Uターンした船は、 蘇州河
を過ぎ、黄浦江北岸へ。 国際客運埠頭
を過ぎる。ここは上海の海の玄関口、昔も船が着いた 楊樹浦(やんじっぽ)
*
である。なんと 鍳真(がんじん)号
が停泊中だった(左写真の右側)。この年の夏、我々はこの船で上海を再訪することとなる。
船は平らな水の上をゆき、長江(揚子江)に出た。黄浦江でさえ広いのに、視界の果てまで水が広がり、まるで海だ。しかし曇天の下でも水が褐色でなるほど河と知れる。世界的大河。本当の海まではまだまだ遠いのだ。

さて、あとは好きなものやお土産を買い回った。3人おそろいで買った蝶のブローチ(「銀蝶針」10元、左写真)の他、私が買ったのは普洱(プーアル)茶(1.6元)、絵はがき(2.4元)。そしてたくさん居る中から表情をえり抜いて買った野性的な馬の人形(12元)。汗血馬だろうか、ポージングも決まっている。

大いにウケた我々は、この馬にカルローズという名前をつけてしまった(なぜズがついたのかは不明)。帰国後も長いこと、この馬は「鼻がこーんなカルローズ」と呼ばれた。左写真は鼻の方から写したカルローズ(鼻が強調されている。本物はもっとスリムでかっこいい)とそのレシート(「馬」の字がなんだか疾駆しているようで良い)。このレシートの日付の欄には「1月」と書いてあるが、「元月」と書く店員さんもいた。40年前の“聖地巡礼”――上海レトロ旅の記憶2… April 3, 2026
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