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3月30日(土)日本フィルハーモニー交響楽団 第395回横浜定期演奏会 at 横浜みなとみらいホール指揮:小林研一郎ヴァイオリン:神尾真由子https://japanphil.or.jp/concert/20240330に行ってきました♪演奏曲目はモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番《トルコ風》 イ長調 K.219サン=サーンス:交響曲第3番《オルガン付き》 ハ短調 op.78(オルガン:石丸由佳)以下、音楽素人の感想です。素人にはこう聞こえるのね、と寛大な気持ちで読んで下さい。今回は火曜日に急に思い立ってチケットを買ったので、2階席の縦も横もちょうど真ん中くらいの席でした。舞台からはちょっと遠いかなぁ、と思ったのですが、オルガンは2階席からの方が良く見えるし音も正面から聞こえてくるので、1階席の左or右端よりはいいかな?という選択。演奏の感想は、言うまでもなく、どちらの演目も素晴らしかったです。とても久しぶりの神尾真由子さんは、遠目からではありましたが変わらず素敵でした。赤い花びらを散らしたような赤いタイトなドレスは妖艶でもあり、舞台の上にぱっと咲いたお花のようでした。演奏スタイルも音もかつてとちっとも変わっていませんでした!小さい繊細な音も後方席までよく届き、大きな音の時には足をガッと開いて踏ん張って力を込めていて、でも音は絶対に割れない。高い音もかすれずによく響く。バイオリンの音は人によって好みが異なるのだと思うのですが、私は、自分が好きな音を奏でるバイオリニストの音を聴いていると自然と涙があふれてきます。この日の演奏でも涙があふれてきて困りました。モーツァルトなので眠りやすいのか?とも思うのですが(私の隣の人はzzz...)、私は一音一音逃さないように集中して聴きました。実はモーツァルトちょっと苦手なのですが、神尾さんに演奏していただいたらどんな曲でもスーパーいい曲です。一つ後悔した点は、席が遠くて神尾さんのお姿がよく見えなかったことです。今回は上述の理由で2階席にしましたが、好きなソリストさんが出られるときはできるだけ前の席がいいですね。というわけで、これからは神尾真由子さんの追っかけをしよう!と心に決めました。サンサーンス交響曲第3番オルガン付きは、文句なく大迫力の素晴らしい演奏。オルガン付きを本物のオルガン付きで聴けたのは本当にラッキーでした。録音音源をスピーカーから聴いていたので、この曲の第一楽章からオルガンの演奏が始まっていることに気がついてなくて、第2楽章第2部マエストーソ-アレグロから始まっているとばかり思っていたのですが、第1楽章冒頭から始まっているのですね・・・。でもやはり、この楽曲のオルガンの醍醐味は第2楽章第2部の冒頭でしょうね。じゃーーーーん!と始まるインパクトは絶大。そして最後の一音のじゃーーーーん!それだけで(といっては演奏者の皆さんに失礼ですが)大満足でした。ただちょっとあれ?と思ったのは、オケの音楽の流れがあまりスムーズでなかったような気がしたこと・・・オケパートで音楽への没入感が今ひとつに感じられました。これは、座席の位置がステージから遠かったことや、私の聴力の衰えなど、「私の感じ方の問題」の方が大きかったのかもしれないのですが。オケの演奏会の時は座席がステージに近すぎるとオケ全体が見渡せなくてつまらないので今回は後ろ目の席にしたのですが、やっぱり1階席真ん中がいいんだろうなぁ・・・。アンコールは小林研一郎さん指揮の時にはおなじみの「ダニーボーイ」。そして私は知らなかったのですが、こちらもコバケンさんおなじみの、その日のラストの曲のラスト部分の再演。ダニーボーイは管楽器しか演奏しないので、オケ全体の演奏者が参加できるように配慮されてのことだそうです。最後のカーテンコールの時には、小林先生、舞台中を駆け回って各楽器パートの方々と握手をされてました。サービス精神旺盛な小林先生らしい♪クラシックの演奏会巡りをすると通帳残高がみるみる減っていって怖いのですが(苦笑)、経験にはなるべくお金を使いたいと思います・・・なので働かないと!
April 1, 2024
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ここのところずっと、気がつくとぼーっとして、私はなぜここにいるのか?これからどこに行ったらいいのか?何をすべきなのか・・・?などと考え始めては落ち込んで自分が嫌になって暗い気分になって・・・とネガティブスパイラルに陥っていたのですが。今日、何気なくYouTubeのお勧めを見ていたら、反田恭平 オルガン道場 (みなとみらいホール)なる動画がありました。https://youtu.be/6UcRozi2_7Y?si=3sIBkETAvN5jlDZhここ数年、耳鳴りが始まって以来ピアノの繊細な音が聴き取れなくなってきて、パイプオルガンの演奏に興味を持ち始めました。幸い、都内近郊には平日ランチタイムに格安で短時間のオルガンコンサートを開いてくれるコンサートホールがいろいろあって、ときどき聴きに行ったりしていました。この反田さんの動画は、みなとみらいホールのオルガン”ルーシー”を使って、オルガンという楽器の基礎から解説してくれています。オルガンに興味を持ち始めていた私には勉強になることが盛りだくさんでした。まぁ、それはそれとして。そんなこんなで、「そういえば、みなとみらいホール、せっかく改修工事が去年終わったのに、全然行ってない」などど思い出し、みなとみらいホールのオルガンコンサートについて調べてみました。そしたらやはり、格安のお値段で定期的にショートコンサートが予定されていて、4月から行ってみようかなぁ、などと思いを巡らしていたのですが。みなとみらいホールのHPをいろいろ眺めていたら・・・え?今週末に、指揮 小林研一郎、日本フィルハーモニー交響楽団が神尾真由子バイオリンのモーツアルトとサンサーンスのオルガン付き交響曲を演奏するですって?!え?え??私を魅了するキーワード、”神尾真由子のバイオリン”、”小林研一郎指揮”、”サンサーンスのオルガン付き”、”みなとみらいホール”、と4つも揃っていたら、もう行くしかないじゃないですか。神様が呼んで下さったようなものです。神尾真由子さんの演奏との出会いはこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/tanuchan/diary/200708230000/コバケン(小林研一郎)さんの指揮との出会いはこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/tanuchan/diary/200903220000/みなとみらいホールの魅力はこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/tanuchan/diary/201804280000/わずかな望みをかけてチケットを探してみたらまだわずかに残ってたので、即断即決でチケット即買い。そうしたら、不思議なことに、これまで脳内を駆け巡っていた「私はなぜここにいるのか?」とかいううつうつとした悩みがぱぁっと吹っ飛んだのです。美しい音を聴きに行くためにここにいるに決まってるじゃない!!そして自分のまわりの世界がぱぁっと明るくなって動き始めた気がしました。私がここにいる理由、私が働く理由は、美しい音を聴きたいから。またしても、生きる理由をみなとみらいホールに再発見しました。コンサートについては、後日、備忘録としてレポを書きます♪2024年3月30日日本フィルハーモニー交響楽団 第395回横浜定期演奏会 at 横浜みなとみらいホール指揮:小林研一郎[桂冠名誉指揮者]ヴァイオリン:神尾真由子https://japanphil.or.jp/concert/20240330
March 27, 2024
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先月末のことですが、角野隼斗(かてぃん)ピアノ、下野竜也指揮の日本フィルハーモニー交響楽団演奏会に行ってきました。皆さま既にご存じのように、角野さんは、開成中高、東大工学部OB、大学院在学中に2018年ピティナ特級グランプリ受賞、そして2021年ショパンピアノ国際コンクールで三次予選出場。それでいながら、Cateen(かてぃん)としてジャンルを問わないピアノ演奏を披露する大人気YouTuberという、なんだかもう、天は一人に何物を与えるんですか?というお方です。我が家のように、中学/大学受験のためにすべての習い事を中断/断念、みたいなことをせずとも、いくつもの最難関をさらりと乗り越えていく才能は、うらやましいなどという次元を超えて、単純に「すごい・・・」という言葉しか出てきません。さて、そんなかてぃんさんですが、ショパンコンクール以降、彼の演奏会のチケットなんて取ろうと思っても取れるものじゃないと、チケット争奪戦に参戦することすらすっかり諦めてたのですが。ある日、うちの実家のリビングに区の広報が落ちていました。片付けようと思ってちょっと裏返してみたら、なんとそこにかてぃんさんのお写真と演奏会のお知らせが。その週の週末がチケット発売予定日。区の公会堂だからチケットが安い・・・これは天啓?そこで、チケット争奪戦に参戦してみようと思い立ったのでした。チケットのオンライン発売開始日当日。10時からの発売開始に備えてすべての環境を整えてPCの前に待機。接続チェックを何度もして、いざ、10時を迎えました。ところが、10時を過ぎた途端ネットがつながらない!それでも2,3回トライしたらあっさりつながって、え?楽勝??と思いながらチケットを買う手続きを進めていったのですが、どこかの操作を間違えて座席が自動選択になっていて、取れたのは2階席の前の方でした。えー、座席は選びたいなぁ・・・と思い、もう一度戻って座席選択の画面に入ったところで不思議なことが起きました・・・座席が選択できない。なぜだ??何度か操作を繰り返したのですが、座席選択の画面が出ない。え?と思って、もう一つ前の画面に戻って確認してみたら・・・もうS席は完売していたのでした。ものの数分の出来事でした。小さいホールで座席数も少ない、というのはあるのですが、それにしても、ものの数分でS席完売・・・。10時からネット接続を開始していたのに自動選択で2階席が提示されたということは、1階席は1,2分で売り切れたということか、それとも別ルートで事前確保してらっしゃる人たちがいたのか。なぜ素直に2階席で我慢しなかったのかとか、もう、朝からどよんとした後悔の気持ちでいっぱいになりました。ただ、幸い、A席はわずかに残っていたので、A席を購入しました。小さいホールなので、2階席の奥の方とはいえステージがすごく遠いという感じではないだろうと、ちょっと気持ちを立て直して。当日はチケット完売。同年代を中心にお客さんには女性が多く、角野さんの人気を体感しました。演目はフィンジ:前奏曲 ヘ短調バルトーク:ピアノ協奏曲第3番Sz,119ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」日本フィルの演奏は初めてだったのですが、下野竜也指揮のオケの演奏もとても素晴らしかったです。特に最初のフィンジの前奏曲は5分という短い作品ながら、切なく美しい曲で、演奏会終了後、「あの曲よかったよね」と他のお客さんの会話が聞こえてくるほど。角野ピアノのバルトーク:ピアノ協奏曲第3番はもちろん素晴らしかったです。毎日あちこちでいろんな演奏会をこなしていらっしゃるのに、こんなに難しい曲もさらっと弾きこなしてしまうんだ、とあっけに取られました(^^;)ただ、座席が二階席の奥だったのでステージから遠く、ああ、ピアノ協奏曲だとピアノの音が小さいなぁ・・・と若干がっかりしたのですが。アンコールでは、YouTubeの持ちネタ(?)「きらきら星変奏曲 角野隼斗版」を演奏して下さいました。それがですよ・・・ホールの後ろの隅の方まで、小さい音から大きな音まで響き渡る、迫力の演奏で。え?協奏曲のときは遠慮してたの??超絶技巧かつ大迫力の「きらきら星」に、すっかり魂をわしづかみにされました(^^;;;)次はクラシックじゃない音楽のライブにも行ってみたい・・・ただ、チケット争奪戦に参戦できるだけの気力が私にあるかどうかがネックかもしれません。
July 21, 2023
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(前半の続き)後半はドビュッシーのベルガマスク組曲からスタート。4曲どれも美しかったのですが、やはりなんといっても「月の光」の美しさは別格でした。音がどこか別のところから鳴り響いているように感じられ、ステージに月の光が降り注いでいました。この曲は、祈りの曲だと実感しました。そして、そのあと、どういうわけかモーツァルトのピアノソナタ K.331「トルコ行進曲付き」でした。モーツァルトの遊び心あふれるステキな曲で、演奏ももちろんとても素晴らしかったです。ただ、オーバースペック過ぎる感じが否めない感じもしました・・・。小さい頃のムスメと一緒だったら、喜んだかな?と思うのですが。そしてそして、最後のシマノフスキ。これはもう、私にとっては、今回のリサイタルで最も良かったといっても過言ではないほどの素晴らしい演奏でした。私がシマノフスキという作曲家の曲と初めて出会ったのはブレハッチさんのCDアルバムでした。ポーランド(現ウクライナ)出身のシマノフスキの音楽は、単純に美しいだけではなく複雑な陰や憂いを感じます。今回演奏された12の変奏曲も、私の語彙力ではひと言で表せないほど変幻自在で美しく壮大な曲でした。ブレハッチさんはショパン弾きとして知られていますが、実はシマノフスキの曲の方が合っているのではないかと密かに思っています。ぜひ、シマノフスキの曲を広めていただきたいと思います。演奏終了後、会場が割れんばかりの拍手に包まれ、立ち上がって拍手する方々がどんどん増えていきました。アンコール1曲目はショパンのワルツ第7番。緊張感から解放されて、弾き慣れた曲をリラックスして演奏している感じがステキでした。そして、鳴り止まない拍手に何度かステージに出てきてお辞儀をされた後、ちょっと「しょうがないなぁ・・・」というお茶目な表情をされて演奏した2曲目は、定番の太○胃散プレリュード第7番。もはやこの曲は「これでリサイタルは終わりですよ」という合図になっています(^^;)でも、あのCM曲も彼の手にかかるとかくも美しく響くのか・・・という見本のような演奏でした。今回は上手側の4列目というピアノを間近に感じられる座席だったので、ブレハッチさんの表情がよく見えたのですが、それとともに、足元もよく見えました。そして初めて気がついたのですが、力を込めて鍵盤をたたくときに左足を一緒に踏みならしているのです。あれは、意図的なのか、無意識のクセなのか・・・?右足のペダルの踏み方もなかなか興味深かったです。最後に。音楽と政治をリンクさせることはあまりしたくないのですが、今回のリサイタルは、祖国ポーランドへの愛と隣国ウクライナの戦争に対する感情がにじみ出るような選曲と演奏だったような気がします。さらに、今回演奏されたドビュッシーの「月の光」は、2011年に収録されたCD「ドビュッシー/シマノフスキ」に、東日本大震災に思いを寄せて加えられたボーナストラックでした。なので、この曲は悲しみに暮れる人たちに向けた祈りの曲だと、私は感じました。終演後、自宅に戻ってNHKのニュースを見ていたら、折しも、ポーランドの高校生たちは銃の使い方を学んでいるという話題を扱っていました。ポーランドの方々にとって、隣国で起きている戦争は「明日は我が身」なのでしょう。ポーランドから遙か遠い日本で、美しい演奏を聴くことができる・・・平和であってこそ実現できる奇跡なのだと痛感しています。再びの来日が叶いますように。2/27(月)ミューザ川崎での演奏も本当は聴きたかったのですが、お財布と相談してがまんしました。行かれる方、楽しんできて下さい!
February 27, 2023
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ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル(2/25(土)サントリーホール)に行ってきました。今回も、超個人的な感想を勝手に書き連ねたいと思います。何の背景知識もない素人の”印象(勝手な思い込み?)”に過ぎないのですが、お許し下さい。前半はショパン、後半はドビュッシー、モーツァルト、シマノフスキという、バラエティに富んだプログラムで、クラシックにあまり馴染みのない方にも比較的聴きやすい選曲ではないかと思います。静かに厳かに始まった最初の2曲、ショパンのノクターンヘ短調と4つのマズルカは、ブレハッチさんの表情も固くピアノも温まっていなかったせいもあってか、私も音楽に集中するのがちょっと難しかったのですが(耳鳴りがあるので・・・)、ポロネーズが始まったとたんにエネルギーがはじけ感情が噴き出したような壮大な演奏になりました。いつもブレハッチさんのリサイタルで思うことですが、相変わらず「ピアノってこんなに大きな音が出るんだ」と再確認。ただし、今回はさらに、単に大きいだけでなく、まるでフルオーケストラのような音色の重厚さや豊かさが感じられました。前方の席でピアノが近かったため、降り注ぐ音に包まれて心が大きく揺さぶられました。ポロネーズは4曲演奏されたのですが、幻想ポロネーズ、軍隊ポロネーズと第4番ハ短調は、いつもよりもややテンポを落としてじっくりと重厚に弾いているように感じました。ところが、4曲目の英雄ポロネーズは一転して、いつもよりもややテンポが速く揺らぎがあったように思いました。感情がわっと噴き出したような演奏で、心が大きく揺さぶられて涙があふれました。ポロネーズとはまさに祖国ポーランドそのものを意味する言葉であり、この曲を選曲し、これまで以上に感情豊かな演奏となった(に聴こえた)のも、時局のなせる技なのかと思います。もしかしたら、それを受け取る私の思い込みなのかもしれませんが・・・。(後半に続く・・・)
February 27, 2023
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昨年11月にほぼ勢いだけでチケットを買ってしまったラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル2023今日、行ってきました!今回はチケット争奪戦に乗り遅れて、気がついたらチケット発売日の夜になっていて、半ばやけになって買ったチケットだったのですが、実は前から4列目という掘り出し物でした。なぜかそこだけぽかっと空いていて。しかも上手側だったので、手元は見えませんでしたが、演奏中の表情はバッチリ。しかも、普段なかなか見れないペダル操作までよく見えました。大音量も相変わらずでした。そして彼はやはり「癒やしの大天使」でした・・・・・・と長々と文章を書いたのですが、寝ぼけた勢いで消えてなくなりました・・・(T T)ということで、超個人的な感想文はまたいつか・・・(いつだ?)
