ハーブと一緒に私のスマートライフ

Free Space

ご訪問ありがとうございます。
横浜市在住のSumikoです。

自己紹介
北欧スウェーデンハウスでエコ生活を
実践している50代です。
中央大学卒業

お問い合わせはこちら！

シンプルスタイル(インテリア・雑貨) ブログランキングへ

ブログ村ランキングに参加しています。↓

にほんブログ村

お気に入りの雑貨やコスメがたくさん。

本の大好きな私は、楽天ブックスを利用。

著者は私と同じ今年50歳になる女性。
「精神年齢は、おそらくまだ中学生だと思う」
などと後書きで書いているが、
この本を読む限り素晴らしい才能の持ち主だと思う。

・くしゃみとルービックキューブ
・渦の蒐集
・空虚成分
・ママはコープに行っただけ
・夜のジョギング
・ヒエログリフの鳥
・蛾を呼ぶ

７つの作品があるのだが、どれもおもしろく
次を読みたいという衝動に駆られる。
こんな小説は久しぶりかもしれないと思いながら
作品を読んだ。

どの作品もかなり個性的だ。

【くしゃみとルービックキューブ】では、
一見関係ない２つが物語をつないでいくおもしろさ。
他人のくしゃみを録音するという面白い趣味の岳也。
しかし、「くしゃみは人間の真の性質が分かる」
なんて岳也はいう。

【渦の蒐集】では、真の渦を探し求める主人公。
福島のさざえ堂への一人旅で揚羽さんと出会い
揚羽さんの黒い手袋の謎を知る。

【空虚成分】は、父の墓石の上で目玉焼きを作ったら
父が現れるというなんともミステリアスなストーリー。
亡き父は、弟とボーリング勝負をして勝ちたいという。
娘である主人公は父の想いを叶えてあげるのだけど
ストーリー描写がとにかくうまい！

【ママはコープに行っただけ】は、かなりの短編小説。
短い小説の中に、母と娘の想いが詰まっている。

【蛾を呼ぶ】では、蝶と違って嫌われる存在の蛾を
主役にしているところが面白い。
主人公は、須橋さんという女性のお宅で大きな蛾に出会う。
そこで二人は蛾を通して仲良くなっていく様子が
描かれている。

この小説では、人は一人では生きていけない。
いろいろな人との出会いで人は生きているのだと
感じる。

それは、人間だけではなく、蛾やインコかもしれないけれど。

【ヒエログリフの鳥】は私が一番好きな小説。

主人公は、ロトが当たって大金を手にするんだけど
そこで彼女は今までの自分が幸せだったことを理解する。