比較テイスティング第６３弾＝ルフレーブのピュセルとフォラティエール＝

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2016.02.20

(3)

テーマ：ワイン大好き！(30761)

カテゴリ：ワイン･テイスティング

久し振りの比較テイスティング。　今回は、ルフレーブのピュレニー一級同士の比較です。
以前、ポールベルノーでピュレニーの一級畑、ピュセルとフォラティエールを２００４ヴィンテージで比較した時、ピュセルの方が格上で値段も高いのに、その差を殆ど実感できなかったという思いがあります。

熟成させれば差が顕著になるかもと思い、今回同じ２００４ヴィンテージで、ルフレーブで再比較です。( ２００４は比較的安かったので、こんな比較ができますが、今の価格では難しいですね ... )

果たして結果は？

Ｐuligny-Ｍontrachet Ｐucelles　2004	ＶＳ	Ｐuligny-Ｍontrachet Ｆolatieres　2004
色は綺麗な濃い目のゴールデン。写真でも濃いのが判りますが、2004だとこのくらいの濃さなのですかね。アルコール度とか酸の強さ、色んな要素の量にも酸化の進展度合いは依存するのでしょうか？	⇒購入元：ヴェリタス( 売切れ )	１日目は同じ濃さだったのですが、２日目は気のせいかこちらの方が濃くなったような... ( 購入元：こちらもヴェリタス(ヴィンテージ違いの2010)。　2004は特に廉価でしたが、今はアウトレットで倍の価格ですから... )

【簡単な比較テイスティング結果】

香り
ピュセルは最初チョット閉じ気味で、 フォラティエールの方が開いている 感じ。でも、どちらも昔の ルフレーブらしいオイリーでミネラル を感じさせる香り。そして、ピュセルの開いた後の果実香は首尾一貫してマスクメロンぽい香り、あるいは弱めのラ･フランス。
ピュセルはフォラティエールよりオイリーぽさが強く、 香りの複雑さが上 の感じで、大きいグラスに移すとボリュームは減るものの複雑感はそのまま。
一方、 フォラティエールの方はメロン系の果実香がストレート な感じ。
ベルノーの時は殆ど差を感じなかったが、 造り手の違いか熟成したからか明らかな差 を感じる。(尤も香りはベルノーの方が良かった記憶)
2時間以上経っても香りは落ちることはないが、 ラフォンのように劇的に開く(変わる)こともなく 、オフヴィンだからか面白味に欠ける。

味わい、料理との相性
フォラティエールは、 酸がチョット尖がっている のに対して、ピュセルは 酸が口の中で滑らかに広がりミネラルが豊富 な感じがする。
また、フォラティエールは 最初ピュセルより薄い と感じ、色んな要素が少な目だから酸が強く感じられるのかも。( 多分、酸の強さはピュセルと同程度と思う。)
料理との相性では、スモークサーモンのオリーブ油かけより牡蠣クリーム炒めの方が合っており、これとハニーマスタード漬け鴨とは同じぐらいかと。
そして、 ハニーマスタード鴨はピュセルの方が合っている。
相性の順は、 牡蠣クリーム≒ハニー鴨⇒ヒラマサ⇒蕪と油揚げの煮物⇒スモークサーモン と言ったところか。

翌日の香りと味わい、その他
翌日の香りは、フォラティエールが最初落ちたと思ったが、 ２杯目に大きいグラスに注ぐとパイナップルの香り が出てきた。(でも、時間が経つと消えた。)
味はフォラティエールが昨日より酸が丸くなり、より美味しくなっている。薄くなってはいない。ピュセルとの差は昨日より縮まったような気はするが、やはり 全体的な要素の豊富さはピュセルより落ちる イメージ。
澱がどちらも全然ないのが不思議！(過去のルフレーヴもなかったか？)

総合評価
今回は、香りも味も明らかにピュセルの方が上である。特に味わいが顕著。
皮肉なことに、この２００４ヴィンテージに関しては価格が大差なく、テイスティングでもまたそれ程の差は出ないのではと思っていたので意外！

前回、ポール・ベルノーで2004のフォラティエールとピュセルを比べた時は殆ど差を感じなかったのが、今回これだけ差を感じたのはルフレーブの方がテロワールに忠実なのか、熟成させたから差が出たのか、はたまた、ポール・ベルノーのフォラティエールが素晴らしくルフレーブのピュセルが素晴らしいからなのか、今度フォラティエール同士、ピュセル同士を比較してみたいと思います。
ただ、値段が高騰しているので、 若いヴィンテージでも難しいです。せいぜいフォラティエール同士かなぁ ...

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