February 26, 2023
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今日は、私がチケット争奪戦に出遅れてしまった、N響第1967回定期公演 ブロムシュテット指揮 ピアノ協奏曲イ短調(グリーグ)+交響曲第3番「広がり」(ニルセン)がNHK Eテレクラシック音楽館(21:00~)で放送されます。95歳の巨匠ブロムシュテットの芸術(3)〜北欧の名曲https://www.nhk.jp/p/ongakukan/ts/69WR9WJKM4/episode/te/K2NXPVZQ86/先立ちましてラジオで拝聴したのですが、やはりニルセンを逃してしまったのはなんとも悔しかったです・・・ホールで聴きたかった(T T)そして、ピアノ オリ・ムストネンによるグリーグのピアノ協奏曲ですが、別の意味で楽しみです。SNS上でささやかな物議を醸し、ラジオ放送を聴いたムスメと私が「どう解釈すれば・・・?」と悩んだ演奏。どのような演奏スタイルだとそのようなことが起きるのか?関心がある方は、おそらくNHKプラスでの見逃し配信もあると思いますので、ぜひ見てみて下さい。
November 20, 2022
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SNSで情報を入手し、11月12日(土)10:00~のチケット先行発売に備えて万全を期していたラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル2023年2月25日@サントリーしかし、その日の午前中、チケットのことをすっかり忘れてて・・・気がついたのは夜、夕食を食べているときでした。ああ、ダメじゃん・・・・・・・orzなんとなくいろいろとゴタゴタがあって、もういろんなことがどうでも良くなってて、もういいや、ピアノリサイタルの気分じゃないし・・・ウダウダと諦めかけていたのですが、その夜、さらにもっとストレスフルなことが起きて、ストレス解消にチケット販売サイトをのぞいてみたら、前方の席のチケットがかろうじて残っていたので、ほぼほぼ勢いだけでえいやっとチケットを買ってしまいました。実は、2月25日まで東京にいるかどうか分からないんですけど💦でもチケットゲットできたことに後悔はないです(涙)ミューザ川崎シンフォニーホール(2月27日)もすごく魅力的なホールで、買ってしまおうか!?と考えたのですが、その頃にはもう東京にはいないような気がするので自制しました・・・11月19日(土)から一般販売開始とのことです。
November 16, 2022
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前の投稿に続きまして。あまりの悲しい美しさに感傷的になってしまったN響定期公演:ブロムシュテット指揮 マーラー交響曲第9番でしたが、10月22日(土)に同指揮シューベルト交響曲第1番&第6番を聴きに行きました。ここで白状しますと、マーラーよりさらにひときわ輪をかけて、シューベルトとは全くご縁がありませんでした。あの『のだめカンタービレ』ののだめちゃんも言っていましたが、シューベルトは気難しくて仲良くなれないのです。ピアノ五重奏「ます」とか野ばらとか魔王とか、それくらいしか知りません。どちらかというと避けて通る感じでした。ただ、寝てしまってはもったいないので、一応、予習としてネットに上がっているマエストロ指揮ではない過去の演奏をちょこっと聴いてみたりしたのですが。うん・・・正統派なザ・クラシック。大丈夫かな?でも、マエストロの指揮ならきっと素敵な側面が見られるはず。そう期待して公演に向かいました。結論から申し上げますと、シューベルトって天才✨そして、その「天才性」を余すところなく引き出したマエストロの指揮の素晴らしさに、とにかくひたすら感動しました。マーラー交響曲第9番が人生の最終盤を表現した曲であるのに対し、この曲は若々しい生命の躍動感を表現していて、それを95歳のマエストロがとても若々しくエネルギッシュに指揮されたのには、とても驚きました。お怪我の影響を全く感じさせず、身体全体を使って力強く、またユーモラスな部分は軽やかに指揮されました。交響曲第1番と第6番は、あまり演奏会で演奏される曲ではないそうなのですが、シューベルトがそれぞれ16歳と20歳のときに作曲した曲で、ひたすら明るく若々しくエネルギーにあふれた音楽です。ただ、全体的な曲調としては、演奏の仕方によってはとても凡庸に聞えてしまいそう(”正統派なザ・クラシック”と表現したのはそういう意味でもあり)。第1番の冒頭などは、ネットで拾った音源で聴いたときもヘタをすると間延びした演奏になりそうな感じで「んー」と思いました。ところが。この曲がマエストロ・ブロムシュテットの手にかかると、音色豊かなキラキラとした音になりました。NHK FMのベストクラシックで放送されたときに解説としてご出演された舩木篤也さんがおっしゃっていたのですが、シューベルトの交響曲は同じフレーズが何度も繰り返されるので、やり方によってはのっぺりとした演奏になってしまうところ、ブロムシュテットは曲調を細やかに調節してメリハリを変えながら演奏する、とおっしゃっていました。なので、「堂々巡りではなく美しいらせんを描くような音楽」になっているのだそうです。それにしても、第1番などは、これを高校生が作ったのね・・・と驚くほど完成度が高く、どうやったら人生経験が少ない人間がここまで高度な音の重なりを築けるのか、とても不思議な気持ちになりました。そして、第6番なんかは本当にかわいらしいフレーズがたくさんちりばめられていて、聴いているだけで笑みがこぼれてきてしまうようなユーモアがあふれていました。初めてたった一回聴いただけなのに、今でも頭の中で特徴的なフレーズがくるくると止まらなくなって、ああ、それだけ印象的で素敵なメロディーにあふれていたんだなと、思い出をかみしめています。16日に拝見したときには少しお疲れが見られた気がしたのですが、この公演では指揮に衰えなどみじんも感じさせず、目にもはつらつとした光が宿っており、ひょっとしたらまた来年も来日していただけるのではないかという一縷の希望を感じました。10月26・27日のBプログラムを聴きに行かれる方がとてもうらやましいです!ぜひ演奏を堪能してきて下さい。私は26日のラジオの生放送で聴きます♪そうそう、音楽に対する印象がこれだけ良かったのにはもう一つ理由があります。少し人気度の落ちる曲目だったせいか、チケット争奪戦に出遅れたにもかかわらず1階席の前方中央よりの席が取れたのです。そうしたら、聞こえてくる音の反響の豊かさが全く違いました。オーケストラの演奏は音が大きいから、どこの席でも関係ないかな、と思っていたのですが、こんなに違うものかと驚きました。この演奏は10/28(金)くらいまではNHKらじるらじるのベストクラシック聴き逃しで聴くことができます。そして、Eテレのクラシック音楽館では11月13日に放送予定だそうです。シューベルト:交響曲第8番≪未完成≫&第9番≪ザ・グレイト≫ [ ヘルベルト・ブロムシュテット ]ヘルベルト・ブロムシュテット自伝 音楽こそわが天命 [ ヘルベルト・ブロムシュテット ]
October 25, 2022
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昨年に引き続き、今年も行ってきました、ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 N響定期公演!(この感想を書きたいがためにブログを再開しただろ?と言われても仕方のない展開)10月16日のAプログラム、マーラー交響曲第9番と、10月22日のCプログラム、シューベルトの交響曲第1番&第6番を聴いてきました♪今年こそはA、B、Cプログラム全制覇をもくろんでいたのですが、6月に飛び込んできたあるニュースに呆然・・・指揮者界の最長老ブロムシュテットが転倒、入院https://m-festival.biz/30929骨折されたとのことで、お年を考えると10月の来日はもう無理かも・・・と思っていたのですが、なんとなんと、スピード回復して来日されました。もうスーパーマンか不死鳥か・・・実はすっかり「もうダメだ」と思い込んでしまった私はチケット争奪戦に出遅れ、気づいたときには北欧レパートリー2曲のBプロは完売してました。かえずがえすも、はやとちりな勘違いに後悔・・・。でも、AプロブラムもCプログラムも、本当に素晴らしい演奏でした!(今、NHKらじるらじるのベストオブクラシックの聴き逃しでシューベルトを聴き返していますが、ラジオでも涙が・・・)で、ここからはいつものとおり、駄文による感想です。初めは10/16のマーラー交響曲第9番。これがですね、今年最初にマエストロのお姿を拝見した演奏会となるわけですが。両脇をお二人のコンマスに抱えられて指揮台まで歩かれて椅子に座って指揮されるお姿に、正直申し上げて・・・ショックでした。完全回復ではない状態で来日されたこと、お年を考えたら、もう二度と再び来日されることはないのではないか、これが最後の来日になるのではないか・・・そこへもってきて、マーラーが最後に作曲した「死」を連想させる第9番。プログラムの解説には「辞世の曲」とか「死にゆく人の最後のひと息」とかかかれていることに、それだけでもう私の心は感極まってしまいました。実は私、マーラーはあまり聴いたことがなくちょっと苦手意識が。一曲が長くて・・・お子ちゃまでスミマセン。その上、席が二階席の右端の奥。音響的にもあまり恵まれた席ではありませんでした。さらに午後2時開演、お昼寝タイム・・・。なので「寝ないかな」と不安な演奏会ではありました。なので、私の評価は音楽的には全く的外れになってしまうかもしれないのですが。少数の楽器の弱音で始まる交響曲冒頭、「あああ、音がバラバラ・・・」という感じがしました。古いホールの音響の具合、座席の場所、いろいろ条件が悪かった。マエストロのお姿も遠くて指揮の様子もよく見えず。ただ、全体的に死に瀕した人の呼吸の様子とも言われる音の強弱のリズムはとても見事に美しく表現されていました。だけど途中、うっかりうとうととしてしまいました・・・自分がベストコンディションでなかったことに後悔。しかし、第4楽章が始まるや、涙が文字通り滂沱(ぼうだ)のごとくあふれてきました。有名な第5番第4楽章のアダージェットを彷彿とさせる、というかそれを上回る美しさと悲しさ。マエストロのご年齢とご容態があいまって、「お願い、行かないで・・・」と思わずにはいられない祈るような感情がこみあげてしまいました。しかもマエストロ、楽曲が終わり指揮を終えられたあと、がっくりとしたお姿でずっと静止したまま動かれなかったのです。数十秒ほどのことだったのかもしれませんが、私には何分間にも長く長く感じられる時間でした。放送中なら事故レベルの静寂の時間。再び動き出されたときにはほっとしました。あとからSNSを確認したところ、第4楽章の終盤、マエストロは涙を流しながら指揮をされていたそうです。拍手は鳴り止まず、マエストロは不自由な身体をおしてコンマスお二人に支えられて何度もお辞儀に出てこられ、それでも拍手は鳴り止まず、最後はコンマスお二人だけが出てきて(笑)お辞儀をされてお開きとなりました。音楽的な評価はよくわかりません。ただ、本当に本当に、とても貴重な素晴らしい演奏会に参加させていただいたのだと、終演後もずっとずっと感動が続きました・・・(いまだに)。もう来日は最後なのかもしれない・・・ちょっと感傷的な気持ちにひたってしまった帰路でした。ただ、この感傷は、次の公演でくつがえされました・・・(続く)
October 24, 2022
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今日です!ヘルベルト・ブロムシュテット指揮によるN響第1939回定期公演 https://www.nhk.jp/p/ongakukan/ts/69WR9WJKM4/episode/te/Y3ML1YM4XQ/ヘルベルト・ブロムシュテット指揮 N響第1939回定期公演↑あわて者ゆえ、先週アップしてしまいましたが、今日が放送日です。魔法使いのマエストロが指揮する素晴らしい演奏です✨とても楽しみ♪
November 21, 2021
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本日 11月21日(日)Eテレで21時から放送予定です。(すみません💦あわてて一週間間違えて書いてしまいました!)ヘルベルト・ブロムシュテット指揮によるN響第1939回定期公演 https://www.nhk.jp/p/ongakukan/ts/69WR9WJKM4/episode/te/Y3ML1YM4XQ/実は10月17日(日)に東京芸術劇場コンサートホールで本物を聴いてきました。本当に本当に素晴らしい演奏でした。テレビでどれほど迫力が再現されるかわかりませんが、会場で聴いたニルセンの「交響曲第5番作品50」はあまりの迫力に感動で涙がこぼれました。ブラームスの「バイオリン協奏曲ニ長調作品77」もバイオリニストのレオニダス・カヴァコス氏の力強くも繊細な素晴らしい演奏と共に感動しました。どちらも一般的にはあまり有名とは言いがたい曲(本当はBプログラムのベートーベンの交響曲第5番「運命」を聴きたかったけど、日程があわず断念)だったのですが、その素晴らしさに魅了されました。それがマエストロ・ブロムシュテットの魔法の力なのです。ここからは、私の勝手な感想文です(^^;;;)神様であるマエストロ・ブロムシュテットを一度はこの目で拝見したい、と、何年か前からずっと願ってきました。ブロムシュテットのチャイコフスキー6番『悲愴』(October 20, 2014)去年の秋にN響との共演が決まっていて、絶対聴きに行く!と張り切っていたのですが、折悪しくも新型コロナで中止。昨年で御年93歳・・・もう来日はないか・・・と諦めていたのですが、本当にありがたいことに今年は開催となりました。コンサートなんてもう何年も先のことになるのではないかと悲嘆に暮れていたのですが、本当に本当にありがたく嬉しかった!当日、開場時間になると、オケの管楽器奏者だけが座っている舞台に、マスクをした小柄なおじいちゃんと大きい男の人が並んで入場、その後から弦楽器奏者の皆さんが入場・・・ん??誰??と思ったら、なんとブロムシュテットさんが奏者の先頭に立って入ってきていたのです。大きい男の人はバイオリニストのカヴァコスさん。そんな順番、初めて見ました(^^;)テレビで拝見していたマエストロはとても背が高く見えていたので、かわいらしい(失礼!)お姿にちょっと驚きました。ブラームス終了後も、オケの弦楽器奏者を先に退場するように促して、マエストロとカヴァコスさんがおしゃべりしながら退場(^^;;)。とてもほのぼのとした光景でした。マスクを取り演奏が始まると、まさに魔法の始まり始まり。最初のブラームスでは、共演のカヴァコスさんにお気を遣われてのことでしょう、手の先だけでひょいひょいっと指揮をしている感じでした。でもニルセンの交響曲になると曲が進むにつれてだんだんと身体の振りが大きくなり、終盤では舞台の上はその存在感だけが占めていました。私はマエストロの後ろ正面に座っていたので見えなかったのですが、当日会場にいらした観客の方々のSNSを見たら、曲のスピードが上がるごとに譜めくりの手が猛スピードで動いていたとか。近くで見たかった!ニルセンの交響曲は初めて聴く曲でした。現代音楽に分類される楽曲なので、私に理解できるだろうか?とちょっと心配だったのですが、そんな心配全く無用でした。作曲者が想定した曲のコンセプトは「戦争・闘い」。そのとおり、平穏で牧歌的な風景を思わせる始まりから混沌へと進んでいきます。第1楽章の終盤は、私の頭に浮かんだイメージが「脳内会議」(!?)。さまざまなメロディーラインが乱雑に入り交じりハーモニーが全く成り立たない曲想になるのですが、それがあたかも、さまざまな声や感情が頭の中を駆け巡り大混乱がぐるぐると渦を巻いている状態に思えました。ところがある時点で突然全てが調和して美しいハーモニーを奏で始めます。まるで突破口がぱっ!と開けて何かを悟る瞬間。神が見えた瞬間のようでした。どーんと迫ってくる音の迫力に、自然に涙があふれました。まさか現代音楽に落涙するとは。マエストロの、音楽についての深い解釈と指揮があってこその、素晴らしい感動でした。演奏が終わると、長い拍手が続き、禁断の(?)「ブラボー」も飛びました。ほぼ総立ちのスタンディングオベーション。コロナの影響か、マエストロ指揮のアンコールはありませんでした。だからこそだったと思うのですが、オケが早々に退場したあと、アンコールに応えてマエストロがひょこひょこっと出てきてニコニコしながら何度もお辞儀をして下さいました。なんというか、この偉大なマエストロに大変失礼だということは重々承知の上で申し上げますが・・・かわいかったその後、SNSで別の日の演奏会終了後の様子をアップしている動画を見たのですが、マエストロ、ご自分が舞台袖に引っ込まれた後、ドアのところに立って、団員の方々ひとりひとりにねぎらいの言葉をかけられていました。神様過ぎる・・・ますますファンになりました。御年94歳。世界中を飛び回られています。また来年も日本に来て下さい。万難を排してお待ちしています。
November 14, 2021
