( 承前 )
神威岬から余市方面へと引き返します。往路のバスの車窓から眺めた海岸の景色を再び楽しみながら。
積丹岬の手前ではキャンプをしている人たちも。
次に立ち寄ったのは旧余市福原漁場。
漁場というのは、鰊定置網漁の経営者たる親方の住居と魚肥や身欠き鰊の加工施設、それらの貯蔵庫などを備えたものである。朝ドラ「マッサン」のシーンでもお馴染みのもの。ドラマではウヰスキー造りに適切な場所を探して北海道にやって来たマッサンが世話になるのがニシン漁師の親方・森野熊虎。その熊虎のニシン御殿のモデルとなったのが、この福原漁場である。
( 旧余市福原漁場
・案内板)
石蔵内部にはニシンの加工機具のほか、北前船の模型も展示されている。北前船の航路に当たる港の絵もズラリ並べられていました。
上方から交易品を運んだ北前船は、空になった帰り船に魚肥としての鰊を積んで帰るのであるが、その肥料が河内木綿の綿花の栽培を支える肥料となったようだから、これらの施設も我が河内と深い関係があったことになる。ということで、表敬訪問でもあります。
福原漁場を出て 旧下余市運上家 へと向かうが、漁港に出てしまい、見ずに通り過ぎてしまいました。漁港では、定置網でしょうか、男たちが黙々と漁網の手入れをしていました。
運上家 (うんじょうや) というのは、江戸時代、松前藩がアイヌ民族との交易のために建てた建物とのこと。網の手入れをする男たちを撮っているヤカモチの背後にそれはあったようですが、気付かぬままに岬をひと回りして余市川河口に架かる大川橋のたもとに出てしまったという次第。ヤカモチ銀輪散歩にはよくあることです。
( 余市川
河口)
大川橋の欄干には野口雨情の歌碑。
トレンクルの後輪タイヤの空気が抜けているようなので、取り敢えず自転車屋を探す。睦公園の北側にあった斎藤自転車商会で空気入れを拝借し、事なきを得ました。
余市駅まで行き、小樽への列車の時刻表を確認し、宿泊ホテルへ電話し小樽駅前での迎車の時間の確認を取る。
迎車の時刻に合わせて乗るべき列車の発車時刻を調べると1時間半程度の時間がある。ということでこの時間を利用して、ニッカウヰスキー北海道工場の見学と余市川畔の銀輪散歩に出掛けることとしましたが、それは明日のこととします。( つづく )
飛鳥川銀輪散歩(下) 2024.11.11 コメント(4)
飛鳥川銀輪散歩(上) 2024.11.10 コメント(2)
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