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2022.01.26
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传闻中的陈芊芊 The Romance of Tiger and Rose
第22話「夫の御し方 教えます」

陳楚楚(チンソソ)は芊芊(センセン)の暗殺に失敗、林七(リンシツ)が生きていると知った。
命からがら戻って来た刺客の話では芊芊たちが蘇子嬰(ソシエイ)を捕え、玄虎城に向かったという。
「すぐ追うのよ!」
その時、裴恒(ハイコウ)が現れた。
城主はすでに花垣城の民に芊芊の死を布告し後継者は楚楚と決まったようなもの、裴恒は楚楚がなぜまだ芊芊を狙うのか分からない。
しかし芊芊が生きている限り楚楚は安心できず、護城軍も裴恒から取り戻すと挑発した。

夫と合流した林七と別れ、芊芊たちは客桟で一休みすることになった。
一足先に独りで2階へ上がった芊芊、すると驚いたことに花垣城の戯作者御三家がいる。
「先生たち!どうしてここに?!もう会えないと思っていたわ!」
「少君にどうしても同行するようにと…」
実は韓爍(カンシャク)は芊芊が寂しくないよう3人を呼んでいた。
「おめでとうございます、数々の危機を知恵で乗り越え、結末まで生き残りましたね」
「先生たちの知恵のおかげで幸せをつかめたのよ~」
陳小千(チェンシァオチエン)は相談に乗ってくれた3人に感謝したが、戯作者たちの物語の感想を聞いているうちにはたと気づいた。
「ちょっと待った!…全部、分かっていたの?林檎、蜜柑、甘蕉の正体を?」
その時、ちょうど韓爍が階段を上がっていた。

韓爍は偶然、小千と戯作者たちの話を耳にした。
先生たちが言うにはなぜか小千は人々の事情を把握、誰も知らない秘密を知り、いつも先々のことまで予見していたという。
「それって…皆は物語の中にいて、私だけ外にいるみたいってこと?」
ウンウンウン…ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ<まさか神仙の化身ですか?!
「何とでも呼んでw…確かに林檎は楚楚で蜜柑は私、もちろん甘蕉が韓爍よ
 物語は私が書いたの、先生たちも自分の戯作に入れば私と同じ立場になる」
「つまり…若城主が我らを創り出したのですね?」
3人は思わず立ち上がり、創造主である芊芊に敬意を表したが、その時、給仕が階段で止まっている韓爍に声をかけた。
小千が驚いて振り返ると、韓爍は怒って出て行ってしまう。

小千は韓爍を追いかけ、竹林でようやく引き止めた。
小千がまだ隠し事をしていたと深く傷つく韓爍、すると小千は話したくても復讐に駆られた韓爍が耳を貸さなかったと訴える。
「私を流刑に処したな?」
「私が書いた通り母親(ムーチン)や林七、陸鵬(リクホウ)が病や死に見舞われたからよ
 あなただけは助けたかった、でも母親は回復し、林七も無事だと分かって安心できた
 説明したくてもあなたは怒ってばかりで話を聞いてくれなかったでしょう?」
「私を楚楚に譲ろうと?」
「自分の想いに気づいてやめたわ」
しかし韓爍は納得できず、次々と追及する。
面倒臭くなった小千は呆れて帰ることにしたが、急に韓爍が腕をつかんで引き寄せた。
「…何よ?怒っているんでしょう?」
「ただ…すごく驚いただけだ、でも何度も騙された理由は分かった」
韓爍は小千の自分への愛が本物だと確信できただけで十分だと笑った。



その夜、2人は竹林で暖をとりながら語り合った。
小千の職業は″脚本家″と呼ばれ、戯作者と同じような仕事だという。
この世界は小さな草木1本まで小千が創ったもの、どうりで登場人物に詳しいわけだ。
「…つまり私は物語の人物に過ぎないのか」
「そんなことないわ
 架空の人物しかいないと見くびっていたけど、私が書いていない喜怒哀楽を誰もが持っていたもの」
するとこの話を裴恒が知らないと分かり、韓爍は勝ち誇ったように2人だけの秘密だと喜んだ。
「で結末はどうなる?」
「元の脚本では楚楚が城主になって、太陽と月が輝き、天の門が開くの
 でもそこまで書いたらこの世界へ来ちゃって…だから多分、天の門が開いたら帰れるはず」
韓爍はいつか小千がいなくなると知り、急に強がってみせた。
「君がいなくなったら玄虎城で300人の妻妾を迎えて毎日、相手を替えるさ」
「じゃあ…残りの65日は私にくれる?」
小千は愛する韓爍のため、この世界に留まると決めた。

韓爍は芊芊を連れて玄武城へ帰った。
しかし男が主の玄武城では立場が逆転、芊芊は城主夫人との宴席で招待客たちから散々、嫌味を言われてしまう。
あの林七さえ借りて来た猫のようだ。
面白くない芊芊は居所へ戻るとすぐ荷物をまとめて花垣城に帰ると騒ぎ出した。
すると侍女が現れ、里帰りするなら″女徳″を100回、書写する掟だと伝える。
「もういやぁぁぁぁ!」
「どうした?」
そこへちょうど韓爍がやって来た。
梓鋭(シエイ)は玄虎城の者が若城主をいじめたと訴え、今は写生を強要されたと嘆く。
そこで韓爍は早速、筆を持ち、自分が代わりに書いてやるとふざけて和ませた。

