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1月の読書メーターのまとめです。1月は図書館で予約していてまわってきた、いつも読むシリーズ本たちと、友達のご主人から借りた、よそさまチョイスの本と半々でした。どっちがどっちか、すぐわかるような状況のリストになっています(笑楽しみにしてた「謎ディ」は面白かったけど、さほどでも・・・みたいな感じで、高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズの「心星ひとつ」は大きな転換点がきていてうーむ。そして、東野さんの「天空の蜂」がある意味強烈でした。1月に読んだのは9冊。お休みがあってまあまあだったと言うべきか、少ないと言うべきかというビミョーな量なのですが、私としてはまずまずというところじゃないかなと思ってます。2012年1月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:3337ページナイス数:230ナイス■謎解きはディナーのあとでキャラ設定は面白いと思うのですが、うーん、どうも内容が軽すぎる感じでした。何でこんなに話題になって売れているのか?と思ってしまったほどです。一つ一つの事件がライトに書かれているので、連作短編全体を使った仕掛けがさらにあってもよかったような気がします。お嬢様生活をもう少し描写してみるとか・・・。そしていやいや、地味なスーツほど安モノと高級品はよくわかると思うんですけどね(笑読了日:01月03日 著者:東川 篤哉http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15526657■謎解きはディナーのあとで 22冊続けて読んだせいもあったのか、やっと慣れたというかしっくりきたというか(笑 影山の意外なイヴの予定だとか、最終話の風祭警部など、事件と謎解き以外の部分で「おっ」というような部分があったせいか、前作程あれれ感はありませんでした。続編になればなるほど積み上がってよくなってくるのかも。小学生高学年辺りに最適なのかも。読了日:01月04日 著者:東川 篤哉http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15539606■骸(むくろ)の爪 (GENTOSHA NOVELS)解決部分の描写に、「うわっ」と緊張最高潮。そしてその後のエピローグのもの悲しさに余韻がありました。道尾さんにしては普通の上質ミステリだった。初期の作品なので、あの異質物混入感がなかったのかしらね。前作も読む気になりました。読了日:01月07日 著者:道尾 秀介http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15630521■百年の呪い―新・古着屋総兵衛〈第2巻〉 (新潮文庫)大黒屋と相手方、双方の布陣がわかり、さて「お手並み拝見」というつもりでいたのに、気づけばがっつり夢中で読み耽ってました。一族の融合や坊城家の二人など、今後に楽しみな要素も出てきて、さて本腰いれて読むぞ的な感じです。読了日:01月17日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15862130■マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉読むのも戦いという趣の本だった感じ。生理的な嫌悪感が上がってくるのを、圧倒的な世界観の強さが押さえつけてる面があり、それがバロット達がそれぞれ抱えるものが好転・進化・正常化してく面を際立たせてもいる。ギャンブルシーンが長いのだけれど、転機になるシーンでもあるのかな?勝負を楽しんで読めた。それにしても疲れたが。読了日:01月22日 著者:冲方 丁http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15978558■心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)一言で感想を言うなら、「ちょっと、やめてよもう」になったと思う。誰でも自分が心底望む形があって、自分でわかっているんだよね。でも生きていく時に、その形のままにならないこともわかってて、それでもやってかなきゃいけないから、つる家の周りの人たちは優しいなって思います。澪の場合は、もう優しいって言葉じゃ足りないね。人に優しくするだけなら、もしかしたらすぐできるかもしれないけど、優しくしながら自分をあんな風に扱うのは難しいと思う。料理という存在があってこそだからの今回の苦渋なんだよね。ほんともう、誰か何とかして。読了日:01月24日 著者:高田郁http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16014030■混沌 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)毎度の如く事件はあったものの、今回は人材含め、船の陣容を整えることに終始した感じ。その一方で本来の旗本の役目に迫る事態もやっと動き出した模様。直参旗本方面は完全にユーレイ部員みたいなものだった分、どんな展開出てくるか楽しみ。苦手な年代なので、少し日本史おさらいしておくとよいのかも。読了日:01月25日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16045212■ふがいない僕は空を見た「性から生へ」って大きく流れをとらえている人もいるのだけれど、とてもそんな余裕なかったです。ただ、最後が「花粉・受粉」で締めくくられてよかったとホントにホッとしました。「セイタカ・・・」が秀逸。理想や現実や、ピユアさに露悪さ。あの年頃のすべてが入っていて、若々しくもせつない話だったし、全体でも大きなポイントになっているお話かなと。「自然に」を連呼する妊婦さんの、連呼することの不自然さにもすごく納得。全部超えて子供って生まれてくるんだなとホッとして読了。読了日:01月27日 著者:窪 美澄http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16082902■天空の蜂 (講談社文庫)もし書店員なら、「今読んだら、あなたはどう感じますか?」みたいなPOP作って、平積みしてみたいなぁ。欲を言えば、震災前に読んでおきたかった。そして今読んで更にどう思うか感じてみたかったと思います。が、単純に社会派サスペンスとしても楽しめました。それぞれの立場の人の働きぶり、傍観ぶりがとてもらしくて一気に読めます。犯人側にも事情と主張があり、改めて考えさせられるので、コーフンして読んだ割には、読後感が何だか切ないです。読了日:01月29日 著者:東野 圭吾http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16154552▼2012年1月の読書メーターまとめ詳細http://book.akahoshitakuya.com/u/25832/matome▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2012年02月10日
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お友達のご主人が「謎ディ」を貸してくれるときに、この辺りが「面白いけどどう?」とみつくろってくれました。大量の本を借りて帰宅して、積み上げてあります。人生初の 「積読」 (*^_^*)で、その中に文庫3冊の「マルドゥック・ヴェロシティ」という本があったのですが、前作があるということで、これを図書館で。当初この本も文庫3冊組だったそうですが、「改訂新版」ということで単行本が出ていて、これをチョイス。前作を読まなくても問題ないけれど、読んでおいた方が「物語の世界観に入りやすいかも」とのことで、確かに読んでみてそんな感じがしました。マルドゥック・スクランブル〔改訂新版〕著:冲方丁価格:1,995円(税込、送料別)自分で積極的に選ぶ本 ではなかったと思います。そもそも冲方さんの本自体が初めてですし、「冲方」が「沖」って字じゃないことも今回気付きました。何となく海外のSFみたいな雰囲気ありました。ちょっとない感じというか、すんなり読めないというか。最初の数ページの物語の設定が出始めた車内シーンのところを何度も往復しました。私の想像力よ、もっとがんばれよ みたいな・・・・(@_@;)で、何とか入れたかな と思ったら、次は「なぜ、ネズミ・・・・」 みたいな・・・・(@_@;)その辺りを超えてからは面白くなってきて、時間をみつけて読みました。私の場合、面白くなると本が手から離れなくなって、何も家事ができなくなり・・・というパターンなのですが、これはとてもじゃないけど、一気に読むのは無理でした。すごく面白くなって、盛り上がってスピードつけて読んでるつもりなのに、実際ページが進まないというか。思ってる以上に理解して読むのに時間かかってるんだな とびっくりしました。自分の中の疾走感と、ページの進み具合がここまで違うのはじめて。つまらない ってことは全然なかったんですけどね。 不思議な感じでした。ただ、描写に関しては、ちょっと生理的につらい部分もありました。映画化されたとどこかでみた気がするのですが、まぢですか?というつらさ。アニメだろうな、これを実写でやったら「ひでぶ」を超えるこの描写を一体どうするつもりなのか・・・次作が映画化で、これほどの描写じゃないとか? などなど思ってました。それでも、この圧倒的な世界観にねじ伏せられたというか、嫌悪感が上がってくるのを抑えつけられた感じです。読むのやめよう とは思わなかったので。バロット達がそれぞれ抱えるものが好転・進化・正常化してく面がよく出ていたように思うし、ギャンブルシーンが長いのだけれど、転機になるシーンでもあるのかな? と勝負を楽しんで読めました。が、すぐ続けて「ヴェロシティ」を読む気力はないです。ちょっと他の本を読んで、自分をニュートラルに戻してからだなぁ。ほんと、疲れた・・・(^_^;)
2012年02月01日
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幼稚園が昨日から3日間ということで明日まで休園です。先週末、1クラスが欠席者多数につき学級閉鎖が決まったのですが、月曜になってみると全体の2割欠席。これは・・・ということで、月曜は緊急早帰りでその後3日休園です。土曜日に幼稚園で行事があり、全園児がわさわさと集まっていたので、そこで広まったんでしょうね(>_
2012年01月25日
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今年の1冊目はこの話題の本でした(笑この本、最初「どうなん?」と思ってたので、図書館の予約戦争に敗れました。興味が湧いた時にはもう350人以上の待ち人数で、どうしようもなくなってたので、敗北を認め、予約が落ち着くまで待とう と連ドラの方も毎週録画で保存してました。そしたら、友達のご主人が持っているという話をランチの時に聞いて、「貸しておくれ」 と年末強奪。いやぁ、持つべきものは、本をじゃんじゃん買っちゃう友達かもしれないです(笑【送料無料】謎解きはディナーのあとで価格:1,575円(税込、送料別)装丁も随分印象的だし、装丁画家さん自身も結構注目されて(絡みで?)、テレビでおみかけしました。本屋大賞も受賞してるし、早々に連ドラにもなってるし、ですごく世間が盛り上がってたので、友人(のご主人)から強奪してきて、「やれやれ、やっと世間さまの波にのれる(*^_^*)」という感じでした。が、うーん、どうも内容が軽すぎる感じでした。物足りないよ というか。正直なところ、何でこんなに話題になって売れているのか?と思ってしまったほどです。キャラ設定はすごく面白いし、やりとりも一貫してオーバーアクションな感じが笑えるんですけど、一つ一つの事件がとてもライトに書かれているので、「ミステリを読んでる」みたいな部分が頭にあると、すっごくその部分が物足りない感じを受けてしまいます。連作短編全体を使った仕掛けがさらにあってもよかったような気がします。例えば、私の好きな北森鴻さんの「香菜里屋」シリーズもミステリとは言え、どっちかというと食べ物メインですが、ミステリ部分が特別物足りない って感じはしないんですよね。何が違うんだろ???お嬢様生活をもう少し描写してみるとか・・・。あと、登場人物にもう少し色づけしてくれるとか??小学生高学年くらいには、すっごく面白いんだろうな、この話。 という感じです。そして、「いやいや、地味なスーツほど安モノと高級品はよくわかると思うんですけどね」 というツッコミも(笑
2012年01月24日
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私が去年読んだ本は全部で136冊でした。ピアノを習い始めて、読書が随分失速したなぁと感じていたのですが、一応100は超えてた(笑その前の年は188冊で、次は200の大台に なんて言っていたんですけどね。私は同じ作家さんをどんどん読んでいくタイプなので、新しい作家さんが少なくて、当然ベスト10冊とか20冊を選ぶと同じ作家さんから何冊もということになってしまいます。去年は、バタバタしていたので、その傾向が更に強かったと思うのですが、とは言っても、やっぱり「いいなぁ」と思った作品を複数だからと外す訳にもいかないし・・・ で、同じ作家さんで二冊とか三冊とか ということになっています。毎年、順位は細かくつけられないと、「思い入れのある10冊」ということで順不同にしていたのですが、今回は読書目メーターの本棚機能を使ったら、わりとすんなり順番らしき感じができました。11~20位の10冊は、こちらの「心の残った本ランキング」の本棚でご覧いただけます。10位までの10冊について、簡単に感想をば・・・・・「一瞬の風になれ」 佐藤多佳子 3冊を一気に読みました。物語の面白さ、疾走感がよかったし、何より、大学の頃を懐かしく思い出しました。 その後を番外編なんかで是非読みたいなと。・「パリ左岸のピアノ工房」 T.E.カーハート 今年ピアノを再開したところ、すかさず薦めていただいた本なのですが、私のハートど真ん中でした。 読了後ノンフィクションだと知って本当に驚きましたが、ピアノを楽しむ気持ちを与えてくれる本。 いつか購入して蔵書の1冊にしたいです。・「海に沈んだ町」 三崎亜記 装丁や写真の感じも物語を助けていますが、日常に入り込んだ「異物」が素敵に書かれています。 三崎ワールドにどっぷり といった感じでした。・「小夜しぐれ」 高田郁 大好きな「みをつくし料理帖」シリーズから。料理を通して人物や日常を丁寧に書いていますが、この本辺りから、周辺人物についてぐっと書かれて展開がでてきて更に面白く。 優しい気持ちになれ、日々の料理ももっとがんばろうと思える本です。・「猫と妻と暮らす -蘆野原偲郷-」 小路幸也 基本的に小路さんが好きなので、20冊の中に他にも2冊選んでいるのですが、今までにない感じの設定といつもの小路さんの雰囲気がマッチしてとてもよかったです。これも続編希望。・「血に非ず -新・古着屋総兵衛-」 佐伯泰英 毎度読んでいる佐伯さんの新シリーズ。このシリーズが一番好きだったので、続編が始まって大喜びです。 設定もわりとすんなりきたし、今後がとても楽しみ。・「ラットマン」 道尾秀介 一度、「こりゃ合わない」とさよならした道尾さんとの奇跡の復縁をもたらした1冊です(笑 どんでん返しというか、「切れ味鮮やか」な道尾さんの持ち味を再確認した作品でもあります。・「海底二万里」 ジューヌ・ヴェルヌ なぜ今さらと言われそうな子供向けの名作ですが、今さら感銘を受けたのでランクイン。 執筆当時のことを考えると驚異の設定だし、押し寄せる圧倒的な色彩の世界にびっくり感動。・「キケン」 有川浩 純粋に「本」自体では20位までには入れるけれど、ベスト10には入れなかったかも。 この本は震災後に最初に読んだ本でした。予約で来たので、と何となく読みだして夢中で読めました。 本ってこういう存在なんだな と何だか実感した本だったので10位に滑り込みとしました(笑ってな感じです。こうやって書いてみると、ほんと面白い本だったなぁとしみじみ。今年もいい本と出会えるといいなぁ(*^_^*)
2012年01月23日
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去年の読書のとりまとめが棚上げ状態なのですが、まず先月のまとめから。まとめというほど読んでなかったですね。5冊ですから・・・(-_-;)加治将一さんが、すごく期待してたのですが、ダメでしたねー。いつもならシリーズなのか とか、どれから読んだらいいのかなぁ とか、わりと初めての作家さんの時は慎重に行動してるんですけど、今回しなかったせいかな?私が好きなネタだったと思うんだけどな。それ以外は、相変わらずのシリーズものの「続き」とアンソロ本でした。そういう意味ではちゃんと読んだのは、小路さんの本くらいかなぁ。好きな設定が小路さんらしいテイストで書かれていてとてもよかったです。是非これは時系列バラバラでシリーズ化してほしいなぁ なんて思いました。2011年12月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1700ページナイス数:102ナイス■おとぎ菓子―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)このパターン定着ですね。これならいろんな職業の大店を・・・と考えれば続くのか、はたまた食べ物の設定が先なのか?? お料理も随分美味しそうな描写になってきましたが、やっぱり本のボリュームをもうちょっとつけてもらいたいなと切に思う。まあ、構図がみえてから結末までが早いのは「必殺仕事人方式」だからかもなのですが・・・・。読了日:12月02日 著者:和田 はつ子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14942879■へっつい飯 (ハルキ文庫 わ 1-9 時代小説文庫 料理人季蔵捕物控)今回も噺と料理の取り合わせの話だったせいか、連作短編にリズムがあってよかった。「一眼国豆腐」はちょっとメニューに無理がある気がしたんだけど(笑 最後はちょっと切ない感じ。そしてくっつく時は所詮こんな勢いなのだろうと(笑読了日:12月03日 著者:和田 はつ子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15039293■Story Seller〈2〉 (新潮文庫)安定感ありって印象です。インパクトの点では1に敵わず。1は企画自体からまずインパクトあったので比べちゃだめだけどね。本多さんの文章の雰囲気好きだなぁと、沢木さんなるほどなーみたいな。そして、読者が「このテの話」と想定して読みだすのを知っていて、これをぶつけてきたのかの有川さん。そういう意味ではインパクトあった。近藤さん、これからも「全部想像」でいいので是非書いてください(笑読了日:12月08日 著者:http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15054658■失われたミカドの秘紋 エルサレムからヤマトへ 「漢字」がすべてを語りだす!うーん、ちょっと残念な出来。ネタは面白いのかもしれないけど、そのネタ披露のための肉付けが雑すぎる。そのせいかのか、西山が話した辺りは割と物語に乗れたけれど、後はどうも気が散ってしまった。主人公をあそこまで枝葉にしちゃったからなんだろな。うーむ。読了日:12月19日 著者:加治 将一http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15255494■猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷人と違う能力を持ちながら、ひっそり世間の中で生きている人たち と言えば恒川さんや恩田さんでもあったなぁと思うのですが、話が持つ雰囲気や登場人物達のテイストがすっかり小路さんで、儚く幻想的な感じと主人公の肩肘張らない強さが素敵だなと思いました。和弥と優美子に泉水がガタガタと登場することでいいアクセントになるのか、優しい雰囲気ながらリズムよく読める感じ。ずっと先の話もまた書いて欲しいです。読了日:12月22日 著者:小路幸也http://book.akahoshitakuya.com/cmt/15307372▼2011年12月の読書メーターまとめ詳細http://book.akahoshitakuya.com/u/25832/matome▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2012年01月20日
