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2020.03.20
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三生三世十里桃花 Eternal Love
第38話「玄女の怨念」

狐狸洞の夜、夜華(ヤカ)と対局していた白浅(ハクセン)はすでに船を漕いでいた。
夜華は仕方なく囲碁をあきらめ部屋を出ると、正房にはちょうど折顔(セツガン)がいる。
折顔は墨淵(ボクエン)の件を知った夜華が恐らく自分に尋ねに来ると察し、あえて眠らず待っていた。
「300年前、浅浅(センセン)が擎蒼(ケイソウ)と戦った後、負傷して昏迷し、長年、目を覚まさなかったと
 いう話は本当ですか?」
「もちろん噓だ、彼女は擎蒼と戦った後、数年ほど失踪していた…
 そうだ、あの時は噓をついた、君に言われるまでもなくな…で、次の質問は?」
「彼女はどんな記憶を失ったんですか?」
「確かに記憶は失ったが、何を忘れたのか私にも定かでない
 私が覚えているのは彼女が失踪して数年後、ある日、突然、全身傷だらけで桃林の中に落ちて来た
 ということだけだ
 それはそれは悲しんでいてな…あれは私が誅仙台(チュウセンダイ)から飛び降りた君を助けた日だった」
「ではあなたが彼女に忘情薬を与えたのですね?」
「いや、私が与えたわけじゃない、当時、彼女が私に忘情薬があるかと聞いたんだ
 彼女のひどく傷ついた様子を見て、忘れた方が彼女のためだと思ってね、それで彼女に与えた」
「彼女は何を忘れたいのか言いませんでしたか?」
「それが…彼女は本当に何も言わなかったんだ
 だが後になって見当がついたよ、天宮で会ったあの素素(ソソ)、彼女が白浅だったのだろう?」
夜華は瞳に深い悲しみをたたえて言った。
「その通りです…彼女が素素なんです」
「君はどうやって彼女だと見分けられたんだ?」
「私たちが東海で再会した時、彼女のしぐさの多くがとても似ていた
 その後、彼女の腕の傷痕を見て確信したんです…本当に素素なんだと
 あれは紅蓮業火(クレンゴウカ)による傷痕、これは決して消すことができません」
「フゥー、もともと綻びとなるものがあったんだな…」
「上神は本当に知らなかったのですか?それとも私のために言わなかったのですか?
 彼女が私を忘れたかった理由が墨淵だということを…」
「墨淵…?」
夜華はこれでようやく理解した。
墨淵上神に比べたら自分との数年の情劫など、彼女にとってただ飛昇するための災難のひとつに過ぎなかったのだろう。
特に覚えておく意味などない、それどころが呪縛でさえあったのだ。


ここは極寒の地の牢獄、翼后・玄女(ゲンジョ)はいよいよ明日、刑が執行されることになった。
すると翼后に世話になっていた翼兵がせめてもの恩返しに玄女に差し入れを届けにやって来る。
玄女は最後に息子に会いたいと懇願し、同情した翼兵は隣の監房で放置されている病児を連れて来てやった。
冷たくなった我が子を抱きしめ、涙する玄女…。
そこで翼兵は食事をするよう勧めて帰ることにしたが、玄女は背を向けた翼兵の帯刀に手をかけ、いきなり刺し殺してしまう。
(ヾノ・∀・)イヤイヤイヤイヤ…これ見えてるでしょ?w

玄女は翼兵から鍵を奪い、牢房を出て手探りで離怨(リエン)の牢房へ入った。
すると離怨は玄女に自分を殺せと命じる。
実は擎蒼はかつて3人の子供に呪いをかけ、子供が亡くなると自分の功力が増大する仕組みになっていた。
つまり離怨を殺して擎蒼の力を増大させれば封印を破ることが可能となり、再び四海八荒を奪う機会を得ることができるという。
青丘白浅はすでに上神に飛昇しており、玄女が脱獄して再び数万年、修練しても敵う相手ではない。
この世で白浅を殺せるのは擎蒼だけだ。

