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2005年09月13日
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作家「転向」の第一作目が本作品だそうです。
転向ってどういうことかなあと思ったら、沢山の経済・経営書を刊行していて、
講演活動も沢山していたそうです。
だから、日本経済新聞社から出てるのね(笑
全然畑違いの歴史モノですが、なかなかどうして面白いですよ。

織田信長の遺体はどこにあるのか?

を新しい視点で書いています。



といいますが、今まで信長の遺体はどこへ行ったのか、そんなに論じられてないですよね。

本能寺の変で明智光秀に謀反されて、応戦むなしく討死。
でも、その後どれだけ探しても信長の遺体はみつかりませんでした。

と書かれているものが大半のように思います。
火勢が強くて判別がつかなくなってしまったとか、何となくみつからなかったことに納得してしまう。
一応生存説もありますけど、信長自身があえて爆破させたなどなど・・・。
ないことにあまり「わあわあ」言われていませんね。
その後の光秀の「三日天下」の方に気持ちがいってしまうからかもしれません。
あ、この人、一生懸命やったのにすぐ転落してっちゃうのよ、ほら。みたいな(笑

この本は「信長公記」という書物を書いた信長に仕えた事務方の太田牛一という人を主人公にしています。
実在の人物で筆まめだったのも本当のようです。

実はその彼、生前の信長から「あるもの」を預かっていて、それを正当に処分するために、信長の死を調べはじめて・・・というもの。
本能寺の変の際、どうもおかしな行動をしている人間が光秀以外に4人いることをつきとめて、
彼らが「おかしな行動」をした理由を調べていくとすんごいことになってます
これは新しい歴史の解釈ですね。とっても面白いです。
なかなかの説得力がありました。

歴史はその時の為政者に都合のよいように書き変えられていくものである。
ということもこの話では重要な点になっていました。
この本では秀吉はちょっと嫌なやつになってます。
百姓さんから才気ありで信長に取り立てられ、
信長に惚れて仕えて死後は偉業を継ごうとがんばる。
京都の民衆から「太閤さん」と親しまれて・・・・。
最後は親ばか丸出しで死んでしまう。

なんてところがだいたいの秀吉像かなと思うのですがどうでしょう?
まあ、抜け目ないけど憎めないキャラって感じなんですが、
これも彼が自分のために書かせたという一面があるかもしれませんね。
それに、これが本当の秀吉像かもしれません。

でも、
一番遠くで戦争やってて、信長討死を聞くと
「忠義一筋の秀吉は、すぐに和睦して速攻で戻ってきて光秀を討った」
ということですが、備中高松って四国じゃないの?
四国から京都へ歩いて(走って?馬?)で帰ってくるっていっても遠いじゃないですか!
しかも、あんなにてこずっていたのにすぐ和睦できるもんかいな・・・。
で、
元々戻れる準備があったんではないのかい? ふふっ
となるわけですよ。まあ読んでのお楽しみですけど・・・。

このお話の感じ、隆慶一郎みたいですね。
途方もない話のようなんですけど、割とつじつまがあっていて、
本当はこれが真実かも? と思わされるような説得力があります。
隆慶一郎のおかげで、家康は影武者だったかも。と半分信じている私。
なかなかに好みのあう本でした。


幸い、この本で「信長の棺」となっている場所は拝観できるとこです。
お墓には実際入っていないという遺骨、どうなってるんでしょうね。
知らずに近くをよく通っていたので、今度機会があったら寄ってみたいです。


信長の棺





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最終更新日  2005年09月13日 08時15分07秒
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