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大変に希有な経験をしたような気がします。演奏者の心理状態というのは演奏に如実に出るものなのだな、ということを実体験できた、と言う意味で、私にとって貴重な演奏会となりました。新型コロナが世界を席巻し、会場満席でのクラシックコンサート・・・しかも海外アーティストのコンサートの機会なんてもう来ないのではないか・・・と思っていたのですが、世界中の人たちの尽力であっという間に実現しました。ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタルhttps://www.japanarts.co.jp/concert/p917/昨日(10/28)、東京オペラシティで開催されたリサイタルに行ってきました。ブレハッチのリサイタルは5回目。もうそろそろ、「追っかけ」(ただし国内限定)を自称してもいいですか?(あ、まだですか・・・)なファン歴となりました。そんな私ですが、昨日のリサイタルは何というか記憶に残る別格のものであった気がします。演奏も性格も大変誠実で真面目な彼ですが、リサイタルの開演が15分遅れました。誠実な方なので、演奏を始める前に開演の遅れの理由を口頭で説明して下さったのですが、なにしろマイクを通さない生の声だったので全く聞き取れず。でも、見るからに憔悴しているというか、顔色が悪いというか、いつもの、演奏に臨むはつらつとした姿とはほど遠く。体調?大丈夫??な感じ。しかも、ピアノの前に座ってから演奏を始めるまで、背を丸め下を向き手を組み、しばらくじっと目をつぶり、なかなか演奏を始めない・・・。そんな姿、初めて見ました。最初の演奏曲はバッハのパルティータ第2番。CDにも収録されていない、初めて聴く曲。でも、2017年のリサイタル(October 8, 2017)で聴いたブレハッチのバッハが本当に本当に本当に素晴らしかったので、とても楽しみにしていました。が。音が・・・なんと言ったらいいのか、苦しそうに聞こえました。とても不安定な。ここからは私の妄想が多分に入った感想ですので、そう思って読み流して下さい。今回は演奏中の表情を見たい、と思い、下手側の前の方の席を取りました。前といってもさほど前ではないのですが、表情は見えました。そう、こんな時に表情がよく見える席を取ってしまった・・・とも言えるのですが、演奏中の表情も心なしか"辛そう"に見えました。開演が遅れた理由がなんであれ、何か苦痛を伴うような理由なのではないかと心配になりました。音が不安定と書きましたが、他の彼の演奏を知らない人が聴けば大変立派な演奏で何の問題もなかったと思います。ただ、彼のバッハは色彩豊かで生き生きとしていて、私が幼き頃格闘した灰色のバッハ=究極のツラい”練習曲”のイメージを一新するような素晴らしいもののはずだと思っていた私には、音が響き合わずばらばらに聴こえるバッハはとても奇妙でした。特に高い方の音が、いつもだったら丸く澄んだ音がポーンと飛びだしてくるのに、濁って潰れているように聴こえました。いや、そうじゃない、いつもの君はそうじゃない・・・何があった!?(T T)そうこうしているうちにバッハが終わり、一礼をして舞台袖に戻られましたが、一礼も歩く姿も弱々しく見え、もう舞台に戻ってこないんじゃないか?と心配になるほどだったのですが。そこはプロ。ちゃんと2曲目のベートーベンのソナタのために帰ってきてくれました。彼はショパンコンクール優勝で注目を集めることになったピアニストなのでショパン弾きだと思われているのですが、実は得意分野は古典音楽で、バッハやベートーベンを本当に感動的なほど彩り鮮やかに演奏します。なので、ベートーベンも楽しみにしていたのですが・・・再び、弾き始める前に背を丸めてうつむき手を組んでしばらくじっと目を閉じてから演奏開始。そしてやはり、精彩を欠くスタートになってしまいました。それでも、第2楽章の中頃あたりからピアノが温まってきたのでしょう、音が出始めて、演奏も少し安定したように聴こえました。そのまま第3楽章も無事に弾き終わりました。そして、その次のベートーベンの創作主題による32の変奏曲で、完全復活。ピアノも温まり、ご本人のメンタルもだいぶ落ち着いたのでしょう、演奏への集中力の高まりが見えて、素晴らしい演奏になりました。そうそう、それがブレハッチのベートーベン。インターミッションを挟み、後半のフランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」では、演奏前にうつむくこともなく、いつものとおり胸を張ってさっと演奏を始めました。この曲はもともとオルガン曲として書かれたものをピアニストのバウアーがピアノ用に編曲したものですが、ブレハッチの本領発揮で、ピアノからオルガンの通奏低音が響き、高音も濁りがなくいつものポーンと響く丸い音に。以前、ブレハッチはインタビューで、「ピアノで他の楽器の音を再現するように演奏している」と語っていたのですが、もともとオルガン演奏からスタートしている彼はオルガンの音をピアノで出すことにとても長けていて、この演奏ではまさに「本領発揮」。いつまでも聴いていたい美しい曲でした。CD出ないかな?最後のショパンのピアノソナタ第3番ロ短調Op.58は、先日のショパンコンクールでは何度も流れた広く知られた名曲で(多分、ほとんどのお客さんが楽しみにしていたのはこの曲)、私にとっては2006年のリサイタル(November 6, 2006)で衝撃を受けた曲だったのですが、おそらくもう何十回、何百回と弾き込まれた曲だからこそでしょう、安定の圧巻の演奏でした。強いて言えば、速いパッセージのところが少しスピード出しすぎてた感じがありましたが、ショパンコンクールから16年、技術力も高く成長され、一つのミスタッチもなく弾ききりました。16年たってもあいかわらず、音の大きさに驚き、技術の高さに感動する演奏でした。最後はほっとした表情でにこやかに丁寧に挨拶され、いつものブレハッチに。そしてアンコールとして演奏してくれたショパン ワルツ7番嬰ハ短調Op.64-2は、それは素晴らしい心のこもった演奏で、満場の拍手が響き続け、コロナ禍では禁断のブラボー(笑)まで飛びました。それにしても、前半のあの不安定な感じは何だったのか・・・まぁ、ピアノのリサイタルでは大抵、前半はピアノが温まっていなくて音が出ないんですが、それにしても。リサイタル終了後に、開演が遅れた理由がアナウンスされました。「ヨーロッパと至急連絡を取らなければならない用件があって、その返事を待っていたため」というようなことでした。でもひょっとして、と思ってSNSで情報を探したら、前の方の席に座られていたとおぼしき人がブレハッチ自身の冒頭挨拶の内容をツイートしてくれていました。どうも、ご家族の急病の知らせが入ったとか。公式な発表ではないし定かではありません。ただ、終演後の簡単なアナウンスも、プライバシーに配慮してのことだったのかと思います。いつも観客への心配りを大切にし音楽と誠実に向かい合うブレハッチがあれだけ動揺していたというのはそれなりの理由があってのことだと十分に理解していますし、そのような一面を垣間見れたというのは、ファンとしては一つの貴重な経験でした。苦しい心情にもかかわらず演奏を続けて下さったことを大変感謝しています。前半のバッハとベートーベン、本来はこのような演奏になる予定だったようです。『今年10月、待望の再来日!ラファウ・ブレハッチのインタビュー』https://www.japanarts.co.jp/news/p6322/お心健やかに残りの日程を終えることができますように・・・。
October 29, 2021
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今朝は6時頃に目が覚めてしまい、何度も何度もネットを確認したのですが、8時を過ぎても9次を過ぎても結果が出ない・・・どうなることかと思いきや、9時を少し過ぎたところで結果発表が始まり、タイミング良くリアルタイムで発表を見ることができました。小林愛実さん 4位反田恭平さん 2位本当に嬉しい結果となりました!The 18th Chopin Piano CompetitionThe winner of the 18th Chopin Competition!https://chopin2020.pl/en/news/article/437/the-winner-of-the-18th-chopin-competition!2位は2人だったのですが、反田さんのお名前は2番目に読み上げられたので、発表の瞬間、え?えー??っていう顔をされていましたね。ポーランド語での発表だったので、ちょっとわかりにくかったですね。6位までに入賞された方々はこちらです。1位 Bruce(Xiaoyu) Liu2位 反田恭平 Alexander Gadjiev(ソナタ賞) 3位 Martin Garcia Garcia(コンチェルト賞)4位 小林愛実 Jakub Kuszlik(マズルカ賞)5位 Leonora Armellini6位 J J Jun Li Bui(ポロネーズ賞該当なし)本来、ファイナリストは定員が10人のところ12人選出されていたので、入賞者も8人になっていますね。私が注目していたHao Raoさん、Hyuk Leeさんは入賞を逃してしまいましたが、まだお若いので今後に期待です。実は、まだBruce(Xiaoyu) Liuさんと小林愛実さんの演奏を聴けていません(TT)ずっとヒマだったのに、こんな日に限って仕事やら何やらかにやらで大忙し・・・(発表を待っていたので、朝、遅刻しそうになりました💦)今回は、演奏者が選ぶピアノのメーカーの闘いにも面白い傾向が。1位 Bruce(Xiaoyu) Liu(FAZIOLI)2位 反田恭平 (Steinway) Alexander Gadjiev(Kawai) 3位 Martin Garcia Garcia(FAZIOLI)4位 小林愛実 (Steinway) Jakub Kuszlik(Steinway)5位 Leonora Armellini (FAZIOLI)6位 J J Jun Li Bui (Kawai)なんと、スタインウェイの牙城を崩し、1位がイタリアのピアノメーカー ファツィオリ、そして2位と6位にカワイのSHIGERU KAWAIモデルが入ったのです!カワイには、ムスメが長年お世話になり、我が家のピアノもカワイなので、ファイナリスト12人のうち3人もカワイを選んでくれたことに感動しています。キラキラとした軽やかな音色のスタインウェイに対して、SHIGERU KAWAIは柔らかなぬくもりのある音色なので、ショパンには不向きなのだろうか?と思っていたのですが、カワイを選んでくれたファイナリストの皆さんは柔らかな中にキラキラを感じる音を出して下さっていて、ああ、カワイもいいなぁ、と思っておりました。ムスメが小さいときにカワイの楽器店にSHIGERU KAWAIモデルが置いてあって、まだ小1だったムスメが試し弾きさせてもらったことがあります。そのときのムスメの感想が「鍵盤が重くて弾きにくかった・・・」でした。私自身は弾かなかったのでよくわからないのですが、多分、このモデルを弾きこなすには力が必要なのではないかと思いました。なので、今回カワイを選んだファイナリストの皆さんは、このピアノでキラキラした音を出せるくらい、普段から力強い演奏をされるのだろうと思います。単なる想像です・・・あ、妄想かもしれません。間違ってたらごめんなさい💦今回、初めてショパンコンクールの長丁場の一端を一緒に経験させていただいて、本当にいろいろ勉強になりました。世界的コンクールは本戦に出場するだけですごい人で、セミファイナル出場でも天才で、ファイナル出場は超人で、上位入賞者に至っては神様なのだ、ということがよくわかりました。また、特に今回は、異色の経歴の方々がクラシックの裾野を広げて下さったことが、とても心強く頼もしく感じました。名古屋大学医学部の学生である沢田蒼梧さんは、惜しくも2次予選敗退ではあったものの、その後もしばらくポーランドに滞在しSNSでレポして下さいました。ワルシャワのあちらこちらでミニコンサートを開いたり、お友だちと旧交を温めたり、ワルシャワ医科大学附属病院を訪問されたり、コンクール実況中継をしてくれたり(ちゃっかり配信動画に映ってたり)、仲間思いでほんわか素晴らしいお人柄が忍ばれて(ユーモアのセンスも抜群で)、ファンになってしまいました♪東大工学部OBの角野隼斗さんは”かてぃん”として活動されている大人気You Tuberでもあって、ファン層も広く、クラシックやショパンは初めてといった多くの方々にショパンの素晴らしさを広げてくださいました。惜しくもファイナル進出はなりませんでしたが、おそらく、全く別の舞台で様々な分野で大活躍されること間違いなしのアーティストだと思います。『蜜蜂と遠雷』の中で、風間塵が「クラシックを野に解き放とう」としていた(と思う・・・うろ覚えでスミマセン)のですが、こうしたいろいろな背景の人たちが伝統あるコンクールに出場することによって、クラシックが箱の中から野に広がっていくのかもしれません。さて。ショパンコンクールとは関係ないのですが。今更いろいろ思い出すのです・・・。実は反田さんが演奏するピアノ協奏曲(多分、チャイコフスキー)を生で聴いたことがあったりするのですが、そのときのレポをこのブログに記録しておくのを忘れてたようで、どこを探してもないのです(涙)。自分の怠惰さにショック・・・。そして、先週末も憧れの神様ブロムシュテット指揮するN響を聴きに行って、それはもう感動して帰ってきたのですが、仕事やらなんやらかんやらがぎゅう詰めになっていて、ゆっくり振り返るヒマもありません・・・。そして10月末には、ラファウ・ブレハッチのピアノリサイタルに行きます!!ゲイジツの秋・・・。
October 22, 2021
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第18回ショパン国際ピアノコンクールが本日(日本時間10月19日未明)からファイナルを迎えます。ピティナ 第18回ショパン国際ピアノコンクール特集https://note.com/ptna_chopinショパンコンクールとは? (ショピニストへの道)http://www10.plala.or.jp/frederic3/competition/chopin_competition.html今年は本大会に進んだ日本人ピアニストが14名、しかも背景がバラエティに富んでいたことから、日本からの注目度が高い大会になってますね。NHKがアニメ「ピアノの森(July 8, 2018)」を放送したり、恩田陸 著「蜜蜂と遠雷(April 19, 2017)」の原作、映画ともに話題となったこともあって、NHKなどは解説番組をたくさん組んでいました。私もラファウ・ブレハッチの追いかけをするようになってから初めてのショパンコンクールで、わくわくしながらYouTubeにアップされる動画を見ています。日本人参加者は第2ステージにも8名、第3ステージにも5名が残り、最終的にファイナルには反田恭平さん、小林愛美さんの2名が出場されることになりました。あまりの日本人の多さ(嬉)で日本人参加者だけでも全ての演奏を聴くことができず残念ではあるのですが、2次予選から話題性のある方の演奏をちょっとずつ聴き始めて、今晩(日本時間未明)から行われるファイナルを待つばかりです。本来ならリアルタイムで見たいところですが、あまりにも真夜中過ぎて実行できそうにはありません・・・朝目が覚めたら結果が出ている、感じでしょう(TT)今回は、もうすでにたくさんの固定のファンがいる有名&人気日本人ピアニストがたくさん参加していて、ステージが進むごとに落胆の悲鳴が上がったようです。すでに超一流のスキルを身につけた人たちが「素晴らしいテクニックの上に何をプラスアルファできるのか」を競うという、なんだか凡人にはよくわからないレベルの闘いですから、その結果の理由がわからない、納得いかない、というファンの方々の気持ちも察するにあまりあります。私も凡人オブ凡人の一人なので音楽的にどうのこうのと解説できることは何もないのですが、これまで2005年ショパンコンクール優勝ピアニストの追っかけをして、今回たくさんの演奏を聴き、いろいろな方々の解説に目を通して、いろいろ考えて想像(妄想)してみたので、せっかくだから書きたいことを書いてみようかと思いました。個人の記録用ですので広い心で読み流して下さい。私はが注目したのは、大変話題性のあった反田恭平さん、角野隼斗さん、そして牛田智大さん。反田さん、牛田さんはピアノ好きの方なら知っている国内では超メジャーなピアニスト。一方、角野隼斗さんは、私は存じ上げていなかったのですが、東大工学部大学院卒、修論で東大総長賞受賞、現在、YouTube配信で大人気、アーティストとして芸能活動もされているマルチタレントな方です。ルックスもクールで知的なかっこよさがあり、天は一人に何物与える気だ?!とすら思います。さて、このお三方を中心に、第2ステージの演奏から聴き始めました。そして最初の悲鳴は第3ステージ進出者発表の時に上がりました。牛田智大さん、上に進めず・・・浜松国際ピアノコンクールで第2位からのショパンコンクールだったので、彼の表現力ならノーミス演奏であれば上へ進むだろうと考えていたのですが、実際ほぼノーミスだったのですが、そう簡単ではありませんでした。どうやらネット上では、何かの意図が働いて落とされた、という「陰謀説」が跋扈していたようです。でも、ご本人が敗因をきちんと分析しSNSで発表したので(そしてそれは私の感じていたちょっとした違和感の謎を解いてくれるぐらい合理的だったので)、騒ぎはおさまったようです。そして次の悲鳴が上がったのはファイナル進出者発表のとき。角野さんが上に進めませんでした。彼の人気はそれはそれはとてもとても大きく幅広く、ほぼほぼ「人気アーティスト」のジャンルに分類されるような存在なので、ファンの悲嘆はそれはそれは大きくて、SNS上の悲鳴を見ていてつらくなるほどでした。でも、そんな彼の演奏を客観的に分析するような解説もネットに上がったりして、なるほどな、と思うことしきりでした。以下、私がお二人の演奏だけでなく、いろいろな人たちの演奏を聴き、このコンクールの歴史などを聞きかじった上で思ったことです。このコンクールは「ショパンを正しく解釈、表現し世界に広める若手ピアニスト」の発掘が目的なのだそうです。なので、上手じゃなくちゃダメ、でも上手なだけではダメ、独自解釈も許容範囲を超えるとダメ、でも独自の世界観を表現できないとダメ、という、なんとも矛盾した能力を要求されることになるわけです。でもおそらく要するに、自分でもショパンを演奏し、たくさんのピアノの名手の優れた演奏を聴いてきた百戦錬磨の審査員の耳が「これこそショパン!」と判断した人が選ばれる大会なのですよね。基準なんてあってないようなもの。長きにわたるコンクールの歴史の中では、新しい解釈に意見が分かれて審査員が審査拒否したり、権威主義すぎて評価の公正性に疑問符が付いたり、いろいろあったようで、陰謀説も一理あることもあるのかもしれません。が、今回のコンクール、私が聞いた限りでは、ファイナリストに選ばれた方々には選ばれるなりの理由があるように感じました。素人から見たその「理由」とは、音に、より多くのヒトの心を動かす「力」があるか?ということかと。その「力」とは、普通は「ショパン」からは連想されないであろう「力強さ」だと思います。もっとわかりやすくいうと、音の大きさ。第1ステージから最後まで審査員がその演奏に涙を流し優勝が全会一致で決まったと言われているラファウ・ブレハッチの、コンクール優勝から1年後の生演奏を聴いたことがあります。このブログにもそのときの驚きが書いてあるのですが(November 6, 2006)、まさに「音の大きさ」に驚かされました。大きいけれど叩きつけるような潰れた音ではない非常にクリアだけど厚みがあるフォルテで、とにかく心も頭も揺さぶられっぱなしでした。そしてその力強いフォルテと繊細なピアノの音のメリハリの良さ。速いパッセージではたくさんの音の玉がコロコロと小気味よく転がるように、音量の変化は水が湧き上がって流れ出るように。ショパン自身がそれを好んだのかどうかはよくわかりませんが、この抑揚こそが人の心を捕らえて心地よく動かす力の源泉のような気がしています。そこを考慮すると、僭越ながら、角野さんの演奏は繊細で美しい演奏であっただけに力強さが足りていただろうか?ちゃんとホール全体に響いていただろうか?と不安に感じる部分もあり、牛田さんの演奏はちょっと音がぼやけてしまったかな?という印象が残りました(ご本人も音量の調節がうまくいかなかったとおっしゃっており・・・)。会場で聴くのと配信で聴くのとではだいぶ違いがありそうで。反田さん、小林さんの演奏は、一音一音に深みと重みがありメリハリも効いていて抑揚もしっかり付いていました。小林さんの第3ステージの最後の曲、プレリュード24番はまさに音の重厚さに圧倒されて感涙するような演奏でした。他のファイナリストの演奏も、やはり音の深み、重み、迫力、力強さが圧倒的でした(私的には韓国のイ・ヒョクさんの演奏が好き♪)。クリアなフォルテッシモ、響き渡るピアニッシモ・・・おそらく、超一流ピアニストでも簡単に出せる音ではないのでしょう。ここまでくると、誰が優勝してもおかしくないし、審査員の好みと声の大きさ(違)で決まるのでしょうか・・・。コンテスタントのみなさん、コンチェルト、楽しんで下さい♪私もとても楽しみです。えー、長いわりに中身がなくて、すみません・・・。
