偐万葉田舎家持歌集

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2023.11.10

岬麻呂旅便り320・みなべ（紀伊・南部）

(7)

カテゴリ：岬麻呂旅便り

　友人・岬麻呂氏からの旅便りが届きました。
　今回は「海に落ちる夕日が見たい衝動にかられ、急遽小さな旅を計画」という、これまでとは少し趣の異なる旅便りでありました。

（旅・岬巡り報告320　みなべ（紀伊・南部）
　連休前日である11月2日（木）朝に「紀伊半島西側の岬にある宿」をネット検索で何ヶ所か拾い出し、当日の宿泊予約の電話を順番に入れることにされたとのことですが、「一番最初に電話したのが『みなべ温泉・紀州路みなべ』、一部屋用意できますとの返事で、即決。」と、まあ、慌ただしい旅立ちであります（笑）。
11月2日
自宅（マイカー）昼前に出発→15時、旅館「みなべ温泉・紀州路みなべ」到着。
　「温泉を楽しんだ後、目的の夕日に出会う。」ということで、旅の目的は果たせたという次第。

（みなべの夕日）
　はい、是がその夕日であります。
　　　丘々は、胸に手を當て
　　　退けり
　　　落陽は、慈愛の色の
　　　金のいろ
　いいですね。中原中也の「夕照」の一節が思い浮かびます。
11月3日
南部→白浜・円月島→白良浜→千畳敷→紀伊田辺IC→御坊南IC→煙樹ヶ浜→日ノ御埼灯台→自宅

（みなべの日の出・紀伊山地から昇る朝日）
　みなべの朝日を拝し、
　円月島、白良浜、千畳敷と巡ります。

（白浜・円月島）
　「御坊南ICを出て、煙樹ヶ浜を経由して日ノ御埼灯台を目指す。」

（煙樹ヶ浜・御坊の海岸）
　ところが、日ノ御埼灯台が無い。
　昔あった筈と思える場所に、その姿が無いのである。
　山の上を見ても見つからない。
　崖の下を見やると、灯台がありました。

（日ノ御埼灯台）
　平成29年の崖崩れで、旧の灯台を取り壊し、新しく建て替えたのがこの灯台。
　場所も形も変わっていては、いかな岬麻呂氏と雖も「ない、ない」は無理からぬことであります。
　旧の日ノ御埼灯台はこれであります。

（旧・日ノ御埼灯台＜2013年6月29日岬麻呂氏撮影＞）
　高速道路上り車線は空いていて夕刻には自宅に帰着。
　全320km、1泊2日のドライブ夫婦旅でありました。
＜参考＞
　過去の岬麻呂旅便り記事はコチラ。
 　フォト蔵アルバム・岬麻呂写真集はコチラ。

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最終更新日 2023.11.10 23:32:23
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プロフィール

けん家持

養老２年（718年）の生まれゆゑ､年令1306才（養老元年生れ説だと1307才）。銀輪歌人、偐家持（ニセヤカモチ）｡若草の里の読書会に屯しています。時に「まっ黒の走子｣｡時に「偐定家」。時に「筆蕪蕉（不精者）」であります。また、時々は偐家持美術館のヤカモチ館長でもあります。自転車（銀輪）であちらこちらを気ままに散歩し、花を愛でたり、虫と遊んだり、万葉調の歌（と言っても大抵は戯れ歌）などを作ったりしています。

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