離怨は脱出方法を説明した。
昨日、教えた抜け道を行けば翼界と青丘の境にある森に出る。
その森を抜けて西に行けば青丘、東に行けば人間界だ。
人間界へ行ったらまず臙脂(エンジ)を捜し出し、かつて崑崙虚を騙して陣法図を盗んだように同情を引けと助言する。
臙脂はとても善良なため、必ずや玄女を助けるだろう。
「だが忘れるな、私と同じように臙脂も殺すのだ」
そこで離怨は自分の懐にある玉(ギョク)を持って行けと指示した。
この玉は臙脂に接近すると熱くなるため、目の見えない玄女でも臙脂を探す指標にできる。
しかしさすがの玄女も、妹を平気で殺せと言い退けた離怨の残酷さに尻込みした。
すると離怨は自分を殺す以外に残された道などないと迫る。
「やれ、私を殺すがいい…早く殺れ!」
追い詰められた玄女は震える手で自分のかんざしを抜くと、力一杯、振り下ろした。
(´⊙ω⊙`)イヤイヤイヤ…やっぱり見えてるって

若水河畔の東皇鐘(トウオウショウ)に異変が起こった。
擎蒼は急に身体中に功力がみなぎるのを感じて目を覚まし、離怨が死んだことを悟る。
自分を犠牲にして父である自分の功力を増大させてくれたのだろう。
擎蒼は鐘から出られた暁には四海蒼生(ソウセイ)を虐殺し尽くし、この世のすべてを息子に殉葬させると決意した。
すると東皇鐘が激しい業火に包まれる。
土地神は異常を察し、川岸に姿を現した。
「帝君の話では封印が解けるのは7万年に1度のはずだが…どういうことや?!」

極寒の牢獄から脱出した玄女は森の中にいた。
ふと自分の顔に触れると現実を思い出し、慌てて変化の術をかけてみる。
しかし反噬(ハンゼイ)を受け、吐血した。
やはりこのまま人間界には行きたくない…。
玄女は無性に母に会いたくなった。
…母さん、外孫を連れて行くから待っててね

玄女は青丘へ入り、母を探して寝静まった村へ入った。
…母さん、娘を覚えているかしら
…この7万年、何度も使者を出したのに、翼界に来ることを拒んだわね
するとその時、誰かが玄女の母を呼ぶ声が聞こえた。
「玄女母!こんな遅くまで何していたの?」
玄女は思わず駆け出そうとしたが、こんな姿を見たら年老いた母が驚くかもしれないと思い直す。
まずは綺麗にしてから明日にでも会えばいい。
玄女は物陰に身を潜めたが、そこで母の嘆きを聞いた。
「玄女の母と呼ばないでちょうだい!私に娘なんかいないわ!
 あの娘の話はやめておくれ、あの子は叛徒(ハント)なんだ!
 墨淵上神はそりゃあ素晴らしい人だった~疊風(チョウホウ)上仙も司音(シイン)上仙もそうよ
 そんな人たちがあの子をかくまってくれたってのに…あの子は…あの子ときたら!
 あの人たちを裏切ったのよ!私の最大の後悔はあの子を産んだこと、私には娘なんかいない
 あの子は私が産んだんじゃない!」
玄女は愕然となった。
こうして帰る家を失い、母にも見捨てられ、もはや何もかもが白浅のせいだと逆恨みする。
「お前を殺してやる…お前を殺す!」
(´⊙ω⊙`)盛大な八つ当たり案件が!

玄女は狐狸洞を目指した。
やがて谷の入口へ近づくと、迷谷(メイコク)の声が聞こえる。
「翼君!」
まさか離鏡がいるとは思わなかった玄女は慌てて物陰に隠れた。(←隠れてばっかりw
「姑姑はお会いになりません、もうお帰りになった方が…」
「どうしても彼女に会わなければならないんだ」
玄女はそんな惨じめな離鏡の様子に呆れ果てた。
…私はあなたのためにどれほど多くの刑罰を受けて来たと思ってるの?
…明日には私の首を斬り落とさせようとしているくせに、あなたは、あなたって人は
…ここで待てば白浅があなたに同情して会いに来るとでも?
玄女はその憤りをぶつける場所もなかったが、その時、ふと離怨の言葉を思い出した。
復讐するためにはやはり人間界へ行かねばならない。