October 18, 2021
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小曽根真さんのWelcome to our living roomで告知されていたのですが、Tokyo Jazz Festival 2020が中止となってしまったのですが、その代わりにTokyo Jazz +plus として、たくさんの一流アーティストの演奏がyoutubeでライブ配信されています。https://tokyo-jazz.com/今日、一日目が終わってしまったのですが、明日も20時から開始です。(ライブ配信のみで、アーカイブはしないそうです・・・残念)どの演奏も素晴らしかったのですが、特にbig band のリモート演奏が本当に見応えがありました。各奏者一人ひとりが自宅で演奏して、それがひとつに合わさっているんです!小曽根真 feat. No Name Horses、すごく素敵でした。そして、狹間美保 m_unitの「ハービー・ハンコック maiden voyage medley」もとってもとっても素敵でした☆(ハービー・ハンコック80歳のバースデー記念編曲だそう・・・あらためて、ハービー・ハンコックいいなぁ・・・)5/24(日)も豪華メンバー。例年のTokyo Jazz Festivalでは、こんなにたくさんの一流アーティストが一堂に会することはないんですね・・・。いろんなアーティストを深く知ることができて、お得感満載。Jazz愛が一段と深くなりそうです。いつか生演奏を聴きに行きたいなぁ。
May 24, 2020
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これは本当に贅沢なことなのですが。ジャズピアニストの小曽根真さんが、毎晩21時から、ライブで演奏を配信して下さっています。小曽根真 Welcome to Our Living Room 〜 毎晩、自宅からコンサートを配信(Jazz Tokyo) (Jazz Tokyoの記事内にリンクがあります)医療従事者、ライフラインを維持するために働いている皆さまへの感謝を表するために行っているのだそうです。本物のJazzのピアノ演奏を、毎晩無料で聴けるのです。土日も。これ、すごいことですよ・・・。過去40回分ほどの動画がすべて24時間見放題聴き放題になっているので、私はここのところ毎日朝から、日々の仕事のBGMに聴かせていただいています。散らかった我が家の空間があっという間におしゃれになります♪Jazz好き、ピアノ好きの方はぜひ(って、そういう方々はもう知ってらっしゃるかな (^^))
May 19, 2020
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世界最高級のオーケストラのサウンドがタダで聴き放題になっています!ベルリン・フィルの映像配信サービス『デジタルコンサートホール』https://www.digitalconcerthall.com/ja/homeベルリン・フィルというだけで最高級のオケですが、それを振っている指揮者も、協奏曲を演奏するソリストも、神神々の演奏がタダで見放題ですよ!しかも、今、ベルリンフィルのコンサートマスターは、日本人バイオリニスト 樫本大進さん!映像の見応えはもちろん、音質の良いこと♪ブロムシュテット指揮のブラームスの交響曲第1番やマルタ・アルゲリッチのシューマンのピアノ協奏曲第1番、クリスティアン・ツィメルマンのブラームスのピアノ協奏曲第1番・・・などなど。泣けます。ムスメに教えてあげたら、「こんなにいい音聴いちゃったら、また生のコンサート聴きに行きたくなったよー」と。新型コロナ騒動に立ち向かう、人類の底力です。追記(2020/5/21):この無料公開はすでに終了しています。利用者登録(無料)すると、ときどき、無料で視聴できる一部のコンテンツの案内がメールで来ます
March 16, 2020
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行ってきました♪marasy piano live tour 20183年半前に初めて参加したまらしぃのライブ。まらしぃのライブに行ってみた♪去年の秋にも来てくれていたのですが、ムスメが大学受験生 at homeであったために、遠慮して断念。今年はムスメが家にいないのでどうしようか悩んだのですが(なんとなくがんばっているムスメに遠慮があったりして)、せっかくだから行ってみよう、と思い立ち、行ってきました。初回のライブと違って、去年、今年と大きなホールでの開催。ほぼ満席でした。大きくなってくれて、良かった♪またしても、若い人たちばっかりだったらどうしよう・・・?と恐る恐る行ったのですが、不思議なことに、小中学生連れのお母さんもたくさんいて、ちょっと安心(正装しているお子さんたちもちらほらいたので、ひょっとしたらヤ〇ハとかピ〇ィナの動員があったのかもしれませんが)。でも、「東方プロジェクト」という言葉に反応する太い声も聞こえてきたりしたから、観客層は広かったのではないかと思います(それとも、小中学生のお父さん世代!?)。最初の一曲は「Iris (いつまでも白い羽根)」春に放送されていたドラマ『いつまでも白い羽根』(2018.4.8)の主題曲でした。ドラマ自体も好きだったので、曲とともにいろいろなシーンがよみがえりました。いつもは、ピアノの音をマイクで拾ってスピーカーから演奏を流しているのですが、今回は生ピアノ演奏もしてくれました。トークは若干滑り気味ながら(^^;)、旺盛なサービス精神は相変わらずで、大きなスクリーンにいろいろな映像を映しながら、怒涛の如く演奏が続きました。あんなにたくさん弾いて、汗一つかいていない感じなのが、すごい!私も音に合わせてストレス発散!しかもステージが広いので、ちょっとした動くステージのサプライズもあったりして。最後の最後まで、サービス精神爆発のステージでした。それにしても、ムスメの大好きな「アマツキツネ」に涙し、ムスメがよく弾いていた「千本桜」に涙し、聞きなじみのあるすべての曲で胸がきゅーーーんとなり・・・やっぱり一緒に来たかったーーー。というわけで、ちょっとお高めでしたがムスメにお土産を。考えてみれば、まらしぃのライブはチケット代が4500円。このホールで開催されるリサイタルのチケットは、普通、1.5~2倍くらいの値段がするので、多少グッズを買っていかないと採算が取れないんじゃないか?と、心配になって。通常のチケット代になるくらいのお土産を買いました。エコバッグは、日比谷野外音楽堂の10周年ライブのグッズの再販。実はムスメ、行きたかったのに行けなかったらしく…次は、ムスメと一緒に、東京の良質なホールに聴きに行きます♪(でも、ご当地サービスも面白いから、また一人で地元ライブも聴きに行こうかな)
November 12, 2018
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あの感動からもうすぐ一年・・・最近ふと、「あれ?なんでこのCD持ってなかったんだっけ?」と気づきました。ショパン名演集 [ ラファウ・ブレハッチ ]視聴できるサイトで視聴してみて、やっぱり「なんでこれ買ってなかったんだろ?」と思って、そのまま衝動買い。ラファウ・ブレハッチが2005年のショパンコンクールで演奏した全曲が収まっています。その曲数たるや小作品18曲、協奏曲1曲、ソナタ1曲。合計2時間強。CDのカバージャケットの裏に授賞式のときの写真があったのですが、目の下のクマが痛々しく・・・ショパンコンクール優勝って、トライアスロン選手並だなと勝手に想像しました。そして、あまたのコンテスタントたちがずうっとショパンの曲を弾いているのを、延々聴いている審査員の皆様の心中を察しました。確か『蜜蜂と遠雷』にそんな審査員のグチが書いてあったような・・・。だからこそ、ブレハッチの演奏は、会場にいた人たちの目を覚ましたことだろうと、CDを聴いて感じました。以前、ブログに「ブレハッチのショパンコンクールでの演奏には、一次予選から審査員が次々と涙し始め、その涙は優勝を決めガラコンサートに至るまで続いた、という逸話が残っている」と書いたことがありましたが、さもありなん。決勝の演奏『ピアノ協奏曲第1番』は、本当に感動的でした。私の気のせいかもしれないのですが、オーケストラが、最初はごく普通に演奏を始めているのですが、演奏が進むうちにオーケストラの熱意がどんどん高まっていっているような気がしました。このピアノ演奏にふさわしい演奏を、という情熱というか喜びというか・・・。実は第一楽章ではブレハッチの演奏に何カ所かミスタッチがありました。いつも最初は固いんですよね。それが、第二楽章、第三楽章と進むにつれて、ピアノとオーケストラが見事に溶け合っていくのです。CDを聴いているだけなのに、感動で涙が出てきました。第三楽章は、オーケストラの演奏が終わる前に、ピアノパートが終わったところでブラボーと拍手の嵐が巻き起こり、なんか映像が見えてきて、ああ、本当に素晴らしい演奏だったんだな、ということが、CDからでさえ伝わってきました。いいなぁ、この会場にいた人たち。でも、私も聴いたんだな、と、ふと思い出しました。このCDにも収録されているピアノソナタ第3番Op.58。ショパンコンクール優勝直後の初来日時に。日本で一番最初に(^^)ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタル 2006.11.6第四楽章の、「さぁみんな、目を覚まして!」と言わんばかりに茶目っ気あふれた強烈な第一音。そのまま一気に、ピアノってこんなに大きな音が出るのか~と感動する演奏が続きました。CDを聴いて、思い出しました。本当に、幸運な出会いだったと思います。また日本に来てほしいなぁ。世界のどこで演奏会があろうと、行きたいくらい。
September 17, 2018
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思わせぶりに「あることに気づいた」とか書いたのですが。遅刻していったムスメと私は、インターミッション前の最後のトークのときに、会場に入れてもらいました。指定席とは別の、出入り口に近い空席で、指定席よりちょっと後ろの席にまず通されたのですが。後部のしかも端っこの席なのに、音がいいんです。ものすごくよく響いてくる。同じみなとみらいホールで行われたラファウ・ブレハッチさんのリサイタルのときにも思ったんですがピアノの音が体を包み込むように響いてくるのです。席が前の方だったからそう聴こえたのか?と思ったのですが、後部席でも同じように聴こえました。で、インターミッションの時にムスメが、「なんか、ピアノの音の響きが全然違うねー!やっぱり田舎の文化会館(※)とはワケが違うねーー!」と感動しまくってて。あ、ムスメも気づいたんだ~と、ちょっとびっくり。(※)うちの地元の文化会館のこといやいや、つい先月行った、東京オペラシティのホールとも響き方が全く違うんだよ・・・その後、インターミッションの間、手持無沙汰だったので2階席まで二人で上がってみました(ブレハッチさんのリサイタルの時も同じことをしました・・・ホール全体が見渡せて気持ちいいしついでに2階席のホワイエから見える外の景色もきれい(^^))すると、調律師さんがピアノの調律を始めていました。その音が、2階席でもはっきりくっきり、何の遜色も減衰もなく響いてきたのです。あれ??オペラシティでは後部席にピアノの音が全然響いてこなかったのに、ここのホールは後部でもすごくよく響いてくる・・・。しかも、ピアノが大きく見える。不思議だな・・・このホール、小さいのかな?と思って、オペラシティホールと比べてみたのですが、座席数はみなとみらいホールの方が多いくらい。大きさも天井の高さも、意外にさほど差はないし。「残響時間」とかいうのが、0.1~2秒違う程度・・・。ちなみに仕様比較は、こちらを参考にしました。みなとみらい大ホール東京オペラシティコンサートホールあと、ブレハッチさんのときもそうだったのですが、インターミッションのときに調律師さんが入るのです。ブレハッチさんのときには「ブレハッチさんのお付きの調律師?」と思ったのだけど、オペラシティでは入りませんでした。レ・フレールで調律が入るのも初めて見た気がしたので(他のコンサートのときに入ってたか記憶が定かではないのですが)これはひょっとして、「みなとみらいホール」の調律師さん?!音へのこだわりでしょうか?ピアノの音の体感の差が、何によってもたらされているのか、今一つよくわからないのですが、はっきり言えることは、みなとみらいホールでのコンサートを見たら、そのピアニストがめちゃくちゃかっこよく見えるようになる!ということ。みなとみらいとオペラシティ以外は地方の文化会館(^^;)しか知らないので比較のしようがないのですが、みなとみらいホールは、全体的に”ウェルカム!!”なあたたかな雰囲気にあふれていて、オシャレなのに全然気取ったところがなくて、大好きになりました。東京からさらに往復1000円以上かかるところが、経済的に痛いところなのですが・・・。次は、パイプオルガンの演奏を聴いてみたいな♪オーケストラも聴いてみたいな♪♪お金稼がないとな・・・orz
April 28, 2018
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今を去ること半年前。 横浜みなとみらいホールagain!-レ・フレール・ライブ勢いとは恐ろしいもので、ムスメが大学受験勉強真っ最中だったころに、受験後の予定を入れてしまうという、なんとも恐れ多いことをしていたわけですが。ま、予定通り、ムスメは東京在住となり(違う意味で)。何度も、チケットをリセールに出して手放そうと考えたのですが、やっぱり、もったいなくて・・・そのためだけに私が上京し、行ってきました!レ・フレール "Piano Infinity" in みなとみらいコンサートホール on Apr. 20, 2018ムスメの予備校の授業がこの日だけ遅くまであって、どうがんばっても開演時間にぜんぜん間に合わないことが分かり、これもまた悩ましかったのですが、コンサートの前半をパスして、インターミッション後、後半だけ聴くことに。残念ではあったのですが、後半だけでも、みなとみらいホールへ行く価値は十分にありました。みなとみらいでは良い席に恵まれていて、今回も前から7列目。守也くんも圭土くんもばっちり見えました。いやもう、ほんと、かっこよかったです~Piano Infinityの曲もとっても良かったのですが、最後に「スペシャルアンコール」という曲目が入っていて、なにかな?と不思議に思ってたら、なんと、これまでのアルバムの人気曲の一部をメドレー形式で演奏してくれたのです!なんかもう、レフレールと出会ってからの10年ちょいが走馬灯のごとく・・・。Piano Pittoresqueのコンサートツアーに8歳のムスメを連れて行ってから、10年もたったんだな・・・と思ったら、なんだか、涙ものでした。その後、本当のアンコールが続いて、最後の最後に、私の記憶違いでなければ、Boogie back to YOKOSUKAが勢いよく流れ、会場中が大いに盛り上がりました。横浜で聴くYOKOSUKAなんか、いろんな意味で感動でした。そして、10年前のツアーの感想が、今回のツアーの感想と全然変わってない(ビミョーな間が大うけの二人の掛け合いトーク、とか(^^;)ピアノはスポーツだ!とかとか)ことに、驚いたりするのでした。いやもう、あんまりかっこよかったので、実はしばらく、家ではレ・フレールをあまり聴いていなかったのですが、コンサート後、あの感動をもう一度!とばかりにここんところずっと、家でも車の中でもレ・フレール聴いてます。で。実は今回、2回目のみなとみらいホールで、あることに気が付いたのでした。長くなるので、別エントリーに。
April 20, 2018
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というわけで。ラファウブレハッチ再来日決定!(December 9, 2017)行くかどうか、最後の最後まで悩みまくったのですが。平日だし、仕事や済まなくちゃいけないし、家族が微妙な状況だし、こんな時に自分の趣味を優先していいものかどうか、本当に悩んだのですが。行ってきました、東京オペラシティ。立派なホールでした。そして、素晴らしい演奏会でした。が。何かが違う・・・横浜の時の感動があまりにもものすごかったので、なんかこう、何かが違う感じがして。舞台と自分の間が何かに仕切られているようなガラス窓の向こう側のような・・・。多分、自分の状況の違いだったり、心の持ち様だったり演奏自体以外の別の何かが原因なんだろうな・・・と、ちょっと戸惑ったのですが。あっ!と気が付きました。前回、横浜の演奏会の時、私の席は前から5列目でした。今回は、後ろから5列目・・・ああ、音が小さいはずだよ、表情が見えないはずだよ!!だって、遠いんだもの!今回はピアノ演奏家の手や腕の動きが見えるようにと、上手側(舞台に向かって左側)の席にこだわって席を取りました。だから、踊るように動く体全体はよく見えました。でも、遠かった・・・(涙)演奏うんぬんよりも、座席の違い。ああ・・・ただ、いくつか気が付いたことがあります。前回のツアーの時は、演奏会前半の古典のプログラムの中にバッハが入っていました。それがとても印象的、感動的で。でも、今回はどちらかというと素人にはなじみのないモーツァルトとベートーベンのレパートリー。しかも、どうしたことか短調の曲多め。どちらかというと、楽しげに演奏するお姿の方が好きな私にはいささか重かったです・・・私の耳がまだまだおこちゃまなせいなのは否めませんが。ただ、古典の楽曲はどちらかというとサロン向きにつくられているので、音数が少なく、大きなホールで素人の観客を飽きさせない演奏をするのは難しいんだろうなとは思います(しかも私は席が遠かったし)。しかも、横浜の時はツアーの最後の方で、演奏会開始しょっぱなから非常にリラックスした様子だったのが、今回は、前半は演奏が硬かったように感じました。ピアノも鳴ってなかったような・・・。そこへいくと、後半のシューマンとショパンは圧巻でした。特にシューマンのピアノソナタ第2番。曲の出だしが耳から離れません。さぁ、始めるよ!といわんばかりの大きな身振りでスタートした大きな第一音。速く速く速くと展開していく曲はとてもドラマチックでした。続くショパンは「弾きなれた」感満載の安定した演奏でした。最後のポロネーズ「英雄」は、あまりにも聞きなれている曲なので、モーツァルト、ベートーベンとは逆に、もうちょっと初めましてなショパンでもよかったかな~、なんて。もちろん、感動のフィナーレでした。楽曲がつくられた時代性がよくわかる、後ろの席でした。アンコールは前回と同じ、ブラームスの「6つの小品op118より第二番「間奏曲」」と太田胃散ショパンのプレリュード第7番(^^;ブラームスのこの曲は、本当に美しいメロディーで、「お帰りなさい」「また来てね」と言ってくれているような、郷愁を感じます。「帰って来ました。また来ますね」と思いながら聞きました。あといくつか、今回気が付いたこと。前回は「ダボっとしたスーツを着ていた」と書いたのですが、今回はあれ?なんかかっこいい・・・と思って気が付きました。ピタッとした燕尾服に襟の高いシャツ、そしてシルバーの蝶ネクタイ(だったと思います。遠くてよく見えなかったんですが(^^;))曲目によって、モーツァルトにもベートーベンにもシューマンにもショパンにも見えました(昔から音楽家ってああいう衣装だったんだな~)。ああ、近くでお姿を拝見したかった・・・。それから、観客のリピーター率が高そうだということ。いつものとおり、何度も何度もアンコールに応えて出てきてくれたのですが、ショパンのプレリュード7番が終わるや否や、観客がどどっと出口に向かい始めたのです。まだ拍手に応えて何度も舞台に出てきてくださっているにもかかわらず。それでわかりました。「ああ、今日もサイン会をやることを、みんな知ってるんだ・・・」と。AKBの握手会だな~。もう大御所なのだから、そんなことしなくてもいいのに・・・と思わなくもないのですが。今回の演奏会で、もちろん、私の席が舞台から遠かった、というのはあるのですが、それを差し引いても、急遽決まった演奏会の開催にお疲れがたまっているのではないかと、ちょっと心配になるような点が散見されました。演奏会前半の演奏が少し不安定な感じがしたのは、私の思い過ごしかもしれませんが、それだけでなく、私が気づくような明らかなミスタッチが2回あったのです。人間だからそんなときもあるのでしょうが。十分な休息は取れているのだろうか?練習はできているのだろうか?ファンを大切に思ってくださることはとてもうれしいのですが、それよりも、演奏家として長く活躍していただいて、いつまでも演奏を楽しませていただきたい・・・今回は、事情があって握手会サイン会には残らず、すぐに会場を出ました。残念。次はいつ来日されるのでしょう。いつかまた、楽しげにバッハを演奏するブレハッチさんのお姿を見られる日がくることを楽しみにしています・・・。
