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2009.05.11

レス・ザン・ゼロ

カテゴリ：洋画（主に80's-90's）

SEX, DRUGS & ROCK'N'ROLL ” をストーリー化して映像で表現したら、おそらくこんな作品になるのでは？というのが、87年製作の「 レス・ザン・ゼロ （LESS THAN ZERO）」だ。
　若干20歳でデビューした ブレット・イーストン・エリス （Bret Easton Ellis）の爆発的話題を呼んだデビュー作を、 マレク・カニエフスカ （Marek Kanievska）監督が映画化。当時は“ Zero Generation （ゼロ・ジェネレーション）”なる流行語まで生んだ。…が、今となってはそれがどういう意味だったか漠然としか思い出せない。思い出せるのは、 アンドリュー・マッカーシー （Andrew McCarthy）のキュートなお尻と、 ロバート・ダウニーJr （Robert Downey Jr.）のゲロの音がエラく生々しかったことぐらいだ

　大学の休みにL.A.に帰った クレイ （アンドリュー）は、幼馴染みの ジュリアン （ロバート）が道を踏み外しているのに驚く。薬と酒に溺れ借金を繰り返し親にさえ見放されていたのだ。ただ一人、かつてクレイと恋仲で、今はジュリアンといる ブレア だけが味方だったが彼女自身も薬の中毒だった。やがてクレイとブレアはよりを戻すが、目の前で次第にぼろぼろになっていくジュリアンを見ていられないクレイは、金を貸した リップ に肩代わりを申し出るが断られる。借金の代わりに男娼紛いのことをさせられていたジュリアンを救い出し、三人はL.A.を出ようとするのだが…。（Amazon.より）

　セックスとドラッグに溺れパーティーに明け暮れる、上流階級の若者達の退廃したゼロ以下の青春を、80'sのリズムに乗せて描いた、80年代らしい作品だ。

　セックス担当（？）は主演のアンドリュー　相変わらずの爽やか好青年役で一応主役なのだが、ドラッグ担当で後に実生活でもリアル・ジャンキーとなり、映画とは異なり見事に克服したロバート・ダウニーJr.の方が印象的。

　で、80年代の青春映画に欠かせないのが音楽♪　主題歌は バングルス （THE BANGLES）の“ 冬の散歩道 （A Hazy Shade of Winter）”。
　他にも、 ポイズン （POISON）、 エアロスミス （AEROSMITH）、 スレイヤー （SLAYER）、 ジョーン・ジェット＆ザ・ブラックハーツ （JOAN JETT & THE BLACKHEARTS）、 パブリック・エナミー （PUBLIC ENERMY）、 LL・クール・J （L.L. COOL J）、 ランDMC （RUN-D.M.C.）、 デイヴ・リー・ロス （David Lee Roth）、 レッチリ （RED HOT CHILI PEPPARS）、 ザ・カルト （THE CULT）、それに ドアーズ （THE DOORS）や ジミヘン （Jimi Hendrix）までも！
でもって ロイ・オービソン （Roy Orbison）の、胸にツーンと染み入る歌声がラストを飾る。
　おおッ、何て豪華な！とはいえ、ポイズンなんかは今聴くとちょっと苦笑い…（＾＾ゞ

　2010年5月には何と、続編となる「 インペリアル・ベッドルーム （IMPERIAL BEDROOM）」が刊行予定だとか。どうやら前作から20年後の設定らしく、この映画のキャストを再び集めて続編も映画化してほしい、とエリス氏は考えているそうな。私もぜひ見てみたい　…けど、ジュリアンは!?

本日のひまつぶし

　・「 LESS THAN ZERO 」 Trailer → こちら
　・ サイモン＆ガーファンクル （Simon & Garfunkel）の66年のヒット曲をバングルスがカバーし、大ヒット！“ A Hazy Shade of Winter ”→ こちら

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