしまう。すると1ひらの花びらが小夭の額のあざに舞い降り、駐顔花(チュウガンカ)の封印を解いた。駐顔花は天地が生んだ神器、皓翎王は小夭の霊力では攻撃力を制御できないが、顔を変えることで護身できると教えた。そこで小夭は早速、瑲玹や塗山璟(トザンケイ)の顔を模倣し、また元の顔に戻ってみせる。「使えるようになったわ!」皓翎王は嬉しそうな小夭の姿を見ながら、これで赤宸と西陵珩に借りを返せたと安堵した。そんなある日、相柳(ソウリュウ)も赤宸寨の家で2人の絵姿を感慨深げに眺めていた。すると曲者が現れたと聞いて巫王(フオウ)が駆けつける。しかし思いがけずその曲者が百黎族の獣王・赤宸の骨令を持っていた。「どこで手に入れた?」「義父が赤宸と知り合いでね、知己とまでは言えないが戦友だった」実は百黎族は骨令を持つ者の頼みを1つ聞かねばならない掟があった。「教えてくれ、情蠱(ジョウコ)の解き方を」相柳にとって赤宸が家を持っていたことは意外だった。巫王の話によるとここは西陵珩のために赤宸が建てた家だったが、結局、暮らせたのはわずか数日だったという。相柳は2人の絵姿に自分と小夭を重ねたが、叶うはずもない幻だった。その夜、海上で月と毛球(ケダマ)を相手に酒を飲む相柳。「敵となるくらいなら忘れた方がいい…」皓翎王は瑲玹と一緒に小夭の薬が届くのを待っていた。実はいつも身につけている指輪は西陵珩が切り落とした指の骨で作ったものだという。「過去の過ちを戒め、教訓として生かすためにな」「師父はご自分に厳しすぎます、私も小夭も恨んでいませんよ」そこへちょうど小夭と塗山璟が薬湯を運んできた。「陛下、心穏やかに養生すれば良くなります」「まだ陛下と呼ぶのか?」「…父王」瑲玹は皓翎王がなぜ病を装ったのか分からなかった。「病のふりをしなければ儲君の話も出なかったでしょう? 白虎(ビャッコ)部と常㬢(ジョウギ)部も裏切ることはなかった」「私が世継ぎを考えなかっとでも?儲君は育ててある、重臣もな、3人の弟子だ 覃芒(タンボウ)は信頼に足る、蓐収(ジョクシュウ)は重責を任せられる 瑲玹には…天下を預けられる」皓翎王は民が平和に暮らせることが何より大事だと考え、早々に禅譲を決意していた。しかし大臣たちの反発は必至、そうせざるを得ない状況に追い込むには瑲玹の武力による脅威が必要だったという。その頃、父王の代わりに出征した阿念(アネン)は軍隊を率いて険しい道のりを進んでいた。瑲玹は師匠の深い考えに感銘を受け、必ずや期待に応えると叩頭した。すると皓翎王はこの機に朝廷以上に難題だった阿念の縁談を解決する。「瑲玹に嫁がせたいと思う」これまで何十年も反対して来たが頑固な娘を説得できず、今回の戦で諦めると思いきや、今も阿念は瑲玹を忘れられずにいた。小夭は瑲玹の辛い胸の内など知る由もなく妹と瑲玹の縁談に賛成、阿念を娶れば多くの争い事が避けられるという。「しかし私にはすでに王后が…」瑲玹は咄嗟に回避する理由を思いついたが、皓翎王は君主と違って王后の数に決まりはないと安心させた。「辰栄馨悦(シンエイケイエツ)と同様、王后に立てれば良い」「賛成よ!私の妹妹は王后じゃなくっちゃ!」瑲玹は無邪気に喜ぶ小夭の様子に一瞬、顔を曇らせたが、断る道理がなくなった。「では王后として阿念を娶ります」皓翎王は瑲玹が縁談に乗り気でないと気づき、小夭と塗山璟を下げた。すると瑲玹は正直に阿念を女子として愛することはできないと伝える。「ただ師父が最愛の女子を胸に秘めながら静安(セイアン)妃を大切にするように、 生涯、阿念を守り、大切にします」瑲玹は師匠が叔母を愛していると知っていた。そこで愛する女子を娶れる気分はどんなものだったか聞きたいという。しかし皓翎王は分からないと答えた。「愛して娶ったわけではない、愛した時にはすでに赤宸のものだった…」「師父もご存知ないのですね」瑲玹は思わずため息を漏らした。「大きな花園を持っていながら肝心の花がない、唯一無二の1輪が…」「君主はあたかも全能であるかのように思われるが、その実、婚姻さえままならぬ」ネー(*´・ω・)(・ω・`*)ネー阿念が白虎部と常㬢部を平定、朝議は久しぶりに和やかな雰囲気に包まれた。そこへ敵将の赤水豊隆(セキスイホウリュウ)が現れ、西炎王と王姫の和親を提案する。「王姫は王后として迎えられます、2人の后を許さぬという決まりはありません」一方、紫金(シキン)宮では辰栄馨悦が父から西炎王と王姫の縁談話を聞いていた。辰栄熠(ユウ)は和親で戦を避けるのも天下の民のためだとなだめたが、馨悦は激怒、これまでの鬱憤が爆発する。「あなたたちは私より民が重要なのね? 民のために私を捨てたあなたが、また私を犠牲にするつもり?! ご立派な正論はもうたくさん…出ていけっ!」阿念との婚儀を前に瑲玹は回廊で独り飲んだくれていた。すると小夭が現れ、瑲玹の様子を見て困惑する。「これまでの婚礼とはちがうでしょ?妹も同然の阿念なら嬉しいと思った」しかし瑲玹は不機嫌になって空になった瓢箪を投げ捨ててしまう。つづく( ߹꒳ ߹ )ママン…ここに来てようやく泣けたそしてやっぱり成長していない小夭ヲヲヲヲヲ~w
2025.01.29
コメント(5)
偷偷藏不住 Hidden Love第10話術後で動けない段嘉許(ドワンジアシュー)のため、タオルで顔を拭いてあげることにした桑稚(サンジー)。すると段嘉許が終わったと思ったのか、ふと目を開けた。そのせいで桑稚と段嘉許は図らずも間近で見つめ合うことになってしまう。「ぁ…タオルを洗ってくる」桑稚は慌てて化粧室に逃げ込み、自分を動揺させた段嘉許に怒りが込み上げてきた。(,,Ծ‸Ծ,,)<目を開けるなら開けるって言ってよね?段嘉許は桑稚が独りで簡易ベッドを準備する様子を心配そうに見守りながら、自分の枕を1つ譲った。「哥哥の上着を掛けるといい…おやすみ」桑稚は電気を決してベッドに横になると、ルームメイトたちにメッセージを送ることにした。スマホにはすでに心配した友だちからのメッセージが溜まっている。💬親戚の人が病気で帰れなくなったの、心配しないですると桑稚はうっかり江銘(ジャンミン)のボイスメッセージを開いてしまう。📱<桑稚、映画館の前にいるけどもう着いた?驚いた桑稚は慌ててアプリを閉じたが、段嘉許はまだ眠っていなかった。桑稚は段嘉許に盗み聞きされたとふてくされた。しかし段嘉許は桑稚が勝手に音声を流しただけだという。「少し話さないか?…小桑稚を映画に誘ったのは誰だ? 騙されないようにチェックしてやる」また子供扱いされて面白くない桑稚、そこで段嘉許に嫌味を言った。「おじさんはもう寝る時間よ?どうせZ世代の生活なんて分からないでしょう?」「そうだな、俺には分からない」翌朝も桑稚は段嘉許の顔を拭いた。しかし今回は警戒し、視線を外しながら何事もなく拭き終わる。「嘉許哥、授業に行ってくる、必要なものがあったら取って来るよ?」「じゃあ家からパソコンを持って来てくれ、家の鍵は上着の中に、住所はあとで送るよ」「安静にしていなくちゃ、仕事はだめ、他の物だけ持って来る」「全く…俺に説教するとはずいぶん成長したもんだな」「もう子供じゃないの、やっと分かった?ふん!…行って来ま~す」〓第十篇 ~冗談~ 私に忘れる理由を〓桑稚はルームメイトたちに退院まで親戚に付き添うと話し、授業が終わると急いで出発した。するとちょうど運動場でウォーミングアップ中の江銘が桑稚に気づいて駆けつける。「昨日はどうしたの?」「親戚が急病で一晩中、付き合ってたの、行けなくてごめん 今度、埋め合わせに映画に行こう」「いいよ、来週末なら空いている」桑稚は社交辞令のつもりだったが、約束するしかなくなった。「そうね、来週末に」段嘉許の家は雑居ビルの裏手にあった。路地にある入り口から入って階段を登って行くと、最上階に段嘉許の家がある。綺麗に整頓された部屋には大学の卒業式で桑稚と2人で撮った写真も飾られていた。当時を思い出して感慨深げな桑稚。すると隣の写真立てに若い段嘉許と中年の女性の写真がある。桑稚は段嘉許と母親の写真だと気づいて思わず挨拶した。初めまして、桑稚です>(*ᴗˬᴗ)⁾⁾⁾ペコリ桑稚は段嘉許の着替えを持って行くことにした。その際、うっかり下着の棚を開けてしまい大慌てで閉じる。しかし下着はどうしても必要だと思い直し、そっぽを向いて手探りでカバンに放り込み解決した。桑稚が荷物を持ってビルから出ると、ちょうど入れ違いに女性が入って行った。実はその女こそ段嘉許に付きまとっている姜穎(ジャンイン)。段嘉許から一方的に絶縁された姜穎は思い詰めるあまり段嘉許の家に押しかけてしまう。しかし入院しているとは知らず居留守を使われていると誤解し、姜穎はドアを叩きながら必死に段嘉許を呼んでいた。段嘉許は桑稚が下着まで持って来たことに面食らった。気まずい桑稚はパソコンも持って来たと教えて話題をそらしたが、その時、今日から同じ病室に入ったというおじいさんがやって来る。するとおじいさんは桑稚が段嘉許の奥さんだと勘違いした。段嘉許は妻ではなく妹だと否定したが、耳が遠いせいかおじいさんはなかなか理解できない。「ああ?結婚していないのか?…こんな可愛いお嬢さんを待たせてはだめだ 早く結婚しなさい、大事にしないと後悔するぞ?」「はいはい、分かりました」面倒臭くなった段嘉許は笑ってごまかしたが、桑稚にとって結婚は冗談で済まされる問題ではない。「おじいさん、こんなに年が離れてるんですよ?彼は夫というより父親でしょう?」「はあ?父親?ああ〜そうか、早く子供ができるといいね」段嘉許はめでたく退院した。しかし桑稚は機嫌が悪い。段嘉許はおじいさんに合わせて結婚すると言ったことが不味かったと分かったが、暇つぶしの冗談だと釈明する。「とにかくもうそんな冗談はやめてよね」桑稚は段嘉許を家まで送り届けた。「片付けはいいから何か食べに行こう、寮まで送るよ、ちょっとトイレに行ってくる」すると独りになった桑稚は何とも言えない複雑な感情に襲われた。…この2年間、心の奥に封じ込めた小さな想いに怯えて来たきっと彼は気づいていないのね今も彼の心の中で私は兄妹という関係以外の何物でもないだからあんな冗談が言えるのよ…桑稚はポストイットに注意事項を書き留め、部屋中に貼り付けた。「段嘉許、課題が溜まっているから帰るね」「送るよ…車を出すから」「いいの!大丈夫!…1人で帰れるから、じゃあ」段嘉許は桑稚から激しく拒否され、引き止める間もなくドアを閉められてしまう。桑稚は道すがらスマホを出した。…今の状態も悪くない、どのみち私はただの妹だもの…そこで住所録から段嘉許のファイルを出し、名前を″哥哥2号″に変えてしまう。一方、段嘉許は桑稚の様子に困惑しながらも、部屋中に貼られたポストイットを愛おしそうに見つめていた。🧸徹夜禁止🧸薬を忘れずに🧸時々は歩く…段嘉許は仕事に復帰した。そこで上司である先輩夫婦に相談を持ちかける。「彼女は怒ったみたいなんです、いくら考えても原因が分からなくて…」「おじいさんに冗談を言っただけだろう?」「男って何を考えてるの?」思雲(スーユン)は若い女の子ならなおさら恋愛を冗談にするなどもっての外だと呆れた。しかし勘違いしたのはおじいさんの方、段嘉許はなぜ八つ当たりされるのか分からない。「共犯者だからよ、懸命にお世話しているのに茶化されたのよ?感謝すべきなのに… 食事にでも誘って釈明したら?でも彼女を子供扱いして茶化しちゃだめよ?」実は思雲は2年前に桑稚が家出した時、段嘉許と一緒に空港まで探しに来てくれた人だった。段嘉許は桑稚にメッセージを送ることにした。しかしちょうど姜穎から着信があり、送りそびれてしまう。「少し会えない?」「連絡する必要ないと伝えたはずだ」「私を捨てるの?!」段嘉許はヒステリックな姜穎の声を聞いて不愉快になり、用があると断って一方的に電話を切ってしまう。週末、桑稚は約束通り江銘と映画に出かけた。するとモールでクレーンゲームを見かけ、景品があのクマのぬいぐるみだと気づく。つづく( ๑≧ꇴ≦)ジアシュガが地雷踏みまくりwww
2025.01.26
コメント(2)
长相思 第二季 lost you forever S2第14話敵将を暗殺するため西炎軍営に単身で忍び込んだ阿念(アネン)こと皓翎億(コウレイオク)。しかし殺したのは将軍ではなく替え玉で、異変に気づいた駆けつけた禺彊(グウキョウ)に捕まってしまう。そうとは知らず旧情を温めた赤水豊隆(セキスイホウリュウ)と塗山璟(トザンケイ)が幕舎に戻って来た。「将軍、ちょうど良いところに…こやつをどうしますか?」禺彊が捕縛した刺客は西炎王の従妹だった。阿念は塗山璟の計らいで解放され、身なりを整えた。すると知らせを聞いた瑲玹(ソウゲン)が駆けつけ、阿念の無事を確認して安堵のため息を漏らす。阿念はそれとなく神器をはめた左手を伸ばしたが、結局、断念して腕を下ろした。「怖かっただろう?師父に黙って来たのか?私が送って行こう」「哥哥…お願いよ、もう攻撃しないで、父王は心労で髪が真っ白になり、お加減も悪い 歩くのも辛そうなの、お願い、お願いだから…哥哥」「阿念、今回ばかりは聞いてやれぬ、お前や小夭(ショウヨウ)の頼みでもな」瑲玹は両国が戦っていても自分たちの関係が変わることはないとなだめたが、阿念にとってその優しさはむしろ残酷だった。その夜、阿念が独りで暖を取っていると小夭がやって来た。小夭は自分の出自を知った阿念に嫌われたと誤解、これまで避けていたと明かす。しかし阿念が怒っていたのは小夭が音沙汰もないまま約束を破ったせいだった。「文くらい書けるでしょう?待っていたのに… 私に泳ぎを教えて魚を焼いてくれる約束だった、口先だけなんだから」「てっきり私には会いたくないかと…」「赤宸(セキシン)の娘だからって何?!私が姐姐と認めたの たとえ石から生まれたとしても私の姐姐だわ、本当にバカなんだから」小夭は感激のあまり涙し、ようやく阿念に寄り添った。「明日、私が魚を焼いてあげる!」喜んだ小夭は翌朝、手料理を準備して阿念を起こしに行ったが、すでに阿念の姿はなかった。阿念は皓翎軍営で保護された。蓐収(ジョクシュウ)は無謀な行動を叱責したが、実は阿念には瑲玹を暗殺する機会があったという。「哥哥は全く警戒もせず目の前にいたわ、手を下すこともできた でもそんな気になれなかったの、大臣たちの言う通り私は役立たずね」「役立たずではない、優しいだけだ」いつもなら辛辣な蓐収が珍しく阿念を慰めた。「ここに蓐収哥哥がいるだろう?強くて頼りになるぞ?」「分かってるわ」「分かっているなら瑲玹のことは忘れろ」「忘れたい…でも忘れられないの」蓐収は阿念を悲しませた瑲玹に憎しみを募らせた。そこでこれまで禺彊との対戦を却下していた羲和部の将領・青漣(セイレン)をついに送り込むことにする。「お前と禺彊は幼なじみで共に学んだ仲、だが戦場で私情は許されぬぞ?」「禺彊は今や裏切り者、全力で撃ち倒して見せます!」「はお、覃芒(タンボウ)は赤水献(セキスイケン)を迎え撃て、敗北は許さぬが勝ってもならぬ」配下は大将軍の意図が分からなかったが、覃芒はその意味を察して拝命した。瑲玹は豊隆から禺彊の相手が青漣だと聞いた。これまで同族の戦いを避けていた蓐収がなぜ今回は青漣を使ったのか。「赤水献の相手は?」「覃芒です」「はっ!これは罠だ、禺彊を呼び戻せ!」しかし一足遅く禺彊は深手を負っていた。援軍は禺彊を連れて命からがら逃げ出した赤水献を発見、軍営まで連れ帰る。昏迷する禺彊だったが、同行した小夭の治療のおかげで一命を取り留めた。皓翎では大臣たちが蓐収に阿念を娶らせて政を補佐させるよう進言していた。阿念はもちろん阿念の気持ちを知る蓐収も提案を拒否するのは必至、しかしこのまま白虎(ビャッコ)部と常㬢(ジョウギ)部が黙って引き下がるとも思えない。案の定、儲君の提案を退けられた白虎部と常㬢部は西炎軍営へ密使を送り込み、帰順したいと願い出ていた。白虎部と常㬢部が西炎に帰順した。皓翎王は見せしめに自ら討伐すると奮起したが、急に倒れてしまう。そこで阿念は王姫としての責任を果たす時が来たと腹をくくり、将軍として出征することにした。皓翎の様子を聞いた小夭は慌てて瑲玹の幕舎に駆けつけた。瑲玹は帰順を推奨するため、自ら白虎部と常㬢部へ向かうことになっている。「瑲玹!2部の謀反で父…いえ皓翎王が倒れたそうよ」「知っている」「皓翎王に代わって阿念が出征する話は?…阿念と戦うつもりなの?!」瑲玹は戦経験のない阿念が出征するはずないとなだめたが、興奮した小夭は聞く耳を持たず、皓翎王の見舞いに行くと決めた。「小夭、待て!」「離して!私に戦は止められない、ならあなたも私を止めないで!」皓翎王は塗山璟が見舞いに来たと聞いて会うことにした。侍女・静夜(セイヤ)に変身した小夭も塗山璟の後に続いたが、その時、思いがけず胡珍(コチン)に成り済ました瑲玹が駆けつける。「なぜ来たの?無謀すぎる、早く帰って」「もう手遅れだ」しかし皓翎王は寝所に現れた侍女と護衛を見てすぐ正体に気づいた。小夭と瑲玹は元の姿に戻って拝礼した。師匠の身体を心配する瑲玹だったが、皓翎王は大臣たちを牽制するため朝議でわざと倒れたと明かす。すると小夭は母を恨んでいるかと聞いた。しかし皓翎王は西陵珩(セイリョウコウ)と赤宸の関係も小夭の出自も全て承知の上だったという。「2人に借りがあるのは私の方なのだ」実は皓翎王と西陵珩の縁談は情愛ではなく和親だった。当時、皓翎王と西炎青陽(セイエンセイヨウ)は共に世継ぎ争いの危機にあり、婚姻は結盟だったという。皓翎王と西陵珩は盟友でいようと決め、青陽が無事に即位した暁には別れる約束だった。「だが世はままらぬもの、辰栄(シンエイ)との開戦が運命を変えた…小夭、娘(ニャン)を恨んではならぬ」「恨むなと?…親なのに私を育てもしなかった、捨てられても恨むなと? 私は実の父すら知らなかった、不義の子と罵られ、各地を放浪して隠れ住むしかなかったわ 本当の顔まで失い、30年も檻に閉じ込められていた 頼る術もなく虐げられている時、私の親はどこにいたの?! 娘のことなど忘れて潔い最期を迎えた英雄? 子供を捨てただけの無責任な男と女じゃないのっ!」皓翎王は小夭の暴言に思わず碗を床に投げて割った。「小夭、一緒に行きたい場所がある」皓翎王は小夭たちを連れて百黎(ヒャクレイ)にある赤宸寨にやって来た。西陵珩と離れ離れになった赤宸は愛する人を想うたび桃の木を植え、山水を陣として霊力で水を引いたという。そして数百年で広大な桃林となり、今や天然の障壁となった。皓翎王の話では小夭を出産した西陵珩は命の危険を冒してまで我が子の身体に駐顔花を封印したという。「ここがお前の両親の家だ…2人が何より求めたのは″家″だった 中を見て来なさい、ここで待っている」困惑した小夭は不安そうに瑲玹と塗山璟を見たが、2人とも小夭の背中を押した。恐る恐る歩き出した小夭。すると不思議と結界が小夭を迎え入れ、再び戸は固く閉じてしまう。「小夭!」塗山璟は思わず飛び出そうとしたが、皓翎王が止めた。部屋の中には母と赤宸の姿絵があった。その時、小夭は物音を聞いて誰かがいると気づく。「誰?!」「…ごめんなさい、驚かせるつもりじゃなかったの、この家を預かる者よ」物陰から女人の声が聞こえたが、戦で酷い傷跡があるため見られたくないと訴える。「分かったわ、話がしたいだけなの、絵姿の2人に会ったことがある?」「あるわ、赤宸将軍は血も涙もない魔王ではなかった この地を守って敬愛された獣王だった、王姫将軍もここでは赤宸の妻でしかなかった 医術で人を救い、西陵巫女とあがめられていたの」つづく(  ̄꒳ ̄)瑲玹も阿念も豊隆もそれぞれ自分の道を歩き始めて大人になったでも肝心の女主だけが相変わらずな気がするw
2025.01.23
コメント(2)
长相思 第二季 lost you forever S2第13話賭場で思いがけず相柳(ソウリュウ)と出くわした小夭(ショウヨウ)。そこでこの機会に蠱毒(コドク)を解くよう説得したものの、相柳に断られてしまう。実は塗山璟(トザンケイ)からも解いて欲しいと頼まれたが、引き受けたくてももう解けなくなっていた。するとそこに塗山璟が現れ、小夭の手を取る。「間者を遠ざけた、脇門から出られる」「助かったよ」相柳は2人の繋いだ手を一瞥すると、独りで去って行った。小夭は帰りの道すがら、瑲玹(ソウゲン)に会うのが嫌で賭場で時間をつぶしていたと釈明した。しかし塗山璟は気にする様子もなく、小夭を探していた苗莆(ビョウホ)を先に帰らせたと報告する。一方、瑲玹は日が暮れても帰って来ない小夭を心配して下山していた。すると偶然、橋の上にいる小夭と塗山璟の姿を見つける。2人が楽しそうに夜景を眺めている様子を見て険しい表情になる瑲玹。しかし2人の元へ向かう時には満面の笑みを作っていた。塗山璟は西炎王に気づいて拝礼した。何ともばつが悪そうな小夭だったが、瑲玹が迎えに来たと知って素直に塗山璟に別れを告げる。塗山璟は2人の後ろ姿を見送りながら、相柳の件が杞憂だと気づいた。…陛下は小夭を溺愛している、蠱毒が解けなければ相柳を殺さないだろう…一方、小夭を送り届けた瑲玹は自分を避けるために出歩く必要はないと伝えた。「休戦したそうね?」「今は雨期だ、戦を続けたら洪水の被害は免れぬ…戻るよ」「待って…」すると小夭は急な雷雨を心配し、瑲玹に傘を渡した。雨期が終わって戦が再開した。皓翎(コウレイ)王は体調を崩しながらも政務に追われていたが、朝議では平然と皓翎王の失策を批判する大臣が現れる。しかし出征を志願した蓐収(ジョクシュウ)が巻き返し、負け続きだった皓翎に勝利をもたらした。喜んだ阿念(アネン)は早速、父王を訪ねたが、そこにはすっかり老け込んで弱々しくなった父の姿がある。阿念は霊術で父王の白髪を黒く染め、蓐収に任せてゆっくり静養するよう勧めたが、何の役にも立てない自分を恥じた。瑲玹は祖父と一局、手合わせしていたが上の空だった。実は西炎軍が白嶺(ハクレイ)城の一戦で敗北。叩き上げの蓐収に比べて挫折を知らない赤水豊隆(セキスイホウリュウ)が気がかりだという。「今回の敗北によって士気が下がるのが心配です 爺爺(イェイェ)、西炎城の巡視という名目で密かに軍営を訪ねようかと…」「行って来い、私がいる」すると瑲玹の期待通り、話を聞いた小夭は心配で同行すると言ってくれた。しかし父王に追放されたことを思い出し、小夭はやはり行かないと断ってしまう。そこで瑲玹は塗山璟に同行を頼み、中原で民に喜ばれる物産選びを手伝うよう頼んだ。塗山璟は快諾、小夭も行かざるを得なくなってしまう。皓翎に入った小夭は西炎に陥落されながら戦などなかったように平和な街に困惑していた。塗山璟の話では瑲玹が戦に際し民の暮らしを侵さぬよう厳命、河川の増水期には兵士たちが堤を修築したという。また駐屯兵たちは西炎王の勧めで家族を呼び寄せて定住させ、心身ともに落ち着いて任務に当たっていた。小夭は自分が想像していた悲惨な戦と全く違うと知った。すると瑲玹は皓翎にいた200年であらゆる苦労をしたと明かす。時には漁師として働き、行商や人足で銭を稼ぎ、従軍して匪賊討伐に出かけたこともあった。「孤独で先の見えない日々をこの国の民たちと共に暮らして来た …小夭、この地への思いはお前より深い」「王姫だったのに私はこの国のことを何も知らなかったのね」瑲玹は天下統一で民に利をもたらすためには血も流れると分かっていた。それでも民の犠牲を極力、避けたという。「私のやり方に賛同しろとは言わない、だが努力は認めてほしい」「はお」小夭は瑲玹へのわだかまりを解き、お陰で3人はその夜、野宿で久しぶりに自由を楽しんだ。小夭は西炎軍営に到着したものの、赤水豊隆に合わせる顔がなかった。そこで幕舎には入らないことにしたが、運悪く豊隆が外へ出て来てしまう。しかし豊隆はすでに立ち直り、過去を手放していた。西炎軍はすでに4敗を喫していた。自分の不甲斐なさを嘆く豊隆だったが、瑲玹は責めることなく、数回の負け戦など大した問題ではないと笑い飛ばす。「勝敗は時の運、常に勝ち続けるなど無理な話だ」一方、皓翎の朝議では連勝に気を良くした大臣たちが士気をあげるため三軍に報奨を出すよう嘆願していた。するとある大臣が病の皓翎王につけ込み、儲君を立てるよう上奏する。しかし皓翎王の子供は皓翎億(コウレイオク)唯一人、当然ながら反対の声が上がった。「優秀な世継ぎの教育は君主の職責です、ですが王姫に儲君の大任は務まりますまい」そこで大臣は甥の中から選んではどうかと進言した。皓翎王はそれが真意だと気づいて憤慨、頭に血が昇って激しく咳き込んでしまう。塗山璟は弟同然の赤水豊隆と腹を割って話し合うことにした。そこで自分が欲しいのは小夭だけ、富も地位も何もいらないと告白する。「小夭との婚儀を防風邶(ボウフウハイ)に邪魔させたのは私だ、すまない」「ふっ、お前にもそんな一面があったんだな、求めるものが違って助かった」阿念は父王の助けになろうと今さらながら兵法を学んでいた。しかし朝議で白虎(ビャッコ)部と常㬢(ジョウギ)部が儲君の一件で自分と父王を愚弄したと聞いて激怒、目に物見せてやろうと独断で西炎軍営に潜入してしまう。侍女・海棠(カイドウ)はやはり帰ろうと説得したが、阿念の決意は堅かった。「守衛を引き離したら逃げなさい」西炎軍の兵士を装った阿念は幕舎に乗り込んだ。そこで寝所にいる人影に向かって毒を放ったが、おとりだと気づく。すると異変に気づいた禺彊(グウキョウ)が駆けつけた。「何者だ?」「裏切り者めっ!」阿念は禺彊に斬りかかったが、禺彊は王姫だと知らずに反撃してしまう。つづく( ˙꒳˙ )急にやる気を出して来た阿念、でも空回りか?w
2025.01.22
コメント(0)
偷偷藏不住 Hidden Love第9話ルームメイトとの恋バナを切り上げた桑稚(サンジー)の元に怒って電話を切ったばかりの兄からメッセージが入った。『言い忘れた、段嘉許(ドワンジアシュー)に食事でもおごってやれ、ずっとお前を気遣っていたんだ 受験の時はプレッシャーを与えるからって俺に成績を聞いてきた 誕生日や成績が上がった時はプレゼントを送ってくれただろう?ちゃんとお礼しろよ?』桑稚は空港での一件以来、段嘉許との連絡を断っていた。…無視していたの、良くなかったかな?嘉許哥が悪いわけじゃないのに…段嘉許がちょうど自宅に戻った時、桑稚からやけに仰々しいメッセージが届いた。💬先日は送ってくれてありがとうございます、食事をごちそうしたいのですが、いつ空いていますか?段嘉許は来週末と返信したが、また敬称付きの堅苦しい返事が届いた。💬分かりました、ではそちらの都合のいいお時間で段嘉許は仕方なくすぐ電話をかけ、時間はまだ分からないと伝えた。「で、なぜ急に″您″を?スマホが壊れて″你″が打てないのか? …あ~そうか、″您″という字は心にいる″你″だからか?」驚いた桑稚は咄嗟に父から5歳以上の年上の人と話す時は敬語を使えと言われたとごまかした。「それから…受験前は高校の寮にいて携帯が使えなくて…」「知ってた」「へ?知ってたのならなんで聞いたの?あ…だったらもういいの、じゃ!」桑稚はうっかり口を滑らせ、慌てて電話を切ってしまう。〓第九篇 ~抑えた感情~ 本当は好きなのに〓江銘(ジャンミン)は日曜日に桑稚を映画に誘うことにした。しかし切り出そうとしたちょうどその時、寧薇(ニンウェイ)と江銘のチームメイト・陳強(チェンチアン)が交際宣言、タイミングを逃して皆で一緒に出かけることになってしまう。桑稚は先約があると断ったが、ルームメイトたちに行こうと誘われた。…嘉許哥と食事しても気まずいもん、帰る理由になるからいいか…「分かった!」段嘉許はヒット作となったゲーム″一夢の江湖″のアップデートで根を詰めていた。相変わらず姜穎(ジャンイン)からしつこく付きまとわれていたが、そんな煩わしい日々からついに解放される。その日、段嘉許は姜穎に最後の賠償金を振り込み、今後は連絡不要と一方的にメッセージを送った。桑稚は待ち合わせ場所に到着し、段嘉許に連絡した。しかし段嘉許の様子がおかしい。「桑稚、すまない、行けそうにないんだ…」「…具合でも悪いの?」「少し胃が痛くて…」段嘉許は心配ないと言ったが、桑稚は有無を言わせず会社へ迎えに行くと決めた。ロビーで桑稚を待っていた段嘉許は顔が真っ青だった。桑稚はひとまず段嘉許を歩道に待たせて道路へ出たが、タクシーが捕まらない。「アプリで呼ぶわね…えーと、ここの住所は…」桑稚はスマホの画面を見ながら歩道へ戻ろうと後退り、その時、タクシーを探そうと前に出てきた段嘉許とうっかりぶつかった。するとふらついた段嘉許が驚いて振り返った桑稚を抱きしめ、勢い余っておでこに口づけしてしまう。「わざとじゃ…」「私も…」そこへ運良くタクシーが到着した。救急外来で検査した結果、段嘉許は急性虫垂炎だった。医師の説明を聞いた段嘉許は手術を選択、桑稚に寮へ帰るよう言ったが、桑稚は終わるまで待つことにする。その時、母から着信が鳴った。📱<もう10時過ぎよ、なぜ電話して来ないの?すると桑稚から事情を聞いた黎萍(リーピン)は思わずため息を漏らした。📱<可哀想に…独りぼっちなのよ桑稚はこの時、初めて段嘉許に母がいないと知った。あれはまだ大学1年だった頃、段嘉許は桑家の援助で母の葬儀を済ませることができたという。しかも段嘉許はお金を半年で返済していた。📱<只只(ジージー)、帰りは気をつけてね段嘉許の手術は無事に成功した。桑稚はすでに入院に必要な物を準備しておいたが、段嘉許は桑稚に付き添わせるわけにいかない。「もう帰りなさい、タクシーに乗ったら車のナンバーを送って、寮に着いたら…」「嘉許哥、分かってる、もう子供じゃないのよ?…じゃあ、また明日、来るね」「授業がない日にな…大丈夫だ、もう行って」すると桑稚は黙って帰ってしまう。…桑稚、怒ったかな?さっきの事、気にしてるよな?…偶然とは言え口づけしてしまったことを思い出し、悶々となる段嘉許。その時、桑延(サンイエン)から連絡が来た。「聞いたぞ?病気だって、でも元気そうだな、じゃあ切るぞ?」「待った、話したいことがある…いや、何でもない」いくら親友とは言え、さすがに桑延に妹の相談はできなかった。桑稚が突然、病室に戻って来た。「やっぱりお世話する… だって私が病気になって独りぼっちなら嘉許哥は付き添ってくれるでしょう?」段嘉許はもっともだと気づき、桑稚の厚意に甘えることにした。そこで桑稚はまだ動けない段嘉許のために顔を拭くことにしたが、目を閉じた段嘉許の顔に思わず見惚れてしまう。その時、段嘉許がふと目を開けた。つづく
2025.01.19
コメント(0)
长相思 第二季 lost you forever S2第12話小夭(ショウヨウ)が医書の編纂にまい進している頃、西炎瑲玹(セイエンソウゲン)はついに皓翎(コウレイ)への出兵を命じた。その年の3月、赤水豊隆(セキスイホウリュウ)の指揮のもと赤水献(ケン)が赤水の南にある荊渡(ケイト)に夜襲をかけ占領。この大功により赤水豊隆は大将軍に任じられ、40万の兵で皓翎に侵攻した。西炎軍は破竹の勢いで進みながら3日間でさらに2つの城を落とした。時局の急変に天下は震撼、回春堂に集まる医者たちも仕事の手を止め、自然と話題は戦況になる。そこへ忙しく各地を飛び回る小夭が帰って来た。すると小夭に気づいた途端、医者たちは気まずそうに話をやめてしまう。小夭が小月頂に戻ると、ちょうど塗山璟が祖父と一緒に待っていた。そこで医館の医者たちの様子がおかしいと訴え、手当が不満なのかと訝しむ。塗山璟は何か言い出そうとしたが、太尊が咳払いをして邪魔した。「阿爺?」「隠し通すことはできないが、何があったかは瑲玹に聞け 私や璟から伝えれば咎めを受ける」すると小夭は手料理を作り、夕餉に瑲玹を招くことにした。一方、早朝に3つ目の城が陥落した皓翎では朝廷に動揺が広がっていた。しかし重臣たちは瑲玹を罵るばかりで反撃の手立てもない。呆れる皓翎王だったが、そんな中、蓐収(ジョクシュウ)と覃芒(タンボウ)が出征したいと名乗りを上げた。阿念(アネン)は瑲玹の裏切りを知り絶望、2人の思い出の品を眺めながら涙していた。すると父王が現れ、そっと隣に腰掛ける。「これは私と瑲玹の問題、これからも瑲玹はお前の哥哥だよ」「…父王に敵対する哥哥なんていらない、恩を仇で返すなんて! 姐姐は?姐姐はなぜ止めてくれないの?!ここで育ったのに!」阿念は父の腕にしがみつき、激しく泣いた。蚊帳の外にいた小夭はようやく自分の知らない動静があると気づき、夕餉を利用して瑲玹に問いかけた。瑲玹はもはや隠し通すことができないと覚悟、皓翎に出兵を命じたと明かす。寝耳に水だった小夭は耳を疑った。「瑲玹?…今、何て言ったの?」「私は…皓翎に…出兵せよと命を下しt…」小夭は憤怒、激情に駆られて瑲玹に杯を投げつけると部屋に帰ってしまう。(っ'-')╮シュッ!=͟͟͞͞🫗 ガツン!☆))Д´)アウッ!瑲玹は釈明しようとしたが、小夭は部屋に閉じこもったきり決して戸を開けなかった。「お前の知らぬ事情がある!西炎を追われたのも元はと言えば皓翎王のせいなんだ!」実は当時、王妃だった西陵珩(セイリョウコウ)は辰栄の陰謀を知り、瑲玹の父・西炎仲意(セイエンチュウイ)を救うため皓翎王に援軍を嘆願した。朝廷は兵士たちの安全を憂慮して貴重な軍隊を貸すことに難色を示したが、西陵珩は自分の指を切り落とし、誓いを立てたという。『この指に誓って必ず兵士を無事にお返しします、ですから部隊をひとつお貸しください』しかし結局、皓翎王は援軍を拒否、こうしてあの悲劇が起こったのだ。小夭は母の小指がない理由を初めて知った。今なら母がなぜ伯父の死後に皓翎王と別れたのか納得できる。「小夭、まだある、辰栄との戦には皓翎も関与していたんだ 姑姑と赤宸(セキシン)の死に皓翎王は無関係ではない!」全てを聞いた小夭は呆然、その場で崩れ落ちるようにへたり込んでしまう。塗山璟は太尊に引き止められ、碁に付き合わされていた。しかし小夭が心配で居ても立ってもいられず、上の空になってしまう。太尊はそんな塗山璟の様子に気づき、この問題は従兄と従妹2人で解決しなければならないと諭した。「君主に物を投げた小夭を咎めもせず、瑲玹は許しを請うているのだ かくも狼狽した君主の姿を見たいと? …2人は幼い頃から不遇で、家族と呼べる者もなく育った 再会してからは互いに支え合ってきたのだ あの2人にとっては私もある意味、家族とは呼べぬ」真実を知った小夭は戸にもたれかかったまま泣いていた。瑲玹は顔を見て話したいと訴えたが、やはり戸は開かない。「皓翎王も一国の君主、私情を犠牲にして大義を取らねばならなかったのだろう」「ええ、娘も大儀のために私を捨てた、皓翎王も君主のため私情を捨てるのは当然ね」「私も一国の君主、この決定は避けられない、師父も理解してくれるはずだ 小夭、分かってくれ」「分かってる、でも辛いの!あなたも娘や皓翎王と同じ!私の気持ちなんてどうでもいいのね! なら結構、もう帰って!2度と小月頂に来ないで!」「小夭!お前の気持ちを大切に思ってる!嘘じゃない!頼む!開けてくれ!」一方、王后・辰栄馨悦(シンエイケイエツ)は瑲玹がまだ小月頂から戻っていないと聞いた。恐らく小夭が出兵の件でへそを曲げているのだろう。やはり瑲玹も男、情愛より覇業への野心が勝ったのだ。「これで陛下もあの女に嫌気が差すわ…」瑲玹はいつの間にか戸の前で眠っていた。すると翌朝、瀟瀟(ショウショウ)が迎えにやって来る。「陛下、朝議のお時間です…お怪我を?手当てしてからお召し替えください」瑲玹は戸越しに朝議が終わったら出直すと声をかけたが、小夭から返事はなかった。西炎軍はすでに皓翎の6城を陥落させた。すると瑲玹は追撃せず、ここで進軍の歩調を緩めるという。皓翎は間もなく雨期に入るため各地で水害が起こるのは必至、そこで戦わない兵士たちに河川の整備と堤の補強を任せると決めた。西炎王の負傷は後宮の知るところとなった。后妃たちは金萱(キンケン)を呼びつけて事情を聞いたが、何でも西炎王は上奏文を読みながらうたた寝し、燭台にぶつかったという。素直な妃たちは西炎王も前線が心配で眠れないのだろうと納得し、それぞれ差し入れを届けることにした。すると馨悦は妃たちを下げてから金萱を追求する。「陛下の怪我は小月頂で?」「誰がそんな出まかせを?!…書斎で怪我をされたのです お疑いでしたら侍従を呼んでください、偽りなら罰を受けます」馨悦は金萱が口を割るとは思えず、仕方なくそこで諦めた。金萱は見苦しい王后の姿に自分の姿が重なり激しい嫌悪感を抱いた。そこで西炎王に暇(イトマ)を申し出たが、秘密を知り過ぎた自分の口を封じるためには死を賜るしかない。案の定、瀟瀟(ショウショウ)が酒を運んできた。金萱は覚悟を決めて杯を空け、実は忠誠心が情愛に変わり、このままでは我を失ってしまうと嘆く。すると瑲玹は自分も酒をあおり、毒ではないと教えた。「お前を信じている、先ほどの1杯は今までの力添えの感謝だ 紫金宮が嫌なら天下を遊歴し、各地の動静を知らせてくれぬか?」塗山璟は小夭の蠱術(コジュツ)について調べさせていた。詳しい者の話では小夭の蠱虫は″雌雄蠱(シユウコ)″と呼ばれ、一心同体どころか蠱虫に蝕まれ命を落とすこともあるという。…辰栄残党軍は早晩、殲滅される、そうなれば相柳(ソウリュウ)は…塗山璟は相柳を賭場に呼び出し、小夭の蠱毒を解いて欲しいと頼んだ。しかし相柳は拒否、今回ばかりは銭を積まれても無理だと断って帰ってしまう。一方、医館の仕事を終えた小夭は瑲玹を避け、小月頂に帰らず賭場で暇をつぶすことにした。すると見覚えのある後ろ姿を見つけ、思わず後を追いかけてしまう。男は人目を避けるように地下水路に出た。「相柳!」小夭は男の腕をつかんで引き留めたが、振り返った男は別人だと分かる。「姑娘(グーニャン)、何か用かい?」しかし小夭はやはり相柳だと確信した。「とぼけてもお見通しよ、相柳」すると男は何度か顔を変えて最後に相柳の顔に戻る。(´⊙ω⊙`)<全部あなたの顔?つづく( ๑≧ꇴ≦)アー!哥哥、小夭の地雷踏んだw
2025.01.16
コメント(0)
长相思 第二季 lost you forever S2第11話実の父が悪名高き赤宸(セキシン)だと確信し、激しい衝撃を受ける小夭(ショウヨウ)。相柳(ソウリュウ)はそんな小夭を励ますため作り話を聞かせたが、かえって小夭を怒らせてしまう。「以前、ある者から聞いたのだ、幸か不幸かは比較で実感するらしい だから私の悲惨な過去を聞かせて、お前はまだましだと思わせようと…」「私の話は現実よ!」相柳はさすがに共食いの話は不味かったと思ったのか、悲惨な話ならいくらでもあると言った。しかし小夭が聞きたいのは赤宸のことだという。相柳が義父に付き従ったのは赤宸の死後、そのため本人に会ったことはなかった。それでも同じ戦に身を投じる将として、戦場で死ぬことが最高の結末だと分かるという。「あなたも?…なぜ洪江(コウコウ)に従うの?義父だから?」「生死を共にして戦った戦友でもあるのだ、何百年も前の話だがな だが9つの頭が決して忘れない、今でも連中の顔が浮かぶ」すると小夭は母の言葉を思い出した。母はこの世には命を捨てても決して諦められない情義があると言っていたという。「伯父と伯母も瑲玹(ソウゲン)を捨て、娘(ニャン)は私を捨てた 家族でなければ私も偉大だと思うでしょうね、でも子としてはどんな大義だろうと許せない」小夭はいつの間にか眠っていた。やがて戸から吹き込む雪で目を覚ますと相柳の姿はなく、露店で見かけた灯籠が置いてある。確か灯籠には6枚の絵があり、非道の限りを尽くす赤宸と母が命を受けて出征するまでの物語が描かれていた。激怒した小夭は灯籠を庭に投げ捨てたが、ちょうど塗山璟(トザンケイ)が現れ、灯籠を拾って火を灯してしまう。「塗 山 璟 っ!」「小夭、よく見てくれ」すると絵にはそれぞれ題字が入っていた。…強敵を葬る…権勢を誅し…中原を守る…大義を担い…私情を棄つ…民と君を裏切らず…恐らく相柳の推測は事実だろう。しかし両親がいくら筋を通したとしても、小夭は大義のために自分を置き去りにした母への不信感を拭えず、塗山璟の胸で号泣した。小夭が小月頂に戻ると瑲玹が待っていた。もはや皓翎(コウレイ)の王姫ではなくなったと落胆する小夭だったが、瑲玹は身分ではなく叔母の嘘が原因だと分かっている。「姑姑が誰の子なのか明かさなかったからだろう?」「私の身体に駐顔花(チュウガンカ)を埋め込んで顔のない者にしたのが娘だったなんて…」「お互いに冷たい娘を持ったな」瑲玹は今では母を恨んでいないが、未だに自害した時の夢を見ることがあるという。この虚しさや憤りを共有できるのは2人だけ…。瑲玹は酔い潰れた小夭の頭を優しく撫でた。「心配するな、私はもう強くなった、私からお前を奪えるものなどいない 誰にもお前を傷つけさせぬ」皓翎でも第一王姫が赤宸の娘であるという噂が広がった。重臣たちは第一王姫の廃位を上奏したが、皓翎王はこの騒動に裏があると気づく。西炎王である瑲玹が抑えられぬ噂などないからだ。しかし何も知らない阿念(アネン)は激怒。祭祀を行って血統を証明しようと提案したが、驚いたことに父王は小夭が自分の娘ではないと認めてしまう。「玖瑤(キュウヨウ)は皓翎王族にあらず、宗籍から抹消する」実は皓翎王は瑲玹の思惑に気づいていた。…阿珩(コウ)、お前と青陽(セイヨウ)の信頼に応えたぞ、瑲玹への教えは無駄ではなかったようだ…鈴蘭(リンラン)は小夭が皓翎王族ではないと宣言されたと知り、喜び勇んで王后に報告した。しかしちょうど居合わせた赤水豊隆(セキスイホウリュウ)から太尊と西炎王の家族に対して無礼だと叱られてしまう。辰栄馨悦(シンエイケイエツ)は鈴蘭を下げたが、小夭の噂を広めたのがてっきり兄だと思っていた。沐斐(モクヒ)が小夭を襲撃した理由を知り得るのは自分たちと西炎王しかいない。すると豊隆は噂を流したのが瑲玹だとほのめかした。「馨悦、陛下は小夭のためならこんな面倒な真似さえする、だがむきになって陛下を怒らせるな」小夭は皓翎王からの文で称号を剥奪されたと知った。優しかった父王の仕打ちに傷つく小夭、しかし当の本人をよそに祖父と瑲玹が小夭の新しい氏でもめている。そこで瑲玹が小夭に決めさせようと提案した。( ・᷄-・᷅ )<私なら名前だけでいいわ( ゚Д゚)゚Д゚)<駄目だっ!(´ ・ω・)<じゃあ西陵氏にするこうして小夭は西炎王から正式に西陵氏を賜り、辰栄山に住むことを認められた。小夭は皓翎から連れて来た侍女・珊瑚(サンゴ)の処遇に悩んでいた。故郷へ帰っても自分の巻き添えになって辛い目に遭うかもしれない。しかし塗山璟は珊瑚も兄と妹がいる土地に戻りたいはずだと考え、塗山氏の商いを任せることにした。塗山氏の後ろ盾があれば珊瑚も安全だという。「宝石や香料の店なら店主は女子のほうがいいからね」「そうするわ、これで1つ悩みが消えた!」「色々あって忘れているだろうが…防風意映(ボウフウイエイ)は青丘を離れた、1年後には君を娶れる」すると小夭は西炎ではなく西陵を選んだのは塗山氏と釣り合うからだと明かした。瑲玹は族長たちを集め、皓翎を討つと伝えた。すでに赤水豊隆が40万水軍の訓練を終え、糧秣と武器も調達済みだという。皓翎羲和(ギワ)部出身の禺彊(グウキョウ)はさすがに師弟関係で戦を始めれば天下の非難を受けると諌めたが、瑲玹は戦になれば私情など関係ないと言い切った。「天下統一のためにこの戦いは避けられぬ、異議がなければ出兵の具体的な策を練ろう」小夭は自分のまとめた″草薬集論(ソウヤクシュウロン)″にも限界があると分かった。使える薬材は患者の懐具合や気候風土の違いにより臨機応変に変えねばならず、この一冊だけで網羅するのは難しい。すると瑲玹は無謀にも医書のさらなる編纂を助言し、国をあげて手伝うと申し出た。この壮大な計画は小夭をそばに置きたい瑲玹にとって渡りに船。予想通り小夭は使命感に燃え、縁談どろこではなくなってしまう。塗山璟は正式に求婚するため、2人の隠れ家である草凹(ソウオウ)嶺の山小屋に小夭を案内した。「目を閉じて、手を引くから…いいよ」小夭が目を開けると、懐かしい回春堂の中庭にいた。「小夭、話がある、私と…」「璟、ありがとう!」小夭は塗山璟が医書の編纂に賛成し、自分を励ましていると誤解した。「編纂には時を要すし外出も多くなる、婚礼を遅らせたいと切り出せずにいたの でもあなたから応援してくれるなんて嬉しい!」塗山璟はがっかりして幻影の術が解けてしまったが、小夭の手前、自分も資料集めなどに協力すると約束した。「世のため人のためになることだ、応援するのは当たり前だよ」「璟ったら、どこまで優しいの?」つづく( ゚ェ゚)そう言えばパパがいつも触っている指輪、何だろう?
2025.01.16
コメント(0)
长相思 第二季 lost you forever S2第10話軹邑(シユウ)城に小夭(ショウヨウ)の医館・回春堂が開業。西炎瑲玹(セイエンソウゲン)は開業祝いに小夭の右腕として医者・鄞(ギン)先生を派遣し、塗山璟(トザンケイ)は自分が題した扁額を贈った。大街に鳴り響く爆竹の音、そんな中、小夭と塗山璟は仲睦まじい胡珍(コチン)と静夜(セイヤ)の姿に気づく。「私たちのために自分たちのことは胸に秘めていたのだ、随分と待たせてしまった」「私たちからお祝いを贈りましょう」「ああ、″私たち″から」塗山璟は小夭の言葉が嬉しかったが、ふと九尾狐の鋭い嗅覚がある人物の存在に勘づいた。「どうかした?」「いいや…」王后・辰栄馨悦(シンエイケイエツ)は医館の開業を見ようとお忍びで外出していた。しかし塗山璟に気づかれ、慌てて引き返す。侍女・鈴蘭(リンラン)は道すがら、西炎王がなぜ王姫と塗山璟の恥知らずな行動を戒めないのか分からないと憤った。「たとえ口を出しても何もできないからよ」小夭と塗山璟の復縁は順風満帆に見えたが、今頃になって皓翎第一王姫が赤宸(セキシン)の娘だという噂が広まった。塗山璟は一族の力を集結して揉み消そうとするも失敗、噂の出所を調べても分からない。そこで自ら古蜀(コショク)の西陵(セイリョウ)氏と北流(ホクリュウ)城の鬼方(キホウ)氏を訪ねることにした。「噂を流したのは辰栄氏や赤水(セキスイ)氏かもしれぬ、豊隆(ホウリュウ)は卑怯なことはせぬが…」塗山璟は王后の仕業を疑って3氏族の力で封じ込めようとしたが、なぜか噂を止められなかった。赤水豊隆は西炎王に水軍の訓練の完了を報告、武器や糧秣も全て整えたと伝えた。「今なら全軍の士気も高いので出陣すれば勝利は確実です!」しかし瑲玹はまだやるべきことが残っていると言った。「これは自ら処理せねば…」一方、軹邑城に戻った塗山璟はその足で回春堂を訪ねた。塗山家は一族の名誉を守るため防風意映(ボウフウイエイ)が病だと公表していたが、年明けには病死したと公表し、1年の喪が明けてから小夭との婚礼を相談するという。小夭は構わないと笑顔を見せ、父王と会って事情を説明して欲しいと頼んだ。すると塗山璟はあえて巷で小夭の噂が広まっていると明かしてしまう。もはや小夭の耳に入るのは必至、隠し切れないなら自分の口から伝えた方が傷は浅いだろう。「…言わせておけばいいわ、どうせ何もできないから」塗山璟は強がる小夭を優しく抱きしめた。「私は赤宸の娘なのかもしれない、これは子供の頃からの悪夢なの だから家を失い、辛酸をなめようと五神山に戻れなかった もう過ぎ去ったこと、そう思っていたのに悪夢が追いかけて来た」「心配ない、私がついている、君は君だ、君が誰の娘だろうと生涯、離れないよ」小夭の出生を巡る噂話は止まることを知らず、ついに西炎の朝議で重臣たちが諫言する事態となった。「このままでは陛下の名声まで脅かされます!皓翎第一王姫を皓翎へお戻しください」しかし瑲玹はむしろ噂が事実なら小夭を無関係の皓翎に帰す道理などないと一蹴した。「皓翎玖瑤は西炎の王姫大将軍の娘、開国の君主である太尊ご自身が孫と認めている なのに追い出せとは…ならば私も辰栄山から追い出す気でいるのかっ?!」瑲玹は声を荒らげ、追及するなら沐斐(モクヒ)と同じ轍を踏むことになると釘を刺した。小夭の噂は皓翎王の耳にも届いていた。そこで小月頂に小夭が喜ぶ貴重な薬材を届け、根も葉もない噂など気にするなと文を送る。小夭は父王の気遣いを喜び、年明けには必ず塗山璟を連れて父王に会いに行こうと決めた。塗山璟は族長として新年の祭祀を行わねばならず青丘に戻った。こうして迎えた除夜。辰栄馨悦は慣例通り西炎王と王后が過ごす夜を楽しみに待っていたが、使いから西炎王が来られないと報告が来た。しかし鈴蘭は他の妃嬪の宮殿に行ったのではなく、太尊に孝を尽くすため小月頂に行っただけだと安心させる。これがかえって馨悦を苛立たせた。「他の妃嬪が相手なら正々堂々と争える…寵愛を争うことさえ許されないなんて」一方、瑲玹は小月頂で太尊と小夭と3人で新年を迎えていた。小夭は酔った勢いで自分が誰の娘なのか祖父に尋ねたが、太尊は父親について何も分からないという。「誰の娘にせよ、そなたが私の孫であることに変わりない」塗山璟が青丘から戻った。その夜、小夭は男装して瑲玹と塗山璟の3人、路地裏にある焼肉の店に向かう。「前に友達と来たの」「防風邶(ボウフウハイ)とか?」瑲玹の鋭い指摘に言葉を失う小夭、すると塗山璟が助け舟を出してくれる。「空腹だ、話は食べながら」そんな3人の様子を密かに相柳が見ていた。瑲玹は隣の席に座ったのが離怨(リエン)将軍たちだと気づいた。しかしいくら衝立てで仕切られてるとは言え、小夭は全く声が聞こえないことを訝しむ。瑲玹は″遮音の術″だと教えたが、小夭は何を話しているのか気になった。「璟、連中の話を聞く方法がない?」すると塗山璟は西炎王の許可を確認してから遮音の結界に穴を開けた。離怨将軍は義弟と甥から王姫の噂は本当かと聞かれていた。驚いた塗山璟は術を解こうとしたが、小夭は聞きたいという。「王姫が誰の娘かは知らぬ…だが大将軍と赤宸の別れの抱擁を見かけたことがある 将兵たちが何事かと2人を取り巻いて問いただした 大将軍は皆の前で赤宸と想い合う仲だと認めたよ お前たち、赤宸を恨む者に噂を広めろと唆されたな? 言っておくが大将軍の娘を傷つける者は決して許さぬ、分かったか?! 確かに赤宸は私たちの敵だ、だが尊敬に値する男だった」すると離怨将軍が席を立ち、そこで3人とも帰ってしまう。「聞いた?やっぱり私は赤宸の娘なのね…」小夭は深く傷つき、独りになりたいと言って飛び出してしまう。店を出た瑲玹は暗衛の瀟瀟(ショウショウ)に小夭を護衛するよう命じた。「小夭は私が小月頂に送り届ける、帰って休め」「陛下、なぜこんな真似を?」「どうして分かった?」塗山璟は3氏族の力を借りるも噂を止められず、王后の仕業ではないと気づいたという。「あの3人が店に来たのも陛下のお考えですね?つまり小夭にわざとあの話を聞かせた」瑲玹は赤水豊隆から聞いていた通り塗山璟の知恵は天下一だと感心、これも小夭を守るためだと明かす。「陛下のお考えに口を出すなどもっての外、しかし小夭にはご配慮を…」しかし瑲玹は不機嫌そうに帰ってしまう。その頃、小夭は赤宸を知る辰栄軍の生存者・離戎戟(リジュウゲキ)の店を訪ねた。すると月明かりが差す部屋の中で離戎戟の霊位を見つける。「勇気を出して会いに来たのに…もういないなんて… 誰もが赤宸を憎んでいる、だから憎んでいない人の話が聞きたかった 恨むべきではないと言って欲しかったのに!」小夭はせきを切ったように号泣、その時、思いがけず相柳が現れた。「どうしてここに?」「友を弔いに来たらお前がいた…どうやら噂は本当のようだな」相柳は小夭が心配で密かに後をつけていたがおくびにも出さず、わざと小夭を怒らせた。「天下に聞こえた悪者が父親と知ったんだ、気持ちは分かる」「黙れっ!」「だが赤宸を知らぬとしても自分の母親まで疑うのか?」「黙れってば!」「お前は両親がいる、私よりましだ、私のように卵から生まれた妖怪は親を知らぬ 頭が9つもあるゆえ幼い頃から飢えとの闘いだったよ しかも九頭は互いに命を狙う、飢えが酷いと別の頭を食おうとした」( ꒪ͧ⌓꒪ͧ)<じぇんだ(真的)?( ゚ェ゚)<嘘だつづく( ๑≧ꇴ≦)オイオイオイオイ…なんだその慰め方w
2025.01.12
コメント(0)
长相思 第二季 lost you forever S2第9話海棠宴に塗山篌(トザンコウ)を招き、わざと塗山璟(トザンケイ)を邪険にして気を引いた小夭(ショウヨウ)。すると案の定、塗山家の店でかんざしを選んでいる小夭に塗山篌が接近してきた。しかし小夭はどんなきらびやかな装飾品にも興味を示さない。それもそのはず、小夭の胸には塗山璟が贈った希少な魚丹紫があった。「明日はお暇ですか?ある原石が手に入ります」「私に弓を教えた防風邶(ボウフウハイ)は死んだわ、覚悟があるなら来てあげてもいい」「では是非…」そんな2人の様子を偶然、離戎昶(リジュウチョウ)が見ていた。離戎昶は塗山璟に王姫が塗山篌に媚を売っていたと言いつけた。しかし小夭を信じると誓った塗山璟は我関せず、急に所用で出かけてしまう。「清水(セイスイ)鎮へ行く、はっきりさせたい事情がある」塗山璟は防風意映(ボウフウイエイ)の兄を演じていた相柳(ソウリュウ)なら何か知っているはずだと考えた。相変わらずぶっきらぼうな相柳だったが、小夭の幸せのために防風意映と塗山篌が通じていたと教えてくれる。その頃、小夭は男装して塗山篌と歌舞坊にやって来た。塗山篌は着飾らずとも比類なき美しさを放つ小夭にすっかり魅了され、魚探紅を献上する。それはかつて船遊びの時に塗山篌が手に入れたあの魚丹紅だった。離戎昶は塗山璟から防風意映と塗山篌が通じていたと聞いて激怒した。しかし証明するのは難しく、塗山瑱(トザンテン)が息子でないとも言い切れない。どちらにしても離戎昶は妃に防風意映との縁を切らせることにした。実は離戎妃が近々、女子だけの宴を開くという。「小夭も行くのか?」「陛下から出席を聞いている」「…これも全て私のためなのだな」すると塗山璟は離戎昶にくれぐれも小夭の邪魔をするなと釘を刺した。離戎妃の宴、防風意映は王姫の姿に戸惑いながらも釣りを楽しんでいた。すると侍女がうっかり水をこぼして王姫の衣を濡らしてしまう。小夭は着替えれば済むことだと然して気にせず、寝殿に戻った。「この衣は嫌よ、別のがいいわ」侍女の珊瑚(サンゴ)は別の衣を取りに行くため帳を開けたが、ちょうどその時、防風意映が通りかかった。防風意映は偶然、外衣を脱いだ王姫の姿を目撃、見覚えのある魚丹紅の首飾りに気づいて驚愕する。「美しい魚丹紅ですね…どこでお求めに?」「友だちがくれたからつけてみただけなの」小夭は軹邑(シユウ)城の塗山家にいる璟を訪ね、事情を話すことにした。しかし塗山璟は話を遮り、説明せずとも信じているという。「とにかく全て済んだわ、防風意映の不信感で塗山篌との足並みは乱れるはず すぐ青丘に戻ってこの機に真相をつかむのよ」小夭は密会を知られないようすぐ席を立った。すると海棠の鉢に気づいて足を止める。「私は青丘に戻るが鉢は持って帰れぬ、もらって欲しい…ある物と交換で」その夜、急ぎ青丘に戻った防風意映は隠し部屋に塗山篌を呼び出した。「あなたに預けた魚丹紅は持ってきた?」「…忘れた」「忘れた?それとも王姫に贈ったの?」焦った塗山篌は確かに王姫の気を引こうと渡したと認め、弟の想い人を奪い取ってやりたかっただけだと釈明した。「もちろんお前は他の女子とは違う」「私の目を見て答えて、私が他の女子と違うのは私を愛しているから? それとも私に指一本、触れていない塗山璟をあなたの子の父親にしたから?」「もちろん愛しているからだ」塗山篌は防風意映から目を離さず答えたが、防風意映はその白々しさに嫌気が差し、塗山篌を引っ叩いて出て行ってしまう。一方、塗山璟の護衛・胡珍(コチン)と侍女・静夜(セイヤ)は塗山篌と防風意映の密会現場を押さえようとしたが失敗した。しかし報告を聞いた塗山璟はなぜかすぐ荷造りして軹邑城に戻るという。小夭は祖父の仕事を手伝っていたが、心ここに在らずだった。すると小月頂に塗山璟がやって来る。太尊は小夭がそわそわしていた原因を知り、2人で話せるよう席を立った。塗山璟は残念ながら密通現場に近づくことができなかったと報告した。落胆する小夭だったが、実は塗山璟は2人の隠し部屋に海棠と交換した猩猩(ショウジョウ)の鏡を隠しておいたという。「ここに記録されていた、私の身は潔白だ、瑱児は大哥の子だったよ …小夭、もう一度、機会をくれないか」すると小夭は思わず塗山璟に抱きついた。「いいわ!」西炎瑲玹(セイエンソウゲン)は小夭と塗山璟がよりを戻すと知り愕然となった。祖父がついていながらなぜ小夭に塗山璟を近づけたのか。瑲玹は祖父に八つ当たりしたが、太尊はこれも小夭の意思だとなだめた。「小夭は権勢も名利も栄耀栄華も求めておらぬ 求めるのはただ自分に一途な男だけ、添い遂げられる男だ」確かに小夭の屈託のない笑顔を見るのは久しぶりだった。「なぜ小夭を笑顔にする男が私でないのだ…」「小夭が離れていくのが嫌なら小夭の人生を制御しようとするな」「分かりました」塗山璟は決着をつけるため青丘に戻り、その夜、兄を呼び出した。「母が犯した過ちが全ての不幸の元凶だった 防風意映と所帯を持ち、瑱児と3人で暮らす気はないか?」塗山篌はようやく王姫と弟にはめられたと気づき激高、見境なく塗山璟に襲いかかってしまう。しかし待機していた長老たちが現れ、族長に殺意を見せた塗山篌を断罪した。逃げ場を失った塗山篌だったが、その時、防風意映が駆けつけ、塗山篌を助けて欲しいと懇願する。すると塗山篌は自分の身を守るため卑怯にも意映に全ての罪をなすりつけた。「この女人に誘惑された…この恥知らずな女人が誘惑したんだ! 私は惑わされて大罪を犯してしまった!」塗山璟は兄の裏切りに深く失望し、証拠となる鏡を長老に託して処分を任せた。↓おまわりさん、コイツです!塗山璟は寝殿に監禁された防風意映を訪ねた。「何も明かさぬと聞いた、なぜ弁明せぬ?」「愛する男に裏切られて死にたい気分なの、それで篌も助かる 父は塗山氏の恨みを買わないよう私を勘当した上、酷刑に処せと言ってる…」「瑱児のことはいいのか?」ふと母の顔に戻った防風意映は慌てて平伏、何度も頭を打ちつけながら息子だけは見逃して欲しいと嘆願した。「その代わり私の血をもって塗山氏の式神を育てます!」塗山璟は瑱児を青丘で立派に育てると約束した。防風意映は式神を養うため祭壇に幽閉され、永遠の痛みを味わうことになる。一方、塗山篌は皓翎(コウレイ)に流刑となり、青丘への立ち入りを永遠に禁止された。再び縁を結んだ小夭と塗山璟。しかし2人の幸せの裏で相柳や瑲玹が胸を痛めていることなど今の小夭は知る由もない。そんなある日、暗唱した医術をまとめていた小夭は無事に″草薬集論(ソウヤクシュウロン)″を完成させた。これを老医師たちに検分させ、誤りがなければ若い医師たちに医祖の書を伝授できるだろう。小夭は瑲玹に書を託し、西炎王に手柄を譲った。「で、これからどうする?」「軹邑城に医館を開くわ、実践でもっと腕を磨き、医祖の手記を全て完成させる」小夭は医館を開いたが、閑古鳥が鳴いた。その時、急に外で爆竹の音が鳴り、小夭は侍女・珊瑚(サンゴ)と一緒に様子を見に行く。すると外には開院を祝うため塗山璟が大勢の人と一緒に集まっていた。医館の門には葉十七(ヨウジュウシチ)が題した″回春堂″の扁額が飾られている。「開業、おめでとう!」つづく( ๑≧ꇴ≦)全視聴者が意映の顔になった瞬間wwwwww
2025.01.09
コメント(0)
花间令 In Blossom第2話冤罪を晴らすため楊采薇(ヤン・ツァイウェイ)を同行して李(リ)家を訪ねた潘樾(パンユエ)。葬儀を仕切っていた陳(チェン)香主は下手人の采薇を見るなり斬り掛かったが、潘樾の護衛・阿澤(アーヅー)が阻止した。すると潘樾の目論見通り孫震(スンジェン)が駆けつける。さすがは大堂主、孫震は潘樾が道中でわざと人目を引いたのは自分を呼び出すためだと気づいていた。「では単刀直入に申す、李家惨殺の件で調査に参った」陳香主は犯人なら采薇だと怒号を響かせたが、孫震も確かにこの非力な娘が一家を惨殺できるとは思えなかった。「いいだろう」中庭に李家の遺体が並んだ。采薇は解剖で胃の内容物を確認、一家惨死の元凶は夏鐘草(カショウソウ)だと突き止める。恐らく家族は毒が混ざった牛肉を食べ五臓に激痛が走り、耐え難い痛みから逃れようと自害したのだろう。そこで潘樾は犯人が悪霊の仕業と思い込ませるため、梁の中にからくりを仕込んでいたと明かした。さらに銀雨楼の令牌を示し、からくりを暴いた自分たちを襲った覆面の刺客が身につけていたと教える。「下手人は恐らく銀雨楼で堂主と直接、利害関係にあった者だ 陳香主、あなたのことは調べさせてもらった、この葬儀の後、晴れて堂主に昇格するとか しかも李堂主の私邸数件がすでにあなたの名義に変わっているな」焦った陳香主は何も証拠がないと憤慨したが、采薇は証拠ならあると言った。采薇は陳香主に両手を水に付けるよう頼んだ。もし犯人なら毒のついた両手が水に触れて黒ずむという。陳香主は仕方なく袖をまくり上げて両手を入れたが、何も変化はなかった。「どうだ、黒ずんでなどいないぞ?」「…陳香主、それより腕の傷はどこで?」采薇は毒が水で黒ずむ話は嘘だと暴露し、探していた証拠はその引っかき傷だと明かした。確かに陳香主の左腕にある組織の入れ墨の上に引っかかれたような傷跡がある。「あの使用人の爪をご覧ください、その者の胃の中にだけ牛肉がなかった 彼女だけは自害と見せかけ絞殺されたのです あなたは彼女に毒を盛らせ、口封じに殺す際に抵抗された 彼女の爪に入った皮膚の墨は組織特有のもの、皆さんの方がよくご存知かと…」すると使用人の爪を確認した孫震は陳香主の裏切りを確信し、自ら成敗した。 采薇と潘樾は李家の埋葬を見届けた。すると采薇は感慨深げに自分の死期を悟ったら美しい桃林に自分の墓を見つけておきたいという。「君は昔から桃の花が好きだった」「そうなの、幼い頃に…はっ!」采薇はうっかり口を滑らせ、慌てて言葉を飲み込んだ。しかし潘樾がすでに自分の境遇を詳しく調べていたと知る。「10年前、君の父上は流刑となった。 しかし道中の水路で盗賊に襲われ両親は死亡 禾陽(カヨウ)に逃げ落ちた君は検視人に拾われ弟子となった 5年前、師父は病が重くなって任を解かれ、君は埋葬人を始めたんだな どうか本来の楊采薇に戻って欲しい」すると潘樾は自分の玉佩に采薇の玉佩をはめ込んで示した。「先帝は私たちを許嫁と定めた、2つ目の条件だ、そなたを娶る」その頃、都では美を手に入れるため無茶をした上官芷(シャングワンジー)が体調を崩していた。しかし全ては恋焦がれる潘樾のため、愛する人のためならどんな苦痛もいとわない。そんなある日、上官芷は兄・上官蘭(シャングワンラン)に届いた知らせを見て愕然となった。…潘樾が禾陽で成婚…上官蘭は妹をなだめようとしたが、激高した上官芷は采薇の絵姿を破り捨てて行ってしまう。采薇は久しぶりに10年前の惨劇を夢に見て目を覚ました。目の前で賊に殺されら母、自分をかばって殺された父…。あの時、采薇は賊に顔を斬り付けられながらも川に落下して逃げ延びた。采薇が頼れるのは潘樾だけ、しかし潘府に駆けつけるも門衛に追い返されてしまう。『公子の伝言だ、″お前は罪臣の子、今後は潘家に関わるな″と』…10年前に私とは縁を切ったはず、なぜ今頃、婚約の件を持ち出したの?…潘樾は阿澤に命じて采薇を式場となる住まい・㬢園(ギエン)に呼び出した。しかし采薇は退婚したいと訴え、いつか必ず恩返しすると約束する。「まさか女子に婚姻を強いるようなこと、人格者の潘大人なら絶対にしないはず」「私が人格者?私は目的のためなら手段を選ばぬ 5日後がかつて約束した婚姻の日、それまでに必ず承諾させてみせる」潘樾が現れてから穏やかな日常が一変した采薇。今日が毎月13日の鬼市の日だったことをすっかり忘れ、師匠を寝かせて慌てて義荘を出た。すると山道で潘樾がわけ知り顔で立っている。「鬼市まで仙班霊蛇(センハンレイジャ)を買いに行くのだろう」「なぜ知っているの?」采薇はようやく阿澤が自分を監視していることに気づいた。鬼市と言えば貴人と官人は禁制、そこで潘樾は身分を隠すため変装して付いてきた。市場は元は禾陽の権力者の拠点だったため、官府の侵入を防いでいた罠が至る所に残っている。それにしても鬼市にいる采薇はやけに生き生きして見えた。「禾陽に伝わる言葉を知らないの? ″出自よし、金持ち、容姿端麗、その1つでも満たせば楽しい人生、そうでない者は鬼市へ″」こうして潘樾が采薇との距離を縮めている頃、㬢園に招かれざる客が現れた。「潘大人のお住まいだ、去れ!」「小姐に失礼な!中のお方を誰だと?!」采薇は顔馴染みの鬼市の商人・白小笙(バイシャオション)と合流、潘樾を義荘の新入りだと紹介した。すると小笙が川辺にいる霊蛇売りの男の元へ案内してくれる。采薇は法外な値段を要求されたが潘樾には頼らず、必ず不足分を払うと約束して霊蛇を手に入れた。その時、運悪く潘樾の正体に気づいた用心棒たちが駆けつける。<あいつだ!潘樾だ!朝廷の御史だ!「潘樾?…彼が例の許嫁?」小笙は采薇の許嫁の話を知っていた。用心棒たちは潘樾に品物を置いて帰れと迫り、一緒にいた采薇の籠に手をかけた。采薇は抵抗、潘樾と小笙も加勢して用心棒と揉み合いとなり、勢い余って籠が吹っ飛んでしまう。そのせいで霊蛇が籠から逃げ出し、川の中へ消えた。采薇は慌てて捕まえに行こうとしたが、小笙が止める。「川の中は刀の罠があるのよ?!」すると潘樾がいきなり川へ飛び込み、負傷しながらも見事に霊蛇を捕まえた。采薇は潘樾の真心に触れながらも、もはや別世界の人間だと諦めていた。「10年前、人づてに私と縁を切ったはず… ここにいるのがただの勢いでも罪悪感でもどうでもいい、過去は水に流して これで終わりにしましょう」「私に情があるからそう言うのか? 当時、私を訪ねたのだな、恐らく守衛が伝えたのは父の意向だろう… 長年、そなたの消息を探し、禾陽にいると知って飛んできた 婚約を果たすのが最善の償いと思っていたが、長年の苦労に思いをはせるべきだった 独りよがりですまぬ…だが私は諦めぬ この生涯で娶りたいのはそなただけ、婚儀の日に待っている、来るか否かはそなたの自由だ」 すると潘樾は先に帰ってしまう。潘樾が㬢園に戻ると新郎新婦の寝所で上官芷が暴れていた。上官芷は潘樾にとって上官蘭の妹でしかなかったが上官芷は横恋慕、そばにいられるなら側室でも構わないとすがる。「苦労してあなたのために完璧な美貌を手に入れた、どんな痛みも耐えたのよ?」しかし潘樾は蔑むような目で上官芷を突き放した。「どんな外見だろうと関係ない、いつかそなたも運命の相手に出会えるだろう」すると潘樾は出て行ってしまう。その夜、采薇は師匠の薬を煎じながら、ふと潘樾から届いた花嫁衣装に目を留めた。実は自分を追い返したのが潘樾ではなかったと知り、心が揺れる采薇。そこで花嫁衣装に袖を通し、化粧台に座って慣れない手つきでかんざしを挿そうとした。すると誰かが激しく門を叩く音がする。「今、行きます!」采薇は着替える間もなくかんざしを握りしめたまま門を出たが、そこで待っていたのは馬車に乗った上官芷だった。采薇は鐘の音で目を覚ました。「はっ!ここはどこ?あなたたちは誰?!早く縄を解いて!」采薇は人けのない岩山に用意された祭壇の柱に縛り付けられていた。すると馬車に乗っていた女が歩み寄り、しみじみ醜い顔だと悪態をつく。「この姿になるまで私がどれだけ苦しんだか分かる? 多くを犠牲にしたのにあの人ったらこんな丑八怪を娶るなんて!」「あの人って…潘樾のこと?(はっ!)あなた上官芷?!」「やっと気づいた?あんたの金魚のフンだったあの太っちょの娘よ」驚いた采薇は嫁ぐ気などなかったと安心させ、逃がしてくれるなら遠くへ行くと約束した。しかし上官芷は頑固な潘樾のこと、一度決めたら決して変えることはないという。「あの人のためならどんな汚らわしい物も受け入れるわ、醜い顔さえもね」采薇の前に祈祷師がやって来た。すると物差しで采薇の顔を計り、骨格を調べてから祭壇に戻って小刀を手にしている。「どうかしてる!私をどうするつもり?!」「今日から私が潘夫人、あなたは私に代わって自害するの、失恋を苦にしてね…」「何をしても無駄よ、潘樾は落ちない、あなたと目も合わせないわ!」采薇は時間を稼ぎながら密かにかんざしで縄を切っていた。そこでわざと上官芷を煽り、近づいて来たところで人質に取ることに成功する。しかし上官芷はもう逃げられないと不敵な笑みを浮かべた。婚礼当日、采薇はなかなか㬢園に現れなかった。潘樾は落胆したが、その時、花嫁衣装に身を包んだ采薇が息急き切って駆けつける。「その顔はどうした?」「道中で思いがけず転んでしまって、でも間に合った 潘樾、ようやく分かったの、この世で最も大事なものを… 名誉も地位も美貌も全て取るに足らない、心から喜んであなたに嫁ぐわ」こうして潘樾と采薇の婚儀が始まった。立ち会った上官蘭は妹のことを思うと複雑だったが、新郎新婦は拝礼の儀を終えてついに名目上の夫婦になってしまう。その頃、上官芷は祈祷師と護衛と共に崖下に落下、倒れていた。つづく∑(⊙∀⊙)ヒャーーーッ!
2025.01.08
コメント(0)
长相思 第二季 lost you forever S2第8話辰栄(シンエイ)山に戻った小夭(ショウヨウ)。祖父の静かな怒りは小夭を怯えさせたが、西炎瑲玹(セイエンソウゲン)は嬉しさを隠しきれず、怒ったふりさえできなかった。「私が怒るとすれば婚礼のことではない…なぜ青丘に行った?」焦った小夭は面倒を起こして真っ先に思ったのは瑲玹だったと機嫌を取り、父王への謝罪に皓翎(コウレイ)へ帰ると決めた。「でも私のせいで父王の名声は地に落ちた、朝臣たちは私に愛想を尽かしたはずよ」「肩身が狭いなら一生、小月頂(ショウゲツチョウ)にいろ、無理に嫁がなくても私のそばにいれば良い」一方、青丘では防風意映(ボウフウイエイ)が痺れを切らしていた。塗山璟(トザンケイ)が重い病をわずらってからもう数十年、日に日に薬の量が増えているとは言え、あとどれくらい待てというのか。意映は塗山篌(トザンコウ)から直接、塗山璟に手を下す必要はないと諭されていたが、もはや我慢の限界だった。小夭の不安は杞憂に終わった。皓翎王はまるで何事もなかったかのように穏やかで、娘の面倒などたわいないと笑い飛ばしてくれる。「青丘に行ったとか…兵を出して防風邶(ボウフウハイ)を滅ぼしてもいい 塗山璟を取り戻してやる、冗談ではないぞ?」「ありがとう、父王、でも自分で何とかします、逃げずに向き合いたいから」すると小夭は薬房にこもり、自分の血を混ぜた煉丹を完成させた。小夭は塗山璟がくれた魚丹紫を眺めながら、ふと船遊びに出かけた時のことを思い出した。あの時、塗山篌が魚妖を倒して貴重な魚丹紅を手に入れたが、目を輝かせて欲しがった辰栄馨悦(シンエイケイエツ)とは対照的に防風意映は関心を示していない。…自分がもらえると分かっていたの?璟は確かに慎重だけれど、あの2人につけ込まれたのかもしれない、最善の解決方法は完全に危険を取り除くことね…そこへ父王がやって来た。「殺気が漂っているな、消したい者がいるのか?」「2人いるわ、でも殺しても解決しない ←( ๑≧ꇴ≦)いや認めるのかーい 必要なのは真相、真相を知りたいの…欺かれたままは嫌、必ず真相を暴き出してみせる 父王、中原に戻るわ」「はお、私がここにいることを忘れるな」その頃、青丘では薬湯の違和感に気づいた塗山璟が胡珍に薬材の調査を命じていた。すると誅凰(チュウホウ)の用量が増やされ、事実上の毒薬になっていると分かる。処方を変えた者はすでに自害していたが、指示したのは防風意映の侍女・喧昼(ケンチュウ)だった。塗山璟は長老たちを召集し喧昼を審問することにした。事の次第を知った長老は激怒、誰の指示で族長の命を狙ったのか追及する。塗山璟は主である防風意映を追い詰めようとしたが、喧昼は主をかばった。「族長の病のせいで不機嫌な夫人は私に八つ当たり その恨みを晴らしたくて薬に手を加えました!」すると喧昼は家族だけは見逃して欲しいと懇願し、隠し持っていた短剣で自害してしまう。侍女の忠誠により罪を免れた防風意映。塗山璟は次の手を考えあぐねていたが、そこへ小夭からの文が届いた。…軹邑(シユウ)城で会いましょう…一方、赤水豊隆(セキスイホウリュウ)は西炎王に任された水軍の訓練を終え、演習の成果を報告していた。そうとは知らず、老桑(ロウソウ)は殿内に飛び込むなり小夭の帰還を知らせてしまう。「陛下!王姫が戻って来ました!」瑲玹は豊隆の動揺に気づき、人払いしてから切り出した。「まだ怒りが収まらないか?」「普段は平静を装っていますが、小夭の…ぁ、王姫の話題を聞くと怒りも湧きます」瑲玹は改めて小夭の代わりに謝罪した。しかし豊隆は王姫への想いが深かったわけではなく、心より体面と誇りが傷ついたという。何より耐え難いのは他人の視線と噂話だった。「これも私の実力不足でしょう いつかこんな傑物に嫁ぎ損ねた王姫は惜しいことをしたと言わせて見せます」瑲玹は豊隆とのわだかまりが解け、気分よく小月頂を訪ねた。小夭は珍しく刺繍に没頭していたが、それが塗山璟の巾着だと知って困惑する。「よりを戻したのか?」「違うわ、これは丸薬を入れる巾着なの、今は医者と患者の関係よ」小夭は塗山璟が重病を患っていたと教え、手当てが遅れていれば100年も生きられなかったと言った。すると瑲玹は自分にも巾着を作って欲しいと頼み、刺繍は鳳凰花がいいという。「私のを先に作れ」「わがままなんだから」太尊と側仕えの舟山(シュウザン)は小夭と瑲玹の楽しそうな笑い声を聞いて部屋の中をのぞいた。子供のように無邪気にふざけ合う2人。「陛下は王姫の前でしかあんな笑顔をお見せになりませんね」「そうだな、いつの時代も二兎を追うことは難しい」塗山璟は軹邑城で愛しい小夭と再会した。しかし小夭はどこか他人行儀、挨拶もそこそこに脈診を始める。「快方に向かっているわ、薬材はそのままで量を半減して…では行くわね」すると帰り際、小夭は静夜を貸して欲しいと頼んだ。「帳簿の整理の仕方を私の侍女に教えて欲しいの」小夭は静夜を小月頂に連れ帰るといきなり質問攻めにした。「塗山篌から好意を示されたことは?もらった物は?」「私をお疑いに?…確かにあります、でも族長の敵に心を奪われたりしません! それに私には想い人が…胡珍です」「もういいわ、今日のことは璟には内密に、事情を知ったらきっと怒る 今の体調で感情的になるのは禁物よ」静夜は塗山璟に王姫からの届け物を渡した。手作りの巾着から出て来たのは命を繋ぐ霊薬で、常に持ち歩き火急の際に飲んで欲しいという。塗山璟は霊薬を大事そうにしまうと、今度は書簡を広げた。…これからはもうあなたに会わないわ、養生してね、1つだけ約束して、何があろうと無条件で私を信じると、何を見聞きしても目の前の真実より心に従って欲しい…すると塗山璟は2度と小夭を裏切るまいと心に誓い、今度こそ約束を果たそうと決めた。小夭は瑲玹にも丸薬を入れた巾着を贈って機嫌を取り、宴を開きたいと頼んだ。すると瑲玹は詮索することなくあっさり了承、控えている瀟瀟(ショウショウ)に話を振る。瀟瀟はちょうど海棠の木が見頃だと気づき、商羊(ショウヨウ)妃に海棠宴を開いてもらってはどうかと提案した。「いいわね、お願い」「招待客も伝えておけ」そこで小夭は塗山璟、防風意映、塗山篌、離戎昶(リジュウチョウ)の4人だけは必ず招待するよう頼んだ。王后・辰栄馨悦は商羊妃が宴を開くと聞いて兄を誘った。「小夭も来ているそうよ」豊隆は招待されていない者が急に加われないとそれとなく止めたが、馨悦は出かけてしまう。「娘娘(ニャンニャン)!…私も行きます!」宴に現れた小夭は招待客たちの好奇の目にさらされた。しかし商羊妃はそんな小夭を気遣い、湖畔の高殿に別の席を設けてくれたという。「王姫が招いた客以外は親しい方だけを通すわね」おかげでお供の珊瑚(サンゴ)と苗莆(ビョウホ)もホッと胸を撫で下ろした。商羊妃はいい方ね>(*´・ω)(ω・`*)ウンウン高殿に塗山璟と離戎昶が揃って現れた。すると小夭の姿に気づいた離戎昶が案の定、塗山璟とやり直すよう説得を始める。「こいつは王姫に一途なんだ」「そうは思えないわ」そこで小夭は霊力や法術を使わずに海棠の枝を折って来られるかと挑発した。しかし枝を折るためには池に入らなければならない。離戎昶はそんなことをすれば男の面目が丸潰れだと諌めたが、その時、激しい水しぶきの音が聞こえた。塗山璟はいつの間にか水廊へ降りていた。すると衆目の前で恥も外聞もなく池に飛び込み、海棠の枝を取ってびしょ濡れで戻ってくる。「ありがとう、族長」海棠の枝を受け取った小夭は髪に花を挿し、霊力で枝を腕に巻きつけた。その時、予想外に王后と赤水豊隆が高殿に現れる。「防風邶の死からわずか数ヶ月で宴に出て男を誘惑しているの? 哥哥、こんな女子が赤水氏の門をくぐらずに済んだのは幸いね~ 塗山族長、未練があるなら愛妾にしたら?どうせもう嫁ぎ先はないんだから でも見張っていないとまた男と逃げてしまうかも…ふふ」「にっ(你)!」塗山璟は小夭を侮辱した馨悦に憤慨したが、小夭はこっそり衣を引っ張って止めた。「塗山夫人も寛容だこと、夫に色目を使われても黙っているなんて まさか自分の哥哥を死なせた女と夫を共有するつもり?」馨悦はこれまでの鬱憤を晴らすように悪態をついたが、そこへ瑲玹がやって来た。瑲玹は小夭を辱めた王后を無視、あからさまに商羊妃との仲を見せつけた。苦々しい顔の馨悦、その顔を見て嬉しそうな意映、そんな中、小夭は静観している塗山篌に視線を移す。すると塗山篌は王姫と目が合い、まんざらでもない様子だった。「…哥哥?頭が痛いので失礼します」「私も爺爺に会いたい、一緒に行こう」瑲玹はこれみよがしに商羊妃の耳元で何か囁くと小夭と一緒に宴を後にした。面目を潰された馨悦は立ちくらみを起こしながら慌てて帰ろうとした。しかし豊隆に止められてしまう。「今、逃げたら笑い物になるだけだ…お前は王后、争う必要などない」すると馨悦は持ち前の負けん気の強さを発揮し、皆で酒を飲むことにした。翌日、宴で餌をまいた小夭は塗山氏の店に出かけた。小夭は宝飾品を眺めていたが、その時、塗山篌が現れる。「本当に良い物は店先には出しません、奥へどうぞ」つづく(  ̄꒳ ̄)なるほど〜離間の策ときましたか
2025.01.04
コメント(0)
长相思 第二季 lost you forever S2第7話相柳(ソウリュウ)に小夭(ショウヨウ)を連れ去られても静観している塗山璟(トザンケイ)。実はかつて小夭に相柳を選ぶ機会を与えなかったことに後ろめたさを感じていた。「その機会を返さねば…借りを返す」一方、桑甜児(ソウテンジ)と再会した小夭は塗山璟が度々、回春堂を訪ねて皆を気遣っていたと知った。「それで串子(カンシ)に嫁いで後悔しなかった?」「実は息子を産んだ後、串子の裏切りを知って別れようと思ったことがあってね でも怒りをのんで思いとどまった…今、思い返してみるとあれで良かったと思う 振り返ってみると色々なことがあったが満足さ、悔いはない」確かに選んだ道が正しいかどうか、その時には分からないものだ。しかし小夭は選んだ道の苦しさが報われるとも限らないとこぼした。甜児は思わず失笑し、何百年も生きられる神族でさえその答えは分からないという。「人生は荒れ山を進むようなもの、先に何があるのか誰も分からない だから人は道連れを求めるのさ、お互いに支え合って助け合えばどうにか一生を終えられる」「でも間違った相手を信じてしまったら?」「小姑娘、信じることを拒んでいたら心を尽くすことはできない 心を尽くすことさえできないのに、望むものを手に入れられると思うかい?」小夭は甜児の言葉で胸のつかえが取れたような気がした。…私と璟がこうなったのは私が間違っていたから?…するといつの間にか相柳が来ていたことに気づき、そこで話を切り上げることにした。「甜児、見事に生き抜いたわね、老木(ロウボク)も私も嬉しいわ」「あんたは一体…(はっ)」娘は愛おしそうに甜児の頭をなでると、黙って去って行った。呆然と娘の背中を見送る甜児。その時、ようやく娘の正体が玟小六(ビンショウロク)だと気づき、その場で思わず叩頭した。小夭と相柳は思い出深い西河(セイガ)に出た。今もほとりの景色は当時のまま、しかし2人の関係は以前とは全く違う。「あなたが防風邶(ボウフウハイ)に罪を背負わせれば防風意映(ボウフウイエイ)が一族を守ろうとする いやでも塗山氏が巻き込まれるわ」「私のせいだと?」すると相柳は小夭の婚礼を止めさせた黒幕が塗山璟だと暴露した。塗山璟は同じ場所で相柳と落ち合い、小夭の婚礼を止めて欲しいと頼んだ。『引き受けるなら今後は毎年、残党軍に糧秣を提供する』『臆病でできぬことも銭があれば片付くか…いい根性だ』『婚礼の前に止めて欲しい』『どうやるかは私に任せてもらう、あれこれ指示されたくない 条件は向こう37年間、辰栄軍に糧秣を提供しろ』寝耳に水だった小夭は激しく動揺、すぐ帰ろうと決めたが、急に胸が痛くなって倒れ込んだ。「防風邶の正体を漏らしたら死ぬぞ、秘密を守ることだ」「ゥッ…このために蠱虫(コチュウ)を解こうとしないのね」「私がどういう男か分かっていただろう?」相柳はわざと悪人ぶって先に帰ってしまう。置き去りにされた小夭は仕方なく市場に出た。すると運良く清水(セイスイ)鎮の王・兪信(ユシン)に出くわす。そこで青丘の塗山璟に会わせて欲しいと頼んだ。「私には会うはずよ、私の言葉が嘘で無駄足になれば罰を受ける でも私の言葉が本当なら罰を受けるのはあなた」相柳は兪信の馬車で清水鎮を発った小夭をかげながら見送った。その時、ふと小六が″たとえ一時の道連れでも寂しいよりはいい″と言っていたことを思い出す。…行きずりの防風邶の代わりに添い遂げる相手をやろう…塗山府に突然、小夭が現れた。知らせを聞いた塗山璟は喜び勇んだが、薬の匂いで小夭に病が知られてしまうと焦る。「新しい衣を出してくれ、私の顔色はどうだ?」すると侍女・静夜(セイヤ)はひとまず王姫に湯あみを勧めて旅の疲れを癒してもらうと安心させた。感情的になって青丘まで押しかけた小夭。しかし冷静になってみると浅はかな行動だったと気づき、湯殿からこっそり逃げ出した。すると回廊で塗山璟に見つかってしまう。「ぁ…相柳に聞いて頭に来てしまって、衝動的になると思いもよらないことをする 来るつもりじゃなかったのに」「もうすぐ日暮れだし大雪になりそうだ、今日は泊まっていくといい」「雪になるとは思えないけれど…」今日は晴天だったが、塗山璟は後ろ手でこっそり術を放ち、雪を降らせた。一方、西炎瑲玹(セイエンソウゲン)は未だ小夭の行方をつかめずにいた。報告では青丘にも王姫の姿は見当たらないという。しかし兪信という怪しい男の馬車が塗山府に入ったと知り、瑲玹は小夭がやはり塗山府にいると確信した。「今まで清水鎮にいたのか…清水鎮を調べてくれ、手がかりがなければ回春堂へ」小夭と塗山璟は互いに話があると切り出した。「君から先に…」すると小夭は塗山璟を忘れられず、本当はずっと思い続けてきたと正直に伝えた。確かに自分を裏切った塗山璟を恨んでいたが、最近になって自分の間違いに気づいたという。「防風意映が悪辣な女だと気づいていながら何もしなかった 2人で力を合わせれば解決できたかもしれないのに、そうしなかったわ… 不幸な生い立ちのせいで私は他人との関係に悲観的なの 誰にも心から期待せず、あなたを信じていなかった、怖いからよ 自分からは尽くさない、そのくせ結果を見ては毎回、思うの ″ほらやっぱり思った通り、人の心なんか当てにならない″ってね でも忘れていた、何事も自分から求めて努力しないと実りはないってことを 全て自業自得ね、独りよがりだった、だからあなたを失ったの」小夭はもはや取り返しがつかないと決別を告げたが、塗山璟の告白で事態は一転した。「小夭、瑱(テン)Rは私の子ではない」(꒪ꇴ꒪〣)ナッナンダッテー!塗山璟は過去の記憶を取り戻せなかったものの、塗山瑱が自分の子ではなく兄の子だと確信していた。当時、祖母に薬を盛らせ、小夭になりすまして塗山璟の寵愛を得たと思われた防風意映。しかし小夭に誘惑されたのならなおさら、塗山璟は娶ってから結ばれたいと願い、自制するはずだという。「君と正々堂々と結ばれることを望む私が他の女子の寝台で君を抱けると思うか?」「…あなたを信じる」すると塗山璟は急に咳き込んだかと思うと、喀血してしまう。塗山璟は薬を飲んで落ち着いたが、小夭には病ではないと嘘をついた。しかし小夭はなかば強引に塗山璟を脈診、重い病を患っていると気づく。「どうしてこんなことに?」静夜は族長が数十年前、悲嘆のあまり心脈を損ね、近年は王姫を想うあまり心を病んだと口を滑らせた。三ヶ月前には王姫から婚礼の招待を受けて倒れ、さらに悪化したという。「寿命まで縮んで…」「静夜!」塗山璟は静夜の言葉を遮り下げた。すると塗山璟の変わらぬ深い愛情を知った小夭は思わず抱きつき、号泣してしまう。翌朝、小夭は塗山璟のために新しい薬の処方を書いた。しかし胡珍(コチン)が王姫の処方では治療に20年ほど必要だと気づき、続けることができるか疑ってしまう。塗山璟は王姫の指示に従うよう命じて胡珍を下げ、かつて小夭に突き返された魚丹の首飾りを差し出した。「治療代として受け取ってくれないか?」その時、静夜が西炎から王姫の迎えが来たと声をかけた。苗莆(ビョウホ)は寝殿の前にひざまずき、西炎王の命を受けて迎えに来たと訴える。驚いた小夭は思わず立ち上がると、塗山璟の手から魚丹を受け取った。小月頂に帰った小夭は恐る恐る祖父の前に立った。「阿爺(アーイェ)…ただいま戻りました」そこへ知らせを聞いた瑲玹が駆けつける。小夭は思わず瑲玹の後ろに隠れたが、祖父から厳しく叱責された。「出てこいっ!防風邶はどうしたっ?!」「防風邶は…死んだわ、私のせいよ、でも私たちの関係については話したくないの」そこで瑲玹は小夭を捜索していた自分の侍衛が抵抗した防風邶を誤殺したことにしようと提案した。これなら世間も納得し、赤水豊隆(セキスイホウリュウ)の怒りも収まるだろう。太尊は仕方なく了承すると、瑲玹は小夭に部屋へ戻るよう促した。瑲玹は祖父も相柳と防風邶が同一人物と気づいていると分かった。「知った上で帰順を?」「そんな気はしていたが、確信したのは今日だ」「姑姑も赤宸(セキシン)がいなければあんなことには…相柳め、一体、何を考えているんだ」つづく(๑•̀ㅂ•́)و✧ 私の子ではない!…って昼ドラあるあるw
2025.01.04
コメント(0)
花间令 In Blossom第1話長楽郡主・劉菁(リウチン)は上巳(ジョウシ)の節句に都の公子たちを招待し、絵心を競わせた。廷尉の嫡次子・潘檜(パンフイ)にはそんな風流な才能などなかったが、こっそり絵師に描かせた郡主の姿絵とすり替え、見事、郡主の目に留まる。「今日の勝者は潘檜…」「待たれよ」その時、都の富豪・上官蘭(シャングワンラン)の馬車が到着し、車から潘樾(パンユエ)が優雅に降りて来た。潘樾は廷尉の庶長子で潘檜の兄だった。先月、御史(ギョシ)に昇進し、今や都で指折りの風流人として知られている。「郡主、遅刻をお詫びいたします、今から描いても?」「もう遅いかと…」線香はすでに短く、残り時間は僅かだった。しかし潘樾は構わないと筆を走らせ、あっという間に描き終える。潘檜はただの山水画かと小馬鹿にしたが、よく見ると景色の中に郡主の横顔が隠されていた。「目には山と川、耳ぎわの髪には晩霞が映る…」すると郡主は笑みを浮かべ、潘樾の絵を選んだ。潘瑾(パンジン)は潘家のため、嫡子である潘檜と郡主の婚姻を望んでいた。しかし何かと自分に反抗する潘樾にまたしても阻まれたと知る。「一体、何が目的だ!」「息子の望みが何か父親(フーチン)は良くご存知かと…」「それは脅しか?!」「庶子の私に何ができましょう?ただある人を探し出せず気がふさぐのです 退屈ゆえ娯楽を見つけて暇を潰しているだけのこと」すると潘樾は郡主に花見に誘われていると言って席を立ってしまう。「いいだろう!居場所を教える、だが今日からお前と潘家は無関係だ」…あれから10年、ようやく君に会える…その頃、潘樾の尋ね人は禾陽(カヨウ)にいた。若い娘でありながら義荘(ギソウ)で埋葬人をしている楊采薇(ヤンツァイウェイ)。仕事もさることながら顔にある大きな傷跡も相まって周囲からは忌み嫌われていた。その日も翠雲(スイウン)楼の名妓の遺体を埋葬して戻る途中、悪童たちにからまれてしまう。お陰で肌身離さず持っている大事な玉佩を落としたが、優しい少年が拾ってくれた。「これ落としたよ?」「ありがとう」采薇が義荘に戻ると、ちょうど師匠が屍の死因を突き止めたと喜んでいた。しかし屍と言っても実はカエル。老姜頭(ラオジアントウ)は県衙の元検視人だったが、今やすっかり呆けていた。すると帰って早々、遺体運びの仕事が舞い込む。采薇は急いで荷車を引いて城東の李(リー)宅を訪ねたが、門を叩いても応答がなかった。李家は一家皆殺しにされていた。やむなく独りで屋敷に入った采薇は中庭に転がる遺体を見て呆然、しかも悲惨なことに采薇の玉佩を拾ってくれたあの優しい少年も巻き込まれている。しかし遺体を見た采薇は殺しではなく全員が自害だと分かった。…命を絶つほど一家を苦しめたのは何かしら?…県令が突然、事件現場にやって来た。すでに事件は悪霊の仕業として片付けられていたが、家主である銀雨(ギンウ)楼の孫(ソン)大堂主から真相究明を迫られたという。「霊の仕業にしても何の霊が突き止めろと言づかったのだ」県令も不本意だったが、禾陽を牛耳る銀雨楼の指示では無下にできない。その時、どこからともなく悪霊の豆太鼓の音が聞こえた。県令たちは震え上がったが、そこでようやく采薇の姿に気づき、面倒くさそうに追い払う。しかし采薇は少年の無念を思うと割り切れなかった。「大人(ダーレン)、先ほど遺体を調べたところ不審な点が… この者たちは自害の可能性が高いです」「無礼者!」すると県令は口を挟んだ采薇が怪しいと疑い、捕縛してしまう。堂主から難題を突きつけられた県令は埋葬人を下手人に仕立てることにした。采薇は厳しく追及されても否定したが、棒打ちされて無理やり供述書に指印を押されそうになってしまう。その時、突然、都から御史がやって来た。采薇はその男が県令を蹴り飛ばして叱責する様子をぼんやり見ていたが、そのまま気を失ってしまう。采薇が目を覚ますと見知らぬ部屋にいた。机の上にはなぜか自分とよく似た姿絵がある。その時、潘樾が現れた。「目が覚めたか?まだ休んでいなさい…その顔の傷は?私を忘れたか?」「私とは別世界に住むお方、人違いです」采薇は伏し目がちに答えたが、潘樾は采薇の腕をつかんで顔をのぞき込んだ。「私の顔を良く見もしないで言い切れるのか?」采薇は恐る恐る視線を上げて御史の顔を確認、確かに見覚えがある。…はっ!彼だわ?!…驚いた采薇は咄嗟に潘樾から離れ、絶対に人違いだと否定した。しかし潘樾は証拠として采薇が持っていた玉佩をかざす。「これは旧友の持ち物だ、もし人違いなら盗んだのか?」「街で拾ったのです、では旧友の方にお返しください」「もう良い、持ち主が捨てたのなら返す必要はない」すると采薇は玉佩を窓から池に向かって投げ捨て、逃げるように帰ってしまう。「あれから10年よ?今さら現れて何なの?だったらあの時…」その夜、潘樾は護衛・阿澤(アーヅー)から采薇が出かけたと聞いた。「玉佩を探しにか?」「いいえ、城東の李宅です」采薇はこのままでは少年と家族の魂が浮かばれないと考え、李宅に忍び込んで勝手に検視を始めた。…毒の反応がある、でも毒で自害に追い込める?…しかし急に物音が聞こえ、采薇は慌てて身を隠した。すると安置所に入って来た潘樾が迷わず台の下をのぞき込む。「幼い頃と変わらぬな、何かにつけ下に隠れる」「大人…」采薇は死者を慰め、己の潔白を示すために忍び込んだと説明した。すると潘樾は真相を暴いても悪徳な県令が認めないという。「手を貸そう、私も朝官として民に尽くす責務がある」「では大人、遺体を解剖したいので目に毒かと…」「解剖?拝見しよう」潘樾はそうは言ったものの、いざ解剖が始まると気分が悪くなってしまう。その時、天井から物音が聞こえた。確かに禾陽には豆太鼓の悪霊の言い伝えがあったが、采薇は太鼓の音が弱々しく、どちらかと言うともがいているような音だと怪しむ。潘樾は試しに剣を抜いて梁を壊してみると、本当に仕掛けが落ちてきた。どうやら太鼓を鳴らしていたのは回し車で走らされたネズミだったらしい。そこに突然、弓矢が飛んできた。李宅は刺客に包囲されていた。潘樾は采薇を連れて何とか逃亡、その際、刺客から令牌を奪う。実は刺客を放ったのは銀雨楼だった。「孫大堂主は真相究明を命じたのに、望まない者もいるのね 私たちは目を付けられた…」「いや君だけだ、逃げなければ真相を暴く前に殺されるぞ?」「でも大人は朝官として責務があるとおっしゃいました、冤罪を見逃すの?」「管轄外だが守ってやってもいい、だが条件が2つある まず池に捨てた玉佩を見つけよ」采薇は夜が更けても玉佩を見つけられなかった。さすがに待ちくたびれた潘樾は明日にするよう命じたが、采薇はあきらめられない。「見つかるまで探します!」「子供の頃と変わらず頑固だな」そして采薇はついに玉佩を探し出した。「では調査に向かおう、2つ目はそれからだ」李宅では霊堂が設けられ、銀雨楼の幹部が参列していた。警備が厳重だと聞いた潘樾はあえて人通りの多い道から李宅へ行くという。すると都からやって来た御史の姿を見ようと多くの娘たちが集まって来た。しかし見目麗しい公子の車にあの埋葬人が座っている。「大人、こんな私を横に座らせてはいけません」「子供の頃に自分が言ったのであろう?″外見や地位で人を判断してはならない″と」『見かけや地位は飾りに過ぎない あなたは庶子だけど、私にとっては嫡子の100倍いいわ!』つづく( ˙꒳˙ )このお話は″虚顔″のパ…いえ豪華版といったところでしょうかw
2025.01.04
コメント(0)
全14件 (14件中 1-14件目)
1