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2019.08.07
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テーマ: 読書日記(1996)
カテゴリ: 読書感想

82年生まれ、キム・ジヨン (単行本) [ チョ・ナムジュ ]

1982年生まれの主人公キム・ジヨン。
彼女が生まれて、大学を卒業し、就職し
やがて結婚し、出産を経験して子供を育てる。

物語は、彼女の人生を語っているのだがそこには
女性ということで受ける差別が赤裸々に
綴られている。

この本を読んで、韓国社会でいかに女性が
差別を受けてきたかを感じた。

私は1970年生まれ。
主人公キム・ジヨンとは1周り年齢が違うが
日本でも同じように私は差別を受けた。

大学は男女共学の有名大学に入り
就職はSEとして総合職についた。
大学でも会社でも男女の差別なく
普通に生活できた私。給与にも男女差はなかった。

しかし、25歳で仕事をやめ結婚してから私は
女性ということで差別を受ける。
結婚後、派遣で経理の仕事を始めた私だが
中小企業では大学を卒業した私がトイレ掃除をさせられ
高卒の男性は男性ということでトイレ掃除はしなくていいという。
私はすぐにこの会社を辞めた。
なぜ女性だからという理由でトイレ掃除をさせられるのか?
高卒の男性は仕事ができなくても男性というだけで
優遇された。

大卒で地方銀行に就職した友人は、就職して間もなくの
ある日上司に呼ばれた。
上司は彼女に鉛筆をさしだしてきたそうだ。
彼女は何のことかわからず聞くと
「鉛筆を削ってこい」と言われたそうだ。
大卒女性が地方銀行ではまだ珍しかった時代だ。
なぜ上司は自分で鉛筆を削らないのか?
大卒女性は鉛筆を削るために地元の銀行に
就職したわけではない。

某税務署にパートで働いたときなど
朝社員の男性たちにコーヒーを出すので10人以上の
男性たちのマグカップの絵柄をすべて覚えろという。
そして、Aさんは砂糖1杯、Bさんはブラック、
Cさんは砂糖1杯ミルク2杯のコーヒーと
それぞれの好みを覚えて10人以上の男性のために
毎朝コーヒーを淹れて机に配るようにと言われた。
私は朝男性たちにコーヒーを入れるために
一流大学を出たのではないと涙があふれた。

今、日本ではこんな会社があるのか知らないが
私が20代のころは会社での男女差別を感じて
何度も私は泣いた。

「82年生まれ、キム・ジヨン」この本にも
そんな女性蔑視が多数描かれている。
妊娠しても働くキム・ジヨンが電車に乗っていたら
「そんな腹になるまで地下鉄に乗って働くような人が
何で子供なんか産むのさ」と
知らない女性に言われる。

女性というだけで、大学まで行くこともできない時代があった。
大学に行っても、就職する先がない時代もあった。
結婚したら、女性だから仕事を辞めなきゃいけない
そんな時代があった。

これは韓国だけではなく日本でも同じことが存在した。
そして今もどこかで女性という理由で差別を
受けているかもしれない。

この本は、日本人にも是非読んでそして感じてほしい。

ちなみに韓国では映画化も決まったそうだ。
是非、映画も観てみたい。


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Last updated  2019.08.07 00:00:22
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