レモンの樹の下で~

2007年12月17日
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パレルモ郊外にあるお城、カッカモ城は、 昨年の秋 に行っているのですが、
なんでもイタリアのいくつかあるお城の中でも大きく、保存状態も良く管理されている、
と言うことを(後で)知って、それならばこれもパレルモの名所の一つかなぁと思い、
妹を連れて行ってきました。
調べてみると お城の血も凍る! ストリーも発見したので載せてみました。
怖い話がキライな人は読まないで下さい!

Castello di Caccamo ”~ カッカモ城 ~( 昔、むかしの怖い!物語

DSCN2280.jpg

シチリアにノルマン人が到来する以前の12世紀より前に建設させた。 グリエルモ一世 によって改造、強化される。
シチリア王グリエルモ一世の時代には、マッテオ・ボネッロと言うノルマン系シチリア貴族がお城の主として住んでいました。
グリエルモ王のプーリア、カラーブリア遠征に派遣され、外交官的な仕事もしたのですが、王の方針に反対しシチリアに戻ってから反グリエルモの第一人物として動き出す様になる。
その手始めとして、王の側近の一人を殺害するなど、明らかに攻撃的な態度を顕わす。

“悪玉”と言われた王、グリエルモ一世にしては意外な事なのだが、王としてはこの騒動を話し合いで解決しようとするのだが、マッテオはさっさと自分の城に帰ってしまう。
悪玉グリエルモ、ここで堪忍袋の緒が切れると思いきや以外や以外、わざわざ彼の住むこのカッカモ城まで出向くことにする。
数人の護衛を連れただけの王の訪問をマッテオは、待っていた!と言わんばかりに王を監禁してしまう。

DSCN2284.jpg

マッテオはグリエルモを王位から退散させて、その幼い息子グリエルモ二世をシチリア王にさせ、自分は摂政となるつもりだったのだろうか。
いづれにしてもマッテオ派の裏切りによって王は城から救出、マッテオは反逆者として投獄させることになる。この時代の反逆者の体罰は凄まじいです。
西洋、東洋問わず同じような事が行われていたのでしょうが、目を引き抜かれアキレス腱を切られて残酷な見るのも哀れな姿で・・
悪玉と言われる王じゃなくとも自分の身に危険が及べば同じこともしていただろう。
しかしこのマッテオ・ボネッロと言う人物、本来だったらもっと早いうちに処分されていても然ることをしていたのだか。

よほどグリエルモ一世から好意を持たれていたのだろうか。王の外交官的な仕事をしていたのだから、頭脳明晰だったのだろう。ここまで王に逆らったのだから勇敢か人物だったのに違いない。現在、自分の中では興味大の人物の一人。

代わってグリエルモ二世の時代にはフランス人の官僚、フェデリーコ二世の時代にはジェノバ出身の貴族がお城の主を任されている。
その後はパレルモの貴族キャラモンテ家が所有、とシチリア史の変遷を辿るように所有者が次々と代わっていきます。

現在はパレルモ県にあるガラッティ地方の王族であり、カッカモ地方の公爵であるスプキェスと言う方の所有物だそうです。
こうしてお城に入ることが出来きて一般に公開されているので、カッカモ市の所有かと思っていたら、個人の持物なんだそうです。

氏の志は高く、個人の財産も投与してお城の修復作業を続けていく方針で、満足の良く形でお城を保存したい、とのことです。


DSCN2326.jpgDSCN2321.jpg

カッカモ城のすぐ下(元々はお城の一部で物置小屋だったとか?)にあるレストランでは、近くの山で取れたキノコのパスタ、スライスなどが食べれます。なんか聞いたことの無い名前のキノコでしたしたが、美味しかったです♪

この日はみっちゃんも同行、相変わらずやんちゃですが、レストランでは大人しく(ナイショで骨あげちゃったけど)しています。よし、良い子だった!





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最終更新日  2007年12月18日 19時55分00秒
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