April 1, 2018
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夫の転勤で今住んでいるこの街に引っ越してきてから、早17年半。もうすぐ、実家にいた期間よりも長い年月をこの街で過ごすことになります。でも。ぜ~んぜんなじめてません(^^;)子どもがらみの行事にはそれなりに参加してきたし、習い事もボランティア活動もしてみたし、外に出て働き始めたりもしたし、いろいろやって来たけれど、なんかこう、どこにも心地のいい居場所をつくれなくて、結局、私の性格がお土地柄になじめないんでしょうね~・・・。前に住んでいた京都では、たったの7年間だったけどいろんな活動に参加して、充実した日々を過ごせたのですが。ここのところ、ムスメが高校を卒業したら、即、ここから出ていきたいくらいの気持ちで、日々を過ごしているのですが。でも、残念なことばっかりだったかというとそうではありません。さまざまな音楽との出会いは、まさにこの街に住んでいたからこそ。地方ゆえ、芸術活動も乏しく、こんなところまで来ていただけるアーティストは本当に少ないのですが、そんな少数精鋭だったからこそ演奏が心に残って、今でも応援し続けている演奏家の方々との出会いがありました。この街だからこそ。先日、リサイタルのために横浜まで出向いた、ラファウ・ブレハッチさん。ショパンコンクール優勝後、初の日本ツアーの初日がこの街でした。後にも先にも、海外の一流のアーティストが来てくださったのは彼しか記憶にありません。バイオリニストの神尾真由子さんとの出会いも、チャイコフスキーコンクール優勝後の凱旋コンサートがたまたまこの街のN響演奏会だったという偶然があったからこそ。TVで見知ったレ・フレール、アンジェラ・アキ、まらしぃも、もともとファンではあったけれど、この街にライブにきてくれて、ムスメと生演奏を聴いて、ムスメも一緒にファンになりました。音楽に飢えていたからこそ、ここまで来てくださる少数精鋭のアーティストと出会うことができたのだと思います。都会だったら、いっぱいありすぎて選べなかっただろうし、あまたある演奏会の一つだったら、印象にも残らなかったかもしれません。そんな偶然の出会いのもう一つがジャズハーピストの古佐小基史さん。いろいろな意味でご縁があり、演奏会にうかがわせていただいて、ファンになりました。以前も紹介させていただきましたが(お名前の漢字を間違えていることに今気づきました・・・申し訳ありませんm__m)古佐小基史ジャズハープ&松本紀生アラスカフォトライブ今年はカリフォルニア州の山火事が大変なことになっていて、サクラメント近郊に住んでいらっしゃる古佐小さん、大丈夫だろうか?と心配になっていろいろ検索してみたら、最近ブログを始めてらっしゃってて、無事であることを確認しました。音楽の安らかさとは対照的な、大変個性の強いブログなのですが、拝読したら、自分の中でもやもやと渦巻いていたいろいろなものがはっきり言葉になっていて、スッキリした気持ちになりました。そして、こんなに自分の信念に従って強く生きようとできることがうらやましくなりました。凡人にはなかなかできない生き方ですが、自分の価値観が世間のそれと違うとしても、何ら恥じることも悲しむこともない、誇りをもって生きればいい、と、力強く励まされた気持ちになりました。この街にはなじめそうにはないけれど、この街に住んだからこそ出会うことができた方々。その方々との出会いを喜ぶことができる感受性を持っている自分に誇りを持ちたいと、そんな気持ちになりました。
December 16, 2017
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10月10日の東京公演(東京オペラシティ)がキャンセルになったと聞いたとき、いつかきっと近いうちに来日されるに違いない!と信じてはいたのですが、まさかこんなにすぐにとは。ラファウ・ブレハッチ・ピアノリサイタル東京公演急遽決定!https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=6382018年3月29日(木) 19:00 東京オペラシティ コンサートホール12月23日に一般チケット発売開始だそうです。なんかこう・・・あまりの律義さに感動です。いやしかし。ムリしてない?大丈夫??健康を損なってまでムリしないでほしいという気持ちも・・・。でも、聴きに行きたいな。ただ。あまりのビミョーな公演日に、どうしたもんか悩みまくっています。
December 9, 2017
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非常に個人的な好みの話になりますが(^^;)私にとって、ショパンといえばウラジミール・アシュケナージです。ショパンコンクールの優勝者、ラファウ・ブレハッチの演奏について感想を延々と述べた後で何なのですが。もちろん、ブレハッチのショパンは大好きです。11年前のリサイタルで彼を見た時、確かにショパンの生まれ変わり、と思ったし、素晴らしいのは当たり前なのだけど。私にとってのショパンは、アシュケナージなのです。それは、大学生の時、生まれて初めて自分で買ったCDが、偶然にもアシュケナージのショパン:練習曲集(全27曲)だったから、鳥のヒナが卵から孵って初めて見たものを親鳥と認識するように、私にとってのショパンは、アシュケナージなのです。当時、スタニスラフ・ブーニンがショパンコンクールで優勝して、日本ではブーニン・フィーバーが巻き起こっていたのですが、これはあくまでも個人の好みの話なのですが、私はブーニンのショパンは好きになれませんでした。フィーバーが起こっている理由が分かりませんでした。だって、アシュケナージのショパンとはかけ離れてましたから。ショパンというとロマンチックで感情豊かで華やかなイメージがありますが、アシュケナージのショパンは、ストイックなまでに感情を抑制し、超絶技巧を必要とする曲を正確に軽々と演奏しているかのようであるのに、非常に上品で美しい演奏なのです。旧ソ連の監視下に置かれながら演奏活動をしていたという時代背景を考えると、その緊張感がピリピリと感じられるようでもあります。そのCDは、音源が1975-83年に録音されたデッカ(Decca)社のもので、LONDON Best100としてポリドール社から発売されたものでした。当時、誰の演奏がどう、とか、全然知らない、ただ、NHK FMのクラッシック番組を聴くのが好きなだけなクラッシックファンだったので、なんかショパンのピアノ曲集がほしいな~、と、たまたま手に取ったのが、このCDでした。でも、私はその音楽の美しさの虜となり、大学生時代ずっと、そのCDをカセットテープに録音して、当時はやりだったウォークマンで、ずっと聞いていました。今でもこのCDを聴くと、大学4年生の時に、暗室の中で一人で、このショパンを聴きながら徹夜実験していたときのことを思い出します。研究者の卵として、人生で一番幸せな時代でした。(ま、その後、その卵は孵らず、腐って現在に至っているわけですが・・・)なので、今までずっと、個人的な思い出として、そして個人的な好みとして、私はこのアシュケナージのショパンの練習曲集を、ショパンの「原点」としてきたのですが。最近、ちょっといろいろネットで調べ物をしていたら、このCDに収録されている曲の音源が、非常に高評価のものであることがわかりました。ちょっと長いですが、Wikipedia「ウラディーミル・アシュケナージ」から引用させていただきます。https://ja.wikipedia.org/wiki/ウラディミール・アシュケナージ音楽評論家の柴田龍一は彼の膨大なキャリアの中から特に重要な録音の一つとしてショパンの練習曲全集を挙げ、「このピアニストのテクニックの素晴らしさを最高度に浮き彫りにした演奏といえるが、ここに示された彼のテクニックは、凄みや冴えで聴き手を圧倒するものではない。彼は、この難曲を少しのごまかしもなく余裕をもって奏出し、そのスムーズな語り口や美しい仕上りによって、聴き手にエチュード集の各曲に秘められた音楽的魅力を満喫させてくれている」と評している[1]。これはデッカの録音のことである。なんという偶然なのだろう、と、驚きました。たまたま生まれて初めて手に取ったCDが、そんなに素晴らしいものだったなんて。11年前、ラファウ・ブレハッチのリサイタルにたまたま出向いたにもかかわらず、彼の演奏が非常に印象に残ったのも、実は、ブレハッチのショパンが、アシュケナージのショパンに非常に近いと感じたからです。作曲者の意図を良く研究し、その意図に忠実に演奏しようという姿勢がにじみ出ていました。このCDとの出会いがなければ、あるいは、ブレハッチとの出会いもなかったかもしれない、そんな不思議な運命を感じました。30年以上前から大切に持ち続けているこのCDを改めて聴いてみて、ブレハッチともまた違う、ピアノ曲をピアノで奏でる美しさと卓越した技術の素晴らしさを、再認識しました。なんか・・・ここのところ、ブレハッチさんのリサイタルをきっかけに、過去や現在や、いろいろな出会いや感動や思い出に浸っています・・・(ココロ復調の兆し?(ーwー))
October 30, 2017
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ラファウ・ブレハッチとかレ・フレールとか、ピアノ曲のCDをいっぱい買ったわけですが、その楽曲を聴くにあたってちょっとした不都合が生じました。それは。我が家のオーディオセットはリビングに置いてあるのですが、現在、一日の大半を過ごしているのが私の仕事部屋兼ムスメの勉強部屋。この部屋にあるのは、ムスメが持っているbluetoothのモノラルスピーカーのみ。ふつうに、ネットにつなげてジャズなんかを流す分には何の不足もないスピーカーなのですが、ピアノ曲を聴くにあたって大きな問題が生じました。低音が切れちゃうので、ほぼ旋律しか聞こえてこないし、音の迫力がほぼ消えてしまう・・・。聴いているうちにだんだんストレスが溜まってきて、ふと気づくとえいやっとステレオのbluetoothスピーカーを買ってしまっていました。 BOSE SoundLink Mini Bluetooth speaker II【送料無料】amaz〇nで買ったら、プレミアム会員なので、夜中に注文したのに「翌日配送」という、すごい超特急で届きました。小さいとは思っていたのですが、思っていたよりもっと小さかったです。で、いろんなCDをスマホに入れて無線で飛ばして聞き比べてみたのですが。評判どおり、低音がとても響きます。なので、ピアノの低音が聴こえないストレスからは解放されました。ただ、狭い部屋で音量を大きくすると低音がものすごく響いて、疲れます。ジャズとか、ベースの音がよく響くので、気にし始めると気になるかも。で、音量を小さくすると高音が聞こえにくくなる・・・。あと、高音がカットされてるようで、弦とか管の音の伸びが今一つかも。ハリー・ポッター好きのムスメがBGMを流してみたら、オーケストラの高音部分の広がりが今一つ、と気にしてました。管楽器とかバイオリンの高音の伸びを期待すると、ちょっとストレスたまるかも。ただまぁ、モノラルのスピーカーよりはよほど良い音だし、仕方ないかなぁ・・・。ピアノ曲を聴く分には申し分ありません。というわけで、BGMのある生活を満喫中です。
October 29, 2017
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ラファウ・ブレハッチのCDを、リサイタルの時に2枚買ったのですが、もっといろんな曲を聞きたくなったので、ア〇ゾンで探して、何枚か購入することにして、購入済の画面をぼーっとスクロールしていたら。あなたへのおすすめのニューリリースみたいな欄に。見たことのない、白黒ジャケットのレ・フレールのアルバムが。レ・フレール/Piano Infinity9月20日にニューリリースされた新しいアルバムでした。へぇー、と、勢いに乗って(?)即買いしてしまったのですが。ふと頭に浮かんだことが。アルバムニューリリースってことは、ライブツアーあるよね。で、レフレールの公式HPに行ってみたら、なんと!!!うちの近くに来るではないですか!!!!しかも、ムスメの大学入試シーズン真っただ中!orzどんだけ間が悪いんでしょう・・・。でも、ふとライブツアーの一覧の一番下に目を向けると、そこには、4月20日 横浜みなとみらい 大ホール <もちろん来年 との文字が。・・・。レフレールのライブなら、ムスメと一緒じゃなきゃ意味ないし。ムスメは来春から東京在住の予定(あくまでも希望的予定)だし。というわけで、ムスメに「4月に横浜で会おう」と勝手に宣言して。チケットを2枚、勢いで購入しちゃいました・・・(汗)怖いな、勢い。吉と出るか凶と出るか・・・。そうそう、アルバムの感想は・・・なんかこう、単純に楽しい気分になれる曲が詰まってました♪(アップしてからミスがいっぱい見つかって、何度か入力を修正しました)
October 13, 2017
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今日、ふと思い立ったのですが、あれ、Rafalって、英語でRafael(ラファエル)じゃない?と。でも、確証がなくて、いろいろ調べてみたら、ぜんっぜん読めない言語のWikipediaがヒット。https://pl.wikipedia.org/wiki/RafałブレハッチさんのCDカバーに書いてある名前は、Rafalの"l"の真ん中に小さな斜め線が入っているのですが、Rafałまさにそのものがヒットしたのですが。きっとここに意味が書いてあるのだろうとは推測できるものの、さて、全然読めない・・・ってか何語だかもわからない。そこで!最近、著しい進化を遂げているとウワサの(ウワサだけじゃなくて実際仕事にも活用していたりするんですが)google翻訳に、えいっとポーランド語→日本語でかけてみました。そしたら・・・以下のように翻訳されました。Rafal - 神の癒し/治癒と翻訳された "rofe"(healer / doctor)とsuffix "-el"(Lord、God)で構成されるヘブライ語のרָפָאֵל(Rafael)(原文:Rafał – imię męskie pochodzenia semickiego wywodzące się od hebrajskiego słowa רָפָאֵל (Rafael) składającego się z "rofe" (uzdrowiciel/lekarz) i przyrostka "-el" (Pan, Bóg), tłumaczone jako Bóg uleczy/uzdrowi. すごいな、google翻訳。翻訳者、失業しちゃうよ・・・(泣)あ、(healer / doctor)は(治療する人(ヒーラー)/医師)(Lord、God)は(主(キリスト教、ユダヤ教の神)、神)suffixは接尾辞 <ここは私の出番(^^;)というわけで、次にラファエルを日本語のwikipediaで調べてみたところ、"ラファエル"はこのような方でした。ラファエル(独: Raphael、英: Raphael、仏: Raphaël、ヘブライ語:רפאל)は、ユダヤ教に由来し、キリスト教へと引き継がれた天使。キリスト教ではミカエル、ガブリエルと共に3人の大天使の1人と考えられている。(中略)イスラム教ではイスラーフィール(亜: اسرافيل)として知られる。薬剤師、盲人、病人、精神障害、旅人の守護者。キリスト教では守護天使を監督する天使とされている。(中略)ラファエルという名前はヘブライ語で「神は癒される」という意味であり、ユダヤ教の伝統で癒しを司る天使とされている。https://ja.wikipedia.org/wiki/ラファエル昨日、私は何も知らずに「心が死にかけていた私に、希望の光を与えてくれました。」と書いていたのですが、本当に、彼は神様が私たち人間を癒すためにお遣わしくださった方だったようです・・・。
October 12, 2017
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まだ熱に浮かされてます・・・これは自分のための覚書として。今回の公演についてのインタビューが掲載されているサイトがありました。HOT news -2017 autumn 浜松市文化振興財団会場で販売されていたプログラムに掲載されていたインタビューと重複する部分もありますが、今回のリサイタルの選曲についてなど、もうちょっと詳しいお話が掲載されています。ブレハッチさんが意図されたとおりの演奏だったんだな、とまた(まだ)しみじみと演奏を反芻しています。心が死にかけていた私に、希望の光を与えてくれました。ただ。あれだけたくさんの大作曲家の大曲を、9月末から8日間、全身全霊で演奏された上に、ファンへも心づくしのお気遣いをいただいたこともあって、お疲れが出たのでしょう、ツアー最終日の東京オペラシティでのリサイタルは体調不良のため中止となってしまったそうです・・・(><)早期のご回復を、本当に本当に、心よりお祈りしております。でも、主催者のJAPAN ARTSのHPにこんな一言が添えられていました。ブレハッチは9月下旬に来日、日本各地で名演を繰り広げ、本日東京での最終公演を行う予定でした。早期の回復を祈りますとともに、再来日の予定が決まり次第、弊社ホームページなどで発表させていただきます。早くお元気になって、万全の体調で、また日本に来てください。次はムスメを連れて聴きに行きます(*^^*)