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今年もよろしくお願いします。って今頃ですが・・・・(-_-;)去年読書した本達の「上位10冊」を毎年選んでたのにそれがまだで、それが終わってアップしてから今年のを始めたいなあなんて思ったりしてて・・・。そして、それは終わらないうちにもう月も半ばですわ・・・。(休みボケから復活してまだ1週間ですけど・・・)とりあえず、ご挨拶をば、よろしくお願いします という感じです。去年は激しく読書のペースが下がりました。今年はもう少し計画的に「読む時間」というものを考えていきたいなぁと思います。今まではいつでも隙間時間にって感じだったのですが、そこがピアノにとられました(^_^;)なので、考え方を変えていかないと。それから、ピアノももう一段階上達できる年にしたいです。去年ブームになった「シューマンの指」みたいな音楽ものの本も未読なので挑戦したいし、勿論、練習もちゃんとしていろんな曲を弾いてみたいなぁと思ってます。そして、痩せられたら、もう言うことはありませんが・・・・(-_-;)あらほーなので、無理しないで今年もがんばりたいと思います。
2012年01月19日
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私毎年、「今年の10冊」って年末に張り切って選んでいたことを最近思い出しました。まだ11月のまとめもアップしてないよー と少しがんばって整理しましたので、まず11月分から。11月分でインパクトがあったのは、3冊ってのもあって「一瞬の風になれ」かなぁ、やっぱり。「読んでるときりがないよ、夜中になっちゃうよ、寝不足だよ、顔が変になるよ」という心の声をぶっ飛ばして、夜中3時前まで一気に読んでいました。次の日死亡でしたけど(^_^;)青春爽やか小説ってだけじゃなくて、競技の緊迫感とか、団体戦ならではのプラスアルファな感じとか、いろんな面のバランスがよくて、すごく読後感がよかったです。あとはやっととりかかれた「新・古着屋総兵衛」シリーズが面白かったなぁ だとか、初めて読んだ乾ルカさんが結構よかった、同じ乾の緑都さんもよかったので、次の「忍び外伝」が待機中です。とりあえず、12月読了分は幸か不幸か少ししかないので、それを近々まとめて、何とか大みそかまでには「今年の10冊」って自分で振り返ってみたいよー(+_+)毎年恒例の「今年の本」の特集がある雑誌「ダ・ヴィンチ」も購入してきたので、年始にのんびり読書 にむけての準備は着々と整ってるんだけど、このペースでは正月が無事きそうにない。うーむ(T_T)2011年11月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:4446ページナイス数:114ナイス■完全なる首長竜の日未来的な設定がすんなり入ってくるし、ぐいぐい読めて、とても新人さんとは思えない安定感。どこか恒川さんのような薄ら寒さのようなものもあり、次も読んでみたいです。うまく翻弄されて、いいところに着地させてもらった感じの結末。夢であり夢でなく、SFでありそうじゃない感じのバランスもよかったです。読了日:11月07日 著者:乾 緑郎http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14569483■てふてふ荘へようこそ乾さん初めてだったけど、なかなか安定感ある手ごたえでした。格安訳ありの「訳」でちょっと笑わせておいて、じわっと温かさのある物語になってました。訳あり住人が一緒に転機を迎えて光をみつけていくような感じもあり、どこか淡々としたところもあり、てふてふ荘の古臭さとマッチしてよかったです。そして、「いい声」の人は大好きです(笑読了日:11月12日 著者:乾 ルカhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/14569282■難破―古着屋総兵衛影始末〈9〉 (新潮文庫)内部情報流出か?に社長が直接対応 みたいな話になっているのですが、原因わからず、とりあえずの最善を尽くしながら進んでいくという感じ。対立の構図は変わってないけれど、「船」が中心となり、少し趣が変わった感じも。残り少しが新シリーズのカギになっていると思われるので、慎重に読まなければ。読了日:11月13日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14591633■交趾―古着屋総兵衛影始末〈10〉 (新潮文庫)最初に読んだ時は、特に違和感なかったし、ありがちだし、スケールが大きくて面白かったな という感じだったのですが、多分これが新シリーズのキモになってるんじゃないかと思います(まだ本の紹介のところしか読んでないので) すぐ帰りたくなるところをこの決断。やり手のリーダーという感じです。読了日:11月14日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14623815■一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-部活をやってた頃がムショーに懐かしくなった。二種類の天才をみて、自分の身の丈を理解して、それでそっから頑張ってるって姿がなんかいいです。短時間の競技の中の緊迫感がいいリズムで、夢中で読みました。やっぱ主人公が神谷なのがいいのかも。蓮でも、勿論仙波でも、こうは面白くないだろうし。読了日:11月15日 著者:佐藤 多佳子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14623859■一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-強くなっていく過程が面白い。ちょっとした競技の描写もすごくリアルに想像できて、一緒に喜んだりクタクタになったりドキドキしたりと大忙しな感じでした。いろんな試練があったけれども、全幅の信頼をおける先生や先輩後輩、家族に恵まれて幸せでもあるなぁなんて思いました。読了日:11月15日 著者:佐藤 多佳子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14623982■一瞬の風になれ 第三部 -ドン-陸上って基本的に個人競技だからこそ、リレーが特別なんだなとホント思いました。一緒に走って一緒に泣いた感じでした。鍵山に迷った時のネギの一言が男前過ぎる。あれでみんなの目が覚めたというか、明確な目標を持ったというか(笑 真剣勝負でプラスアルファの力が出る感じがよくわかる。そういうのって団体競技ってかみんなでやるものって余計にそうだもんな。ホントあっという間に読んだ。爽快感たっぷり。読了日:11月15日 著者:佐藤 多佳子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14624067■やなりいなり殺人事件が少なくなった分、まわりの人を丁寧に書いてくれた人情ものみたいな面が強くなってきた上に、抜群の安定感。ちょっと食べ物レシピでアクセントをつけて笑ったり泣いたり・・・と落ち着いて(?)読めました。それにしても今回は特に鳴家かわゆし。読了日:11月18日 著者:畠中 恵http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14681548■時そば―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)「落語」でアクセントがついているせいか、シリーズで一番読み応えがあった気がする。料理の描写が少し増えたせいなのかも。陰の仕事人がいると「知られないように」動くという設定だと、事件の方はこのパターンが多くなるのは仕方ないのかな?どうも前作と何段構えになってるとかのパターンが同じ気がしました。松風亭はそのうち仲間になるかもしれないなぁなんて気もしました。読了日:11月19日 著者:和田 はつ子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14722474■教会で死んだ男(短編集) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)異色作も収録された短編集。ポアロものが割と良かった。「スズメバチの巣」とか、いかにも!なのに嫌みないし。でも表題作のマープルが出てくるのが面白くて、やっぱ1作のみだったけどマープルに軍配。相変わらず女性(おばちゃま)達のパワーとしたたかぶりが炸裂して楽しい。読了日:11月20日 著者:アガサ・クリスティーhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/14779480■帰還―古着屋総兵衛影始末〈11〉 (新潮文庫)さすがの最終巻はかなりの加筆をされてるようで、読後感が全く違う感じになっていてびっくり。新シリーズへの伏線を入れなくてはいけないので当たり前ですが、そのせいで、哀しい雰囲気が漂っちゃったのがちょっとショックでした。そう思うと旧シリーズはいいところで終わらせてたなぁと思うのですが、続くのですから仕方ない と堂々巡り(笑読了日:11月21日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14779569■血に非ず―新・古着屋総兵衛〈第1巻〉 (新潮文庫)違和感少なくて、滑り出し好感触でした。返事までがやたら勿体ぶってた感じもあるのですが、そのせいで違和感なかったのかしら? 今回の「敵」の設定がまだ弱い気がするんだけどそれはこれからなのかなぁ。それにしても、そんな大きな船はすぐみつかると思いますが・・・・。読了日:11月23日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14779636■半夏生―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)久しぶりの長編で読み応えありました。事件や設定自体に無理があるとは思いませんでしたが、大きく広げたので、もう少し書きこんでもらってもよかった気がしました。事件の大きさや影響力が「現場ではピンとこない」という部分が大切なんでしょうけどね(汗 この結末ゆえの後日談部分があるだけでも違ったのかも。岸辺の書き方で随分違う感じになるんでしょうけど、臨海署の連携ぶりが小気味よかった感じです。読了日:11月29日 著者:今野 敏http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14892034▼2011年11月の読書メーターまとめ詳細http://book.akahoshitakuya.com/u/25832/matome▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年12月20日
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【送料無料】てふてふ荘へようこそ価格:1,680円(税込、送料別)ある街の高台に佇むおんぼろアパート「てふてふ荘」。敷金礼金なし、家賃はわずか月一万三千円、最初の一ヶ月は家賃をいただきません。この破格の条件の裏には、ある秘密があって……。おはようございます。昨日から急に寒くなりましたねー。昨日起きた時はいつもより暖かい?なんて思ったのですが、小雨がしとしとでどんどん寒くなりました。今朝のちびの送り迎えにダウン初登場。そろそろ暖房つけたい気もする。いい加減、オイルヒーター出さないと・・・(^_^;)この本も「完全なる首長竜の日」が紹介された書評に一緒に載ってた本で、乾さん読んだことなかったので、まあ、書棚に置かれるころになって、「(書棚に)あったら借りよう」ぐらいの感じでメモしてたんですけど、なかなか面白かったです。今、本の紹介をコピペしてて「直木賞候補作」云々 とあったので、候補にまではあがった方なんですね。書評の方に、「格安の理由」がいきなり書かれていて、どんな話かな と読んだのですが、よく考えたら、ネタバレじゃないのか?? そこまでは紹介してOKなのか?? とか思い始めました。まず、格安訳ありの「訳」でちょっと笑わせてもらって、コミカルな感じで始まるんですけど、その後、じわっと温かさのくる物語になってました。連作短編の形なので、じわじわっと徐々にきます。そんな物件を選んでくる訳あり住人が一緒に転機を迎えて、日常に光をみつけていくような感じもあり、なおかつ、どこか淡々としたところもあり、それが「てふてふ荘」の古臭さとマッチしてよかったです。予定調和的にいくのかなー と思ったら、ちょっと「えっ?」という展開もあったのですが、わかってみれば、ああ成程な感じです。そうでないとああいう結末にはいかないし。管理人さんがあまり細かく描写されてないのですが、やたら「いい声の人」と書かれていて、いい声の人は大好きです(笑 玉木宏さんとか。あと、いい声で(私の中で)得して株上がってるのはオードリーの若林さんですけど・・・(^_^;)だから低ければいいとかそういう高低じゃないのかなー。なんか湿り気ある感じが好きなのかも。何フェチかと言われたら、「手」と答えると自分で思ってたけど、声かもしれない。声フェチ??って、何の話やねん なんですけど、声のいい管理人さんは堺雅人さんのイメージでした。
2011年12月02日
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【送料無料】完全なる首長竜の日価格:1,470円(税込、送料別)植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具「SCインターフェース」が開発された日本。少女漫画家の淳美は、自殺未遂を起こして数年間意識不明に陥っている弟の浩市と対話を続けている。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いかけに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。そんなある日、謎の女性からかかってきた電話によって、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こりはじめる…。『このミステリーがすごい!』大賞第9回(2011年)大賞受賞作。まあ! 超ご無沙汰で、すみません・・・(-_-;)読書のペースが、再読本的な軽いものを含めてやっと10冊・・・というペースに落ち着いてしまいました。元々、一人の作家が面白いと思うとそこばっか追っかける方だったのですが、その傾向強しです。下が幼稚園に行って、時間が取れるようになったけれど、新しいママ友ができ、幼稚園の用事もでき、なんてうちに、結構暇じゃないのね 状態になってます。勿論、細々と習っているピアノも順調(?)に練習とレッスンを続けています。練習も楽しいってのが、子供の頃の「楽しいばっかじゃない練習」と違っていて不思議です。指を整えるためのツェルニーにバッハをやりながら、好きな曲を少しずつ進めています。今は最初のモーツァルトのソナタと、シューベルトの軍隊行進曲を終えて、ドビュッシーのアラベスクです。秋の夜長にぴったりの曲です。←←ちゃんと弾けたら・・・・(^_^;)という、最近の保守的な読書の中で、いきなり全く知らなかった乾さん登場なのですが、新聞の新刊紹介のコラムで読んで面白そうだなぁと思ってメモしてたものです。「このミス」の大賞受賞作というのも勿論ですが、既に「忍び外伝」という時代ものでも受賞されてるそう。なので、がっちり良いのでは?と思ったのですが、本当に新人さんに近いとは思えない安定感です。あらすじのところで、「SCインターフェース」ってなんぞや?? なんて思っていたのですが、そういう近未来的な設定もすんなり入ってきたし、ぐいぐい読めました。場所が湘南の辺りという設定だったのですが、大阪で一緒だった友人の引越先なので、静岡から数回遊びにでかけて、土地勘ができてたせいもあり、かなりすんなりいけました。途中から、ファンタジーやSFなのか、それとも精神が・・・??みたいな感じの色合いが出てきて、その辺りの入り方も不自然さがなくて、うまく翻弄された感じだったし、結末も、まあいいところへ着地させてもらったのかなぁ と(*^_^*)。夢であり夢でなく、SFであり、SFじゃない?? みたいところを引っ張ってくれたのが私好みだったし、恒川光太郎さんの「薄ら寒さ」みたいな感じもあって、ほんと面白かったです。時代ものの「忍び外伝」の方も図書館で予約中で、もうすぐ届きそう。楽しみです。
2011年11月30日
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うっかり忘れてたー(-_-;) の8月の読書メーターのまとめです。9月末までの取得なので危ないところでした。9月前半、夏休み明けでぼーっとしてて過ぎちゃってたからな(^_^;)思えば8月ですから、夏休みや旅行を利用して「ナルニア」を一気読みし、後も古いのから新しいのから、わりかし読む時間があった感じでした。特筆すべきは、初読みの及南アサさんがわりと好感触だったこと。道尾さんが、「もうだめだ(>_
