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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第23話「再び花垣城へ」ついに出生の秘密を知ってしまった二郡主・陳楚楚(チンソソ)。「私は生まれた時から城主になれない運命だった…」裴恒(ハイコウ)は楚楚が宗祠堂で母の位牌の前に座っていると聞き、急いで駆けつけた。「全て知ったんだな…」「みんな知っていたのに…私に黙っていたのね…」一方、陳芊芊(チンセンセン)は男が主の玄虎城でも次第に影響力を広げていた。中でも城主夫人は破天荒な芊芊にかつての自分の姿を重ね、気遣ってくれる。実は夫人は今でこそ落ち着いているが、若い頃は男装し、病に倒れた父に代わって戦場へ行っていた。(  ̄꒳ ̄)<まさか…あの~母親(ムーチン)の姓は?「花(カ)よ」(; ̄▽ ̄)<フゥァ…(やっぱりね)それってなんてムーラン?とは言え夫人は愛する家族ため司軍を退いたことを後悔していなかった。そもそも家庭と職務を両立させるのは無理だという。芊芊は玄虎城でも可能だと訴えたが、夫人は花垣城の男も玄虎城の女と同様に抑圧されているはずだと言った。夫人の鋭い指摘にハッとする陳小千(チェンシァオチエン)、女尊男卑の花垣城を設定して溜飲を下げたつもりだったが、花垣城の男からすればこれも不公平だ。…確かに私の脚本には問題がありそう… ←良かった気がついてwしかし芊芊はいずれにせよ夫婦どちらかが1人で責任を負うのは変だと訴える。夫人は思いがけず芊芊から正論を突きつけられ、自然と顔をほころばせた。男として初めて軍を掌握した裴恒だったが、突然、楚楚が軍営に現れた。すると楚楚は配下の前で自ら故裴司軍の娘だと明かし、証拠の文を示す。「私が若城主の座に就くとでも思った?陳芊芊のお下がりなんてご免よ 裴司軍は私、哥哥が私を妹妹だと認めたくないなら自分で証明するまで…」「…護城軍を手に入れるため出自さえ明かすとは!お前と地位を争う者はもういないだろう?」結局、配下は正当な継承者である楚楚の命に従った。そこで楚楚は兄から花符を取り上げ、今後は人に従えと命じ、戒めに花符を握りつぶしてしまう。兵権を取り戻した楚楚の暴走が始まった。手始めに陳芊芊が生きていると暴露し、玄虎城との取り引きを反故にしてしまう。「烏石は陳芊芊と引き換えだと文を出すのよ」また城主府の警護も護城軍に入れ替えさせた。城主はこうなることを恐れて出生の秘密を隠してきたが、もはや楚楚には母娘の情など少しも残っていないと嘆く。「どうやら私が間違っていたようね…ただ楽しい日々を送らせたいだけだったのに…」すると楚楚は報復として芊芊を花垣城へ呼び戻し、敗北を思い知らせてやると言った。韓爍は花垣城からの文に憤慨、すぐ軍の重鎮を呼んだ。しかし城主はあっさり芊芊を見限ると決める。芊芊は両城が紛争を解決しないまま陳楚楚が城主になれば早晩、烏石の取り引きは断たれると警告したが、城主は聞く耳を持たなかった。すると黙って聞いていた夫人が立ち上がる。「玄虎城にも戦える女はいます…李将軍、父が臨終の際に玄符を託したわね?」李将軍は黙って玄符を差し出し、亡き花司軍も喜ぶはずだと目を潤ませた。実は護城軍は戦場で誰より気迫に満ちていた夫人の退官を残念がっていたという。驚いた城主は離縁すると脅したが、逆に夫人から離縁状を突きつけられ泣くに泣けなくなった。夫人への腹いせに城主は女子へ厳しい規則を課した。一方、花垣城でも楚楚が芊芊の開かれた方針を嫌い、男子の自由を厳しく制限する。呆れた裴恒は時代遅れだと詰め寄ったが、楚楚は自分の意向こそが民意になると豪語した。芊芊は一緒に連れてきた蘇子嬰(ソシエイ)を解放することにした。将軍になるという夢を叶えるなら花垣城では無理、ここで武術を生かせばいいという。しかし楚楚が定めた告示を見ても、嬰嬰は恩人である二郡主の考えではないと信用しなかった。どうやら嬰嬰の信頼を回復するしかない。「じゃあ一緒に花垣城に戻りましょう、誰にでも若気の至りはある、そうでしょう? 昔のことは謝るわ、あなたを傷つけた借りを返す」夫人の暴挙はあっという間に広まり、玄虎城の女子たちも後に続き始めた。城主はこれも陳芊芊のせいだと嘆いたが、韓爍は母との馴れ初めを思い出して欲しいと頼む。かつて城主は軍営で花司軍と手合わせし負けていた。雪辱を果たそうと意気込んでいた城主だったが、城に戻ると司軍が女子だと知る。美しい上に武芸の達人、馬球もこなす、これまで出会ったこともない女子に城主は瞬く間に惹かれた。すると韓爍は芊芊も母と全く同じだという。城主は夫人が召集をかけたと聞いて様子を見に来た。すると殿内では司軍に復帰した夫人が韓爍や芊芊と一緒に決起集会を開いている。その中には芊芊が副将に指名した嬰嬰の姿もあった。てっきり女子たちを集めて離縁を主張する会だと誤解していた城主、実は夫人たちが武力で花垣城の鉱山を奪うつもりだと知る。両城が衝突すればこれが永訣(エイケツ)となるやも、結局、城主は愛する妻を追いかけることにした。玄虎軍はあと数日で花垣城という所まで迫っていた。まさか芊芊を渡せと要求された玄虎城が攻撃に出るとは予想外、楚楚は芊芊が敵さえ味方にしたと動揺する。すると今度は大郡主・陳沅沅(チンゲンゲン)が芊芊の軍営に逃げたと報告が来た。実は日晟(ニッセイ)府には城外に通じる秘密の通路があった。沅沅は蘇沐(ソボク)と梓年(シネン)を連れて芊芊と合流、しかし母と裴恒は楚楚に軟禁されているという。しかし採掘した烏石は屋敷に運び込んでおいた。韓爍はやはり城を攻めるしかないと決断したが、芊芊は民を傷つけたくないという。すると嬰嬰が自分に秘策があると言った。「私が三公主を捕らえたと偽り、城に入るのです」韓爍は嬰嬰を信じられなかったが、芊芊は民を救うためにはこの方法しかないと納得する。「民のためなら命を懸けてもいいと?」「良くないわ…でも仕方がない」嬰嬰は芊芊の答えに敬服し、今後は三公主に従うと誓った。嬰嬰は拘束した芊芊を連れて城門に到着した。すると韓爍たちが2人を追って来たと装い攻撃、頃合いを見て引き返して行く。こうして芊芊と嬰嬰は城内へ、一方、韓爍は父と母、白芨(ハクキュウ)と4人で秘密の通路から日晟府に忍び込んだ。「別行動よ」「はお」そして城主と夫人は芊芊の母を探しに、韓爍と白芨は芊芊たちの援護に向かった。嬰嬰が芊芊を連れて議事庁にやって来た。「寝返ったと見せかけて陳芊芊を捕らえました!」楚楚は嬰嬰の忠誠心を喜んだが、その時、突然、嬰嬰が隠し持っていた短剣を取り出し、楚楚の首に突きつける。しかし瞬時に梓竹(シチク)が嬰嬰の首に短剣を突きつけた。すると花垣兵になりすましていた韓爍と白芨、衛兵が次々に敵に剣を突きつけ、気がつけば芊芊以外は誰も身動きが取れなくなってしまう。一方、夫人たちは城主の寝殿に到着していた。しかし足手まといの夫がうかつにも殿内をのぞいて夫人まで敵兵に見つかり、城主の部屋に監禁されてしまう。( ・ノェ・)コショッ<我々は城主を探しに来た…見つけたではないか( ๑≧ꇴ≦)<見つけたですって?一緒に捕まったのよ!こうして思いがけず嫁と婿の親が顔を合わせることになった。楚楚は嬰嬰の裏切りに憤慨した。しかし嬰嬰はこれまで二郡主が善良で三公主が極悪だと思い込んでいたが、間違いだったという。「ふん、これで引き下がるとでも?」その時、議事庁に護城軍がなだれ込んだ。形勢はあっさり逆転したが、たとえ司軍の命令でも兵士たちは城主の娘である芊芊に手を出すことができない。「何をしているの?!陳芊芊を殺しなさい!」護城軍に動揺が広がった。三公主が傍若無人だったのは昔のこと、今では民にも慕われている。すると芊芊は城主の命に反して民の暮らしを乱しているのは楚楚だと糾弾した。「故裴司軍の意志に背いているっ!」芊芊の言葉で目が覚めた護城軍は一斉に剣先を楚楚に向けた。つづく( ̄▽ ̄;)花符って柔らか~ってそれ何て柔軟剤?wそしてネガティブ過ぎるゆえに脱出通路まで作っていた沅沅、お手柄♪
2022.01.31
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长歌行 The Long Ballad第12話「人心 帰するところ」行軍総管・司馬図(シバズ)は朔(サク)州の刺史(シシ)・公孫恒(コウソンコウ)に造反の疑いありとして拘束した。すると翌朝、刺史府に官兵が押し寄せ、捜査が始まる。部屋中を引っくり返され憤慨する李十四郎(リジュウシロウ)こと長歌(チャングァ)たち、実は総管の侍衛・王歴(オウレキ)は兵符を探していた。王侍衛は奥の私邸にまで踏み込んだ。驚いた秦(シン)老は急いで駆けつけ、気丈に振る舞う公孫夫人をかばう。その隙に長歌は自ら書房を荒らし、慌てて秦老へ報告した。「大変です!屋敷に賊が入って…帳場と書房の物が盗まれています、早く追撃しないと!」王侍衛はそれより兵符だと苛立ったが、長歌は兵符なら書房だと教えた。書房はひどく荒らされていた。結局、兵符は見つからなかったが、王侍衛は下手な芝居だと勘づいている。「3日以内に差し出さねば刺史府の安全はないぞ!」長歌の機転で王侍衛はひとまず撤収した。しかしこれもただの時間稼ぎにしか過ぎない。すると秦老はたとえ兵符があっても司馬図が朔州の兵を動員することはできないと言った。「将兵たちを心から承服させるためには刺史・公孫恒でないと…」そこへ総管府を見張っていた緒風(ショフウ)が戻って来た。「司馬図が府庫の財物を手土産に阿詩勒(アシラ)部と和議を…!」長歌は自分を重用してくれた刺史の恩に報いるため、何としてでも助けたかった。しかし秦老もお手上げの状態、阿竇(アトウ)は牢を襲う以外に方法はないという。「それとも司馬図を殺すのかい?」「…そうか」長歌は阿竇の一言である計画を思いついた。かなり危険な賭けだったが、話を聞いた秦老は刺史の目に狂いはなかったと安堵する。そこで秦老は刺史から託された書き置きを渡した。…号令に従う…長歌はふと幽州の都尉・沈固(シンコ)から言われた言葉を思い出し、その真意をようやく理解した。翌朝、秦老は刺史が最も信頼する副将を長歌に紹介した。郭寧(カクネイ)と張暉(チョウキ)は李主簿に拝礼し、開城を阻止し刺史を救うためなら全力を尽くすと誓う。そこで長歌は郭将軍に指揮を任せ、毎晩のように阿詩勒部陣営の寝込みをかくよう指示した。「ただしすぐ撤退し、兵馬の犠牲を出さないこと」また張将軍には密かに城外に兵を移動させ、北西と北東に駐留させるよう命じた。和議の当日、援軍が来たように見せかけるためだという。将軍たちは拝命し、ただちに準備に向かった。すると阿竇は書き置きだけで大軍を動かせるのかと目を丸くする。しかし長歌は書き置きの力ではなく″人心″だと諭した。草原の夜、穆金(ムージン)は特勤(テギン)の天幕を訪ねた。すると阿詩勒隼(アシラシュン)がひとり酒を飲みながらにニヤけている。穆金が怪訝そうな顔で見ていると、隼ははたと気づいて渋面になった。「唐から戻ったお前は別人だな、何もないのに笑ったりして…しかも笑顔が不気味ときてる やはり唐の女に惚れたんだろう?…おお~天狼神よ、隼がついに目覚めました!」「…暇なのか?」「はぐらかすな~認めろよ?!」「分 か り ま し た」しかし思いがけず陣営が夜襲に遭う。報告を聞いた隼はこれまで公孫恒が自ら攻めて来たことがなかったことから違和感を感じた。(  ̄꒳ ̄).oO(まさか?刺史府の地下には隋(ズイ)代から使っていた密室があり、秦老と緒風だけが知っていた。長歌はこの地下室を隠れ家に決めて移動、そこへ緒風が駆けつけ、計画通りに夜襲をかけていると報告する。「繰り返し襲撃すれば敵も寝てはいられまい」すると長歌は次の一手に出ることにした。「ただこの方法は…緒風に苦労をかける」司馬健(シバケン)は土喀設(トカシャー)に催促され、密かに行軍総管府を訪ねた。司馬図は予定通り数日後に投降書を渡すと伝えたが、司馬健の話では毎晩、朔州軍に襲撃されて阿詩勒軍が狼狽しているという。何も知らなかった司馬図は兵符が盗まれたことを思い出し、盗んだ賊が暗躍していると疑った。その時、回廊で物音が聞こえ、曲者がいると気づく。司馬図は身振りで王侍衛に合図、すると密かに裏手で盗み聞きしていた緒風が捕まった。緒風は激しい拷問を受けた。決して口を割らない緒風、すると司馬健は火鉢から真っ赤になった焼きごてを取り出し、じわじわと迫る。一方、穆金は熊団の軍師がまた朔州に入ったと報告した。阿詩勒隼は土喀設が明日、投降を受け入れると見せかけて朔州を攻めるつもりだと気づく。「しかし李主簿が黙っているとは思えない、クマーは応戦できるかな?」「クマー?いや、李主簿?」「調べたところ外地から来た新しい主簿だと…まだ就任して数日だ」新しい主簿…( ° ꒳ ° )✧˖°✧. キラーン緒風は深手を負いながらも何とか地下の密室にたどり着いた。驚いた長歌は手を貸そうと駆け寄ったが、突然、緒風に薬を嗅がされて意識を失ってしまう。実は緒風は焼き印を恐れ、ついに司馬健に寝返っていた。そこで司馬健から主簿を捕らえるよう命じられ、長歌をさらって約束の場所へ向かう。司馬健は短剣を渡し、その場で主簿を殺すよう指示、仕方なく緒風は長歌の左胸をひと突きした。「ふ、驚いたな、手加減なしとは…気に入った」すると司馬健は死体の処理を任せて帰って行った。司馬健は土喀設に李主簿を始末したと伝えた。熊団の様子を探っていた穆金はすぐ阿詩勒隼に報告、そう言えば十四郎も李姓だったと思い出す。隼は十四郎の身が心配だったが、ともかく明日は熊ちゃんから目を離すなと命じた。「死なせるな」「ラジャー!」翌朝、朔州の城門の前に阿詩勒軍の熊団がずらりと並んだ。司馬図は城門を出て自ら投降書を献上、すると土喀設は馬にまたがったまま巻物を開いて目録を確認する。その時、弓矢が巻物を射抜いた。弓矢を放ったのは城楼に立った長歌だった。激怒した熊ちゃんは司馬図を処刑、これを口実に城門の攻撃を命じる。長歌は熊団をぎりぎりのところまで引きつけてから射撃で応戦し、城外に駐屯していた兵士へ川辺まで追い払うよう伝令した。伏兵がいたと気づいた熊団は進攻を断念、撤退を余儀なくされる。「…次は郭将軍の腕の見せどころだ」こうして長歌は熊ちゃんの手で司馬図を始末することに成功し、戦死した総管の代わりという大義名分を得て刺史を総帥にした。熊団は無定(ムテイ)河まで後退した。司馬健の情報通り運良く川が枯れたおかげで行軍が楽になり、ここで伏兵を迎え撃つことができる。しかしふと気づけば朔州軍は追撃を止め、川へ降りてこなかった。その時、兵士が上流でせき止めていた水を一気に放水、熊団は濁流に飲み込まれ流されてしまう。長歌は土喀設が和議を口実に必ずや進攻して来ると読んでいた。その野心を利用して一計を案じ、見事に朔州を守り抜く。何より緒風の働きはお見事だった。あの芝居で司馬図を騙せなければ今回の計画は失敗しただろう。すると緒風は自分が刀を刺した時、一歩間違えれば血糊袋を貫通してしまったはずだと驚いた。「なぜ私を信じたのです?」「信じたのは刺史への忠誠心だ」公孫恒は嬉しそうに李主簿の武勇伝を聞いた。そこで十四郎の功績を認め、軽車都尉に昇格させるという。「見事な策だった」公孫恒は民に代わって十四郎に叩頭し、長歌を恐縮させた。しかし長歌は土喀設を逃してしまったと後悔する。すると公孫恒は実は熊団の後ろに鷹団が現れたと教えた。鷹団とは阿詩勒部でも精鋭が集まる最強の部隊だという。長歌は東門外には沼地があるため、守りを西に移して警戒すよう進言、公孫恒も同意した。熊ちゃんは駆けつけた穆金たちの援護で助かった。司馬健への怒りが収まらない熊ちゃん、しかしまだ使い道があると考え脅すだけに留める。すると配下が鷹団がどこかへ向かったと報告した。(# ̄(ェ) ̄)<ああ?!一方、長歌を追う皓都(コウト)は朔州に入った。すると講談師が店の前に李主簿の肖像画を掛け、今回の手柄話を身振り手振りで語っている。「李主簿じゃないぞ!今や軽車都尉だ!」ヤンヤヤンヤ>ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<8888888~公孫夫人は朝食の席で十四郎と阿竇に改めて感謝を表した。「寒い地では着込まないと…厚い布で何着か作ってあげるわ 良かったらここを自分の家だと思ってね」長歌は久しぶりに人の真心に触れ、ふと母を思い出して感傷的になってしまう。「感謝します…母の他界後、初めて家の温もりを感じました」そこへ兵士が駆けつけた。「刺史!食糧庫に火がつき、全て灰になりました!」火矢は鷹団のものだった。死傷者を出さなかったのは不幸中の幸いだったが、緒風が東門外の沼地で桐の板を発見する。恐らく鷹団の騎兵は板の浮力を利用して沼を渡ったのだ。長歌は地形を過信して西に守りを移したことを謝罪し、先陣を申し出たが…。つづく( ๑≧ꇴ≦)柴犬を見逃すなんて、クマー優しめw
2022.01.29
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长歌行 The Long Ballad第11話「無敵の謂れ」朔(サク)州の刺史(シシ)・公孫恒(コウソンコウ)は李十四郎(リジュウシロウ)こと長歌(チャングァ)の手腕を高く評価、主簿に任じた。一方、阿詩勒隼(アシラシュン)も偵察のため腹心・穆金(ムージン)と2人で朔州に入る。すると要塞と称される朔州にはわずかな兵力しかなく、その代わり城門が分厚い壁でできていると分かった。確かにこの城門を閉じたら、食糧さえあれば数年は死守できるだろう。「ふ、面白い…行くぞ、桐の木材を買う」その頃、隼が密かに朔州に出かけたと聞いた熊団主領・土喀設(トカシャー)はその隙に招集をかけた。長歌と阿竇(アトウ)は露店で麺を頬張っていた。するとふと阿竇が山賊の情報を得るため持ち金を全て叩いてしまったことを思い出す。仕方なく長歌は正直に店主に事情を説明、弟がお金を取りに行くと言った。阿竇は急いで走り出したが、店主は長歌も逃げるつもりだと疑って腕をつかむ。「役所へ行くぞ!」その時、突然、阿準(アジュン)が現れた。「どうしてここに?!」「また会ったな…」穆金が裏道で待っていると、阿詩勒隼が美しい少年の手を引いて現れた。「朔州に行くなと言ったのに聞く耳持たずか?」「そっちこそ…で、傷はどうだ?」穆金は少年が隼の傷のことを知っていることに驚き、思わず話に割り込んでしまう。「なぜ傷のことを?」「私が手当てしたから」「あの獣医はお前か?!あんな巻き方したら…」しかし隼が話を遮り、もう傷は治ったと安心させた。すると阿竇がようやく師匠を見つけて駆けつけ、阿準を見て困惑する。「またあんたか!」穆金は一体、何がどうなっているのか分からず、目を白黒させた。「阿竇、阿準が代金を払ってくれた」「十四郎、今から城門を出る、送ってくれるか?」長歌は阿準に別れを告げた。朔州に危険が迫っていると知る阿詩勒隼は早く立ち去るよう勧めたが、十四郎は行く当てなどないという。「草原は?」「草原?…見知らぬ土地だ、やめておく」「私がいる」 へっ?(๑・᷄ὢ・᷅๑)@穆金「ありがたいが遠慮するよ」その時、馬のいななきが聞こえた。阿詩勒隼は十四郎たちを連れて物陰に隠れた。すると阿詩勒軍の斥候(セッコウ)たちが目の前を走り去って行く。隼は阿詩勒部が朔州を攻めると十四郎に警告し、北に配下がいるので戻ると伝えた。「早く離れるんだ、ではここで」土喀設は抜け駆けして出兵していた。穆金は手柄を独り占めするつもりだと焦ったが、阿詩勒隼は熊団が負けると確信している。「愚かだからな…それに″あいつ″がいる」(๑・᷄ὢ・᷅๑)<たぁ(他)?長歌たちは急いで城門へ戻り、敵の襲来を知らせた。すでに公孫恒は城楼に待機していたが冷静沈着、敵をもう少し引きつけると言って動こうとしない。驚いた長歌は思わず刺史の胸ぐらをつかんで詰め寄ったが、公孫恒は聞き分けのない十四郎と阿竇を屋敷に監禁してしまう。長歌たちが閉じ込められてしばらくすると、ようやく戦鼓の音が聞こえた。「朔州は陥落するかもな…阿竇、ここへ来たのは間違いだったのか? 刺史も朔州を阿詩勒部に献上しようとしているのやも…」しかし長歌の危惧は杞憂に終わる。公孫恒は見事、戦に勝利したのだ。長歌が城楼に駆けつけた時、公孫恒はすでに弓隊3000人を忍ばせていた。敵が射程距離に入ると一斉に射撃、阿詩勒部の足並みを乱してから拒馬(キョバ)を出して攻撃に転じる。話を聞いた長歌は兵法の″偃月(エンゲツ)の陣″だと分かった。偃月の陣により阿詩勒部の騎兵は壊滅的な打撃を受けた。公孫恒は土喀設が巻き返しを図ろうとした矢先、戦鼓を叩き、烽火(ノロシ)で合図を送る。すると北東と西北に待機していた伏兵が一斉に怒号を上げた。土喀設はこのままでは包囲されると焦り、自ら撤収したという。公孫恒の奇策に感服する長歌、しかし伏兵がいたのならなぜ奇襲をかけなかったのか。「はっ!…つまり刺史は戦わずして勝とうと?」「その通り」実のところ伏兵は2000しかいなかった。長歌は自分の甘さを痛感し、無礼を謝罪した。しかし公孫恒はむしろ朔州を思う十四郎の気持ちに感謝する。「刺史…刺史の度量に敬服いたします この戦いでようやく分かりました、なぜ刺史が無敵なのかを!」こうして公孫恒と長歌は共に力を合わせ、朔州を守ろうと約束した。熊ちゃんは手柄を奪おうとこっそり騎兵を率いて攻めたが惨敗した。すると阿詩勒隼はこれで相手が警戒し、もし戦局に影響があれば熊ちゃんのせいだという。( ̄(ェ) ̄)<くっ熊団に実戦訓練をさせただけだ!(  ̄꒳ ̄)<今日の顛末はありのまま可汗に報告するからねฅ(•̀㉨•́ )ฅ<自分で報告できるわーっ!公孫恒は行軍総管の司馬図(シバズ)に援軍を要請するため、侍衛・緒風(ショフウ)を使いに出した。実は朔州の前には幅が広く深い無定(ムテイ)河が流れている。本来なら自然の防衛線となるはずが、朔州の兵が少なく警固を配備できないため、こうして城下まで攻め込まれていた。そこで長歌は川にあえて道を造り、水に慣れない阿詩勒軍を罠にはめようという。ただし敵も惨敗したばかり、さらに手堅い建策が必要だった。すると長歌は無意識に二叔父・李世民(リセイミン)が使った方法を提案する。「″戦いは正をもって合い、奇をもって勝つ″… おとりの大軍で敵の主力を誘い、騎兵で背後をついて側面から奇襲をかける 最後、追撃して破滅させれば痛快かと…」公孫恒はまさに秦王を彷彿とさせると笑ったが、長歌は動揺を見せないよう拳を握りしめた。緒風は司馬図から刺史を呼ぶよう命じられ戻って来た。公孫恒は嫌な予感がしたが行軍総管の招きを断るわけにもいかず、最悪の展開も考え十四郎に書き置きを残す。「主公!本気ですか?!素性も分からぬ少年ですぞ?!」家職・秦(シン)老は困惑したが、公孫恒は十四郎の心根を信じた。「私がいなくても秦老と十四郎が力を合わせれば朔州の危機を救う手立てを見つけられる」行軍総管は4州の兵馬を管理していた。司馬図は報告もせず出兵した公孫恒を非難し、隋(ズイ)官が長かったせいで天下の主が変わったことを忘れたかと中傷する。思わぬ妄言に公孫恒は反発、唐に忠誠を誓い、異心などないと言い返してしまう。これがかえって司馬図を侮っていると取られた。「お前は独断で出兵した、もし見逃せば他の3州もこぞって私を一顧だにしなくなる 誰か!連行して厳重に見張れ!」公孫恒はせめて敵を撃退してから罰してくれと嘆願したが、司馬図は聞く耳を持たない。実は司馬図は刺史が朝廷に送った戦報も止めていた。司馬図は公孫恒を拘束すると、物陰に隠れていた弟・司馬健(シバケン)を呼んだ。実は司馬健は阿詩勒部に寝返り、今や土喀設の軍師を務めている。司馬図にとって招かれざる客ではあったが、公孫恒が阿詩勒部の大軍を怒らせたため4州が戦果に包まれると聞いて心中、穏やかではなかった。もはや朔州が陥落するのは必至、兄が自分の首を守るためには投降するしかないという。長歌は遅くまで政務をこなしていた。そこへ見回りをしていた秦老がやって来る。刺史が戻る様子はなかったが、その時、緒風が慌てて帰って来た。実は門前で待機していたところ、刺史は総管府に留まると言われて追い返されたという。「やはり捕らわれたか?!」秦老は司馬図が刺史を目の敵にしていると教え、恐らく独断で出兵したことを口実にされたと悔しがった。朝廷が行軍総管を置いたのも元隋官である刺史を警戒、簡単に兵を動員させないためだろう。今回の一戦は刺史を追求するのにうってつけだった。とは言え朔州の刺史を簡単に処罰はできないはず、そこで秦老は斥候出身の緒風に総管府の見張りを任せ、朝一番で直接、訪ねることにした。「李主補は大人しく屋敷にいてくれ」阿詩勒隼は熊団に出入りする中原の男に気づいた。穆金の話では司馬健という男で、もともと土喀設が捕らえた捕虜だったという。そこそこ賢いことから殺されず軍師になっていた。「密偵によれば刺史が総管府に拘束されたらしい…残念だ、一代の名将が奸臣に潰されるとはな」そこで隼は司馬健を見張るよう命じた。「巻き添えはごめんだ…」翌朝、秦老は司馬図に門前払いされ帰って来た。何でも司馬図は刺史が阿詩勒部と結託し造反する疑いがあるため勾留、審査するという。すると刺史府に官兵が乗り込み、屋敷内の一斉捜査を始めた。↓熊ちゃん、次は上手くやれるでしょうか?!つづく( ๑≧ꇴ≦)阿準がカッコ良すぎて町でひとり浮いてるwwwウーレイ顔ちっちゃ!背ぃ高っ!からの逆三体型~お見事!…そして柴犬w
2022.01.28
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上阳赋 The Rebel Princess第42話「夫婦喧嘩」忽蘭(クラン)王子・賀蘭箴(ガランシン)は皇后と安平王の双方と手を組んだ。しかしどちらとも結託するつもりはない。するとその夜、忽耶奇(コツヤキ)が豫章王府に現れ、王妃に伝言を託した。「あさっての巳の刻、南の鹿苑(ロクオン)だ…そのまま王妃に伝えよ」一方、昭陽殿では懐妊中の謝宛如(シャエンジョ)がまた刺客に襲われる夢を見て飛び起きていた。隣で眠っていた皇帝・馬子隆(バシリュウ)も驚いて目を覚まし、急いで太医を呼ぶよう命じる。「夢の中で刺客に腹を刺され急に腹痛が…この子の命を狙う者がいるはずです」しかし太医が脈診の結果、中毒症状はなく、ただ流産の危険性があると伝えた。「今後は絶対安静です、心穏やかにお過ごしください」朝議で王夙(オウシュク)は江夏王に封じられ、正式な王氏の長と認められた。また宋懐恩(ソウカイオン)も粛毅(シュクキ)伯の称号と同時に70里の土地と屋敷を賜り、2人は正式に江南の治水にあたるよう命じられる。こうして王夙は水路の総監督と監察御史に、懐恩も副監督と監察御史を兼任すると決まった。一方、宛如は密かに道士を呼び、夢占いを頼んだ。道士は確かに不吉だと伝えたが、だからと言って解決法などない。すると宛如の脳裏にふと豫章王の姿が浮かんだ。「はっ!蕭綦(ショウキ)?!…あの男よ! 疑わしき者は排除しなくては…この子は謝氏と私の希望なのだから」蘇錦児(ソキンジ)は風邪を引いて寝込んだ。心配した王儇(オウケン)は栄養のある食事と練炭を届けるよう命じたが、錦児は薬をもらっても火鉢に捨ててしまう。実は錦児は王妃のお供をせずにすむよう病を長引かせていた。…裏切り者のくせに気取りやがって、俺は気に入った女をすべて手に入れて来た…錦児は忽耶奇の脅し文句を思い出して身震いし、2度と悪魔に会いたくないと布団にくるまった。劉(リュウ)執事は悩んだ末、忽耶奇の王妃への伝言を大王に報告した。「分かった…下がれ」蕭綦は冷静に見えたが、執事が出ていくと怒りを抑えられず、机を蹴り飛ばしてしまう。腹を立てた様子で王儇を探す蕭綦、その姿を偶然、薛(セツ)夫人が見かけた。そこで急ぎ王倩(オウセン)の元へ駆けつけ、好機が来たという。王儇は金剛経の第6話・正信希有分(正しい信頼など実にまれだ)を書写していた。すると蕭綦が現れ、話があると言って徐(ジョ)女官を下げてしまう。「どうしたの?」王儇は蕭綦が珍しく怒っていると気づいて困惑した。「私に話があるはずだが…阿嫵?私に言うことはないか?」「何が言いたいのか分からないわ」そこで蕭綦は″南の鹿苑″を持ち出し、なぜ自分に隠れて賀蘭箴と会うのかと迫る。王儇は仕方なく賀蘭箴を説得して王倩を助けたいと説明したが、蕭綦は王倩のためなら何をしてもいいのかと声を荒らげた。「…あなたは幼い頃から独りだったけれど私は違う、王氏の一員なの、家族の意味が分かる?」「はお…成功を祈るよ」薛夫人の予想通り夫婦喧嘩した蕭綦は奥から出て来た。すると待ち伏せしていた王倩が暗がりからふいに現れる。王倩は行く末が不安で散歩していたと嘘をつき、か弱い娘を装って話し相手になって欲しいと頼んだ。「姐夫…一緒にいてください」思わず蕭綦の腕にしがみつく王倩、しかし蕭綦は王倩の手を振り解き、行ってしまう。薛夫人は娘が上手く豫章王を誘惑できるよう祈って待っていた。すると予想外に早く王倩が帰ってくる。王倩は布団にくるまり、庭園のそばで凍えそうになりながら半刻も待ったが、豫章王は自分に目もくれなかったと嘆いた。一方、宛如は悪夢のせいで弱気になったのか、ふと昔を思い出した。王儇への対抗心に駆られてここまで来たが、思えばかつては姉妹のようだったと懐かしむ。あの頃は阿嫵が子澹の王妃になると信じて疑わなかった。もし自分も士族に嫁いでいれば、こうして阿嫵と敵対することもなかっただろう。しかし王氏と謝氏、どちらにしても敵対する運命だったのだ。ここで情けをかけたり懐かしめば謝貴妃と同じ未来が待っている。「私は一族のため、お腹の子のために情などかけてはいけない…」その夜、蕭綦は奥に戻らなかった。王儇は眠れない夜を過ごしながら、蕭綦の妻であってもやはり王氏の娘であることに変わりないと身につまされる。…倩児は家族、傍観することはできない、蕭綦、安心して、あなたを傷つけたりしないから…翌朝、王儇は王夙と治水の祈願のため慈安寺に出かけた。劉執事は見送りに出たが、どこか様子がおかしい。すると馬車の中で徐女官が大王に告げ口したのが劉執事だと教えた。「知られた以上、大王は黙っておられぬかと…この件からは手を引いた方が…」「助けると約束したからには途中で投げ出せないわ…安心して、何とかする」王儇は一か八かの賭けに出ようとしていた。王儇は王夙が昔、書き上げた治水策を返した。実は王夙は自暴自棄になって捨てようとしたが、王儇が保管し、今も大切に持っていたという。あの時、王儇は兄を信じていると言った。王夙は当時を思い出して目頭が熱くなり、3年かけて書き上げた治水策を懐かしむ。「だが時が経ち、あの頃の勇ましい青年ではなくなったがな…」つづく( ̄▽ ̄;)今さら何だけど…上手いけど…やっぱり″夫婦″って感じはしないな~
2022.01.27
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上阳赋 The Rebel Princess第41話「秘密の同盟」王倩(オウセン)を救うため密かに賀蘭箴(ガランシン)に接触した王儇(オウケン)。すると王妃を待っていた蘇錦児(ソキンジ)は忽耶奇(コツヤキ)に誘い出され、豫章王府で起きる出来事を逐一、報告するよう脅された。「万一、正体が露呈すればお前の生きる場所はなくなる」忽耶奇が戻ると賀蘭箴はひとり露台に立っていた。「王妃のそばにいる侍女が皇后が言っていた蘇錦児です、話もつけました 脅しをかけたらおとなしく従いましたよ」忽耶奇はたかが一介の女だと言ったが、賀蘭箴は女を甘く見るなと釘を刺しておいた。王儇は賀蘭箴の説得に失敗し屋敷へ帰った。そこで今度は龐癸(ホウキ)も連れて賀蘭箴を訪ねると決める。錦児は忽蘭(クラン)人に会いたくないと帯同を拒んだが、王儇は錦児しか頼める相手がいないと言った。「分かりました…」仕方なく拝命した錦児、しかし忽耶奇への嫌悪はどうしても拭えなかった。一方、皇帝・馬子隆(バシリュウ)は江南の水害に頭を悩ませていた。すると皇太后が現れ、王夙(オウシュク)と宋懐恩(ソウカイオン)を江南へ送り、治水に当たらせればいいと勧める。子隆は国の一大事を未経験の2人に託すのはどうかと難色を示したが、皇太后はすべて息子のためだと言った。兄の勢力でさえ勝てなかった豫章王、このまま放っておけばいずれ悩みの種になる。実は朝議で温宗慎(オンシュウシン)が兵の削減を建議したのは皇太后の差金だった。「夙児と宋懐恩を江南に送り、その機会を狙って豫章王の命を奪うの」「でも…阿嫵(アーウォ)はどうなるのです?」ぁ…何でもないです(; ̄▽ ̄) キッ!( ・`ω・´) 蕭綦(ショウキ)が王府へ戻ると王倩母娘が住まいを移していた。奥のことは報告しなくても良いと言ったが、劉(リュウ)執事は気になることがあると奥歯に衣着せる。「何だ?」「…以前、王妃に贈り物を届けた忽蘭の者がまた来ました」「分かった」王倩は蕭綦に気に入られようと少しでも美しく見える衣を選んでいた。しかし薛(セツ)夫人はどんなに着飾ろうと美しさで王儇に勝てないと分かっている。それよりむしろ憔悴した姿のままが良いだろう。「まだ子供だから男心が分からないのね、食事の時はか弱い女を演じなさい」( ゚д゚)お、おう王儇は王倩母娘を夕食に呼んでいた。蕭綦は表向き2人を歓迎したが我関せず、王儇に世子と宋懐恩が江南の治水に当たると報告する。すると食事が始まって早々、劉家職が現れた。将軍たちが正堂に集まったという。蕭綦はそこで食事を切り上げ席を立つと、王儇は困惑する母娘にいつものことだと笑顔を見せた。胡光烈(ココウレツ)と胡瑶(コヨウ)は兵の削減を持ち出した朝廷に怒り心頭だった。すると蕭綦はこの機会に宋懐恩に江南行きを知らせる。王藺(オウリン)が失脚したとはいえ皇太后は王氏、このまま没落を黙って見ていられないのだろう。皇太后の企みが何であれ、ともかく今は江南の被災民を優先させる必要があった。確かに王夙は苦労知らずの道楽息子だが、その治水策は理路整然で実現も可能だという。「だが懐恩…向こうに行けば水害や流民、疫病以外にも気をつけるべきものがある 人の心は計り知れぬ」「肝に銘じます」そこで蕭綦は江南へ発つ前に懐恩と玉秀(ギョクシュウ)の婚姻を決めた。翌朝、豫章王府に宮殿から慶事の使いがやって来た。王倩はいよいよ公主に封じられてしまうと誤解、部屋の片隅に隠れて泣いている。しかし使いが来たのは玉秀へ詔書を届けるためだった。「賜名は蕭玉岫(ショウギョクシュウ)とし、将軍・宋懐恩との婚姻を許可する 2人の婚儀は10日後に挙行するものとする」すると慶事房から美しい花嫁の礼冠が贈られ、さらに皇太后と皇帝から金銀珠宝と金襴緞子を賜った。一方、皇帝陵を抜け出した安平王・馬子澹(バシタン)は賀蘭箴と落ち合っていた。しかし安平王はやはり阿嫵を傷つけた男と同盟を結ぶのは無理だという。賀蘭箴は王儇と安平王が恋仲だったという噂が事実だと確信し、もし太平王が大成を掌握すれば愛する女を簡単に取り戻せると揺さぶった。「正直に言えば俺の目にも王妃は別格に見える…傷つけることなどできない」「つまり王子は王妃に特別の感情を抱いていると?」「ふっ、考えすぎだ、心配するな」すると子澹は今の自分は先帝に愛された三皇子ではなく帰京もままらない身、それでも役に立つのかと訝しむ。すると賀蘭箴は豫章王妃には欠かせない存在だと言った。徐(ジョ)女官は世子が江南へ行くと知り取り乱した。水害の地は疫病が蔓延、世子の身にもしものことがあれば亡き長公主に顔向けできない。そこで王儇はかつて兄が描いた治水策を見せた。実は数年前、王夙は江南を視察している。水害に遭った民に心を痛めた王夙は治水に関心を持ち、多くの資料に目を通して調査に心血を注いだ。しかし王藺は目の前で冊子を破り捨て、傷ついた王夙は三日三晩も部屋から出てこなかったという。王儇は父でさえ息子の才能を見抜けなかったと訴え、この機会に兄が日の目を見ることを望んだ。子澹は阿嫵を取り戻すため賀蘭箴と手を組むことにした。すると賀蘭箴は母を殺し、自分の腕を奪った豫章王への憎悪を募らせる。「豫章王が最も愛する女が目の前で安平王の腕に戻るのだ、どれほどの屈辱を味わうか… 死んでも死に切れないだろう、ふっ」「私が欲しいのは蕭綦の命だけではない…天下だ」王儇は王倩が宮殿からの使いを誤解して怯えていたと知り、様子を見に来た。すると王倩は王儇に抱きつき、忽蘭に行きたくないと涙する。「姐姐…私を助けて…お願い」「倩児、方法を考えているところよ、もう少し時間をちょうだい、最善を尽くすわ」つづく( ;∀;)ァァァ…本当なら錦児が幸せになるはずだったろうに…どうしてこうなった?!
