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林沖

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林冲より@ Re:後ろ足重心の思い出(02/24) S君、情報ありがとうございました。 周家…
S君        .@ また、関係無い話ですが この動画を見たことがありますか? https…
林冲より@ Re:また、関係無い話ですが(02/13) S君へ。 情報ありがとう。 すごいね、中国…
S君        .@ また、関係無い話ですが この動画を見たことがありますか? https…
林冲より@ Re:また、関係無い話ですが(10/29) S君、動画、楽しく拝見しました。 シュガ…
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西忍寺正面



唐獅子




私の通う武術の道場は、田園風景のひろがる山あいの静かなお寺です。毎週一回の稽古ですが、気持ちのよい汗を流させていただいております。豊かな自然、広々とした田畑、美しい山川、澄んだ空気・・・そんな中で稽古をしていると身も心も癒され、ストレスも洗い流されていくような思いがします。日々の生活に追われ、辛いこと、いやなことなどが積み重なって疲れ果てても、またあのお寺で、あの澄みきった空気の中で稽古するんだと思うと、また活力がよみがえってきます。お寺の名前は、西忍寺。300年続く浄土真宗のお寺です。私の師匠は、そこのご住職です。全日本中国拳法連盟の佐藤金兵衛会長から10年にわたって武術を学び、その全てを伝授されました。外柔内剛という言葉どおりのお人柄で、いつも穏やかな春風が吹いているような、そんな感じのする師匠です。いつも私たち門下生の悩みをきいていただき、様々な相談にものっていただいて、武術の師匠というよりは、人生の師匠といったほうがいいのかもしれません。もちろん、武術のほうは、我々が10年、20年稽古したぐらいでは、真似できないような技術を持っておられます。そのお人柄のように、技をかけられるとうららかな春風に身体を包まれたような感じがして、次の瞬間には絶体絶命の状態にさせられてしまう。私は30年あまり学び、様々な技を習得し、そこそこは使えるようになったと自負しておりますが、それでも、師匠のあの、うららかな春風を吹かせることができずにいます。このブログは、尊敬する師匠のお寺のことを紹介したり、稽古していくうえでいろいろ学んだこと考えたことなどを書いていくものです。
2026.03.26
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カテゴリ: 西忍寺道場
次は覧雀尾。

相手の右上段突きに対し、右手で切り上げるように受ける。
次は、相手の左上段突き。
こちらはその腕を左右の腕で挟むようにして受け、肘関節を決める。
そのまま懐に潜り込むようにして相手の左脇腹に斉を打つ。

相手の最初の右上段突きに対しては、左足を左斜め前に半歩進める。
ついで右足は半円を描いて一歩進める。
右足のつま先は相手の顔の方向に向かせる。

手の操作としては、右掌を捻り上げた状態で相手の右肘外側から接触する。
接触したら、右の「解剖学的嗅ぎたばこ盆」で小さく水平に円を描く。
そのまま右手の指先を相手の目に向けて突き出す。

斜め下から斜め上に、しかも途中でちいさなループを作りながら突き出す。
しかもこのちいさなループを作る力の発生源は、右手、右腕にあるのではなく、右肘内側に添えた左手にある。
これにより、相手は抵抗できなくなり、のけぞって動けなくなる。

なぜそうなるのか?

相手はこちらの動きも、力の発生源も、把握できなくなるからだ。
つまり、どの角度からこちらの右腕が侵入してきて、どのくらいの力がどこから出ているのかがわからない。したがって、いつ踏ん張ればいいのか、どのくらいの抵抗力を使えばいいのかがわからなくなる。
こうなると、相手の脳はフリーズしてしまい、力が入らなくなる。

斜めに切り上げるように受ける、この動きは、ある程度、武道や格闘技の経験者なら理解できるだろう。
しかし、途中でループが入ると、自分の予測できない動きになるので対応できない。
まして、右の「解剖学的嗅ぎたばこ盆」で接触するなんてことは、なおさら理解不能だ。

この小さな理解不能な動きは、相手の体をグラグラにする。
その上、目を狙われれば、腕は反応しなくても、首は反応して後ろに引かざるを得ない。
そこにこちらの重心を預ければ、相手はのけぞったまま動けなくなる。

これは、武術の原理原則を表している。

人は立体的な動きに弱い。
右から左に動く、あるいは左から右に動くものに対してはよく見える。
斜め、上下についても同様。
しかし、向こうからこちらにやってくるものに対しては、よく見えない。
見えないというか目は見えているのかもしれないが、脳が反応しにくい。

だから、子どもの頃、エスカレーターに乗るのが怖かったはずだ。
あちらからこっち、こっちからあっちに動くものの上に乗るのはとてもに苦手だと感じたはずだ。
しかし、何回もチャレンジしていくうちに脳が学習して、タイミングをおぼえて乗れるようになったのだ。
それが、途中で速くなったり遅くなったり、曲がったりねじれたりしたら、大人でも怖くて乗れないだろう。

同じようなことを相手に体験させること。
これが武術の技を掛けるということだ。

人は苦手な事でも学習しておぼえる。
だから、どんな技でも、何回も受けているうちにかからなくなる。

前後左右の直線的な動き
それに伴う螺旋の動き
円の動き

この外面的な動きには反応できるようになる。
しかし、力の発生源や力を発生させるシステムを変更されると反応ができなくなる。
なぜなら、見えないからだ。
こちらの体の内部でチョイスされたシステムが、今まで体験したことのどれなのか予測することは不可能だ。

ましてそのうえ、直線でもなく、螺旋でもなく、円でもない動きをされたら、もはや手も足もでなくなる。

たとえば、最近私が使っているのは「し」の字の動きだ。
これは直線でも円でも螺旋でもない。
相手にとっては意味不明な運動線だ。
この「し」の字を、立体的にいろんな方向に書くように手足を動かすと、相手の力は一層入らなくなる。

おっと、また話が長くなってしまったので、今回はこれで終わります。





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Last updated  2026.03.26 19:01:09
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