2011年09月27日
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夏休みボケでぼーっとしていたところへ、親戚の不幸が入って新幹線でバタバタ・・・。今週から幼稚園も午後保育が始まってやれやれ・・・というところです。感想のアップもそうなんですけど、たまった細々をそろそろ片付けたい。ずいぶん涼しくなったしね(^o^)丿【送料無料】パリ左岸のピアノ工房価格:2,100円(税込、送料別)パリに住んでいるアメリカ人の「私」が、気になるピアノ工房をみつけて・・・と始まるのですが、てっきり主人公は女性だと思いこんでいたので、(ピアノだし)意を決して入った工房の主から「ムッシュー」と呼びかけられてるのを読んで、「男??」とびっくりしました。とにかくちょっとした会員制のサロンのようなその工房に出入りすることになった主人公が、ピアノを再開し、自分のピアノに出会い、音楽の世界を楽しむ様子がホントに素敵です。私のような大人になってのピアノ再開組は特に「うわーっ」という感じでしょうねー。何だか「キラキラ大爆発~」という感じで、ピアノをやる気が充填される感じでした。何気なく弾いていたピアノという楽器がもっと好きになりましたし、勿論、もっといろんな曲を弾いてみたいなあ という気持ちもむくむくと(笑いずれ買いたいなあ と思った1冊でした。それにしても、この工房の店主が中古のピアノをリニューアルして売るのですが、グランドの方が場所をとるので不人気につき、わりと手ごろな値段なんだ と話すところがあります。さらに、ベビィグランドならアップライトとそんなにサイズが変わらない なんて言っていて、ピアノを買ったばかりの我が家ですが、「ベビィなら置けるん?」と妄想が膨らんでしまいました。そして、読了してから気づいたのですが、これってノンフィクションなんですねー。ちょっとびっくり。すっかり小説してましたから・・・。大人になってもこんな体験できるなら、大人もホント悪くない と思いました。よし、今日もちょっとずつ練習するぞー(^o^)丿
2011年09月08日
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私の実家でのんびりしていたのですが、とうとう帰ってきました。今日からはがんばらないとだめですなー(^_^;)で、ネットやツィを巡回していたのですが、7月の読書メーターのまとめ忘れてたことに気付きました。もう8月も後半ですけど、とりあえず。まとめをみかえしてみると、7月は、しをんさんのエッセイに爆笑していたのでした。それ以外、あとは近藤さんにしても、クリスティーにしても、ちょっと小粒だったかも。やはり、子供たちがお休みになる というあわただしさと、実際に休みで在宅しているというのは読書を妨げるものかもしれません・・・・(-_-;)とは言え、読む方は読んでらっしゃるんでしょうが、それぞれキャパが違うので仕方ありませんね。2011年7月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:3338ページナイス数:84ナイス■雲霧仁左衛門 (後編) (新潮文庫)決定的な分岐点を越えて、後編は俄然追いかける側の目線に。あれも伏線だったのか的なものまで最後で回収され、目がはなせない状況で一気読み。読了日:07月01日 著者:池波 正太郎http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12037500■姥捨ノ郷-居眠り磐音江戸双紙(35) (双葉文庫)やっと子供が生まれた・・・という感じですが、元旦じゃなくてもいいのでは?とか、「最後に大物を倒して1冊終わる」パターン踏襲のためだけに出てきたような人がいたり・・・とツッコミどころもあるけれどもういいです(笑 軍鶏二人だけがなぜこんなにして合流するのかな?なぜ手紙を書くのか?と不思議に思ったのですが、多分次の大きな伏線になっているんだろうなあ。読了日:07月04日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12085627■桃色トワイライト「物陰カフェ」に「ほのめかし」を朝礼で唱和?(爆 オ○ジョーはこの楽しい話題に自分の名前が併記&連呼されていることを知っているのだろうか?すべての友人の旦那に迷惑をかけることができるってのも、羨ましい。今後も正々堂々とこの道の真ん中を進んでもらいたいです。読了日:07月09日 著者:三浦 しをんhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/12149588■パーカー・パイン登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)探偵と力強く言っていいのか?という気がしないでもない。このパターンで数を書くのは限界があるだろうし、かと言って旅行に出してしまうと、もう違ってくるし…。迷走したようで、ちょっと残念。読了日:07月11日 著者:アガサ クリスティーhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/12187884■新年の二つの別れ 池波正太郎エッセイ・シリーズ3 (朝日文庫 い 10-8 池波正太郎エッセイ・シリーズ 3)エッセイや対談をまとめた本で、池波さんの美意識が満載。江國滋さんとの対談がホントに面白かった。読了日:07月12日 著者:池波 正太郎http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12203511■悶絶スパイラル今回は、ジョジョにキンキで、シャツがイン で盛り上がった一冊でした。「大奥」にも案の定喰いついてるし。最初にエッセイを読んだ程の衝撃はなかったけど、心の準備ができてるからだな(笑 野球場で平気で歯磨きするあの母がいて、このしをんさんがいるんだなとミョーに納得。読了日:07月14日 著者:三浦 しをんhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/12322742■ざらざら一つ一つの話にどうのというより、全体の雰囲気を味わうような小説という感じ。籠おばさんのが一番よかったかなー。「パスタマシーン」からの戻りで読んだので、小人さんが出てこなかったのがちょっと残念でした。読了日:07月24日 著者:川上 弘美http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12412746■あなたに贈るキス (ミステリーYA!)ささーっと読めて、ちょっと物足りない感じもしましたが、これをがっつり大人の設定でやったらひくかも・・・。その辺りのさじ加減がまあこれでいいのかなと。竹内先生達は同性でなくてもよかった気がするけれど・・・。読了日:07月25日 著者:近藤 史恵http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12426968■魔術師のおい―ナルニア国ものがたり〈6〉 (岩波少年文庫)再読:ナルニアという国が生まれた時の物語。なぜ街灯が生えているのかやタンスの不思議の理由がわかることからも、年代順に再読した方が楽しめるように思う。最初の王って…と結構コミカル。読了日:07月28日 著者:C.S. ルイスhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/12595348■ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)再読:読んで、映画を観て、の再読なので、本の方がすんなりアスランに会えたような感じも。最後戻る直前の貴族言葉が何だか爆笑。読了日:07月30日 著者:C.S.ルイスhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/12595453▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年08月24日
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昨日は本当に暑かったですねー。何だか「暑さに耐える」という大仕事のみで何もできなかった(+_+)午後がやっぱり「エアコン入れたい」と思うのですが、一番電力が危ない時間帯。じゃあ、午前中エアコン入れて、ちょっと働こうかなとも思うのですが、そうするとエアコン入れない午後が・・・。今日は午前中、近所のお友達を預かっているので、もう午後からはどこかの冷房へでかけます。絶対、でかけます・・・・・・(T_T)【送料無料】朝びらき丸東の海へ価格:1,575円(税込、送料別)前作のカスピアン王子を苦しめた叔父の王の奸計で追放された人達を探す旅なんですけど、未知の世界を探して来い という「帰らぬ旅」だったので、未踏の地へ向けての冒険です。北と南の果てには「氷があります」って船長さんが言っているので、その辺りはおんなじみたい(^_^;)で、さてさて東のはてはどんな風に書かれているのかしらん?ナルニアでは海を越えてやってくると言われてるアスランの国があるとか?などと、いろいろ想像してたのですが、アレが大量に出現したのには、「う~む」と感心するやら、びっくりするやら。私達(?)にはととも馴染みあるし、ふさわしいと思うのですが、作者はどんな気持ちでこう書いたんでしょうね。帰省と家族旅行の間に読みたいと、「ナルニア」を全巻大人借りしてました。以前に読んでいた「ライオンと魔女」「魔術師のおい」「カスピアン王子のつのぶえ」を読了して、やっと、未読のところまでたどりつきました。(随分忘れてたので、再読してよかったです)今回は、珍しく時間があまり経ってなくて、「カスピアン王子のつのぶえ」の3年後のお話でした。今までの「ナルニア」の話は、児童文学的な教訓が随所に見られる感じが強かったのですが、ここにきて、いっきに宗教的な感じというか、宗教色が強まったように思います。作者はイギリス人ですからキリスト教に馴染みが深いと思うのですが、そのはずなんですけど、なんだか仏教的な要素をすごく感じてしまいました。それが不思議でなりませんでした。キリスト教でも仏教でもない宗教を信仰している方がこれを読んだら、やっぱり、自分の宗教の要素を感じるのでしょうか? とても興味があります。と、話の筋云々よりも、それが気になって仕方ない読後です。話に戻れば、ねずみのリーピチープが男前ですねー(*^_^*)ちっちゃい体に誇りとプライドが一杯つまってますが、空いばりじゃないのがいいですよ。そして、今回も変なの(ユースチス?)をつれてきちゃうのですが、彼が変化していくところも何かを示唆しているような感じですね。手首にアレがなかったら、あんなに彼自身が変わっていこう と思わなかったかも。垣間見た、あの先の世界が今後描かれるのかしら? と楽しみがまた増えました。
2011年08月10日
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昨日、張り切って少し遠くの図書館にでかけたら休館日でした。休みなの忘れてた・・・。なので、図書館は本日再トライの予定です。図書館のかわりに、買い物にでかけて、子供たちに暇つぶしにパズルを一つずつ買いました。下のちびはすぐ決めて持ってきたのですが、上の娘のこれが決まらないこと・・・・。彼女の第一希望の品は予算オーバーだったので、その他から選んだようですが、ピースの数の多さを優先するか、デザインを優先するかで、1時間ほど悩んでました(^_^;)【送料無料】ざらざら価格:1,365円(税込、送料別)以前「パスタマシーンの幽霊」を読んだ後に、実は「クウネル」の連載の本だったこと、「パスタ・・・」の前に実は一冊あったことを知って、そのうち読もうと思ってたのですが、今頃です。川上さんは「古道具 中野商店」が面白かったのですが、他はこの短編集2冊と「センセイの鞄」のみ。なので、私の中の川上作品は「雰囲気を味わう」系ということになりました。吉田篤弘さん系です。どの話が とあえて言うなら「籠おばさん」の話が一番好きですけど、そういうことじゃないみたい。全体の空気を楽しむ みたいな感じです。このての本は、リフレッシュというか気分転換にはすごくいいです。読書にどっぷりで楽しいけど、一仕事した感じ という風ではないので、読み終わると「脳がフレッシュ」という感じがします(笑
2011年07月28日
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なでしこジャパン優勝よかったですよね。私は起きてまで観るほどサッカーがわかる訳ではなかったのですが、朝方、5時前に鼻づまりで目が覚めて、そういえば・・・とテレビをつけた という僥倖(^o^)丿数分前に、後半で同点においついた という絶好のところからテレビを観てました。PKの時には、「大丈夫、あんたはやればできる子やから・・・」とすっかり母親気分でした(笑静岡は、まだまだ小雨程度で、台風の影響が強くなるのは明日以降だそう。蒸し蒸しするけれど、ちょっとがんばって今日は動かないといけないなー。【送料無料】PARKER PYNE INVESTIGATES(A)[洋書]価格:1,015円(税込、送料別)外書だけど、当然日本語で読んだわよ。画像がないとさびしいと思って貼っただけです。クリスティーの書いた探偵の中で、「短編にしか登場しない変わった探偵」が出てくるのがこの本。ということだったのですが、これを全身全霊「探偵」と読んでよいのか?・・・・・・(-_-;)という疑問が浮かび上がってきました。便利屋さん的な色合いが強い感じです。なので、全体的に「小粒」な印象でした。しかも、この路線でずーっと話が進むのではなくて、後半パーカー・パインが旅に出てしまい、旅先で、「相談」業務を受けるという形に変わってしまいました。確かに、依頼人を待って、解決して・・・というパターンだけではうまく続いていかないのかも・・・ですが、ちょっと「途中から趣旨変え?」という感じがしてしまったので、余計にあかんかったのかもなー。この探偵が出てくるのは1冊しかないようですけど、さもあらん・・・。な読後感でした。それにしても、子供たちの夏休みが来ちゃうよ。みんなどうする??(-_-;)
2011年07月19日
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以前から、しをんさんの「悶絶スパイラル」っていうエッセイを読んでみたいなあと思ってたのですが、先日図書館の書棚に発見し、「よしっ」と借りようとしたところで、隣のこの本を発見。装丁といい、タイトルといい、間違いなくこれも仲間のエッセイに違いないと慌てて借りました。【送料無料】桃色トワイライト価格:1,470円(税込、送料別)以前から薄々と、というか、はっきりと、感じてたのですが、これだけ堂々と書かれてると、もう、何がどうではなく大笑いで読めます。気持ちよく! まず一番気になった点は、オ○ジョーはこの楽しい特殊な話題が満載のこの本の中で、自分の名前が併記され、なおかつ連呼されていることをご存知なのでしょうかね?(笑本が3500冊もあるのに、引越業者に見られる訳にはいかないので、近所の引っ越す だとか、しかも、その手の本が豊富な書店があるので、この町から離れられない とか、挙句の果てに「物陰カフェ」を真剣に友人と議論し発案してしまうとは・・・・(゜_゜)朝礼で「ほのめかし」を唱和するカフェ。もう笑い死にしそうでした。こんな話たちが独りよがりに聞こえてこないのは、お友達のおかげですよねー。同じ話題で盛り上がり、真剣に議論し、本気で呆れられ・・・・とホント友達に恵まれてます、しをんさん。そして、友人のすべての旦那サマに確実に迷惑をかけている というしをんさん。弟から「ブタさん」と呼ばれる屈辱(?)もあるのかもしれないですけど、そんな友人や友人夫婦に囲まれているのは、本当に羨ましいですよ。もう、この道の真ん中をまい進し、楽しい作品を沢山書いておくれー(*^_^*)
2011年07月13日
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梅雨明けの声を聞くと、何だか影が一段と濃くなったような気がするのが不思議です。来週から、幼稚園は短縮になり、小学校も来週末でおしまい。夏休みがすぐそこまでやってきている・・・・・(>_
2011年07月11日
