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2021年03月28日

脳のシャッフル（図書館の本）

テーマ：暮らしを楽しむ(388661)

カテゴリ：情報的生活行為

WHAT IS LIFE?（ホワット・イズ・ライフ？）生命とは何か [ ポール・ナース ]

案外早く手元に来た。
地球代表、の生物学者と言ってもいいくらいの彼は、、1949年生まれ。
なんと、この本が最初の著書！
やあやあ、お久しぶり、、元気ですか？とアポなしで自宅に来た友人のような語り口で、あたしは面食らって興奮してしまい、既に、最終章まで読み進んだ。これは購入決定だな。。

以下引用　ｐ48から。
　たとえば、人間の二番染色体には一三〇〇個（引用者注：1300）以上の異なる遺伝子の列があり、このDNAを引き延ばすと、長さは八センチメートルを超える。
　われわれの小さな細胞一つに含まれる四六本の染色体を合わせると、DNAが二メートル以上になるという、尋常ではない計算値が導き出される。DNAは、奇跡のようなパッキング（梱包）によって、直径が数千分の一ミリメートルほどの細胞に見事に収まっている。
　さらに言えば、あなたの身体の数兆個の細胞の内側でとぐろを巻いているすべてのDNAを、どうにかしてつなぎ合わせ、それを引き延ばせたなら、およそ二〇〇億キロメートルの長さになる。これは地球から太陽までを六五回も往復できる長さだ！
　アベリーはとても控えめな人物で、自分の発見をあまり大げさに吹聴しなかったせいか、彼の結論に批判的な生物学者もいた。しかし、アベリーは正しかった。遺伝子はDNAで出来ている。この真実がようやく理解されて浸透し、遺伝学と生物学全体の新たな時代の到来を予感させた。遺伝子はついに、物理と科学の法則に従う安定した原子の集まり、すなわち、化学物質（４文字傍点）として理解されたのだ。ー引用ここまで。

このような面白い記述だらけで、スイスイ本のページをめくっている。
あたしは今、情報の章まで行った。もう少しだが、またもう一度読もう。

蝶々のひらひら飛ぶ景色を１３歳の時に見て以来、この世界に入ったとのこと。

あたしは、一読者として、、カラスのトンボ帰り？を思い出していた。
あの時カラスに何かが起こった。忘れものを思い出したような、引き返し方だったもの。
それも、時を置いて2回、見ている。
彼ほどの学者が、今まで一冊も本を書いていない・・・。理由は沢山あるのだろうが、あたしには、後世の人類にこれだけは言っておきたい、と思ったからではないか？という印象を持っている。全人類のうち、一生を生物学研究に捧げ、また最高の知性を持っている著者は、通りすがりの任意のヒト（あたしも含めて無知のカタマリ）、に語りかけてくれている。

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