偐万葉・松風篇(その4)
本日は「偐万葉・松風篇(その4)」であります。
松風6923氏の素晴らしい絵に心動かされて氏のブログに書き込ませて頂いた歌も、その後30首を数え、前回までの106首と合わせて合計136首にもなりました。
<参考> 松風6923氏のブログ入口
偐家持が 松風朝臣麻呂 に贈りて詠める歌30首
道閉ざす 鶴見の丘の
禁野
ゆき
野守は見ずや 君が絵を描く (鶴見王)
蝉はよし 蟻もゆるせる 夏盛り
虻蜂困る 蚊のなほ憎し (写楽)
この国の いづち行くらむ
松陰
の
風を見つつや 秋をし待たむ
咲き匂ふ 花影映し ほのかなる
笑みもぞはしき 歌姫の立つ
月ならず 日もや満ち欠け するなれば
世の満ち欠けも あるがままにぞ
日の神と 月の神との 逢へる時 人 黙 すべし 果てもなき 宇宙
ひひらぎの 枯れにし枝の 落ち居たり
広場の隅の 夏草の上
夏の丘 雨の 後 なる もちの木の 空にのびする 風も吹くらし
ふたととせ かけてぼくらの うしなひし
ものにあるかも 町工場の屋根
青き森 みなそこ深く
吾
にありて
星の明かりの 道もありせば
茫洋と してるしかなき 鶴見野の
真夏の緑 いかにかせむや
生駒山 見つつも行かむ 川の辺の 風立つ秋の 蝉時雨道
思ほえば 既にありけり ゴムスクの
街の丘なる 日々のこの道
少女
らの 吹く笛の 音
の 風立てば
鶴見の岡に 秋は来るらし
風の 音 に 秋はひそめり ほつほつと 鶴見大池 風渡りゆく
島山を い行きめぐれる 大池の
ほとりに樽も 秋や待つらむ (う樽暑さ)
自転車の 親子の行くや 丘の道
なびけ木立ら 生駒山見む (鶴見松麻呂)
ベリーズの 椰子の木の
間
に 生駒山
霞みて遠き 日々も青めり
水鳥の いづち行きけむ 大池の 鶴見の丘に 秋の風吹く
ともかくも 行きてみたれど 高みには
ただ秋風の 吹きてあるのみ
今はとて 別れ来ぬれば 白雲に
母のまなざし 思ほゆるかも
槻の木に 依りて眺むる 枯れ草の
丘吹きゆける 風とならまし
銀輪の 音にも秋の 色ありて 娘子 は風と 坂駆け行きぬ
露霜の 思ひのあとや 幹青み ポプラは秋の 強き日に立つ
幻か 夢とうつつの 境なる 鶴見大池 秋の日照れる
思ひつつ 吾が恋ひ来れば 風の
音
の
ほか何もなき 森の道なり
秋たけて もみたひやがて 枯れ落つる
季
(とき)
し思はゆ 恋にやあらむ
風とゆく 自転車の人 あり秋の 鶴見大池 道いや白き
<注>絵の写真は全て松風6923氏のブログからの転載です。
<追記・注>
末尾の写真
が横倒しの歪んだ画像になっていたので、2020年11月13日これを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
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