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6月の読書メーターのまとめです。 まとめるほどなかったの7冊・・・・(-_-;)下のちびが幼稚園に慣れてきたので、お友達と遊ぶようになり、私もちびが幼稚園へ行く生活に慣れてきたので、友達とランチするようになり、あと、時間ができたからって始めたピアノとジム。「ちびが幼稚園へ行ってる時間」<「私の予定が入ってる時間」 です多分・・・。そのしわ寄せが読書にいってた6月でした。しかも安易な再読本が多かったり。ゆっくり新刊や面白そうな本のチェックをする時間もなかったからだと思います。この中では小路さんの「東京バンドワゴン」の新刊ですね。楽しいし安定感抜群でした。2011年6月の読書メーター読んだ本の数:7冊読んだページ数:3165ページ■ドリトル先生と緑のカナリア (岩波少年文庫―ドリトル先生物語)鳥類って一番会話しやすそうとか思ってしまうところが、もうドリトル先生に馴染んでるってことだなー(笑 世捨て人の彼を気づかって励まして、強引に進めるところは進めて・・・と世話するドリトル先生。なんだか最近の若者をケアしてるようでおかしい。居候続けるんだったけか、次が気になる。次が最後だ。読了日:06月05日 著者:ヒュー ロフティングhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/11569649■クリスマス・プディングの冒険 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)すっかりマープルに慣れていたのか、最初のいくつかのポアロものがまどろこしくって、読むのに時間がかかりました。既読の短編集と比べると、どれもちょっとずつ「今一つ残念」感があったりして、満腹という訳にはいかず。ただ、冒頭のクリスティーのクリスマスの思い出話はよかったですけど。読了日:06月16日 著者:アガサ・クリスティーhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/11754429■火車 (新潮文庫)追いかけ役が「休職中の刑事」という抜け加減が抜群なのかも。父子家庭に家政夫など、ちょっと変わっているのに、幸せで暖かいと情景と、表面は普通なのに、どんどん異世界が顔を出してくる状況の対比がより面白くしてる感じ。肉声を聞けないことで、主人公と一緒により想像力が働く。宮部さんらしい一気読み作品でした。読了日:06月18日 著者:宮部 みゆきhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/11769032■オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン1年1回ペースで春夏秋冬をベースとした話、でちゃんと時間が経過していくのが、ホッとするしどんどん楽しみに。どんなに朝食を一生懸命作っても、大家族を作ることはできないから、暖かい気持ちをもらえます。かんな&鈴花のおしゃまな会話ぶりがやっぱ女の子だねー。特筆すべきは研人くんの成長ぶり。花陽ちゃんの医者志望の理由も泣ける(笑読了日:06月18日 著者:小路 幸也http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11774762■孤島の鬼 (創元推理文庫)乱歩作品は話を楽しむというより、乱歩のまとわりつくような世界に浸るという感じがする。手足にまとわりつくものを持ちあげ持ちあげ、粘り強く読んでいったら、足が急にあっさり抜けた という感じの結末で、ここまできてそんな自分だけ良い子風の終わり方でいいのかと疑問はあったけど。読了日:06月25日 著者:江戸川 乱歩http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11936457■朝廷 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)朝廷工作がなかなか進まず・・・という悶々とした話が中心の話なのに、何だかそうでもない楽しげな感じもあり、こちらも、もう何でも来い!という心構えで読んでます。まだ侍を退職(?)してないのに、貿易会社の社長さんやってて問題ないのか・・・・。読了日:06月26日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11936566■雲霧仁左衛門 (前編) (新潮文庫)再読:色ボケな松屋のじいさんが可愛いなぁと今回は。手掛りを掴めたかのようにみえて、前編はまだ雲霧一味がほんの少し上手かなぁというバランスだが、随所にらしくないほころびが置かれて、後半が俄然楽しみになるような展開。読了日:06月30日 著者:池波 正太郎http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12037289▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年07月08日
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先週と今週と何だか用事が多くて、あっぷあっぷしてます。今日も昼ごろから用事があるので、おでかけなのですが、ちょっと掃除だけして、一休みします。同じ「幼稚園児のママ」でも、そりゃあ、年齢にはピンからキリまで・・・・┐(´ー`)┌【送料無料】僕は長い昼と長い夜を過ごす価格:1,890円(税込、送料別)50時間起きて20時間眠る特殊体質のメイジ。草食系でのんびりした性格に反し、15年前、父親を殺されたというハードな過去の持ち主。現在はゲームプランナーをしつつ、体質を活かした“監視”のバイトをしている。だが、そのバイトのせいで二億円を拾ってしまい、裏金融世界の魔手に狙われる羽目に。メイジは戸惑いながらも知恵と友情を武器に立ち向かうが、この利とも枷ともなる体質が驚愕の事態を招く。何だか抽象的なタイトルだなー と思って借りてきたのですが、(装丁もほんわかした色使いだし)タイトルは抽象的ではなくて、そのままの意味だったのでびっくり。睡眠サイクルのスパンが異様に長いので、普通の会社生活が送りづらいという睡眠障害の主人公。理解ある会社に入って、社長さんのお願いでお手伝いをしたりしてるんだけど、事件に巻き込まれ・・・。という風な展開。他の方の感想をちらっとみたところ、「この話に睡眠障害の設定って必要だったの?」みたいなのが多くて、読む人でいろんなだなー とちょっとこちらもびっくりしました。私は、「ばったりと寝てしまう」という設定がポイントなんだなー、うまく考えてあるなあと感心してた方です。話の中に、別の睡眠障害の方も出てくるのですが、「眠いのにちっとも寝られない」みたいなことを言っていて、ぼくは、サイクルが長いだけで、「つらさはない」という話になってたのが、まさに! という感じ。もし、自分の希望にかかわらず「ばったり寝てしまう」という体質ではなかったとしたら、この状況に同様してしまい、焦りの余り時間を惜しんで駆けずり回って、どんどん消耗していってしまい・・・という風に普通はなっていく気がします。 それがこの体質のおかげで防がれるというか。「寝てしまう」という強制小休止があること、ゲーム制作に関わっているという設定でのプランニングで、全体が締まる感じがあり、テンポよく読めたように思います。そしてなおかつ、ナタネさんの謎でどこかで期待している「小路節」もちゃんときかせてくれてました。内容や状況を考えたら、もっとドタバタというかダイナミックな話にできるかもしれないですけど、(アメリカの映画みたいなノリとかね・・・・)小路さんだから、ちょっと小粒というか、こういう感じでいいと思います。面白かったし(^O^)/
2011年05月25日
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今日、久しぶりにジムにいってきました。下チビを妊娠した時に、大阪で通ってたジムを退会して以来なので、5年近くぶりです。同じジムの静岡のお店に行くことにしたのですが、ブランクがあるので、最初はキンチョーしました。どれくらいマシンをしたら、どれくらい体に筋肉痛とかがくるのか、皆目わからないので、今日は軽めにやって帰ってきました。明日筋肉痛になるのか、もしくはあさって以降なのか・・・(-_-;)【送料無料】火曜クラブ価格:882円(税込、送料別)甥のレイモンドを筆頭に、前警視総監や画家などさまざまな職業の人々がミス・マープルの家に集っていた。一人の提案で各自が真相を知っている昔の事件を語り、その解決を推理しあうという“火曜クラブ”ができたが…静かな目立たない田舎の老婦人ミス・マープルが初めて驚異の推理力を披露した短篇13篇を収録。 ちょっとした不思議なネタを披露しあい、それを推理しあう という、サロンな感じの設定で、そこそこ著名人的な人間が集合しているのに、隅で何気に参加していたマープル圧勝 という感じ。順にネタ披露をするのを「今日が火曜だから」と火曜クラブと名付けた集まりの後、別のディナーの席でも同様の話が持ち上がり・・・ と同じ設定の短編がずらりと収録されてました。うーん、これは長編を読んだ後の方が楽しめるのだろうか?・・・・基本的にはマープルの推理方法は変わらないので、長編を超ダイジェスト化したものともいえるんだけど、だからといって、この短編集を「マープルの入門の1冊」に薦めるかと聞かれたら、多分しません。やっぱり、彼女の日常の様子とか、ぶつぶつぶつぶつ(笑 いろんなところでしゃべってる様子を、長編でじっくり味わって、その辺りの雰囲気を基礎知識として持って読んだ方がいいのかも。そういうところをふまえて読むと、短編が本当にキレがいいなあとしみじみ思えるのでは。一つ一つが超短編ながら、筋立てが美しく、しかもマープルらしさがとてもよく出ていて、全体としても、ちょっとした「様式美」を感じるような雰囲気もあります。 楽しかったです。マープルものとしては、かなり初期の作品なので、この出来上がってる感にはびっくりでした。そして、最後の短編の「溺死」が少し違う設定で、現在進行形の犯罪をとめる というもの。それまでの名推理ぶりをふまえて、前警視総監に「その人は犯人ではない」と進言するマープルを信じて、メモにもらった真犯人(っなわけないだろうという人物が書かれてた)に迫るという形。このちょっと違う設定が全体をうまく引き締めて終わった感じで、それもまたよかったです。
2011年05月19日
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ピアノ習うことにしました。 わたしが近所の先生の連絡先を上のチビ子の同級生ママから聞いて、「大人やってますか?」と聞いたところ、いいですよー と言われたので、とりあえず今日行ってきました。合いそうな感じの先生だったので、ホッとしました。思えば中学1年になってすぐやめてしまっていたので、ン十年ぶりです。それまで、自宅の電子ピアノで暗譜してるのを好き勝手に弾いていたのですが、やっぱり、「弾いてみたいなあ」と思うような曲は、指がなかなかまわらない。それに、指がまわらないのを何とかしたいというだけでなくて、理論的なものもある程度わかった上で上のレベルの曲を弾きたいと思うので、段階的に習っていた、当時の「続き」で勉強したい・・・。というのもあって、それは一人じゃ無理だしなー、と習いたい熱が高まり、さらに、去年の秋にピアノを購入したので、とりあえずと一生懸命弾いてたんですけど、どうにもこうにも進め方がわかんない・・・・ となったところでした。で、今日先生のところで、どんな感じか弾いてみて、相談してきました。とりあえず、インベンションとツエルニー30番に戻って符点で練習しながらおさらいして、一人でやっていて挫折した、モーツアルトのソナタの8番をみてもらうことに。そのソナタが終わったら、他の古典派以外の人の作品もやってみたらどうでしょうと言ってもらい、超モチベーションがあがっています弾きたい曲も沢山あれば、知らないけどいい曲ってのも多分沢山あるので、これからおばあちゃんになっても楽しめるなーピアノの元もとるべく(?)、時間があるとき練習したいな と思ってます。
2011年05月16日
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今週は家庭訪問週間で、小学校も幼稚園も(も!)早帰りでした。先生をお迎えするので、いつも手抜きな分掃除も大変だ・・・上のチビ子の時は幼稚園で家庭訪問なんてなかったのに・・・とびっくりしつつ、こちらも当然同様の掃除が必要であるわけであり、やけにぐったりしました。上のチビ子は4年生なのですが、どうやら学校と家では随分様子が違うらしく、家では腑抜けのようにだらけているのですが、学校でははりきっているらしい。学校で自分のキャパ以上に頑張りすぎている結果、余力のない家ではだらだら・・・ということになっているのでは と私は思っているのですが、そういうところを知られると「家でもっとしっかりしろ」と言われると思ってるのか、学校でがんばっていること、褒められたようなことを一切私に話しません去年学級委員になってがんばってたことや、学年代表で言葉を言う係をしただとか、普通だったら、褒められるからモチベーションがあがる?みたいなことも黙秘・・・。なので、家庭訪問で先生が話す子供の様子は8割方未知の世界です。そういう意味では毎回、先生からどんな話が出るのかと楽しみな家庭訪問。今年の先生はベテランの方で、こちらが言わずとも感じとって下さってたようで、「いっぱいいっぱいになった様子の時に注意してみておきます」的なことをおっしゃっていました。一方、幼稚園に行き始めた下のチビ太は、下の子特有(?)のちゃっかり者として、そこそこ幼稚園に適応してやっている様子が聞けました。こちらは、完全に想定内ですとにかく終わってやれやれです。来週からまたどちらも通常モードに戻るので、ちょっと一息つけるかも。ぐったりですが、夕ご飯作らないといけないですな。もうひと頑張り。
2011年05月13日
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4月に入って、下チビが幼稚園に行き出したというのもあり、いっちょまえに、被災してないくせにもやもやしていた気持ちから一段階抜けたというのもあったのか、ちょっと、本が読めるようになってきた感じの1か月でした。予約の本が沢山まわってきた というより、図書館で一人で本を物色できるようになったというのが、とにかく一番の変化ですねー。15分以上図書館にいるのって久しぶりです。今月の読書で一番記憶に残ってる本は、「海底二万里」です。中味も勿論なのですが、単位のことが気になって気になって・・・・(*^_^*)そのことは感想ブログにもちょっと書いたのですが、訳するって面白いなあと改めて思いました。映画のタイトルが最近そのままカタカナというのが多くて、昔は云々・・・・なんて話ありますけど、それとちょっと似てるかもしれないですねー。正確であることを大切にしすぎると、かえって変なことになってしまうのかも。ちょっと前の思いきって内容を考えて「ざっくり」訳すってのは責任と勇気の必要なことですね、多分。「二万リーグ」にしていたら、「なんじゃそりゃ?」的な人で読者が少し減ってたかもしれないし、逆に「二万マイル」にして、「里」より入りやすくなったりしてるのかもしれないし、そんなことを考えると面白いなあとホント思いました。まあ、原文で読んで本来の醍醐味を味わうというのも勿論できると良いのですが・・・・(-_-;)2011年4月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:5025ページ■ゼロの焦点 (新潮文庫)理由のない失踪、義兄の不審な行動、理由の分からない善意など、盛り上がるように書こうと思えば書けるエピソードを女性の語り風で淡々と書いている。そのせいか前半は乗り切れなかったけど、後半は速度上げて読めました。時代の流れの中でできる哀しい遺産をこの作品もうまく活かしている。それでいて説教調でもない。社会派という言葉ができたのがわかる気がします。読了日:04月02日 著者:松本 清張http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10442424■海底二万里〈上〉 (岩波文庫)地味な(?)古典から溢れてくる圧倒的な色彩の世界。知ってるはずだと思ってた私の「海」がほんの少しにしかすぎない とそんなことにも感動できる。もっと多感(?)な子供の頃に読みたかったなー。読了日:04月05日 著者:ジュール ヴェルヌhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10492667■海底二万里〈下〉 (岩波文庫)海の創造をかきたてる部分と博物・化学的な記述とのバランスがいいせいか、しっかり読めたという感じ。ネモ船長の謎ははっきりわからずじまいだったけど、理解が深まるほど、脱出と相反する気がするので、これでいいのかも。読了日:04月11日 著者:ジュール ヴェルヌhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10588186■ゆんでめてなぜ今回はこういう構成なの?と思いながら読み進めるうちに、テーマにたどり着くようになってるのが、うまい。だから、かなめがポンと登場したり、あんなこと言ったりするんだと思ったり、宮迫よかったじゃんと思ったり(笑読了日:04月12日 著者:畠中 恵http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10609134■死闘―古着屋総兵衛影始末〈第1巻〉 (新潮文庫)大幅加筆とのことで再読。改めて読むと一巻はあまり主人公の魅力が伝わってこない感じ。千鶴とのくだりもこんなそっけなかったっけ?組織だっているので、登場人物が多いせいかも。読了日:04月13日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10627326■カンナ 吉野の暗闘 (講談社ノベルス)昔吉野に行った時に、何も気づかずざっくり見物してきてしまったのが残念になってきた。こちらのシリーズはウンチク部分が軽めなので、あんまり変にひっかからずに読めるのも良いところ。桜はなるほどねー。読了日:04月16日 著者:高田 崇史http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10688604■ラプソディ・イン・ラブよく考えれば特異な設定なのかもしれないけど、うまく小路さんの得意な設定になっている(*^_^*)ホントのことと、演じていることが混じり合って、作られた家族が本来の家族をうまく表現していて、良質の映画を観たような雰囲気もいい。読了日:04月18日 著者:小路 幸也http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10701838■龍は眠る (新潮文庫)主人公が事件を回顧する冒頭部分があるおかげで、「えー、超能力?」と斜めに構えずにうまく話に入っていけた感じ。信じたいような疑いたいような・・・という主人公の心の揺れ動きに読者もすんなり乗っかっていけるし、その後の展開でどんどん説得力が出てくるところ、事件の特有の結末の付き方が面白く一気読みでした。読了日:04月19日 著者:宮部 みゆきhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10719120■ロスト・シンボル 上冒頭で「長い一日になりそう」とコーヒーを多めに飲んでた教授。今回も短時間で疾走していくパターン。それにしても毎回敵役の人間が肉体的にグロテスクな感じがするんだけど、そういうのがそちらの国の方々の共通イメージなんだろうか??読了日:04月20日 著者:ダン・ブラウンhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10729991■ロスト・シンボル 下最後まで読んできて、腑に落ちたような落ちないような・・・。これまで同様、歴史上の人物・事象を扱っていたけれど、どうも厚みを感じられなかったのが、盛り上がりを小さくしたのかも。最後も「で、なんなん?」みたいな感じが残ってしまった。読了日:04月21日 著者:ダン・ブラウンhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10747741■ええもんひとつ―とびきり屋見立て帖幕末の有名人が登場するのがまだ慣れない感じがするけれど、登場する「分量」的には前作より良いかも。かわいい顔をして「お金のにおいがするんえ」というゆずがいい味出してる。確かにゆずの方が目利きなんだろうけど、出すぎずの態度と、真之介のとは言え、頼りにしている様子がとても似合いの夫婦で良い。読了日:04月26日 著者:山本 兼一http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10826314■三月は深き紅の淵を (Mephisto club)再読:かなり初期の作品にもかかわらず、「恩田陸とはどんなん?」の答えがすべてあるような「いかにも」な本。ノンフィクションの中に、作者自身がちりばめられていて、難解な感じもあるけれど、やっぱりこれか「麦海」辺りを恩田本1冊目におすすめしたい感じ。読了日:04月27日 著者:恩田 陸http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10842127■異心―古着屋総兵衛影始末〈第2巻〉 (新潮文庫)「忠臣蔵」と「絡んでいる」というほどではなかった気がする。最後を同日に設定したにも関わらず、ちょっと「それだけでは弱いなあ」みたいな。この後の苦難をしってるだけに、どこか今回の話に集中できない感じも。読了日:04月28日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10885196▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年05月11日