東皇鐘の変化に気付いた土地神は慌てて天宮の太晨宮(タイシンキュウ)を訪ねた。
しかし東華帝君(トウカテイクン)は人生の苦難を経験するため人間界に出かけており、来月に戻って来るという。
仕方なく土地神は若水河畔に戻ったが、なぜか東皇鐘はこれまで通り穏やかな状態に戻っていた。
「あれ?私の見間違いだったか?帝君は20日ほどで戻るゆえ、お帰りを待とう…」

その頃、人間界の東華帝君は陳(チン)淑妃こと白鳳九(ハクホウキュウ)と幸せな皇帝生活を送っていた。
その日は散策中に急な雨に降られたが、皇帝は傘をひとつ残し、御付きの者を全て帰してしまう。
実は皇帝は陳淑妃をおぶってやりたかったのだ。
以前、陳淑妃から普段は厳格で頑固な父が母のことをとても大切にしていると聞いたことがある。
何でも陳淑妃の父は雨が降ると母の足元が濡れないようおぶったというのだ。
そこで皇帝は陳淑妃を背負い、おぶさった鳳九が傘を差して後宮へ向かう。
やがて2人は寝宮に到着したが、皇帝は陳淑妃の足元がびしょ濡れになっていることに気づき、両親の逸話は作り話に違いないと笑った。
鳳九は今夜の雨と風が強かったからだとごまかしたが、実のところ法術を使える父には傘も母を背負う必要性もない。
ただ父は純粋に母を喜ばせるため、おぶっていただけだった。



翌朝、雨に濡れた鳳九は風邪を引いた。
すると皇帝は自ら薬を飲ませてくれる。
「ずっとこうして優しくしてくれますか?」
「もちろんだ」
鳳九はひとりになると改めて幸せを実感していた。
しかしそこに突然、司命星君(シメイセイクン)が現れる。
司命星君は鳳九がすでに皇帝の真心を手に入れたため、次は皇帝の心を傷つけると言った。
「だめよ、まだ本当に私を好きになっていないわ」
「数ヶ月も寵愛を受けたんですよ?まだ何か欲しいんですか?!」
「…できないわ、だってちょっぴり取り戻したばかりなの、帝君への気持ち…
 もう数ヶ月にもなるかしら?」
「この数ヶ月、小殿下は帝君と楽しく過ごしたでしょう?」
「うん、帝君は私をとても可愛がってくれたわ、九重天での様子とは全く違うの」
「それはよかった
 ここには恩返しに来たと言ってましたが、でも天上から見るあなたは嬉しそうでした
 もう時間になりました、あなただって願い通りになったでしょう?
 続いては帝君の望む通りにこの生涯を終わらせるのです」
「分かってるわ、ただ、彼の心を傷つけるのはちょっと…」

子闌(シラン)は再び人間界で司音の行方を追っていた。
すると偶然、通りかかった食堂で働いている翼族の公主・臙脂を見つける。
そこで子闌は露店の店主に話を聞いてみた。
「ああ~あの人はこの食堂の老板(店主)です、彼女は喋れないけど、料理は美味しいですよ?
 聾唖(ロウア)なんです、可愛い子だけど話ができないからね~」
子闌はまだ司音の消息がつかめず、翼族公主から何か手がかりを引き出せるのではと考えた。
彼女の兄・離鏡が司音を見たと言っていたからだ。
…でも彼女のそばにいるにはどうすれば
その時、天の助けか店の片付けをしていた臙脂が酔っ払いに絡まれた。
こんな時は正義の味方を気取るしかない…。

臙脂はタチの悪い酔っ払いに手を焼き、密かに法術で年寄りの雌鳥に変えてしまおうと考えた。
しかしそこに見知らぬ少侠(ショウキョウ)が颯爽と現れ、酔っ払いの顔に×と傷をつけて追い払ってくれる。
臙脂は自分が口がきけないと身振りで教え、拱手(キョウシュ)して感謝した。
…ちょっとバカっぽいけど、でも可愛いわ♪…
(^ꇴ^)相変わらず外見重視の臙脂