October 11, 2017
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長々と主観的な感想を書いた後で、まだ書き足りないか・・・という感じではあるのですが。本当に主観中の主観を書き留めておこうと思います。『蜜蜂と遠雷』の作者、恩田陸さんは、ラファウ・ブレハッチをモデルに小説の中の主要登場人物の一人、風間塵を書いたというのはもはや有名な話となりましたが。ブレハッチさんの演奏を聴いて、改めて思いました。恩田陸さんはまさに、ブレハッチさんの演奏を文字で描いたのだと。『蜜蜂と遠雷』を読み直して、どこがどう”そのもの”なのかを書こうと思ったのですが、もう、どこからどこまで書いたらいいのかわからないほど、私が感じたことがあますところなく文章で表現されていました。それだけではなくて、おそらく、ブレハッチの存在感そのものが、風間塵の登場シーンをインスパイアしたのだろうと思わずにはいられません。今回のリサイタルで、ブレハッチさんは少し大きめのスーツを着ていました。ダボっとした感じで。おそらく、動きやすさの問題で、少し大きめのものを着ているのでしょう。でも、12年前のショパンコンクールの時のブレハッチさんの演奏の様子をyoutubeで見た時、それが”準備が間に合わなかったから、お父さんのを借りてきました”みたいに、ちょっと野暮ったく見えました。小説の冒頭に描かれている風間塵の登場シーンは、そんな、ちょっと素朴な雰囲気を少し大げさに脚色して描いたのではないか、ふと、そんな気がしました。確かに、ブレハッチさんが、「鍔広の帽子、綿のパンツにカーキ色のTシャツ」を着て牧草地に立っていたら似合うだろうな、と思います(^^)ブレハッチさんのリサイタルで常に感じていたのが小説の中のこのフレーズでした。「少年の目に喜悦が浮かんだのだった」『蜜蜂と遠雷』p.24ピアノに向かった瞬間の少年の変貌。この言葉が、演奏の間ずっと頭の中にありました。優しそうで控えめではにかんだ表情が、ピアノに向かうと一変する、その様子。風間塵の演奏について、こんな風に書かれているところがあります。「素朴なのに官能的で、一種煽情的ですらある――」『蜜蜂と遠雷』p.161リサイタルのときに買ってきたバッハのCDを繰り返し聞いているのですが、バッハがこんな風↑に聞こえるのです・・・。でも、もしかしたら、CDを聴いただけではわからないかもしれません。リサイタルで本物の演奏に触れたからこそ、思い出すのかもしれません。よくわからないのですが、とにかく、聴き飽きません。『蜜蜂と遠雷』の書評に、本から音が聴こえてきたとたくさんの人が書いているのですが、私には音は聴こえてきませんでした。でも、この小説が表現していた音はこの音だ、ということはわかりました。そして、その音は”体験”してみなければわからない、と思いました。確かに、とても不思議で魅力的で、魅惑的な音です。『蜜蜂と遠雷』を読んでこの物語の世界に興味を持たれた方、機会がありましたら是非一度、本物のリサイタルにも足を運んでみてください(^^)バッハ・リサイタル [ ラファウ・ブレハッチ ]ラファウ・ブレハッチ(p)/ドビュッシー:ピアノのために/版画/喜びの島 シマノフスキ:前奏曲とフーガ嬰ハ短調/ソナタ ハ短調(CD)↑こちらはダイナミックな曲をダイナミックに演奏しています。
October 9, 2017
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2017年10月7日(土)、横浜みなとみらいホールで行われたラファウ・ブレハッチピアノリサイタル2017年日本公演に行ってきました。わざわざ飛行機で。しかも日帰りで。でも行ってよかった・・・本当によかったです。『蜜蜂と遠雷』で話題になったのも影響があったのでしょうか、大きなホールが、ほぼ満席状態でした。会場には、ご高齢な方から若い人までいろいろな年代の方々が集まっていました。開演5分前を知らせる銅鑼の音が響き(さすが横浜)しばらくして上手から出てこられたラファウ・ブレハッチさんはちょっとおじさんになってました(^^;)そりゃそうか、前回は11年前でしたから。でも、11年前のリサイタルでは前半はがちがちに固く緊張していたような演奏だったのですが、今回は、最初の曲からリラックスした様子で、すっかりプロのピアニストとして成長された様子に、11年の月日の流れを感じました。それと同時に、自分の11年間も一緒に振り返ったりして、演奏のすばらしさへの感動ともに、最初から涙が・・・・・。11年前、「すらりとした長身」と表現したのですが、実は背はあまり高くはありませんでした。ただ、舞台の上では大きく見えます。シャイで控えめで純朴そうな華奢な青年(遠目からは少年にすら見える・・・)で、街を歩いていたらふつうの「外国人」にしか見えないかもしれないのですが、ピアノの演奏が始まった途端、まるで別人に。どうやったら美しいピアニッシモを会場に響き渡らせることができるのか不思議、と思っていると、地の底から湧き出してくるようなクレッシェンド、そして目が覚めるようなフォルテッシモが、音割れもせずに大音響でピアノから噴き出してくる・・・。音のダイナミックレンジが広すぎて、おそらくライブでないと、録音ではこの感動は味わえないだろう、と思います。ピアノからこんなに大きい音が出るんだ、という印象は、11年前と同じでしたが、音符一つ一つが粒がそろってはっきりと聴こえてくるのに、その音の大きさを変えながら、音色も自由自在に操っていて、音の厚みのすごさを感じました。演奏中に飛び出す大きな身振りも、決して演じているようなあざとさがなく、演奏に夢中になるあまり、つい、といった感じで。どの曲だったか、ある曲の最後の締めの一音を弾くときに、ついうっかり足が動いてしまったのでしょう、足音がばーんと響きました。このおとなしそうな青年のどこにその情熱が隠れているのだろう?と思うばかり。最初の4曲はバッハだったのですが、あんなに色鮮やかで情感豊かなバッハを聴いたのは初めてでした。しかも、ブレハッチさん、にこにこととても楽しそうで。あまたあるクラッシック曲の中で、私の中ではバッハはなるべく楽譜どおりに弾く、荘厳でモノトーンな印象だったのですが、完全に覆されました。ブレハッチさんにとって、音楽の原点は教会のオルガンだったのだそうで、バッハを、オルガンやハープシコードの奏法で、ピアノで弾いているのだそうです。そこらへんは私にはよくわからないのですが、裏付けがあって演奏されるバッハがこんなに色鮮やかになるのは、驚きでした。ご本人が、自分の音楽の原点はバッハであって、ずっとバッハを演奏したかった、とおっしゃっているように、今回のリサイタルで最も印象的だったのは、バッハでした。その後、ベートーベン、ショパンと続きました。ベートーベンも素敵だったのですが、ショパンってピアノの魅力を深く理解した上で曲を作っているんだな~というのがはっきりわかるような演奏でした。最後のショパンのピアノソナタ『葬送』は、ブレハッチさんはなぜあえてこの曲を選んだのか?はナゾなのですが、葬送行進曲があまりに有名すぎて、ちょっと変なイメージがついてしまっているのが残念な感じの曲ではあるのですが、私にとっては、とても美しくて大好きな曲の一つです。そんな超有名な葬送行進曲の冒頭ですが、遠くから徐々に近づいてくる葬列が見えるような見事な演奏でした。まるでレスピーギの「ローマの松」の「アッピア街道」のような。他の人の演奏はCDでしか聞いたことがないので比べられないのですが、こんなに深い曲だったんだと、新たな発見でした。バッハ、ベートーベン、ショパンと続いただけでも、大変贅沢なピアノリサイタルだったのですが、アンコールがブラームス。6つの小品op118より第二番「間奏曲」。私は初めて聞く曲だったのですが、とても美しかったです。ここまで大御所の曲が続いて、もうおなかいっぱい~、と思っていたのですが、鳴りやまぬアンコールの拍手に、「どうしよう、困ったな…」という戸惑いの表情を浮かべながら最後に弾いてくれたのがショパンのプレリュード第7番。太田胃散のCMで有名な(^^;)演奏が終わると、会場から拍手とともに軽い笑い声が上がりました。ブレハッチさん本人は、この曲が日本で超有名な胃薬のCM曲、なんてことはご存じだったのかな~。それにしても、アンコールの拍手はたいてい、「もう一曲~」という気持ちで送られているのでしょうが、今回ばかりは、私の拍手は「まだ行かないで~!お姿を少しでも長く目に焼き付けておきたいから~!!」という気持ちでした。演奏はどっちでもいいからお姿を、っていう拍手は初めてでした。各曲演奏後のお辞儀、最後のお辞儀、そして、度重なるアンコールでのお辞儀。どの時にも、まったく偉ぶる様子を感じさせない、さわやかで純粋であたたかな、少年のような笑顔で、360度すべての方向のお客さんに丁寧にお辞儀されていて、お人柄がよく表れていました。次にお会いできるのは何年後だろう・・・?と、途方に暮れた寂しい気持ちになって、会場を出ようとしたら。「サイン会の列はこちらになります~~~」って聞こえてきて!え!?こんなに大きなホールがほぼ満席になるような演奏会で、サイン会?!実は11年前、わが町のホールで演奏会をしていただいたときにも演奏後にサイン会をされていました。日本初ツアーの初日で、満席になっていたわけでもない小規模なリサイタルだったので、大サービスだったんだろうな、と思ったのですが、当時、小さかったムスメを一緒に連れて行っていたので早く帰宅しなければならず、長蛇の列に並ぶ時間がなく、そのサイン会を泣く泣くあきらめたのでした。本当に、それだけが心残りだったのですが、11年後、こんなに大物になって、こんなに大きな都会のホールでの演奏会で、サイン会する!?と思ったものの、今回は多少時間があったので、結構な長蛇の列になっていたのですが、即、並びました。そして、11年越しの念願かなって、サインをいただきました。あれだけの大曲を何曲も演奏した後で疲れているだろうに、サインをしていただいただけではなく、一人一人の目をきちんと見て、ニコっと微笑んでくださって、おおおーーー、神!次のリサイタルがたとえ北海道だけだとしても、私、行くと思います。主観が多分に入り混じった感想となってしまいました(照)でも、実力と人柄(と容姿(^^;))がこんなにそろった演奏者も珍しいように思います。多分、しばらくは私の中でブレハッチフィーバーが続くことでしょう・・・。
October 8, 2017
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11年前の忘れ物を取りに行ってきました。久しぶりに画像をアップしたら、予想外にデカかったので、リサイタルの感想は次ページで(^^;)
October 8, 2017
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この秋、ラファウ・ブレハッチ ピアノリサイタルの日本ツアーが開催されます。つい先日、新聞の小さな広告欄でブレハッチの名前をみつけて、えええーーー!!!と、あわてて検索。その昔、そう、今を去ること11年も前。ラファウ・ブレハッチピアノリサイタル(2006年11月6日)うちの街にリサイタルに来ていただいたときには、ムスメと二人分のS席チケットを当日券で買えた、という、なかなかな経験をしたので余裕気分で「チケットあるよね~」といろんな会場の予約状況を調べてみたのですが・・・。最初に考えてた関西方面の会場はS席取れず。東京ならどうよ?と思って調べてみたら、こちらも買えず。福岡はっ!?と思ったのだけど、すごい後ろの端っこ・・・。浜松、名古屋はうちの街からはアクセスが悪く断念。というわけで、ここもいい席はないんだろうなぁ・・・と思いつつ、横浜を調べてみたら。どういうわけか、とっても前列のさほど端っこでもない席が出てきました。これは。神様が私に行けと言っているに違いない。というわけで、ちょっと予約状況を確認するだけのつもりだったのに、いつのまにかチケットを衝動買いしていました・・・。どの会場もA席以下はまだ残っているようなので、どこも満席御礼、というわけでもないとは思うのですが、S席の当日券を買って入場したあの頃が懐かしい・・・。もともと大物でしたけど、本当に立派に成長されました。11年前も、細身ですらっと背が高く、まるでショパンの生まれ変わり、と、容姿にも演奏にもうっとりしていたのですが、今振り返ると、まだまだ初々しさの残る、ちょっとあか抜けない感じの印象があった気がします。でも、今回のリサイタルのポスターの写真を見る限りでは、魅力にますます磨きがかかったというか・・・。いや~、かっこいいここのところ、”生きる希望”というものとはとんと縁のない日々を送っていたのですが、本当に久しぶりに、この日を迎えるのが待ち遠しいと思える予定が入りました。生きててよかったJAPAN ARTS ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル↑東京オペラシティコンサートホールのサイトですが、今回の日本ツアーに向けたインタビュー記事を見ることができます。(オペラシティのホール、行きたかったなぁ~・・・)ところで、今回のツアーには浜松も入っています。そこで、ああ、と気づきました。『蜜蜂と遠雷』ね。夢+(2017年5月26日)ブレハッチがピアニストとしての成功のきっかけをつかんだのが、浜松国際ピアノコンクール。ポーランド市民交流友の会のHPに、ブレハッチについて詳しく書かれています。「ポーランドの新星ラファウ・ブレハッチを訪ねて」http://polja.hypermart.net/2003-1/04rafal.html
July 24, 2017
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近所のホールで、ある学会のサービスプログラムとしてピアノの無料コンサートが開かれると知ったので、タダだしピアノだし短時間だし、聴きに行ってみよう!といそいそと出かけていきました。ピアニストは、当地出身ながら音楽大学を首席で卒業され、欧州を中心に世界で活躍されている、それなりの方。モーツアルト、ショパン、シューマンと、一般的に聴きなじみのありそうなプログラムで、ワクワクしながら演奏会の始まりを待ちました。そして、演奏が始まったのですが・・・。あれ?私の耳がおかしいのか?私、疲れているのか?ピアニストの腕は確かだったと思います。問題は、ピアノの音の響き。ぽーん、と一音鳴らした後ですこし間を取る部分があったのですが、ぽ、と音が途切れてしまって、響かない。全体的に、金属的な固い音。音がこもってしまって広がらず、せっかくの素晴らしい演奏が会場に響かない。何がいけないのだろう?ここの会館のピアノは、最上級のものはフルコンサート仕様のスタインウェイ。先日、辻井伸行さんがコンサートをしたときにも、大ホール中に音が響き渡り、圧巻の演奏でした。でも。今回は、フルコンサート用にしては、ちょっと小さめには見えました。スモールコンサート用?それとも、予算をおさえて、使用料半額の国産ピアノにした??あまり弾きこなされていない、新しいピアノの音のようにも感じました。プロのピアニストをお招きして、まさか??もう一つ思い浮かんだのは、調律の違いでした。おそらく、低予算で組んだコンサートだったでしょうから、調律もひととおりのものだったんじゃないだろうか・・・。こんな番組を見ながら、そんなことに思い至りました。NHKドキュメンタリー もうひとつのショパンコンクールとにかく、腕は確かなはずなのに、音がまったく響かず、ピアノの音が鳴っていればなんでもOK、上機嫌、な私が、ピアノのコンサートを聴きに行って、こんなに消化不良な思いをしたのは初めてでした。ピアノのコンサートの途中でうたた寝しそうになるなんて・・・。プロのコンサートのチケットは決してお安いものではありません。ただ、チケット代には、演奏者の腕や人気度だけでなく、楽器の選択、調律、ホールの調整など、さまざまな舞台裏の尽力の値段も含まれているのだな、と、あらためて気づきました。今回のコンサートも、もっと小さなサロンコンサートくらいだったら楽しめたのかもしれません・・・。
June 11, 2016
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レ・フレールが、とうとう我が街にやって来てくれました。ムスメと「また行こうね!」と誓ってから、なんと7年半ちかく。レ・フレールライブ、行ってきましたー!当時まだ小さかったムスメを連れて、特急に乗って1時間かけて、はるばるたどり着いた、本当に片田舎の小さな町のコンサートホール。あの時の感動をムスメはまだ覚えているようで、去年の暮れごろ「レ・フレールが近くに来るよ!」と伝えたら、ものすごく喜んで、チケットを取って、首を長くしてコンサート当日を待っていました。そして、まだまだ先のことと思っていたのが、あっという間に月日が流れ、コンサート当日。行ってきました。行ってきました。とてもいいコンサートでした。が。なんか、7年半前のあの熱気や感動は感じられず・・・。盛り上がったんですよ。最後は全員総立ちでアンコール。でも。私の心の持ちようか?とも思ったのですが、ムスメもやっぱり、「なんか、もの足りなかったね~」と。小さくて古いホールだったからかな?とか、思ったり、アンコール演奏が意外に少なかったからかな?とか思ったり。守也さんがちょっとしんどそうに見えたのも気になりました。最初、守也さんと圭土さんがそれぞれソロで数曲ずつ演奏したのですが、スタイルの違いがとてもはっきり出ていて興味深かったのだけど、やっぱり、後半で、二人がそろって連弾が始まったら、ほっとしました。やはり、二人でレ・フレールだな、と。相変わらずサービス精神旺盛な守也さんと、クールでイケメンの圭土さんを前回のコンサートよりも間近に見ることができて、とれもうれしかったのは間違いありません。そして、7年半前に聞いたPiano PittoresqueのSAMURAI FunkyとRGRを、再び聞くことができて、懐かしさで胸が熱くなりました。さらにアンコールで Boogie Back to YOKOSUKAが演奏されて、8年前、壁にぶつかってしんどい思いをしていた時にレ・フレールに励まされてがんばっていたころを思い出して、涙があふれてきました。次は、ムスメが大学に進学して、県外に、希望としては、都会に住むようになったら、そこで、一緒にレ・フレールのコンサートに行けたらいいね、と、ムスメと約束しました。
April 17, 2016
