桜花 散りぬる風の なごりとて 四月といふに 雪ぞ降りける (越貫之)
(本歌)桜花 散りぬる風の なごりには 水なき空に 波ぞ立ちける (紀貫之 古今集 89 )
七夕は ありし昔に 変らねど 過ぎたる雨の 西ぞかなしき (災害小町)
(本歌)雲の上は ありし昔に 変らねど 見し 玉簾 の 内ぞゆかしき (能「鸚鵡小町」)
茄子獅子唐 人参玉葱 ズッキーニ エリンギアスパラ 夏野菜カレー
(本歌)萩の花 尾花葛花 瞿麦
の花 女郎花また藤袴 朝貌の花
(山上憶良 万葉集巻 8-1538
)
(20180811夏野菜カレー)
君が家の 燕の杜か 藤の花 来て見むいつか 今ならずとも (偐安王)
(本歌)妹が家に 伊久里の杜の 藤の花 今 来
む春も 常かくし見む
(万葉集巻 17-3952
高安王)
三国山 をちこちあれば いづれとも ひとが言ふまま われ決めかねつ
(三国家持)
(本歌)三国山 木末
に住まふ むささびの 鳥待つごとく 我待ち痩せむ
(万葉集巻 7-1367
)
犬上の 不知哉 の川の 彼岸花 不知哉と 告 らず 君の撰べる (不知家持)
(注)不知哉=「さあ、どうなんでしょうね、存じません」の意。
湯三昧酒を愛でつつかにかくに 旅をつづけな湯麻呂しわれは (代作家持)
荻もよし 薄 もよしや 夕月の 花穂が 末 に かかれる秋は (荻萩家持)
山鳩も 里に巣作り すなるかや 人の気配で 烏 避 くらし (鳩家持)
火 明かりの闇に溶けゆくもみつ葉の 見らくしよしももみち谷弥彦 (夜家持)
伊夜彦
の 火
明かり照らすもみち葉の いかにと 今日
も恋ひて 吾
が 来
し
(偐ふぁみ麻呂)
(20181125弥彦もみじ谷公園)
千里眼 さほどになきか 激辛に 君なれゆきて からきもなしと (辛式部)
知りぬらむ 日ごとに馴るる 辛味にて 過ぎて馴るるは 身にはあしきと
(辛家持)
(本歌)知りぬらむ ゆききにならす 塩津山 世にふる道は からきものぞと
(紫式部 紫式部集 23
)
(20181201東京駒場千里眼監修辛辛辛まぜそば)
かもなりと かもかもせむは 怠惰かも いかなるかもか つばらにぞ見よ
(鴨照明)
(本歌) 凡
ならば かもかもせむを かしこみと 振りたき袖を 忍びてあるかも
(遊行女婦児島 万葉集巻 6-965
)
瓢湖には すだく鴨あり 指折りて かき数ふれば 十種
なる鴨(鴨上憶良)
カルトモエ ハシビロヒドリ マにコにオナガ
ミコアイサ キンクロハジロ ホシハジロこれ
(鴨上憶良)
(注)鴨の種類=カルガモ、トモエガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、マガモ、コガモ、オナガガモ、ミコアイサ、キンクロハジロ、ホシハジロ
(本歌)秋の野に 咲きたる花を 指折りて かき数ふれば 七種
の花
(山上憶良 万葉集巻 8-1537
)
萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝がほの花
(同上 万葉集巻 8-1538
)
(20181208瓢湖)
越後なる ブロ友湯麻呂 伊予の湯の 記事書かしけむ 年は知らずも
(本歌)ももしきの 大宮人の 熟田津
に 船乗
しけむ 年の知らなく
(山部赤人 万葉集巻 3-323
)
わがフォトは いづち行かめや フォト蔵の 操作のミスの 今なほ悔し
(本歌) 愛 し妹を 何処 行かめと 山菅 の 背向 に寝しく 今し悔しも(万葉集巻14-3577 )
吾背子を いづく行かめと さき竹の 背向に寝しく 今し悔しも(同巻 7-1412
)
(20181223愛犬、光くん)
幸せの 黄なるポストは 山幸と 妻とのふみに 寄せしと言へり (偐幸彦)
(関連歌)赤玉は緒さへ光れど白玉の 君が 装
ひし貴くありけり (豊玉姫 古事記歌謡)
沖つ鳥 鴨 著
く島に 我が 率寝
し 妹は忘れじ 世の 悉
に (山幸彦 同上)
伊夜彦へ 痛いの痛いの 飛んでけや のち行くときも われにな返しそ
(偐大兄皇子)
(本歌) 伊夜彦
おのれ 神
さび 青雲
の たなびく日すら 小雨そぼふる
(万葉集巻16-3883
)
伊夜彦の痛み返しの 多
くあり 懲りて
白山
比売
にぞまゐる (偐大兄皇子)
(20190113弥彦神社)
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