2006.07.09
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カテゴリ: 森林・林業
今の時期は、土日を利用して山に下刈りに行きます。

使う道具は下刈鎌です。柄の長さが120センチほど、刃渡りが40センチほどあります。

場所によっては草刈機を使います。手刈りより機械の方がはかどりそうに思われるかもしれませんが、一概にそうともいえません。

ススキの大きな株があったり竹が多かったりするところは、確かに機械の方がはかどります。しかし、機械は足場の確保に神経を使います。

傾斜が緩やかな所はいいのですが、傾斜がきつい所は鎌が楽です。鎌の場合は、足場をしっかり確保したら長い柄をフルに使って、短く持ったり長く伸ばしたりしながら、場所を移動せずに半径2メートルくらいの範囲を刈ることができます。

また、植林木の根元も鎌のほうが丁寧にできます。特に蔓が巻いているような場合はなおさらです。草刈機では蔓の処理に手間取ります。


また機械を使うと、逆に機械に使われているような感覚になります。エンジンが動いているので、それに合わせてひたすら作業をし続ける、といった感じです。

その点、鎌での作業はマイペースです。

それに、手は忙しく動きますが頭は暇です。あれこれいろいろ考えます。かなりの重労働なので、論理的な事は考えられませんが、日常を振り返り、自分を見つめるいいひとときなのです。

ちょっと大袈裟ですが、下刈り作業は僕にとっての「哲学の時間」なのです。

普段の仕事のことや人間関係、子供のことや趣味のことなど、とめどもないことばかりですが、いろんなことを瞑想しています。

マラソンランナーは「ランナーズハイ」という状態になることがあると言いますが、下刈り作業もひたすら続けていると、いつかそんな「ハイ」な状態を経験できるんじゃないかと考えているところです。





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Last updated  2006.07.10 05:29:42
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