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コンビニで「おにぎり」や低価格の弁当が売れている。ローソンのおにぎりの売り上げは、前年比で20%増という高い伸びだ。サラリーマンが昼食にかける金額が年々下がっていることと、原材料費高騰による外食メニューの値上がりが原因のようだ。
金融サービス会社GEマネーが毎年5月に調査しているサラリーマンのお小遣い調査によれば、昼食に使うお金は2001年の710円に対し、06年が650円、08年は570円と下がっている。また、日本経済新聞が働く男女の平日の昼食代について08年6月下旬にインターネットで調査したところ、最も多い回答が「二百円未満」の22.2%、次いで「四百五十円以上五百円未満」が11.2%、「二百円以上二百五十円未満」が10%だった。
数年前に「ワンコイン(500円)昼食」なるものがヒットしたが、この調査を見る限り昼食代250円以下の人は30%以上もいることになる。日経新聞(08年7月16日付け)はこの結果について、生活防衛意識の高まりから06年に比べ家から弁当を持ってくる人が増えていいて、そうした消費者はコンビニなどで飲料のみ買い求めるため、支出額が極端に少なくなっている、と分析している。さらに、500円以上使うという回答が少ないため、
「消費者の間で五百円が昼食に支出する金額の一つの壁になっている」としている。
そうした中、コンビニで人気なのが「おにぎり」と低価格弁当。08年6月以降、「おにぎり」は前年同期比20%増という高い伸びになっているのだ。1個100円~130円の従来の価格帯も売れているのだが、特に1個170円前後の「高級おにぎり」と呼ばれるジャンルが好調なのだという。ローソンの広報は、ガソリンの高騰などで車で外食する機会が減っていること、外食店舗メニューが値上げになっていること、なども何らか影響しているのではないか、と説明する。「高級おにぎり」が受けているのもその流れの中にあり、「通常のおにぎりに50円を足して高級感を味い、満足感が得られる」ということらしい。外食で使う昼食代を考えれば、それでも安くすんでしまうというわけだ。ただし、1個180円を超えてしまうと売れないのだそうだ。
ファミリーマートでは「おにぎり」のほか、通常の弁当の約7割の重量の「ミニごはん」シリーズ(税込み295円)が絶好調。男女問わず買いに来て08年春以降、前年の3倍も売れているのだという。サラダやデザートなどと組み合わせて買っていく。「限られたお小遣いの中で『昼食にはこれくらいまでなら使える』と、組み合わせて買っていかれる方が多いようです」と同社広報は話す。やはり、昼食代を抑えたいという心理がそこにはあるようだ。
一方で、セブンーイレブン・ジャパンはちょっと違った路線を歩む。「おにぎりや低価格弁当が売れるのは、消費者のサイフの紐が固くなっているためではない」と考えているのだ。同社はこれまで500円前後で販売していた弁当から付け合わせを減らし、430円に抑えた弁当を販売。また、牛肉をたっぷり使った「甲州ワインビーフの牛めし」を08年7月に発売。680円とコンビニ弁当として価格は高めだが絶好調なのだという。同社広報は、 「顧客のニーズは様々で、それに応えられるように品揃えを広げました。その結果、低価格から高いものまで売れるようになっています」と説明した。【J-castニュースから引用】
わが国の景気が後退局面に入ったと先日報道がありましたが、それまでの景気拡大なんて全く実感がありませんでした。もっとも、
一握りの金持ちと政治屋は儲かって仕方なかったでしょうけど。
今日はそんな話しではなくて、サラリーマンのお昼の食事代が500円というのが一つの壁になっているとのことです。確かに、私も500円を一つの基準にしているかな。時々行く食堂も490円だし、同じく居酒屋さんが昼間はお弁当屋さんしているお店のお弁当も500円だったなぁ。もっとも、喫茶店でコーヒーは飲むことはできないけど・・・。
そんな中で「コンビニのおにぎり」というのは、そんなサラリーマンにとって強い味方です。1つ120円前後だし、バリエーション豊富だし、コンビニによって若干味が違うし。毎日コンビニのおにぎりでは飽きてしまうけどね・・・。
このような状況になっているのは冒頭にも書きましたが、
1.景気が悪くなって(この間までの好景気なんて庶民にとっては実感のないものだったけど)、
会社側はそれを理由に給与を抑える。又は切り下げる。
2.稼ぎが悪くなった上に、ガソリンや生活必需品も値上げのオンパレード。
3.しわよせは小遣いに響く。
4.昼食を切り詰めるために、コンビニおにぎりへ。
っていうところでしょうか。もっとも、自宅から弁当を持って来ている人や「コンビニのおにぎりに120円もかけるくらいなら、自分で握って持って行く」っていう人もおられるかもしれません。私は妻が弁当を作ってくれるのでまだ助かっていますが、体調の悪いときなんかはつくってもらえませんから、私もコンビニのおにぎりになりますね。
なんだかこういう光景って、若い人が車を買って燃料代や維持費にお金がかかるから食費を切り詰めているみたいです。私も経験ありますが、食堂で小ライスに生卵を載せて食べられる時はまだマシです。最終的にはコーヒーだけ(インスタントのもの)とか、それすら買えなくて昼食抜きなんていうこともありましたよ。
コンビニ業界や弁当業界もあの手この手で苦労されているようですが、景気回復は遅かったら来年9月以降ではないかなんていう話しも聞かれるくらいです。まだまだ苦しい状況は続きそうですね。
ちなみに、自民党の政治屋は3兆円近いお金を景気対策(というよりも選挙対策)として使うようなことを言っていますが、そんな話しを赤坂の料亭なんかで最高級の食材を使った料理を食べながらやっているんでしょ。そりゃ、庶民の暮らしなんてわかりませんわな。
「国民の目線で」なんてホザいていた政治屋は誰だったか覚えるに値しませんが、やるべきことは3兆円近いお金を投入することじゃない、他にもっとあるはずなんですよ。
コンビニ業界には悪いけど、コンビニのおにぎりが繁盛するような世の中では困るんですよね。なるべく使わないようにしているわけですから、余計に景気が悪くなるような気がしますね。無駄に使う必要はないけど、余裕を持った生活がしたいです。
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