サリエリの独り言日記

サリエリの独り言日記

2012.02.12
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カテゴリ: カーネーション
「父性」性の行方
 今だ不分明のまま、チクと(?)しゃべっておくことにします。不分明なぶん、ほとんど意味不明なところもありますが、それは私自身が今だによく理解出来ていない証拠なので、気になさいませんように。
 場合によっては、スルーしてもらっても結構です。

 「父性」性の在り方が、昔から「元々、そういうことになっていた」理由を、善作は知りませんでした。というか、「親がそうしていたからとか、昔からそうと決まっていたから」ということは言えても、結局、誰もその元々の理由とか起源を、これと説明することは出来ないのです。そもそも善作はそういう形で、「問いを立てる」ということ自体、思いも致らなかったでしょう。
 で、逆にこの「元の元を問う」ポーズとは、例えば「人は死んだら、どうなるの?」とか「宇宙の果ての果ては、どうなっているの?」といった種類の質問を発する立ち位置に、聞く側は自らすすんで身を置いていることに他なりません。

 つまり、こうした質問を発すること自体に、すでに親と子であるような「絶対的に非対称な関係性」に自分を持ちこんで、相手の様子を伺ってみたい、という「構え」が潜んでいるわけで、こういう仕方は本人は気付いていないけれども、「成熟」という道筋からは、ずれている(子どもの立ち位置に、身を置いている)のです。
 この手の質問を発する子供の目は、大人がそれに「どう答えるか?」にではなく、大人がそれにどのような「構え」で対しているか?に半ば以上向いているのであって、もし仮に大人がそれに理路整然とマジメに答えたとしても、たちまちそれがゴマカシであることを嗅ぎつけてしまう(元々、答えようのない「問い」なのだから)。
 従って、あいまいな答え方をすれば、子供はそのマヤカシが暴露されるまで、際限なき質問を止めることが出来ないわけで、親はたいてい途中でその「親」性を毀損してでも、打ち切りを宣言してしまうでしょう。
 この場合、親は自身の立ち位置を放棄し、結果として子供に負けた(子どもの立ち位置と、同列に堕ちた)ことになってしまうのか?

 昔、大江健三郎の小説だったと思いますが、この手の質問をした子ども時代の主人公が、瞬時に親に殴り倒される、といったようなくだりがあったような記憶があります。おそらく「親」的立ち位置を保持しようとするなら、究極的にはこうするしかないのかもしれません。世の中が子どもに分からないのはあたりまえで、その相当数はあれこれ教えれば、まあいずれ分かるようになる。
 とはいえ、子どもが疑問を抱くことのなかには、あらかじめ答えがあるものと「同じような仕方」で、大人に聞いては絶対いけない境域の事柄が、この世に実際にはあるわけです。しかし肝心なのは、この場合この手の質問は「同じような仕方では、聞いてはいけない」ということであっても、「絶対に、聞くな」ということではない。

 はなはだ込み入った筋道ですが、「同じような仕方では、聞いてはいけない」事柄の聞きかた(対し方)というのは、要は「自力で、体得する」しかなく、そしてそれは「絶対、他人から教わることが出来ない」境域のものなのだ、ということなのです。
 で、「父性」性とは、このまさしく「自力で、体得する仕方」に子どもを導く(つまり、大人にする)、その在りようそのものを指すのではないか?したがって、ここで言う「父性」性の在り方とは、必ずしも男親だけではなく、女親にも通有する「親性」の在り方なのでしょう(つまり、糸子にも)。

― つづく ―





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Last updated  2012.02.12 14:34:09
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TNサリエリ @ Re[1]:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) ナガノさんへ  コメントいただき、ありが…
ナガノ@ Re:Kyoto Tachibana High School Green Band 10.(09/07) 2年遅れで、この文章を読んで泣けてしまっ…
TNサリエリ@ ふたたび、コメントありがとうございます。 cocolateさんへ 私自身、彼女の演奏に刺激…
cocolate@ Re:エレクトーンというガラパゴス 1.(06/17) 再びおじゃまします。 826askaさんのYouT…
cocolateさんへ@ コメントありがとうございます。 三年ほど前に826asukaさんのことを知り、…

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