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2022.06.05
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テーマ: 読書日記(1996)
カテゴリ: 読書感想



「学校に行って勉強したい。先生になりたい」

チョン・ファシンの夢は叶わず。

珍島の貧しい家庭で生まれたファシンは、
女であるがゆえに学校に行くこともできず
嫁に行けと言われる。

私自身、女として生まれたのでファシンの気持ちが
痛いほど理解できる。
私自身も女というだけで差別を受けた経験があるから。
だけど、私以上にもっともっとつらい思いをしたファシン。

15歳でインチョルと結婚し、日本へ行く。
日本へ行くことを夢見た少女だが、
日本での扱いは「牛並み」
そう、日本に働きにきた朝鮮人労働者の社会的地位は
農作業の労働力として使う「牛並み」だったのだ。

それでも、ファシンは反骨精神で一生懸命働く。
何が何でも日本で生きて成功しなければと
頑張るファシン。
日本人妻を欲しがる夫のインチョルは浮気癖がなおらない。
そんなインチョルに愛想をつかさず最後まで
一緒に暮らすことにもファシンの優しさを感じる。

私は山口県周南市(徳山市)の生まれだ。
だから、ファシンが過ごした防府市をよく知っているので
親しみを感じた。

朝鮮人というだけで、差別を受けた時代。
塩田労務者、農業、飴づくり、くず鉄屋などをして
一生懸命働いてお金を稼ぐ。

現代の若者たちに彼女のようなガッツがあるだろうか?
こんなに貧しくても、明るく逞しく生きることが
できるだろうか?


そうすれば人はあいさつを返してくれるだけではなく、
ありがとうを言ってくれる。


彼女の言葉がとても印象的だ。

日本に来ることを夢見た少女。
しかし、日本での日々は少女には耐えられないほどの差別。
それでも、子供たちのために一生懸命生きた朝鮮人女性ファシン。
彼女から学ぶことは多いと感じる。

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Last updated  2022.06.05 00:00:24
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