2018.07.26
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前回(オレゴン)に続いての比較テイスティング。今回はブルゴーニュのマイナーアペラシオン『マルサネ』のトップと思われるワイナリー同士の、同じ畑(区画?)を含むキュベです。
本ブログでは良く出てくる、平野弥御用達のジャン・フルニエと、初めて飲むシルヴァン・バタイユです。ヴィンテージは同じ2014。

さて、シルヴァン・パタイユのスタイルは? 好みはどっちか?




Jean Fournier
Trois Terres 2014
    VS Sylvain Pataille Marsannay
 Les Grasses Tetes 2014


( トワテールとは3つの異なる畑の意。 )

[3つの畑は、Grands Vignes 0.3ヘクタール/樹齢65 年、
La Charme aux Pretres 0.3ヘクタール/樹齢65 年、
Grasses Tetes 0.2ヘクタール/樹齢60 年]

<=購入元: 平野弥
(1番上のボトルの列(真中)。その下に 2013もあり。)

 購入元:=>  割田屋
( 2014は売切れ。2015があり。)


( マルサネ村の西、標高285~329mに位置 。)
【比較テイスティング結果】
  • 香り、色
    シルヴァンパタイユは最初から開いている。大して特徴のある香りではなく、 典型的な赤系のブルゴーニュ のそれ。逆に、時間が経ってもそれ程変化はなし。
    一方、ジャン・フルニエは閉じ気味で、スワリングでやっと 黒系の香り が出てくる。但し他のマルサネに比べると 複雑な香りの感じ がする。ジャン・フルニエにしては黒系の香りが少しながら最初から出ているのは異例の気がし、赤系が出てこないのが閉じている原因かと。時間が経つと 黒系と赤系が混ざった香り になり、 小さいグラスに注ぐとボリューム が出てくる。
    色は パタイユよりやや薄く縁に紫 が一寸見られる。時間が経つと 明るいオレンジ に。

  • 味わい
    シルヴァンパタイユは、 酸味がピュアながら未だ強く 、チョット旨味が足りないような気も ...
    でも、時間が経つと酸が柔らかくなり、そうなると旨味も感じられ美味。
    そして、ジャン・フルニエは最初 酸が柔らかく、旨味もバタイユよりある と思ったが、時間が経つと酸が強くなる。とは言え、 厚味や旨味等の構成要素ではパタイユより上 かなぁと思う。

  • 料理との相性
    ブルゴーニュに鉄板の鰹は、 フルニエの方が合う 感じがするが、翌日の鮪は ややパタイユの方が合う イメージ。(微妙だが)
    ランプステーキもフルニエの方が合うと思ったが、時間が経つと差はない。 チーズ餃子はどちらもイマイチ
    チヂミもまずまず合う が、フルニエの方が少し合うか? ベビーチーズはフルニエに酸味が出てきて、 パタイユの方が合うイメージ

  • 翌日の香りと味わい
    翌日はジャン・フルニエは籠っていた 香りが開き良くなって きていて、味も 丸みとコクが増し て、 パタイユより大分差 をつけたイメージ。香りは、黒系もあるが 赤系がより開いてきたイメージ で、パタイユを超えたか?
    そして、味わいは翌日には 完璧な状態 になり、 葡萄の質が明らかに違う 感じがする。
    一方、シルヴァンパタイユは 酸が少し丸く なったとは言え、未だ尖がりがあり、 香りは殆ど変わらない 気がする。

  • 総合評価
    全体的な評価としては、ジャン・フルニエが未だ閉じ気味ながら 葡萄の質の違い を感じさせ、香りは同程度、味わいは 明らかにジャン・フルニエの方が格上 と言った感じでしょうか。
    いずれにしろ、どちらも マルサネ村名としてはレベルが高い です。(マルサネは村名しかないですが ... )
    但し、3日目になるとチョット酸が強くなり、厚味・旨味・柔らかさが減ったような気がし、香りは明らかに落ちています。
    澱は、どちらも殆ど出ていません。 コルクは同程度の長さ・質。(平均的)





【ジャン・フルニエ、シルヴァン・パタイユが買えるショップ】

  (フルニエ)
     平野弥  ⇒  ヤフーショップのジャン・フルニエ・リスト

  ピノノワール・オンライン  ⇒  マルサネ・トロワ・テール・ヴィエイユ・ヴィーニュ[2014] 在庫確認要


  (シルヴァン・パタイユ)
    割田屋  ⇒  マルサネ『レ・グラス・テット』[2014]

  [ヴィンテージ違い]
    ワインホリック  ⇒  ドメーヌ・シルヴァン・パタイユ / マルサネ・ルージュ レ・グラス・テット [2015]



シルヴァンパタイユは、もっと良いのかと思いましたが、ジャン・フルニエの上級キュベ「トロワテール」より\1000くらい安いことを考えれば妥当かと。
でも、巷の噂では 出来も凄いらしく、マルサネの畑の葡萄でそんなに凄いワインを造れるのか興味津々 です。
葡萄の質がそんなに違うのか、醸造がこのグラス・テットと全然違うのか 、確認したいところです。
その前に、グラス・テットと一緒に買った 『ル・シャピトル』でその片鱗を見たい と思います。





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最終更新日  2018.07.26 21:27:32
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