2022.01.27
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第22話「夫の御し方 教えます」陳楚楚(チンソソ)は芊芊(センセン)の暗殺に失敗、林七(リンシツ)が生きていると知った。命からがら戻って来た刺客の話では芊芊たちが蘇子嬰(ソシエイ)を捕え、玄虎城に向かったという。「すぐ追うのよ!」その時、裴恒(ハイコウ)が現れた。城主はすでに花垣城の民に芊芊の死を布告し後継者は楚楚と決まったようなもの、裴恒は楚楚がなぜまだ芊芊を狙うのか分からない。しかし芊芊が生きている限り楚楚は安心できず、護城軍も裴恒から取り戻すと挑発した。夫と合流した林七と別れ、芊芊たちは客桟で一休みすることになった。一足先に独りで2階へ上がった芊芊、すると驚いたことに花垣城の戯作者御三家がいる。「先生たち!どうしてここに?!もう会えないと思っていたわ!」「少君にどうしても同行するようにと…」実は韓爍(カンシャク)は芊芊が寂しくないよう3人を呼んでいた。「おめでとうございます、数々の危機を知恵で乗り越え、結末まで生き残りましたね」「先生たちの知恵のおかげで幸せをつかめたのよ~」陳小千(チェンシァオチエン)は相談に乗ってくれた3人に感謝したが、戯作者たちの物語の感想を聞いているうちにはたと気づいた。「ちょっと待った!…全部、分かっていたの?林檎、蜜柑、甘蕉の正体を?」その時、ちょうど韓爍が階段を上がっていた。韓爍は偶然、小千と戯作者たちの話を耳にした。先生たちが言うにはなぜか小千は人々の事情を把握、誰も知らない秘密を知り、いつも先々のことまで予見していたという。「それって…皆は物語の中にいて、私だけ外にいるみたいってこと?」ウンウンウン…ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<まさか神仙の化身ですか?!「何とでも呼んでw…確かに林檎は楚楚で蜜柑は私、もちろん甘蕉が韓爍よ 物語は私が書いたの、先生たちも自分の戯作に入れば私と同じ立場になる」「つまり…若城主が我らを創り出したのですね?」3人は思わず立ち上がり、創造主である芊芊に敬意を表したが、その時、給仕が階段で止まっている韓爍に声をかけた。小千が驚いて振り返ると、韓爍は怒って出て行ってしまう。小千は韓爍を追いかけ、竹林でようやく引き止めた。小千がまだ隠し事をしていたと深く傷つく韓爍、すると小千は話したくても復讐に駆られた韓爍が耳を貸さなかったと訴える。「私を流刑に処したな?」「私が書いた通り母親(ムーチン)や林七、陸鵬(リクホウ)が病や死に見舞われたからよ あなただけは助けたかった、でも母親は回復し、林七も無事だと分かって安心できた 説明したくてもあなたは怒ってばかりで話を聞いてくれなかったでしょう?」「私を楚楚に譲ろうと?」「自分の想いに気づいてやめたわ」しかし韓爍は納得できず、次々と追及する。面倒臭くなった小千は呆れて帰ることにしたが、急に韓爍が腕をつかんで引き寄せた。「…何よ?怒っているんでしょう?」「ただ…すごく驚いただけだ、でも何度も騙された理由は分かった」韓爍は小千の自分への愛が本物だと確信できただけで十分だと笑った。その夜、2人は竹林で暖をとりながら語り合った。小千の職業は″脚本家″と呼ばれ、戯作者と同じような仕事だという。この世界は小さな草木1本まで小千が創ったもの、どうりで登場人物に詳しいわけだ。「…つまり私は物語の人物に過ぎないのか」「そんなことないわ 架空の人物しかいないと見くびっていたけど、私が書いていない喜怒哀楽を誰もが持っていたもの」するとこの話を裴恒が知らないと分かり、韓爍は勝ち誇ったように2人だけの秘密だと喜んだ。「で結末はどうなる?」「元の脚本では楚楚が城主になって、太陽と月が輝き、天の門が開くの でもそこまで書いたらこの世界へ来ちゃって…だから多分、天の門が開いたら帰れるはず」韓爍はいつか小千がいなくなると知り、急に強がってみせた。「君がいなくなったら玄虎城で300人の妻妾を迎えて毎日、相手を替えるさ」「じゃあ…残りの65日は私にくれる?」小千は愛する韓爍のため、この世界に留まると決めた。韓爍は芊芊を連れて玄武城へ帰った。しかし男が主の玄武城では立場が逆転、芊芊は城主夫人との宴席で招待客たちから散々、嫌味を言われてしまう。あの林七さえ借りて来た猫のようだ。面白くない芊芊は居所へ戻るとすぐ荷物をまとめて花垣城に帰ると騒ぎ出した。すると侍女が現れ、里帰りするなら″女徳″を100回、書写する掟だと伝える。「もういやぁぁぁぁ!」「どうした?」そこへちょうど韓爍がやって来た。梓鋭(シエイ)は玄虎城の者が若城主をいじめたと訴え、今は写生を強要されたと嘆く。そこで韓爍は早速、筆を持ち、自分が代わりに書いてやるとふざけて和ませた。侍女たちは寝支度のためお湯を運んできた。玄虎城では当然、夫人が夫の足を洗うが、韓爍は侍女たちを下げて自ら芊芊の足を洗い始める。「ねえ、もういいわ、侍女たちは下がったから」「…辛かっただろう?」韓爍は黙って芊芊の足に湯をかけると、芊芊は韓爍の気遣いに胸が熱くなり涙してしまう。「あなたは花垣城で何も成し遂げられず、私というお荷物までいる…城主に怒られたでしょう?」確かに城主は何の手柄もなく戻ってきた息子に辛辣だったが、韓爍は何も言わない。芊芊はそんな韓爍を安心させるため笑顔を見せた。「たかが玄虎城、たかが親虎よ、この小千には棘があるんだから」「そうだ、君は最強だな、ふふ」一方、城主は夫人に足を洗ってもらっていた。しかし息子が花垣城の女の足を洗っていると報告を受け激怒、思わず地団駄踏んでたらいの湯をぶちまけてしまう。夫人は驚いて飛び上がり、夫を睨みつけた。そこで熱い湯をたらいに入れ直し、夫の足を強引に浸ける。( ・`ω・´)<あら熱かったかしら?( ̄▽ ̄;)<いっいいえ…翌朝、大臣の夫人たちが芊芊を訪ねた。また嫌がらせかと思ったが、驚いたことに″夫の御し方″を教えて欲しいという。実は昨夜、芊芊が韓爍に足を洗わせていたと噂の的になっていた。侍女たちも芊芊を羨ましがり、良き夫の捕まえ方を指南して欲しいという。芊芊は夫を御すことは己を御すことでもあると教えた。夫婦双方が自分自身を把握し、互いに尊重すべきだという。(  ̄꒳ ̄)<まさか私が恋愛のエキスパートになるとはねえ〜韓(ハン)先生に見せてやりたいわそんな芊芊たちの様子を城主夫人がそっと見ていた。芊芊は韓爍と一緒に祝宴に招かれた。甲斐甲斐しく芊芊の世話を焼く韓爍、苦々しく見ていた大臣たちは最近、妻たちの様子がおかしいと愚痴をこぼし始める。「誰に惑わされたのやら…」そこで城主は芊芊に大臣たちの問題をどう解決できるか聞いた。芊芊は家事や子育てから両親の世話まで引き受ける夫人たちに感謝も伝えない大臣たちに呆れ、これではただの使用人だと指摘する。しかし大臣たちは女に出来ることなど他にはないと笑った。「政務もできます」城主は大口を叩いた芊芊に少子化を解決できるか聞いた。すると芊芊は花垣城と玄虎城の通婚を提案する。通婚により文化摩擦による溝も埋まり、資源を交換できれば民の暮らしが安定して繁栄するだろう。玄虎城の女たちはむしろ横暴な玄虎城の男より、優しい花垣城の男を好むはずだ。芊芊の持論にぐうの音も出ない大臣たち、その時、城主がそこまでだと止める。韓爍は思わず芊芊の言い分にも一理あると助け舟を出したが、城主は机を叩いて激怒した。「(バン!)まだ言うか?!烏石の代わりに持ち帰ったのは女だけ…で、燃やせるのか?!」( ̄▽ ̄;)<私は燃やせません…ハイ…一方、花垣城では楚楚が次第に孤立していた。城主は自分で選んだ将兵に警護させ、護城軍も今やすっかり裴恒を信頼している。そんなある日、楚楚はようやく城主との謁見が叶った。楚楚は母の歓心を買おうと愛想よく挨拶したが、そこへ芊芊を襲わせた刺客が連行される。「全部、白状させたわ」城主は妹を殺そうとした楚楚を激しく非難、姉に譲位させるため偽りの死で母と決別した芊芊を思うとやるせない思いだった。しかし楚楚は反省するどころか、いっそう芊芊への嫉妬を拗らせてしまう。「また芊芊…芊芊は常に正しく忠義を尽くし、私は悪行のかぎりを尽くしていると言うの?!」城主は深く失望した。実の娘のように育てて来た楚楚がまさか本当の娘の命を狙うことになろうとは…。城主はついに決断、楚楚が亡き裴司軍の娘だと伝えた。城主は裴司軍が娘に残した文と玉佩、おくるみを渡した。文には確かに余命いくばくもない裴司軍が姉妹のような関係だった城主に娘を託すと書いてある。こうして城主は当時まだ幼かった楚楚を我が子として迎え、かん口礼を敷いたのだった。「でも私が育てたのはあなたの野心だったのね…」楚楚に城主を継がせると決意した城主だったが、今の楚楚にはその徳はないという。つづく( ̄▽ ̄;)え__あっさり物語の人物ですって納得するのか?!
2022.01.26
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第21話「情に殉じて」二郡主・陳楚楚(チンソソ)は韓爍(カンシャク)の思惑も知らず、ついに母に令書を突きつけた。「母上、退位の令書は用意しておいたわ、城主印を渡して 今から議事庁で宣言してもらいます、私に譲位し、芊芊(センセン)を庶民に落とすと…」すると城主は楚楚が生まれたのも花垣(カエン)城と玄虎(ゲンコ)城の戦の最中だったと思い出し、花垣城を守るため殉職した裴将軍を懐かしんだ。「あなたを裴司軍のように育てたいと願い、あなたも期待に応えてくれたわね もしあなたが城主としてこの花垣城を受け継ぐなら安心して任せられると思っていたけど…」しかし心血を注いで育ててきた年月は無駄になった。そこへ楚楚の配下が人質の桑奇(ソウキ)を連れて来る。「私を脅すつもりなの?」「母上、一度だけ私の願いを叶えて」城主に印を押せと迫る楚楚、その時、蘇子嬰(ソシエイ)が血相を変えて飛び込んできた。「少君が裏切り、我々は包囲されました!」「何ですって?!」城主はやはりあの″虎″を手名付けられるのは芊芊だけだと言った。韓爍は計画通り玄虎軍を率いて城主府に乗り込んだ。そこへ怒り心頭の楚楚と嬰嬰が現れる。楚楚はこれも芊芊のためだと気づいて逆上、いきなり剣を抜いて襲いかかった。すると韓爍は容赦無く反撃し、楚楚と嬰嬰はついに追い詰められてしまう。「そこまでよ!」その時、芊芊が護城軍を従えた裴恒と一緒に駆けつけ、韓爍たちを包囲した。韓爍は結局、芊芊が自分より母親や花垣城を選んだと失望した。しかし芊芊はどちらも大切だと訴える。すでに城門は威猛山の孟過(モウカ)たちが奪還、白芨(ハクキュウ)はすぐ逃げないと手遅れになると囁いた。韓爍は手ぶらで帰ることはできないと拒否したが、その隙を突いて楚楚が突然、芊芊に斬りかかる。瞬時に反応した韓爍は楚楚の剣を阻止し、芊芊を連れて逃げ出そうとした。その時、城主が現れ、護城軍に韓爍と陳楚楚を捕らえるよう命じる。「楚楚…あなたとの母娘の縁は今日、尽きたわ」こうして韓爍と楚楚は収監された。裴恒は韓爍が首謀者で楚楚はあくまで脅されていただけだとかばった。「私が弁明せずとも城主は楚楚を死罪にはなさいませんよね?」実は裴恒は楚楚が妹だと知っていた。母が戦死した頃にはすでに物心がついており、城主が幼い楚楚を哀れに思って自ら育ててくれたと気づいていたという。「韓爍を死罪にすれば世間は納得します 楚楚は人質になった屈辱に耐えつつ、最後に反撃して敵を討った功臣です」その夜、芊芊は密かに韓爍の牢を訪ねた。韓爍は孟過の存在を忘れていたと苦笑い、今になって思えば白芨の進言通り孟過を配下にすべきだったという。「私が助ける、死なせないわ」「そんな言葉を信じると?」「韓爍…私の気持ちがまだ分からないの?」すると芊芊は急に韓爍の衣の紐を解いて押し倒した。「一線を越えるの…」( ๑≧ꇴ≦)いやだから丸見えだっつーの!翌朝、処刑場に韓爍が連行された。芊芊は母のもとへ駆け寄り、韓爍を見逃して欲しいと懇願する。「どうしても殺すなら私も一緒に死ぬ…今はもう正真正銘の夫婦なの」芊芊が袖をまくりあげると、確かに守宮砂(シュキュウサ)が消えていた。「彼を本当に愛している、若城主の地位は楚楚に譲ります、この通り、お願いよ」芊芊はひざまずいて韓爍の他には何もいらないと訴えたが、城主は自分を顧みない娘に腹を立て、ついに処刑の札を投げてしまう。「殺せ!」驚いた芊芊は一目散に処刑台に駆けつけ、韓爍に抱きついた。「韓爍…私の命でこの災禍が収まることを願うわ」すると芊芊は隠し持っていた短刀で自分の胸を突き刺してしまう。韓爍はひとり芊芊の亡骸に付き添っていた。そこへ裴恒が現れ、自分が間違っていたと涙する。まさか韓爍を赦免させるために命まで捨てるとは思わず、自分が城主に韓爍を殺すよう進言したというのだ。「私が芊芊を追い詰めた…」韓爍は仕返しとばかりに裴恒を激しく責め立て、今日限りで芊芊を忘れるよう迫る。しかし裴恒は自責の念に駆られ、芊芊を追って死ぬと言い出した。「ちょっと待った!」その声は棺の中で寝たふりをしていた芊芊だった。芊芊が自分の胸に刺した短剣は小道具だった。押すと剣先が引っ込む仕掛けで、死を装ったという。「誰にも明かさぬ約束だろう?裴恒には黙っていられないのか?」「あなたが追い詰めるからよ」すると韓爍はばつが悪そうに裴恒を死なせるつもりなど毛頭なかったと言った。「悲しませてごめんなさい、でもこれしか方法がなかったの」裴恒はこれも韓爍を救って楚楚の警戒心を解くための計画だと気づき、芊芊が花垣城を離れるつもりだと分かった。そこで芊芊は最後に裴恒と2人だけで話したいという。小千は婚礼の夜に芊芊が死んだと思うよう頼んだ。当時、裴恒は芊芊を嫌っていたはず、嫌いな女子と一緒にならずに済んだと思えば気も楽だろう。「でも…生きている、今までの人生で一番、幸せだったことは、婚礼後の君を好きになったことだ あの時から私の人生は意味を持ち始めた、君が教えてくれたんだ 理想を持ってもいい、女子のように自由に生きてもいいと… だがあとで気が付いた、私が求めるもの、私の理想は君だって」「でも私は韓爍と出会って愛とは何かを知ったの 裴恒、あなたにも良い人が現れる、だから私を忘れて…」月璃府には若城主の死を悼む民たちが集まっていた。すると楚楚が弔問に現れ、ちょうど帰るところだった裴恒と出くわす。しかし芊芊が死んだというのに裴恒は泣いていなかった。楚楚は城主と大郡主を待って一緒に弔問した。そこで蘇蘇は最後に芊芊の顔を見て別れを告げようという。韓爍はかえって悲しみが増すと諌め、沅沅(ゲンゲン)も芊芊はもう帰らないと訴えた。「もういいの、静かに眠らせてやりましょう…ウッ…」悲しみに暮れる城主、しかし楚楚は何とか芊芊の死を確認しようと強引に蓋を開けようとする。韓爍は開けさせまいと阻止し、2人は押し問答となった。「やめなさい!」城主は娘の亡骸の前で争う2人を叱責、楚楚は仕方なく手を離した。安堵した韓爍はわずかに開いた蓋を慌てて閉めたが、勢いあまって蓋が完全に閉じてしまう。( ;∀;).oO(え?隙間がない…くっ…くるひいぃぃぃ…その時、城主が無念の思いをぶつけながら棺を叩いたおかげで蓋がずれ、芊芊は難を逃れた。「芊芊…芊芊…(ドンドン!)」( ;∀;).oO(スーハー…良かった~すると城主は芊芊の葬儀を独りで執り行いたいと伝え、娘たちを下げた。「韓爍…芊芊はあなたのためにここまでしたわ、誠意に応えてちょうだい」( ̄▽ ̄;)あ…城主が帰ると韓爍は急いで棺の蓋を開けた。「城主はもう計画に気づいているよ…」( ゚д゚)え?ポカーン一方、城主府に戻った城主は何ともお粗末な狂言だと呆れていた。しかしこれで継承者は楚楚1人、芊芊は韓爍を助けながら世継ぎ争いも終わらせたかったのだろう。城主は芊芊の意志を尊重したが、芊芊の死を受け入れることは母娘の情を断ち切ることでもあった。主の苦渋の決断に胸を痛める桑奇、これで三公主が花垣城に戻るのは難しくなってしまう。すると城主は吹っ切るように葬列が無事に城を出られるよう護送を命じた。その夜、芊芊の棺は墓地に埋葬されるため郊外を進んでいた。すると楚楚の命で嬰嬰たちが葬列を襲撃、棺から芊芊を奪い去る。「陳芊芊、やはり生きていたのか」嬰嬰はその場で芊芊を殺そうとしたが、その時、林七(リンシツ)の鞭が嬰嬰の腕をとらえた。嬰嬰が捕まり配下は撤収した。林七の元気な姿に驚く嬰嬰、すると林七は芊芊に嬰嬰をどうするつもりか尋ねる。韓爍は懲りない嬰嬰を始末するべきだと言ったが、芊芊は孟過(モウカ)に預けた。「で、何しに来たの♪ふふふ~」「死んだと聞いて線香の一本でもあげようと思ったのよの、ふん、でも助けちゃったわ…」「チッチッチ…口は悪いけど私が好きなんでしょう?」「…まあね」犬猿の仲だった芊芊と林七はすっかり親友になった。しかし計画が見抜かれていたなら再び楚楚に命を狙われるのは必至、そこで韓爍はこのまま玄虎城へ逃げると決める。「林七、一緒に行くでしょう?!」「いやよ!」実は林七は命の恩人である玄虎城の商人と結婚していた。つづく( ̄▽ ̄;)ちょっと色々と雑過ぎる展開…それにしてもルースーはキレイになったね
2022.01.25
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第20話「妻から奴婢に」裴恒(ハイコウ)の手引きで月璃(ゲツリ)府を抜け出した陳芊芊(チンセンセン)。そんな2人に林家の家職が声をかけた。今や閑散としている教坊司、すると家職は林七(リンシツ)を救おうとしてくれた若城主に感謝する。家職は若城主が流刑の出発前に金牌を渡していたことを知っていた。「小姐の命は奪われましたが、林家は若城主のご恩を決して忘れません」すると使用人が駆けつけ、家職に化粧箱を届けた。箱の中を確認した家職は金牌と林七からの文を見て驚愕する。…玄虎城についた、心配ない…陳小千(チェンシァオチエン)は自分で物語を制御できなくなったとあきらめ韓爍(カンシャク)を追放したはずだった。しかし城主の中風が治り、林七も生きていると分かり、自分でも登場人物の運命を変えることができると気づく。「私は一体、何をしていたの?!」芊芊は韓爍の誤解を解くため、裴恒が止めるのも聞かず教坊司を飛び出して行った。一方、韓爍は城主に城主印を渡すよう迫っていた。しかし城主は命より城主印の方が大事だと拒否する。「私を殺しなさい、ただ…哀れな芊芊は母を失った悲しみに暮れ、三日三晩は泣き暮らすでしょうね」すると韓爍はこの状況でも自分を脅す城主に呆れ、他にも手段はあると引き下がった。城主はやはり韓爍の芊芊への真心が今も変わっていないと気づく。そこで今後、自分に何かあれば芊芊は韓爍の仕業だと思うはずだと釘を刺しておいた。芊芊は再び楽師に紛れて月璃府に戻った。無事に寝殿に入った芊芊だったが、運悪く韓爍が現れる。芊芊の楽師の扮装を見た韓爍は逃げようとしていたと誤解、すると罰を恐れた楽師が裴恒の指示だと口を滑らせた。韓爍は楽師たちを追い返し、悪巧みの裏に必ず裴恒がいると呆れた。「…これ以上、容赦はしない一線を超えたらもう逃げられないぞ?」夫婦の関係を迫り芊芊を脅す韓爍、すると芊芊は離縁状を取り出した。韓爍は離縁状など何の役に立たないと言ったが、芊芊はいきなり破り捨て、自ら寝台に横たわる。「一線を越えるんでしょう?」しかし韓爍は心底、見損なったと非難した。まさか裴恒や城主を救うため、ここまで自分をおとしめるとは…。「妻の座がそんなに嫌なら…私の奴婢になれ」陳楚楚(チンソソ)は月璃府を訪ね、芊芊を陳沅沅(チンゲンゲン)の日晟(ニッセイ)府に移そうと提案した。すると韓爍は給仕する芊芊の前で楚楚と親しげに振る舞い、芊芊の置き場などどこでも良いという。楚楚は韓爍が芊芊への未練を捨てたと安堵したが、芊芊が怒って出て行くと途端に韓爍はよそよそしくなった。「ただの玩具だが、そばに置けば遊ぶことができる」「…それじゃあなたが星梓(セイシ)府に来る?」「まさか私を花垣城の男のように好きに扱えるとでも?」楚楚は韓爍が芊芊に見せつけるため自分に優しくしたと気づき、憤慨して帰って行った。芊芊は韓爍の身の回りの世話をするが失敗ばかりだった。わざとだと誤解した韓爍は衣に火熨斗(ヒノシ)をかけるよう命じ、少しでもシワがあれば今夜は寝かせないと脅して出かけてしまう。すると芊芊は慣れない重い火熨斗に手こずり、うっかり右手を火傷した。一方、楚楚はなぜか母と面会ができず、韓爍に不満をぶつけた。韓爍は母娘の情で寝返りでもしたら困ると説明したが、楚楚は城主印が手に入らねば大臣たちも自分を新城主だと認めてくれないという。「母上が1日、引き延ばすごとに芊芊の指を1本、送る…3日も経たずに母上は城主印を渡すわ」「何とも良い姐姐(ジェジェ)だな」楚楚はわざと芊芊を持ち出して反応を見たが、やはり韓爍はまだ芊芊に情があると分かった。「ふん、盟約を忘れないでね、私が城主にならねばあなたも黒水鉱を得られない …良い関係を壊したくないわ」その夜、韓爍が月璃府へ戻ると門前で裴恒が騒いでいた。韓爍は無視して屋敷へ入ろうとしたが、裴恒から芊芊を虐げていると非難される。「は?家事をさせているだけなのに虐げてると?」「城主の娘に慣れない家事などさせるな、火傷させても知らぬふりか?!」「やけど?なぜお前がそれを?」韓爍は動揺を隠し、まともな軍もない裴恒には愛する者も己さえも守れないと追い返した。韓爍はすでに休んでいた芊芊から布団をはぎ取った。何事かと驚いて目を覚ます芊芊、すると韓爍が包帯を巻いた芊芊の右手をつかむ。「火傷したなら言え、裴恒は知っていたぞ?」「言ってどうなるの?気にもされないのに…裴恒にも言ってないわ」「…痛むか?」「…痛い」芊芊はひとりぼっちで急に心細くなり、韓爍にそばにいて欲しいと泣きついた。仕方なく韓爍は芊芊を床に寝かせ、独り寝台を独占する。「…もう寝た?きれいな月、初めてあなたと眠った夜みたい…ごめんなさい、辛い目に遭わせて」一方、裴恒は芊芊を助けられず、無力な自分に腹を立てていた。その時、ふと亡き母の肖像画を目にし、その手にある令牌に気づく…そうだ護城軍の花(カフ)符だ…翌朝、韓爍は久しぶりにぐっすり眠り目を覚ました。するといつの間にか床で寝ていた芊芊が自分に抱きついて寝ている。韓爍は芊芊を起こさないようそっと起きあがろうとしたが、芊芊が寝ぼけて抱きついて来た。「おかえりなさい…ムニャムニャ…どれだけ会いたかったか分かる?…」韓爍は芊芊に優しくなった。そこで芊芊の火傷の手当をしながら、花垣城の件が片付いたら芊芊を連れて玄虎城に帰るという。とは言え花垣城の占領を解くわけではなく、玄虎城が治めることに変わりなかった。「君は玄虎城に来て私の夫人になれ」驚いた芊芊は楚楚が城主になるはずだと訴えたが、韓爍は互いに利用しただけに過ぎないと冷たい。「明日、城主が退位の書に署名し、皆が捕らわれの身となる」「やっぱり本性は変わらないのね…」「私の本性とは?」小千は自分で決めた設定を語り始めた。「名は韓爍、玄虎城の若城主、用意周到に花垣城殲滅を企てる しかし病に侵され余命わずか、龍骨で治すため人質として花垣城へ 病弱を装い謀略を巡らす、まさに影の大魔王よ…人物紹介3頁」芊芊は不満なら自分にぶつけ、他の人に手を出さないよう訴える。しかし韓爍は流刑となった自分がどう過ごしていたかも尋ねず、城主の数日の軟禁で責める芊芊に失望した。「君は親孝行だな、しかし少しでも私に逆らえば…母君の命が危うくなるぞ?」梓鋭(シエイ)は少君の若城主への仕打ちに憤った。しかし白芨(ハクキュウ)は少君が決して若城主を傷つけないと知っている。「ただの脅しだと分かるだろう?若城主こそすぐ頭に血が上る…」「ちっ!ここを動かないぞ!少君から守ってみせる!」梓鋭は寝殿の前で座り込んだ。一方、裴恒は花符さえあれば護城軍を二郡主から奪えると考えた。例え男であっても花垣城の歴代司軍は裴氏が輩出、母の名声はまだ衰えていないだろう。そこでその夜、裴恒は二郡主の謀反に反発する乳母の手引きで星梓府に忍び込み、花符を奪った。深夜の軍営に裴恒が現れた。裴恒は花符を示し、母の名のもと城主を守るべきだと訴える。しかし将軍は男の出る幕ではないと鼻であしらい、部下たちを解散させた。すると裴恒は将軍の帯剣を抜き、花符に従わなかった罰として処刑してしまう。驚いた部下たちは一斉にひざまずくと、裴恒の命で城主と若城主の救出に向かうことになった。翌朝、月璃府は護城軍の攻撃を受けた。芊芊は異変に気づいて戸を開けると、ちょうど玄虎兵を斬りつける裴恒を目撃する。「芊芊…助けに来た…」初めて人を殺めた裴恒はまだ震えていた。「ごめんなさい…」芊芊は自分が裴恒をここまで追い詰めたのだと思うとやるせなくなった。つづく
2022.01.24
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长歌行 The Long Ballad第10話「国境の守り人」朔(サク)州は国境にある辺ぴな地、草原が近く戦が絶えない場所だった。しかし街は活気にあふれ、人々も豊かなのかおおらかで優しい。李長歌(リチョウカ)はひとまず酒楼でひと休み、すると給仕はすぐ外地から来た客だと気づいて名物の燻製鶏を出した。「注文していないが…」「番頭から外地の客人には無償でお出ししろと言われています、挨拶代わりですよ」長歌は辺境でも朔州が栄えていることに驚いた。給仕の話では、これも父母官の刺史(シシ)・公孫恒(コウソンコウ)のおかげだという。公孫家は隋(ズイ)代からこの地を治め、ここ数年で朔州は要塞のごとく兵力を強めていた。また公孫刺史は墾田(コンデン)を推奨して流民を招き入れ、周辺でも朔州が一番にぎわうという。…評判の父母官は隋代の将領なのね、きっと戦を憎んでいるはず…どうにかして刺史に挙兵を勧められないものか。結局、長歌は燻製鶏には手をつけず、代金を置いて店を出た。長歌は誰かが後をつけていると気づき、咄嗟に裏道に隠れた。すると追いかけてきたのが阿竇(アトウ)だと分かる。「やっぱり師父だった!似た人だと思ってさ~」再会を喜ぶ長歌だったが、幽州での失敗は心に大きな傷を残していた。「誰も信じられなくなるのは騙されるよりも辛い…」阿竇にはその意味が良く分からなかったが、長歌はともかく刺史に近づく方法を考えることにした。一方、阿詩勒隼(アシラシュン)は無事に鷹団の幕営に帰っていた。「特勤(テギン)!お帰りなさい!」鷹団の子供たちが嬉しそうに出迎える中、腹心の穆金(ムージン)は隼の背中にある大きな傷に気づいた。穆金は隼の手当をしながら、阿詩勒捗爾(アシラシャアル)に襲われたと知り憤慨した。「それにしても誰が手当てしたんだ?めちゃくちゃだな」すると隼は長歌が切り裂いた布を見て思わず笑顔になる。( ゚д゚)<何で笑ってる?( ̄▽ ̄;)<別に…(  ̄꒳ ̄)<隠し事か…あ!唐の女だな?!隼ははぐらかしていたが、そこへ招かれざる客がやって来た。いけ好かない熊団の首領・土喀設(トカシャー)が現れた。そこで隼に軍令を投げ渡し、実は可汗が熊団に南下を命じたと教える。確かに軍令は今回の朔州への侵攻で鷹団は熊団の指揮に従うよう命じていた。どうせまた誰かが可汗に讒言(ザンゲン)したのだろう。何も言わずとも隼と穆金は誰の差金か分かっていた。その頃、朔州の刺史府に急報が舞い込んだ。公孫恒の妻娘が参拝へ向かう道中で山賊に遭遇し、馬車が壊れ、御者が死んだという。しかしそこへ夫人が無事に戻って来た。「媛娘(エンジョウ)も無事よ、2人の郎君のおかげで…ほら」すると娘を抱いた長歌と阿竇が中庭に入って来た。公孫恒は妻と娘を助けてくれた2人に感謝した。そこで長歌は阿竇と兄弟を装い、実は急を要するゆえ虚言を吐いたと告げる。「私と弟は隴西(ロウセイ)からこの地へ流れ着き、山間で休んでいました その時、山賊が近くで相談していたのです ″公孫恒の娘が病になり、参拝のため母娘がここを通る、必ずさらうのだ″と…」しかし2人で山賊に勝てるはずもなく、刺史に報告する暇もないため、先回りして馬車を止めることにした。夫人は山道を歩いている少年たちに気づき、馬車を止めて乗るよう勧めた。すると長歌は弟の病を治すため、和尚から歩いて参拝するよう言われたと嘘をつく。夫人は確かに歩いてこそ誠意が示せると納得し、馬車を先に行かせて娘と一緒に歩くことにした。「馬車から降ろさせるにはこうするしか方法がなかったのです」「確かに別の理由だったら馬車を降りなかったわ…でも御者が殺されてしまった」公孫恒は御者を手厚く葬るよう命じ、遺族も善処するよう頼んだ。しかし本当にこれが偶然なのかと疑う。さすがは公孫刺史、そこで長歌と阿竇はひざまずき、確かに下心があったと認めた。「明主に仕えたいのです、私の父は隋王朝から投降した将・李氏 一生、芽が出ず、臨終前に私に名を上げろと言い残しました」夫人は恩人を置いてはどうかと提案、仕方なく公孫恒は2人を受け入れることにした。山賊の情報のおかげで長歌と阿竇は久しぶりに暖かい寝床を手に入れた。「あとはどう信頼を得て兵権を掌握し、挙兵す…」「秘密を口に出すな!」長歌は慌てて阿竇の口をふさいだが、実は公孫恒も聡明そうな十四郎から抜け目なさと狡猾さが透けて見えていた。この不安定な時勢、人手が欲しいのは事実だが用心に越したことはない。公孫恒は家職・秦(シン)老に見張を任せ、ひとまず様子を見ることにした。長歌と阿竇は屋敷であからさまに警戒されていた。しかし翌朝、十四郎が偶然、耳にした民からの訴えを的確に処理し、公孫恒はその手腕に舌を巻く。そこで十四郎に商人が胡(コ)商と密かに取引する問題の対処法を聞いてみた。十四郎は異国との取引で民に必要な品も補えるため一律に禁じるべきではないとし、物品と数量は規制しながら実情に応じて過度には罰せず、商人の判断に任せるべきだという。公孫恒は臨機応変に対応できる十四郎をすっかり気に入ったが、秦老は念のため2人を見張らせた。一方、魏徴(ギチョウ)は磁(ジ)州に着くや都へ身柄を押送されていた李健成(リケンセイ)の旧配下を解放した。そのせいで李志安(リシアン)と李思行(リシコウ)は姿をくらまし、報告を聞いた杜如晦(トジョカイ)は直ちに魏徴を連れ戻して厳罰を与えるよう皇太子に訴える。しかし李世民(リセイミン)は追及しないと命じ、今後は旧配下を告発しないよう触れを出すことにした。それより依然、行方が分からない楽嫣(ラクエン)、李世民は長歌を失ったそばから娘まで奪われ、天が罰しているようだと落胆する。すると房玄齢(ボウゲンレイ)が公主と郡主には天のご加護があると励ました。その夜、勾引かされた楽嫣は山間のあばら屋にいた。すると蘇蘇(ソソ)が服従を装い油断させ、海(カイ)老と麻子(マシ)を泥酔させることに成功する。そこで片隅で眠っていた楽嫣を起こし、今のうちに逃げようと誘った。戸は麻子が外から施錠していたが、ちょうど通り抜けられそうな隙間が開いている。「でも高すぎて届かなくてね」「大丈夫よ、2人なら」こうして蘇蘇はまんまと楽嫣を踏み台に利用し脱出、しかしそのまま独りで逃げてしまう。街を散策した長歌と阿竇が刺史府へ戻った。すると前庭でちょうど秦老と出くわす。「都からの知らせが届いてな、刺史に報告に行くところだ、では…」その夜、秦老の予想通り十四郎が刺史の書室に忍び込んだ。長歌は机にあった報告書を確認、しかし自分の捜索令状ではなく延利(イエンリー)可汗の動向だと知る。…なんて野心なの…その時、秦老が十四郎に襲いかかった。長歌と秦老は数手の後、互いに相手がただ者ではないと分かった。実は秦老は隴西の訛りに詳しく、十四郎が身分を偽っていると気づいていたという。刺史は″人を用いれば疑わず″、危険を察知するのは秦老の役目だった。「北からの間者か?行軍総管府か?それとも長安から?」秦老は長安と聞いた時の長歌のわずかな動揺を見逃さなかった。恐らく十四郎は刺史の兵権を奪いに来た朝廷の人間だろう。秦老は朔州が今日まで持ちこたえて来たのは長安のお陰ではないと非難したが、長歌は朝廷の者ではないと否定した。「身を寄せるところを求めたまで…浅はかでした」「…何を画策しているか知らんが、公孫一家を害さなければそれでいい 賢いそなたなら分かるな?自重しろ」楽嫣はいつの間にか眠っていた。ふと目を覚ますと部屋に陽が差し込み、寝台で寝ていたはずの海老の姿がない。そこで戸を開けてみると、目の前に軒下からぶら下がった蘇蘇の亡骸があった。楽嫣は驚いて腰を抜かし、恐怖のあまり声も出ない。すると海老が現れ、賢い楽嫣は同じ目に合わないだろうと不気味な笑顔を見せた。翌朝、公孫恒は十四郎と阿竇を呼んだ。実は数日ほど考えた結果、十四郎に刺史府で主簿を務めて欲しいという。予想外の提案に長歌は感謝したが、秦老は密かにくれぐれも公孫一家に害を及ぼさぬよう約束させた。「もちろんです、刺史府のために尽くします(๑•̀ㅂ•́)و✧」つづく( ๑≧ꇴ≦)草原、楽しい!でも海老蔵が怖い!←違うw※阿詩勒部は〜師となっていますが、可愛くないので〜団で統一しました…←何が?w
2022.01.23
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长歌行 The Long Ballad第9話「流浪の皇女」李長歌(リチョウカ)は城外の軍営にいた都尉・沈固(シンコ)と共に都督府に戻った。すると正門で王君廓(オウクンカク)がひざまずき、かたわらにはすでに息絶えた李瑗(リエン)が倒れている。「謀反を起こそうとした盧江(ロコウ)王をこの手で討ちました!」王君廓は主に追従したのは致し方なかったが、この手で逆賊を討ったことで罪を許して欲しいと嘆願した。捕らわれていた長安特使・魏淑玉(ギシュクギョク)も助け出し、治療させているという。驚いた長歌が府内へ駆け込んでいくと、王将軍は都尉に長歌の正体を明かそうとした。しかし沈固が報告を遮り、王将軍は捕縛されてしまう。長歌は淑玉の無事な姿を見て安堵した。「手は尽くした…楽嫣(ラクエン)を安全に送り届けて」事情を説明した長歌はそこで帰ることにしたが、淑玉が引き留める。(` ・ㅅ・)ノ<長歌!皇太子璽(ジ)を渡さぬ限り…バシ!ヾノ。ÒㅅÓ)ゥッ…バッタリ(` ᴗ_ᴗ)zzz…長歌は淑玉を手刀で打ち、眠らせた。皓都(コウト)は長歌を追って都督府に駆けつけた。すると沈固は魏使者の通報により後処理をしていると報告、驚いた皓都は慌てて府内に乗り込む。そこで阿竇(アトウ)がおとりとなり皓都をおびきよせ、その間に鎧に身を包んだ長歌は沈固の配下に紛れて都督府を脱出した。兵士たちと談笑していたのは長歌ではなく、見知らぬ少年だった。空振りだった皓都は急いで寝殿に駆けつけると、淑玉はまだのんきに眠っている。苛立った皓都は淑玉に水をかけ、すぐに長歌を探しに行くと急かした。沈固は密かに長歌を城外へ逃がしてくれた。実は当初から沈固は長歌が永寧(エイネイ)郡主だと気づいていたという。「目下、行方知れずの郡主、太子の配下だった私が気づかぬと?」沈固は王将軍が密告しようとしたことで予想が確信に変わったと言った。しかし郡主を助けたのは李建成(リケンセイ)の恩に報いるため、幽州を守る責務を果たすためにも、これ以上は長歌に協力できないという。長歌は落胆したが、都尉の志を尊重して別れを告げた。そこで沈固は朔(サク)州へ逃げるよう助言する。「唐と草原に挟まれた地ゆえ、朝廷の手も届かぬかと…」一方、阿詩勒捗爾(アシラシャアル)は阿詩勒隼(アシラシュン)を追いかけていた。配下は早く可汗へ報告に戻ろうと諌めたが、捗爾は鬱憤を晴らすまであきらめられない。その頃、皓都と淑玉も長歌を追って城外に出ていた。すると沈固が配下と共に道をふさいでいる。皓都は淑玉を先に行かせて応戦したが多勢に無勢、幽州軍に捕らわれてしまう。阿詩勒捗爾は隼が可汗の命で朔州の北へ向かうと知っていた。恐らく官道ではなく小路を使っていると予想、休む間もなく追いかける。すると隼は追っ手に気づき、咄嗟に物陰に身を潜めて狼(ロウ)師をやり過ごした。その時、不意をついて捗爾が襲い掛かる。隼は咄嗟に避けて捗爾を蹴り飛ばし、追い打ちをかけようとしたが、背後から現れた雷蒙(レイモン)にいきなり背中を斬られてしまう。劣勢を強いられた隼はすかさず馬にまたがり逃げ出した。「誰が手を出せと言った?!」「小可汗を守るのは私の役目です」冷静な雷蒙は襲撃するなら一発で仕留めなければ無駄だと諌める。捗爾は仕方なくそこであきらめたが、配下に隼を追うよう命じた。淑玉はついに長歌に追いついた。「長歌!君を守るためなら何もかも犠牲にすると誓う どうにもならぬ時は君と共に散り、黄泉路だろうと君に寄り添うよ」淑玉は長歌が皇太子璽を持っている限り朝廷から追われ続けると警告した。すると長歌は綺麗事を並べても結局は朝廷の任務を果たしに来たのかと呆れ、短剣でいきなり淑玉の肩を刺してしまう。「李淑玉…今日を境に私たちはもう何の関係もない、旧情に免じて手柄をあげるわ」長歌は皇太子璽を放り投げた。沈固が言った通り、ただの塊で人の心は動かせない。「これからは自分だけが頼りよ」沈固は皓都を曲者だと疑い拘束したが、都督府に戻ると身分を確認できたとして釈放した。すると皇太子璽を奪還した淑玉が迎えに来る。「これで長安に戻れる」「足りないな…李長歌は?」淑玉が黙って出て行こうとすると、皓都は公主なら駅館にいると教えた。その頃、楽嫣は見知らぬ男の馬車に揺られていた。不気味な老人は自分を″海(カイ)老″と呼ぶよう教え、おとなしく従わなければ″施しの道具″にすると脅し、居眠りを始める。すると隣にいた娘・楚楚(ソソ)がこっそり話しかけた。「私もさらわれたの、彼らは人勾引(ヒトカドイ)よ、女や子供を売るの ″施しの道具″とは手足を切って物乞いをさせるってこと…」楚楚はこうなったら力を合わせて生き抜こうと励ます。いきなり世間に放り出された楽嫣、あまりの恐ろしさに声も出せず、小さく頷くだけで精一杯だった。淑玉と皓都が駅館へ戻ると楽嫣の姿がなかった。争ったあとはなく、楽嫣が自ら逃げるとも考えられない。皓都はさらわれた可能性が高いと判断、すぐ長安に戻って報告すべきだと言った。しかし責任を感じた淑玉は自分がはってでも公主を探すと拒否する。「公主の身に何かあれば死をもって償う!」「…お前が探すより殿下が捜索を命じた方が早いぞ」←ごもっとも( ̄▽ ̄;)すると皓都はひとり長安へ戻ってしまう。その頃、阿竇は師父が残した目印を追って朔州へ入っていた。李世民(リセイミン)は幽州が平定したと報告を受け、安堵した。すると杜如晦(トジョカイ)は河北(カホク)と山東(サントウ)が李建成の配下ばかりのため、兵権を取り上げるよう進言する。驚いた魏徴(ギチョウ)は息子の不手際を謝罪し、ただし決して武将を抑え込まぬよう嘆願した。そこでかつて河北を鎮めた経験があり、再び赴いてなだめたいと申し出る。「私を信じていただければ、明朝、出立します」李世民は河北の件を魏徴に一任し、自分の指示を仰ぐことはないと許して見送った。すると房玄齢(ボウゲンレイ)は杜如晦がわざと息子や反乱の件を持ち出し、魏徴を説得に行かせたと笑う。杜如晦はまんざらでもない様子、せっかく手に入れた頑固者を働かせず、無駄飯を食わせることはないと言った。その夜、長歌はちょうど一晩過ごせそうなあばら家を見つけた。辺りを警戒しながら小屋に入る長歌、すると物陰から突然、阿準(アジュン)が現れる。「またお前か…」「はっ!…阿準?!」阿詩勒隼は安堵して剣を収めたが、長歌は阿準の背中に大きな傷があることに気づいた。そこで手当てするため衣に手をかけると、十四郎が女だと知っている隼は慌てて拒む。長歌は聞き分けのない阿準に呆れ、半ば強引に衣を脱がせた。すると阿準の胸にある大きな傷跡があらわになり、長歌はただの商人ではないと気づいてしまう。長歌は黙って布を切り裂き、阿準の体に巻きつけた。「何か言いたそうだな?」「どうして怪我を?あの馬は?」すると阿準は確かに阿詩勒部の人間だと認め、府庫の荷を阻止して小可汗に襲われたという。長歌は困惑したが、深入りしないよう詮索しないと決めた。「どこへ行くんだ?」「どこでもいいだろう?」しかしここから向かうとしたら朔州か草原しかない。阿詩勒隼は十四郎が朔州を目指していると気づき、すぐここから立ち去るよう迫った。そこで十四郎に銭袋を投げ渡し、宿に泊まるよう勧める。「施しは受けない」「貸しだ…いつか返せよ?」結局、長歌はそのまま銭を借りて小屋を出て行った。隼は長歌の背中を見送りながら人知れず再会を願う。「また会おう、十四郎…いや永寧郡主」李世民の手元に皇太子璽が戻った。長歌が素直に返して姿を消したと聞いた李世民は、長歌の件はこれで終わりだと釘を刺す。すると杜如晦がもう一つ重大な報告があると切り出した。「永安公主が…」楽嫣は隊伍に同行し幽州へ、しかし幽州で魏郎君が捕らわれたため、皓都が救出へ向かったという。その間、楽嫣は駅館で待機していたが、戻った時には姿が消えていた。永安公主は洛陽で静養中のはず、慌てた李世民は失踪が漏れないよう命じ、独りにしてくれと頼む。…か弱いお前が独り世をさまようことになろうとは…お前を思うと心配でたまらぬその頃、楽嫣はまだ自分の境遇を信じられずにいた。食事は泥がついた饅頭(マントウ)ひとつ、とても手がつけられず呆然としていると、楚楚が横取りし、水まで取られてしまう。すでに失踪して数日が経った。楽嫣は涙ながらにいくら払えば解放してもらえるのか尋ねる。しかし海老は富豪の娘ならなおさら解放できないと笑った。「騒ぐなら舌を切るぞ」その時、偶然にも淑玉が馬を駆けて馬車を追い越して行くのが見えた。楽嫣は思わず窓を開けて叫ぼうとしたが、巻き込まれたくない蘇蘇が後ろから殴りつけてしまう。気を失う楽嫣、結局、淑玉は馬車とは別の方向へ駆けて行った。長歌は城内に入った。朔州と言えば国境にある辺ぴな地、草原も近く戦が絶えないが、街は賑わっている。すると店の給仕が物乞いに食事を与えていた。…最も栄える長安でもこんな光景は見られない…つづく(  ̄꒳ ̄)ハンサムでやる気はあるのに空回りするイールンとシャR…からのウーレイの作り方↓
2022.01.22
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我的宠物少将军 be my cat最終話莫修染(バクシュウセン)は4つの魂珠の力で蘇小荷(ソショウカ)は生き延びることができると知り、自ら藍魂珠に戻ると決意した。そこで最後の思い出に再び小荷の理想の逢瀬を叶えることにする。その夜、修染は小荷を郊外に呼び出し、まずは天灯に願をかけて空に放った。そして魚焼き店で小荷の檸檬魚を食べなかったお詫びに手作りの料理でもてなす。小荷は修染が求婚してくれると期待に胸をふくらませていたが、はぐらかされるばかりだった。修染と小荷は小舟に揺られ甘い雰囲気、そこで修染は小荷に魂珠を渡した。「大切にしろよ、藍魂珠は明日、渡すよ」「え?それだけ?…魂珠じゃなくて、求婚状よ!」小荷はついに痺れを切らし、自ら催促してしまう。「何だ?忘れたのか?2度も婚礼しろと?」修染は落日ですでに結婚したと伝え口づけしたが、小荷が急に意識を失ってしまう。小荷が目を覚ますと莫府の部屋に戻っていた。すると修染が付き添っている。( ̄▽ ̄;).oO(恥ずかしすぎる…口づけの最中に倒れるなんて、また馬鹿にされちゃうしかし修染はいつになく優しい笑顔を見せた。「ゆっくり休め」「どうしたの?…昨夜から何だか様子が変よ?私を捨てる気?」「今までも、そしてこれからも吾輩の心はお前のそばにある」「ふふっ、でも玉狸星には?」「帰らぬ」「だめよ、帰ればいい、その代わり私を連れて行って」小荷は修染の胸ぐらをつかんで引き寄せ、唇を重ねた。…小薄荷、すまない、求婚状も将来も与えてやれない…小荷が再び眠りに落ちると洛風(ラクフウ)が魂珠を持って入ってきた。「吾輩は魂珠に戻る、蘇子墨(ソシボク)に渡してくれ…莫家と公主を任せたぞ」その時、莫羽寂(バクウジャク)が現れ、話があると修染を連れ出した。羽寂は兄が輿入れ後からすっかり人が変わったと訝しんでいた。それが先日、大哥と子墨の話を立ち聞きし、疑いが確信になったという。「あなたは別人だ…」「その通り、吾輩は莫修染ではない、しかし記憶や感情はある」確かに修染は幼い頃に兄弟で釣りをしていた時、羽寂が池に落ちたと覚えていた。あの時、莫氏は修染に罰として三日三晩ひざまずくよう命じ、羽寂は兄のため布団と粥を差し入れる。しかしその夜、東院が火事になり修染の母は亡くなった。それ以来、兄弟は疎遠となり、わだかまりが解けないまま修染は青州へ出兵してしまう。羽寂は兄に護符を届けたが、修染は視線すら合わせてくれなかった。「謝罪したくとも大哥は私を拒んだ」「許していたぞ?」咕咕狸(ココリ)は青州で死を覚悟した修染が羽寂に宛てて書いた手紙を渡した。…お前を遠ざけてきたことは事実だ、母を失った悲しみをお前にぶつけていたのだ…年月と共にわだかまりは解けたが、仲直りの術が分からなかった…この戦で人生を終える前にお前に謝りたいすると修染は小荷を羽寂に託すと伝えた。「しっかり守ってくれよ」「それを果たせるのは大哥だけです!」その時、子墨が慌てて駆けつけた。「大変だ!小薄荷が消えた!」小荷の部屋には迷昏が充満し、洛風が倒れていた。修染たちは慌てて全ての窓を開けて洛風を起こすと、直前に莫正庭(バクセイテイ)を見たと訴える。「まさかあやつが?!」その時、青雲(セイウン)が駆けつけ、莫正庭の庭で招財(ショウザイ)の死骸と文を見つけたと報告した。…莫修染、女を助けたくば命と引き換えだ、明日の申の刻に莫羽寂に藍魂珠を持たせよ…小荷は幼い頃の夢を見ていた。咕咕狸を抱いて竹林を逃げている子悠(シユウ)、しかしそこに黒い影が現れる。「はっ!」小荷が目を覚ますとはりつけになっていた。目の前にはちょうど魂珠の力を取り込んだ黒衣の男がいる。「そんな…二老爺?」すると莫庭正に乗り移った孰湖(ジュクコ)はまもなく七星毒の効果が現れると教えた。あれは10年前、自分の一撃を受けた子悠は猫后の力で九死に一生を得る。しかし子悠の身体は七星毒に侵され、18歳まで生きることは叶わなかった。「左腕を見てみよ」小荷の腕には確かに謎の赤い線が浮き出ていた。この線が心臓に達すると、穴という穴から血が噴き出して死ぬという。( ̄▽ ̄;)<イヤイヤイヤ…もう少し可愛い死に方はないの?そこへ約束通り羽寂が藍魂珠を持って現れた。羽寂は藍魂珠を投げ渡し、その間に小荷を解放した。すると藍魂珠を確認している孰湖めがけて修染が襲い掛かる。「はっ!お前、生きていたのか?!」「孰湖、お前の勘も鈍ったな」実は藍魂珠は子墨が作った偽物だった。咕咕狸と孰湖の戦いが始まった。激しく投げ飛ばされる修染、それを合図に潜んでいた洛風、南屏晩(ナンヘイバン)公主、布偶(フグウ)が飛び出し、一斉に襲い掛かる。しかし孰湖の霊力はすさまじく、羽寂たちが束になって対抗しても無駄だった。すると倒れた布偶が小荷を呼び、本物の藍魂珠を渡す。「王子は契約を解いたから実力が出せないの…今すぐ新たな契約を…」「ダメだ!」咕咕狸は小荷が剣をつかむのを見て止めたが、小荷は手のひらを斬って藍魂珠を握りしめ、倒れてしまう。\\\\٩(ΦωΦ)و //// ババーン!咕咕狸は力を取り戻し、渾身の一撃を繰り出した。「…まさか…あり得ぬ…ぐふっ!」ついに孰湖は敗れ、吸収した霊力がそれぞれの魂珠に戻った。修染が小荷を腕に抱くと、小荷は朦朧とした意識の中で修染に口づけして契約を解いてやる。「臭猫…私のために死なないで…」「バカだな、私がいる限りお前は死なぬ」「今度は私があなたを守る番よ…愛してる、心から…」すると小荷はそこで再び意識を失ってしまう。小荷は莫家で目を覚ました。しかしなぜか修染の姿だけが見えない。すると子墨は少将軍なら生きていると教えた。「ただ…」修染は小荷を救うため4つの魂珠の力を与えた。全ての力を失った咕咕狸は猫の姿となり、少将軍には戻れなくなったという。小荷は咕咕狸と布偶を連れて兄と共に青山鎮の逸趣(イツシュ)堂に帰った。そして1年後、今朝も小荷は修染が戻ると信じて咕咕狸に薄荷蜜を作っている。小蕓(ショウウン)は無駄だと呆れていたが、子墨と布偶は暖かく見守ってくれた。無邪気に鳴いている咕咕狸を眺めながら思わず涙ぐむ小荷、その時、偶然にも薄荷蜜の中に小荷の涙がこぼれ落ち、青く輝く。するとそれを舐めた咕咕狸のもとに離散していた青い光が集まり、ついに修染の姿に戻った。「戻ってきたの?…2度と戻らないのかと…ゥッ…私を捨てたのかと思った」「バカだな、捨てるはずないだろう?」布偶は無事に玉狸星に帰った。結局、小荷のそばに残ることを選んだ修染はその夜、求婚状を渡す。「簡単に署名しないからね」「吾輩は最後の機会を与えたぞ、好きにしろ」相変わらず口喧嘩の絶えない修染と小荷、しかしこれからもずっと小荷が咕咕狸の主に変わりはない。おわり( ๑≧ꇴ≦)ラスボス弱っwwwで最後の最後でまた女主が感じ悪くなって終了でした前半のイチャイチャ、まあファンにはこれがいいのでしょうが、謎の裸祭り(違うw)といい、ちょっとキツかったかな〜( ̄▽ ̄;)それにしてもそもそも咕咕狸はどうして魂珠に閉じ込められたのか?…( ゚д゚)え?
2022.01.21
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上阳赋 The Rebel Princess第40話「王倩の策略」皇太后は王倩(オウセン)が永安宮ではなく昭陽殿に助けを求めたと聞いた。知恵があれば謝氏の宛如(エンジョ)が王氏の女に手を差し伸べるはずないと分かりそうなもの、皇太后は計算高い母親とは似ても似つかぬと漏らす。「殿下、もし永安宮を訪ねて来たらどうしますか?」「追い返して」薛(セツ)夫人は娘が宮中に行ったと聞いて困惑した。もし間違いを起こしたら取り返しがつかない。するとちょうど王倩が戻って来た。安堵した薛夫人は豫章(ヨショウ)王夫妻が必ず助けてくれると慰めたが、王倩は期待できないという。「皇后の方が頼れるわ」「皇后?!」実は宛如は忽蘭(クラン)へ嫁がずに済む方法は豫章王を誘惑するしかないと吹き込み、王倩に媚薬を授けていた。皇帝・馬子隆(バシリュウ)は謝守正(シャシュセイ)の件で蕭綦(ショウキ)を呼んだ。証拠の帳簿を見る限り謝守正の死罪は当然だが、水清ければ魚棲まず、このままでは国のために働く者がいなくなってしまう。「お前は忠臣だ、朕も承知しておる、しかし忠臣がたった1人で一国の朝廷と呼べるか?!」すると皇帝は調査をここで止めるよう命じた。「お前が楯つくと殺したくなる…しかしお前まで失ったら本当に孤独になってしまう、分かるな?」蕭綦は皇帝が投げ捨てた帳簿を黙って拾った。実は密かに宋懐恩(ソウカイオン)の頁を破り捨てていた蕭綦、そこで帳簿を香炉の中に投げ込んでしまう。「…分かります」その頃、安平王・馬子澹(バシタン)は皇帝陵を抜け出し、皇都に向かっていた。王倩と薛夫人は覚悟を決め、豫章王府を訪ねた。来訪を知った徐(ジョ)女官は母娘に嫌悪感をあらわにしたが、王儇は2人に会うという。「私も母親になれば何としても我が子を守りたいと思うはずよ…」王妃の言葉を聞いた徐女官はそれ以上、何も言えなくなった。その頃、玉秀(ギョクシュウ)と阿越(アエツ)は回廊でばったり王倩母娘と出くわしていた。王倩はまだ玉秀への恨みがあったが、薛夫人は下人と言い争えば自分の品格を下げるだけだと嫌味を言う。すると憤慨した阿越が玉秀に向かって急に拝礼した。「小姐、数日後には冊封ですね、大王の妹になれば王妃の小姑に、大将軍に嫁げば将軍夫人です さあ、衣の仕立てに参りましょう」こうして阿越は傲慢な王倩をやり込め、玉秀を連れて先を急いだ。王倩は王儇にすがりつき許しを請うた。そこで王儇は天子に二言がないため、他の方法を探すとなだめる。実はすでに賀蘭箴(ガランシン)と面会する約束を取り付けていたが、王倩をぬか喜びさせないよう教えなかった。落胆した王倩はこれも運命だとあきらめ、もう二度と戻れないと号泣して出て行ってしまう。薛夫人は大袈裟に倒れて泣き崩れたが、徐女官は耳をつんざくような金切り声にたまりかねた。「夫人、体調がすぐれない王妃の前で騒がないでください」「…え?王妃、お加減が?」「いいえ、寝不足なだけよ」すると薛夫人は自分たちを憐れむなら豫章王府に住まわせて欲しいと懇願した。実は皇都に来る前、占い師から″西に福あり東に難あり″と言われ、東にある王氏の屋敷でこの苦難に陥ったという。「王府は皇都の西にあります、福が訪れる方角なんです! 希望があるなら妄言にでもすがりたい!王妃~どうか助けてください!」「もう泣かないで…」王儇は平伏する叔母に手を差し伸べただけだったが、薛夫人は先走って王妃が自分たちを助けてくれると喜んだ。忽耶奇(コツヤキ)は主が王妃への情で事を仕損じることを危ぶんだ。すると賀蘭箴は蕭綦を始末するためにまずは弱点を押さえねばならないという。しかし忽耶奇は蕭綦の弱点が主の弱点でもあると感じていた。蕭綦は正堂で腹心たちと夕食を囲んだ。すると胡光烈(ココウレツ)が寧朔(ネイサク)から来た兵士の話によると、賀蘭箴は賀蘭拓(ガランタク)の罠にはまって皇都に来る羽目になったという。蕭綦は賀蘭拓が国境に軍を派遣し続け多くの兵力を失ったことから、賀蘭箴の方が冷静だと評価した。しかし戦場で生きてきた胡光烈はふと和親がまとまり戦がなくなったら、何をすればいいのか分からないと戸惑う。蕭綦は笑いながら、戦と戦の間隔を長くするのが自分たちの仕事だと言った。そんなある日、江南が水害に見舞われた。しかし大臣たちは私腹を肥やすばかりで国庫はひっ迫、そこで丞相・温宗慎(オンシュウシン)は莫大な軍事費から捻出してはどうかと進言する。和親を結べば平和が訪れ、北の国境の軍事費を削減しても問題はないはずだ。「10万の兵を故郷へ帰せば田畑を耕す者が増え、軍事費は減るのです 支出は減り、収入は倍になる、一石二鳥でしょう」その時、黙って聞いていた蕭綦が口を開いた。「温丞相、1つ伺いたいことがあります もし忽蘭が同盟を反故にし、北の国境に攻め入れば確実に私たちは負けるでしょう その時は温丞相が責任をお取りになりますか?」温宗慎は言葉につまったが、中書・顧閔汶(コビンムン)がその心配はないと助け舟を出した。忽蘭に嫁ぐのは王氏の女人、いずれ王后となり、大成の血筋である王子が生まれれば両国の絆が深まるという。「…一理ある、だがそれでは答えになっていません、もう一度お聞きします 仮に戦が起こったとして責任は誰が取るのですか?所在を明らかにしていただきたい」蕭綦はもし責任をとってくれるなら軍の指揮権も爵位も全て譲ると断言した。豫章王の言葉に静まり返る朝堂、すると皇帝は忠臣たちの言い争いにへき易し、退朝を命じて帰ってしまう。蕭綦は温宗慎が多数の声を代弁していると分かっていた。しかも力を増す温宗慎に盾つく者はいない。「我々の味方はいない…」宋懐恩(ソウカイオン)は大王が兵権を持つ以上、朝廷は何もできないと安心させたが、大臣たちは今や軍の縮小を掲げ始めた。蕭綦は権力争いしか興味のない重臣たちに嫌気が差して寧朔に帰ろうと笑ったが、懐恩は困惑する。「王妃はどうするのです?」「お前は皇都に慣れて帰りたくないのだな…それとも玉秀のためか?」しかし懐恩が言い訳する前に皇太后の使いが豫章王を呼びに来た。皇太后は江南の水害の件で豫章王に相談を持ちかけた。実はこの件を王夙(オウシュク)に任せたいという。蕭綦は治水がとても危険な任務だと難色を示したが、皇太后は王氏の世子として王夙が先頭を立って出て行くべきだと言った。「…はい、仰せの通りに」「危険を防ぐための策は講じてある」皇太后は王夙を守るため宋将軍を貸して欲しいと頼んだ。こうして蕭綦は朝廷で孤立を深めるだけでなく、右腕である懐恩まで奪われてしまう。王儇は宿舎にいる賀蘭箴を訪ねた。「和親の公主を替えて欲しいの」「予想通りだ…そう言うとは思っていたが、俺に替える義務はない」王儇は叔母の悲しみを訴えたが、賀蘭箴は身代わりになる娘のことはどうでもいいのかと呆れた。「私は聖人じゃないの、従妹を助けたいだけ」「それが本音か?…ならば俺も本音を言おう 俺は国のために女を選んだが、実のところ俺の女ではないゆえ誰でもいいのだ 王倩に決めたのはただの気まぐれだ」「ただの気まぐれで王倩の人生を壊すの?」一方、忽耶奇は階下で待っている王妃の侍女に声をかけた。「錦児(キンジ)か?…王妃がそう呼んでいた、ついて来い」忽耶奇は皇后から仰せつかったとかまをかけてみた。すると侍女が黙ってついて来る。そこで忽耶奇は回廊を曲がったところでいきなり錦児の口をふさいだ。「お前が豫章王の屋敷に送られた皇后の間者だな?」錦児は忽耶奇の言葉に呆然となった。まさか皇后が裏で忽蘭の王子と手を結んでいたとは…。「いいか、よく聞け?今日から屋敷で起こる出来事は逐一、報告しろ」つづく( ˙꒳˙ )え?アウォの着物が…🌀
2022.01.20
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上阳赋 The Rebel Princess第39話「公主選び」その夜、宮殿で忽蘭(クラン)の使節団を歓迎する宴が開かれた。王儇(オウケン)は顧采薇(コサイビ)の着替えを済ませて大殿に向ったが、ちょうど門前で皇后・謝宛如(シャエンジョ)と出くわす。宛如は旧情を温めるふりをして寛大な皇后を演じたが、王儇と別れると途端に眉を吊り上げた。宴席には王夙(オウシュク)の姿もあった。王儇は兄に中書・顧閔汶(コビンムン)の妹である采薇を紹介してから豫章王・蕭綦(ショウキ)と上座の席に向かう。すでに着席していた王倩(オウセン)は優雅に歩いてくる王儇に気づいて悪態をついたが、母に諌められた。すると豫章王夫妻の正面の席に不敵な笑みを浮かべる賀蘭箴(ガランシン)の姿がある。蕭綦は賀蘭箴を睨みつけながら座ったが、王儇はあからさまに視線をそらした。宴席に皇帝・馬子隆(バシリュウ)、皇太后、皇后がお出ましになり、いよいよ祝宴が始まった。すると皇帝が頃合いを見て士族の娘たちに特技を披露させる。くじ引きにより王倩は舞踊、采薇は″水のほとり″という題で画を描いた。才色兼備の娘たちに目を細める皇帝、そこで実は王子の来訪は忽蘭へ嫁ぐ公主を選ぶためでもあったと公表する。公主はすでに采薇に決まっていたが、皇帝が発表しようとした矢先、突然、賀蘭箴が話を遮った。「陛下にお願いがあります、王氏の女人を公主に封じて頂きたい」賀蘭箴は王氏の女を嫁に迎えて大成と姻戚になった暁には軍を100里退け、この先は戦を起こさないと約束する。予想外の展開に言葉を失う皇太后、子隆は母の手前、返答に困ったが決断した。「いいだろう」その瞬間、絶望した薛(セツ)夫人の悲鳴が殿内に響き渡った。突然の変事で采薇は難を逃れた。しかし代わりに王倩が嫁ぐことになり、従姉としては王儇も辛い。「私のせいで巻き込まれたのね…」蕭綦は大成一の士族である王氏の娘を望むのは当然だと否定し、気立が良くない王倩が入宮すればむしろ災いの種になると言った。子隆は永安宮に母を訪ねた。皇太后は側室選びの苦労が水の泡となり落胆していたが、子隆が国の平和を優先したことを喜んでくれる。しかしその笑顔の裏にはある思惑があった。実は皇太后は王倩をあきらめても、また王氏の中から娘を選んで入宮させるつもりだという。「宛如の子が公主なら何の問題もないけれど、もし皇子なら太子に封じてはだめです」「母后、宛如は皇后なのですよ?!」「″今は″皇后よ」その頃、昭陽殿に戻った宛如は笑いが止まらなかった。賀蘭箴が皇太后に一泡吹かせ、悩みの種だった側室問題をあっけなく片付けてくれるとはありがたい。思えば謝貴妃は愛情深い人だったが、分かっていなかったことがあった。後宮の女は誰であれ、本気で皇帝を愛すれば行く末は惨めなだけだ。王倩は皇太后に助けを求めようとしたが、門前払いされた。仕方なく屋敷に戻り荒れ狂う王倩、しかし王夙はなす術なく静観を決め込む。一方、王儇も悶々とした夜を過ごしていた。いくら倩児を許せなくても、以前の自分を見ているようで眠れない。…王氏の女は朝廷の犠牲になる運命なのだろうか、私には何もできないの?…早朝から薛夫人が豫章王府に乗り込んできた。侍女たちは王妃を起こさぬよう止めたが、薛夫人は寝殿の前でひざまずき動かない。その時、まだ着替えも済ませていない王儇が戸を開けた。「王妃!夫に先立たれ、息子も戦死してしまった…もうあの子しかいないのです! あの子に何かあれば…私は生きていけない!」叔母の必死な姿を目の当たりにした王儇はかつて自分を守ろうとした母の姿を思い浮かべた。拷問を免除された謝守正(シャシュセイ)は調べに応じなかった。蕭綦は手下を追い詰めるよう指示、明日は自ら大理寺へ向かうと決める。永安宮、皇太后は王倩が一晩中、泣き叫び、死ぬと騒いでいたと聞いた。やはり阿嫵(アーウォ)とは雲泥の差、すると侍女が駆けつけ豫章王妃が参内していると報告する。「倩児の件で来たのね…」王倩の公主冊封の準備は早急に進み、婚礼の支度はすでに整っていた。すると珍しく王儇が謁見を願い出ているという。子隆は喜んで書室に通したが、王倩の婚姻の件だと分かっていた。「この件は望む答えをやれぬ…」「…皇帝らしくなりました」すでに子隆は国を第一に考える立派な皇帝になっていた。和親を反故にすることなど不可能だと分かっていたが、王儇はやはり何も言えなくなってしまう。宛如は王妃と一緒に参内していた蘇錦児(ソキンジ)を密かに呼びつけた。安平王・馬子澹(バシタン)を餌にすれば錦児を操るのは簡単、そこで今や子澹の帰りを待ち望んでいるのは自分たち2人しかいないと告げる。「あの女は別の男の腕に抱かれ幸せを味わってるのにね…」すると錦児は安平王が過去の栄光を取り戻せるなら何でもすると誓った。「…ふふっ、私が王儇を殺せと言っても?」さすがに錦児が動揺すると、宛如は悪い冗談だと笑った。しかしその程度の覚悟なら用なしだと突き放す。焦った錦児はその場にひざまずき、代わりに重要な秘密を明かした。昭陽殿に戻った宛如は上機嫌だった。錦児の情報では豫章王が王儇に避妊薬を飲ませているという。さすがは頭が切れる豫章王のこと、王儇との婚姻が吉か凶か分からないため用心したのだろう。すると外から激しく泣き叫ぶ声が聞こえて来た。皇太后に見捨てられた王倩は皇后に助けを求めた。すると宛如はある企みを思いつく。「泣かないで…私もあなたが心配で眠れなかったの、でも良い方法を思いついたわ」つづく(´-ω-`)ジンR…恩義より男とは…
2022.01.20
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我的宠物少将军 be my cat第15話莫羽寂(バクウジャク)が蘇小荷(ソショウカ)のため競り落とした黄魂珠は偽物だった。騙された小荷たちは店主を追求、すると店主は確かに本物を持っていたと訴える。ただ黄魂珠を披露する直前、急な眠気に襲われ、目覚めると黄魂珠が消えていたというのだ。どうやら天狗(テンコウ)と同じく、蝶も魂珠から逃げてしまったらしい。その話を莫修染(バクシュウセン)が外で聞いていた。修染が東院に戻ると卿子悠(ケイシユウ)が魚づくしの料理を準備して待っていた。「まずはお酒でも飲んで身体を温めてください」すると酒を飲んだ修染は急に意識が遠のいて行く。子悠に毒を盛られたと分かった修染、しかし身体の自由が利かなくなっていた。「少将軍、これは何?」子悠が修染の懐から取り出したのは小荷からもらった香袋だった。修染が目を覚ますと洛風(ラクフウ)が酔い覚ましを持って待っていた。「もう午の刻ですよ?お酒に弱いとはいえどうも妙ですね?1杯飲んだだけなのに…」「…何も思い出せない」ともかく酔い覚ましを飲もうと手を伸ばした修染、その時、籠手に黄色い粉が付着していることに気づいた。それは立ち聞きした店主の話の状況とよく似ている。…突然、眠気に襲われた、目覚めると黄魂珠が消え、床には黄色い粉が残っていたんだ…すると修染は妙策を思いつき、洛風に″祝宴で紅白の魂珠を披露する″と知らせを出すよう命じた。修染の祝宴まであと3日、小荷は舞を披露する子悠に対抗して琴を演奏しようと決めた。そこで羽寂から琴を習うことにしたが、なかなか気に入った曲が見つからない。痺れを切らせた南屏晩(ナンヘイバン)公主がともかく弾いてみろと急かし、小荷を座らせた。小荷はしぶしぶ琴を弾いてみると、ふと幼い頃の記憶が蘇って来る。すると誰に教えてもらったのか、小荷は美しい曲を見事に弾いてみせた。(  ̄꒳ ̄)<天賦の才ってやつかしら?錦陽侯冊封の祝宴が始まった。洛風は剣舞を披露したが、公主はその詩が自分への愛の言葉だと気づいてうっとりする。次は子悠が披露する″蝶夢(チョウム)″の舞だった。控えの間で出番を待っていた小荷だったが、こっそり子悠の舞を偵察する。|ω-`)<ふん!平凡な舞じゃないの~大したことないわしかしその時、子悠がくるくる回りながら黄色い粉を撒き散らし、皆を眠らせてしまう。子悠は魂珠が珍宝閣にあると突き止めた。莫修染は意志が強く聞き出せなかったが、夢の中で招待客を傀儡にして修染から聞き出すことに成功する。一方、修染はまだ夢の中にいた。すると琴を持った小荷が現れ、なぜか子悠しか知らない思い出の曲を奏でる。『少薄荷がなぜこの曲を?…そうだ…卿子悠かっ!』修染はこの夢こそ子悠の罠だと気づき、目が覚めた。祝宴の招待客は全員、眠っていた。修染は倒れている小荷を見つけ、必死に呼びかける。すると修染に起こされた小荷は、実は子悠こそ夢を操る蝶だと知った。「じゃあ…魂珠は全て奪われてしまったのね…(ノД`)」「ふっ、手は打ってある」修染は子悠の酒に例の道士の杏黄散(キョウオウサン)を盛っていた。すると庭園で苦しんでいる子悠の姿を見つける。「最初から怪しいと思っていた、だが確証が持てなくてな… だが夢の中で魂珠の場所を探られた時、蝶だと確信した」しかし子悠がふいをついて黄色い粉を浴びせ、修染は小荷の夢の中へ迷い込んでしまう。小荷は逸趣(イツシュ)堂で猫を膝に置き、修染への想いを募らせていた。そこで修染は夢を壊そうとしたが、どこからともなく蝶の声が聞こえる。『無理に夢を壊せば小荷は目覚めなくなるわよ?2人で永遠に夢の中にいたら?』困惑した修染は小荷を説得して夢から脱出するしかなかった。しかし小荷は自分を捨てた修染に怒りをぶつけ、興奮のあまり夢が崩れ始めてしまう。その時、修染は小荷の腕に鈴の腕輪がないと気づいた。『鈴の音で目が覚めるかも…』すると腕輪をくわえた猫を見つける。修染は蝶がこの猫に乗り移っていると見破り、一撃で倒して鈴を鳴らした。修染と小荷は夢から覚めた。子悠はすでに息も絶え絶えだったが、最期の力で修染に暗器を放つ。咄嗟に気づいた小荷は身を挺して修染をかばい倒れた。修染は蝶にとどめを刺し、小荷を抱き留めたが、その時、偶然、小荷の腕に赤いあざがあることに気づく。(ΦωΦ)<このあざは…まさか小薄荷が命の恩人の子悠だったのか?小荷は蝶の暗器で気を失った。すると知らせを聞いた子墨が駆けつけ、少将軍と2人で話したいという。実は小荷は幼い頃、咕咕狸(ココリ)を救って深手を負っていた。一緒に襲われた猫后も弱っていたが、息子の恩人である小荷に力を授けてくれたという。それでも小荷は18歳までしか生きられそうになかった。『ただし4つの魂珠を集めればその力で少薄荷を救えるわ』そう言い残し、猫后は消散してしまう。小荷は怪我の影響で咕咕狸のことも魂珠のことも何も覚えていなかった。そこで身の安全のため名前を変えたという。子墨は魂珠を探すため玉石院に入って学んだが、結局、何の手がかりも得られなかった。しかしある時、見知らぬ人物から魂珠の話を聞いて急いで都へ向かったものの、天狗に操られてしまったという。「その人物が孰湖(ジュクコ)なのか?」「孰湖は母君が倒したはずでは?」「孰湖はしぶとい、肉体は滅んでも人の身体を借りて復活したのだ」修染はまず4つの魂珠で小荷を救おうと決めたが、その話を羽寂が聞いていた。小荷が目を覚ますと修染が付き添っていた。「魂珠が揃ったのに浮かない顔ね…ふふ」すると小荷は命の恩人である自分に礼をするよう悪戯っぽく笑う。修染はまず薬を飲むよう言ったが、小荷は苦い薬を拒んだ。そこで修染はまた口移しで飲ませてしまう。「安心しろ、私の一生を捧げるよ」小荷が回復し、修染は洛風に命じて小荷の理想の逢瀬を準備させた。すると布偶(フグウ)が血相を変えて乗り込る。「小薄荷と最後に1日過ごして死ぬつもり?!」「小薄荷のためだ」修染は小荷が魂珠の力を吸収すれば孰湖は復活できないと安心させた。しかし布偶は弟が死ぬのを黙って見ているわけにはいかないという。「玉狸星に戻って他の方法を探しましょう?!」「これは命令だ、従ってくれ」その夜、小荷は着飾って修染との約束の場所へやって来た。「今宵、小薄荷は誰よりも幸せになる」すると公主は洛風を連れて先に帰ってしまう。修染と小荷はまず2人で天灯を上げた。…梁山伯と祝英台のように死んでも一緒にいられますように……少薄荷、もう一緒にいられないが、心はいつもお前のそばにある…つづく( ๑≧ꇴ≦)なるほどね〜さてラスボスはあの人か、それともあの人か?って玉石院って都にあるのかと思ってた( ̄▽ ̄;)
2022.01.19
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我的宠物少将军 be my cat第14話蘇小荷(ソショウカ)は莫修染(バクシュウセン)が玉狸星に帰っていないと知り、咕咕狸(ココリ)の本心を確かめるため莫府に戻った。しかしすでに暇をもらった侍女だと門前払いされてしまう。意地でも入ろうとする小荷、そこへ洛風(ラクフウ)から知らせを聞いた修染が駆けつけた。「すでに新しい侍女を迎えた」修染は小荷を諦めさせようと冷たくしたが、その時、落日から戻った莫羽寂(バクウジャク)が現れる。「私が雇おう」こうして小荷は東院から西院の侍女になった。小荷が留守の間に羽寂の愛犬・元宝は出産、再び身ごもっていた。子供は双子で進宝(シンポウ)と招財(ショウザイ)、しかも招財は修染が飼っているという。修染が犬を飼うとは意外な事実、すると羽寂は小荷が以前、使っていた部屋を用意してくれた。修染は焼き魚店に姉・布偶(フグウ)を訪ね、卿子悠(ケイシユウ)が無事だったと教えた。しかも小荷まで戻って来たという。「あなたはどちらの主が好きなの?私は…小荷に1票!」修染は姉の冗談に苦笑し本題に戻った。実は莫家を探っても孰湖(ジュクコ)の形跡がないという。すると布偶は姿を消していた子悠が今になって現れるのは偶然すぎると怪しんだ。「念のため確かめた方がいいわ」小荷は修染の新しい侍女を偵察していた。涼亭で舞の稽古をする子悠、そこへ修染が招財を連れてやって来る。「可愛い犬ですね~抱っこさせてください」しかし招財は子悠に噛みついてしまう。|ꇴ≦)و✧<グッジョブ!招財!すると修染は招財を使用人に預け、子悠の手当てをすることにした。錦陽(キンヨウ)侯の冊封を祝う宴まであと7日、洛風は会場の準備に余念がなかった。すると祝宴に招かれた南屏盤(ナンヘイバン)公主がひょっこり現れる。仲睦まじい洛風と公主、一方、小荷と言えば子悠に嫉妬し、猫屋敷まで追いかけていた。(˘・з・˘)<何が秘密基地よ!他の女を連れ込んじゃって!小荷は木に登り、中の2人の様子をうかがう。( ゚д゚)<見つめ合ってるわ!いまいましい…修染は子悠の傷に薬を塗ろうと薬材をすり潰していた。そこで子悠は袖をまくり上げ、噛まれた傷を出す。すると修染は子悠の腕に赤いあざがあることに気づき、やはり本物だと分かった。(꒪ꇴ꒪〣)<はっ!また見た!憤慨した小荷はうっかり足を滑らせ、木から落ちてしまう。その時、修染は鈴の音が聞こえた。修染は木から落下する小荷を抱きとめた。のぞき見がばれてばつが悪い小荷、そこで魂珠を返してくれればすぐに去るという。しかし修染は必要なので渡せないと断った。「二度と私の前に現れるな、目障りだ」そんな2人の痴話喧嘩を子悠は猫屋敷から見ていた。公主は洛風が早く出世すれば父も縁談を認めてくれると話した。喜んだ洛風は祝宴を成功させると奮起したが、恋に破れたばかりの少将軍の手前、人目を忍んで会おうという。この提案に驚いた公主は早速、小荷を訪ね、少将軍と早く仲直りするよう訴えた。|ω・`)<話せば長くなるんで… 大丈夫!時間はたっぷりある>( ̄꒳ ̄)b公主は小荷に子悠という恋敵が現れたと知った。そこで少将軍の好みを知り尽くしている小荷ならではの策を授ける。小荷は早速、焼き魚店へでかけ、修染のために魚を焼いた。これを食べれば必ずや修染の心を取り戻せるはず、すると布偶に呼び出された修染が店に現れる。しかし修染は子悠を連れていた。修染はせっかく小荷が手作りした檸檬魚を子悠に勧めた。しかし子悠は油と塩気が多いため肌に悪そうだと手をつけない。「魚がお好きでしたら今度、私が料理を…」小荷はついに我慢の限界、興奮して包丁を片手に2人の席に駆けつけてしまう。すると子悠は余裕たっぷりに嫌味を言った。(๑ŏωŏ)<…老板娘?野菜料理はありますか?今日は菜食をする日なんです修染は小荷に呆れて席を立ったが、小荷が引き止めた。「魂珠を返して」「兄と再会できただろう?」「哥哥は魂珠が必要なの」修染は渡せないと断ったが、なぜ蘇子墨(ソシボク)が魂珠を欲しがっているのか訝しんだ。「子悠、行くぞ」(๑ŏωŏ)<老板娘?あの方は短気なのです、お許しを…ニコッ(*`ω´)ギギギギ…そんなある日、駿宝斎(シュンホウサイ)が黄魂珠の競りを行うと触れ回った。修染は洛風に招財を連れて行くよう命じ、この機に子墨を調べることにする。こうして当日、駿宝斎の前に一同が顔をそろえた。修染に寄り添う子悠を見て面白くない小荷、すると子悠がこれ見よがしに修染の腕に手を回し、中へ入ろうと猫なで声を出す。困惑する修染だったが、小荷を守るには莫家から追い出すしかないと小荷を無視した。子墨が姿を見せないまま、競りが始まった。修染は美しい髪飾りを競り落とし、その場で子悠の髪に挿してやる。後ろの席に座っていた小荷は怒り心頭、今にも立ち上がりそうになったが、布偶が落ち着かせた。そしていよいよ黄魂珠が出品される。羽寂が2000両の値をつけると、修染はすぐさま3000両に釣り上げた。その時、洛風が何やら少将軍に耳打ちする。すると修染は急に席を立ってしまい、その隙に羽寂が4000両で黄魂珠を競り落とした。洛風は別の部屋で子墨を足止めしていた。そこへ修染が現れ、洛風に招財を連れてくるよう頼む。しかし妹と生き物に囲まれて育った子墨にとって犬はどんな動物より身近だった。「孰湖という名は?」「知りません」羽寂は小荷に黄魂珠を贈り、自分の想いを告白した。しかし小荷は自分の心には莫修染しか入り込めないときっぱり断る。一縷の望みさえ失った羽寂、しかしかえって気が楽になったと笑った。「ではこれは友からの贈り物だ」そこへ突然、子墨が現れる。「それは偽物です」つづく(  ̄꒳ ̄)子墨…可愛いのに演技が傀儡のままというw謎解きのおかげか最後に来て持ち直してきましたね
2022.01.19
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我的宠物少将军 be my cat第13話落日での最後の日、莫修染(バクシュウセン)は蘇小荷(ソショウカ)と王府を散策しながら、主従関係を解消したいと切り出した。小荷はいつのも強がりだと思い、改めて自分が好きなのは咕咕狸(ココリ)自身だと安心させる。「そうじゃない、吾輩は帰りたい…玉狸星に」「じゃあ私も行く!」無邪気に修染に抱きつく小荷、すると修染は愛おしそうに小荷に口づけした。その時、藍魂珠が光を放ち、ついに2人の主従関係が解除されてしまう。「これで自由だ…」「一生そばにいると言ったのに…忘れたの?!」「すまぬ、全部、嘘だった」小荷は深く傷つき、藍魂珠を投げ捨て、泣きながら駆けて行った。修染は小荷の兄・蘇子墨(ソシボク)から詳しい話を聞いた。…彫刻がうまくいかず悩んでいた時、ある者から紅藍黄白の4つの魂珠を見つけたら霊力を得て彫刻を極められると言われたのです、仮面のせいでその者の顔は見えませんでした、藍魂珠はすぐ見つかりましたが、白魂珠を見つけてすぐ天狗(テンコウ)に操られることに…あの時、天狗は自分を倒してもさらなる敵が待っていると言い残していた。「すまない、少薄荷…これも孰湖(ジュクコ)を探すためなんだ」修染は小荷を手放すことで危険から遠ざけようとしていた。莫羽寂(バクウジャク)はしばらく落日に残り、銭荘(センソウ@銀行)の努めに携わると小荷に伝えた。すると小荷は兄と一緒に故郷へ帰るという。「そうか、勤めを終えたら2人に会いに行くよ」一方、心が通い合った洛風(ラクフウ)と南屏晩(ナンヘイバン)公主は別れを惜しんでいた。風風~寂しいわ~>(*´・д・)(・д・`*)<晩晩~私も寂しいよ~修染たちは落日を出発した。するとやがて山道が2つに分かれる。…小薄荷、すまない、孰湖を始末しなければ安寧はないのだ…修染と小荷は別々の道を進み、修染は天璃へ、小荷は青山鎮へと帰って行った。逸趣(イツシュ)堂に戻っても小荷は何も手がつかなかった。すると主を心配したのか小醤油が現れる。「心の赴くままに現れて去って行く、だから猫は嫌い 相手のためを思う行為でも、その相手は傷ついているのよ?」その頃、修染も姉の焼き魚店に居座り、酒で寂しさを紛らせていた。洛風から荒れている事情を聞いた布偶(フグウ)は酒を取り上げたが、実は孰湖が生きていると知る。「なるほどね、孰湖は魂珠を奪おうと攻撃してくる…だから小薄荷を遠ざけたのね 卿子悠(ケイシユウ)の二の舞は避けたいもの」母と子悠の敵を討つと決意した修染、本来なら魂珠を持って玉狸星に戻り、孰湖をおびき出して始末するのが最善だった。しかし咕咕狸は小荷と離れがたいのだろう。それにしてもなぜ孰湖は自分で魂珠を探さず、わざわざ蘇兄妹を利用したのだろうか。すると修染は孰湖が母の攻撃で深手を負い、魂珠を収集するだけの力がないのだと気づいた。恐らく孰湖は莫家に潜んでいるが、魂珠が全て揃わねば姿を現さないだろう。そこで布偶は犬の鋭い嗅覚を利用するよう助言した。修染が屋敷に戻ると洛風が早速、犬を連れてきた。(ΦωΦ)<元宝…何だか痩せたな?(^ꇴ^)<違いますよ~元宝が産んだ双子の一匹、招財(ショウザイ)です心を入れ替えた玉(ギョク)夫人はすっかり優しくなり、少将軍が犬を探していると聞いて貸してくれたという。しかも元宝はまたお産が近づいていた。人懐こい招財は屋敷の人間から可愛がられた。結局、孰湖らしい怪しい人物は見つからなかったが、思いがけず叔父の莫正庭(セイテイ)に向かって招財が急に激しく吠える。「招財がご無礼を…お許しください」洛風が探りを入れると、正庭は元宝のお産を手伝ったので血の匂いがしたのだと説明した。(ΦωΦ).oO(やはり4つの魂珠を見つけ、おびき出すしかないのか?小蕓(ショウウン)はいつまでも元気がでない小荷にお見合いを勧めた。そこへ偶然にもお薦めの相手である欧陽(オウヨウ)公子が猫を求めて訪ねてくる。するとその手に懐かしい扇(オウギ)があった。「その扇、友人も持っています」「あ?これか?錦陽(キンヨウ)侯が愛用している扇の復刻版だ」錦陽侯とは天璃の少将軍のことで、なんでも落日との和議に貢献し爵位を賜ったという。そこで猫好きの錦陽侯にあやかり、猫を飼いたいというわけだ。…帰ってないの?…小荷は咕咕狸がまだ玉狸星に戻っていないと知り、何が事情があると気づいた。すると子墨が考え事をしている妹を見つけ、藍魂珠がないと訴える。小荷は兄が魂珠を集めていた理由を知らず、修染にあげてしまったと話した。「彫刻の腕前を極めるために集めていたのに…」「じゃあ莫修染に会いに都へ行かない?」小荷は思いがけず咕咕狸に会いに行く理由を見つけた。一方、修染は未だ黄魂珠を見つけられずにいた。そんなある日、食事に立ち寄った酒楼で芸妓が懐かしい曲を奏でる。…あの時の?吾輩を助けてくれた娘なのか?…芸妓は母と一緒に死んだと思っていた子悠だった。子悠は猫后が最期に力を授け、生き延びることができたという。「あなたをずっと探していました、都で紅魂珠が見つかったと聞き、芸を学びつつ探していたのです 母君の代わりにあなたへ恩返しします」すると子悠は修染の手を取り、猫后も自分たちの再会を喜んでいると笑顔を見せた。気まずい修染は慌てて手を離し、危険なので身を隠すよう勧める。しかし子悠は修染のそばを離れないと拒否、そこで修染は莫家で引き取ることにした。小荷は再び小蕓に店を任せ、子墨と都へ出発した。子墨の話では玉石院の同窓が黄魂珠を知っているという。小荷は玉石院の徐(ジョ)大人をいまいち信用できなかったが、ともかく修染から魂珠を取り返してみせると意気込んだ。しかし莫府を訪ねてみると、小荷は少将軍に暇を出された侍女だと門前払いされてしまう。洛風は庭園で公主からの手紙を嬉しそうに読んでいた。すると正門から何やら言い争う声が聞こえる。何事かと様子を見に行ってみると、なぜか小荷が屋敷に入れろと騒いでいた。洛風は急いで少将軍に報告、驚いた修染は子悠の入れてくれたお茶も無視して飛び出してしまう。つづく( ๑≧ꇴ≦)まさかラスボスは元宝?!それにしてもなぜか玉石院を医館だと誤解していた管理人の動揺w
2022.01.18
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我的宠物少将军 be my cat第12話蘇小荷(ソショウカ)は莫修染(バクシュウセン)と南屏盤(ナンヘイバン)公主の縁談を止められず、婚礼当日の朝を迎えた。しかし回廊で侍女とすれ違った小荷はおかしなことに気づく。「ちょっと待った!」ちょうど侍女が花嫁に届けようとしていた履物はなぜか異様に大きかった。(  ̄꒳ ̄).oO(もしかして?莫修染と公主の婚礼の儀が始まった。計画では花嫁役が洛風(ラクフウ)のはずだったが、修染はなぜか小荷が成り代わっていると気づく。しかしこのまま計画を進めると決め、2人はそのまま拝礼の儀を済ませ、床入りの儀に向かった。小荷はたとえ芝居でも修染の相手は自分しかいないと言った。「あなたが好き…いつも私を守ってくれる」「ん?好きなのは吾輩か?少将軍か?」すると答えに窮した小荷は藍魂珠で修染を咕咕狸(ココリ)に変えてしまう。(ΦωΦ)<まったく…女子というものは…(^ꇴ^)<教えてあげない♪しかし衛兵が修染を呼びに来たため、小荷は咕咕狸をすぐ人型に戻した。「早く天狗(テンコウ)を捕まえ来てね」小荷は公主から預かった白魂珠を渡し、修染を送り出す。「吾輩が戻るまでこの部屋から出てはならぬ、いいな?」(*´・_・)、お、おう落日のしきたりで花婿は初夜を迎える前に幸運の花結びを招待客に投げることになっていた。そこで修染は花結びを得た者に白魂珠を贈ると発表し、莫羽寂(バクウジャク)に目配せして放り投げる。すると羽寂と呼延昊(コエンコウ)が同時に花結びをつかんだ。羽寂は仲良く白魂珠を2つに割って公平に分けようと提案し、すかさず修染が賛同する。しかし修染が隕鉄でできた何でも斬れるという剣を手にすると、呼延昊が慌てて止めた。「少将軍、割る必要はない」呼延昊は祭壇へ近づき、いきなり白魂珠の箱を奪って逃げてしまう。呼延昊の指笛を聞いた刺客が楼閣に火を放った。小荷は外が急に騒がしくなって不安になり、約束を破って部屋を出てしまう。すると衛兵の中に兄・蘇子墨(ソシボク)を見つけ、思わず後を追った。しかし突然、刺客に襲われ、さらわれてしまう。修染は呼延昊を追いかけ、山間で対峙した。その時、日光に当たった呼延昊の目に三日月が見える。「呼延将軍、いや天狗と呼ぶべきだな」「まさか見破られるとは…さすがは玉狸星の王子だ」そこで呼延昊は魂珠の力を使おうと化粧箱を開けたが、中身は饅頭(マントウ)だった。驚いた天狗は一撃を放ち、修染が避けた隙に逃げてしまう。すると洛風が駆けつけた。「少将軍、大変です!小薄荷が行方知れずに…」小荷が目を覚ますと、見知らぬ小屋ではりつけにされていた。するとそばに兄の姿がある。しかしどんなに呼びかけても子墨は無反応だった。「叫んでも無駄だ、そやつは私の傀儡だからな」小屋に入ってきたのは呼延昊に取りついた天狗だった。あの夜、小荷は宴席に残っていた呼延昊に修染の行き先を尋ねたが、実はその時、天狗に記憶を読み取られていたという。天狗は修染の正体と小荷との馴れ初めを知り、今回の計画を立てていた。こうして労せず藍魂珠を手に入れた天狗、そこで残りの魂珠を手に入れるため王府に矢文を放つ。…戌の刻、紅白の魂珠を携え1人で森へ来い…弓矢には確かに修染が小荷に贈った鈴の腕輪があった。羽寂は第三試合で襲撃された時、刺客たちが落桜花を恐れていたと教えた。洛風も確かに小荷が落桜花が入った箱を開けた時、刺客が動けなくなったと思い出す。「天狗の弱点なのでは?」修染は約束通り独りで森に現れた。そこで魂珠を渡すふりをして空の化粧箱を投げ、その隙に小荷を解放する。( ゚д゚)b<藍魂珠は天狗の腰袋の中よ!再び騙された天狗は激怒、しかしその時、物陰に潜んでいた羽寂たちが高台から一斉に落桜花の花粉を撒き散らした。すると傀儡だった刺客たちが一斉に目を覚まし、子墨も正気に戻って妹と再会を果たす。追い詰められた天狗は逃げ出したが、先回りした羽寂と公主が行く手を阻んだ。後ろからは修染が追いつき、天狗はついに挟み撃ちにされてしまう。修染たち3人は一斉に天狗に襲いかかり、公主が藍魂珠の入った腰袋の奪取に成功した。そこへちょうど小荷が駆けつけ、公主が藍魂珠を返す。しかし強敵の天狗を前に3人は苦戦した。すると洛風が到着、公主をかばって負傷してしまう。その時、月が消え、暗闇が広がった。「ウェッ~ハッハハハハ!天は我に味方した!」実はその夜は月食だった。天狗は月食により霊力が増大、修染はまともに一撃を食らい、激しく血を吐いて倒れてしまう。驚いた羽寂は小荷に兄を連れて避難するよう叫び、公主たちと協力して天狗を捕らえることにした。小荷は草むらに隠れ、修染を抱きしめながら必死に呼びかけた。その時、修染がうっすら目を開き、小荷の頬に手を伸ばそうとするも息絶えてしまう。「目を開けて!臭猫!あなたが好き!本当に好きよ!ねえ、どうして何も言ってくれないの?! どうしよう…どうしたらいいの?…ねえ、どうしたらいい?!うわーん!」小荷はなす術なく号泣、涙が藍魂珠にこぼれた。すると涙を吸い込んだ藍魂珠が輝きを取り戻し、修染が再び目を開ける。(꒦ິ⌑꒦ີ)…うわーん…(˙꒳˙)ほえ?…(꒦ິ⌑꒦ີ)うわーん!生きてたーっ!修染は藍魂珠の力で息を吹き返し、復活を果たした。そこで鈴がついた腕輪を小荷の手首にはめてやる。「この鈴が鳴ったら駆けつけると約束した…二度と外すなよ」小荷はうなずくのが精一杯、思わず修染に抱きついて安堵の涙を流した。羽寂たちは必死に応戦していたが、天狗の相手ではなかった。その時、修染が現れ、天狗に飛びかかる。藍魂珠の力はすさまじく、天狗は殴り飛ばされ、首をつかまれた。「喜ぶのは早い、私を倒してもさらなる敵が待っている…ぐぐぐ…」すると修染は白魂珠を取り出し、天狗を閉じ込めた。修染は天狗を退治し、落日を救った。こうして和親がなくとも落日国と天璃国の和議が成立、さらに落日王は恩人の少将軍に白魂珠を贈る。修染は任務を終え落日を発つことになったが、羽寂だけはまだ数日ほど留まりたいと頼んだ。小荷は誕生日に渡すはずだった龍仔(リュウシ)を子墨に贈った。しかし兄が操られていたなら、誰があの文を送ってきたのだろうか。すると子墨は魂珠を狙っている者が他にいるかもしれないと警戒した。一方、公主をかばって負傷した洛風は調印式を欠席、独り部屋に残って手当てしていた。そこへ公主が駆けつける。公主は自分をかばってくれた洛風を黙って介抱し、その優しさを実感した。修染と小荷は2人だけで最後の落日王府での時間を過ごした。すると修染が急に約束を覚えているかと聞く。「お前の兄を見つけたら主従関係を取り消すと…」つづく( ๑≧ꇴ≦)視聴者を盛大に裏切る天狗の正体よぉぉぉ…って、不覚にも小荷にもらい泣き…してないw
2022.01.17
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我的宠物少将军 be my cat第11話南屏晩(ナンヘイバン)公主の婿選びに参加した莫修染(バクシュウセン)たち。すると第二試合の宝探しの最中、蘇小荷(ソショウカ)が再び黒衣の刺客に襲われてしまう。しかし危ないところで修染が駆けつけ救出、こうして宝物を発見できた修染と莫羽寂(バクウジャク)、呼延昊(コエンコウ)の3人が第三試合に駒を進めた。羽寂は修染が刺客から小荷を救出したことから、2人の仲が接近することを恐れた。そこで宴の席で自分が天狗(テンコウ)を捕まえて見せると釘を刺し、小荷を決して譲らないと牽制する。修染は相手にしなかったが、その時、しつこく言い寄る呼延昊に嫌気が差した公主が怒って帰って行った。すると修染は洛風にすぐ追いかけるよう促す。「少将軍…しかし…」「いいからすぐ行け」修染は洛風が駅站で公主を介抱してから密かな恋心を抱いていると気づいていた。一方、小荷は雷(ライ)侍衛に呼ばれ、宴を抜け出して蕭(ショウ)大人に会っていた。蕭大人はどうやら刺客が小荷を狙っていたようだと話し、落日(ラクジツ)に敵でもいるのかと聞く。しかし小荷は初めての土地で敵などいるはずがないと答えた。「では兄君の蘇子墨(ソシボク)はどうだ?」「兄をご存じで?兄を探しているんです、何か手がかりが?」しかし蕭大人は王子から兄がいると聞いただけだと言った。小荷は宴に戻ったが、すでに散会していた。しかし公主に振られて独り泥酔している呼延昊を見つける。「少将軍を知りませんか?」「池の方に行ったぞ」その頃、修染は庭石に腰掛け、何やら考え事をしていた。…刺客は明らかに吾輩と小薄荷を狙っている、一体、何者だ?…小荷は難しい顔をしている修染を見つけた。しかし修染は小荷の額に赤く光る印を見て驚愕する。その印は落日に発つ前、姉・布偶(フグウ)から聞いた話と同じだった。『天狗の目は日光に当たると独特の三日月の形が現れる 天狗は孰湖(ジュクコ)に次ぐ強者(ツワモノ)、落日では十分、用心して』天狗は人の心を読んで傀儡にしていた。一度、心を読まれると眉間に赤い印が光るという。何も知らない小荷は蕭大人に呼び出されたと報告、兄のことを知っていたと怪しんだ。すると修染は赤い印のことは隠し、くれぐれも勝手に行動するなと釘を刺して帰ってしまう。「ちょっと!話はまだ終わってない!」一方、洛風は泥酔する公主に付き添っていた。公主は修染が小荷を刺客から救った場面を目撃し、どうせ少将軍は自分に興味がなく、小荷にはかなわないと嘆く。「あんな風に私を助けてくれることはないわね…」すると公主は洛風の腕の中で眠ってしまう。「私が助けますよ」翌朝、公主は吹っ切れたのか、修染を訪ねた。少将軍の目的が小荷のために白魂珠を手に入れることだと気づき、白魂珠を譲るという。「これで天狗を捕まえて、無理強いはしたくないの、試合は棄権して欲しい」しかし修染は受け取らなかった。「天狗の話は内密に…恐らく近くにいるはずだ」修染は天狗が人の心を操る術を持つため、早く捕まえねば落日も危険だという。「でも策はあるのか?」「もちろんだ(๑•̀ㅂ•́)و✧」第三試合の課題は3年に一度だけ花が咲くという落桜花(ラクオウカ)を手に入れることだった。落日では英雄が愛する女子に愛を誓う時、この花を採りに行くという。「険しい道のりになるゆえ、くれぐれも用心を…最終地点で到着を待っています」修染は蕭大人が天狗だと疑い、警戒した。修染たちは早速、森へ入った。小荷は相変わらず自分に冷たい修染に不満が募る。すると一行はまやかしの術でいつの間にか同じ場所へ戻っていた。どうやら敵が近くに潜んでいるらしい。修染は小荷に危険が及ぶと考え、ここは別行動にしようと決めた。そこで突然、木に駆け登ると、方角を見極めて先に行ってしまう。最終地点に現れたのは修染と羅針盤を持っていた呼延昊だった。2人は同時に落桜花の箱に手をかけたが、その時、刺客が襲撃する。するとちょうど羽寂と小荷が到着、争いに巻き込まれてしまう。一方、修染は逃げ出した蕭大人を追いかけ捕まえていた。そこで目潰しをかけて瞳孔を確認したが、三日月の印がない。…こいつは天狗ではないのか…小荷は戦闘のどさくさに紛れ、こっそり化粧箱を奪取した。しかし刺客が気がついて襲いかかってくる。驚いた小荷は箱の蓋を盾にしたが、その時、刺客は急に記憶が蘇り妹の小荷を殺せなくなってしまう。するとそこへ修染が現れ、驚いた刺客は撤収した。小荷は修染が自分を守るため置いてきぼりにしたと分かっていた。そこで落桜花を修染に譲り、仲直りしようという。修染は内心うれしかったが、結局、天狗を見つけられず、このまま公主を娶るふりをして天狗をおびき出すしかなくなった。第三試合で落桜花を手に入れた修染が公主の花婿に決まった。明日はいよいよ婚礼、その夜、修染は洛風にくれぐれも計画通りに動くよう釘を刺しておく。すると酒に酔ったことなどない小荷が泥酔して現れた。(ΦωΦ)<酔った姿もものすごく可愛いニャ…悪酔いした小荷は公主を娶らないで欲しいと散々からんだが、修染は手刀で小荷の首を突き眠らせてしまう。(ΦωΦ)<許してくれ、無茶はさせたくない、傷つけたくないんだ…翌朝、洛風は公主の身代わりになるため花嫁になりすました。その頃、小荷はようやく目を覚ましたが、いつの間に自分の部屋に戻ったのか覚えていない。外に出てみると王府は公主と少将軍の婚礼を祝う赤い布で覆われていた。小荷は回廊で偶然、侍女とすれ違ったが、その時、おかしなことに気づく。つづく( ̄▽ ̄;)てっ展開は早いのよ、展開は…
2022.01.16
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长歌行 The Long Ballad第8話「身売りの条件」李長歌(リチャングァ)は盧江(ロコウ)王・李瑗(リエン)に騙されたと気づき、隠し持っていた短剣を突きつけた。実は李瑗は長歌の令旨(リョウジ)が偽物だとすぐ気づいたという。印章の朱肉は安物のせいで湯をかけるとすぐにじみ、使われていた絹も粗末だった。すると物置小屋にいきなり王君廓(オウクンカク)が現れ都督を解放、長歌はあっけなく捕らわれてしまう。一方、阿竇(アトウ)は危機一髪のところで阿詩勒隼(アシラシュン)に救われていた。隼は少年が懐に忍ばせた物が皇太子璽(ジ)だと気づき、それが師匠の命を握っていると教える。「城門に行って師父を待て」「…あんたを信じるよ!」物置小屋から皇太子璽は出てこなかった。「永寧(エイネイ)郡主だから殺せぬと思うな!」王将軍が十四郎を脅す様子を見ていた阿詩勒隼はついに十四郎の正体を知ってしまう。…永寧郡主だと?ふっ、どうりで皇太子璽を盗めるわけだ、十四郎の敵は李世民(リセイミン)か…長歌は都督府に収監された。しかし王将軍は口の硬い郡主に手を焼き、郡主が身を挺して守ったあの長安特使を利用する。すると散々、痛めつけられたのか、気を失った魏淑玉(ギシュクギョク)が長歌の牢に連行された。「時間をやるから在りかを思い出すがいい、結果が同じなら2人とも死んでもらう」淑玉が目を覚ますと長歌がいた。「まだ怒っているよな…長歌、信じなくてもいいが私は君を裏切っていない」淑玉は皓都(コウト)が長歌を動揺させようと画策したと釈明し、自分が訪ねたせいで苦境に立たせたようだと謝った。しかし長歌は自分が捕まったのは淑玉と無関係だという。実は自分から協力を持ちかけたものの、盧江王と王将軍は幽州を延利(イエンリー)可汗(カガン)に贈ろうと企んでいたのだ。「何だと?!長歌、それで君はどうする?」「どうするも何も…この結末をあなたと主が望んでいる」「長歌、殿下は君を大切に思っている、一度も…」「やめろ!この身が粉砕しても李世民に尻尾は振らない!…で、幽州へは一人で?」すると淑玉は申時3刻に東大門で皓都と合流することになっているという。長歌は思いがけず脱出する手立てを思いつき、急に李瑗に会わせろと騒ぎ出した。長歌は従者と待ち合わせしていると嘘をついた。もし自分が無事に現れない時は従者が命令を執行、皇太子璽は二度と手に入らないという。一方、阿詩勒隼は都督府を見張っていた。すると長歌が現れ、平服に着替えた王将軍と共に馬車に乗り込む姿を見る。( ̄ー ̄)<ふっ、相手は長安から逃れた永寧郡主だぞ?王君廓の手には負えまい王将軍は城門に配下を配置させ、遠目から従者を待つ長歌を見守った。…皓都、失望させないでよ…長歌は皓都が現れることを願い、じっと待つ。その時、皓都が公主を連れて東大門に到着した。しかし民に紛れて短剣を隠し持った刺客が紛れていると気づき、付近を警戒する。すると馬車から顔を出した楽嫣は市場の中心に立っている長歌を見つけた。「あれは…」「声を出すな!」皓都は思わず公主の口をふさぎ、淑玉と長歌の無事を祈るなら大人しく馬車で待つよう頼んだ。皓都は目立たぬよう見張りを1人ずつ片付けていった。しかしやがて王将軍が配下の数が減っていると気づく。王将軍は騙されたと気づいて慌てて長歌の元へ走り出すと、異変に気づいた長歌が咄嗟に逃げ出した。その様子を皓都が物陰からうかがっている。一方、楽嫣は長歌の様子が気になりそっと馬車から顔を出した。すると突然、何者かに口をふさがれ連れ去られてしまう。長歌は裏道へ逃げ込んだが王将軍に捕まった。しかし皓都が現れ、王将軍をあっさり退け長歌を奪取することに成功する。その時、突然、楽嫣の叫び声が聞こえた。「皓都!」すると驚いたことに阿準(アジュン)が楽嫣を人質に取り、長歌と身柄を交換するよう要求する。「楽嫣?なぜここに?」長歌は困惑し、阿準に無理をしないよう訴えた。「皓都!チャングァを傷つけないでぇぇぇ!」( ๑≧ꇴ≦).oO(って名前、言っちゃってるぅぅぅ@チャングァ「お前は誰だ?」皓都は只者とは思えない青年に動揺し、結局、長歌を解放した。皓都は公主が無事な距離まで近づいたら長歌を斬ろうと構えた。すると楽嫣が皓都にしがみついて長歌を追いかけないよう邪魔をする。その隙に阿詩勒隼は長歌の手を取り、逃げ出すことに成功した。しかし長歌は阿準が王将軍と阿詩勒部の仲介をしていたと誤解し遠ざけてしまう。「…敵対したくない」「救いたかったんだ」「…ありがとう、何も聞かない、でも今後は私に関わるな、幽州を離れてくれ」「それは私の台詞だ、幽州にいれば奴らに殺されるぞ?」隼は長歌を連れて逃げようとしたが、長歌は阿準の手を振り払った。「幽州は阿詩勒部に渡さない…家族を殺した敵は憎いが、私は唐の民だ」そこで隼は長歌にあの短剣を返すことにする。「護身用だ、持っておけ」皓都は悶々としながら公主を連れて馬車まで戻った。すると逃げたはずの長歌が現れる。長歌は李瑗たちが幽州を阿詩勒部に売り、すでに狼(ロウ)師の大軍が向かっていると教えた。魏淑玉も都督府の牢に捕らわれ、幽州のためにこうして姿を見せたという。しかし皓都は自分の任務は長歌と皇太子璽、幽州など知ったことではないと言い放った。「己の任務だけにこだわり大事を成せるとでも?!」長歌はともかく救援をすぐ呼ぶよう命じたが、皓都の急務はまず公主を安全に逃すことだという。李瑗は長歌に逃げられたと聞いて激怒した。すると王将軍は城門を閉めて捜索していると報告、実は他にも李長歌を追っている男がいたという。恐らく皇太子璽を追って来た朝廷の者だろう。退路を失った李瑗は長歌も朝廷の男も捕らえるしかないと決めた。どちらにしても小可汗が率いる狼師の大軍が着けば憂いはなくなる。しかし皓都の馬車は間一髪のところで城門を出ていた。長歌は楽嫣の安全のため大人しく皓都の指示に従った。やがて小さな駅館に到着、皓都は部屋の戸に錠をかけて長歌を監禁してしまう。しかし皓都が合図の烽火(ノロシ)を上げに出かけた隙に思いがけず阿竇が現れた。阿竇は器用に錠を外し、城門で待っていたところ封鎖される直前に馬車が走り去ったのを見てピンと来たという。「あの商人が言ってた通りだ!師父は必ず逃げるって!」「阿準が?…」すると阿竇は無事に守り切った皇太子璽を返した。長歌は幽州を守るため再び戻ることにした。その前に楽嫣に別れを告げることにしたが、実は楽嫣が和親のため阿詩勒部に嫁がされると知る。しかし李世民が時間稼ぎで娘を奇病と偽り、静養先の洛陽(ラクヨウ)へ向かう途中だった。「長歌、私どこにも行きたくない、昔に戻れたらいいのに…」楽嫣は長歌に抱きついたが、長歌は楽嫣を引き離してしまう。「無理よ…お別れね」敵の娘である楽嫣をどうしても受け入れられない長歌、すると楽嫣は皓都が烽火を上げると教えた。「淑玉哥哥は助かる?」「私が必ず助けるわ」長歌と阿竇は馬を駆けて城外の軍営に到着した。そこで皇太子璽を示して長安特使だと偽り、都尉・沈固(シンコ)に事情を説明する。沈固は長歌が特使ではないと怪しんだが、その時、部下が駆けつけ、烽火だと報告した。驚いた都尉は長歌の話が本当だと知り、すぐ出兵を命じる。同じ頃、阿詩勒捗爾(アシラシャアル)も烽火が上がるのを見ていた。「唐軍に情報が漏れました…早く撤退を」捗爾は王将軍の失態に憤慨したが、少なくとも府庫から地図や戸籍、絹や金銀は運び出してある。「収穫はあった、王君廓の令牌で城外へ出よう」その話を阿詩勒隼が聞いていた…|ω・`)))阿詩勒隼は密かに小可汗の一行をつけた。すると郊外へ出た一行が軍隊の気配に気づき、茂みの中へ隠れる。前から現れたのは都督たちと一緒に幽州へ戻る長歌だった。その時、隼が放った矢が小可汗の荷車に命中、驚いた馬がいななきを上げてしまう。阿詩勒捗爾は隼の姿に気づいて激高したが、今は逃げることが先決だった。仕方なく捗爾は荷物を捨てて撤収、長歌たちは思いがけず府庫内の品を回収することに成功する。しかしその頃、駅館で思わぬ事件が起こっていた。その夜、皓都は駅館になかなか戻って来なかった。長歌も逃げ出してしまい独り不安が募る楽嫣、待ちきれず部屋を出て門の様子を眺める。その時、ちょうど駅館に到着した女連れの男2人がいた。楽嫣は気にもとめなかったが、男たちが楽嫣に目をつける。「蘇蘇(ソソ)?お前に仲間を作ってやろうか?」その男たちは人さらいだった。部屋に戻った楽嫣はじっと皓都の帰りを待った。すると部屋の外で何やら物音がする。楽嫣が部屋を出ると男が苦しそうに座っていた。「おじいさん、大丈夫ですか?」「…み、水をくれ」そこで楽嫣は水を取りに戻ろうとしたが、突然、背後から誰かに薬を嗅がされてしまう。つづく(  ̄꒳ ̄)楽嫣、本日2回目w
2022.01.16
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长歌行 The Long Ballad第7話「新たな友」父と昵懇(ジッコン)だった幽州都督の盧江(ロコウ)王・李瑗(リエン)を訪ねた李長歌(リチャングァ)。李瑗はてっきり永寧(エイネイ)郡主が保護を求めてきたと思ったが、意外にも長歌は力を貸すために来たと言った。「今や李世民(リセイミン)は四面楚歌、軍を分散させて守りに入るはず… そこで幽州も二手に分け、隙をつくのです」そこで長歌は偽造した令旨(リョウジ)を渡し、父が生前に李世民ら逆賊を殺すよう命じたと見せかけた。しかしその時、思いがけず長安特使・魏叔玉(ギシュクギョク)が到着したと知らせが届く。すると王君廓(オウクンカク)は奇しくも逆賊の使者が現れたのなら、今こそ捕らえて戦う決意を示そうと勇んで出て行った。正堂に案内された淑玉は突然、兵士に包囲された。そこへ思いがけず川へ落ちたまま行方不明となっていた長歌が姿を現す。淑玉は長歌の無事な姿に笑顔を見せたが、長歌は裏切り者の友との再会に動揺した。「今、投降すれば命だけは助けるわ」「長歌…謀反を扇動するのか?!」「私はあなたのように簡単に主を変えたりしない」「誤解なんだ」「誤解?!」その時、痺れを切らした王将軍が兵士に特使を捕らえろと命じた。しかし淑玉は抵抗、ひとり応戦する。長歌はこのままでは淑玉が殺されてしまうと焦り、咄嗟に飛び出して淑玉の剣を素手で握りしめ、首に短剣を突きつけた。「王将軍、彼は東宮の股肱(ココウ)の臣・魏徴(ギチョウ)の息子、もし殺せば東宮の配下が失望する」すると李瑗が現れ、遺命に従い逆賊を討つと令旨を示した。令旨を見た淑玉は長歌が皇太子璽を使ったと確信し呆然となる。長歌は淑玉が口を滑らせる前に急ぎ兵士に特使の収監を命じ、ひとまず難を逃れた。長歌は李瑗から都督府へ留まるよう説得されたが、断って帰った。しかし長歌の様子を怪しんだ李瑗は令旨をまじまじと見つめ、印章に湯をかけてみる。すると朱肉は安物なのか、すぐににじんできた。阿詩勒隼(アシラシュン)は都督府から出てきた十四郎を見ていた。…使者が入って行ったが十四郎は捕らわれぬままとは…すると十四郎の手から血が滴り落ちている。…あの傷は偶然ではないな…その時、都督府から2人の男が現れ、十四郎のあとをつけて行った。隼もすぐ追いかけて行ったが、尾行に気づいた十四郎が急に裏道に逃げ込み、追っ手をまく。…なぜ都督府の者が十四郎を?ふっ、面白くなってきた…それにしても十四郎の正体は一体、何者なのか。阿竇(アトウ)は怪我をして戻った師匠を手当てした。「ずいぶん深い傷じゃないか」「大丈夫だ…それより尾行された」李瑗を疑いたくはないが、この状況下では疑心暗鬼にもなる。一方、宿に戻った阿詩勒隼は自然と物置小屋に向かっていた。…兵法を知り、智謀にも富む、しかも死を恐れないとは類い稀な女だな…隼は十四郎のことを思い浮かべて思わず笑顔になり、我ながら照れ臭くなった。長歌はひとりになると淑玉との切ない再会に涙を流した。すると誰かが戸を叩き、慌てて顔を出す。「阿準(アジュン)?」「?!泣いていたのか?…男も泣くさ、無理しなくていい」長歌はばつが悪くなり小屋に戻ろうとしたが、隼が気晴らしに散歩へ行こうと誘った。阿詩勒隼は十四郎と月を見ながら、おおかた求婚が失敗して悲しんでいたのだろうと揶揄した。下手な冗談に思わず笑顔を見せる十四郎、実は古い友に会ったという。「いや、もう友じゃない、幼なじみだ、これから先もずっと友だ、でも結局…」「和解できるかもしれない」「…無理だろうな、もうあんな友を持つこともない」「それも成り行きだ…以前、言われたことがある 水のように万物を包む者もいれば、火のように燃え盛り、全て焼き尽くす者もいると 近づいた者は火傷し、灰と化す」隼は養父からその言葉を聞いた後、友と袂を分ち、永遠の敵になったという。すると長歌は自分も火に属するのかもしれないと言った。「でも友になれるか?」「もう友だろう?」長歌は阿準が自分を励ますために連れて来たと気づき、感謝した。お互い正体を隠し、どちらも幽州の危険を知る2人、そこで隼は幽州を離れるよう警告したが十四郎は聞く耳をもたない。すると長歌は阿準こそ早く商いを終えて去った方がいいと勧めた。一方、駅館に到着した皓都(コウト)は永安(エイアン)公主のお守りに手を焼いていた。夜になっても部屋に女子と2人だけというのは体面に関わるが、公主が淑玉のために時間を稼ごうとしつこく引き止める。すると手持ち無沙汰の李楽嫣(リラクエン)がふいに自分で刺繍した手巾を見せた。「うさぎよ、私のうさぎは目が緑色なの、うさぎは草原を見ているから…」しかし皓都は黙ったまま表情も変えない。楽嫣は冷徹だからだと思ったが、義父の前でもそうなのか尋ねると皓都が急に席を立った。驚いた楽嫣は皓都を止めるため咄嗟に泣き出し、独りぼっちで夜を過ごさねばならないと嘆く。皓都は仕方なく引き返すと、いきなり公主を抱き上げ寝台へ寝かせてから背を向けてひざまずいた。「お休みを、私はここから離れません」阿詩勒隼が宿に戻ると亜羅(ヤールォ)が待っていた。王将軍から投降書を受け取ったという。隼は投降書を懐に入れると、まだ片付けることがあると言って出て行った。「…いつまでそこに?出てこい」すると暗闇から小可汗の配下が現れる。「奴も来ているのか?…案内しろ」阿詩勒捗爾(アシラシャアル)は妓楼で酒色にふけっていた。隼の冷ややかな目を見た捗爾はいきなり鞭を振り回したが、隼は瞬時に避けて鞭を切断してしまう。そこで捗爾は妓女を追い出し、可汗からの指令を渡した。「…俺を朔(サク)州へ?!」蘇伊舎(スーイーシャー)から密報を奪い取った捗爾は隼の手柄を横取りし、自分が後を引き継ぐという。怒り心頭の隼だが可汗の命は絶対、仕方なく王将軍の投降書を渡し、おとなしく引き下がった。翌朝、長歌は阿竇から返してもらった皇太子璽の隠し場所に困っていた。すると阿竇は確かに卵は別のカゴに入れた方がいいという。その言葉を聞いた長歌は結局、再び阿竇に預けることにしたが、その時、馬屋が騒がしくなった。何事かと見に行ってみると、阿準が所有する戦馬を見知らぬ男達が連れて行ってしまう。…阿準に何かあったのか?…長歌が都督府を訪ねると、ちょうど王将軍が配下と何やら密談していた。そこで長歌は王将軍を尾行することにする。一方、阿詩勒隼はすでに配下と幽州を発っていた。すると密偵が追いつき、王将軍との取引で小可汗が皇太子璽を渡すよう迫っていたと報告する。「皇太子璽?…どうなっている?」実は隼は王将軍の投降書の中身を読んでいなかった。その時、隼は川から助けた十四郎が真っ先に持ち物を確認していたことを思い出し、都督府で無事だったのも皇太子璽があったからだと思いつく。「だから逃亡を…」隼は十四郎が危険だと気づき、配下を先に行かせて独り幽州に戻った。その頃、長歌は城外の草庵にいた。王将軍はどうやら誰かと交渉しているようだが、2人の話から相手が阿詩勒部の小可汗だと分かり呆然となる。その時、小可汗が口笛を吹き、王将軍が希望する戦馬を中庭に呼んだ。その馬を連れてきたのは確かに朝方、宿で阿準の馬を奪って行った男だ。|ω・`).oO(阿準は阿詩勒部の者と関わりが?すると戦馬を見た王将軍は喜び、約束の品が渡せるまでの担保として府庫の鍵と令牌を渡してしまう。長歌は王将軍が幽州を延利(イエンリー)可汗に売るつもりだと知った。そこで急いで都督府へ戻り、李瑗に報告する。李瑗は考え過ぎだと笑ったが、そこへ王将軍が兵を率いて戻って来た。「2人で共に黄泉路を行くがいい」その時、突然、中庭に矢が降り注ぎ、兵士たちが騒然となる。長歌はその隙に李瑗と一緒に殿内に逃げ込み、窓から脱出した。長歌は李瑗を連れて清祥邸舎(セイショウテイシャ)の物置小屋に避難した。しかし阿竇の姿がない。「いないわ…」「いない?誰のことだ?…もしや何か預けているとか?」気が急いた李瑗は逃げるなら大切な荷物を取りに来たのかと余計な事を聞いてしまう。長歌は李瑗を怪しみ、密かに腰に忍ばせた短剣を手にした。一方、厠から出た阿竇は小屋にいる師匠の姿に気づいた。しかし突然、あの商人に捕まり、引っ張り出されてしまう。「師匠を助けるぞ」長歌は李瑗の首に短剣を突きつけた。すると李瑗は2日以内に皇太子璽を渡すよう小可汗に迫られ、一芝居打ったと白状する。「お前に信用させなければ在りかは分かるまい」李瑗は令旨の真偽など調べれば分かると教え、長安なら上等な朱肉を使うはずだと言った。つづく(  ̄꒳ ̄)小可汗、アップスタイルだと魅力半減
2022.01.15
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上阳赋 The Rebel Princess第38話「盟友」徐(ジョ)女官は豫章(ヨショウ)王・蕭綦(ショウキ)が避妊薬と知りながら補薬と偽って王妃に飲ませ続けていたと確信した。…結局、大王は王氏を忌み嫌い、王妃との間の子を望まないのかもしれない…一方、蕭棊は軍事費横領の罪で戸部郎中・謝守正(シャシュセイ)たちを捕まえた。しかし知らせを聞いた皇后・謝宛如(シャエンジョ)がすぐ令旨を出し、拷問が免除されてしまう。それにしても兵糧米の調達から運搬、保管を経て各部隊に配給するまで謝守正の一味だけではできないはず、共犯は誰なのか。その時、胡光烈(ココウレツ)が謝守正と一緒に兵糧米を管理していたのは宋懐恩(ソウカイオン)だと教えた。蕭綦は証拠として兵士に配給されていた兵糧米を朝議に運んだ。袋の中はもみ殻や石まで混ざっており、カビも生えている。蕭綦は謝守正が兵糧米を不正に転売したと告発、法にのっとり斬首すべきと上奏した。すると謝氏の大臣が皇后の一族を死罪にすれば皇家の権威が失墜する恐れがあると反対する。皇帝・馬子隆(バシリュウ)は皇后の親族を皆殺しにするわけにもいかず、官職を下ろし財産を没収、復職を認めないとする妥協案を出した。しかし蕭綦は即位して早々に大罪人を減免しては民の怒りを買うだけでなく朝廷を正せないと諫言し、退位を余儀なくされた先帝と同じことになると警告する。皇后と豫章王の板挟みで頭を悩ませる皇帝、結局、判断ができずにそこで退朝を命じた。王府に戻った蕭綦は宋懐恩を呼んだ。そこで玉秀(ギョクシュウ)との縁談を口実に懐恩に探りを入れる。「兵士は生まれながら金とは縁がないゆえ、支度金をはずむよう阿嫵(アーウォ)に頼んだ 婚礼の儀は盛大にやりたい」「感謝します、私にも貯蓄があります、盛大な婚礼の儀を開いて見せます、皇族や士族のように…」「皇族や士族のように?」すると蕭綦は謝守正がどんな男か聞いた。懐恩はずるがしこい男だったと答え、誕生日に贈り物が届いたが返したという。「あの日は部下が受け取りました、翌日そのことを知って返させたのです」「全てか?」「そうです…ただくすねた愚か者がいないとは言い切れません、誰の仕業か調べます!」「懐恩…今の我らは四方から見張られている」「はい、心に刻みます」蕭綦はそれ以上、追求しなかった。結局、懐恩は部屋に戻ると恨めしそうに宝箱を手放すと決める。「気をつけて処分してくれ」その頃、虎視眈々と蕭綦の首を狙う賀蘭箴(ガランシン)のもとに謝氏から会いたいと連絡が来た。まさか安平王・馬子澹(バシタン)だけでなく謝氏まで自分に会いたがるとは面白い。「蕭綦の敵は俺の盟友だ…会おう」一方、蕭綦は賀蘭箴が妓楼に閉じこもったままだと報告を聞いた。酒色に溺れるふりをして一体、何を企んでいるのだろうか。「監視を続けてくれ」思い悩んだ徐女官は王氏の護衛・龐癸(ホウキ)を訪ねた。しかし運悪く蘇錦児(ソキンジ)に見られてしまう。徐女官はまさか錦児が立ち聞きしているとも知らず、龐癸に大王が長きに渡り避妊薬を王妃に飲ませていると教えた。その証拠に太医が届けた薬材を渡す。「私がうかつだった…王妃はもう数ヶ月もこの薬を飲んでしまったわ」薬材は慎重に調合されていた。徐女官も10日分の薬を合わせて名医に調べさせ、ようやく分かったという。今は徐女官が新しい薬にすり替え煎じていたが、もし本当に大王がこの薬を作らせたのなら、間違いなくここは王妃にとって非常に危険な場所だろう。「大王を調べて欲しいの」すると龐癸は自分からも1つ報告があると言った。実は丞相が亡くなったという。知らせは宮殿にも届いたはずだが噂にもなっていなかった。「すでに大王はご存じで王妃には言うなと…」徐女官はこればかりは大王の判断が正しいと涙した。この2年間、王妃は災難続き、母とお腹の子を失った上に父親まで死んだと知れば心が耐えられないだろう。月柳(ゲツリュウ)閣は1年前に皇都に潜入した賀蘭箴の間者が作った妓楼だった。妓楼には秘密の通路と部屋があり、その存在は間者しか知らない。「事が成功したら忽蘭最高の礼遇をもって聖女として迎えよう」「感謝します」密かに裏山へ出た賀蘭箴は馬車で謝氏との待ち合わせ場所に向かった。賀蘭箴を待っていた謝氏とは皇后だった。「なぜ俺を呼んだ?率直に言ってくれ」「あなたが欲しいのは蕭綦の首ね?…私も同じなの」宛如は軍の指揮権を持ち摂政を担っている豫章王がお腹の子にとって脅威になりかねないと警戒した。実情はどうあれ豫章王は謝氏の政敵である王氏の婿、蕭綦がいる限り謝氏の再起は望めないという。すると賀蘭箴が古傷に触れた。「本来は皇后が豫章王に嫁ぐはずだったそうだな?」憤慨した宛如は席を立とうとしたが賀蘭箴がなだめた。「好奇心で言っただけだ、真にうけないでくれ、敵の敵は味方だ」そこで賀蘭箴は蕭綦を決して辺境に戻さないよう頼む。寧朔(ネイサク)で蕭綦の首を取るのは至難の技だ。皇后は了承し、実は豫章王妃の侍女が自分の間者だと教えた。「必要ならいつでも使ってちょうだい」錦児は思わぬ秘密を知り、いったん引き返してから徐女官を探しているふりをした。「徐姑姑?徐姑姑?」錦児の声を聞いた徐女官は話を切り上げ、豫章王が王妃を害するつもりなら豫章王を道連れに死ぬ覚悟だと伝える。すると龐癸も同じ覚悟だと安心させ、2人は命をかけて王儇を守ろうと約束した。その夜、いよいよ忽蘭の使節団を歓迎する宴が開かれた。王儇も蕭綦と共に宮殿へ到着、すると偶然にも回廊で顧采薇(コサイビ)と一緒になる。久しぶりに再会した采微は美しい娘に育っていたが、王儇が衣の汚れに気づいた。王儇は采微を連れて鳳池(ホウチ)宮に向かい、自分の衣に着替えさせた。すると不安そうな采微が王妃に尋ねたいことがあるという。「王妃は豫章王と婚姻なさいましたが、望まれた婚姻でしたか?」「…いいえ」「私も嫌です」一見、華やかに見える士族の娘も実際はただの駒、王儇は誰であれこの運命からは逃れられないと言った。しかし立ち向かえば希望が見えることもあるという。つづく(´-ω-。` )采微…可愛いだけにアウォの気休めが酷いw
2022.01.14
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上阳赋 The Rebel Princess第37話「蕭綦の秘密」忽蘭(クラン)の使者を歓迎する宴は和親のために嫁がせる士族の娘を選ぶための場でもあった。蕭綦(ショウキ)から話を聞いた王儇(オウケン)は思わず、女は男の政治の駒でしかないと漏らす。「私も同じだった」「そなたは違う」「…そうね、私は運が良かったわ、ふふふ」一方、王倩(オウセン)と薛(セツ)夫人は玉秀(ギョクシュウ)を懲らしめるため皇太后に泣きついていた。しかしすでに皇帝・馬子隆(バシリュウ)が詔書を作成、玉秀は豫章王の義妹になったという。突然、身分が高くなった玉秀に手を出せないと分かり落胆する母娘、すると皇太后はまもなく大事な宴があると話をそらした。表向きは賀蘭拓(ガランタク)の歓迎会だが、その実、皇帝の側室を選ぶ席でもあるという。徐(ジョ)女官は王妃が飲んでいる薬の匂いに違和感があった。年のせいで足腰が弱っていたせいか、いよいよ鼻まで利かなくなったと思っていたが、その日、宋懐恩(ソウカイオン)と玉秀の祝宴の件で表を訪ねた時の事、徐女官は奥へ戻る時、ふと劉(リュウ)執事の言葉を思い出した。『実に喜ばしい、王妃の流産以降、皆が沈んでおりました、盛大に祝いましょう』「はっ!まったく!私が愚かだった!」徐女官は慌てて厨房に飛び込んだ。徐女官は阿越(アエツ)にまだ煎じていない王妃の薬が残っているか聞いた。するとちょうど太医が置いて行ったところで半月分あるという。徐女官は慌てて薬剤の袋を開けて確認したが、ある袋の匂いを嗅いで愕然となった。「阿越、皇都で最も有名な石(セキ)医師を呼んできて、私が診てもらいたいと…」実は王儇の薬は懐妊が難しくなるよう調合されていた。石医師の話では2年も飲めば生涯、子を持てなくなるという。王倩は見た目こそ阿嫵(アーウォ)に似ていたが、中身は全く違った。皇太后は阿嫵と疎遠になったとは言え、やはり幼い頃から見て来た阿嫵を悪く言われるのは気に障る。「妾の子はろくな育ち方をしないわね…使い道がなければとっくに追い返していたわ」一方、無駄足となった王倩と薛夫人は納得できないまま永安宮をあとにした。すると皇后の使いが現れ、2人は昭陽殿に招かれる。そこで王倩は腕輪を壊してしまったと泣き出し、皇后に王儇の仕打ちを訴えた。謝宛如(シャエンジョ)は宮殿育ちの豫章王妃が相手では仕方がないとなだめ、寛大にも新しい碧玉の腕輪を贈る。しかし母娘を送り出すと表情は一変した。「太后がわざわざ琅琊(ロウヤ)から連れて来たのがあの程度の娘だとは…」皇太后から父の死を伝えられた王夙(オウシュク)はその夜、泥酔して屋敷に戻った。今でも目に浮かぶ父の面影、まさか本当に死んでしまったのだろうか。同じ頃、蕭綦も胡光烈(ココウレツ)から急報を聞いていた。「北の国境から文が、王藺(オウリン)が死んだと…」蕭綦はにわかに信じられず調査を送ると決め、王儇には隠せるまで隠し通すと命じた。徐女官は大王にかまをかけた。「王妃はお身体も回復して来ました、そろそろ薬を止めても良いのでは?」何も知らない王儇ももう薬を飲みたくないと言ったが、蕭綦は太医の指示だと認めない。徐女官は大王が薬効を知りながら王妃に飲ませ続けていると確信し、衝撃を受けた。祝宴が延期されたある日、賀蘭箴(ガランシン)はお忍びで月柳(ゲツリュウ)閣を訪ねた。実は月柳閣には忽蘭の間者である妓女がいる。賀蘭箴は皇都で蕭綦に手を下したいと伝え、蕭綦に恨みを持つ者を集めることにした。するとその帰り道、賀蘭箴は偶然、大道芸を見て喜んでいる娘に目を留める。どこか王儇に似ている娘、それはちょうど宮殿から帰る途中の王倩だった。徐女官はどこか上の空だった。王儇は徐女官の様子がおかしいと分かっていたが、婚儀の件で劉執事と相談しなければならない。すると劉執事は王妃に帳簿を出し、実は豫章王府が財政難だと報告した。大王は大権を握っているが大金を兵士たちに使っており、これまでも決して豊かではなかったという。爵位をもらってから朝廷が軍事費を計上していたが中抜きされ、大王の俸禄で穴埋めはしていたが、それでも足りない理由があった。「…私の口からは申し上げられません」「話して」劉執事は大王に口止めされていたが、やむを得ず王妃を秘密の場所に案内した。その部屋には所狭しと木牌が並び、無数の蝋燭が灯っている。実はこの木牌はこれまでに戦死した寧朔(ネイサク)軍の兵士たちだった。忠義で散った骸を家に帰すこともできず、蕭綦はその魂を弔う霊堂を作ったという。遺族は朝廷から見舞金ももらえず、蕭綦が一手に家族を引き受けていた。その中には劉執事の一人息子・劉昭輝(リュウショウキ)の木牌もある。「6年前、戦地に行きました… 大王は息子を弔い、私をそばに置いてくださいました、このご恩は忘れません」王儇は祭壇で拝礼し、霊堂をあとにした。確かに俸禄と褒美を全て使って遺族を救済しているなら収入が追いつかないはず、盛大な婚礼どころではない。「私が嫁いだ時の持参金があるでしょう?」「ご安心を、大王は一切、手をつけておりません」宋将軍と玉秀の縁談は今や王府の噂の的だった。玉秀は王妃の侍女となりわずか1年で厚遇され、侍女たちは10年以上もそばにいた蘇錦児(ソキンジ)と立場が逆転したと囁く。王儇は錦児を心配していたが、寝支度に来た錦児は気にしていない様子だった。「何日かすると誕生日ね?あなたも年頃よ?いい人を見つけてあげる」「私は嫁ぎません!…錦児も玉秀と同じようにお慕いする方に嫁ぎたいのです」「そうね、長い人生だもの、愛する人と共に過ごさなくちゃ…錦児?意中の人がいるの?」「いいえ…」錦児はまさか安平王・馬子澹(バシタン)だとも言えず、今でも安平王を慕っているのか確認した。驚いた王儇だったが、縁はなくても大事な人であることに変わりはないという。「だから命懸けで王妃を守ったのです、なぜ皇帝と太后に安平王の帰京を頼まないのですか?」「知らないのね…子澹は皇帝に志願したのよ?」「嘘です、皆が嘘をついています」しかし王儇は子澹が皇都にいれば皇太后に監視され、危険と隣り合わせで生きることになるという。朝廷が安定すれば皇帝も安平王を帰京させるはず、王儇は今となっては子澹を本当の兄のように思っていると話し、兄を害する者がいれば自分が助けると言った。「この話は終わりよ…いいわね?意中の人がいるなら私に教えて」実はその頃、皇帝陵の子澹の元に思いがけない相手から招待が届いた。忽蘭の王子が半月後、帰国の途中に鳳凰山で会いたいという。その夜、王氏の護衛・龐癸(ホウキ)は意を決して王妃を訪ねることにした。しかしちょうど奥に戻るところだった大王に見つかってしまう。龐癸は大した用事ではないので出直すと伝えたが、蕭綦は義父の件だと察した。「話していいことと悪いことを区別できるはずだ」「みんばい」蕭綦が寝殿に入ると、阿嫵が寝所の帳の向こうで仁王立ちになっていた。「帰ったのね?…あの部屋はなんなの?!」「…知られたのか」「隠し事をしないと約束したばかりよ!…今夜は入ってこないでね」王儇が寝台に腰掛けると、蕭綦はしょんぼりして立ちすくんでいる。「何、突っ立っているの?出て行って」蕭綦は仕方なくとぼとぼ歩き出したが、その時、王儇のぼやきが聞こえた。「持参金があるのに、なぜ相談しないのかしら」すると蕭綦は慌てて阿嫵の元へ駆け寄った。王儇は浪費なら許さないが、兵や遺族のために使うお金なら自分も負担したいという。「私の持参金でお店を買うの、店の収入で彼らを助けられるわ」つづく
2022.01.13
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第19話「目には目を」その夜、二郡主・陳楚楚(チンソソ)と手を組んだ韓爍(カンシャク)は花垣城に戻った。楚楚は星梓(セイシ)府で韓爍と打ち合わせ、自分が先に城内に入り、内外から攻撃を仕掛けるよう頼む。その時、使用人が駆けつけ、若城主・陳芊芊(チンセンセン)が訪ねて来たと知らせた。蘇子嬰(ソシエイ)は若君を連れて奥の書房に隠れた。すると芊芊が現れ、楚楚に陸鵬(リクホウ)を殺したのかと迫る。しかし楚楚はすでに林七(リンシツ)が裁かれ、流刑になったと白を切った。「正直に言って…母親との争いを聞かれて口を封じたのでしょう?」「決めつけるなら尋ねる必要がある?」「脅すだけでいいのに、なぜ殺したの?!」「今さら人の道を説くとでも?少君を陥れて流刑にした時は考えなかったの? あなたがしたことは殺す以上に残酷だと…」芊芊は言い返す言葉もなかった。そこで楚楚は韓爍を追放してから毎晩のように楽師を呼んで楽しそうだと芊芊を揶揄する。まさか韓爍への当てつけだと知らず、芊芊は楚楚の挑発するような物言いに憤慨し、星梓府をあとにした。月璃府に戻った陳小千(チェンシァオチエン)はやけ酒をあおった。「男主は退場、女主はブラック化…脇役は死んじゃうし…wi-fiが飛んでなければPCもない… あるのは苦悩だけよ」そこへ裴恒(ハイコウ)がやって来た。裴恒は韓爍を忘れられず悲しみに暮れる芊芊の酒に付き合った。すると酔った芊芊は裴恒を韓爍だと見間違い、思わず手を握って思いの丈をぶちまけてしまう。「韓爍…ごめんなさい、好きじゃないと言ったのは嘘なの…本当はずっと一緒にいたかった…」芊芊は泣きながら酔い潰れ、裴恒の胸の中に倒れた。「…私もだ」しかしそんな2人の親密そうな姿を偵察に来た韓爍が見てしまう。その頃、城主は韓爍を追放して以来、荒れている芊芊を心配していた。やはり城主の座を考え直すべきなのか、城主は実の子でない楚楚に孝行まで求めるつもりはない。「ただ花垣城と民を思ってくれればいいの…楚楚の禁足を解いてやりましょう」しかし急報が舞い込んだ。「城を包囲されました!」実は芊芊は楚楚を禁足処分にしていたが、花符は没収していなかった。城主はあまりの衝撃に立ちくらみを起こし、喀血してしまう。芊芊は酷い二日酔いで目を覚ました。すると驚いたことに韓爍がいる。韓爍と楚楚はすでに城を包囲、そこで韓爍は薬瓶が詰まった箱を渡した。「贈り物だ、毎日1瓶、選んで飲んでくれ、1瓶だけ断魂散が入っている…拒めば母君の薬を断つ」母の身を案じた芊芊は家に帰れないだけだと覚悟し、1瓶だけ空けた。見届けた韓爍は不敵な笑みを浮かべ、兵士に若城主を外へ出すなと命じて行ってしまう。( ๑≧ꇴ≦)<え~私の苦労は何だったの~@小千その頃、蘇沐(ソボク)はちょうど城門を出ようとしていた。しかし急に兵士が現れ、出入りを禁止すると通告する。何事かと思えば、逃げ遅れた民たちが若君と玄虎城の兵に殺されてしまうと大騒ぎになった。寝耳に水だった蘇沐はぎりぎりのところで門を出ていたが、思わず引き返してしまう。日晟(ニッセイ)府も敵兵に包囲されていた。兵士は大郡主が書き溜めた遺書を見て失笑、火鉢に投げ入れて出て行ってしまう。沅沅(ゲンゲン)は立ち上がり取り戻そうとしたが、そのまま転倒した。「大郡主!」そこへ蘇沐が飛び込んで来た。蘇沐は火の中から遺書を取り出し、今後は2度と離れないと約束する。書きためた遺書のほとんどは燃えてしまったが、図らずも沅沅が出会いを願う1通だけが無事だった。楚楚は玄虎軍から母を守るという口実で朝廷を掌握した。楚楚の裏切りに失望する城主だったが、かろうじて芊芊が韓爍の手中にいると知る。「それなら安心だわ」早速、朝議で二郡主が城主の代理を務めると勅命が下された。驚いた重鎮たちは掟を無視した越権行為だと反発したが、諫言した大臣は次々と兵士に拘束されてしまう。裴恒は二郡主の反乱を知って星梓府を訪ねた。すると一緒にいる韓爍に気づき、全てを悟る。「私の話など聞く耳を持たぬのだろうな…それでも言おう 君の手に入るはずだったものも、奪い取ろうとすれば失うことになるぞ?」「いずれ手に入るなら今、手にして何が悪いの?」裴恒は司軍だった母が今の楚楚を見たらどう思うかと虚しくなり、説得を諦めて帰って行った。韓爍は裴恒が月璃府に向かうはずだと考え、先回りした。すると予想通り裴恒が現れる。そこで韓爍は自ら裴恒を屋敷に入れ、芊芊の寝宮の前に連れて来た。「陳芊芊は私の女だ、誰が渡すものか」憤慨した裴恒は寝殿に入ろうとしたが、韓爍に蹴り飛ばされてしまう。その時、偶然、騒ぎに気づいた芊芊が戸を開けた。「裴恒!」驚いた芊芊は裴恒に駆け寄り、韓爍を恨めしそうな目で睨みつける。韓爍は激しく嫉妬し、裴恒から芊芊を引き離して担いで戻った。外は雨になった。兵権もなければ武術もできない裴恒はただひざまずいて嘆願することしかできない。一方、韓爍は芊芊を寝台に降ろし、無理やり自分のものにしようと押し倒した。「韓爍!こんなことしないで!」芊芊はあまりの恐怖で号泣、韓爍は思わず手を止める。「興醒めだな…」韓爍はばつが悪そうに引き下がったが、芊芊がやはり武術を使えないと分かった。韓爍が寝殿を出るとまだ裴恒がひざまずいていた。「韓爍…このけだものめ!」「…夫婦の営みは当然のこと、何が悪い?嬌声を聞きたくてここにいたのか?」激高した裴恒は韓爍に殴りかかろうとしたが、あっけなくかわされてしまう。「陳芊芊が愛しているのは自分だけだ、だから″目には目を″で接する 借りは必ず返す主義なんでな…お前もさっさとあきらめろ」韓爍は兵士に裴恒を叩き出せと命じた。梓鋭(シエイ)は若君たちがいない間に若城主の様子を見に来た。しばし呆然としていた小千だったが、しみじみ情をかけた自分が馬鹿だったと気づく。「あんなヤツ、勝手に死なせれば良かったのよ!」すると梓鋭は自分の気持ちに素直になるべきだと進言した。しかし芊芊は興奮し、今の韓爍は借りを返しに来た復讐の鬼だと訴える。梓鋭は命あっての物種だと諌め、意地を張り続ければ若君が怒り狂って二郡主が城主になってしまうと指摘した。「楚楚が城主になる?」小千は確かに楚楚が城主になれば太陽と月が同時に輝く瑞祥が現れ、元の筋書きに戻ると気づく。…そうなれば私は目覚めて家に帰れるわ、でも楚楚が城主になれば韓爍は殺されてしまう…もう城も包囲されてしまった、このまま結末に向かえば韓爍は死ぬのかも…だめよ、やっぱり楚楚を城主にできない翌朝、白芨が薬瓶を持って来た。昨日は10個だったが、今日は5個の中から1つ選んで飲まねばならない。芊芊は仕方なく1つ空けたが、やけになって湯呑みに5つの瓶を全て空け、飲み干してしまう。白芨が慌てて戻って来た。実は若城主が腹痛で騒いでいるという。しかし瓶の中身は蜂蜜や酒の中に適当に薬味を混ぜただけ、韓爍は腹に悪いものなど入っていないと呆れた。「でも5瓶、全て飲み干しました」 ピキッ!Σ( ̄。 ̄ノ)ノ韓爍は恐らく大郡主に会うための策だと気づいた。そこで芊芊の目の前で同じように5瓶ほど飲み干し、自分は何ともないという。「陳芊芊、芝居はそこまでだ…誰であっても会わせぬ」すると芊芊は仮病をやめ、これが韓爍を思い続けていた自分への仕打ちかと激怒した。韓爍は思わぬ告白に動揺したが、その時、運悪く楽師たちが訪ねてくる。「連日のお召がないため、押しかけて来たようです」兵士の報告を聞いた韓爍は芊芊への恨みを思い出し、嫌みたらしく楽師を入れるよう命じた。楽師に足を引っ張られ頭が痛い芊芊、すると楽師の中に裴恒が紛れていた。裴恒は愛する芊芊を救うため、恥も外聞も捨てて楽師になりすましていたのだ。そこで芊芊も楽師の1人と入れ替わり、何食わぬ顔で月璃府から出ていった。裴恒の話では楚楚が母だけでなく沅沅や蘇沐も監禁していたが、皆、無事だった。「韓爍が君を酷い目に?」「いいえ、韓爍は優しいわ…話せば長いけど悪いのは私なの、私が追い詰めた」その時、林家の家職が現れた。「若城主…」つづく( ๑≧ꇴ≦)梓鋭www欽ちゃん走りで入って来たwwwそれにしても韓爍より明らかに裴恒の方が強そうだよね(´゚艸゚)∴ブッ
2022.01.12
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我的宠物少将军 be my cat第10話白魂珠を手に入れるため南屏晩(ナンヘイバン)公主の婿選びに参加することになった莫修染(バクシュウセン)。洛風(ラクフウ)は試合に勝てば公主と婚姻することになると警告したが、修染はこれも時間稼ぎだという。「勝ったらお前を公主の婿に据えてやる」一方、蘇小荷(ソショウカ)は自分に告白しながら婿選びに名乗りをあげた修染に不満を募らせた。しかし目的は婿の座ではなく自分のために白魂珠を得ることかもしれないと思い直し、本心を探るため修染の部屋へ向かう。するとちょうど洛風が小荷の気持ちを心配していた。回廊で聞き耳を立てる小荷、その時、修染はわずかな鈴の音に気づく。「な~に、あやつは吾輩の魅力に夢中だ、寵愛を得られて光栄だと思っている」小荷は相変わらずうぬぼれの強い修染に呆れ、怒って帰って行った。(ΦωΦ)<ふふ、昨日の言葉に感動して機嫌を損ねたふりでまた告白させる気だな?そうは行くか洛風は少将軍に敬服した。確かに人は嫉妬してこそ己の本心に気づくもの、小荷は必ずや少将軍を止めて愛の告白をするはずだという。莫羽寂(バクウジャク)が小荷の部屋にやって来た。そこで婿選びに参加するのは小荷のために白魂珠を手に入れたいからだと告げる。修染の態度にへき易していた小荷には渡りに船、2人で協力したいと申し出た。落日王府に花婿候補たちが揃った。候補の中には公主が嫌う落日王の側近・呼延昊(コエンコウ)の姿もある。そこへ小荷がやって来た。修染と洛風はてっきり小荷が止めに来たと思ったが、実は羽寂と一緒だと知って落胆する。すると進行役の蕭(ショウ)大人が試合の説明を始めた。試合は全部で3つ、優秀な成績の候補が次の試合に進めるという。しかし驚いたことに第一試合は″対(ツイ)″を題材に刺繍の腕を競うことだった。これは王妃の希望で、娘のために己の限界に挑戦できるか見たいという。説明が終わり、落日王は最後に試合に勝った候補へ贈る宝物を運び入れた。そして自分の懐から白魂珠を出す。花婿候補たちは美しい魂珠に目を奪われたが、修染と小荷は顔を曇らせた。…天狗の模様がないわ…逃げ出したのか?今日は刺繍の練習日、そこで小荷は落日で最高の刺し手を見つけ、羽寂の指導を頼んだ。憤慨した修染と洛風は繍春坊に先回り、小荷と羽寂に闘志を燃やす。(ΦωΦ)<小娘め、吾輩に逆らうとはいい度胸だ( ̄^ ̄*)<ふん、そんなに公主を娶りたいんだ?やがて熱心に刺繍をしている修染の元に店主が刺した穴が残らないという象牙の針を持って来た。しかし修染が急に立ち上がって店主にぶつかり、針を落としてしまう。店主は慌てて針を拾ったが誤って指を刺した。すると急に気が触れたように笑いながら出て行ってしまう。修染は店主を怪しみ、洛風に目配せして針を調べるよう指示した。鴛鴦(オシドリ)の刺繍をしていた羽寂だったが、どこか気品が足りないと漏らした。すると小荷が糸のせいだと教え、七彩糸を使うよう助言する。「私が買って来ます」洛風が報告に戻ると、少将軍の部屋は刺繍糸が蜘蛛の巣のように張り巡らされていた。「少将軍、これは何ですか?」「七彩糸だ(ブスッ」すると洛風は針に西域の珍しい毒が塗られていたと伝える。工房の主人は大金を積まれて毒を塗ったと認めたが、依頼人は仮面の男で顔が分からなかった。恐らく駅站で襲って来た刺客と同じ、天狗の配下だろう。第一試合は王妃の独断で莫羽寂が勝者となった。少将軍が好きな公主は父に泣きつくが、落日王は王妃に頭が上がらない。そして第二試合に進む候補が発表されたが、修染は途中で出て行ってしまう。小荷はヘソを曲げた修染の様子を見に来た。すると洛風がひとり部屋に張り巡らされた糸を回収している。洛風は小荷のせいで小将軍が落ち込んでいると責め、試合に勝ったら白魂珠を小荷に贈るつもりだったと教えた。例え試合に勝っても公主を娶るつもりなどなかったという。「確かにうぬぼれが強いが、口下手なだけで、そなたへの想いは本物なんだ」一方、天狗は莫修染の弱点がどうやら侍女だと報告を聞いた。「なるほど、明日の試合で手を下すぞ…ワハハハハ~」第二試合では知力を争うことになった。屋敷のどこかに隠したかんざし・くし・髪飾りを探し出し、探し当てた3人が次の試合に進む。その時、少将軍を助けるため公主が現れた。すると小荷は修染と公主が楽しそうに話す様子に気づき、面白くない。宝探しの間も2人が気になり、部屋の前で思わず聞き耳を立ててしまう。実はその時、修染は公主のおかげで宝探しの大きな手がかりを得ていた。散々、修染をやきもきさせて来た小荷だったが、今度は自分が嫉妬する羽目になった。修染の本心を知りたい小荷、しかし修染は淡々と宝探しに勤しむ。すると小荷が独りで正殿に現れた時を狙い、潜んでいた刺客が襲いかかった。その時、修染が現れ小荷を助けたが、暗器を避けるため咄嗟に手に入れた宝箱を投げてしまう。「私につかまれ!」小荷は無我夢中で修染に抱きつくと、修染は帷(トバリ)をつかんで宙を舞った。そこへ洛風が呼んだ衛兵が駆けつけ、刺客は退散する。つづく( ๑≧ꇴ≦)ちょwww天狗の仮面が雑すぎるwwwそれにしても女主、好きになれないわ~いや顔は可愛いのよ( ̄▽ ̄;)
2022.01.12
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我的宠物少将军 be my cat第9話莫羽寂(バクウジャク)は小醤油(ショウショウユ)を預かり、雌の猫と見合いをさせた。しかし盛りではなかったのか、嫌がって側仕えの青雲(セイウン)まで引っかかれてしまう。すると南屏晩(ナンヘイバン)公主が現れ、妙策があると言った。弟には強がってみせた公主だったが、やはり利害が一致している二少爺に手を貸すことにする。「落日には獣を飼い慣らす習慣がある」蘇小荷(ソショウカ)は羽寂に咕咕狸(ココリ)を預けたものの、次第に心配になっていた。そこへ洛風(ラクフウ)が現れ、公主と二少爺が咕咕狸を去勢するらしいと知らせる。驚いた小荷は慌てて裏手の小屋へ駆けつけ、外で待っていた羽寂と公主を激しく非難した。「私の猫に何てことを?!」小荷は2人を押しよけ、間一髪のところで咕咕狸を救出した。その頃、莫修染(バクシュウセン)を狙う謎の男がいた。覆面で顔を隠した男は莫修染が落日に来ると知り警戒する。「準備は良いか?」翌日、修染は屋根の上に登ったまま降りてこなかった。心配した小荷は自ら屋根に上がったが、修染は口もきいてくれない。そこで小荷は修染が最近、機嫌が悪く苛立っていると指摘、契約を取り消すことばかりしか頭にないと嘆いた。「…契約は取り消さない、魂珠も見つけてやる!プイッ!」「やっとしゃべったわね~クスッ」すると小荷は手作りの薄荷の匂い袋を贈った。「これで機嫌を直してくれる?どうして最近、二少爺に攻撃的なの?何か誤解していない?」「お前が好きだから!」思いがけず修染から告白され、小荷は危うく屋根から落ちそうになった。その時、修染が咄嗟に小荷を抱きとめ、そのまま2人で庭にある鞦韆(シュウセン)へ飛び移る。見つめ合う二人、そこで修染は小荷に口づけしようとしたが、小荷は花粉症で思い切りくしゃみが出てしまう。そんな仲睦まじい2人の様子を偶然、公主と羽寂が見ていた。小荷は気まずくなって逃げるように部屋に戻って行った。すると羽寂が現れ、修染を酒に誘う。羽寂はこれまで兄と争った事はなかったが、酔った勢いで小荷だけは譲れないと切り出した。一方、小荷は修染の告白に困惑していた。「はっ!生き物が主を慕う感覚と同じかしら?…確認しよう!」すると修染が二少爺の部屋で酔っぱらっている。「またお酒を飲んだのね?…帰るわよ!」しかしそこへ公主までやって来た。公主は少将軍と酒を飲みたいと訴えたが、小荷は修染が酔い潰れて猫に戻ってしまうと焦り、代わりに自分が相手をすると申し出る。実は修染と羽寂が飲んでいたのは″男児涙(ダンジルイ)″と言われる落日の強い酒だった。容易に涙を見せられぬ男でさえ泣くほど強い酒だという。「これを飲む勇気があるの?」「もちろん!」修染と羽寂は早々に潰れた。すると泥酔した公主は小荷が本当は少将軍を好きだと問い詰めながら眠ってしまう。小荷は外で控えていた洛風に公主を預けて送り出すと、羽寂が不意に目を覚ました。「小薄荷、悪かった…勝手に去勢なんて」「いいのよ、じゃあ小将軍を連れて帰るわね」洛風は泥酔した公主を送り届けた。しかし公主は洛風を少将軍だと間違って押し倒し、そのまま眠ってしまう。小荷は大きな修染を何とか支えて部屋へ送り届けた。すると修染はまだ告白の返事を聞いていないと迫る。「これは梁山伯が祝英台を想う気持ちと同じだ…」「よかったら雌猫を紹介するわよ?」なかなか本気にしない小荷だったが、修染が急に手を握り締めて真面目な顔になった。「″好き″とは何なのかやっと分かった… お前がいないと不安になるが、距離が近すぎても落ち着かない お前が喜んでいると吾輩も嬉しい、悲しんでいる時は吾輩も辛い 玉狸星に帰ることも、もう諦めた…ずっとお前のそばにいたい」修染は小荷に口づけしようとしたが、ふと思い直しておでこにそっと触れた。その時、突然、給仕が戸を叩いた。「汁物を届けに来ました」給仕は″洛将軍″からの差し入れだと言った。曲者だと気づい修染は汁物を手にしたが、飲むふりをして投げ捨てる。すると潜んでいた黒衣の刺客たちが現れた。小荷は何事かと驚いて様子を見に行くと、修染が刺客と応戦している。一方、洛風は何とか公主を寝台まで運び一息ついていた。その時、急に外が騒がしくなる。公主は剣戟の音で目を覚ましたが、洛風の姿に驚いて思わず引っ叩いた。刺客は修染の敵ではなかった。そこで刺客は咄嗟に小荷に襲いかかり、修染は小荷をかばって背中を刺されてしまう。しかし洛風が兵士を連れて駆けつけ、刺客たちは慌てて逃げて行った。小荷は修染の傷の手当をした。「さっきはありがとう…だけど次からはもう無茶しないでね、軽い傷でよかった」修染は隙を見てまた小荷に口づけしようと迫るが、小荷に引っ叩かれてしまう。翌朝、公主と王子は自分たちの地盤で少将軍が襲われたことに憤った。修染の話では刺客が何者かに操られているようで、自我を失い、痛みすら感じていない様子だったという。追跡した洛風は刺客の逃げ足が早く、落日の方向へ消えたと報告した。(ΦωΦ)<ん?洛風、その顔どうした? ( ̄▽ ̄;)<あ…転びました…すると修染は傀儡の術を操る天狗(テンコウ)の仕業だと考えた。「白魂珠を見つければ問題はおのずと解決する…」その頃、天狗は莫修染の暗殺に失敗した配下に激怒していた。しかし配下を殺さず、再び薬を飲ませて操る。「白魂珠を手に入れるまでは殺す価値もない…」薬を飲まされたのは小荷の兄・蘇子墨(ソシボク)だった。修染たちは無事に落日城内へ入った。すると公主を慕う呼延昊(コエンコウ)が一行を出迎える。馬車を降りた羽寂は、修染と小荷が仲良くお揃いの襟巻きをしていることに気づき、面白くなかった。白魂珠は落日王が持っていた。実は公主の嫁入り道具のひとつで、少将軍を招いたこの機に婿選びの試合を開催したいという。小荷のために白魂珠を手に入れたい修染と羽寂も参加を決めたが、小荷は自分に告白したはずの修染が名乗りを上げたことに不満が募った。つづく(  ̄꒳ ̄)もう放置しようと思った矢先、まさかの死ね死ね団wあの厚化粧が気になるわ〜無駄に復活する視聴意欲w
2022.01.11
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长歌行 The Long Ballad第6話「物言わぬ旧臣」幽州に到着した李長歌(リチャングァ)は早速ひとり都督(トトク)府の偵察に出かけた。すると近くの露店で昼食を取っている兵士を見つける。長歌は羊肉を差し入れ、実は軍にいる従兄を訪ねて来たと話しかけた。しかし兵士は従兄を頼っても無駄だと教える。実は都督の盧江(ロコウ)王・李瑗(リエン)が都に祝辞も送らず、7日も屋敷に閉じこもったきりだった。兵士たちは都督が罰を受けるのも時間の問題、自分たちも道連れだと嘆く。「王将軍も盧江王とは姻戚だから同じ穴の狢だ」長歌は李瑗の男気に感心し、これなら上手く進みそうだとほくそ笑んだ。一方、魏淑玉(ギシュクギョク)は皇太子からの命を受け、急遽、皓都(コウト)と幽州へ向かうことになった。皓都の恐ろしい企みを知った李楽嫣(リラクエン)は淑玉に伝えようと機会をうかがっていたが、淑玉は皓都と一緒に荷物をまとめて出発してしまう。すると慌てた楽嫣は咄嗟に最後尾の荷車に飛び乗り、荷物の中に隠れた。商人に成り済ました阿詩勒(アシラ)部の亜羅(ヤールォ)は鉄鉱石を持ち込もうとして王将軍に捕まった。王君廓(オウクンカク)は鉄鉱石の密売が重罪だと脅し、見逃す代わり鉄鉱石をあるだけ持って来いという。「必要なのは2000石(コク)だ、集まったら私を訪ねて来い」阿詩勒隼(アシラシュン)が都督府を見張っていると、程なくして亜羅たちが解放された。隼は亜羅と目配せし宿舎に戻ることにしたが、通りに出たところでばったり十四郎と再会する。驚いた長歌は初めての街なので見物に来たとごまかし、仕方なく宿舎に戻ることにした。「奇遇だな、俺も宿に戻るところだ」すると図らずも2人は同じ清祥邸舎(セイショウテイシャ)に泊まっていると分かる。「まさか部屋まで同じじゃないよな?ふっ」隼は先に2階へ上がると、長歌は逃げるように裏の物置へ走って行った。隼が部屋に戻ると亜羅が待っていた。「特勤(テギン)、何だか嬉しそうですね?…笑うなんて珍しい」( ̄∀ ̄)<そうか?すると亜羅は王将軍が鉄鉱石2000石も要求して来たと報告した。「どうしますか?」「何もしない、ふっ、今夜、その王将軍に会おう」その頃、幽州に向かっていた淑玉と皓都は林で休憩していた。すると荷車の中から思いがけず楽嫣が現れる。皓都はすぐ洛陽へ護送すると言ったが、楽嫣は皓都が怖くて淑玉の後ろに隠れた。( ・ノェ・)コショッ<淑玉哥哥、あの人は信じられない楽嫣は淑玉が公務のため自分を送ることができないと知り、同行したいと懇願した。驚いた皓都は公主の身に何かあれば責任を取れないと反対したが、淑玉が楽嫣の安全なら自分が引き受けると豪語して黙らせる。仕方なく皓都は配下にそろそろ出発すると号令をかけた。その隙に楽嫣はようやく淑玉に危険を知らせる。淑玉は心配いらないと安心させたが皓都への不信感は募るばかりだった。その夜、隼たちは約束通り王将軍が指定した城外の草庵へ赴いた。実は王将軍は始めから取り引きする気などなく、荷物を受け取ったら商隊を始末するため射撃たちを忍ばせている。しかし荷車は全てからだった。「数年ぶりだが俺の顔を忘れたのか?」「お前は…はっ!阿詩勒部の鷹(ヨウ)師特勤、阿詩勒隼か?!」王将軍は騙されたと焦ったが、むしろ鉄鉱石より特勤の首を長安に届けた方が価値があると笑う。「ふん、今、長安へ行って戻って来られるかな?命を保つ策ならあるぞ?お前はそれを拒むと?」隼は王将軍が決起に必要な武器を作るため、大量の鉄鉱石を求めたと見抜いていた。そこで阿詩勒部と組めば何でも惜しまず提供すると懐柔する。さすがに敵軍に降るなどできず王将軍は断ったが、隼は意外にもあっさり引き下がった。王将軍は配下に阿詩勒隼たちを尾行させた。しかしすぐ努爾(ヌアル)に勘付かれてしまう。「このまま続ければ首が飛ぶぞ?気が変わったら草庵に白い布を…こちらから連絡する」その頃、蘇伊舎(スーイーシャー)は可汗の軍営に到着していた。門衛に令牌を見せて可汗の天幕へ急ぐ蘇伊舎、しかし途中で小可汗・阿詩勒捗爾(アシラシャアル)に足止めされ、特勤の密書を奪われてしまう。( ˙꒳˙ )小可汗も結構、好きです ←誰も聞いてないw長歌は皇太子璽を使って聖旨を作り、これで引き返すことができなくなったと腹を括った。そこで独り物置小屋の屋根に登り、月を眺めながら母を懐かしむ。…阿娘、天上で元気にしている?すごく会いたい…明日は大勝負に出ます、成否は分からないけれど他に道はないの…魏徴(ギチョウ)も李世民(リセイミン)に帰順したし、頼る人もいない…皇太子璽の力で旧配下と手を組み、敵を討ちますその時、ちょうど宿舎に戻った隼が十四郎の姿に気づいた。隼は屋根に上がって十四郎の隣に座り、何か悩み事かと聞いた。「…別に、月を見ていた」「そうか、都督府に入れず落ち込んでいたのかと…」「こんな名も無い若造が都督府に入れるものか」「無名の若造?…最初に会った時は威厳を放っていたぞ?本当に無名の若造なのか?」「…お前の素性は聞かないから私の過去も聞くな」「嫌だ」長歌は話す気が失せて帰ろうとしたが、隼が腕をつかんで引き止めた。「言いたくないなら聞かない…で、傷はどうだ?」「大の男だぞ?大丈夫だ」「大の男か?ふっ、大の男が2人で月を見るか?」「月は団らんの象徴だ、異郷で月を見て故郷を思い出すのは自然なことさ」「中原の月の何が良い?美しいのは草原の夜だ…( ̄▽ ̄;)あ」隼はうっかり口を滑らせ、咄嗟に商売で草原にいたことがあるとごまかした。すると旅をしたことがない長歌は草原に行ってみたいという。「草原に行きたいか?」「たぶん機会はないだろうが…そうだ、阿準、幽州の商売はどうなった?」「成否は天命次第だな」「天は信じない、事は人為にあり…阿準のような者も天命を信じるんだな」「事は人為にありか…面白い、お前が正しい、失言だった」長歌は阿準が商人にしては短剣に興味があり身体も丈夫そうだと感心し、誰かに師事していたのか聞いた。すると隼は早くに親を亡くし、生きるために我流で腕を磨いたという。「天賦の才があるんだな、私なんて師は…」その時、長歌は隼の腰にあるあの短剣に気づいた。幼い頃から武術を学び、父より敬愛し、師と仰いでいた李世民、あの時もせめてもの恩返しだと短剣を贈ったが、まさかその短剣で母が殺されることになろうとは…。隼は長歌が短剣を見ていると気づき、貸してやった。「見たら返してくれ」「ケチだな」「…ふっ、その言いぐさは女みたいだ」気恥ずかしい長歌は思わず立ち上がり帰ろうとしたが、うっかり足を滑らせ倒れた。隼は咄嗟に長歌の腕をつかみ、2人は抱き合うように転がり落ちてしまう。しかし先に落ちた隼が上から落ちて来た長歌を見事に抱き止めた。思わず見つめ合う2人、その時、物音を聞いた阿竇が物置小屋の戸を開けてしまう。「あ!何も見てないよ…続けて!」長歌は何とも恥ずかしくなり、逃げるように小屋に入って行った。胸が高鳴り動揺する長歌、その頃、隼は名残惜しそうに小屋の前に立っていた。…十四郎、草原の夜はさほど美しくはない…翌朝、長歌は阿竇に無事に戻れるか分からないと告げた。そこで皇太子璽を預け、夕方までに戻らねば阿準を頼るよう命じて出発する。「もう遭遇しないわよね」長歌は阿準に見つからないよう宿舎を出たが、隼が後をつけていることに気づかなかった。長歌は都督府を訪ね、李瑗の故人だと名乗って化粧箱を託した。門衛から報告を聞いた李瑗は箱を受け取ったが、中を見て驚愕する。「東宮の者だ…」化粧箱には東宮の令牌があった。ちょうどその頃、楽嫣たち一行も幽州に到着していた。淑玉は別行動をしたいと申し出たが、皓都は淑玉が長歌を探すつもりだと見抜いて反対する。すると楽嫣が馬車から顔を出し、公主として皓都が自分のそばを離れず警護するよう命じた。皓都は仕方なくその代わり淑玉に護衛を全員、連れて行かせる。見知らぬ土地で苦手な皓都と2人になってしまった楽嫣、それでも淑玉と長歌を守るため皓都を足止めしようと馬に乗らずに歩き始めた。しかし業を煮やした皓都はいきなり公主を馬に乗せ、駆け出してしまう。長歌は正堂に案内された。しかし殿内に入るや否や兵士が包囲、飛び込んで来た王将軍に閉じ込められてしまう。王将軍は長歌を朝廷が遣わした曲者かもしれないと疑った。すると物陰から様子を見ていた李瑗が現れ、長歌は永寧(エイネイ)郡主だと正体を明かす。李瑗は永寧の無事を知って喜び、王将軍は無礼を詫びた。「永寧、心配するな、殿下亡き後、私が守ってやる」「いいえ、私がここへ来たのは力を貸すためです」つづく
2022.01.11
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长歌行 The Long Ballad第5話「北の要地」阿詩勒隼(アシラシュン)は商隊の身代わりたちと別れ、幽州に向かおうとしていた。すると川辺に流れ着いた人影を見つける。亜羅(ヤールォ)は死体だと思ったが、隼が仰向けにすると例の東宮の少年だった。驚いた隼はまだ息があると気づいて岸に運び、肩に刺さった矢を抜くことにする。しかし思いがけず胸の膨らみに触れ、隼はこの少年が実は女だったと気づいた。一方、皓都(コウト)と魏淑玉(ギシュクギョク)は川へ落ちた李長歌(リチャングァ)を探していた。淑玉は皓都の強引なやり方を非難したが、皓都は魏家を守りたくばおとなしく義父・杜如晦(トジョカイ)に従えという。隼は誰もいない猟師の休憩所へ長歌を運び込み、亜羅に酒・薬・衣を用意するよう命じた。相手が少女だと分かり思わず頭を抱える隼、しかし早く矢を抜かねばならない。仕方なく隼は布を裂いて目隠しし、手探りで手当てを始めた。しかし長歌の意識が戻り、いきなり引っ叩かれてしまう。バシッ!⊂彡☆))Д´) 「恥知らず!…見たんだな?」長歌は青年が目隠しをしていることを訝しんだ。すると隼は傷口を見たくなかっただけだとごまかし、ならば自分で矢を抜けという。そこへちょうど亜羅が戻ってきた。淑玉が屋敷に戻ると父・魏徴(ギチョウ)が朝服に着替え、書斎に座っていた。実は先ほど李世民(リセイミン)を罵り追い出したことから、程なく死を賜るはずだという。驚いた淑玉は故郷・曲陽(キョクヨウ)へ逃げるよう促したが、そこへ方義(ホウギ)が皇太子からの差し入れを持って来た。魏徴は毒酒だと覚悟して蓋を開けるも、なぜか中には芹(セリ)の酢の物が入っている。李世民の文には房玄齢(ボウゲンレイ)から好物だと聞いて皇太子妃・長孫(チョウソン)氏が自ら腕を振るったとあった。…今日の失態を許していただきたい…魏徴は自分の狭量さに気づかされ、誰に付くかではなく唐へ力を尽くそうと思い直した。長歌は激痛に耐え自分で治療し、衣を着替えた。中庭では青年の配下たちが暖を取っている。「ありがとう…」長歌は別棟にいた青年に感謝した。「私が誤解していた、この恩はいつか必ず…」「必要はない、貸し借りはないしな」そこで隼と長歌は酒の肴に互いに質問し、答えられなければ酒を飲むと決める。「その肩の矢は誰にやられた?」「朝廷の追手だ…私の番だ、貴殿の名前は?」「姓は秦(シン)名は準(ジュン)、阿準(アジュン)でいい…お前は?」「姓は李、14番目の子だ、十四郎でいい…なぜ私の短剣に執着を?」「お前を困らせるためだ」「ふっ…腹黒いやつだ、出身は?」「中原人だが塞外で生まれた…この後どこへ?」「…敵討ちに、貴殿はどこへ?」「北だ、敵討ちとは?」すると長歌は黙って酒を飲んだ。「北では何を?」「大きな商いだ…どんな商売かは言えない」隼は長歌の質問を見越して先に酒を飲んでしまう。「最後の質問だ…本当に阿準というのか?」「十四郎こそ、本当に十四郎というのか?」2人は思わず失笑し、一緒に酒を飲んだ。隼と長歌の笑い声は外まで漏れていた。亜羅は特勤(テギン)が笑っていると驚いたが、蘇伊舎(スーイーシャー)は取り合ってくれない。阿詩勒部の鷹(ヨウ)師を束ねる隼は可汗から警戒され、政敵には牽制されていた。そんな状況で特勤が心から笑えるとは思えないという。それにしても孤高の特勤がこれほど意気投合するとは、あの少年は何者だろうか。翌朝、酔い潰れた隼が目を覚ますと、すでに十四郎の姿はなかった。外へ出るとすでに準備を整えた配下たちが挨拶する。「出立だ」そこで蘇伊舎に鷹師への連絡と可汗への密書を任せ、先に行かせた。一方、李世民は粛清の噂と李長歌が無関係だと報告を受けた。しかし皇太子璽は朝廷の重器、李世民は杜如晦に何があっても誰の手にも渡すなと命じる。その言葉を聞いた杜如晦は皇太子もようやく踏ん切りがついたと安堵し、書斎を後にした。杜如晦が下がると入れ違いで永安(エイアン)郡主・李楽嫣(リラクエン)現れた。楽嫣は長歌を罰しないよう嘆願したが、李世民は長歌の存在を忘れろという。しかしそこへ思いがけず皇帝から聖旨が届いた。皇帝は阿詩勒部との和親を決め、楽嫣を公主に封じて嫁がせるという。杜如晦は皓都に魏淑玉を見張るよう命じた。淑玉は長歌を慕っており、長歌が生きていれば必ず淑玉と接触を持つと確信している。「太子璽を奪い返し禍根を除け」如晦は皓都にくれぐれも情にほだされ躊躇してはならないと釘を刺した。一方、長歌はついに長安の国境へ到着した。…ここが長安との別れの地ね…その時、突然、阿竇(アトウ)が現れる。阿竇は約束通り十里亭で待っていたが長歌が現れず、北へ行くなら必ず″長安″の石碑を通ると考え、待ち伏せしていた。しかし長歌は改めて阿竇には未来があると言い聞かせる。すると阿竇は長歌こそ自分の未来であり、生死を共にしたいと訴えた。「俺の目に狂いはない、師父は英雄だ! 英雄には補佐が必要だろう?俺が大将軍になる!(๑•̀ㅂ•́)و✧」長歌は阿竇の熱意にほだされ、照れ臭そうに弟子入りの儀式をするよう言った。喜んだ阿竇は師匠に拝礼し、今度こそ正式に弟子入りが叶う。「師父!で、これからどこへ?」「幽州だ、父の旧兵がいる」長歌は復讐を果たすため、父と昵懇(ジッコン)だった幽州都督・李瑗(リエン)に出兵を頼もうと考えた。李世民は娘を守るため、魏徴の知恵を借りることにした。すでに魏徴も永安公主の縁談話を聞き及び、ひとつ考えがあるという。李世民は弘義宮へ帰ると、早速、楽嫣を呼んだ。実は楽嫣が奇病を患ったと偽り、洛陽(ラクヨウ)で静養させることにしたという。すると楽嫣は心細くなり思わず泣き出した。李世民はうっかり長歌のように強い心を持てと叱り、慌てて言葉を飲み込む。「楽嫣、これでしばらくは嫁がずに済む…いいな? 魏の郎君と親しいのだろう?洛陽までの護送を命じた、安心せよ」その頃、商人になりすました亜羅は幽州の城門で王将軍に止められていた。すると積荷に隠していた石の山が見つかってしまう。「連行しろ!」王将軍は亜羅たちを引っ立て、部下たちには石を見なかったことにするよう命じておく。その様子を物陰から眺めながら、隼は計画が上手くいったとほくそ笑んだ。ちょうど同じ頃、長歌と阿竇も幽州へ入った。長歌と隼は偶然にも同じ宿舎に決めたが、隼は上階の豪華な部屋、片や長歌たちは雨がしのげる物置小屋を借りる。一方、長安を発った楽嫣は最後の宿となる南安(ナンアン)駅館に到着した。明日には洛陽の行宮に着く。楽嫣にとって想い人の淑玉との旅路は束の間の幸せだった。今や皆が大人になって離れ離れとなり、各自の道を行かねばならない。「淑玉哥哥、文を送ってくれる?…長歌の行方が分かったら知らせて?」「必ず長歌を見つけるよ」淑玉は部屋へ向かった楽嫣を見送った。すると後を追って来た皓都が到着する。皓都は皇太子の命により淑玉が長安特使に任じられ、長安へは戻らず自分と一緒に幽州へ行って盧江(ロコウ)王・李瑗を入京させるよう伝えた。淑玉は長歌の行方が分かったと気づいたが、皓都はどちらにしても使者として命令以外のことに干渉しないよう警告する。実は幽州への官道で長歌と少年らしき二人連れが目撃されていた。皓都は配下に淑玉をしっかり見張るよう命じ、幽州で長歌と接触した時は問答無用で長歌を殺せと指示する。「淑玉が阻んできたら…奴も始末を」その話をちょうど部屋にいた楽嫣が聞いていた…|ω・`)つづく( ๑≧ꇴ≦)イールン! ←言いたいだけw
2022.01.10
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第18話「苦渋の選択」行方不明となった蘇沐(ソボク)の捜査が始まった。誰もが蘇沐と最後に会っていた韓爍(カンシャク)に疑いの目を向ける中、確かに茶楼で蘇沐と若君が口論していたと証言があり、さらに蘇沐の帯が落ちていた路地で特徴のある足跡が発見される。その靴の持ち主は花垣城では若君だけだった。身に覚えのない韓爍だったが、若城主・陳芊芊(チンセンセン)の顔を立て司刑の取り調べに了承する。すると天牢で不自由がないよう若城主から愛用の茶器が届いた。韓爍は司刑が入れてくれた茶を飲んだが、その時、新たな証拠として韓爍の令牌が届く。それは韓爍が芊芊に渡した玄虎城の令牌だった。韓爍は当日、あの靴を履いていくよう勧めたのも芊芊だったと思い出し、立ちあがろうとする。しかし急に眠気に襲われ意識を失った。韓爍が目を覚ますと鎖につながれ投獄されていた。そこへ裴恒(ハイコウ)が現れ、若城主令を告げる。「…韓爍は嫉妬から楽師に手をかけた 誅せられるべき大罪なれど、夫婦の情を鑑み、兵を付けて南の辺境に送る 花垣へも玄虎へも戻ることあたわず」すると裴恒は離縁状を見せた。韓爍は何か事情があるはずだと訴え、芊芊との面会を望む。実は芊芊も韓爍が納得できないことは分かっていた。韓爍は芊芊との面会を認められ、足に鎖を付けられたまま書斎にやって来た。すると芊芊は人が変わったように冷たい。「飽きたのよ、もうあなたを嫌いになったの…」「何か隠していないか?一緒に解決しよう」どんなことも2人で相談し、何があっても隠し事をしないと約束したばかり、韓爍は自分に至らぬ点があるなら改めると訴えた。しかし芊芊はそもそも玄虎城が若君を婿入りさせたのは花垣城の攻略と烏石鉱(ウセッコウ)の獲得だったと非難する。「武力では勝てないから策を講じて花婿を略奪したの ←どういう意味? 信頼を得るため龍骨を盗んであなたに飲ませた 少君を手元に置けば玄虎城は手を出せない、生ける護身符ってところね それに断魂散なんて飲んでない、飲んだのは糖蜜よ」芊芊は薬瓶を投げて見事に壁に突き刺し、武術の腕を証明した。「同情を買うためだった、あの時からあなたは扱いやすくなった、凶暴な虎が子猫のようになったわ 腕輪も着けたし、火薬を花火に変えた…令牌まで差し出したわ」芊芊は地図を広げ、韓爍と白芨の本当の行き先を教えた。城内には間者も多く、南の辺境に送れば玄虎城の配下が救い出すだろう。「安心して、この場所を知っているのは私だけ、他に誰もいない…」「…何もかも私を人質にするためだったと?私に情はなかったのか?…例え一時でも」「ないわ」深く傷つく韓爍、その時、机に芊芊に贈った愛心の印章を見つけた。「だったらそれはもう用済みだろう?」韓爍は最後の賭けに出た。しかし芊芊は涙を呑んで印章を床にたたきつけ、割ってしまう。この時、2人の愛おしい思い出も全てが音を立てて壊れた。すると韓爍は自ら筋骨を傷つけてまで腕環を壊し、外して捨てる。「負けたよ…棘のある薔薇を手にしたつもりだった、だが…ただの棘だったようだ 今日限りだ、私たちの縁は絶たれた」芊芊はそれ以上、留まっていることができず、逃げるように書斎を出て行った。芊芊は物陰から月璃府を出て行く韓爍を見送った。梓鋭(シエイ)はなぜ裴恒と蘇沐に手伝わせてまで若君を陥れたのかと嘆く。「少君がかわいそうです…壁に薬瓶を細工させたりして…連れ戻しに…」「ダメよ!」やがて夜が明ける頃、花垣城は激しい雨になった。傷心のまま白芨と流刑地へ発った韓爍、その頃、裴恒が月璃府へ駆けつける。すると芊芊は傘も差さず、中庭で泣きじゃくっていた。一方、川に落ちた林七(リンシツ)は岸に流れ着いていた。刺客の矢は確かに命中していたが、なぜ助かったのか。林七は矢を抜いて懐に手を入れると、芊芊からもらった金牌があった。芊芊は心に空いた穴を埋めるため、楽師を呼んで一晩中、騒いだ。しかしどんなに酒を飲んでも酔えず、楽師の舞も音楽も楽しくない。疲れ切った楽師は若城主に暇を乞うてようやく解放してもらうと、そこへ裴恒がやって来た。裴恒は芊芊が握りしめていた割れた印章を直し、韓爍がいなくても自分がそばにいると励ます。「そんなに辛いなら…私を韓爍と思え、私が支える」「裴恒…必要ないわ」その頃、花垣城を去ると決めた蘇沐は日晟(ニッセイ)府に陳沅沅(チンゲンゲン)を訪ねていた。自分と大郡主が一緒にいれば民の噂の種になるのは必定、それでは恩を仇で返すようなものだという。沅沅はそんな理由で去るのかと納得できなかったが、蘇沐は心を鬼にして大郡主を突き放した。「私は色恋が日常茶飯事の楽師ゆえ大郡主に誤解させてしまったようです、お許しください」すると蘇沐は大郡主の幸せを祈りながら去って行く。沅沅は愛しい人を引き止めようと思わず立ち上がったが、蘇沐がその姿に気づくことはなかった。「…私のことが好きじゃなかったのね」芊芊は城主府で母に付き添っていた。昏睡する母に韓爍を追い出したと報告する芊芊、その時、城主の指が動いたかと思うと意識が戻る。「韓爍を追放したなんて…本当なの?」城主は自分が床に伏せっている間に色々なことがあったと知った。まさか沅沅の花婿に決まった陸鵬が殺されてしまったとは…。「あの日、陸鵬が婚儀の相談に来ていたの、でも私が倒れたせで話が進まなかったのね」「え?陸鵬が城主府に?じゃあ、陸鵬は母親と二姐の言い争いを聞いてしまったの?」その頃、楚楚は蘇子嬰と一緒に密かに星梓(セイシ)府を抜け出していた。白芨は出発前、楊(ヨウ)司戸に暗号を残していた。そろそろ助けが来ても良い頃だが何の動きもない。実は芊芊は空の護送車をおとりにしていた。韓爍は狡猾な芊芊のこと、すでに手を回してあると気づき、楊司戸は当てにできないという。「だが私の抑留に納得せぬ者もいるはず…」そんな韓爍たちをつけて来たのは隊商に扮した楚楚だった。護城軍にいた蘇子嬰は追跡が得意、しかも三公主の書斎の地図には削り取った跡があったという。「韓爍の行き先は推測できます」「ふふ、よくぞ韓爍を手放してくれたわ」その夜、韓爍たちが宿舎で食事をしていると、警護の兵たちが急に倒れた。すると給仕が韓爍たちの手枷をを外し、楚楚の元へ案内する。「威猛山でのお返しよ…陳芊芊の本性はよく分かったでしょう?私と取引しない?」楚楚は韓爍が芊芊へ報復するなら自分が手伝うと持ちかけたが、韓爍に見抜かれていた。「力を借りたいのは二郡主の方では?」楚楚は潔く認め、確かに禁足の身では護城軍を動かせないが、天下を揺るがす手札があると言った。「防衛図か…ただし条件がある、先ごろ見つかった黒水鉱を渡せ」「成立ね」白芨は自由の身になりながらなぜ二郡主と手を組むのか分からなかった。しかし韓爍は自分の真心を踏みにじった芊芊への恨みをどうしても忘れられない。「心配するな、花垣城の女は誰も信じぬ…私が欲しいのは花垣城すべてだ」小千は母の話から陸鵬を殺したのが林七ではないと気づいた。「どこで話がそれたのかしら?…母親は目を覚ました 林七と陸鵬の死因を探り出せば韓爍の結末を変えられるの?」そこへ孟過(モウカ)が3日前に送った密報が届く。「″となりの隊商は行動が怪しい…その中のすばしこい男は蘇子嬰を彷彿とさせ…″ ちょっと!韓爍の様子を知らせろと命じたのに、なんで嬰嬰の話なのよ!」小千はそれがいかに重要な報告なのか気づかなかった。そしてその夜、楚楚と韓爍が城門を襲撃、密かに花垣城に潜入する。つづく( ๑≧ꇴ≦)クララが立った!