迷谷が正房で片付けしていると白浅が起きて来た。
「姑姑!太子殿下がすぐに九重天へ出立すると言ってましたけど?」
「そうよ、九重天に行くの♪
 小さな頃から四海八荒の至る所へ遊びに行ったけど、九重天には行ったことないわ
 今回はちょうど夜華の"顔"で行けることになったの~災い転じて福となすって感じ?」
「殿下は早々に洞窟の外で姑姑が来るのをお待ちですよ」
「すぐ戻るわ、狐狸洞を宜しくね」
「すぐ戻る?殿下の性格から言うと…
 迷谷は姑姑が行ったきり楽不思蜀(※)、青丘の狐狸洞のことなど忘れそうで心配です~」
「(クスッ)腕をあげたわね、姑姑をからかう勇気があるとは」
すると白浅は自分の部屋から扇子を持って来て欲しいと頼んだ。
それは折顔からもらった新しい扇子で、この扇子に天上の仙気を吸わせて来るという。

白浅と夜華が狐狸洞を出ると、谷の入口にまだ離鏡がいた。
すると夜華は折顔上神の言った通り、解決すべきことは解決した方がいいと助言する。
「まだ君の方だけ結末がついているだけだ、それでは本当の解決にはならない」
「あら、ずい分、経験があるみたいね(ムッ」
「…先に行って待ってるよ」

離鏡は司音が永遠に自分に会いたくないことなど分かっていたが、どうしても玉魂(ギョクコン)を渡したかった。
「これを墨淵上神の口の中に置くんだ、これでもう君の心臓の血を使う必要はないだろう?」
すると白浅は冷笑し、すでに師匠は自分の心臓の血が必要なくなったと教えた。
「阿音(アイン)…俺たち、本当にやり直すことはできないのか?」

「翼君はまだこの老身にご執心なのね、それは捨てられたはずの老身が死に場所も探せず、
 今もこうして元気に生きているからでしょう?
 老身の心を翼君のものにできなかったから、こんな風につきまとうの?」
「阿音、君は俺がただ執着しているだけだと思っているのか?」
「私たち、今はこうして平和的に話しているけど、恐らく2度とこんなことはないでしょうね
 だから今日、はっきり言っておくわ
 …7万年前、私は確かにあなたのおかげで愛というものを知った
 初めてのことで恋の達人じゃないし、自然とつれない態度だったり、受け身だったかもしれない
 でもあなたへの愛情は本物だった 
 あなたも知っている通り、当時、私たち両族間は対立していた
 だからあの頃、私は毎日、考えていたの
 あなたに嫁ぐために、どうやって父と母を説得しようかって
 当時、良い理由を思い付いたことがあったわ
 うきうきして絹布に書いたっけ、忘れてしまうのが心配でね
 今になって思えばホント、笑っちゃうわね
 でもあたなは私の愛情が最も高まった時、頂門の一針(※)をくれた
 …あなたが知っているのは私がさっさと諦めて出て行ったことだけ
 その裏でどれだけの悲しみや苦しみがあったことか
 あの時は師父が仙逝して魔が差したのね
 玉魂を借りようとあなたに会うため大紫明宮へ行ったわ
 あなたには永遠に分からないでしょう?私がどれほどの勇気を奮い立たせて行ったのか
 永遠に分かるわけないわ、あなたが私をどんなに落胆させたかを…」

つづく

※楽不思蜀=楽しさのあまり帰るのを忘れること(洛陽に移された劉禅が蜀を思い出すかと聞かれ「ここが楽しくて蜀を恋しく思わない」と答えた故事から)
※頂門の一針=当頭一棒(人の急所をついて強く戒めること、急所を押さえた教訓)

( ๑≧ꇴ≦)やっぱりだめだ~皇帝がwww





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最終更新日  2020.03.22 16:26:38
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