サリエリの独り言日記

サリエリの独り言日記

2009.01.03
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 みなさん、明けましておめでとうございます。
 昨年の人間界はたいへんな騒ぎでしたが、みなさんはいかがお過ごしだったでしょうか?
 今年がみなさんにとって幸いな年でありますように。

 さて私はというと、商売がら盆と年の瀬くらいしか、娑婆の世界から逃れることが出来ないので、この時とばかり本屋に飛び込んで、できるかぎり浮世離れして一日二日では到底読みこなせないような本を、あえて意識して買い求めます。
 この場合、読みこなせないというのには二通りあって、たんに物理的に長いものと、中味が難解で解読に時間を要するものに分けられます。さらに浮世離れしているという要件を満たすものといえば、古典とか理数系の本が思い浮かびますが、昨年はちょうど源氏物語千年紀ということで、ずいぶん源氏ものが本屋さんに並んでいましたね。
 さらに理数系といえば例の素粒子物理学の三博士ということになるのでしょうが、南部さんの「クォーク」(講談社ブルーバックス)、店頭に金の帯をまかれて並んでいますが、中味を読んでスラスラ理解できる人はほぼ皆無に等しいでしょう。この本、素粒子物理学入門の書として理系の世界では、古典的な名著とされているらしいのですが、たんなる素粒子ファンにとっては、チンプンカンプンの類に入ってしまう種類の本です。
 これはたんに中味が高度だからという問題ではなくて、おそらく現代の素粒子物理学の描く世界が、文系の我々だけでなく、ほとんどの人にとって頭の中で具体的な像を結んでこない、ということにあるようで、その原因はもちろん文系の我々の勉強不足と云われても仕方がない。しかし最先端を行く人たちが一般の人たちに、ものごとをどう伝えていくかということも、とくにこの素粒子物理学の分野では大事な気がします。
 というのも何年に一回あるかないかという陽子崩壊の観測を行なうために、地下に何万トンもの超純水を貯めたり(スーパーカミオカンデ)、ミニブラックホールも作れるかというような超巨大粒子加速器(LHC)が、現実に巨額の予算を投じて造られているからで、それがいったい何の役に立つのか、何のためにそれを行なうのか、という説明は、むしろ専門家のほうから仔細な分りやすい説明があってしかるべきですが、どうもそのあたり、大きな隔たりがありそうです。
 逆にいうと、それくらい現代の物理学は一般の常識感覚を越えたところがあるらしく、とくに量子力学の世界は私たちにとってはマジナイに等しい。専門化どうしであたりまえの常識が、どうも私たちには当たりまえでないらしいのですが、とくに優れた(ノーベル賞を取るような)人たちは、そんな説明をしているヒマなどないようです。
 というわけで、一般の私たちにも多少の想像力を分けてくれるような本はないかと、探していたところが、別の方面から、ちょっと頃合いの本をみつけました。ま、しかしこれの解説というか、感想を書くにはまだ充分な解読が済んでないので、しばらく待ってください。

 もう一つのやたら分量が多くて、短時間では手も足も出ない本の代表格は、やはり「源氏物語」でしょう。これはもうひとつ古典という関門があって、気軽に原文を読むということは、これまたほとんどの人にとって不可能でしょう。
 そこで手軽く現代語訳、あるいは抄訳ということになるのですが、ざっと今この本屋さんに並んでいる現代語訳「源氏物語」だけでも5種類、書評を見ているとさらに何人かの訳業が進んでいるようで、これはいったい何なのかということになってしまいます。白状しますと、これはほとんどの皆さんがそうだと思いますが、私は今まで「源氏物語」を現代語訳でも通読したことがないのです。
 かつて受験勉強時代に古典の参考書で、その面白味の一部に触れてはいたものの、いかんせん原文の難解さは他の古典文に比べても、ズバ抜けているので、たいていの場合「帚木」か、せいぜい「夕顔」のあたりで沈没ということに相成ります。これにはもう一つ理由があって、古今の長大文学が共通してもっている特徴、「偉大な作品は怠惰な読者を最初で追っ払う」という面を「源氏物語」も多分に持っているのです。
 さらに付け加えるなら、この物語は ストーリーではなく心理描写 に重点があることで、筋書きやプロットを面白がる若者にはしょせんムチャなテキストではありました(よくこれを教科書で取り上げていたと思いますよ)。

 というわけで、もうそろそろ好いだろうと、とりあえず世評の高い寂聴さんの「源氏」を、後ろの「宇治十帖」だけ買って読んでみたのですが、―― さて?





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Last updated  2009.01.03 15:21:16
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TNサリエリ @ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
cocolate@ Re:エレクトーンというガラパゴス 1.(06/17) 再びおじゃまします。 826askaさんのYouT…
cocolateさんへ@ コメントありがとうございます。 三年ほど前に826asukaさんのことを知り、…

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