偐万葉・ひろろ篇(その3)
小春日の 泊りの 小舟 ゆらぎつつ
空の色 映し光れる 雪かきの 濡れたる道の 朝のうれしき
夜通しに 真綿の如き 雪降りて 朝青空に 日もあたらしき
外国
の 赤きチュニカの さをとめは
誰
が
笥
や今は 持ちてあるらむ
偐家持、戯れに上の歌を英訳して詠める
A pretty young girl from a foreign country
in a red Tunica ,
whose spoon are you polishing now?
人
恋
し 三浦が崎の 夕凪に ふたつ帰り
来
青き帆の船
ゆらぎつつ 添ひてたぐひて 行く船の
三浦が崎の 海のさやけし
しんしんと 冬の夜は更け テーブルに
赤き林檎の ひとつぞありき (絵描きの中也)
戯れ詩「冬のアトリエ」
(絵描きの偐原中也)
寒い、寒い、冬の夜なりき
我はアトリエにありぬ
絵を描きてありぬ
我のほかたれとても人はなかりき
テーブルにひとつ
赤き林檎 のありて
そこのみ 命 あるもののごと
温かき色 こぼれたり
我は絵を描きてありぬ
寒い、寒い、冬の夜なりき
秋たけて 寄り添ふ舟の ただ白く 海は
碧
みて 日の高々に
にせ万葉 春夏秋冬 数へ日も のこり二日の 年の暮なり
あらたしき 年光るらし 白雪の 庭にぞ赤き 実の結びたる
あどけなき わらはめのごと 白雪の
年明けゆきぬ ひとみな笑みて
今はもや 雪も止みたり 雲間より
さす日のうれし 湯けむりの街 (大伴雪持)
さ夜は更け 月冴え雪の 凍れるに
猫の親子の いづく行くらむ (ホームレス・キャッツ)
なづみつつ 雪踏みならし 来し我に
熊野の神の 笑みて光れり
我妹子は いかにかあらむ 夕されば
赤きチュニカぞ 思ほゆるかも
ネコのマネ してもみたワン 木の上に
登ってみたワン 降りられぬワン
ネコのマネ するはバカにゃん 木の上に
ブルって降りれず 年を越すにゃん
磐梯の 雪も
消
ぬらし 葦の間の 流れは澄みて 芽吹くさみどり
(注)ひろろ氏のブログ入口は コチラ
偐万葉・ひろろ篇( その1
)
同 ( その2
)
上記写真・絵は全てひろろさんのブログからの転載です。
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