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言わずとしれた子供向け(?)の名作です。大人向け(?)の岩波文庫で読んでみました。ふと思ったのが、この本、「海底二万マイル」ってタイトルの場合もあるんですよね。「里」って確か4キロくらいじゃなかったかなー? 「マイル」が同じじゃないとおかしな話になりそう・・・。と思って、ちらちらネットをみているとなんと、「海底二万リーグ」というタイトルもある模様・・・(・_・;)「海里」というのもあるようで、どうなってるんだ?? と疑問爆発な感じです。どうも原作に一番近い(?)のは「リーグ」だそうですけど、日本ではあんまり馴染みのない単位なので、「マイル」とか「里」とかにどんどん流れているらしい。って、余計に納得できない感じです。距離が全然違ってくるのではなかろうか・・・??(・_・;) 【送料無料】海底二万里(上)価格:840円(税込、送料別)とまあ、タイトルの単位が非常に気になって仕方ないのですが、話が面白いので、後の方に行くにつれて、まあそれはどうでもいいや という感じになりました。この本、私的には、とても地味な(?)正統派古典という位置づけだったのですが、そこから溢れてくる色彩の世界に本当にもう圧倒されます。ここまでですか?(>_
2011年04月25日
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まだアップしてない本も沢山あるのですが、とりあえずまとめメーターです。3月は地震があって、いろいろなことを思った月でした。自分なりに思ったことをブログに書いてみたいなあと思ったことは何度もありましたが、書くにあたって、被災した方々への自分の気持ちをなんと書いていいのか・・・。思うことは沢山あれど、何を書いても空々しいような気持ちになり、ツイッターにちょこちょこと吐き出していました。地元自治体が仙台宮城野区行きの物資を集めているところへ持っていったり、中部電力エリアで停電もしてない中、電力を思うように送ってあげられない中、いつもより電気を消してみたりだとか、募金はしたものの、届くのに思った以上の時間がかかることを知ったりだとか。情報が多いのはありがたいことですが、取捨選択の要をこんなに感じたことはありませんでした。体の外側は日常なのに、気持ちがそちらへついていかない不安定感があります。転勤族で周りに親族がいないことや、だから昼間に何かあった時は一人で子供二人をなんとかしなくちゃいけないということを改めて実感して怖さを感じたせいかもしれません。震災後に初めて読んだ本は有川浩さんでした。くすっと笑わせてもらって、元気をもらった気がしました。2011年3月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:3516ページ■流星の絆人の持つ二面性が鮮やかに描かれていると思った。思えば伏線も沢山あったのだなあと思いつつ、ラストにがっちり固まった感じ。最後の辺りの活躍がなければ、行成がただのいい人という感じで魅力半減だったかも。ドラマは観てなかったのですが、脳内劇場はドラマキャストで動いていて、なかなかお得な(?)読み応えでした(笑読了日:03月05日 著者:東野 圭吾http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10029244■聞き屋与平 江戸夜咄草決してスケールの大きい話ではないけど、すべての物事には「静と動」がちゃんとあって、人間はそれを行き来しているなあという感じがしてくる。主人公の最期をあっさり書いているのも好感。読了日:03月07日 著者:宇江佐 真理http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10072940■儚い羊たちの祝宴恐るべしは「バベルの会」ですね。天まで届けという不遜な名前をタイトルにしてるのがそれらしいというか。ある因習や狂気をいろんな切り口で変奏させた短編集という感じ。既読の「黒米澤」作品の中では一番好みのまとまり方です。読了日:03月08日 著者:米澤 穂信http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10080462■海に沈んだ町日常の中に一つだけ異物が混じり込んだ世界が堪能できる。その異物がとてつもなく大きかったり、小さかったりするのが面白い。本の装丁、写真、そして紙の白さまですべて誂えられた三崎さんの世界を堪能。読了日:03月10日 著者:三崎 亜記,白石 ちえこhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10107081■キケン唯一大学だけですね。こういう無意味な部分に全力になり達成感あるのって(笑 それがすごく大切だから子供も大学行ってほしいなあとその部分だけでも思います。私だって語りたいようなことはあったけど、男子「のみ」のあの世界にはやっぱりかなわないなあと羨ましい気持ちと共にしみじみ。読了日:03月13日 著者:有川 浩http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10147348■書店員の恋タイトルと装丁につい手にとったクチ。何もおかしいところはないのに、すべてがちょっとずつ非現実的な感じがしてしまったのが残念。ケータイ小説と小説の「中間」辺りの感触。読了日:03月14日 著者:梅田 みかhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10148225■Xの悲劇 (ハヤカワ・ミステリ文庫)本格の王道ですね。しっかり描写(挑戦)されてたのに、全く気付かない私。実は結構キャラがお茶目な方向にも立っているドルリー・レーンの魅力と推理の流麗さで一気に読めました。忘れないうちに「Y」に行かなきゃ。読了日:03月16日 著者:エラリイ クイーン,エラリー・クイーンhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/10176765■ミステリーの書き方「書き方」を知りたいというより、みなさんがどんな風に思って書いてらっしゃるのかを知ることができるのが面白い。テーマもそれぞれの作家さんらしい切り口でとても興味深かったです。読了日:03月22日 著者:日本推理作家協会http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10297903■今日を刻む時計―髪結い伊三次捕物余話10年経ったなら「経った」と早く言って・・・。久しぶりだったので、最初の話の途中までの自分の混乱ぶりが猛烈だった。ですが、「君を乗せる舟」の龍之進を思い出すような、なかなかいい結末によかったなーと親目線(笑 読後感抜群に良し。読了日:03月24日 著者:宇江佐 真理http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10297947■砂の器〈下〉 (新潮文庫)再読:しかも下巻だけですが。映画館の辺りを山場に一気に結末へ向かう辺りは何度読んでもわくわくする。不自然に名前の明記を避けたりしている部分が気になったが、再読で犯人を知っていたせいだなあ。最初はがっつりミスリードされて読んだ記憶です。犯人側の心情をほぼ書いてないので、今西と一緒に「同情を禁じえない」心境に。結末の配慮とアナウンスにも独特の余韻あり。ただ、急に「今晩すき焼き御馳走するって約束した」と言うのだけは困ります。読了日:03月30日 著者:松本 清張http://book.akahoshitakuya.com/cmt/10396664▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年04月06日
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宇江佐さんと言えば、最初は「髪結い伊三次」のシリーズからだったのですが、そのあとがきだったか何かで「シリーズものはこれ一つだけと決めている」と作者ご自身が確か書いておられました。これは私にとっては今のところ好都合発言で、「伊三次の話以外はすべて、どこから手にとってもOK」ということになるわけなので、図書館でぶらっと選びやすい。いつも、貸出冊数に余裕がある時は、ささっと物色してます。そういえば、伊三次のシリーズあれからどうなった? と思ったのですが、今チェックしてみたら、最新刊が去年の7月に出ていたようです。さすがに書棚ではみかけないので気づいてませんでした。予約入れなくちゃ です。【送料無料】聞き屋与平価格:1,680円(税込、送料別)日暮れの両国広小路。商家の裏手口から男が現れる。深編み笠に、着物の上には黒い被布。置き行灯をのせた机と腰掛け二つ。一つは男が使い、一つは客のためのもの。男は黙って話を聞く。ただ聞くだけだ。が…。おもわず語ってしまう胸のうち。誰かに聞いて欲しかったこの話。江戸・両国。人の心の機微を描く連作時代小説。決してスケールの大きい話だとは言えないけれど、どこか「しっとり」している感が大好きです。今回は、人情にほろりとする みたいな感じではなくて、淡々と進む感じ。その中で、火事の記憶とそれをえぐり出そうとする人間が出てきたり、ちょこちょこもめごとがありつつも、つつがなく育っていく家と子供たちが出てきて、淡々とした中にもちゃんと濃淡がある感じでした。すべての物事には「静と動」がちゃんとあって、人間はそれを行き来しているなあという感じもあって、いい読後感でした。主人公の最期をあっさり書いているのもよかったような。それにしても、「ただ聞くだけ」って結構難しいですよね。最期まで言ってもらってから話さなくちゃとは思うのですが、どうも相手の話の最後に自分の話はじめがかぶることが多い(-_-;)話がわかったことがいいたくて、「○○○ってことでしょ?」みたく言いたくなります。その辺りはホントに耐えなくちゃなんないですよね。特に特に子供が相手の場合は・・・(*^_^*)
2011年03月11日
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昨日はちょっと寒くなりましたけど、静岡は雪が降るってほどじゃないですね。今日はまた寒さも和らいでもうすぐ春 みたいな日です。テレビの天気予報の予報図で、「寒気の下がり具合」をよくやっていますが、静岡までがっつり下がってくることはあんまりないです。東京は神奈川も近くなのですが、「ちょっとだけ上」(北?)なだけで寒気に入ったりしてます。朝の冷え込みもさほどじゃない気がします。こちらはみなさん穏やかという土地柄なのですが、わかる気がする(*^_^*)【送料無料】流星の絆価格:1,785円(税込、送料別)惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹。「兄貴、妹は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」14年後―彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった。さて、こちらも「秘密」に続いて今さらながらの「流星の絆」です。刊行された時から読みたいとは思っていたのですが、出遅れたおかげで図書館の予約待ちのモーレツなこと(T_T)300人以上待っている状況のところに予約を出す勇気はありませんでした。そして、それが過ぎると今度は「いつでも借りられる」ってのんびりしてしまいました。(かなり激しく・・・・・)ドラマ化された時、これは観ようと録画を毎週していたのですが、6回目くらいで録画忘れて撃沈しました。それで、ドラマ観てからと思っていた本の方も、そしてドラマの方もフェイドアウトしてたのでした。まあ、ドラマはまた二宮くんが主演の映画がやる時に再放送されるんじゃ?と思ってるのですが、ここのところの映画ではされなかった(T_T)まあドラマの方は気長に・・・と思ってます。東野さんの本なので、まあ「タイトルにはご注意」というのはよくわかってますが、これは、「赤い指」とか「秘密」みたいな「そうなんや!」という方ではなく、「聖女の救済」とか「白夜行」のように、全体を象徴するようなタイトルになっている感じでした。後半の展開が「早いなあ」と面白いので惜しむ気持ちで読んでたのですが、人の持つ二面性がうまく描かれているなあと思いました。思えば最初の方から伏線も沢山あったのに、何の疑問もなく読み進める私・・・。はなから、「当ててやろう」なんて気持ちはないので、いいんですけどね。どうも行成が、「そこまで魅力的?」と最初のうちは思っていたのですが、最期の辺りでの活躍読んでちょっと浮上しました。結末とセリフで、私の中での人気挽回(笑あれがなかったら、「ただのいい人って感じなのに」とちょっと思ったままだったかも。それにしても、ドラマは前述のとおり観てないのですが、キャストは心得ていましたので、脳内劇場はそのメンバーで動いてました。二宮くんも錦戸くんも好きですし、戸田さんもかわいらしいし で、(おっと、潤くんも最後浮上しましたが・・・)ちょっとお得に読んだ感じがしました\(^o^)/
2011年03月10日
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今朝は、鼻がしんどくなって4時から起きてしまいました。以前もそれくらいに鼻がしんどくて目が覚めたことがあったのですが、その時は二度寝。今日は試しに起きてみたので、たまってたごちゃごちゃを一掃できました。朝家事もすっかり終わり気分がいいのですが、この後、多分気温上がってきたら寝るな私 ( ´∀`)つさて、2月の読書メーターのまとめです。シリーズものもありつつ、中堅どこ勢ぞろいという感じの1か月でした。「獣の奏者」の外伝をとうとう読めてしまったのが、よかったような残念なような。今さらながらの「秘密」や、さらにさらに今さらながらの「時をかける少女」もよかったです。名作と言われた「タイムマシン」ですが、私には良さが伝わらず、ちょっとしんどかったなあ。小路さんの「さくらの丘で」が、あんまり聞いたことなかったのですが(装丁借り)、予想以上に(ってごめんなさい)よかったです。「東京バンドワゴン」と「COW HOUSE」の間に生まれた娘という感じです。(このキャッチ、自分で考えて気に入っている)もし映画になるのなら、エンドロールにはベトソナの30番がぴったり という話でした。(その選曲も、自分で考えて気に入っている)小路さんのツイッターにつぶやいて真剣に選曲検討してもらいたいほどです。まだ映画化の話はないと思うんだけどね・・・(・_・;)2011年2月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3119ページ■神南署安積班 (ハルキ文庫)事件よりもさらに「班内」に焦点をおいた短編集。それぞれのキャラが確立してきて、「どうしても書きたい」けど、登場させる事件がない・・・ という捨てられない話を集めた短編集という感じ。最初のプレゼントの話も笑えるが、桜井くんが手柄を立ててホントよかったわー と親のように安堵(笑読了日:02月01日 著者:今野 敏http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9600442■さくらの丘で「東京バンドワゴン」と「COW HOUSE」の娘がきたー! という感じの私のツボに入るお話でした。みんなが「待っていた」というのはわかるけど展開早かったので、味わいたかった私はちょっと残念。「秘密の花園」ちっくな感じもどこかして、やっぱ「鍵」を残されるのはわくわくします(笑 そういうお話だし、戦争の重さがないのではなく、僻地の田舎だったから、あの距離感でで充分だと思います。金崎家のエピソードが他のものだったら、もっとよかった気がするのですが、そうすると浮世離れしすぎるのでしょうか??読了日:02月04日 著者:小路 幸也http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9600480■交易 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)「首斬安堵」の使命がなかったら、もうホントどこまででもいってしまうかもー という話なので、そういう(使命という)足枷があってよかった とこの巻まで来て実感してます。そうじゃないと、もう幕末のどさくさでのし上がった人みたくなってしまう・・・(笑 坂本龍馬が激しく魅力のない登場の仕方だった分、「兄」としてまた密命を託される展開でる(出す)かも とかいっぱし作者気分で読了。「古着屋」シリーズを再開したくなった作者の気持ちを追体験している気も(笑読了日:02月06日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9600612■獣の奏者 外伝 刹那エリンとイアルにこれだけの「なれそめ」があると、確かに物語の持つ雰囲気が随分変わってしまうし、大切な部分がぼやけてしまってたかも。 そしてそれよりもエサルの話にかなりド肝を抜かれました。平面が立体になったというくらい、エサルの人物に厚みが出たというか、違和感ゼロになったというか。読了日:02月07日 著者:上橋 菜穂子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9625312■時をかける少女 (角川つばさ文庫)再読と簡単に言っていいのか というくらい記憶薄れる昔に読んだ懐かしい本。映画との違いを再確認してみたかったのですが、こちらの「当時」っぽい感じを映画はうまく今に持ってきてたんだなーと感心。当時も短編集だったか覚えてないけれど、一緒に収録されている「時の女神」という話がまた切れ味鮮やかで良い。