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ここのところ、仕事と家事以外、何をする時間も取れないのだけど唯一のストレス解消が音楽を聴くこと♪たまたまつけっぱなしにしていたTVで流れてきた歌に釘付けになってしまいました。ミュージックステーションで放送していた『水曜日のカンパネラ』の”桃太郎”と”ラー”もう、桃太郎をそう解釈するか!!な意外な視点に大爆笑。その上、独特のラップのリズム感とボーカル・コムアイの歌唱力の高さに翌朝になっても頭の中で歌詞のリフレインが止まらず。きっびっだーん、きびきびだーんおっにったーいじ、おにおにたーいじって(^^;;;)なんかもう、すべての悩みがばかばかしくなるほどのインパクト。ネット検索したら、いろんな歌を出してることが分かって、youtubeで片っ端から聞いていますが、またまた爆笑したのが”千利休”茶聖・千利休が現代人だったらそういう風に見えるかも、という、あたららずといえども遠からずなあたりが、ツボで。受験勉強とかでちょっと歴史の知識がある、いわゆる”学のある人”の常識をおちょくっちゃえ、みたいな脱力感におなか抱えて大笑いです。でも私がはまった最大の要因はボーカル・コムアイの声が矢野顕子に似ている気がしたことかも。ちょっとばかばかしい歌詞をやわらかながら音楽性の高い声で歌う矢野顕子と、あ、似てる~、と感じたのは私だけかもしれませんが。コムアイちゃん、さまざまな理由で慶応大学在学5年目、今年卒業予定だそうですが、無事卒業できたかな?桃太郎 アニメバージョン
March 6, 2016
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日ごろから病みがちな(^^;)心を癒しに・・・行ってきました♪古佐小基史ジャズハープ&松本紀生アラスカフォトライブ前日打ったインフルエンザの予防注射の副作用が思ったより強く出て、二の腕は真っ赤に腫れるわ、眠気と全身倦怠感が襲ってくるわ、サイテーな体調だったのですが、それでも這うようにして行ってきましたよ・・・(T T)松本紀生さんのアラスカフォトライブは、実は3回目。初めて行ったのは、なんともう7年も前でした。松本紀生アラスカ・フォトライブ振り返ってみたら、松本さん、7年前と同じお話ししてました・・・ま、7年もたったら全然新鮮なお話に聞こえましたが(^^;)ちなみに、松本紀生さんとはこんな方です。NORIO MATSUMOTO Alaska Odyssayそして、もうお一方、ジャズハープ演奏者の古佐小基史さんは、こんな方。Motoshi Kosako harpist, composer, improviserお二人とも、いろいろな意味でムスメとのご縁が深く(個人的に存じ上げているわけではないです)、そのお二人がこのたび一緒にライブを開くということで体調不良を押して会場に向かったというわけです。アラスカの素晴らしい写真を背景に、古佐小さんオリジナル曲のジャズハープの音色が流れて、なんとも言えない神秘的な素晴らしい時間を過ごさせていただきました。それにしても、小学校の同級生だというこのお二人。初のコラボライブだったのだそうですが、今までなぜコラボしなかったのか、不思議で仕方ありません。ライブの前にちょっとだけ打合せしただけ、という、ほぼ即興の(ご本人たちいわく「ぐだぐだな進行」な(^^;;;))アットホームなライブだったのですが、写真と音楽がお互いのために作られたようにぴったり。本当に贅沢な時間でした。ジャズハープってなんだろ?と思っていたのですが、癒されました~・・・♪ちなみに古佐小さん、ムスメの大先輩にあたられます(^^)経歴自体も異色ですがカリフォルニアの山の中で畑を耕し,ヤギやヒツジやニワトリやブタ(一部を除きすべて食用)を飼い、ほぼ自給自足の生活をされているという、異色のアーティストです。
November 5, 2015
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行ってきました、辻井伸行くんのピアノコンサート。こんな地方の片田舎にまで来てくれてありがとうー!!ホントにほんとにありがとうーーー!実はこのコンサート、チケットを取るところから一騒動でした。今を去ること、昨年の11月の中ごろ。地域のミニコミ誌にこのコンサートの告知が掲載されました。そしてその1週間後くらいにチケット販売が開始となったのですが、ここ、地方の一都市では、コンサートによって、チケット購入は電話予約のみというシステムだったりするわけでして。土曜日の10時から電話予約開始!ということで、10時前に電話の受話器を握りしめ、10時ぴったりに電話をかけ始めたのですが・・・。かからない。10時ぴったりなのにもう通話中。その後、ずっとひっきりなしに電話をかけ続けたのですが、10分経っても20分経っても、電話はつながらず。1時間たってもつながらず。いい加減諦めようと思ったのですが、珍しくムスメがものすごく前向きに乗り気だったので、ムスメを悲しませてはいけない!と、ハハは張り切りました。その甲斐あって、1時間半後、電話がつながったのでした・・・。無事に電話申し込みを終え、11月末までに代金を郵便局で振り込んだらチケット購入完了となるとのことだったのですが。平日の昼間に、郵便局の窓口で振り込みをするのがひじょーーーに難しい現状のワタクシ。職場の昼休みに1km以上離れたところにある郵便局に猛ダッシュで走って行って、振り込みを行いました。そしたら、郵便局の窓口のおじさんが。「え、これ辻井くんのコンサートのチケットなの?これから抽選とかじゃなくてもう申込み済んでるの?すごいねー、よく手に入ったねーーー」と(^^)なんかちょっと、1時間半の努力が報われた瞬間でした♪といういきさつを経て、ゲットした座席は前から11列目。ですが、めちゃめちゃ端っこの方(^^;)上手側だったのはうれしかったのですが、こんな端っこでは辻井くんの背中しか見えないのでは?と思うほどでしたが。結果的には、満足のいくとてもいい席でした。3000人収容で5階席まであるホールは満席だったそうです。コンサートの演目は、ショパンのノクターン2曲と舟歌リストのコンソレーション第3番とメフィスト・ワルツ1番そしてベートーヴェンのソナタ「悲愴」と「熱情」久しぶりのピアノコンサートだったということもあったのかもしれないのですが、最初の1音の響きがあまりにも美しくて、涙がうるりと・・・。実は、素人がちょっと生意気なことを言ってしまうと、CDで聞いていた辻井くんの演奏には、とりたててどうという感動がなくて、辻井くんの人気は本当に実力が評価されてのことなのだろうか?と、すこーーーーし疑問に思っていたのですが。その疑問は、最初の1音でふっとびました。そして、コンサートが進むにつれて、演奏曲の難易度も上がり、最後のベートーヴェンの「情熱」第3楽章ではもう涙が止まらず・・・。でも、本当の感動は、コンサート本編が終わった後でした。アンコールにこたえて、ショパンのノクターン二十番「遺作」を弾いてくれて、その後、再び拍手にこたえて舞台に現れた辻井くんは、ちょっとおしゃべりしてくれました。「3000人のホールなのに、物音ひとつなく聴いていただいて拍手が上から降ってくるようで、とても楽しく演奏できました」と。そうか、目が見えない辻井くんには、5階席まで満席のホールで鳴り響く拍手は降ってくるように感じるんだ・・・。なんとなく、新鮮な驚きでした。その後、若干、映画「マエストロ!」の宣伝などをしつつ、自作のエンディングテーマを演奏してくれました。そしてさらにさらにアンコールにこたえてくれて、最後に、リストのラ・カンパネルラを・・・。CDでは聞きなれた曲でしたが、ピアニストが演奏しているのを実際見るのは初めてで、確かに、「3本目の腕はどこにあるのですか?」と思わずにはいられない、最後の力を振り絞ったような圧巻の演奏でした。もはや、これだけでチケット争奪戦の苦労とS席2枚の出費も元が取れてなおおつりが来た感じ♪本当に素晴らしいコンサートでした。そんなコンサート後のムスメの感想も、私が感じたものとほぼ同じだったようです。ただ、「初めて有名な人のコンサートに行った感じー」という感想には、若干、ずっこけましたが。だって、神尾真由子さんのチャイコフスキー国際コンクール凱旋コンサートも連れて行ったし、ショパンコンクール優勝のラハウ・ブレハッチのピアノコンサートもコバケン&アーネム・フィルwith中村紘子も佐渡裕指揮シエナ・ウィンドオケも連れてったのに。と言ったら。、「覚えてない。これ(辻井くんのコンサート)が初めてって感じ」だそうな。なんだかねー。まぁ、確かに、昔はほとんど寝てたもんねー。大人になったなー。というわけで、小さいことにいろいろくよくよしていた自分が馬鹿らしくなるほど、すっきりリフレッシュできたコンサートでした。
March 1, 2015
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きっかけは、トヨタAQUAのCMで流れた千本桜でした。ムスメと「なんかいい曲だね~。全曲聞いてみたいね」と語り合ったのが、心の隅にちょっと印象に残っていたのですが。ある日、生協の広告にまらしぃというピアニストのライブチケットが掲載されていて。そこに書かれていた宣伝文句が「あのトヨタCMの千本桜の・・・」一も二もなくムスメに断りもなく、チケット2枚を衝動買いしまいました(^^;;;)で、チケットを買ってから「ところで、まらしぃって誰?」と調べてみたら、ニコ動の生放送で大人気の、アニソンやゲーム音楽を独自のアレンジでカバーするピアニストだということを初めて知りました。なんか・・・そういう世界とまったくお付き合いがなかったから、へぇーーーーーという感じで。あれ?ちょっと違う世界だったかな??と若干不安になったのですが。とにかく、乗り気ではないムスメ(^^;;;)を引っ張って行って、あたかも「ムスメがファンなんですぅ~。私はその保護者」的雰囲気をかもしながらライブ会場に入りました。そして、会場から出てくるときには。母娘そろってすっかり、まらしぃさんのファンになっていました♪とにかく、素晴らしい演奏技術とサービスあふれるトーク。そしてなにより、まらしぃさん本人からあふれて出いた、観客の前でピアノを弾けるという喜び・・・。その姿を見ているだけで、感動で涙があふれてきました。演奏だけでなく、トーク、ライティング、映像などがトータルに織りなす一つのアート作品。こんなにすごいピアニストが、美しいピアノ曲を作曲する作曲家が、演奏活動をするきっかけが、東方プロジェクトというゲームの音楽のアレンジで、演奏活動の出発点とブレークのきっかけがニコ動生放送。なんか・・・時代を感じました。もうねぇ、ピアニストになるために小さいころからコンクールコンクール…とかいう時代ではなくなってるんですね。そして。私も、ネットを通じて広がっている音楽の世界が面白くなってきました。千本桜って、初音ミクの歌だったのね。そして、ボーカロイドって初音ミクだけじゃないのね・・・「千本桜」を弾きなおしてみた
February 23, 2015
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日曜日の夜9時からEテレで放送されるクラッシック音楽館http://www4.nhk.or.jp/ongakukan/ムスメが宿題するにも私が仕事をするにも邪魔にならない(^^;)番組なので、日曜の夜はこの番組をつけておいています。先週からブロムシュテット指揮、N響演奏のモーツァルトとチャイコフスキーの交響曲を1曲ずつやっていて、ムスメの関心と私の好みが一致して、いつもの通り、聴くともなくTVをつけておいたのですが。昨晩放送の、チャイコフスキー 交響曲第6番 『悲愴』は・・・もう、仕事など手が付きませんでした。この番組を、一瞬たりとも逃さないように”見た”のは初めてかもしれません。小学校3年生でオーケストラが演奏する「くるみ割り人形」を聴いて以来、ずっとずっとチャイコフスキーの大ファンでしたが、そんな私の○十年の歴史を持つチャイコフスキー感を一変させる、奥深い演奏でした。TVの放送なのに、演奏が終わった後のカーテンコールが終わらないでほしい、と願うほど、圧巻の『悲愴』。なにこれ?!と思って、ググってみたら、案の定、評価の高い演奏だったようです。音楽についてはさほど造詣が深いわけではないので論理的な論評などできないのですが、そんな素人が聴いても圧倒されるほどだったのですから、さもありなん。素人なりに感想を記述してみますと、実はこの『悲愴』。昔から「不思議な構成の曲だよなぁ・・・」と疑問に思っておりました。第4楽章まであるのですが、本来のチャイコフスキーの交響曲なら第3楽章でばーんとフィナーレを迎えて終わるところ、その後の第4楽章がまるで付け足しのように、何の派手さもなく地味にもの悲しいメロディーなのです。そして、ひっそりと、本当のフィナーレを迎える・・・。この曲を知らない人なら、第3楽章が終わったところで拍手してしまうでしょうし、第4楽章の終わりがこの交響曲の終わりだとは分からないと思います。それくらい、第4楽章が不自然に「くっついている」イメージだったのですが。ブロムシュテットの『悲愴』によって、このなぞがすっきり解けました。普段は軽快にきらびやかに進む第1、第2楽章ですが、ブロムシュテットの演奏は、チャイコフスキーにしては抑制が効きすぎるくらいに抑えられていて、ドイツ的な重厚さを感じさせました。それに続く第3楽章は、抑えられた第1,2楽章が第3楽章でぱーっと花開いた感じで、豪華できらびやかで勇壮。人生の成功、戦争の勝利を想像させる華やかさ。でも、そのあとに続く第4楽章は心の底に響くような悲哀を感じる重厚な演奏で、たとえば、戦争に勝利はしても、戦地には敵味方にかかわらず死体が累々と残されている・・・大いなる成功の陰には様々な喪失や悲劇が隠れている・・・そんな、成功や勝利のあとに残された大いなる悲しみを、第3楽章のきらびやかさが逆に引き立てる形になりました。人生はきらめくような瞬間ばかりではなく、その裏には悲哀が満ち満ちている・・・。『悲愴』とは、生きることすら難しかった時代の苦悩を表している曲だったんだ、と、深く深く感じ入りました。いつもは、「あれ、終わったの?」という感じのフィナーレですが、ブロムシュテットは楽器の音が消え去った後も静寂の余韻をも指揮するように手を動かし続け、ふっと静寂を手の中に包み込むようにして演奏が終了。もう、最後の最後まで目を話すことができませんでした。第4楽章を「おまけ」だと思っていて、ごめんなさい。こういう感動を体験すると、自分の文章力のなさを本当に情けなく思うのですが、ブロムシュテット、チャイコフスキーでググると、もっと豊かな言葉を持った方々の評論が見つかります。なんで録画しなかったかなー・・・と後悔しきり。再放送を切望しております。ああ、こんな演奏会を気軽に聴きに行ける都会の人たちがうらやましい・・・。
October 20, 2014
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久しぶりに、ムスメと一緒にクラッシックのコンサートに行ってきました。佐渡裕指揮兵庫芸術文化センター管弦楽団プログラムはスメタナ:序曲「売られた花嫁」ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104 (チェロ ウォルフガング・エマヌエル・シュミット)ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 op.67「運命」『題名のない音楽会』に出ていらっしゃる佐渡さんを生で見れる、ということで、ムスメもものすごく楽しみにしていました。実はこのコンサート、ムスメの中学合格が決まってから「じゃ、合格祝いにチケット買おうか」と決めたものでした。佐渡さん、当市にいらっしゃったのは3回目なのだそうですが、前2回は、チケットが高くて行こうと思えなかったのです(^^;;;)でもまぁ、去年1年間はいろいろあってコンサートに行く機会がなかったし、ムスメの合格祝いならまぁいいか、と決心。決心してよかった♪と思えるコンサートでした。まず、コンサート開演の10分くらい前だったと思うんですが、佐渡さんご自身が舞台に出てきて、前説挨拶して下さいました。指揮者が開演前に出てきてしゃべるなんて、見たことない・・・(^^;)2階席だったので、目の悪い私は最初誰が出てきたのかわかりませんでした。TVのイメージではもっと体格ががっしりした方だと思ってたのですが、思っていたよりもすらっと細身で背が高くて、かっこよかったです(^^)そんな背の高い方が、演奏が始まると、指揮台の上で跳んだりはねたり(笑)。演奏の途中でムスメが「佐渡さん、コバケン(小林研一郎)さんみたいに演奏中にうならないから聞きやすいよね」なんて言ってたんですけど、いえいえ、うなってました。2階席に聞こえるくらいの勢いで(^^;;;)回数は少なかったですけど。『売られた花嫁』、『ドヴォルザーク:チェロ協奏曲』とも、ムスメには聞きなじみのない曲で、どちらかというと通好みな選曲だったと思うのですが、ムスメ、チェロ協奏曲の途中で寝てしまいました・・・。ま、ムスメの関心の中心は『運命』でしたから、それにそなえて一休み、ということで。私にとってもあまりなじみのない曲でしたが、チェロ協奏曲は、チェロとコンサートマスターのバイオリンソロとの掛け合いがとても美しく、うっとり。チェロの協奏曲もいいもんですね♪さて、最後のトリである、ベートーヴェンの運命。実は私、ベートーヴェンの交響曲ってあまり好きではなかったのです。ラジオとかTVでしか聞いたことがなかったんですが、もっと後の時代の作曲家の曲と比べると、退屈な気がして・・・。でも、生で聞いてわかりました。生演奏じゃないと良さがわからないんだ!と。佐渡さんの『運命』の第一楽章(ジャジャジャジャーンの楽章)、実は、日本人が聞き慣れているテンポより速いです。ジャジャジャジャーン、の後で、もうちょっと”溜め”があってほしいところなのですが、佐渡さんはさらっと流すように演奏されます。どうしてなのか、詳しいところはよくわからないのですが、多分、佐渡さんは楽譜に忠実に、全体を同じテンポで演奏されているのだと思います。でも、”溜め”の部分って、自分の好みに合わないと気になります・・・。ムスメは「気にならなかった」といってましたが。でも、その他の楽章は、聞き慣れたパターンがなかったせいか、すんなりとけ込めました。でも、どの楽章も「聞いたことはある」のですが、こんなにじっくり聞いたのは初めて。プログラムに書いてあった解説を読んで、曲の構成などもで頭に入れて聞いたら、またおもしろさを感じました。なんかこう、ムダな音が一つもない、んですよね。当たり前ですが。あの時代、ベートーヴェンがこんな曲を次々と発表した、ってのは驚異的だったんだろうな、と思います。そして最後の第4楽章。佐渡さんが、”神”になってました。なんていうんでしょう、もちろんオーケストラが音を出しているのですがそうじゃなくて、佐渡さんの体全身から音が出ているような、そんな錯覚に一瞬陥りました。そして、そんな佐渡さんに3千人の観客の心も操られているようで・・・。素晴らしい演奏でした。最後のアンコールは、これが何のご縁でしょう・・・2年前の小林研一郎指揮、アーネムフィルの公演のときのアンコール曲と同じ、ダニーボーイでした。同じじゃない方がよかったな~、とちょっと残念だったのは、私にとっては、ダニーボーイはコバケンさん&アーネムフィルの方が美しかったことです。オーケストラの違いなのか、欧州の風土が育む音の差なのか。もちろん、今回も素晴らしい演奏だったことには間違いはありません。好みの差の範疇だと思います。演奏会終了後、ムスメに「どうだった?」と聞いてみたら「(『運命』の)第4楽章が一番よかった。ボク、あれが一番好き~」「でもジャジャジャジャーンってところ、もっと大きな音だと思ってたから、そんなに大きくなかったね~」だそうな。さて。コンサートに行くと毎回恒例なんですが・・・また、チェロ協奏曲の第1楽章が終わったところで拍手が起きました(^^;)佐渡さんとチェロのシュミットさん「あれれ?」のお顔。このときも、あのときも、あのときも、オケのコンサートを見に行くたびに起こる第1楽章終了後の拍手と困惑する指揮者&演奏者・・・。もはやこれは、当市の名物(?)です。いい演奏だったということを素直に表現しているのですから、悪いことではない…ですよね(^^;;;)とてもいい演奏会でした。
