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2021年11月03日
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カテゴリ: クラシック
サントリーホール 19:00〜
 2階左脇

 バッティストーニ:フルート協奏曲「快楽の園」〜ボスの絵画作品に寄せて
 <独奏アンコール>
バッハ:無伴奏フルートのためのパルティータ BWV1013 〜 サラバンド

 チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64
 <アンコール>
リスト(バッティストーニ編):『巡礼の年』第2年「イタリア」 〜 サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ

 フルート:トンマーゾ・ベンチョリーニ
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮:アンドレア・バッティストーニ

 東フィルは1月始まり12月終わりのシーズン制になっています。今月は11月、今シーズン最後の公演は、我らがバッティストーニが登壇。相変わらずよくぞお越し下さいました。というわけで、平日だけどバッティストーニ聞きたさに平日を押して行ってきました。サントリーホールは、客筋も含めて、あんまり好きじゃないんですけれどね.....

 今回はバッティストーニ自作自演シリーズ。いやぁ、ヤリ過ぎじゃないの?という気もしなくもないですが、やるからには聞かせてもらいましょうということで。
 ヒエロニムス・ボスの祭壇画「快楽の園」にインスパイアされた作品ということで、2019年の作。全4楽章のフルート協奏曲で、独奏は委嘱者のトンマーゾ・ベンチョリーニ。
 まぁ、よかったと思います。当然ながら現代の音楽なのですが、調性感があって、聞きやすい音楽。むしろ、ボスの絵画にインスパイアされて、と聞いていたので、どんなおどろおどろしいのが出てくるのかと思っていただけに、ちょっと肩透かしに感じたくらいではあります。そもそもフルートがあまり聞こえない、むしろバッティストーニがよく見える席だったので、あんまり楽曲のことは云々出来ないような気もするので....
 バッティストーニは、流石に自作ということもあって、丁寧な分かりやすい指揮。まぁ、この人割にいつも分かりやすいのかなとは思いますが、よかったです。
 独奏アンコールにバッハ。これもよございました。

 後半はチャイコフスキー。
 あのですね。正直言うと、こっちの印象が強烈なんですよ。
 とは言いつつ、第一楽章は「あれ?」という感じ。悪くはないんだとは思いますが、どう言えばいいのか、音楽と演奏が噛み合ってない感じとでもいうか。変な言い方ですけれどね。空回り、といえば空回りしてる感じだったのかも知れませんが。まぁ、そんなような。
 これが、第二楽章で綺麗に噛み合ってきたような。なんだか、この間のブロムシュテット指揮N響の「運命」みたいな話ですが、全体としていうと、ある意味あれよりもいい出来だったと言えないこともなくもないかも知れません。まぁ、比べるのもおかしな話ではあるんだけれども。こちらも緩徐楽章の第二楽章ですが。ここでの主題の歌わせ方が繊細に上手く出来ていて、とてもいい効果を出せていたと思います。
 そして、第四楽章。ああ、そういえば、これも「第5交響曲」で、最後はどんちゃん騒ぎにはなるんですよね。あのぉ、正直に言うと、私、それもあって、あんまり好きではないんですよ、この曲。聞けば面白いし、ハマればいいんだけれども、ずっこけるともうしらけ切っちゃうというか。そして大抵は上手く行ってない。熱狂してるんだけどぐっちゃぐちゃだったり、空中分解寸前だったり、全体に整ってるんだけど、ぼやけてたり、みたいなね。
 バッティストーニはこういうのやらせると上手いんですね。バッティストーニは、そういっちゃなんですが、大童の指揮姿が面白いのだけれども、あれがわかりやすいのかなんなのか、結構ハマって綺麗に行くんですよね。このへんが意外に面白い。そのバッティストーニ節全開でもう見てるだけでも面白いのだけれども、それがまた見事に嵌っていく。この日は特に金管が木管を凌駕するくらいにいい出来なのもあって、勢い任せのどんちゃん騒ぎ、ではなく、ちゃんと揃っていました。弦は、どうだったんだろう?聞いてる場所があまり良くないのもあって、よくわかりませんでしたが。オーチャードでは是非頑張って頂きたい。

 アンコールに、バッティストーニが編曲したという、リストの「巡礼の年報」からの一曲。まぁ、これは、止めないけど、無くても構わなかった様な気はしないでもないような。あのチャイコフスキーの出来だと、むしろ要らなかったかも知れないなぁと。

 全体としては、良かったと思います。オーチャードでもう一度聞けるのが楽しみ。





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最終更新日  2021年11月03日 01時19分32秒
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