やっぱ青春の香りにラベンダーはよく似合う(笑読了日:02月10日 著者:筒井 康隆http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9672984■タイムマシン (岩波少年文庫)書かれた当時の時代背景を考えると、脅威の想像力なのですが、どうにも怖いというか気味悪さが先にたってしまってダメでした。いろんな意味で、当時喧々諤々だったのではないかなあなんて思います。読了日:02月14日 著者:H.G. ウェルズhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/9750125■今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)小松原の正体がはっきりしたり、野江ちゃんとの話が表に出そうになったり、料理で直接対決したり と結構激しいネタがあったはずなのに、お料理の描写の良さというか、丁寧に扱おうという心というか、この物語のいい雰囲気に終始して終わっているのが凄いと言えば凄い。あのお母さんやったら、逆に裏ワザもあるやろ と思ったのですが、ほんとどうにかならないのか・・・。読了日:02月16日 著者:高田 郁http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9765159■秘密 (文春文庫)東野さんのことなので、タイトルが一筋縄ではないとは思っていましたが、なるほど・・・。勝手なことをしているようで、最後はあれが一番みんなが幸せになる結末だと思う。女性の方が現実的だったりするのもよく表れていると思った。読了日:02月18日 著者:東野 圭吾http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9790724■アラミスと呼ばれた女着眼点が面白い。榎本がお柳のことをどう思っていたのか、どこかはっきり言い切れない感じが残ったけど、それがお柳の心情だったのかも。それでも最後のところでは信じられる気持ちを持たせるような、魅力的な人間に榎本を書いている感じ。この辺りの歴史を別方面からざっくり串を入れておさらいした感じも。読了日:02月24日 著者:宇江佐 真理http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9897178■図書館の女王を捜して蝶の栞や香りなど、印象的なものでうまくバランスをとってるよう。ファンタジーな安心感と妙な不安感が混在している。そんな本編後のあとがきが強烈で、印象ががらりと変わり、作者自身のカウンセリング小説的な一面も見えるよう。読了日:02月25日 著者:新井 千裕http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9910462■ツナグ単純に「いい話だった」にしないのが辻村さんの魅力。最初優しいタッチで引き込んでおいて(?)、「親友の心得」で辻村節炸裂。(そう、探してみたらあった なんてのはやっぱ違う) そして、最後の「使者の心得」での収束ぶりの素晴らしさ。タイトルも秀逸ですが、この最後の鮮やかなキックバックを読みたいが上に、辻村さんから離れられないという感じ。読了日:02月27日 著者:辻村 深月http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9937907▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年03月09日
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この本で、「吉川英治文学新人賞」を受賞されたとのことで、おめでとうございます ですねただ、何で「新人賞なん?」と思いました。ネットでみてみたら、「・・・新人賞という名ではあるが、実態としては中堅の作家が候補者・受賞者の多くを占め、デビュー30年近い受賞者も存在する。・・・」と説明のあるところがありました。納得。文学賞の方は森村誠一さんです。森村さんから比べたらそりゃ新人かもしれないけど、なんか運用するうちに過去の規定では合わなくなってきた法律みたいになってるような(笑まあ、とにかく素敵なお話だったので、この本で受賞されたってのもホントよかったと思います。【送料無料】ツナグ価格:1,575円(税込、送料別)突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも―喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。―4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。生きている人間と死者を「ツナグ」話ばかりを集めた短編集だったら、こうも面白くなかっただろうなあ。最期にそのツナグ者自身(達)を描いた物語があることで、ぐっと引締まってよかったのかも。そしてそして、ファンタジックな設定でも単純に「いい話だった」にしないのが辻村さんの魅力。最初優しいタッチで話の方に引き込んでおいて(?)、「親友の心得」で辻村節炸裂ですよ。この手の「痛さ」がなんか「忘れてるけど、忘れてたけどさ・・・・(*´ -`)」みたいなところにくるのが、ちょいやみつきです。この「親友の心得」、きっと「探してみたらちゃんとあった」なんて結末もあるのかもですが、そう、辻村さんにはそんなのは似合わない・・・・(笑やっぱ違うね。やっぱ、こうくるねー と内容に関わらずにやにやしながら読んでました。死者の方にも「決心」が必要 という設定もまたよかったのかも。そして、最後の「使者の心得」での収束ぶりの素晴らしさ。この最後の締まり具合と鮮やかな切り返しが大好きで辻村さんを読んでいると言えます。ここ数冊より、ぐっとしっくり「よかったなあ」と思った辻村本です。
2011年03月08日
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今年は花粉が例年の10倍近く飛んでる という話だったのですが、「そうなんや、大変やなー」と上から目線でニュースを観ていた私だったのですが、眼がかゆい・・・数日前のやたら春のように暖かくて風が強かった日辺りから、違和感が。コンタクトにほこりが入ったように「しばしばするー」と思っていたのですが、コンタクトを洗って目薬(普通の)をすると何ともなくなるので、花粉もあるだろうけど、乾燥してるんだなー なんて思ってました。が、どうも花粉症的なものと認めた方がいいのではないかという感じです。ただ、耳鼻科も眼科も激混みでしょうし、子供連れでいくのも面倒。それほどでもないので、「そういう目薬でも探してみようか」という程度です。眼がかゆい というか、眼の鼻筋側から3分の1ずつだけがかゆい という感じです。なので、眼というより眼の「縁」がかゆいような気がする・・・ という程度。触ったり、こすったりすると余計にかゆくなるような気がして、あんまり触ってません。そのむずむずするのに触らない・・・ という自分の中だけ的「攻防」が意外に疲れます昨日から無用の眼球摩擦を避けて眼鏡にしていますが、それでもどっかで、花粉症じゃないかもと思っていたりする自分もいますとは言え、何となく外出を避けているこの頃。ですが、今日は返却日につき図書館までは最低遠征しないといけません。ささっと帰ってこよっと。
2011年03月02日
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今さらながらの「秘密」です。映画が公開されてますし、先日遅い夜枠のドラマでもやってました。ドラマの番宣で、番組をはしごしてた佐々木蔵之介さんが結構好きなので、はずみがついたというか・・・。文庫の巻末には映画版のヒロインの広末涼子さんの文章が載ってました。どっちのキャストがいいかってのはピンとこないのですが、映画版のお父さんは小林薫さんなので、映画版の方が重い雰囲気なのかも。【送料無料】秘密価格:700円(税込、送料別)妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。東野さんのことなので、タイトルが一筋縄ではいかないだろうなあとは思っていましたが、こういう風にきたのか、なるほど・・・という感じです。(「赤い指」もおおっと思ったのですが、同じですね)妻が娘となって生活する上で、学校へ通ったり、交友関係をこなしたり という面があるのですが、その辺りのドタバタをもっと書く方向にすれば、コメディタッチになるんでしょうね。夫であり父親であることをどうすればいいのか って方向で書かれているので、どうしてもオール・ハッピーな結末を迎えるということはないし、、世間に対しても「秘密」を持っているし というので、何となく暗いというか、停滞してる雰囲気。その中で、娘になった妻の直子の方は、自分の人生をかえりみて、「もっと勉強しとけばよかった」という大人が普遍的に持っている言葉を胸に、がんがん人生をやり直している(ようにみえるし)。この差がちょっと男女の差っぽい感じもして面白いですね。これをふまえての結末を考えると、妻がかなり勝手なことをしているようで、やっぱりあの結末がみんなが幸せになる方法だと思います。もしかしたら男性陣からは「いいとこどり」的な身勝手さを訴えられるかもしれませんが、やっぱり女性の方が、現実的でシビアな面があるのかも(笑
2011年02月23日
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まだ感想をアップしてない本が沢山あるのですが、ちょっとかわってピアノの話を。去年の秋に娘がピアノを習いだして、ついついピアノを買ってしまったのですが、(はやっ)実を言うと娘より私の方がピアノの練習がはかどっていたりする今日この頃です。娘は、なんといってもまだまだ簡単なところなので、1週間のうち3,4日練習すればOK。嫌いになられても・・・と、丸をもらえているのであまり文句言わないようにしてます。私の方は去年の夏くらいからずーーっと、モーツァルトのソナタの8番を練習中。今3楽章をやってるところです。だいたい弾けるようになってきました。先生に習っていないので、1楽章を弾いて、2楽章にかかったところ、「あれっ? ここって左手だけでやってたんか」という、右手がすぐに左手につられてしまってメタメタになる部分があり、モチベーションが下がったので、仕上げるのをやめて3楽章やってます。(臨機応変すぎるかも・・・・・)1楽章をやってる時も、後半なかなか弾けないところがあって、気持ちよく弾ける曲はないか? と急に悲愴の3楽章だけ弾けるようになってみたり・・・(*^_^*)と、ここ半年ほど「ピアノ・ソナタ8番」祭りをやっています。実は昨日、当時やっていた頃の「ソナタ・アルバム」をチェックして、私って、ベートーベンは何番をやってたのかなー と確認してたのですが、25番の「かっこう」さんに丸がついているのを発見・・・・!!最初の10小節くらいしか記憶になかったので、iPodで昨日通しで聴いてびびってました。(バックハウスの演奏がうますぎる・・・というのもあると思うのですが)こんなの弾いてたんか・・・。確かに丸がついてるから、間違いないけど、私、弾いてたんか・・・・。と笑うしかないほどびっくりしてました。今日弾いてみたら、そこそこ弾けたので、やっぱり習ってたんだなとまた実感しました(*^_^*)
2011年02月21日
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インフル騒ぎで気がついたら2月も半月終わってる・・・ の今日この頃です。1月の読書記録なんて、遠い昔の話のような・・・と思うのですが、見返してみると「交代寄合伊那衆異聞」のシリーズを読んだ月だったようです。他の本はほとんど読んでないし、佐伯さん率80%近く という状況でした。佐伯さんのこのシリーズは、一番時代設定が「後ろ」で幕末辺りを書いてます。いつもの「やたら剣術の強い主人公」の剣豪小説というよりも、幕末の激動を書くみたいな側面も強くて、勝海舟とか、龍馬とか、有名人が多数ご出演実在の人物が絡むなか、どういう風に終わるのかなあとそういうところにも興味あります。2011年1月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3678ページ■攘夷 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)長崎という異国文化が混在する地で、激動する時代を感じながらも、すぐ流されることなく自分の立場を考えている主人公。その上、異文化を柔軟に吸収している姿勢もいいのかも。皆がこうだったら何か変わってたのかな と思わせるものがあった。読了日:01月02日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9092734■上海 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)蟄居中にこっそり海外へ行っちゃうってちょっと設定に無茶があるような。しかも玲奈が一緒とは言え、イケイケの展開すぎる。浅田次郎のこの時期を書いた小説を読んでなかったら、中国の時代背景がよくわからなかったかも。それにしてもかなり日焼けしてると思うけど、次巻どうするの??読了日:01月03日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9092786■黙契 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)嫌な奴だったからすっきりした~という気持ちだけど、そんなにバカスカやっつけてしまっていいのか…?という気も。文乃の皮算用が江戸と長崎の時間の流れ方の違いの一端を表しているようで、面白いような可哀想なような。読了日:01月03日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9101945■尾張ノ夏ー居眠り磐音江戸双紙(34) (双葉文庫)まあ、どこを散歩してんだか…(笑 系図屋さんが最終ボスキャラではちょっと弱すぎるから、先行がどっち方面か、また考えてしまうなぁ。とりあえず、話が進みやすいよう、男の子が生まれる気がします(笑読了日:01月05日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9131081■鬼麿斬人剣 (新潮文庫)ラストが「もう少し」先まで欲しいなあという気持ちもあったけど、初期の作品だからこんな感じなのかも。これが2作目だと聞くと、1作目の「吉原御免状」の出来がいかによかったか というのがよくわかる。読了日:01月10日 著者:隆 慶一郎http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9271996■御暇 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)「おらん」との最終対決だったのだが、あんだけ追っかけてたわりには、一連の対決シーンがあっさり過ぎたような。もう他のイベント関連が盛り沢山なせいかも。全般的に物語の「つなぎ」部分に当たる1冊のようで、江戸での道場シーンも次巻のための急ごしらえっぽい。二冊同時刊行らしいので1冊目はこんな感じになりがちかも。読了日:01月14日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9272139■難航 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)刺客を送られることに正当性があるというか、納得できなくないのだが、どうも多すぎる。どうせ最後に誰か大物ちっくな人物と立ち合って1冊終了するのでは? なんて中ほどの立ち合いを読み飛ばしがちな私がいます。読了日:01月15日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9296502■海戦 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)だから、レイナとラブラブなのはよくわかりましたってば(笑 船を入手したということは、長崎との往来も早くなるし、いろんなところ(国?)に行けちゃうかも と幅が出せる感じ。強すぎて飽きてきてたところに栄次郎はなかなかの清涼剤。読了日:01月16日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9296549■ロマンス小説の七日間 (角川文庫)「二つの物語は互いに影響を及ぼし・・・」と本の紹介にあったけれど、思ったほどでもなかったような。いつものしをんさんの「爆発力」と比べるとちょっと小粒な感じ。YA向けだと思えばこんなもんかもしれないが・・・。読了日:01月24日 著者:三浦 しをんhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/9421812■謁見 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)最後に強敵を倒して終わり という形でもなく、途中にも大きな(そういう意味での)山場を感じられなくて、道行の困難さと比べて何だか話は平坦に感じられてしまった。 それにしても川崎まで、道中の警護が一旦終わるとは、当時の距離感覚は全然違うなあ。歩きなのに(笑読了日:01月25日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9421833■マドンナ・ヴェルデ「ジーン・ワルツ」を読んだ上でのこの本 とすれば、良かったです。単独で読むと、他の妊婦や理恵の背景(?)を知らない分薄く感じられたかも。 理屈だけで子供が育つんだったらこんなに苦労しないもんなあ。子供を産んで初めて言えることはやっぱりあるのかなーと、三者会談の場面を読んで思いました。読了日:01月25日 著者:海堂 尊http://book.akahoshitakuya.com/cmt/9424647▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年02月16日
