『蒼ざめたハイウェイ』 チープ・トリック 「In Color」Cheap Trick(77) 甘美なるロックンロールの誘惑に身を委ね、暮れなずむサーキットを次代のヒーローたちが疾走する! アメリカン・ハード 78年の切り札、チープ・トリック絶対の第2弾!!
A面 1.ハロー・ゼア- Hello There 2.ビッグ・アイズ- Big Eyes 3.ダウンド- Downed 4.甘い罠- I Want You to Want Me 5.ユーアー・オール・トーク- You're All Talk B面 1.オー・キャロライン- Oh Caroline 2.今夜は帰さない- Clock Strikes Ten 3.サザン・ガールズ- Southern Girls 4.カモン・カモン- Come On, Come On 5.ソー・グッド・トゥ・シー・ユー- So Good to See You 「ビッグ・イン・ジャパン(Big in Japan)」とは日本でしか売れていない洋楽ミュージシャンを指す俗語であるが、70年代の3大Big in Japanといえば、クイーン(Queen)、ジャパン(Japan)、そしてチープ・トリック(Cheap Trick)であった。 “1970年代は当時最も売れていた洋楽誌『ミュージック・ライフ(Music Life)』が大プッシュするかどうかで、英米のロックスターの日本での人気は大きく左右された。代々女性が編集長を務めるこの雑誌は、好みのルックスやインタビューの際の好感度などが誌面に影響を与えていたことで知られる”(Wikiさんより) 洋楽に夢中だった中高生時代は「Music Life」を愛読していたためか、当時も今も音楽はほぼルックスとノリで好きになる。音楽性とかに興味はなく、自分の “ええ男レーダー” に引っ掛かるかどうかである。私だけに限らず、当時の洋楽好き日本女性の大半は感度抜群の “ええ男レーダー” を保有していたと思われる。
チープ・トリックは74年に米国で結成され、77年にアルバム「チープ・トリック(Cheap Trick)」でデビュー。今ひとつ人気がなかったため、可哀想に邦題すら付けられていない。 同年にリリースされた2nd「蒼ざめたハイウェイ(In Color)」も当初はパッとしなかったが、日本女性が備えている “ええ男レーダー” がメンバーにピピッと反応し、日本でのみ人気沸騰。翌78年に行った武道館公演を収録したアルバム「チープ・トリック at 武道館(Cheap Trick at Budokan)」を日本で発売した所これが米国で評判となり、翌79年には米国でも発売され、見事全米4位に輝く大ヒットとなったのであった。
このアルバムについて今更どうこう語る気はない。捨て曲なしの傑作なので、未聴の方は是非聴くべし。 この、一見お洒落っぽいけど意味が分からない邦題「蒼ざめたハイウェイ」は、これまたWikiさん情報によると、五木寛之さんの小説『蒼ざめた馬を見よ』が由来だそうな。 94年には「蒼い衝動(Woke up with a Monster)」という邦題のアルバムも出ており、彼らには「蒼」シリーズで邦題を付けて欲しかったなぁ。…って蒼モノは今のところ2作しかないけど。