馬ヶ背に 白木綿花
に 咲く波の 音もとどろに 日向の岬
(日向岬・馬ヶ背)
岬麻呂 昼餉に川のり 召すらしも 椎葉の蕎麦に 合ふとし聞けば
(注)第5句初案「合ふと聞くらし」を「合ふとし聞けば」に修正。
(本歌) 雄神川
くれなゐにほふ 娘子
らし 葦附
採ると 瀬に立たすらし
(大伴家持 万葉集巻 17-4021
)
(注)雄神川=富山県の庄川のこと。
葦附=藍藻類ネンジュモ科の淡水藻。
赤い裳の少女たちが川に入ってアシツキを採っている景色。
多くの少女たちの赤裳で庄川が紅色に染まって光り輝いているようであるという春の景色。
(椎葉の天然川のり)
岬麻呂 なれば行くほか なかるべし 雨でも 都井
の 岬馬
見に
(都井岬・岬馬)
凪ぐ海や 佐渡をかすめて 日の沈む (筆蕪蕉)
(関連句)荒海や 佐渡によこたふ 天河 (芭蕉 おくのほそ道)
鳩間島 かよへる舟の なくあれば 渡るはかたし 見つつもあらむ
(岬鳩麻呂)
八重山に 咲ける緋桜 つばらに見む 家なる妹が 待ち問はむため
(偐岬麻呂)
(本歌)難波潟 潮干
のなごり 委曲
に見む 家なる妹が 待ち問はむため
( 神社忌寸老麻呂
万葉集巻6-976
)
そぞろ行く 旅なる人や 石垣の 里にうらうら 春日は照れる
石積める 人はな絶えそ 石垣の 里の眺めの さきくあれかし
夏の海に 我が恋ひ来れば 神の島 うまし海ぞ かまめ飛び立つ
初秋と 友にし恋ひて 夫婦旅 またも来にけり 富良野やよしと (偐岬麻呂)
敷島の 大和の秋の 始まりを 見むと来にけり 大雪十勝 (偐岬麻呂)
(注)この項に掲載の写真は岬麻呂氏の撮影によるものです。
我が園に 楽老来たる 久しぶり 浜よりこよひ 流れ来たるか
(本歌)わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも
(大伴旅人 万葉集巻 5-822
)
ふたつみつ 実のはじけたる つりばなの 見らくしよしも 秋深みかも
(ツリバナ<久麻呂氏撮影>)
妹が行き
日
幸
きくあれかし 桃の花 咲きて匂へり 言祝
ぐならし
家持の 古跡
とはむと わが行けば 懐かし君の 声も 来
れる
意にそふも そはんもひとの それぞれに あれば知らざり あだるとわれは
(大人家持)
(注)「喫茶 Adult
(アダルト)」「喫茶 Soin
(ソワン)」という喫茶店が隣り合っていたことに因んでの歌。
妻退院 日の決まりたるを うれしみと 君言ひ来たる 五月
は晴れて
(注)うれしみと=「うれしいので、と」。「形容詞 +
み」で「~なので」という意味になる。
行くのみの 戻る海図の 無き艦隊 片道切符の 移行措置なり
(ヤフー連合艦隊)
(注)初案「移行措置 片道切符 行くのみの 戻る海図の なき艦隊」の第 5
句が字足らずなので修正。
君行くは アメブロなるか われはまだ いづこと決めず 風を見て居り
(風狂家持)
(注)ヤフーブログがサービス停止となるに関連して詠める歌。
ビルの上は ありし昔に 変らねば 見しあれこれも 今は覚えず
(本歌)雲の上は ありし昔に 変らねど 見し玉簾の 内ぞゆかしき (小野小町)
<参考>オガクニマン氏のブログは コチラ
。
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