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月曜にチビ子がインフルA型が判明し、今週は自宅待機が決まったところで、月曜の夜、今度は下のチビ太が深夜より同様の発熱。明らかにインフル来たなーと火曜日にまた受診したところA型判明。チビ太はタミフルを処方してもらい、喉の痛みが強くなった私も薬を処方してもらうことに。そして水曜には旦那が出勤した後、熱が上がってきたと受診してA型判明。返品となって早退してきました・・・・・ということで、水曜から、家族4人家にこもってどんよりしていました。発症した順に回復していき、土曜日には通常に戻ったのですが、結局私はかからなかったのか、どうだったのかよくわからないまま終わりました。というのも、元々チビ子が発熱する前から私は喉の痛みと頭痛があったりして、自分としては、「いつもの症状よりしんどいなあ」と思ってました。が、それも楽になってきたので、もうなおったかなと思ったところで皆インフルに。ゆっくり寝られなくてしんどかっただけなのか、また頭痛や関節痛がぶりかえし、一緒になって横になっていないとつらいほど、しんどかったのですが、熱はほとんどなかったので、チビ太と受診した時も、ただの風邪だろうとの判断。なのですが、にしてはかなりしんどかった。ここ数年こんなにしんどいことはなかったってくらい。私は病院に行くほど体調悪くなることがあんまりないので、(最後に病院行ったのは2007年だった・・・)薬を飲んでもこんなに体がしんどいのはどういうことだ、インフルじゃないのか?と思いながら病人のお世話をし、すぐ食べられるものを買いにいったりしてました。もう一度受診して検査だけでもしてもらえば、はっきりしたのでしょうけど、これでインフルとわかってもどうなるものでもないし、誰も外出できなくなるだけ・・・。インフルにいつからなったかわからないのに、タミフルとか飲んでもどうなの? と。結局迷ったのですが行きませんでしたので、釈然としないままです。病人はみな「ぐったり」ということはなかったのですが、いろいろ気を使うので、もう二度とインフルにはお目にかかりたくないなあ と思ったのでした。ただ、チビ子の小学校はかかったA型ではなくB型が今はやっている模様。くれぐれもかからないようにしてもらいたいっ
2011年02月14日
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上のチビ子が昨日夕方から発熱し、先程A型出ました(T-T) 月末から咳と洟だったので、風邪の延長かと思ったんだけどなぁ…。 体重24キロなので、タミフルの錠剤ではちと多いし、 粉は飲みにくいだろう とリレンザを処方してもらいました。 先生は、巷でもいろいろ言われてますし と注意書きの紙をくれました。 あの異常行動云々…と書かれたものです。 が、 既に昨夜、チビ子突然起きて、文句ぶつぶつ言ってたかと思ったら、 「もう~、そんなの無理だし!」 と立ち上がってしゃべってた…(--;) びっくりして、その後座ったところで、「大丈夫?」って聞いたら、 普通に返事して、そのまま寝ました。 めちゃくちゃ、ビビりました~ (/--)/ ママ友から、熱が高いと、こんなんなるよ。薬飲んでなくても。 と聞いていたのだが、初めて見ました…。 知識なくていきなり見たら、こりゃ不安になるよな~。 朝、インフルだけど、普通に元気に(?)起きてきたので、安心しました。 ぐったりするようなこともないので、 布団にいれて、本でも読んとけ とおとなしくさせてます。 リレンザは吸入タイプなので、 こんなんで、効果あるのかな~という見た目だったのですが、 チビ子は、「おいしい味がする~」と喜んでました。
2011年02月07日
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先日、旦那ちゃんが持ち帰った週刊誌に、佐伯さんの別シリーズの「古着屋総兵衛影始末シリーズ 第二部スタート」というカラー広告のページがあったので、一人大喜びです。先日もこのシリーズを読みながら、海の場面が多いせいか、続きはないんかいなー と思いだしていたので、尚更です。が、よくみると、新シリーズスタートに伴い、前の分を「大幅加筆」の上連続刊行。「大幅加筆」・・・・・?また読まなきゃだから、それはやめてくれって・・・・(>_
2011年02月01日
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図書館から、ベートーベンのピアノソナタ全集を借りてきました。 いきなり何事? かもですが、最近 「ピアノ らぶ」……q(^-^q) です。時間あると本よりピアノの練習 という感じ。 中学一年の時にやめてしまったピアノですが、 ン十年経って、本格的に再開したいなぁと思うこの頃。 今まで、ぽろぽろと好きなように弾いてましたが、 そうじゃなくて、習ってた頃の「続き」がやりたいんですよね。 自己流も限界があるので、先生にきちんと習いたい気持ちで一杯です。 が、まあすぐに…という訳にはいかないので、 昔の楽譜を実家から持ってきて弾いてます。 しかも、実力以上と思われる辺りを…… (-.-) 借りた全集はバックハウスという、ベートーベン弾きの大御所のもので、 10枚組3ケースは、使用「前・中・後」みたいな写真ですが、ご本人。 実力以上の曲を弾く時は、CDで聴いておくとイメージしやすいもんですから、 今のところの自己流の私の先生的CDです。 (先生っていうだけで、かなり図々しいですが…) このバックハウスさんの演奏は、無駄が一切ない という感じで、 「様の美」とか、茶道の「侘び」みたいなものを感じます。 なのに、泣きそうになる程の包容力も感じるから、ホントすごいです。 さすが、「鍵盤の獅子王」と言われるだけのことはあります \(^o^)/ ちなみに、彼はインタビューで、 「練習以外の余暇は、どんなことを?(^-^)」 と聞かれて、 「ピアノ弾いたりしてます (^-^)v 」 と答えたらしい。 それぐらいじゃないと、獅子王にはなれないんだな、やっぱり。
2011年01月27日
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梅園フェアでしたが、まだピークには少し早いタイミング。 ちらほら咲きという感じですが、お花を楽しめました。 種類が多くて、「甲州野梅」などと、お名前カードがつけられてましたが、 たまに、 「老梅?」 みたいに、「?」のついた札もあり、 はっきししないのもあるのかしらん?と思いました。 駐車場の誘導の手順があまりに悪くて、家族で怒ってましたが、 (子供達は口々に、「おじさん、嘘つき」と怒っていた) まあ、年間で、混みあうのはこの時期だけでしょうから、 要領悪いのも仕方ないのかな なんて思いました。 桜も少し咲いてるのがあって、 やっぱあったかいなぁという熱海でした。
2011年01月23日
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お正月、どこにも行かなかったので、と熱海にやってきました。 熱海と言えば、「東京の持ち物」という感じだったのですが、 静岡の我が家からも一時間半と近かったので、 静岡県民も共有してるのかも。 観るところが沢山はないようですが、まあのんびりするには良いです。 一瞬、バナナワニ園でも行くか?と思ったのですが違ってた(/--)/
2011年01月22日
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新年一発目に読んでいるのは、佐伯さんの「交代寄合伊那衆異聞」シリーズです。このシリーズは佐伯さんの沢山あるシリーズの中で一番時代が後ろみたいで、ベリーがやってきて、開国するのか? という辺りから始まるお話。激動の時代に合わせてというのか、とにかく展開の早いシリーズで、長野の伊那の山奥で、剣術に励んでいた下級武士が、2年弱のうちに、江戸に出てきて、藩主の身代わりとなり、伊豆まででかけ、次は長崎へ・・・。そしてさらに内緒で上海まで行ってしまう・・・・。変化価格:650円(税込、送料別)佐伯さんのお話は基本エンタメ小説ということで、「そんな出来過ぎな・・・」というところがあっても、それを言っちゃあおしまいよ というものが多いです。どれも楽しいからいいんですけどね・・・。ここの主人公、既に勝海舟辺りとかなりのお知り合いになってます。そのうち坂本龍馬もでてきそうな勢いです。今のところ8冊目まで来ています。多分今年中に追いつくことでしょう。お正月ボケもさすがに抜けつつあります。いい加減家事をしないといけません。下のチビ太だけがお正月気分を満喫しているのか、若干顔が丸くなったような(笑丸いを通りこして、少々洋ナシ型の顔になってるのが笑えます。
2011年01月07日
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毎年一応1年の読書をふりかえって、印象に残った10冊をリストアップしてます。順位をつけるのは難しいので、だいたいの読んだ順です。2010年は188冊読めたようです。200の大台には届きませんでした。2日に1冊くらいの計算になるので、考えてみるとそんなもんかーという感じ。つまり3日で2冊くらいは読まないと200の大台には乗らないということですね。 ・「プリンセス・トヨトミ」 万城目学 ・「獣の奏者」 上橋菜穂子 ・「鷺と幸」 北村薫 ・「更衣ノ鷹 -居眠り磐音江戸双紙-」 佐伯泰英 ・「わたしを離さないで」 カズオ・イシグロ ・「有頂天家族」 森見登美彦 ・「鏡は横にひび割れて」 アガサ・クリスティー ・「あんじゅう -三島屋変調百物語事続-」 宮部みゆき ・「赤い指」 東野圭吾 ・「風が強く吹いている」 三浦しをんということでこの10冊を選びました。シリーズものをおっかけて読んだり、好きな作家さんをまとめて読んだりという読み方が多いので、「この作家で1冊あるもんなあ」と外した本多数。東野さんは「聖女の救済」と迷ったし、森見さんは「宵山万華鏡」と。しをんさんは「仏果を得ず」と迷いました。北村さんは「円紫さんと私」と。そして、一番迷ったのがクリスティーで、ばあちゃん達がしてやったり! の「パディントン発4時50分」と、死後発表作ということで、満を持して書いた感じの「スリーピング・マーダー」。結局、「鏡は・・・」が事件解決時の「すっきり!」感が飛びぬけていたのでこれに。クリスティーは去年で「ポアロシリーズ」と「ミス・マープルシリーズ」の長編を読破。別の「トミー&タペンスシリーズ」も長編を読み終わって、短編をあさってました。なので、余計に選びたい本が沢山あるという嬉しい悲鳴でした。「プリンセス・トヨトミ」は大阪に住んでいたので、もうにやにやがとまりませんでした。今年初めて読んだ「有頂天家族」の森見さん、おバカ炸裂というか、へたれというか、独特の世界観が面白くて夢中になりました。くせがある作家さんですが、最初の出会いの本がよかったようです。「更衣ノ鷹」と「あんじゅう」はシリーズものの途中なのですが、他の作品を押しのけても入ってくる面白さでした。特に「更衣ノ鷹」はずーっと続いてきたシリーズの大きな一区切りだったので、感慨もひとしおです。「獣の奏者」はあと外伝待ち。上のチビ子が読んでみたいと言っているのですが、親としても、早く読ませたい。 というか、自主的に読んでほしい本です。「わたしを離さないで」はなんというか、王者の風格という感じでしたねー。独特の雰囲気と物語設定がとてもよく(さらに装丁も)、もう既に古典な感じ。「夏の扉」も面白かったのですけど、両方読むと「夏の扉」はかわいくなっちゃう印象。そして、「鷺と雪」は日本語の美しさに感動しちゃう という側面もあって、シリーズ最後ということもあって、じーんときました。読んだ時に「なんでもない地の文に『ハッ』とするような美しさがある」と感想を書いたのですが、まさにその通り。私っていいこと言うなあ(笑そして「風が強く吹いている」は面白かったのも勿論なのですが、正月に駅伝を観ていたので余計かも。こういうのを書いてもらったらピカイチっですねー、しをんさん。というような印象の10冊です。次点は、小路幸也さんの「COW HOUSE」と吉田篤弘さんの「つむじ風食堂の夜」など。ざーっとチェックしてみると、読書としては5月が豊作だったようです。5月って何してたんだっけ? と思ったのですが、何もしてなかったから、読書が豊作なんでしょうね、多分(笑今年も良い本に出会えるといいなあ と思います。
2011年01月04日
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新年早々ですが、先月12月の読書メーターのまとめです。といっても、この月は5冊だけでした。5冊って・・・。なのに、年末に掃除がはかどった訳でもなく、一体何やってたんだという感じです。シリーズものがほとんどですけど、そういう意味では「タイムライン」が異色だったかも。物理の知識がないので、わかったようなわからないような・・・という部分はあるけど、そういうのもひっくるめて楽しく読めました。ただ、この話は映画化されてるよ という旦那ちゃんの言葉についついチェックしてみたら、主要登場人物の一人を私の好きな俳優さんが声あててました。過去へある人物を救出に行く話なのですが、無事帰還した人数が冒頭で書かれています。「こいつかこいつのどちらかが多分帰れないんだろうなあ」と予想しながら読んでたんですけど、そのうちの一人をその俳優さんが声あててて、もう一人は全く知らない人だった。ので、俳優さんがあててる人物の方が生き残る方だなーとわかってしまってショック。早まったことをしてしまったなーと反省しましたー。2010年12月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1845ページ■雛の鮨―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)「捕物控」というタイトルがちと早いような。「捕物控」のシリーズで続くなら、長次郎のいる生活をもう少しじっくり書いた方が今後のためだったのかも。たとえば「炒り酒」一つにしても、もう少しエピソードを掘り下げてくれたら、軽く連発 ってな感じがなくなっただろうに。読了日:12月02日 著者:和田 はつ子http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8689683■タイムライン〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)「仕組み」についてはわかったようなわからないような・・・ なのですが、それでも大丈夫なように書かれ展開してます。 かなりの事象が大盤振る舞いされているので、下巻でどう収束するのか楽しみです。読了日:12月09日 著者:マイクル クライトンhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/8780780■タイムライン〈下〉 (Hayakawa novels)下巻を読み終わってみると、「後半の疾走感」というより、結末へ向かってひた走る感じの方が強かったのかも。プロローグで「人数と結果」を明確に書くメリットはなんだったのか とそこを強く思いました。私的には、それがない方が最後まで楽しめたような気がします。読了日:12月11日 著者:マイクル クライトンhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/8801204■阿片(交代寄合伊那衆異聞) (講談社文庫)阿片に関わる事件を扱っていたので、阿片戦争等、当時の激変ぶりや諸外国の様子とうまく合って盛り上がりました。前作より、事件や筋立てにとってつけた感がなく読めました。 けど、主人公とコンビを組むレイナがまた万能な人間に書かれているので、二人セットになるとちょっとくどい時もある(笑読了日:12月19日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8916232■アリアドネの弾丸オールキャスト(カメオ?)出演という感じで、その辺りは楽しかった。けど、事件の本筋の方が荒いというか、くどいというか。楽しく読んでるに、ふと、「どうせ最後は丸くおさまるだろうし…」と我にかえった瞬間がシリーズで初めてあった。宇佐美の方言の有無で随分印象が変わるかも。最後がまた気を持たせる終り方でうまいけど(笑読了日:12月22日 著者:海堂 尊http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8948810▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2011年01月03日
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あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。年末のばたばたも確かにあったのですが、更新もとだえがち。ツイッターの方が楽ちんで というのもあったのかも。毎年恒例でまとめていた本選びも結局年内にはできませんでした。と反省ばっかりなのですが、まあ年が改まったことですし、過去の汚点を葬って(爆 新たな気持ちでがんばろうと思います。本日、箱根駅伝を観てから初詣にいってきました。以外全く外出しないで、巣ごもり正月を過ごしています。年末思うように片づけが進まなかったので、今になってちょこちょこ片づけ中。合間にコーヒー飲んで本読んで、おせちもどきを食べて・・・ という感じです。旦那ちゃんは4日から仕事だし、チビ子は6日から学校です。のんびりするのは今週くらいなので、この際! とかなりのんびりしてます。
2011年01月02日
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昨日の昼、家族ででかけた先で軽く食べていた時のこと。旦那ちゃんが、「それにしても、25日ってさあ・・・」と言いだしたので、クリスマスがなんだ? と思ったら、「クリスマスってなかなかこないよね で、そのあとすぐ年末って感じになるよね(街が)」と続けていった・・・・・・。間違ったことを言ってはいないのだが、それをよその人の前で言わない方が良いと思います。その「クリスマス早く来ないかな」発言に、ついで的に言及した年末って、家事をあんまりやってないことが、すぐばれますよ・・・・・・子供ですかい??そして、世の中の奥様がたを敵にまわすことに・・・・・雛の鮨価格:620円(税込、送料別)日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、刀を持つ手を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をするが…。(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場。読書メーターで、読書本が超かぶっている方がいるのですが、そちらで、このシリーズを読み進められていたので、私もはじめることに。「捕物控」とサブタイトルのつく話は沢山ありますけど、だいたい奉行所はじめ八丁堀の同心面々が活躍する とか、その手下の親分や手下、そのまた手下なんかが活躍する とかのイメージですけど、この本は、「捕物控」とあるのにそういう要素がまだ固まってない感じ。今後の話の展開とシリーズものにします ということでつけたのかもだが、大きく「捕物控」とタイトルに入れるのはちと早すぎるように思いました。もしかしたら、早くに死んでしまう長次郎をもう少しじっくり書いてくれたら、今後のためでもあるし、早急だなあ という感じもしなかったのかも。「炒り酒」という調味料についてもそうで、もうちょっと突っ込んで書いてたら、その後、ちょいちょい出てくる「長次郎の炒り酒が・・・」という場面が、もうちょっといきてくるのかも。大切なモチーフだと思うんですけど、何だか軽々しくなっちゃってる感じが残念でした。「みをつくし料理帖」と同じ角川春樹事務所の「時代小説文庫」なのですが、同じように料理を扱った小説 というくくりにすると、「みをつくし」の方が断然よいです。今後、先走った感の「捕物控」の部分がどんな風に面白くなってくるか がポイントかも。
2010年12月13日
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11月の読書メーターのまとめです。11月は、飛びぬけた「これっ」はなかったのですが、全体のレベルは一定して高め という感じだったのかも。本の装丁の画像をだーっとみてみると近藤さんの「エデン」かなあ?色の鮮やかさに軽快な物語のリズムを思い出す感じです。森見さんの代表作「夜は短し・・・」と「きつねのはなし」を読んで、森見ワールドにちょいちょい翻弄される感じがでてきました(笑京都に行ったら、樋口くんがいるかもしれない と思ったほど(爆どなたかが感想で、「おもしろ不思議世界だが、この世界しか書けないかも」と書いてらしたのですが、それが超面白いのでそれでいいではないか!と11月には、強く思いました。 なむなむ。という感じで11月は15冊読んだのですが、今月はまだ2冊。マイクル・クライトンの「タイムライン」が面白いけど、読み進めにくい。数日かかってやっと上巻を読み終えて、エンジンかかってきたところです。昨日借り出してきた予約本を読んだらお正月になるかもしれません。そろそろ「今年の10冊」を考えようかなー。それにしても今月まで「マイ『ケ』ル・クライトン」だと思ってました・・・。2010年11月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4375ページ■成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)歴史の「異説」小説が好きになったそもそもはこの本だったかも。今読むと学術的には一つ一つが弱いのかもしれないが、これだけしっくりくる符牒があるというのも(違うにしても)すごいことだなあと思います。読了日:11月03日 著者:高木 彬光http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8299554■土曜日は灰色の馬読んでない本が多すぎる!! なのに、名前は知っている という本が多すぎる。 いかに名作を読んでないかということだなあ、きっと。いくつか殊勝な気持ちでメモしたので、読んでみようと思います。(できるといいなあ・・・(笑 )読了日:11月07日 著者:恩田 陸http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8356881■想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)このシリーズのお話のペースにもすっかり馴染み、雰囲気を味わって読めた。 食べ物を丁寧に料理して丁寧に食べることをやっぱり忘れてたりする。毎日のことだからこそ大切だなあとこのシリーズ読むといつも思います。それにしてもヒラメが安いとは羨ましい・・・。読了日:11月08日 著者:高田 郁http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8367527■夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)まだ森見作品を数冊しか読んでませんが、すでにかなり絡みあってるような。そうか、樋口くんと一緒にいれば、一番楽しいに違いないと真っ先に思いました(笑 乳を揉まれたらグーパンチしなければなりませんぞ。読了日:11月12日 著者:森見 登美彦http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8416587■ジーン・ワルツ海堂さん、だんだん書きたい方向へ行ってるなあ という気がする。 今までで清川のキレ者ぶりがアピールされてた分、理恵の魔女ぶりが際立つ(笑 あくまで小説ですけど・・・的にまとめたところが手腕だ。読了日:11月12日 著者:海堂 尊http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8418701■卵の緒「卵の緒」はいつもの瀬尾さんのほんわか感があったのですが、「7’sblood」の方はちょっと後味悪かった。結末が嫌だったのか、お母さんの優しさが「?」と思ったのか自分でもどこが気に入らないのかうまく言えないけど、繋がり方に何か不自然なものを感じてしまったのかも。読了日:11月13日 著者:瀬尾 まいこhttp://book.akahoshitakuya.com/cmt/8430542■エデン「サクリファイス」で「強くあらねば」という雰囲気もあったチカが、しなやかな強さを身につけていて心地よさがあった。カラフルなジャージと高性能自転車で華やかに見えるレースの中に、呪われたようなドラマもあるけれど、その上を紳士のスポーツであるという矜持がいく。キレのある文章で一気に読む疾走感が抜群。読了日:11月16日 著者:近藤 史恵http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8476319■邪宗<交代寄合伊那衆異聞> (講談社文庫)面白かった。が、隠れキリシタンに関わる今回の話が本筋上、あってもなくても同じような気がした。 今後、今回のエピソードが大きく影響して活かされるというなら良いのだが。読了日:11月18日 著者:佐伯 泰英http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8501394■家康、死す 上迫っている とは言えないけれど、リスペクト! っていう意気込みの伝わる作品。上巻のみだと、どこへ着地するのか全く予測不能。うまく読ませてくれてるという感じ。読了日:11月20日 著者:宮本 昌孝http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8541176■家康、死す 下最後、広げた風呂敷をどうたたもうか迷ったのかなー という感じ。ラストは悪くないんだけど、書かれ方にとってつけた感があって盛り上がりに欠ける感じ。面白かった というより、「影武者徳川家康」に向けて、よくがんばったなー という感じが一番する。読了日:11月21日 著者:宮本 昌孝http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8541219■竜が最後に帰る場所最初の「風を放つ」にちょっと「うん?」となったのだが、「夜行の冬」からはがっつり恒川節でした。「迷走のオルネラ」半分半分(?)というイメージ。表題作でもある(?)「ゴロンド」が一番よかった。読了日:11月23日 著者:恒川 光太郎http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8565608■きつねのはなし表題作を中心に広がる妖しい世界。くすっと笑ってしまうような陽気な妖しさを除外して、短編同士で、波紋を作り合い、影響を与えあっている。最後の「水」がまた象徴的であるような。読了日:11月24日 著者:森見 登美彦http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8583279■千両花嫁―とびきり屋見立帖時代小説ながら、既読のものと違った柔らかさがあり、楽しく読めた。身の丈にあった丁寧な商いぶりが気持ちよいし、掘り出し物が飛び出す醍醐味もあり、楽しかったのだが、幕末の有名人がちょっと簡単に来店しすぎかと・・・・。高杉のエピソードのみぐらいがちょうど良いんじゃないかと思いました。読了日:11月27日 著者:山本 兼一http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8623829■忘れない。―贈りものをめぐる十の話 (ダ・ヴィンチブックス) (ダ・ヴィンチブックス)「ダ・ヴィンチ編集部」だったので、ひとひねり を期待してたのですが、かなり軽い読み応えでちょっとがっかりしました。 タイトルとは違い、内容をすぐ忘れてしまいそうです。読了日:11月29日 著者:.http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8665966■警視庁神南署 (ハルキ文庫)どこへ移ろうと変わらぬ持ち味の安積班の面々たち。私としては、今回も須田さんの最初の着目がお手柄だったと思うのですが、安積発言的には村雨さんが大活躍とある。淡々と仕事をしている村雨本人と同様、「いつも通りやってるだけですけど・・・」とつぶやきたいような(笑読了日:11月30日 著者:今野 敏http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8665990▼読書メーターhttp://book.akahoshitakuya.com/
2010年12月10日
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今日は朝から海老蔵さんの話ばっかで、ちょっと辟易してきました。って、みなきゃいいんですけどね。相手が出てこないのも何だかなと思うし、だから交渉してるんだろうなあと思わせるこの展開も何だかな と思うし。本当に代わりのいない人だという自覚を持ってもらいたいですねー。市川宗家のプレッシャーでお酒飲んじゃうのかな なんて言ってるテレビもあったけど、生まれた時からそういうプレッシャーのあるところでの生活ですから、今さらそんな という気もします。下の子が生まれた時から、争奪戦の人生が当たり前なのとおんなじような気がします。乱暴なくくりかなー??忘れない。価格:599円(税込、送料別)プレゼントには、いつも、人の想いが隠れてる。友達へ、家族へ、大好きなあの人へ。届けたいと強く願ったものもあれば、そっと秘められたものなど、想いも相手もさまざま。そんなたくさんの贈りものをめぐり、生田紗代、市川拓司、大島真寿美、小手鞠るい、畠中恵、長谷川純子、樋口直哉、福田栄一、村崎友、山本幸久という実力派の気鋭の作家陣が描く、ちょっと不思議で切ない、十の物語集。「ダ・ヴィンチ」の編集したアンソロ本ってことで、結構期待してたんですよー。単なる(?)アンソロ本と違って、ちょいひねりがあるかも なんて。そしたらそうでもなかったです。残念。タイトルが「忘れない」なのに、中味を既に忘れていきつつあります。何だか皮肉だなー。これ、いろんなタイトルでのアンソロ本シリーズの中の1冊みたいですけど、他もこんなんかなあ?あっさりした持ち味ってことかもしれないですけど、どうもだめでした。
2010年12月08日
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「ぬるい」ような天気の日があったかと思えば、ごーっと風がふいて大雨だとか、変な天気がありつつも、おおむね週末晴れた という感じでした。チビ子と旦那ちゃんは土曜日にJリーグの最終戦にでかけ、(会社でSS席の券があたった)日曜は、車で行く大きめ公園でがっつり遊ばせました。久しぶりに子供達は充実した休日を過ごしたのですが、大人はへばってます・・・。きつねのはなし価格:1,470円(税込、送料別)京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は―。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。 森見さんのブログがあるのですが、タイトルが既におもしろい。 「この門をくぐる者は、一切の高望みを捨てよ」 ・・・・だそうです。煩悩を捨てろって言われるとかまえちゃうけど、これならね(笑失礼かもしれませんけど、ご本人の写真を拝見したら、この不可思議な世界を書いている人 のイメージにぴったりだなあと感心してしまいました(笑(ブログのプロフ写真は・・・ですけど)今回は、明るい笑いというか、くすっと笑ってしまうような陽気な妖しさをばっさり排除。ってな感じのおはなしなのですが、そうなると急にひんやりした空気が流れてきます。表題作を中心に広がる妖しい世界ががっつり楽しめました。短編集なのですが、短編同士で波紋を作り合い、影響しあってる感じですね。同じ人が登場 というより、同じ場所が登場する という方がしっくりくる感じで、読んでいると「定点観測」でのぞき見しているような感じもしてきます。私、お話が時系列になってないと「もうっ!」とわりと腹が立つ方なんですけど、森見さんのは時系列じゃない方がいいのかもしれないですね。いい雰囲気を味わってよめましたから、場所や時間のゆがみが魅力になってました。最後の「水神」の「水」がまた全体を象徴している話のようで、余韻もばっちりです。
2010年12月06日
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秋晴れって感じで気持ちよい日が続くこのごろですけど、12月と聞くとさすがにいつもどこか気持ちが焦るような・・・。まず年賀状を片づけると楽だ というのはよくよくわかっているのですが、なかなかなあ・・・・。じゃあ、他のことを粛々とやってるかというと、そうでもなくて、やっぱり「年賀状が先だよなー」と思うと他のことも手に付かない。じゃあ、やっぱ年賀状だろ と思いつつ、空に見とれるこの頃ー(笑【送料無料】竜が最後に帰る場所価格:1,575円(税込、送料別)恒川光太郎が五つの物語で世界を変える―。風を、迷いを、闇夜を、鳥を。著者はわずか五編の物語で、世界の全部を解放してしまった――。静謐な筆致で描かれた短編は、小説の新たな可能性を切り拓く!アンソロ本はとりこぼしがあるのと思いますが、単行本はまだ数が少ないので全部読んでいると思われる恒川さんです。(「読破」っていい言葉だなー)沖縄に住んでいらっしゃるという話をつい最近知ったのですが、前作の「南の子供が夜いくところ」辺りからなのでしょうか?ちょっと「南」の雰囲気が出てきてるような気がするというか・・・。沖縄って、何となく引越す人は少ないところですよね。我が家のような転勤族がその一環として行くようなのを除くと、その土地柄に魅かれて、積極的に選択している人ばかりだと思います。恒川さんの作品から受ける感じは、どっちかというと「遠野物語」のイメージで、昔の日本というか、田舎というか、「東北方面」というイメージ(爆を勝手に持っていたので、和食から無国籍料理に幅が広がった感じです。今回は短編集だったのですが、まさにそんな無国籍な雰囲気を感じて、ちょっと良い方面にびっくりさせられました。「南の・・・」より、いい位置におりてきてくれたなあ という感じです。最初の「風を放つ」にちょっと「うん?」となったんですけど、(「つむじ風」は面白いけど、ちょっと小さい感じがしてしまい・・・)その後の「夜行の冬」からはがっつり恒川節で楽しめました。「迷走のオルネラ」が、恒川さんっぽさと新しさの半分半分(?)というイメージ。表題作でもある(?)「ゴロンド」が一番よかったです。内容もですけど、ボリューム的にもキレ具合もとっても。あとは、もう少し執筆ペースを上げていただけたら、いうことありません(笑
2010年12月02日
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寒いとは言え、寒さはしれてるなあ と思う静岡なのですが、さすがにそろそろデロンギ出した方がいいのかなあ という感じの朝の寒さです。今は朝の一時間くらいエアコンつけてます。旦那ちゃんのたっての希望で(笑動いている私は、「暖房はつけてもつけなくても・・・」という程度ですが。家康、死す(上)価格:1,785円(税込、送料別)若くして三河一国を独力で平定した家康。その死が伝われば、均衡は破られる。桶狭間に勝って、天下取りに向かう信長や甲斐の信玄に挟まれ、隣には、衰えたりといえども今川がいる。家康暗殺の事実は、ひた隠しにしなければならない。急遽見つけ出した身代わりは、広忠寺の住職に収まっていた異母弟・恵最。姿形が瓜二つなだけでなく、何から何まで自在に家康になりきっている。疑念が次第に大きくなる世良田次郎三郎は、お家のためにも謎の解明に乗り出す。 日経の本の紹介欄に載っていたこの本、縄田一男さんの書評で紹介されてたのですが、隆慶一郎の「影武者徳川家康」を念頭に置いての書評でしたので、とっても興味持ちました。「影武者徳川家康」は関ヶ原で暗殺されてしまっていて・・・ という話で、かわりにそっくりだということで影武者をしていた世良田二郎三郎が活躍する話。「家康、死す」の方でも世良田二郎三郎が主人公として登場するのですが、こちらは家康の影武者ではなくて、最も信頼する若い側近として登場します。本物の家康が暗殺されてしまう というのは同じなのですが、影武者となったのは、家康の異母弟でお寺に入っていた人物。超そっくりで、良い資質も持ち合わせているので、「よかったよかった」となったと一旦は思ったのだが・・・・ という展開で進みます。単なる異母弟ではないようだ とか、なぜこのタイミングなのか とか、二郎三郎自身の過去との関わりだとか・・・・。設定が面白かったのですが、何より驚いたのが女子二人の悪人ぶり。隆作品はじめ、王道の山岡荘八版の家康とかも読んでいるのですが、この女子二人がこんなに悪人(というかしたたか?)に書かれているものは初めて。元々非常に聡明で、要所要所で徳川家の存亡の危機を助けていく・・・というエピソードで書かれたものばかり読んでいたので、これだけ賢くてしかも美人となると、悪人ぶりもあっぱれという感じでした。なんか、笑うしかない、ははは・・・ という感じでした。ただ、素材が面白かったのに、最後がちょっと力つきた というか、すっごい盛り上がってた割に、こんなあっさりですか という結末が気になりました。風呂敷って、広げるよりたたむ方がやっぱ難しいのねー という感じ。そもそもの縄田さんの解説にも、隆慶一郎に迫ろう というリスペクトの気持ちが伝わるみたくあり、まさにそんな感じになっていました。比べられてしまうのは気の毒かもしれませんが、それを承知で力一杯書いたという感じで好感持って読了しました。それにしても、結局は「影武者徳川家康」を近々再読しよう というところへ。徳川家康影武者説は、研究者が検討しているような話ではないのですが、いろんな資料で、いろんな可能性が出てくるというのがやはり歴史の醍醐味。本当に面白いなあと思います。
2010年11月30日
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