キー太先生の不動産に関するいろいろ

2024.04.07
XML
カテゴリ: 災害


こんにちは キー太先生です。

自宅で最期を迎えたいと考える人は約半数いるそうです。
近年の日本における死亡の場所は、自宅や介護施設等における死亡割合が増加してお り、

死亡場所は、医療機関が 67%、 自宅が 17% 、介護施 設・老人ホームが 14%です。
(労働厚生省 令和元年人口動態)
死亡場所の推移をみると 1951年では、自宅82.5% 病院9.1%に対して、
1978年頃では、同数(45%)になり、自宅と病院が逆転しました。
日本と同じく長寿国であるスウェーデンでは在宅・医療・介護サービスが充実しており
在宅死亡率は51%です(2007年データ)
自宅で最期を迎えたい思いとは、意味が違って、

家庭における 不慮の事故 でなくなった人も多くいらっしゃいます。
ところで、家庭内の死亡事故はどれくらい発生しているのでしょうか?
住宅は安全な場所であって欲しいものですので、家づくりの参考にされてください。


お風呂の事故のイラスト


<人数>
家庭内における不慮の事故で亡くなった人
          15,673人  厚生労働省「人口動態統計」(2022年)
     (比較参考値)
     交通事故でなくなった人
        3,541人  
厚生労働省「人口動態統計」 (2022年)
     日清戦争で亡くなった人
        13,309人  
吉川弘文館 國史大辭典 11」 ​​
     日露戦争で亡くなった人
      約 84,000人 
吉川弘文館「 國史大辭典 11」
<年齢>

  65~79歳 31.2%
  80歳~   57.5%

<家庭内における主な不慮の事故の種類別>
転倒・転落・墜落     2,486人
  スリップ・つまずき    1,521人
  階段等からの転落      455人
  建物等からの転落      203人
​不慮の溺死・溺水     5,398人​
  浴室への転落による溺死    34人 
  その他の不慮の窒息     3,317人
  食べ物の誤えん       2,360人 
  その他  火傷など 

高齢者の身体能力が低下しているためだと思われますが、
平たんな場所ですら転倒「 スリップ・つまずき」 が発生しています。
高齢者にとっての バリアフリー の重要性を理解頂けるデータです。
「不慮の溺死・溺水」 5,398人 (約4割)を占めており、
​高齢者にとって 浴室廻りが危険 であることがわかります。​
死亡事故は、1月をピークに冬期に発生しており、
主な原因は「 ​ヒートショック​ 」と考えられております。

​​ヒートショック​​ の起きる場面例
​​
 ・寒い脱衣所から浴室に入り熱い湯ににつかったとき

 ・暖かいリビングから寒いトイレや廊下に入ったとき
 ・入浴のため寒い脱衣所で裸になったとき
 ・暖かい室内から外へ出たとき

​ヒートショック​ は、血管の急激な収縮や拡張、血圧の乱高下で発生しますので、
リスクを軽減するには寒暖差を小さくすることです。

<ソフト面の対策>
 ・入浴は暖かい日中にする
 ・食後、飲酒後、服薬後の入居を避ける
 ・お湯につかる前に体を温める
 ・熱湯の入浴を避け、10分以上湯につからない
 ・浴室から出る時はゆっくりと立ちあがる
 ・シャワーを使って湯船のお湯を貯める
 ・寒いところへ行くときは服を羽織る

<ハード面の対策>

 ・高気密・高断熱の住宅にする
 ・浴室、脱衣所、トイレに暖房設備を設置する
 ・全館空調(または局所空調)を設置する

キー太先生

マンションの場合は、居室の窓を取るためにトイレ、浴室には窓がなく
住戸の内側にプランニングされることが多く、外気温の影響を受けにくいです。
さらに、ワンフロアなので上下階の寒暖差、気流がありません。
また、バルコニーに洗濯物が干せないため一般的に浴室乾燥機が付いています。
キー太先生の脱衣場は、1階で玄関ホールに面しているので冬は寒く、夏は暑いです。
キー太先生の対策は、脱衣所に6畳用の廉価エアコンを設置しました。
(浴室乾燥機より安く、メンテも楽です)

脱衣所の配置を廊下アクセスでなく、リビング・キッチンアクセスにするなどの
間取りを工夫することにより、
家事動線の効率化だけでなく、
ヒートショック対策にも寄与できると思います。

次回は「マイナス金利解除に伴う不動産への影響を考える」です。

​​
​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.04.07 00:00:15
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: