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2021年08月13日
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カテゴリ: クラシック
東京オペラシティコンサートホール 19:00〜
 3階正面

 ヴェルディ:レクイエム

 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:アンドレアス・バッティストーニ

 ソプラノ:木下美穂子
 アルト:中島郁子
 テノール:城宏憲
 バス:妻屋秀和
 二期会合唱団

 先週行かなかったフェスタサマーミューザの東フィルのコンサートが、やっぱり配信では不完全燃焼だったので、こちらは払い戻しも無いし、どうするか相当悩んだのだけれど、やはりバッティストーニが聞きたいと思ってアマチュア公演ですが(いつも言うことだけれど二期会はプロとは言えないでしょ?)行って来ました。7月の初めにバッティストーニが振るとなったので、つい買っちゃったんですよね、安いとこ....

 行ってみたら比較的空いていたので、まぁよかったかと。

 オケはなかなか厳しそうな編成で、管は1本くらい減らしていたのかもですが、それ以上に弦がコンパクト。10-8-6-5-4ですから、かなり弦は絞ってます。オペラシティは狭いと言えば狭いけれど、それでもこの数だと舞台両袖ががらんと空きます。管を入れても60人いかなかったんじゃ無いでしょうか。
 このコンパクトなオケをバッティストーニが見事にドライブ。いつものバッティストーニのエネルギッシュな指揮です。むしろやや抑え目なくらい。そして、弦がいい。どうしてもこの曲では金管が前に出てしまうのだけれども、最近の東フィルは特に弦が良くて、今日も存在感を存分に発揮しておりました。管も悪い訳では無いんだけれどもね。多少のミスはあったけれど、それは織り込み済みの世界だし.....

 以上。

 声系に関しては、アマチュア公演なのであまり論評しませんが、独唱に関しては概して音程が微妙に揃わない。あと、久々に聞いたよちりめんビブラート。まだあんな歌い方してるのか。
 そして、これは合唱も含めて、発語がおかしい。特に合唱は、全然言葉になってない。ちょっと声を上げると、子音が落ちる。こちらも大して人のこた言えないけれど、まぁ、ラテン語になってないよね。独唱は多少マシだけれど、まぁ、一応なんとかなってる感じなのは、バスだけ。
 はっきり言って、自らアマチュアを標榜している本当のアマチュアの合唱の方がもっとちゃんと発語しますよ。元々この人達アマチュアで「オペラ歌ってます」って主張してるんだけれども、ヴェルディといえどもレクイエムですからね。一応仮にもこの曲でも典礼に則って書かれているのだから、言葉は他の曲にも増して重要なんですよ。届かなきゃいけない。聞こえなきゃいけない。だけれども、全くそういうことを考えて歌ってるようには聞こえない。
 これはかなり本気で言うのだけれども、この人達、カタカナで歌ってるんじゃないかと思いました。なぜかというと、日本人が日本語を喋る場合、カタカナ語は意識しないと子音が明らかに弱音化するんですよ。ちゃんと発声しなくても大体なんとなく聞こえちゃう。
 そしてもう一つ、言葉を最後まできちんと発声しない。抜けるんですよね。具体的に言うと、 Dies irae というのを、敢えて書くと、(デ)ィエ(ス) イレ みたいな感じで聞こえてしまうんですね。或いは イエゥ イエ ぐらいかも。そのくらい、子音が落ちるのと、Dies のsがどっかに行ってしまう。まぁ、Dies iraeなんかはまだ歌い出しだったりするからマシなんですけれども、そのあとなんかは、特にフォルテになると、本当に母音しか聞こえないですよ。全く発音する気がないという訳ではないのかも知れないけれど、言葉が大事な曲で、ちゃんと言葉を発語出来ていないというのはどうなのと。

 まぁ、聞いてる側もこれをよしとしているんでしょうね。だからこうなっちゃうんだと思うんだけれども。でもねぇ、ちゃんとした録音なりで聞いてみるとすぐ分かりますよ。鬱陶しいくらいちゃんと発語してるから。聞こえる聞こえない以上に、そもそもこの曲がなんであって、そこで歌われるものがどういうもので、という思想が感じられないですね。そこには、言葉を大事にしようという考えが窺えない。
 自分としては最初から声系に関しては何も期待してないので、予想通りで格別がっかりはしていないんですが。むしろ相変わらずこういうのがいいと言っている人々が多いのにこれも予想通り絶望したのですがね。バッティストーニが素晴らしいのも予想通りだったから、まぁ、いいけど。
 しかし、相変わらずの劣化ぶりだなぁと。こういう形態でこういうホールだから、声量的には一応なんとかなってる訳ですが、これ、オケ60人くらいに対して、合唱50人くらいですからね。オペラシティで。それで、オケに負けるんだもの。合唱は2階に居たから、確かに「オケより後ろ」だけれど、位置的には3階で聞いてるこちらにはむしろ有利の筈が.....それで、発語がこれじゃぁね。率直に言って、新国立劇場の合唱だって藤原のだって、そんなにいいとは思わないけれど、それより相当落ちるよ。まぁ、この人達、やっぱり聞かなくていいな。





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最終更新日  2021年08月13日 01時17分12秒
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