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2019.07.17
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テーマ: 読書日記(1996)
カテゴリ: 読書感想
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山山 [ 松原 俊太郎 ]


劇作家で1988年生まれのまだ若い著者の作品
「山山」
「正面に気をつけろ」
「戯曲の読み書きについて」
3つの作品が収録されている。
「山山」は岸田國士戯曲賞受賞作品。

【戯曲とは、登場人物と彼らが舞台上で行う行為によって
構成される】とネットで調べると書かれてある。

戯曲を読むのは、私にとって初めて。

「山山」「正面に気をつけろ」どちらも最初に確かに登場人物の紹介がある。
その後、ストーリーが始まる。
妻・夫・娘と会話が始まる。

登場人物の語りを読みながら、舞台を自分で作りあげていくのが
楽しい。

あとがきで著者が書いているが「山山」は3.11以降の
日本が背景になっている。
「正面に気をつけろ」は、第二次世界大戦後から現在までの
日本に背景を移した作品だと著者は語る。

実際に読めば、自ずと背景を感じることができるが
著者のあとがきを読んで、やはりそうだったのかと
納得できる。

私は、著者の「正面に気をつけろ」が個人的に「山山」より
好きなのだがその中で作業員は言う。

シアワセ トイウモノワ他愛ナクッテイイモノネ
ウツラウツラノ時間ヲ過ゴスコトワ シアワセダワ


このフレーズが私は好き。

そして「正面に気をつけろ」のラストには
<また終わるまた終わるために>という詩がある。

この詩を是非一行一行かみしめて読んでほしい。
言葉の重みを感じながら。
間を感じながら。

3.11以降の「労働と愛」をめぐり、
レジスタンスを鼓舞する山びこがこだまする・・・。

本の表紙裏に書かれた言葉通り、言葉がこだまする。
この作品は私にとって今まで読んだ作品とはかなり違う。
理解できない箇所もあるのだが、それもまた楽し。

戯曲を読みながら、舞台を感じることができる
そんな1冊。



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Last updated  2019.07.17 00:00:18
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