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2023.07.01
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テーマ: 読書日記(1996)
カテゴリ: 読書感想


この本は、東洋大学国際学部教授である著者が
東日本大震災を起点とする福島県いわき市のボランティア活動を
ボランティア・ネットワークの特徴と広がりの観点からまとめた1冊。

いわき市を舞台に展開したボランティア活動を以下の
3つに分けて紹介している

・震災と原発事故直後の状況と、市民による自発的な助けあい

・震災後に大きく成長した「いわきオリーブプロジェクト」と
「天空の里山」について当事者への詳細なインタビュー

・ボランティア活動から生み出されたボランティア・ネットワークの特徴について
ソーシャル・キャピタルを用いての考察

東洋大学の学生たちと一緒に行ってきたボランティア活動の中で
震災直後の市民による活動、プロジェクト・リーダーの特徴、
参集するいわき市内外のボランティアにおける信頼関係の深化
新たなつながりの生成を当事者の証言とともに描いている。

第一章では、地震津波そして原発事故時の
状況を証言者が語っている。
人間の記憶は年数とともに消えていくからこそ、
当時の証言を読み当時を思い出すことの大切さを感じる。

さて「スーパーボランティア」の男性がテレビなどで放送され
ボランティアという言葉を耳にするようになって久しい。
しかし、当時東北におけるボランティアに対する認識は
低くボランティアを受け入れない、あるいは他人の施しを
受けたくないという地域もあったそうだ。

さらに東電の賠償金に対する不公平さも
地域住民たちの軋轢の元になっている。

しかし、オリーブ、オーガニックコットンを通して地域活性化を
行うために立ち上がった人たち、そしてNPO、企業、大学からの
多くのボランティアによる活動、ネットワークの広がりが
新しいつながりを生み出したことが理解できる。

ボランティア活動に興味のある学生、社会人、
そしてなかなか活動はできないが興味があるという都会に住む
人たちにぜひ読んでほしい。







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Last updated  2023.07.01 00:00:23
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