ヴィーテ・イタリア高岡(Hiruccio)のイタリアワイン&主夫日記

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2008/02/12
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昨日、神戸ワイナリーにて、ヴィーテ・イタリア企画
「ブドウ畑へ!」の第21回として行われました
「ブレント」の前編をお送りしましたが、今日は後編です。


3つのグループで吟味されたワインが勢ぞろいしました。


各グループにサンプルが三つ並び、一人ひとりで
テイスティングして、今回のテーマである


「今最も美味しく飲めて、1~2年ぐらいで飲めて 
 しまう果実味の豊かなもの」


を個人の投票によって選ぶことになりました。


さて、テイスティングに入りましょう。


サンプルNo.1

紫が強く出ている、メルローの砂糖系の甘さがあり
カベルネの砂のようなミネラル香、ミント
口の中ではわずかな発泡、味わいのまとまり良
余韻のナッツ香あり


サンプルNo.2

やや黒みがかったルビー。紫は少ない。
ミネラル、土、ミント。果実はカベルネが強い。
その強さ、重さでメルロー的な果実が隠れる

C(カベルネの酸が強い方、昨日の日記を参照)
 の軽さがあまり感じられない。スパイシー
さが多い。


サンプルNo.3

C(カベルネの酸が強い方)が強いのか、全体が
閉じられたイメージの香り。Cが全体を殺している?

果実があまり感じられない。

が、時間と共に果実が出る。ミント、赤い果実と
青い果実スパイスなどバランス良くなる。発泡あり。



ということで、僕が一番気に入ったのは、No.1に
しました。そして自分たち第一班が作ったサンプルも
このNo.1だと思いました。


一通りのテイスティングが終わって、末松さんが
挙手で票を数えてくださいました。


「サンプルNo.1が良かった人?」



僕は、ハイッ! と挙手したのですが、驚いた
ことに、手を挙げたのは、僕だけでした(^^;)






サンプルNo.3 へは 8票



ということで、優勝は(?)、サンプルNo.3



ここで、ブラインドが解かれて、どのサンプルが
どのグループのものかが判明しました。


サンプルNo.1 ⇒ グループ3

サンプルNo.2 ⇒ グループ2

サンプルNo.3 ⇒ グループ1



ドヒャ?



僕の好んだワインは、僕のグループのワインでは
ありませんでした。ちゃん、ちゃん!!


ブレンド講習会のホワイトボード


ここで自分のテイスティングについて反省会!!


サンプル1で、その香りの甘さとバランス、ストラ
クチャーで僕はこのワインをベストに選びましたが、
意外だったのは、まろやかなBが皆無で鋭角的で若々
しいCを多く配合している点。


メルローの果実が隠れたカベルネの果実を引き出した
という感じなんでしょうか。



サンプル2に対して「カベルネ系が強い」としたのは
良しとしても、Cが感じられなく、B的なスパイシー
さを感じたのは、完全に判断ミス。


サンプル3に対して、全体の1割も占めていない
Cに対して


「全体を覆っているよう」


に感じたのは何故でしょう?



分かりません(^^;)



時間と共に開いて、非常に良い感じになったときの
感覚を重視していれば、少なくとも自分のグループ
のワインを間違うことはありませんでした。


そもそも、大雑把にA果実、B複雑さ、C発酵香
というような切り口で臨んだ事自体に、軽率さが
あったように思います。


テイスティングの怖さを知らない暴挙です(^^;)


そう簡単にワインを定義づけてはいけない。その
微妙な時間と空気とのコンタクトで生じる感覚の
「揺れ」を大きく繊細な心で受け止める必要がある。




とまあ、こんな感じで、ブレンドの会は幕を
閉じたのでした。


昨年の同じ会のときに、1リットルのワインに
違うワインを1%だけブレンドして、ブレンド
前と後の大きな違いに驚嘆したのですが

http://viteitalia.com/allaVignaFebbraio2007.htm
( ↑ コチラ参照)


今回も、全く同じワインなのに、乳酸発酵を進めて
いるのか、それとも酸をやや残したままなのか、
この差のあるなしのワインをどう使うかで、味わい
に微妙で大きな変化が出るんですね。


そして、微妙でありながらも、全く違うワインに
なり得る(例えば、サンプルNo.1とサンプル
No.3のように)、というワインテイスティングの
懐の深さ、ひいては、五感の繊細さ(あるいは
気まぐれさ?)をも、どっしりと再確認できた
素晴らしい会でした。



もう一回やりたいな~、リベンジ(笑)






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Last updated  2008/02/12 10:54:34 AM
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