2022.01.08
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第17話「変えられぬ運命」楽師の陸鵬(リクホウ)は大郡主の想い人である蘇沐(ソボク)と話をつけるため、教坊司に乗り込んだ。蘇沐は陸鵬など大郡主に相応しくないとあしらったが、陸鵬は歩けない大郡主は無用の長物だと蔑む。これに蘇沐は激怒、思わず陸鵬を殴りつけて追い払った。その帰り道、陸鵬はひとり大郡主の花婿になって仕返しすると息巻いていたが、蘇子嬰(ソシエイ)に殺されてしまう。陳芊芊(チンセンセン)は倒れた母の代理で政務をこなしていた。山積みの奏状に目を通し裁定を書き込む芊芊、すると韓爍(カンシャク)が彫っていた印章が完成する。おかげで芊芊は筆を走らせる煩わしさから解放され、″了解した″印章を次々と押して行った。すると白芨(ハクキュウ)が駆けつけ、今朝がた路地裏で陸鵬の亡骸が発見されたと報告する。「ふん、大姐の威光を借りた罰よ!」芊芊は同情しなかったが、ふとおかしなことに気づいた。…陸鵬殺害のくだりは消えたはずよ?なのに話が元に戻ってる…今もドラマは進んでいるの?陳小千(チェンシァオチエン)は清風(セイフウ)茶楼で戯作者御三家に相談した。「筋書きを変えても登場人物の運命は変わっていないの~」当初の脚本では七夕の夜、韓爍は花垣城を滅ぼすことになっていた。愛する楚楚だけは見逃したが、その後、蘇子嬰の補佐により楚楚は復活、韓爍との決戦に挑む。この時、白芨は戦死し、最後は韓爍と楚楚が差し違えることになっていた。結局、韓爍は楚楚を殺すことができず、直前で剣先を外し、自ら楚楚の剣に敗れてしまう。今や甘蕉と林檎の間に愛はなかったが、結末が同じなら経緯はどうであれ韓爍も死んでしまうかもしれない。しかし戯作者は三公主が悲劇の人物に設定した以上、あきらめるしかないと言った。(  ̄꒳ ̄).oO(設定?小千は陸鵬を殺害した犯人を思い出した。脚本では″邪悪な割れ瓜″こと林七(リンシツ)が烏石鉱(ウセッコウ)のため陸鵬を殺し、韓爍にその罪をなすりつけることになっていた。芊芊は兵を率いて教坊司に乗り込み捜索、すると思った通り陸鵬を殺した凶器と韓爍の名前の楽師札が見つかる。実は林七は楚楚を軽んじる韓爍を嫌い、裴恒(ハイコウ)を宗学堂から追いやったと逆恨みしていた。そこへ折よく陸鵬が殺され、報復として韓爍に罪をなすりつけようと企む。林七は司刑を探って陸鵬を殺した凶器を調べ、家職に同じ短剣を作らせて韓爍の元に忍ばせようとしていた。死罪は免れても厳罰は受けるはず、林七は韓爍が教坊司送りになると踏み、名札まで準備する。しかし思いがけず自分が陸鵬殺しの犯人として収監されることになった。二郡主・陳楚楚(チンソソ)は蘇子嬰から教坊司での騒ぎを聞いた。林七と親しい楚楚は自分が巻き込まれることを警戒、家職の供述によっては捜査が長引いてしまう。すると嬰嬰はこれで陸鵬事件を終わらせるため、林七の罪状を確実にすべきだと進言した。芊芊は大臣たちを招集し、林七の処遇について話し合った。すると禁足を破って楚楚が駆けつける。芊芊は楚楚が林七を助けに来たと思ったが、楚楚は死罪にすべきだと訴えた。|ω・`).oO(はっ!そうだった、私は脚本の中で林七を死なせてた…ここで林七を死罪にすれば登場人物の運命が変わらないと証明するようなもの、そこで芊芊は林家の長年の功績を鑑みて生かしておくと決める。しかし楚楚は証拠があるなら裁くべきだと迫った。「二姐?長年の親友を死に追いやるつもりなの?」「若城主は情に流され過ぎなのでは?」芊芊は林七に面会、筋書きに合わせて楚楚に懇願されて命だけは助けると嘘をついた。そこで玄虎城へ流刑に処すと言い渡し、金牌を授ける。しかし林七は悪態をつき、金牌などいらないと投げ捨ててしまう。芊芊は林七の命を救って一安心、政務に戻った。すると今度は玄虎城の使者と配下が花垣城の境に潜伏していると報告がある。まさか母の病に気づいたのだろうか。そこへちょうど韓爍が現れた。芊芊は慌てて奏状を隠したが、韓爍に気づかれてしまう。奏状を読んだ韓爍は芊芊の心配事を減らすため、自分がいるかぎり花垣城は安心だと言った。「じゃあずっと花垣城に?」「…それは考えていなかった」それでも韓爍は2人は永遠に離れられないと訴え、芊芊と唇を重ねた。一方、玄虎城へ護送された林七は、少し歩いては疲れたとごねていた。兵士は3日の距離に10日もかかっていると呆れたが、若城主の命令もあり黙って林七の言うことを聞く。「まったく上役の命令じゃなきゃ世話などするもんですか」「二郡主の申し付け通り丁重に扱ってよね」「二郡主?二郡主じゃないわ、命じたのは若…」その時、刺客が襲撃、警護の兵士は物陰から放たれた弓矢で殺されてしまう。林七は陳芊芊の仕業だと誤解し、慌てて林の中へ逃げ込んだ。しかし黒衣の刺客に挟み撃ちにされてしまう。武術に長けた林七は応戦、そこで偶然、覆面が外れた刺客を見て驚愕した。「楚楚の配下ね?!」すると一瞬の隙を狙って刺客が矢を放ち、一撃を受けた林七は川に落ちてしまう。蘇沐を諦められない陳沅沅(チンゲンゲン)は教坊司を訪ねた。すると蘇沐が泥酔して現れ、大郡主とはもう関わりたくないと突き放す。沅沅は仕方なく蘇沐の手に玉佩を握らせ、明日も来ると言った。「あなたがそんなに頑なら、楽師の中から私の夫を選ぶわ」しかし楽師たちは皆、陸鵬の二の舞になりたくないと拒み、断られてしまう。韓爍はふさいでいることが多くなった芊芊を心配し、その夜、贈り物を渡しにやって来た。「手のひらを出して…」すると韓爍は新しく作った印章を押す。「あ…愛心(❤️)だわ!」「やっと笑ったね」韓爍は芊芊の笑顔を見て安心したが、何が気がかりなのか聞いた。まさか韓爍の行く末が心配だとも言えず、芊芊は大姐と蘇沐の間に今も距離があると心配する。「愛し合い、お互い誠意を示したのに… 相手に良かれと思う一方的な心がなぜ2人を傷つけてしまうの?」「そう思うなら約束してくれ、何があろうと蘇沐のように1人で決めるな、2人で決めよう」「約束するわ、だからあなたも約束して、何があっても私たちは隠し事をしないと」2人は手を握り合い、その夜、枕を共にしようとしたが、思わぬ急報が届いた。「(バンバンバン!)少城主!林七が死んだ!」芊芊は清風茶楼に戯作者御三家を招集した。すると戯作者は物語も終盤に来て今さら結末を変えようとしても無理だと訴える。「甘蕉は死ぬ定めなんです、変えるなら一から書き直さねば…」「(はっ!)でも死ぬはずだった蜜柑はまだ生きてる」「でもその蜜柑は以前の蜜柑のままですか?」小千は気づいた。物語を書いた自分が渦中にいるためあらすじを制御できなくなっている。「物語の外なら安全だわ」小千は韓爍に深く恨まれることを覚悟し、脚本を書き終えた。「裴恒(ハイコウ)と蘇沐に会う…設定を調整し悲劇の章に突入するわ」←名前、言っちゃってるw芊芊は韓爍に蘇沐を励まして欲しいと頼み、茶楼へ送り出した。何も知らず蘇沐と茶楼に入った韓爍、一方、芊芊は裴府へ向かう。「裴恒、力を貸して欲しいの」「どんな頼みでも聞くよ」翌日、沅沅は再び教坊司を訪ねた。すると蘇沐が一晩戻らず、行方不明だと知る。責任を感じた韓爍は芊芊の書斎を訪ね、蘇沐を教坊司まで送らなかったことを後悔した。芊芊は次々と起こる不可解な事件に怯え、自分には守ってくれる配下もいないと泣きつく。「武術の腕さえあれば誰が来ようとはねのけてみせるわ…でもあの時の毒酒のせいで…(チラッ」そこで韓爍は令牌を芊芊に渡し、これがあれば自分の配下が死んでも芊芊を守ると言った。「でも全てを渡したのに夫君と言ってくれないな?」「夫君、ってそれより早く蘇沐を見つけないと…」芊芊は韓爍の命を守るため、この物語から完全に退場させるしかないと決意した。つづく
2022.01.08
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我的宠物少将军 be my cat第8話落日へ向かう道中、蘇小荷(ソショウカ)は馬車の揺れに酔って気分が悪くなった。異変に気づいた莫修染(バクシュウセン)は洛風(ラクフウ)に馬車を停めさせ、山道を探ると言ってこっそり薬を調達する。しかし戻ってみると小荷は莫羽寂(バクウジャク)から絵をもらって楽しそうに話していた。憤慨した修染は洛風に薬を投げ渡し、もう一台の馬車から南飛徳(ナンヒトク)王子と侍女を追い出して独りで乗り込んでしまう。やがて今夜の宿となる駅站(エキタン)に到着した。主の嫉妬に気づいた洛風は、風流な二少爺に対抗するためには経験を積んで戦術を磨くべきだと助言する。「まずはこちらをどうぞ、小薄荷に買っておかせました」洛風はこんな事もあろうかと恋物語の名作を何冊も用意していた。「…口を出す暇があったらお前こそ兵法を読め」修染は早々に洛風を追い払って″梁山泊(リョウザンパク)と祝英台(シュクエイダイ)″の絵本を読んだ。すると意外にも感動して泣いてしまう。″梁山泊と祝英台″は主人公の2人が2匹の蝶に姿を変えていつまでも愛し合ったと結んでいた。そこで修染は蝶が舞う中で甘い言葉をささやき小荷の気を引こうと画策する。しかし裏庭に現れた小荷は偶然にも水辺で琴を弾き始めた羽寂に気づいて方向転換した。修染は追いかけようとしてうっかり蝶が入ったカゴを倒し、蝶は香り袋を持っている羽寂の方へ飛んで行ってしまう。すると小荷は羽寂の美しい琴の音色に蝶まで集まって来たと感激した。計画が失敗したどころか羽寂の恋を手助けしてしまった修染。部屋に戻り悶々としていたが、ふと″梁山泊と祝英台″の絵本でも恋敵となる馬文才(バブンサイ)の存在が2人の愛の真摯さを際立たせていると気づいて奮起する。すると洛風が自分の変貌術を使い、少将軍が羽寂になりすまして小荷から嫌われるよう仕向ければいいと助言した。小荷は羽寂と村の琴坊へ行く約束だった。羽寂に変身した修染は何食わぬ顔で一緒に出掛けてしまう。一方、洛風は少将軍の身代わりを務めることになった。すると少将軍に想いを寄せる南屏晩(ナンヘイバン)公主が市場へ行こうと誘いにやって来る。洛風は具合が悪いと断ったが、公主がちょうど弟のために医者が来ていると呼んでしまう。「急に元気になりました!出掛けましょう!」今日の羽寂はどこかおかしかった。大人げなく子供にからんだり、わざと射的に失敗して小荷に嫌われようとする修染、しかし羽寂の姿とは言え小荷と過ごす時間は楽しい。すると運悪く市場で公主と自分に成り済ました洛風に遭遇してしまう。(ΦωΦ)<仮病のはずだろう?( ・ノェ・)コショッ<公主が恐ろしげな医者を呼んで八つ裂きにされるところだったんです!(ΦωΦ)<羽寂の方は大丈夫だろうな?( ・ノェ・)コショッ<はい実は洛風は二少爺に黄連(オウレン)を使っていた。公主は仲良しな兄弟の様子に目を細めた。しかし小荷は2人の様子でいよいよ変だと気づき、ある方法を思いつく。小荷は2人の元へ向かうと、急に龍仔(リュウシ)を出した。すると羽寂が驚き、修染が慌てて小荷を遠ざけてくれる。(  ̄꒳ ̄).oO(やっぱり、ドラ猫が二少爺になりすましているのね…そこで小荷は4人で琴坊へ行こうと誘った。小荷は店の千頭琴に目をつけ、羽寂に弾いて欲しいと頼んだ。修染では弾けないと高を括ったが、驚いたことに偽羽寂は見事な音色を響かせる。公主は羽寂の腕を絶賛、洛風も思わぬ主の才能に拍手した。(ΦωΦ)<ふふふ、吾輩にできぬことなど何もないのだ~一方、羽寂は側仕えの青雲(セイウン)から洛風からもらった汁物に下剤が入っていたと報告を聞いた。その夜、小荷が部屋に戻ると修染がいた。すると謎の踊りを披露する。「これこそが玉狸星の求愛の舞だ」修染は小荷に花を一輪差し出し、今夜は小荷の好きにしろと迫る。「抱擁しても構わぬぞ?」「チッ、白い菊なんて縁起でもない!」小荷は羽寂に成り済ましたことを指摘したが、そこへ運悪く羽寂がやって来た。「早く出て行って@窓」「嫌だ!」そこで仕方なく魂珠を使って猫に変えてしまう。↓やられた…またこの手か…小荷は羽寂にこっそり猫を飼っていると教えた。すると羽寂が琴坊へ行けなかったことを謝罪、小荷は笑ってまた今度と言う。(ΦωΦ)ピキッ<今度だと?!咕咕狸は興奮し思わず羽寂に飛びかかってしまう。公主は少将軍と羽寂の関係がおかしいと気づいた。すると王子が2人は小荷に惚れていると教える。何でも少将軍が小荷に花を買っているのを見たとか。「全て白い菊だった、薄気味悪かったよw」「贈り物に白い菊?…やはり少将軍は人並外れているわ~ ←違うw それにしてもお前がこれほど耳ざといとはねえ~」「全部、姉上のためだろう?それより姉上は二少爺と手を組んだ方がうまく…」「黙れ!私を見くびるな」小荷は羽寂に成り済まして自分を騙したお返しに咕咕狸をカゴの中に入れた。すると羽寂が現れ、小醤油はさかりがついたせいで興奮したのだという。「元宝もそうだった」そこで自分が預かりたいと申し出た。小千は咕咕狸を反省させようと羽寂に預けたが…。つづく(  ̄꒳ ̄)もうどうでもいいのですが…猫が見たいw
2022.01.08
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我的宠物少将军 be my cat第7話錦鯉が紅魂珠に戻ったものの、深手を負った蘇小荷(ソショウカ)は昏睡状態になった。莫正庭(バクセイテイ)の見立てでは3日ほど薬を飲み続ければ治るが、身体を冷やしてはならないという。小荷を守ってやれなかった莫修染(バクシュウセン)は責任を感じ、日夜つき切りで看病した。うまく飲み込めない薬湯を口移しで流し込み、夜は猫の姿に戻って小荷に寄り添い温めてやる。こうして咕咕狸(ココリ)の献身的な手当により小荷は2日目に無事に目を覚ました。苦い薬を飲みたくないと駄々をこねる小荷、すると修染は再び口移しで飲ませてしまう。( ゚д゚)・・・突然のことに小荷は唖然となったが、なぜか怒ることができなかった。南屏晩(ナンヘイバン)公主は弟を助けてくれた小荷に感謝し、宴席を設けた。実は昨日、落日(ラクジツ)の父から文が届き、少将軍を招いて和議を結びたいという。そして兄を探していると言う小荷に恩返しとして紅魂珠を譲った。すると南飛徳(ナンヒトク)王子が似たような白い玉を見たことがあるという。「中に犬がいた?!」「いたいた!」喜んだ小荷は白魂珠を探すため、修染と一緒に落日へ行くと決める。一方、玉(ギョク)夫人は心を入れ替え、息子に今後は自由に生きるよう伝えた。母に感謝する莫羽寂(バクウジャク)だったが、玉夫人から欲がなくても譲れない物もあると見透かされてしまう。修染は焼き魚店を訪ね、布偶(フグウ)に白魂珠が落日にあると教えた。しかし布偶は順調すぎると気づき、まるで誰かに導かれているようだと疑う。(ΦωΦ)<まさか孰湖(ジュクコ)が?でも死んだはずだ翌朝、小荷が猫屋敷を訪ねると、なぜか修染が扇子で顔を隠していた。何かおかしいと気づいた小荷は扇子を取り上げ、修染の顔をまじまじと見つめる。すると修染は小荷に見惚れてしまい、鼓動が激しくなった。思わず口づけしそうになる修染、しかし小荷が薄荷の葉をくわえさせる。「猫はアゴ周りが荒れるのね、大したことはなさそうだけど、吹き出物には薄荷が効くわ」そこへ偶然、洛風(ラクフウ)が現れ、親密そうな2人を見て慌てて引き返した。洛風はいつの間にか少将軍と小荷の仲が進展していたことに驚いた。しかし修染はこれも主従関係を取り消してもらうためだと自分の気持ちを認めない。「まさか当事者が気づいていないんですか?」呆れた洛風は賭けをしようと持ちかけた。「望むところだ!負けたら練兵場を30周な」小荷が落日への買い物で留守のため、今日は侍女・霜華(ソウカ)が修染に仕えることになった。すると霜華は何も言われずとも毛皮の外套を着せ、肌荒れが気になれば正庭からもらった軟膏を差し出す。厨房には好物の菓子を作らせ、非の打ち所がない霜華、しかし洛風は完璧すぎて人間味がないとケチをつけた。土産探しに街へ出た公主は偶然、小荷と出くわした。そこで何か変わった土産がないか相談すると、小荷は持ち帰れない特産品があるという。それは布偶(フグウ)の店で食べられる焼き魚だった。一方、修染と洛風は落日へ随行させる精兵を選抜していた。天璃の体面にも関わるため、戦に長けるだけでなく徳のある者を選ばねばならない。そこでまずは一次選考で馬歩、二次選考では少将軍の功績を語らせ、三次選考では直接、修染が手合わせした。小荷は修染にすっかり傾倒している公主に困惑した。そこで欠点を並べ立てるが、公主はむしろ少将軍も血の通った人間だと安心する。一方、練兵場から戻った修染は不機嫌だった。洛風はやはり小荷がいないと集中力に欠けていると指摘、本心に気づくべきだと訴える。しかし修染は洛風の負けと決めつけ、走って来いと命じた。公主たちと落日に発つことになった修染と小荷。1日ぶりに小荷に会えた修染だったが、思いがけず羽寂が同行したいと申し出た。すると大哥を独りで休ませてやりたいからと、小荷に自分の馬車へ乗るよう勧める。しかし小荷と一緒に乗りたい修染は拒否、さらに少将軍と一緒に乗りたい公主まで現れ、結局、狭い馬車に4人がひしめき合うことになった。おかげで王子は侍女と2人、馬車の中で足を伸ばし快適に過ごす。やがて馬車は郊外の山道へ入った。小荷は揺れのせいで急に気分が悪くなってしまう。つづく(  ̄꒳ ̄)…って何これ?
2022.01.07
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上阳赋 The Rebel Princess第36話「封印した心」宋懐恩(ソウカイオン)と玉秀(ギョクシュウ)の縁談を思いついた王儇(オウケン)。しかし蕭綦(ショウキ)はなぜか気が進まないようだった。「確かに2人はお似合いだ…しかし懐恩は心配事があるようだ」「どういう意味?」「女子には何もかも話してはいけないと言うだろう?」「だめよ、どんな事情があれ私たちは隠し事をしない」「約束するよ」すると2人は指切りした。皇后・謝宛如(シャエンジョ)は賀蘭箴(ガランシン)の使いが豫章(ヨショウ)王妃に至宝の氷綃(ヒョウショウ)花を贈ったと聞いた。そこでこの情報を広めるよう命じる。かつて賀蘭箴は王妃をさらって数日を共にした。今回、夜遅くに王妃を訪ねて至宝を贈ったとなれば、あらぬ憶測を呼ぶのは必至だろう。すると乳母は間者として送り込んだ蘇錦児(ソキンジ)も安平王・馬子澹(バシタン)を慕う限り裏切らないようだと安心させた。蕭綦は宋懐恩を呼び出し、玉秀への気持ちを確認した。「最近、用がなくても王妃の所へ行くそうだが、玉秀のためではないのか?」「いいえ…私が王妃の所へ行くのは…その…」懐恩は言葉に詰まった。「最近、私と距離を置いているようだが…玉秀は嫌いか?」「違います違います…玉秀はいい子です」蕭綦は懐恩が隠し事をしていると分かっていたが、それ以上、追求しなかった。「まあよい、自分のことは自分で解決しろ、ただ…お前が永遠に懐恩であって欲しい」宋懐恩は当初から王儇に惹かれ、これまでも敬慕してきた。するとその夜、王儇を娶る夢を見てしまう。「阿嫵(アーウォ)…はっ!」飛び起きた懐恩は自分の大それた欲望に気づき、頭を抱えた。朝議を終えて蕭綦が王府に戻ると、ちょうど賀蘭箴が門前払いされていた。胡光烈(ココウレツ)は大王の不在を狙って王妃に会おうとしたと非難したが、賀蘭箴は旧友に会いに来ただけだという。「特に共に過ごした王妃とは親交が深いと考える 元気になったのか、傷は良くなったのか気になっただけだ」憤慨した胡光烈は思わず剣を抜こうとしたが、蕭綦が制した。「私が無礼な真似をする前にここを去れ」すると賀蘭箴は王妃に宜しくと挑発し、帰って行った。王儇は宋懐恩を呼んだ。玉秀との縁談話だと気づいた懐恩は王妃への秘めた想いを隠し通すため、自ら婚姻を申し出る。ちょうどその時、皇都見物に出かけていた王倩(オウセン)が豫章王府にやって来た。王妃が宋将軍と面会中だと聞いた王倩は正堂で待たず、侍女と一緒に屋敷を見物すると決める。しかし軍営のような王府は殺風景で面白みはなかった。すると厨房へ続く回廊を移動中、偶然、玉秀と出くわす。玉秀は会釈してから通り過ぎたが、その時、王倩がうっかり石段で足をすべらせ、玉秀を押し倒しながら派手に転倒した。その衝撃で王倩が皇后から下賜された腕輪が割れてしまう。王儇は懐恩に何度も確認した。「本心なの?」「はい」「後で後悔しないわね?」「はい」「玉秀に尽くせる?」「はい」安堵した王儇は2人が夫婦になれば、これから公私共々4人で苦楽を共にすることになると言った。すると懐恩は大王と王妃に忠誠を尽くすと命をかけて誓う。「その言葉に背けば矢を浴びて死ぬ覚悟です!」そこへ阿越(アエツ)が血相を変えて走って来た。王倩が玉秀を殺せと騒いでいるという。王倩は玉秀のせいで腕輪が割れたと激怒、罰として顔を叩いていた。驚いた王儇が駆けつけると、玉秀は顔を腫らし、肩の古傷を痛めて泣いている。「王妃…厨房から出て来たら小姐がぶつかって来て…腕輪も壊していません…ゥッ…」玉秀は思わず王妃の胸で泣き始めた。興奮した王倩は玉秀を王儇から引き離して再び手を挙げようとしたが、王儇が腕をつかんで止める。「いいかげんにしなさい、この子は命を懸けて私と太后を守ったの あなたごときが手にかけられる相手ではない」「叩いただけよ?」「ここは豫章王府よ?…まだ意地を張るなら琅琊(ロウヤ)に帰りなさい!」懐恩は玉秀を抱き上げ、寝殿へ送り届けた。そこで王妃に婚姻を認めてもらったと話し、妻として迎えたいと告げる。天にも昇る心地の玉秀、すると見舞いに来た王妃から正式に懐恩との縁談が決まったと聞いた。「宋将軍に嫁いでも王妃のおそばにいます!今と何も変わりません!」「宋将軍の妻になるのよ?皇帝から命を受けたら高い身分になる、もう誰もあなたをいじめないわ」「でも…王妃と離れたくありません」「これからは宋将軍と人生を共にするのよ?いいわね?」蕭綦が王府に戻ると、ちょうど王倩が泣きながら帰るところだった。阿嫵から経緯を聞いた蕭綦は王倩のわがままが過ぎると呆れたが、一緒に謝りに行こうという。確かに同じ王一族、王儇も仲良くしたいと思っていたが、もし自分が謝れば玉秀の立場がない。しかし蕭綦には良策があった。実は以前から玉秀を自分の義妹にして蕭姓を名乗らせようと考えていたという。「ふふ、あなたがいれば心配ないわね…」皇帝は豫章王が進呈した帳簿を見て驚愕した。まさか皇后が推挙した謝守正(シャシュセイ)が軍費を削減しただけでなく、軍需関連の業者を統制している。皇帝は豫章王に謝守正の取り調べを任せたが、蕭綦は謝氏の人間のため皇后が気がかりだと言った。「気にするな…何とかする」←( °◇° )おおお~w王夙(オウシュク)は叔母に呼ばれて永安宮を訪ねた。何事かと思えば今後は世子として皇太后と共に家門を輝かせる責務があるという。政(マツリゴト)に興味がなく功績もない王夙は困惑したが、皇太后は王夙を江夏王に封じると教えた。しかも祝宴に士族の娘たちが集まるため、その中から王妃を選べという。横暴な叔母に呆れた王夙は席を立ったが、皇太后が引き止めた。「他に選択肢があれば私も強要しない…」すると皇太后は国境から届いた密書と王藺(オウリン)の玉佩を渡した。「父親が亡くなったと?」「刺客に殺されたそうよ、一夜にして村が全焼したの」皇太后はすでに亡骸を故郷へ埋葬するよう皇帝に頼んでいた。薛(セツ)夫人は王儇が娘を邪険にしたと知り、皇太后に告げ口にやって来た。するとちょうど王夙が呆然としながら出てくる。薛夫人は声をかけたが、なぜか王夙は自分たちに目もくれず行ってしまう。王倩は事情を説明し皇太后に泣きついた。しかし王倩の叩いた相手が玉秀だと聞いた皇太后は王倩の過ちだと指摘する。実は豫章王が主を命懸けで守った玉秀に蕭の姓を名乗らせ、義妹に迎えたいと上奏していた。すでに皇帝は詔書を作成しており、数日後には封じられるという。王儇はなぜ忽蘭の使者の宴に自分だけでなく士族の娘たちが招かれたのか不思議だった。すると蕭綦が和親のためだと教える。しかも相手は悪名高い賀蘭拓(ガランタク)、残念ながら誰が嫁いでも幸せにはなれないだろう。つづく(  ̄꒳ ̄)いや~子隆、しっかりしてるわ先帝の選択は正しかったのね~でもねえ…
2022.01.07
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上阳赋 The Rebel Princess第35話「忽蘭からの使い」王儇(オウケン)は蘇錦児(ソキンジ)が屋敷に戻ってから様子がおかしいと気づいていた。もしや玉秀(ギョクシュウ)をそばに置いたことで疎外感を感じさせてしまったのだろうか。しかし徐(ジョ)女官は否定し、恐らく暉(キ)州で王妃と別れたあと何かあったのだと推察した。王儇は母が徐女官と姉妹のような関係であったように、錦児への情を忘れることはない。そこで王儇はそろそろ錦児に良い嫁ぎ先を見つけようと決めた。一方、胡光烈(ココウレツ)は江南の兵士たちに渡った粗悪な冬服について調べていた。すると戸部の官吏・謝守正(シャシュセイ)が怪しいと分かる。酒楼に入った謝大人は取り巻きたちの接待を受け、冬服の件で世話になったと感謝されていた。「金銀財宝はお目汚しになりますので、東側の牌坊(ハイボウ)近くに小さな邸宅を作りました 思う存分、享楽にふけってください」王儇は玉秀の肩の傷がまだ痛むと聞いて見舞いに訪れた。「誰が王妃に話したのですか?」恐縮した玉秀は大事ないと言ったが、王儇は念のため傷跡を消す薬を渡す。「傷を残したまま嫁がせたくないの」「私は嫁いだりしません、ずっとお供します!」そこで王儇はもし宋懐恩(ソウカイオン)が婚姻しても泣くなとからかった。すると阿越(アエツ)が宋将軍なら玉秀を気遣い、ちょうど薬を差し入れてくれたと報告する。「あの蘭も宋将軍が…」王儇は宋懐恩に蘭を見て来て欲しいと頼んだことを思い出し、持ち帰ってくれたと知った。その夜、王儇は久しぶりに琴を弾いた。蕭綦(ショウキ)は楼閣で宋懐恩と琴の音に耳を傾けながら、悲しげな音色だという。怪我だけでなく心が回復するまでには時間が必要なのだろう。すると懐恩は安平王・馬子澹(バシタン)を送り届けた時、何者かに尾行されたと報告した。寧朔(ネイサク)軍の警護のおかげで無事だったが、ただ豫章(ヨショウ)王に偏見を持つ安平王を守っても感謝はされないと嘆く。しかし蕭綦は阿嫵(アーウォ)を助けてくれた借りがあると言った。そんな中、ついに皇都に忽蘭(クラン)の使節団が到着した。城門で様子を見ていた胡光烈だったが、使臣が忽耶奇(コツヤキ)だと気づき警戒する。すると忽耶奇は胡光烈をにらんでから城内へ入った。これに憤慨した胡光烈は王府へ戻り、挑発されたと報告、何か企んでいるはずだと訴える。「そうだろうな…何の企みがあるのか、数日後、朝廷に行けば分かるだろう」蕭綦は冷静だったが、その夜、到着したばかりの忽蘭の使いが王府にやって来た。何でも王妃に面会したいという。徐女官は追い返してもらうと言ったが、王儇は蕭綦の同席の元、会うことにした。豫章王府に現れたのは忽耶奇だった。すると忽耶奇は賀蘭箴(ガランシン)王子の命令で王妃に贈り物を届けに来たという。化粧箱の中身は忽蘭の霍独(カクドク)峰に100年ごとに咲く不思議な花で、毒物の治療に効果がある貴重なものだった。「豫章王妃は尊いお方だと王子がおっしゃった、この花にふさわしいのは王妃だけだと…」王儇は気持ちだけ受け取ると辞退したが、蕭綦がありがたく受け取った。王儇は房間に戻って化粧箱を開けた。すると花の下に賀蘭箴を刺したまま失くしてしまったかんざしが入っている。これは皇后・謝宛如(シャエンジョ)が婚姻祝いにくれたかんざしで、装飾の玄珠はこの世に1つしかなかった。かんざしを送り返して来たのは謝罪のつもりだろうか。しかし蕭綦に母を殺されたと誤解したまま、腕も失っている賀蘭箴が簡単に諦めるとは思えなかった。その時、蕭綦が窓から雪を眺めている阿嫵に外套をかけてくれる。「私がいる、心配ない」使節団が登朝し、賀蘭箴は忽蘭王の代理として新皇帝の即位を祝った。すると賀蘭箴は大成と同盟を結びたいと上奏し、友好を深めるためにも兄・賀蘭拓(ガランタク)との和親を希望する。皇帝・馬子隆(バシリュウ)はあいにく公主がいないと答えたが、賀蘭箴は士族の女人から選んで公主に封じて構わないと言った。「誠意の証しに軍を50里ほど後退させ、在位中は兵も出さず、公主を丁重に迎えます」喜んだ皇帝は快諾し、早速、歓迎の宴を開くと決める。そこで賀蘭箴はお願いついでに豫章王とのわだかまりを解くためにも宴に豫章王妃を同席させて欲しいと頼んだ。昨夜、豫章王府に忽蘭の使者が訪ねたことはすでに皇后や皇太后の耳に入っていた。一方、皇帝陵の子澹の元にも伝書鳩が届く。皇后は錦児から王府の様子を聞き出すよう命じ、乳母は侍女を使って錦児を呼び出した。しかし錦児の従妹が訪ねて来たと聞いた玉秀は首を傾げる。「おかしいわね、王妃は身寄りがいないと言っていたのに…」子隆は賀蘭箴の腹が読めず困惑した。大臣たちの前で宴に自分がさらった阿嫵を同席させろとはどういう了見なのか。阿嫵の体面を傷つけた賀蘭箴に腸が煮えくり返る思いだったが、子隆は皇帝として平静を装った。すると黙って聞いていた宛如がある提案をする。宴に士族の女人を呼び集め、そこで公主に封じる女人を選んではどうかというのだ。「美女が大勢いれば豫章王妃がいても目立ちません」そこで宴会を数日ほど延期することにした。皇帝は豫章王が士族から寄附を集めてくれたことに感謝し、五千両を授けた。すると蕭綦は公に寄付を公表すれば民から称賛を得られると進言する。皇帝は妙案だと了承し、実は賀蘭拓に嫁がせる公主は顧采薇(コサイビ)に決めたと教えた。豫章王と阿嫵にとって賀蘭箴の訪問が耐え難いことだと分かっていたが、国の平和のために堪えて欲しいという。一方、謝守正を見張っていた胡光烈は謝守正が密かに入った私邸に潜入、取り引き帳簿を手に入れた。蕭綦は帳簿にある名が大物ばかりだったことから、皇帝に進呈して指示を仰ぐと決める。そこで引き続き胡瑶(コヨウ)に謝守正を見張らせるよう頼んだ。胡光烈が下がり独り帳簿を確認する蕭綦、しかしそこに驚くべき名前を見つける。…宋懐恩…すると蕭綦は懐恩の頁を破ってしまう。その夜、王儇は玉秀が今でも傷が痛むようだと蕭綦に相談した。蕭綦は寒くなると古傷が痛むものだと教え、阿嫵を守ってくれた玉秀を厚遇するつもりだという。そこで王儇は懐恩が玉秀を見舞っていることから、2人は互いに気があるかもしれないと言った。「玉秀の夫として懐恩をどう思う?」つづく( ;∀;)懐恩…切ない…?っていやいや懐恩、何してるの?!それより寒い寒い寒い、戸を閉めてくれ~w
2022.01.06
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第16話「夜空に咲いた想い」七夕の夜、韓爍(カンシャク)は陳芊芊(チンセンセン)の目の前で導火線に火をつけた。「韓爍!だめよ!」すると花垣城の夜空に大輪の花が咲く。実は韓爍が城内に仕込んだのは爆薬ではなく花火だった。城内に兵を配置していた二郡主・陳楚楚(チンソソ)はまたも空振り、屈辱を味わう。一方、城主は韓爍の花火だと気づき、芊芊への真心が本物だと確信した。「今後は花垣城の男とするわ、婚姻は芊芊本人の意思に任せる」韓爍は芊芊の心を手に入れるため、花垣城を攻めるのではなく、誠意を見せた。実は使者に眠り薬を飲ませ、勝手に計画を変えたという。「私を好きだと言ってくれたね、本当かい?」芊芊は韓爍の深い愛情に心を打たれ、ついに自分の気持ちを確信し唇を重ねた。「まだ別れると?」「別れないわ」その様子を芊芊を探していた裴恒(ハイコウ)が偶然、目撃してしまう。…韓爍は芊芊のために計画を変更したのか、まさか本気だと?…翌朝、芊芊は花婿選びの大失態を知り、慌てて大姐を訪ねた。そこで自分が何とかすると訴えたが、陳沅沅(チンゲンゲン)は冷たい。梓年(シネン)は主を傷つけた若城主に憤慨しながらも、やはり陸鵬(リクホウ)を花婿にしては駄目だと諌めた。しかし自暴自棄になった沅沅は何が悪いのかと開き直る。そこへ陸鵬が差し入れを持って現れた。陸棚は大郡主の花婿が教坊司に居座り続けるのは体裁が悪く、それとなく屋敷が欲しいとねだる。仕方なく沅沅は了承して追い返したが、今度は蘇沐(ソボク)がやって来た。蘇沐は沅沅からもらった玉佩を返しに来た。「卑しい私に玉佩は似合いません、ただ陸鵬は信用ならぬ男です あの者を夫にすれば必ず後悔するでしょう」「ではあなたが夫になってくれる?」しかし蘇沐はふしだらな楽師と添い遂げるつもりかと突き放し、今だけを見ていては不幸になると警告した。韓爍は涼亭で芊芊の帰りを待っていた。陸鵬のせいで機嫌が悪い芊芊だったが、韓爍と相思相愛になったことを思い出し、幸せに包まれる。「小芊(ショウセン)…芊芊の愛称だ、これからは小芊と呼ぶよ」「ふふっ、なら千載一遇の″千″で呼んでくれる?」「はお、小千」すると名残惜しい2人はなかなか離れられず、寝殿の前で見つめ合ってしまう。( ´-`)<少君…話題がないなら帰りましょう?眠いんですけど@白(u_u)<ふぁ~少君、お休みなさい~@鋭白芨と梓鋭は半ば強引に芊芊と韓爍を引き離した。しかし芊芊が寝支度を済ませた頃、韓爍が窓を叩く。芊芊が窓を開けると、韓爍は夜番の梓鋭の目を盗んで窓から入った。実は厨房から菓子を持って来たという。(* ゚ェ゚)<おいしいか?(*゚▽゚)*。_。)*゚▽゚)*。_。)ウンウン結局、韓爍は部屋を抜け出せなくなり、そのまま泊まることになった。(←なぜだろう?w戸惑いを隠せない芊芊だったが、韓爍は心配せずともおとなしく床で寝るという。「君が良いと言うまで待つよ」「…でも床は冷えるわ」すると韓爍はためらうことなく寝台で横になってしまう。呆気に取られながらも恐る恐る横になる芊芊、その時、韓爍が腕をサッと伸ばして腕枕をした。翌朝、白芨は若君がいないと若城主の寝殿に駆けつけた。梓鋭は心外、自分が警護している部屋に入ることは不可能だという。その時、中から韓爍が出て来た。「寝かせておいてやれ」梓鋭と白芨は互いに主の名声に関わると口止めし合ったが、あっという間に噂が広まってしまう。仲良く宗学堂に現れた芊芊と韓爍、しかし急に裴恒が辞職を伝え、帰ってしまう。芊芊は慌てて追いかけ、荷物をまとめている裴恒に自分が原因かと聞いた。「何も辞めなくても…男で初の司学の地位をあっさり捨てるの?!」「花垣城で一番、身分の高い男でも君は手に入らない…」裴恒は自分の気持ちに気づくのが遅すぎたと後悔しながらも、なぜ自分では駄目なのかと迫る。「どうしても納得ができない」すると裴恒は出て行った。裴恒が司学を辞めたと知った蘇沐は潮時だと悟った。このままでは大郡主への気持ちに踏ん切りがつかず、己の本分を忘れぬよう教坊司に戻ると決める。しかし楽師に戻っても、蘇沐には全てが馬鹿馬鹿しく見えた。陸鵬は大郡主との縁談が進まず、思い切って城主との謁見を願い出た。腕には城主に婿だと認められたい一心で韓爍がはめた腕環まで着けている。侍従は陸鵬を回廊に待たせて書斎へ入ったが、その時、二郡主の上奏に激怒した城主が茶碗を投げ割った。楚楚は七夕の夜、韓爍が上げた花火は本来なら爆薬だったと訴えた。すると城主は憤慨、浅はかな楚楚に落胆する。「あなたならこの件に気づくとは思っていた、しかしまさか私の前で事情を暴き立てるとは…」「では母上も韓爍の計画をご存知だったと?」楚楚は深く傷ついた。芊芊を守るため母は自分に警護を命じ、しかも災いとなる韓爍を見逃すという。しかし城主は災いどころか韓爍が芊芊のために計画を諦めたことを高く評価した。それに比べ楚楚は若城主の座を欲しいばかりに妹や母だけでなく、花垣城まで危険に晒すところだったと叱責する。もし楚楚が余計なことをすれば韓爍が計画を実行し、今頃、花垣城は焼き尽くされていただろう。「母上…芊芊のためなら危険な虎も飼うつもりですか?」楚楚はこれまでの不満が爆発、これではまるで他人の子のようだと母を責めた。驚いた城主は芊芊と楚楚は当然違うと訴え、楚楚を後継として育てて来たという。「よく言うわ…私を城主にする気などなかったのよ」楚楚は捨て台詞を吐いて回廊へ飛び出した。回廊で立ち聞きしていた陸鵬は隠れる間もなく二郡主に見つかった。そこで慌ててひざまずき拝礼する。「大郡主との婚姻の相談で…今、来たばかりでございます」城主は頭に血が上ったせいで倒れた。沅沅の見立てでは中風の発作だという。すると桑奇(ソウキ)は確かに前兆があったと認め、城主が混乱を恐れて隠していたと教えた。芊芊は母が倒れた原因が楚楚の暴言だと知り、星梓(セイシ)府に駆けつけた。そこで若城主の座は必ず返すと安心させたが、楚楚はもはや信用できないという。「もう何度も聞いたわ、でいつ実現するの? 韓爍も私に返すと言ったわね?信じていたけど結果はどう? 仲睦まじい様子を見せつけられただけよ!」「母親を恨むのはやめて、偶然が重なっただけなの… 二姐、どうして変わってしまったの?今の二姐じゃ韓爍も権力も渡せないわ」「…私の前から消えて!」芊芊は若城主の権限で戒厳令を敷き、城主の病が漏れないよう命じた。そこで城主の病を漏らした者は一族皆殺しの刑に処すと決め、さらに城主を追い詰めた楚楚に禁足を命じる。すると楚楚は若城主の命を伝えに来た桑奇にまで芊芊の味方なのかと悪態をついた。「二郡主?城主のご容体をお尋ねにならぬのですか?」「芊芊は何度、母上を怒らせた? 私が反抗すれば親不孝と言われ、芊芊なら天真爛漫と言われる、不公平よ!」桑奇は言葉を失くし、愛想を尽かして帰って行った。芊芊に城内を掌握された楚楚は権力も男も必ず手に入れると息巻いた。すると蘇子嬰(ソシエイ)がまず城主の病の原因が二郡主との口論だと漏らす可能性がある者の口をふさぐべきだと進言する。つづく(  ̄꒳ ̄)何だか話がちんぷんかんですwそもそも楚楚が崩壊しちゃったのは芊芊があらすじを変えたせいだよね?