April 22, 2012
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春休みに帰れなかった東京の実家の様子をGWに見に行くことにしました。なので、ついでに今年もラ・フォル・ジュルネに行ってみよう!と思いたち、チケットを購入して、準備万端、GWを楽しみに待っていたのですが。なんとな~~~~~くイヤな予感がして。先週、ラ・フォル・ジュルネのHPをチェックしてみたのです。そしたら・・・来日中止のアーティストが続出して、演目を大幅に縮小した形での実施になったと書いてありました・・・。だから、購入したチケットも、いったん、払い戻し扱いに。もうすぐ開催だというのに、再びチケットを販売し直すそうです。ラ・フォル・ジュルネのアーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタン氏は、震災直後は、厳しい状況ではあるけれども日本の復興に向けてできることをしたい、と、開催続行の決意を表明していました。だけど、余震のためにホールの電気系統に故障が発生したことも理由の一部ではあるようなのですが、やはり、原発事故の影響でアーティストの来日が次々と中止になったことが、大きな理由であるよう。日本の音楽家と、この状況を押しても来日してくれるアーティストのみの演奏会に規模を縮小したとのことです。あああ・・・残念。あああああ・・・原発事故。でも、完全中止とすることなく、直前のこの時期でもすべてをリセットしてチケット販売からやり直すという煩雑な手順を踏んででも、音楽会を開催したい、という熱意は、すばらしいと思いました。でもなぁ・・・チケット、買えるかな・・・?ふつうに購入するのも、すぐに席が埋まってしまって大変だったのに規模縮小したら、チケットを買いたい人が公演1つ1つに殺到するだろうな~・・・(泣)詳しくはこちらのHPにて。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンHP
April 24, 2011
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このような時期に、このようなことを書くのはとても不謹慎・・・とは思うのですが。でも・・・すご~~~くがっかりだったので、ちょっとだけつぶやかせて下さい。楽しみにしていた5月末に行われるクラッシックコンサートが・・・中止になりました全国的に有名な指揮者、バイオリニスト、ピアニスト、そして作曲家がオケと一緒に来て下さる予定だったこのコンサート。しかも、入場料が1000円(高校生以下500円)もともと、入場料の全額を社会福祉協議会に寄付するという性格のチャリティーコンサートでした。この顔ぶれが一堂に会して、この入場料はありえん!!!しかも、演奏曲目も、子どもでもどこかで聞いたことがあるような選曲。塾で忙しいムスメも連れて行く覚悟で(平日夜なので)、チケット発売日の今日を待っていたのですが。さぁ、チケットを買いに行くぞ!と準備をして(まだネット社会ではないので、プレイガイドまで買いに行かなければいけないコンサートが多いです)家を出る直前、ふと、ある予感が頭をよぎったのです。あ、ひょっとして、中止になったかも・・・?いや、まさかぁ・・・(^^;;;)そこで、出発前にネットで調べてみたら・・・やっぱり、中止でしたまぁ・・・そうだよね。そりゃそうだ・・・。地元電力会社が主催のコンサートですから。あの事故と直接関係ない会社とはいえ、地元にもやっぱり原発があって、今、ローカルニュースでは過敏なほど、地元原発に関するニュースも流れている昨今。のんびり、クラッシックのコンサートを開いている状況ではないよね~・・・。でも。もともとチャリティコンサートだったんだから入場料の何割かを震災義援金に回すとか、何か、やりようがあったような気がするんだけど。あああ~~~・・・orz演奏、出演予定だったみなさん、また世の中が落ち着いたら、是非演奏に来て下さい。今は、こっちのコンサートがキャンセルになった時間で、被災者の皆さんを直接励ますような活動をしていただけるとうれしいなぁ~~~・・・。いやしかし。こんなことで文句を言っては罰が当たりますね。ちょっとしたつぶやきってことで、聞き流して下さい・・・。
April 1, 2011
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夕方からは、アンジェラ・アキのライブに行きました。デビュー5周年記念ライブMY KEYS PLUS+ TOUR 2010 LIFE もうデビューから5年たったんだ~~~、と感慨深いものがあります。私の仕事がまだ忙しかった5年前、夜中にも仕事しなくちゃいけなくて、仕事のおともにTVのチャンネルをテキトーに変えていたら、たまたまNHKのポップジャム(だったか?)で歌っているアンジェラ・アキが映し出されて・・・見た瞬間、あ、この人、ブレークすると、ぴーんときました。あれから、5年たったんだぁ・・・。仕事、少なくなったな・・・(違)1年半ほど前、ムスコが激しい反抗期に突入して、私も大混乱状態に陥ったころ、ムスメと初めてアンジェラ・アキのコンサートに行きました。手紙~拝啓 十五の君へ~がNHK合唱コンクールの課題曲で、有名になっていたこともあって、ムスメも乗り気でついてきたんだったな・・・。で、ムスメはいたく感動したらしく(こんな感想文も書いたりして)、今年に入ってからも「また、行きたいね~」と言っていたのですが8月の終わりごろだったか、たまたま見ていた情報番組で、またコンサートツアーがあると知って、調べてみたら、またうちの街にも来てくれることが分かって、そのままチケットをネットで衝動買いしました。2枚(^^;;;)前回のコンサートのころ、私はこんな精神状態で、アンジーの歌う歌すべてが心に突き刺さるように響きました。人間、悲しい経験があるとこんなに感受性が高まるものなのだと、悲しい経験にも一分のいい面があるもんだと、妙に感じ入ったものでした。あれから1年半、今回は心穏やかにコンサートに参加。そしたら、ちょっと、何か物足りない感じが・・・不思議でした。でも、あいかわらずパワフルで愉快なトークに、ムスメとともに大笑いし、歌に涙し、会場が一体になって大声で合唱し、アンジーの言うとおり、イヤなことを全部すっきりその場に捨て去る!!ことができたコンサートでした。ムスメも、ノリノリで全身で楽しんでいました~~~ただ。早めにチケットを購入したので、前の方のいい席が手に入ったのですが・・・。音が大きすぎて、耳が痛かったです・・・(^^;;;)前回は、2階席の後ろの方だったので、若干、音がマイルドだったような・・・。今回は、お姿はものすごくよく見えたんですけどね。ムスメ、「次は後ろでもいいかもね…」と。なんか・・・そんなもん(^^;)?ま、なんだかんだで、非常に楽しいひと時を過ごすことができました。アンジー、また来てくれるかな~?そしたら、ムスメと二人、また行けるかな~~~~???
November 23, 2010
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少しだけ自由研究から離れて・・・午前、午後と音楽な一日を過ごしました♪午前中は、一弦琴の作製と音楽会。一弦琴っていうのは、100均で買える材料を使った一弦のギター(三味線?)みたいなものでした。弦は釣り糸なので、いい音は出ませんでしたが、それなりに1オクターブの音階の音を出せるので、ムスメ、出来上がった楽器を使って夢中でいろいろ演奏してます。私も結構、楽しめました。音階の目安を示すテープを貼ってたんですが、練習しているうちに、テープを見なくても弾けるようになりました~。私、絶対音感はないけど、相対音感はあるかも作製会が終わったら、作製会を指導してくださった音楽家ファミリーによる演奏会。奥様がマリンバ、娘さんたちがピアノと声楽。指導のメインをつとめられたご主人は打楽器奏者だそうで。マリンバの演奏も素晴らしかったのですが、ソプラノ歌手の娘さんの歌声に、ムスメはちょっとびっくりしたようです。「あんなに大きくてきれいな声が出るんだね・・・」って。考えてみたら、ムスメは、プロのクラッシック歌手の歌声って、聞いたことなかったんですね~。(私は、オペラ歌手にピアノを習ってたので、ピアノのついでにいつの間にかクラッシックの発声法まで仕込まれてたのですが(^^;)ムスメの前でちょっとだけクラッシックの発声法で声を出したら、びっくりしてました(^^;;;)聞かせたことなかったか・・・)そのあと、お父さんお母さん方は前に出て打楽器を演奏してください~、と、世界中の珍しい打楽器を手渡され、みんなで合奏。世界にはいろんな楽器があるもんだ~、と面白い体験でした。そんなこんなで、午前中は終了。午後からは、ピアノの先生のお誘いで先生のお師匠さんが開催するピアノ発表会に行ってきました。先生も、バイオリンとチェロのピアノ三重奏曲を演奏するということで。大正時代に建てられた由緒ある建物の中の小さいホールでの演奏会だったので、雰囲気は抜群でした。ただ、ピアノも相当古そうなものでしたが・・・(^^;)最初は、小中学生の生徒さんによるピアノ演奏でした。これがもう・・・。中学生の生徒さんたちが、きらきら星変奏曲、モーツァルトのトルコ行進曲、シューベルトの即興曲などを見事に弾きこなし、まだピアノを習い始めたばかりでバイエルの最初の方を学習しているという小学生の生徒さんが、エリーゼのために全曲をノーミスで演奏。そこまででも十分に、すごーーーーい!と思っていたのですが。すらりと背の高いモデルさんのような高校生くらいの女の子が出てきて、ラフマニノフの『鐘』を弾き始めたのです・・・。あの、浅田真央ちゃんがフリーの演技で使った曲のピアノバージョン。確かに手が大きそうな女の子ではあったのですが。今までと同じピアノですか?っていうくらい、ものすごい迫力の音が出て。惹きこまれました発表会であんなにい印象深い演奏を聴けるなんて、ラッキー♪でした。先生の前説(?)では、その生徒さんは、山の奥の方の町からお母様が運転する車で片道一時間かけてレッスンに通ってこられるんだとか。送迎のお母様も苦労のし甲斐があるってもんです。後半は、5年生の女の子を含む6人の生徒さん(ムスメのピアノの先生も含む)による、バイオリンとチェロのピアノ三重奏。これは~・・・。チェロの方の調子がちょっと悪かったのかな~~~?微妙な演奏ではありました。3人そろった練習の機会もあまりないでしょうし。合奏って、簡単じゃないんだなってよくわかりました(^^;;;)。でも、すぐ間近でチェロやバイオリンの演奏を見る機会ってあまりないので、ムスメにも私にも、いい経験になりました。午前も午後も、ムスメのお友達&ママさんと一緒に行ったのですが、帰り道、ちょっとお茶などして、子どもたちもちょっと遊べたりして、ムスメにとっては、久しぶりにお友達と遊べたのが一番楽しい時間だったかもしれません(^^;;;)。ま、それはそれ。私は楽しい一日を過ごせました~~~♪
August 22, 2010
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(1)、(2)、(3)に続きまして・・・。サプライズコンサートの後、お昼を挟んで、のだめオーケストラ弦楽四重奏団 withピアノの演奏。最初は、クラッシックアカペラグループの美しいコーラス。続いて、のだめオーケストラ弦楽四重奏団がのだめで有名になったベト7とショパンのピアノ協奏曲第1番ダイジェスト版を演奏。の前に。こいつが現れました。生マングースちゃん目撃~~~♪うれしいような、そうでないような~~~。ベト7とショパンのピアノ協奏曲の演奏中、ず~~~~~っと踊ってました(^^;;;)ちなみに、ショパンのピアノ協奏曲は、「ピアニストのソン・ルイは上海万博に行っているので今日は来れませんでした~~~」とのことでした(笑)。そして最後にスペシャルゲストとして・・・マレル・オケのコンサートマスター、トマ・シモンさんともうお一方(まだ映画版観てないのでわかりません~~(汗)が登場しました(笑)20分ほどの演奏会でしたが。。。なるほど、黒山の人だかりの意味がよくわかりました・・・。そんなこんなで、ピアノの先生と家族にお土産を買い、ムスメと私の思い出に、小さなオルゴールを買い(♪ショパンのノクターン)人だかりを離れ、帰路についたのでした・・・いやいや。こんなにクラッシックファンがいたとは。そして、東京にこんなに赤ちゃんや小さい子供がいたとは(^^;)いつもは閑散としている東京国際フォーラムのにぎわいに驚いた一日でした・・・。来年は、もうちょっと前からちゃんとリサーチしてから行きたいです~~~。・・・って。来年、行けるかしら(^^;;;)。
May 4, 2010
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(1)、(2)に続きまして。ようやくたどり着いたヴァレ・ノワール広場では、サプライズコンサート for kidsというのが30分後に始まるということが分かり、満席の後ろのほうで開演を待ってみました。for kidsていうんだから、誰の演奏でもとりあえずムスメには楽しめるかな?と。そしたら、サプライズの中身がピアニスト、清水和音さんのショパン演奏であることが判明!しかも、先着順で、子供だけ、ステージの上で演奏を聴けることに!!尻込みするムスメを「大金払ってもなかなか聞けないんだから、行っといで~~~~~!!!」と叱咤し(^^;;;)、ムスメは、ステージ上のピアノの間近で演奏を聴くことができました。演奏曲目は、ショパンの幻想即興曲と軍隊ポロネーズ。一流のピアニストの演奏を、ピアノのすぐそばで聴けるなんて・・・私が行きたかったです~(><)会場がざわざわとした広場だったこともあって、ピアノの音をマイクで拾い、スピーカーで流す形になっていたために、私たち大人は、スピーカーの音でしか聴くことができず(^^;)ちょっと残念でした。その次は、モーショントリオというポーランドのアコーディオントリオの演奏でした。これはこれで、趣向が全く違い、とても楽しい演奏でした。曲目が、”新幹線”とか、”テレビゲーム”とか(^^;;;)そして最後に、ポーランド大使館から子供たちにお土産が。ショパンについて書かれた、素敵な絵本でした。ただ・・・日本語訳がちょっと・・・(^^;)”小(しょう)ショパン”って・・・(^^;;;;;)中も、絵本を翻訳する経験がない方が訳したのかなぁ・・・という感じで。でも、ムスメにとっては、間近で素晴らしいピアノ演奏を聴けたうえにお土産までもらって、連れてきてよかった♪な経験だったと思います。何をさせても無感動なムスメですが、ピアノ演奏の感想を聞いたら、「ピアノ、きれいな音だったよ」だそうで。ムスメの表現力では精一杯の絶賛です(^^;;;)。
May 4, 2010
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(1)からの続き・・・そして5月4日。朝、9時45分の会場に合わせて、実家を出発。0歳からのコンサート、というタイトルとはいえ、朝早くから、どれだけの0歳児が来るんだろうか・・・?すごく少ないんじゃないの?と甘く見ていたのですが。銀座・有楽町から歩いて行ったら、ベビーカーを押したファミリーがぞろぞろ・・・あのベビーカーについて行ったら会場がわかるぞ!っていうくらい、たくさんの赤ちゃん連れが、朝早い銀座・有楽町近辺を歩いておりました(^^;;;)5000席以上ある会場に、赤ちゃんがいっぱいか~~~(^^;;;)音楽、聞こえるかな?と不安でしたが、開演してみれば、意外と快適でした♪会場はずっとざわざわしてるから、多少おしゃべりしてても全然気にならないし、前列に座っていた2歳の女の子がムスメに興味深々で(^^;;;)ムスメも、持って行っていた某ふわふわのヤツら(^^;;;)で女の子の相手をしてあげたりして、楽しく交流♪ムスメも退屈せずに楽しんでました(音楽ではなく、小さい子との交流に(^^;;;))それに、さすが東京のコンサートホールだけあって、5000席を超える大ホールなのに、後ろまで音がきちんと響いておりました。(地元のホールとは違うねぇ・・・と、しばしムスメと(笑)・・・)チケットを持っていたのはその公演だけだったので、あとは、無料で聴ける演奏をさがしてうろうろしました。ええ、うろうろ、うろうろうろ・・・なにしろ、会場が広すぎて、何をどこでやっているのか、会場の案内図を見てもさっぱりわからん・・・(ー"ー)で、30分ほど迷子になりつつ、ヴァレ・ノワール広場にたどりつきました。
May 4, 2010
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春休みに東京に実家に帰らなかったので、5月3日~5日まで帰省することにしました。なんか、母がさびしそうな感じだったし、父の様子も見たかったので。それに、28日以上前に航空券を予約すると片道1万円ちょっとしかかからない、というプランがあったので、春休みの前に、GWの航空券を予約したわけです。で、2泊3日の間、何の予定も考えていなかったのですが、5月1日にふと気付いたのですよ・・・帰省の間、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの期間中だということに(^^)そう、去年も今年も某さん(^^)のブログで紹介されてて、行きたい~~~!!!と思っていたのです。今年はショパン生誕200周年ということで、副題は「ショパンの宇宙」これは行かねば!ところが。もう開催直前もいいところだったので、いいコンサート/リサイタルのチケットはあらかた売り切れ。しかも、コンサート/リサイタルのチケットの半券がないと、ラ・フォル・ジュルネの会場にも入れないというではないですか!というわけで、とりあえず、購入できるコンサートのチケットを購入することにしたわけですが、空いていたのが”0歳からのコンサート”しかも、0歳からなのに、演奏曲目はロッシーニう~~~ん・・・でも、会場に入れさえすればいいのだから、これでもいっか、と、母とムスメ、私の3人分を予約しました。そしたら、取れたチケットの指定席が一般席の一番後ろの一番左端・・・すごいビミョ~~~~(^^;;;)(つづく)
May 4, 2010
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