侍女たちは寝支度のためお湯を運んできた。
玄虎城では当然、夫人が夫の足を洗うが、韓爍は侍女たちを下げて自ら芊芊の足を洗い始める。
「ねえ、もういいわ、侍女たちは下がったから」
「…辛かっただろう?」
韓爍は黙って芊芊の足に湯をかけると、芊芊は韓爍の気遣いに胸が熱くなり涙してしまう。
「あなたは花垣城で何も成し遂げられず、私というお荷物までいる…城主に怒られたでしょう?」
確かに城主は何の手柄もなく戻ってきた息子に辛辣だったが、韓爍は何も言わない。
芊芊はそんな韓爍を安心させるため笑顔を見せた。
「たかが玄虎城、たかが親虎よ、この小千には棘があるんだから」
「そうだ、君は最強だな、ふふ」



一方、城主は夫人に足を洗ってもらっていた。
しかし息子が花垣城の女の足を洗っていると報告を受け激怒、思わず地団駄踏んでたらいの湯をぶちまけてしまう。
夫人は驚いて飛び上がり、夫を睨みつけた。
そこで熱い湯をたらいに入れ直し、夫の足を強引に浸ける。
( ・`ω・´)<あら熱かったかしら?
( ̄▽ ̄;)<いっいいえ…

翌朝、大臣の夫人たちが芊芊を訪ねた。
また嫌がらせかと思ったが、驚いたことに″夫の御し方″を教えて欲しいという。
実は昨夜、芊芊が韓爍に足を洗わせていたと噂の的になっていた。
侍女たちも芊芊を羨ましがり、良き夫の捕まえ方を指南して欲しいという。

芊芊は夫を御すことは己を御すことでもあると教えた。
夫婦双方が自分自身を把握し、互いに尊重すべきだという。
(  ̄꒳ ̄)<まさか私が恋愛のエキスパートになるとはねえ〜韓(ハン)先生に見せてやりたいわ
そんな芊芊たちの様子を城主夫人がそっと見ていた。

芊芊は韓爍と一緒に祝宴に招かれた。
甲斐甲斐しく芊芊の世話を焼く韓爍、苦々しく見ていた大臣たちは最近、妻たちの様子がおかしいと愚痴をこぼし始める。
「誰に惑わされたのやら…」
そこで城主は芊芊に大臣たちの問題をどう解決できるか聞いた。
芊芊は家事や子育てから両親の世話まで引き受ける夫人たちに感謝も伝えない大臣たちに呆れ、これではただの使用人だと指摘する。
しかし大臣たちは女に出来ることなど他にはないと笑った。
「政務もできます」
城主は大口を叩いた芊芊に少子化を解決できるか聞いた。
すると芊芊は花垣城と玄虎城の通婚を提案する。
通婚により文化摩擦による溝も埋まり、資源を交換できれば民の暮らしが安定して繁栄するだろう。
玄虎城の女たちはむしろ横暴な玄虎城の男より、優しい花垣城の男を好むはずだ。
芊芊の持論にぐうの音も出ない大臣たち、その時、城主がそこまでだと止める。
韓爍は思わず芊芊の言い分にも一理あると助け舟を出したが、城主は机を叩いて激怒した。
「(バン!)まだ言うか?!烏石の代わりに持ち帰ったのは女だけ…で、燃やせるのか?!」
( ̄▽ ̄;)<私は燃やせません…ハイ…

一方、花垣城では楚楚が次第に孤立していた。
城主は自分で選んだ将兵に警護させ、護城軍も今やすっかり裴恒を信頼している。
そんなある日、楚楚はようやく城主との謁見が叶った。
楚楚は母の歓心を買おうと愛想よく挨拶したが、そこへ芊芊を襲わせた刺客が連行される。
「全部、白状させたわ」
城主は妹を殺そうとした楚楚を激しく非難、姉に譲位させるため偽りの死で母と決別した芊芊を思うとやるせない思いだった。
しかし楚楚は反省するどころか、いっそう芊芊への嫉妬を拗らせてしまう。
「また芊芊…芊芊は常に正しく忠義を尽くし、私は悪行のかぎりを尽くしていると言うの?!」
城主は深く失望した。
実の娘のように育てて来た楚楚がまさか本当の娘の命を狙うことになろうとは…。
城主はついに決断、楚楚が亡き裴司軍の娘だと伝えた。



城主は裴司軍が娘に残した文と玉佩、おくるみを渡した。
文には確かに余命いくばくもない裴司軍が姉妹のような関係だった城主に娘を託すと書いてある。
こうして城主は当時まだ幼かった楚楚を我が子として迎え、かん口礼を敷いたのだった。
「でも私が育てたのはあなたの野心だったのね…」
楚楚に城主を継がせると決意した城主だったが、今の楚楚にはその徳はないという。

つづく


( ̄▽ ̄;)え__あっさり物語の人物ですって納得するのか?!





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最終更新日  2022.01.26 21:29:27
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