2022.01.06
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我的宠物少将军 be my cat第6話風月無辺(フウゲツムヘン)で倒れた落日(ラクジツ)の南飛徳(ナンヒトク)王子。王子が使った部屋には争ったような跡があり、蘇小荷(ソショウカ)は琵琶弾きの女子2人と王子の他にもう1人いたはずだと訝しんだ。すると窓枠に落ちている鱗を見つける。妓女はそう言えば水盤の鯉が1匹、減っていると気づいた。そこで小荷は南屏晩(ナンヘイバン)公主が持って来た紅魂珠を化粧箱から取り出して確認、しかし錦鯉は戻っていない。その時、突如、妓女の1人が小荷に襲いかかった。莫修染(バクシュウセン)は魂珠を奪おうとした妓女を撃退したが、小荷は手の甲に傷を負ってしまう。布偶(フグウ)は莫家に弟を訪ねた。咕咕狸(ココリ)は主とすっかり同じ傷を負ったが、自分が怪我をしても小荷には何も起こらないと知り不公平だという。すると布偶が手立てはあると意味ありげに微笑んだ。「ふふふ…血の契りを交わして生死を共にすれば?」「お断りだ」それにしても錦鯉の力はすごかった。しかし布偶はその妓女が錦鯉ではなく玉狸星域から来た魚星人だという。実は魚星で料理を学んだ布偶は魚星人に詳しかった。修染が姐を見送りに出ると、ちょうど小荷が訪ねて来たところだった。小荷は少将軍と布偶が親しいと知って驚いたが、ふと修染の手の傷に気づく。「あなたも傷を?…まさか主従契約のせい?」すると布偶は小荷にも傷薬を渡し、帰って行った。修染は猫屋敷で小荷の手の傷に薬を塗ってやった。すると小荷は修染が莫羽寂(バクウジャク)の呼んだ医者を断り、布偶に傷を見せたことを訝しむ。「何か隠しているでしょう?」そこで修染は話をそらし、実は妓女が錦鯉ではないと教えた。紅魂珠に引き寄せられるのは何も鯉だけでなく、魚星人の特性だという。錦鯉は男の精気を吸って人型を保っていた。男が多くて水に近い場所と言えば風月無辺、錦鯉は必ず妓楼の近くに隠れているだろう。小荷はならば妓女たちに紅魂珠を近づけて正体を暴こうと提案したが、咕咕狸のように主従関係がなければ変身しなかった。「じゃあ変装して探りに行きましょう?」しかし修染は小荷が怪我をすれば自分も無事でいられないと教え、引き止めた。また聖旨が下り、3日で曲者を見つけねば莫一族が刑に処されてしまう。「お前は屋敷にいろ、邪魔をするな」小荷は仕方なく羽寂を頼った。すると羽寂も独自にこの事件をまとめていたという。実は最近、王子とよく似た事件が起きていた。どうやら曲者が動き出したのは半月ほど前で襲われたのは王子が5人目、被害者は男ばかりで、場所はいつも風月無辺のそばだと分かる。犯行は3日おきで時間は必ず亥の刻から子の刻、次に動くのは七夕の今夜だ。小荷と羽寂は錦鯉を捕まえるため、七夕祭りで賑わう市場へ出かけた。しかし市場には恋人同士しか入れないと止められ、小荷は思わず羽寂の腕に手を回して寄り添う。一方、修染は女装した洛風(ラクフウ)を連れて市場にいた。その時、偶然、小荷と羽寂の姿を目撃する。小荷が気になり錦鯉どころではなくなる修染、そうとは知らず小荷は羽寂と夜店を楽しみながら付近を警戒していた。するとどこからともなく女の歌声が聞こえて来る。「この歌声…聞いたことがあるわ」小荷と羽寂は歌声に導かれて歩いている男に気づき、あとを追いかけた。2人は男が裏道に入ったところで捕まえたが、そこへ錦鯉が現れる。「よくも邪魔をしたな」小荷は咄嗟に羽寂をかばい、錦鯉の一撃を受けた。そのせいで修染も打撃を感じ、小荷が襲われたと分かる。急いで駆けつけた修染は錦鯉に襲いかかり、面紗(メンシャ)が落ちた。「念夏(ネンカ)!」羽寂に顔を見られた念夏は驚いて逃げ出してしまう。錦鯉はかつて羽寂の侍女だった念夏に取り憑いていた。当時を知る乳母の話では、念夏が羽寂に想いを寄せていると知った夫人が前途の妨げになると追い出したという。しかも行き先は風月無辺だった。念夏は必死に抵抗していたが、結局、半年前に客を取り、湖に身を投げたという。玉夫人に紅魂珠を売った駿宝斎(シュンホウサイ)に確認したところ、修染の予想通り半年前に輸送中、紅魂珠を湖に落としていたことが分かった。恐らく水のせいで封印が解け、錦鯉が身を投げた念夏に取り憑いたのだろう。話を聞いた公主はあの紅魂珠が本物だと知った。羽寂は謹慎する母を訪ね、兄に毒を盛り、念夏を妓楼に売ったと責め立てた。すると玉夫人は思わず羽寂を引っ叩き、全て羽寂に家督を継がせるためだったと訴える。羽寂は自分のこと理解しない母に落胆し、財産などいらないと言って出て行ってしまう。一方、修染は急に小荷を抱きあげ、猫屋敷に連行した。「な、何よ!私には魂珠があるんだからね!」「他の男と気軽に出かけたな?…他の男に笑いかけるのは許さん!」「どうして?!」小荷は怒って帰ろうとしたが、修染に引き止められてしまう。「お前は私のものだ」すると修染は小荷の手首に鈴のついた腕輪をはめた。「危険な時はこの鈴を鳴らせ、十里以内なら駆けつける」修染は錦鯉を捕まえるため、公主に紅魂珠を借りたいと頼んだ。そこで公主は自分も仲間に入れて欲しいと頼む。修染は了承し、早速、街に告示を貼った。…駿宝斎は明日、紅魂珠の競りを行う…予想通り駿宝斎の倉庫に曲者が現れた。曲者は鍵のかかった化粧箱から魂珠を盗んで倉庫を出たが、網に捕らわれてしまう。そこへ公主が駆けつけた。物陰から様子を見ていた念夏は思わず悔しがり、うっかり物音を立ててしまう。「錦鯉はあそこよ!」公主に見つかった念夏は慌てて塀を飛び越えたが、すでに修染と小荷が待ち構えていた。しかし念夏が術を放ち、修染が小荷をかばっている隙に逃げられてしまう。難を逃れた錦鯉だったが、羽寂に行手を阻まれた。しかし羽寂は錦鯉に突き飛ばされ、危ないところで修染が受け止める。「ありがとう、大哥」すると錦鯉は塀を蹴って飛び上がり、山へ逃げてしまう。修染は洛風に小荷の足止めを頼んで林へ入った。しかし錦鯉を見失ってしまう。すると錦鯉の怪しい歌声が聞こえて来た。「子悠(シユウ)?」咕咕狸はかつて怪我をした自分を助け、可愛がってくれた子悠の幻覚を見てしまう。一方、小荷は洛風に足止めされていた。そこで隙を見て洛風の頭を殴りつけ、林へ入ってしまう。錦鯉の歌声を耳にした小荷は咄嗟に破いた手巾で耳をふさぎ、魂珠の光で修染を探し始めた。小荷はふらふらと歩いている修染の後ろ姿を見つけた。しかしそこへ念夏が現れる。小荷は仕方なく念珠を放り投げ時間を稼ぎ、その間に修染を起こそうとしたが、紅魂珠ではないと気づいた念夏が現れた。小荷は突き飛ばされ木に激突、同時に修染も打撃を受け、それがきっかけで幻覚から目覚める。そこで修染は落ちていた魂珠の力で反撃し、錦鯉を撃退することに成功した。修染は意識を失った小荷を連れて慌てて帰った。すると遅れて羽寂と公主がやって来る。その時、念夏の意識が戻った。念夏は最期に愛する羽寂の顔を見られたと笑顔を見せ、事切れる。こうして念夏に取り憑いた錦鯉は公主が持っていた紅魂珠に戻った。つづく(  ̄꒳ ̄)魚星人って…謎のB級SFかwただどうもねえ〜女主が好きになれないわ(←いや顔じゃなくてキャラ設定が
2022.01.06
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第15話「七夕の花婿選び」城主が突然、韓爍(カンシャク)に離縁を命じ、陳芊芊(チンセンセン)と裴恒(ハイコウ)を結婚させると決めた。韓爍は使者の来訪で城主が疑心を抱いたせいだと気づく。すると白芨(ハクキュウ)はこれを機に若城主とは一線を引くべきだと訴えた。花垣城と玄虎城は所詮、相容れない。ただし国境線さえなければ駒は全て若君のものとなり、当然、若城主も逃げられないと促した。一方、二郡主・陳楚楚(チンソソ)が警護を強化する中、玄虎城の使者は尻込みする若君に痺れを切らし、勝手に計画通り城内に爆薬を運び入れてしまう。年に一度の花垣城狩猟大会、芊芊は韓爍とも裴恒とも顔を合わせられなかった。しかし裴恒はこれまで通り変わらず友だと言ってくれる。一方、城主はちょうど韓爍と2人になった機会に乗じ、真心を試そうとしていた。もし芊芊を本当に愛しているなら帰属の証しとなる銅の腕輪をはめろという。実は花垣城にそんな決まりはなく、玄虎城では銅環は奴婢と雑役がはめるものだった。「裴恒なら迷わず承諾するでしょうね、玄虎城の少君には受け入れ難いかしら…」城主は遠回しに韓爍から離縁するよう脅した。芊芊が天幕に戻ると、大姐・陳沅沅(チンゲンゲン)と二姐が揃っていた。すると城主は3人が揃ったところで、七夕に沅沅の伴侶を探したいと伝える。健康に不安がある城主は元気なうちに娘たちに家庭を持たせたいと訴えたが、沅沅は先に楚楚の相手を探すよう頼んだ。しかし小千は筋書き上、沅沅と蘇沐(ソボク)をまとめるのが先だと気づき、くす玉投げで花婿を探してはどうかと提案する。そこで芊芊は大姐を連れ出し、蘇沐と結婚できるよう手を尽くすと約束した。沅沅は蘇沐がめっきり日晟(ニッセイ)府に来なくなったことから自信がない。「蘇沐は来ないわ…」「試してみよう?もし来たら大姐を好きってことよ?」芊芊は必ず今年の七夕こそ何の憂いもなく喜びに包まれると励ました。狩猟大会では楚楚が自分の狩った獲物を芊芊に譲り、いつも芊芊を勝たせていた。今回も楚楚は芊芊を連れて森へ入り、早速、大きなうさぎを仕留める。芊芊は草むらの中で倒れたうさぎを探しに向かったが、楚楚は矢をつがえて芊芊の背中を狙った。( ˙꒳˙ )ノ🐰<うさぎちゃん、お疲れ様~!その時、ついに楚楚は矢を放ってしまう。しかし韓爍がその矢を射落とした。芊芊の視線の先に韓爍がいた。芊芊は楚楚が自分を狙ったと気づいたが、知らないふりをしてうさぎを連れて退散する。「芊芊は君の妹だろう?」「ふ、私を姉だと思わぬ相手に情などない」実は韓爍は宴会の晩、楚楚が酔ったフリをして自分を足止めしたと気づいていた。開き直った楚楚は母が離縁を命じたなら自分たちの結婚を申し出ると伝えたが、韓爍は生涯、芊芊の夫だと断言する。「再び芊芊を狙えば、次は私の矢が君を射抜くことになる」「いつか芊芊に失望するわよ?!」韓爍は無視して帰って行ったが、その話を物陰で芊芊が聞いていた。↓うさぎも聞いてるw芊芊がうさぎを連れて天幕に戻ると、裴恒の従者で蘇沐が来ていると知った。「話があるの」芊芊は蘇沐を連れ出し、なぜ最近、日晟府に顔を出さないのか聞いた。実はあの日、芊芊から相思相愛だと言われ、蘇沐は自分と噂になれば大郡主の名誉が傷つくと悟る。「もう何もおっしゃらないでください」すると蘇沐は拝礼して戻って行った。一方、収監された蘇子嬰(ソシエイ)は脱獄し、星梓(セイシ)府に潜んでいた。やがて日も暮れる頃、楚楚が狩猟大会から帰宅してみると、嬰嬰が現れ忠誠を誓う。「私が二郡主を若城主にしてみせます」嬰嬰は玄虎城の使者が大量の火薬を持ち込み、七夕の晩に挙兵するつもりだと告発した。「陳芊芊の屋敷で偶然、密書を見つけました」これで韓爍を捕らえれば芊芊を連座させて若城主の位を奪えるという。楚楚は密書を確認して驚いたが、なぜ蘇子嬰が自分を補佐するのか分からなかった。すると嬰嬰はかつて三公主に折檻された時、三公主を制して自分を救い、裴恒の屋敷に預けたのは楚楚だと告げる。そこで城主に知られず動くため、裴府の私兵を使うよう進言した。翌日、楚楚は裴恒を頼った。すでに事実を確認し、使者たちが火薬を仕込んだ場所も特定したという。楚楚は自分と手を組んで韓爍の企みを潰し、惑わされた芊芊の目を覚させようと訴え、成功すれば裴恒と芊芊の婚姻がかなうと懐柔した。韓爍は覚悟を決め、屈辱を受け入れることにした。すると桑奇(ソウキ)は念のため、最後にもう一度だけ確認する。「この銅環は手枷と同様に一度、鋳造したら筋骨を傷つけぬ限り外せません」しかしもし銅環を拒むなら、離縁に同意したと報告するという。その夜、韓爍は庭園で芊芊と出くわした。「明日の七夕節は…」「ぁ…明日は忙しいの、母親の道中の準備があるし、大姐の花婿選びもあって時間がなくて あなたは楽しんでね」芊芊は韓爍を避けるように急いで立ち去ろうとしたが、韓爍が引き止めた。「なぜ私の気持ちを無視するんだ?…私の君への想いに価値はないと? 離縁の令のことを釈明しないんだな、皆が私たちを引き離そうとする中、私一人であらがっている 君までそんな態度で、どう耐え続けろと?」「…耐えなくていい」「何だって?今、何と?」「あなたは私に迫り、脅しているだけ…」「私が君を?…夫婦の関係が君の負担となったか?…もういい」韓爍は結局、何も伝えられないまま、腕の痛みに耐えるしかなかった。七夕当日、韓爍は使者を訪ね、計画通り攻撃すると見せかけ爆破地点を聞き出した。一方、芊芊は沅沅の花婿選びに付き添い、蘇沐が現れるのを今か今かと待っている。蘇沐が到着したら沅沅が楼閣から玉を投げるふりをして袖に隠す。その間に芊芊が蘇沐に玉をこっそり渡し、めでたく蘇沐が沅沅の花婿に選ばれるという計画だ。するとついに蘇沐がやって来る。芊芊は急いで楼閣を出て行ったが、その時、蘇沐は自分と大郡主を揶揄する声を聞いた。<楽師が大郡主の婿に?<大郡主は所詮、脚の不自由な女子だ、楽師でも売れっ子ならお似合いだな<ぶははは~!蘇沐はやはり自分は大郡主に相応しくないと思い知らされ、引き返してしまう。ちょうどその頃、芊芊は人混みの中で蘇沐を探していた。<でも韓少君でさえ銅環をはめさせられ、最下層の奴婢扱いとはな~芊芊は耳を疑い、思わず何の話か聞いた。噂では城主の命で韓爍が帰属の銅環をはめさせられたという。「私の脚本にはない…」芊芊は昨夜の韓爍の様子を思い出し、自分の態度を反省した。しかし梓鋭(シエイ)が若君なら気にも留めていないと安心させる。「今朝、見たんです、韓少君がたくさんの箱を運ばせていたのを… 白芨は″今夜、若城主を驚かせるから楽しみに″って言ってました 少君を冷遇したことを悔やむはずだったって」(꒪ꇴ꒪〣)<ぁ…箱って…中身は爆薬だわ、花垣城を滅ぼすつもりよ!驚いた芊芊は梓鋭に玉を託し、必ず蘇沐に渡すよう頼んだ。芊芊は二郡主に助けを求めることにした。すると星梓府になぜか裴恒の姿がある。実は楚楚はすでに玄虎城の企みを嗅ぎ付け、密かに兵を配置して韓爍を捕らえる計画だった。しかも韓爍を捕らえるのは裴府の私兵だという。そこで楚楚は芊芊が邪魔しないよう足止めし、母の道中の警護へ出かけて行った。一方、沅沅は花婿選びの玉を投げることができず、困惑していた。梓年(シネン)は蘇沐がいないため中止しようと言ったが、沅沅は自棄になって露台へ出て行ってしまう。驚いた梓鋭は大郡主が玉を投げないよう上階へ戻ろうとしたが手遅れだった。沅沅の投げた玉はよりによって教坊司の楽師・陸鵬(リクホウ)の手に渡ってしまう。その頃、芊芊は裴恒に泣きついて大街まで送ってもらった。人混みをかき分け韓爍を探す芊芊、その時、突然、韓爍が芊芊の腕を引っ張る。ちょうどそこへ母の乗った輿がやって来た。「母親!止まって!」すると韓爍は強引に芊芊を裏道に引っ張り込み、面白いものを見せると言って着火筒を出す。芊芊は何とか思いとどまらせようと、本当は韓爍を愛していると告白した。「あなたと一緒にいたい、誰に止られようとそばにいるわ」韓爍の左腕には本当に腕環があった。「あなたに申し訳ない…こんな屈辱を受けさせて…一生、外れないのよね」「…これは君なんだ、腕に刺さるのが君なら屈辱なんかじゃない 例え常に君が突き刺さっても私には喜びだ」その言葉は小千の胸を打ち、韓爍のためならこの世界でずっとそばにいてもいいとさえ思う。すると韓爍は芊芊を抱きしめ、導火線に火をつけた。「韓爍!」つづく(  ̄꒳ ̄)色々とツッコミがあるけど、最後の韓爍の言葉で全て水に流すのであったw
2022.01.05
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose第14話「水蜜桃と林檎の告白」その夜、書斎を警固していた梓鋭(シエイ)は陳芊芊(チンセンセン)の命で寝たふりをしていた。すると予想通り蘇子嬰(ソシエイ)が書斎に忍び込む。梓鋭はこっそり殿内を確認、すると嬰嬰が若城主の物入れに何やら隠していた。蘇子嬰が隠したのは花垣城の防衛図だった。裴恒(ハイコウ)の亡き母・裴司軍の私邸で育った嬰嬰なら確かに防衛図を手に入れることも可能だろう。芊芊は嬰嬰が自分に謀反の罪を着せるつもりだと気づき、梓鋭に元の場所へ戻しておくよう命じた。翌朝、二郡主・陳楚楚(チンソソ)の元に差出人不明の密告状が届いた。…少城主が防衛図を私蔵しています…梓竹(シチク)はまた嘘かもしれないと警戒したが、楚楚はもし本当なら芊芊を若城主の座から引きずり下ろせると期待し、一か八か月璃(ゲツリ)府を捜索する。すると蘇子嬰が現れ、書斎を片付けている際、防衛図を見たと告発した。蘇子嬰が二郡主の前に箱を出し、この中に防衛図があると教えた。そこへちょうど芊芊たちが駆けつける。孟過(モウカ)は頭領を裏切った嬰嬰に激怒したが、陳小千(チェンシァオチエン)は期待通りの展開に安堵した。(^ꇴ^)ノ<そうなの~防衛図を隠したのは私で~す!これで若城主の座を楚楚に返し本来の筋書きに戻れる、そう思った矢先、箱の中から防衛図ではなく裴恒と芊芊の春画が出てくる。芊芊はあまりのはずかしさに激高、そこへ見計らっていたように裴恒が現れた。裴恒を呼んだのは韓爍(カンシャク)だった。何も知らずに訪ねた裴恒は蘇子嬰が芊芊を告発したと知り驚愕、しかし思いがけず芊芊が自分との春画を隠し持っていたと知る。(;゚Д゚)<芊芊!これは!( ๑≧ꇴ≦)<だっ誰かの陰謀よ!私は本当に潔白で…裴恒は嬰嬰の仕業だと疑ったが、嬰嬰は三公主に陥れられたと言い張った。その時、孟過が嬰嬰と結託したのは二郡主だと指摘、そもそも急に兵を連れて調べに来るのはおかしいという。焦った嬰嬰は誤解を解くため、実は私的な恨みで三公主を陥れたと白状した。蘇子嬰はかつて女装して選抜試験に紛れ込んだことがあった。しかし三公主に見つかり、恥知らずだと罵られ鞭で打たれたという。すると楚楚は罪を認めた蘇子嬰を投獄するよう命じ、騒ぎは一応の決着がついた。芊芊は書斎でひとりになると怒りを爆発させた。「まったく!誰の仕業よ!」「私だ、他に誰がいる?」その声は韓爍だった。韓爍は蘇子嬰の悪意に気づき、白芨(ハクキュウ)に見張らせていたという。韓爍は蘇子嬰の正体を暴くことで芊芊の裴恒への信頼も消えると期待した。そこで芊芊を守れるのは裴恒ではなく自分だけだと胸を張ったが、芊芊に責められらてしまう。「裴恒だけでなく私にまで恥をかかせて!自ら寝取られ男になるつもり?!」韓爍は白芨がすり替えた絵が春画だと知り、動揺した。しかし白芨は防衛図を取り出した後、咄嗟に底にあった絵を上に置いただけだという。( ̄▽ ̄;)<あ…(芊芊のだったのね)白芨の証言で立場は逆転、韓爍はここが玄虎城なら離縁されていると呆れた。すると芊芊は思わず離縁してくれと言ってしまう。「そこまで言うなら別れましょう…」「ほっ本来なら離縁すべきだ、だが初犯だし…恐らくずっと前に若気の至りで入手した物だ それに箱の底に置いていたのなら忘れていたんだろう?」芊芊が好きな韓爍は寛大にも許し、揚げ足を取られる前に退散した。芊芊は裴府を訪ね、裴恒を巻き添えにしたことを謝罪した。しかし裴恒は芊芊も自分を想っていると知り、相思相愛なら何の問題もないという。「韓爍が現れて自分の気持ちに気づいたんだ…もう君を誰にも渡したりしない 芊芊、君たちの離縁を城主に上奏したよ、私と一緒になろう」芊芊は誤解だと訴えたが、裴恒は聞く耳を持たなかった。芊芊は急いで母を訪ね、裴恒とのことは誤解だと訴えた。しかし城主の手にはすでに裴恒と芊芊の春画が渡っている。どちらにしても娘と韓爍は本当の夫婦ではなく、城主にとっても冷淡で強情な韓爍より子供の頃から知っている裴恒の方が安心だった。芊芊は韓爍と別れるが裴恒とも結婚しないと妥協案を出したが、城主から裴恒の名誉を傷つけたのなら責任を取れと言われてしまう。そこで城主は裴恒との結婚はともかく、韓爍との離縁は早々に命じると決めた。小千は城主に何を言っても無駄だと考え、急いで帰って行った。すると芊芊と入れ違いで桑奇(ソウキ)が城主に薬湯を運んで来る。実は小耳に挟んだところ昨日、二郡主が月璃府を捜索したというのだ。「私は大事なことを見落としているのかしら…」屋敷に戻った芊芊はあの″虎″に離縁をどう切り出そうか悩んだ。そこへ偶然にも韓爍が現れる。床にへたり込んだ芊芊を見て何事かと戸惑う韓爍、焦った芊芊は力が抜けただけだとごまかした。すると運悪く梓鋭が裴恒からの贈り物を持ってやって来る。化粧箱の中には相思相愛を意味する赤い豆がびっしり、しかも裴府の使用人が城主が離縁の令を下されると口を滑らせた。芊芊は咄嗟に知らんぷりしたが、韓爍はすでに芊芊も知っていたと気づく。「白芨…早くそいつを叩き出せ、豆は裴府の門前にばらまいておけ!」韓爍は芊芊が座り込んでいた理由が分かった。「私は君から離れられないと知っているはず…」「知っているわ」すると韓爍はじりじりと芊芊に詰め寄った。「…私は善良な人間で和を重んじる、でも追い詰められれば何をするか分からぬ」小千は清風(セイフウ)茶楼で戯作者御三家に相談した。実は新たな人物・水蜜桃(スイミツトウ)が登場、孤高で無欲の水蜜桃が急に蜜柑に愛を告白したという。戯作者は甘蕉と張り合うつもりなら死も覚悟しているはず、甘蕉に殺させろと提案した。「でも一番好きな登場人物なの」そこで戯作者は蜜柑と水蜜桃を一緒にすれば林檎と甘蕉もくっつけやすくなるという。「確かに蜜柑は水蜜桃が好きだけど…それは男女の愛じゃないし…」すると戯作者が蜜柑が好きなのは甘蕉だと指摘した。小千は否定したが、思えば自分の気持ちも分かっていない。「筋書きがもうごちゃごちゃよ~!」当初の脚本では七夕で大姐が花婿選びで蘇沐(ソボク)と結ばれ、さらにその日、韓爍が城主の暗殺を企てることになっていた。その頃、韓爍は駅館で玄虎城の使者と接触していた。計画では七夕前にあらかじめ爆薬を埋め、当日の城主行列を狙い爆発、花垣城を混乱させて一気に攻め落とすことになっている。しかし韓爍はまだ機が熟していないと反対した。芊芊は母から玄虎城の使者たちの歓待を任された。しかし韓爍の姿がない。実はその頃、酔った楚楚が韓爍を足止めしていた。韓爍は仕方なく送って行ったが、思いがけず楚楚から愛を告白されてしまう。「落とし穴から助けてもらって以来、あなたが忘れられないの…」楚楚は酔った勢いで韓爍に思いの丈をぶちまけたが、韓爍ははっきり拒絶した。「君に関心はないし、芊芊を煩わせたくない」玄虎城では男が主、そのため使者の態度は無礼だった。しかし芊芊は城主代理として冷静にあしらい、その場を治める。報告を聞いた城主は安堵したが、使者の来訪を早めたのには何か思惑があると怪しんだ。そこで城の守りを強化し、楚楚に目的を調べさせるよう命じる。「このまま韓爍を置けば不安材料になる、とりあえず芊芊とは別れさせましょう」桑奇は城主がこれを機に韓爍の誠意を試すつもりだと分かった。韓爍は宴での話を知り使者に激怒した。しかし使者は韓爍が情に流され計画を躊躇していると気づき、玄虎城を裏切るつもりかと迫る。そこへ白芨が駆けつけた。実は城主が若城主を韓爍と離縁させ、裴恒に嫁がせると決めたという。その時、韓爍はちょうど中庭を歩く芊芊と裴恒の姿を見た。使者たちは韓爍の嫉妬心を利用し、花垣城を手に入れれば陳芊芊も手に入ると計画の実行を訴える。一方、芊芊は裴恒を門まで送っていた。別れ際、今夜の宴での補佐に感謝する芊芊、すると裴恒は愛する芊芊のためなら当然だという。芊芊はこの機に男女の情はないと断言し、裴恒の方から縁談話を断って欲しいと頼んだ。裴恒を傷つけてしまった芊芊は翌日、日晟(ニッセイ)府を訪ねた。すると回復術の疲れで昼寝している大姐の代わりに蘇沐が対応に出る。そこで芊芊は蘇沐に裴恒を慰めて欲しいと頼んだ。蘇沐は芯の強い裴恒なら思い詰めたりしないと言ったが、芊芊はそれは失恋の痛みを知らないからだという。「あなたは大姐と相思相愛だもの、失恋の痛みは…」「芊芊!何を言うの?!」その話を陳沅沅(チンゲンゲン)が聞いていた。|ω・`).oO(あれ?七夕の花婿選びも間近なのに…まさか…まだ?小千はうっかり口を滑らせたと気づき、用があるとごまかし慌てて退散した。つづく
2022.01.05
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我的宠物少将军 be my cat第5話玉(ギョク)夫人は莫修染(バクシュウセン)の正体が化け猫だと訴え、寝殿から現れた猫に術をかけるよう道士に命じた。困惑する道士だったが、その時、修染が出てくる。「私に用事ならここにいるぞ?」修染は誰かが酒に薬を盛り、あらかじめ猫を準備し、自分に化け猫の疑いをかけたと説明した。「まさか黒幕が玉夫人だったとは驚きましたよ…」しかし玉夫人の侍女・翠巧(スイコウ)が確かに猫の耳が生えていたのを見たという。すると蘇小荷(ソショウカ)が以前、店でもらった猫耳を出した。実は酒に酔うと猫耳をつけて遊んでいるという。あくまで誰かに陥れられたと主張する玉夫人、そこで莫氏は医術に長けた正庭(セイテイ)に修染の酒を調べさせることにした。修染の酒には確かに毒性のある山茄(サンカ)花を含む薬が入っていた。道士は妖魔の正体を暴く杏黄散(キョウオウサン)だと釈明、玉夫人に頼まれたと証言してしまう。焦った玉夫人は道士に惑わされたと訴えた。輿入れ後から修染が別人のようになり、東院から猫の鳴き声がしたり、小蓮(ショウレン)の報告で筆頭侍女の部屋へ行ったところ、修染の衣と猫がいたという。修染は自分の侍女の部屋に入ることが問題かと呆れたが、それより思いがけず小蓮が実は玉夫人の間者だと発覚した。大少爺を陥れた道士と侍女たちは追い出され、莫氏の逆鱗に触れた玉夫人も3年の禁足を命じられた。実はあの時、小荷が機転を利かせ蜂蜜と薄荷(ハッカ)の葉で解毒薬を作り、修染を人間の姿に戻すことに成功する。しかし耳だけはまだ猫のままだった。小荷は思い切って切り落とすしかないと短刀を出したが、修染が指笛で猫を呼び寄せ、時間を稼ぐ。身代わりになってくれた猫は咕咕狸(ココリ)によく似た野良猫、小荷は小醤油(ショウショウユ)と名づけ、可愛がった。「ところで飛び出した錦鯉は?」「安心しろ、必ず見つけてやる」猫屋敷に洛風(ラクフウ)が現れた。実は別れの挨拶に来たという。洛風は見た目が少将軍でも主とは思えず、もはやここに残る意味がないと言った。「はお、ならば送って行こう」そこで修染は洛風との思い出の場所である点心の露店にやって来た。かつて物乞いだった洛風はこの露店で包子(パオズ)を盗もうとしたところを修染に見咎められる。しかし何とか逃げ出し、洛風は無事に幼い子供たちに包子を分け与え、自分は水を飲んでいた。すると修染が現れ、温かい包子をくれる。『私について来い…』咕咕狸の頭の中には少将軍の記憶が全て残っていた。実は咕咕狸と莫修染は一体化したようなもので、修染の記憶に影響されて洛風を厚遇していたという。「さもなければ襲われた時に始末していたぞ?」修染は路銀を渡し、席を立った。「じゃあしっかり生きろよ、あ、これもやる、傷薬だ」小荷は修染に誘われて布偶(フグウ)の焼き魚店にやって来た。しかしどういう風の吹き回しか、洛風が献身的に少将軍の世話を焼いている。洛風はすっかり修染に傾倒し、少将軍は猫界の王者であり、滑らかな毛並みと尖った爪、皆に慕われていると絶賛した。(´⊙ω⊙`)<ちょw毒でも飲んだの?そこへ布偶が小醤油を抱いてやって来る。小荷は小醤油を焼き魚店に預けることにするが、修染は反対した。「平凡な猫の助けなどいらぬ!」「主は私よ!私が決める!」修染は小荷と些細なことで言い争いとなり、勝負に勝てば3日だけ主にすると約束してしまう。(*  ̄-)o″ じゃんけんぽん! ″o(- ̄ *) 小荷はトカゲの龍仔(リュウシ)を利用し、じゃんけんに勝った。そこで酒の肴に踊りを強要したり、買い物に連れ出して荷物持ちにしたり、咕咕狸の能力を使って露店の賭け事で大儲けする。言うことを聞かなければ魂珠で猫にされ、咕咕狸は不満が募った。形勢逆転を狙う咕咕狸だったが、そこへ羽織をまとった小荷が現れ、うっかり見惚れてしまう。しかしこれも毛皮が原因だと気づき、無理やり小荷から羽織を奪い取った。そこへ莫羽寂(バクウジャク)がやって来る。羽寂は先日のお詫びに兄へ貂(テン)の毛皮がついた羽織を持って来た。「小薄荷、羽織らせてくれ」すでに毛皮を脱いだ小荷なら例え密着しても何てことはない。修染は小荷に惚れるはずないと安堵したが、羽寂が詫びに来たと言うのは口実だと分かっていた。「母親の許しを請いに来たのだろう?」「母のためではなくお詫びに来たのです、大哥と争う気はありません」修染は到底、玉夫人を許す気などなかったが、小荷が主の権限で修染に仲直りするよう強要した。「仲直りをするなら握手しなくちゃ」仕方なく嫌々手を伸ばす修染、すると喜んだ羽寂は思わず兄の手を引っ張って抱きついた。莫氏は修染が玉夫人を許したと聞き、懐が深いと感心した。今は兄弟が手を取り合い落日(ラクジツ)との和議を成功させねばならない。莫氏は修染と羽寂に礼部が起草した和議の協議書を見せ、公主と王子の署名が必要だと言った。和議を望んでいる公主は問題ないが、壁となるのは王子だろう。小荷は魂珠から逃げ出した錦鯉を捕まえるため、庭園の涼亭で魚図鑑を調べていた。「錦鯉の色はさまざまであり、輝きを持つ鯉もおり千差万別である 鯉は雑食で適応力が高く、鱗の数で年が分かる、ねえ…」そこへ南屏晩(ナンヘイバン)公主が現れた。公主は小荷が少将軍の侍女だと気づき、話がしたいという。「少将軍が深傷を負って生死の境をさまよった時に妻を取ったが逃げられたと聞いたわ この話は本当なの?」「本当です」「なぜその女子は逃亡したの?少将軍の想い人?」「ご心配なく、少将軍が好きなのは完璧な自分だけです(キッパリ!」すると予想外に公主はさすが豪傑な少将軍だと感激し、惚れがいがあると喜んだ。|ω・`).oO(どうやら男を見る目がないみたい、いや惜しいわ~その時、侍女が王子が倒れたと知らせにやって来た。南飛徳(ナンヒトク)は何かに驚いて卒倒していた。護衛の話では昨日は紅魂珠を持って独りで風月無辺へ行ったという。叫び声が聞こえたので中に入ってみると、王子が倒れて床に紅魂珠が落ちていた。公主は修染たちと風月無辺に駆けつけ、妓女たちから話を聞いた。妓女の話では王子は紅魂珠を手にご満悦だったが、酒に酔うと妓女たちを追い出して独りでこもってしまったという。すると部屋の中を見回していた小荷が訝しんだ。「琵琶弾きの女子2人と王子…もう1人ここにいたはずよ」つづく(  ̄꒳ ̄)猫耳、ここで出て来たのね〜
2022.01.04
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