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2021.09.03
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テーマ: 読書日記(1996)
カテゴリ: 読書感想



立教大学を卒業後、大手外食チェーンに勤務した経験から
「多店舗展開」をサポートする専門のコンサルティング機関を
設立した著者が、「のれん分け制度づくり」による
店舗ビジネスのノウハウをまとめた1冊。

昔のようなのれん分け制度ではなく
21世紀の現代版のれん分け制度の考え方や活用方法などを
紹介している点が興味深い。

コロナ禍の今だからこそ、社員には
独立心を身に着けることが不可欠だと著者は言う。

のれん分けに向いている会社、
のれん分けに向いている社員。
独立のために大切なシステムづくり。
全体マニュアル、契約書、ロイヤルティの考え方。
パートナーシップを維持していくコツ、
一生ものの「WIN-WINの関係作り」などを紹介している。

フランチャイズとの違いも本の中で明白にしているが
読んでいて実際はなかなか線引きが難しいような気がしてならない。

会社の事業拡大と社員の年収アップのために
のれん分けビジネスが向いているというが
この本はあくまで経営者に向けて書かれている。

独立者側の視点では少々厳しいことが書かれている。

独立後には独立者は何が起きても自己責任であること。
独立者の必要資金についても自分で調達するか
金融機関から借入するよう書かれている。
経営者としての覚悟をもたせるためだそうだ。

著者は、いろいろな案件に関わってきたので
実際の「のれん分け」導入により発生したトラブル事例を紹介している。
これはこれからのれん分けビジネスを導入しようとしている
経営者にはかなり参考になると思う。

日本は今まで「終身雇用」として
会社が社員の一生を面倒見ることが当たり前だった。
しかし、先が見えない時代の今、会社が
社員の一生を面倒見ることをコミットするのは不可能だと著者は言う。
だからこそ、社員の独立心を育む必要性があるのだと。

最後に独立直後は円満な関係でも
その関係が永遠に続くとは限らない。
だからこそ、本部は経営指導などを行い
独立者との信頼関係を維持していくことが大切だと。

のれん分けビジネスという考え方は
今後の日本の働き方として不可欠なのかもしれないが
実際にのれん分けに手を挙げる若者がどれくらいいるのだろうか?





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Last updated  2021.09.12 22:18:37
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