愈々庵気まぐれ日記

愈々庵気まぐれ日記

2020.10.14
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66年前の​​​大学時代第二外国語としてドイツ語を選択した。
当時一般教育担当教員の多くは旧制高校の先生たちで、皆個性の強い高い
見識を持った人たちであった。私のドイツ語の先生は言語学者というよりは
ドイツ哲学者で個性のある方であった。
前期で一通り文法(と言っても単語の語尾変化だけ)を習い、9月から
「さあ諸君これからは太平洋を犬かきで泳ぐようなものだが」と言って
文豪ヘルマンヘッセの”Aus meinen Kinder Zeiten”(私の少年時代)
という本を読まされた。それが終わると「諸君よく頑張った、
今度は科学の本を読もう。私は科学は全く分からないので今度は君たちが先生
ただ文法上のことは一緒に考えよう」
と言って指定されたテキストは高名な物理学者HelmhorzのFrankfurt大学と
Hedelberg大学での講演録であった。
題名は” ​über Eis und Gletscher"​ ​(氷と氷河について)というもの。


この時以来私は氷河と言うものに強い興味を覚えていた。後年スイスや
アラスカ、カナダなどを旅した時、務めて氷河の景色を楽しんだのこのためである。

1984年の夏休みを家族と共にドイツで過ごす機会が有った。
知人にスイスアルプスでお勧めどころを聞くと即座にEggishorn だと言った。
聞いたこともない山であった。そこからはアルプスで一番大きなアレッチ氷河が
真下に見え、さらにアイガー、メンヒ、ユングフラウは勿論、天気が良ければ
マッタ―ホルンやモンブランまで見ることが出来ると教えてくれた。

下の地図で右下の黄色い線に沿って世界一遅い(Av. 36km/h)特急列車の
氷河特急が走るBernard線で、急行などとまらない小さなFieschという駅がある。
駅から10分くらい歩いただろうか、ロープウエイの駅があった。
道中多くのスキーペンションやシャレーが有ったが夏季ほとんど客は
いないようで閑散としていた。



今は知らないがその時はスキーシーズン以外は客がいないのだろうと思った。
ロープウエイの同乗者はみな巨大なテントと棒を担いでいた。
後でわかったことだが彼らはみなハングライダーであった。
私はこの時初めてハングライディングというものを見た。
ロープウエイを降りてほんの数分ガレ場を登り稜線に出ると、そこはもう
Eggishorn(2893m)の頂上で眼下に巨大な氷河が横たわっていた。



私の写真はもう色あせているのでGoogle Earthの360度写真をお借りすると氷河の先には
例の名峰三山がそびえ、美しい氷河の縞模様や所々氷河の中央部に巨岩が散らばっている
様子をっきりと認めることが出来た。それにしても美しい光景である。


下の写真で氷河の手前の尖がった山がEggishornである。



知人からはマッターホーンやモンブランが見えるといわれていたが望遠鏡を持参
しておらず、カメラもズーム機能を持っていなかったのではっきりとは確認できなかった。

実はこのブログをものしようと思ったのはGoogle Earth 添付の写真で見れば
ここから本当に見えるかどうかが確認できると考えたからである。
下の写真は左方がEggishorn の頂上である、したがってこれは空中写真ではない。



黒い矢印のあたりを拡大して中央下部の流れは眼下のアレッチ氷河末端である。
​​​​​​​​​そして上部中央左寄りにマッターホーンが、その右にモンブランの姿がハッキリ認められる。



私達もこれらの360度写真が撮られた頂上直下の岩場で昼食をとったが
その時確かにモンブランが視野に有ったことを確信した。



以上がEggishorn頂上から見えるヨーロッパアルプスの名峰である。
これが36年前の旅の再現とマッターホルン、モンブランへの思い出話であある。
そのスイスの後スイスのゴルナーグラートからマッターホルン、モンブラン直下
イタリア側のエルブロンネ峠から眺めたMonte Biancoの雄姿は忘れがたい景観である。
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Last updated  2020.10.14 15:24:30
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