日本語教師のヨックン。

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2014年02月28日

Fさんのこと。。。

(2)

カテゴリ：学生たちはかく語りき

　３年生にFさんという学生がいます。

　人形のように可愛い顔をした女の学生です。

　彼女は成績はクラスで中の上といったところで、

　決して他人に見劣りするレベルではないのですが、

　誰かに何かを言われた時に、それを気にしすぎたり、

　会話練習の時に単語や文法を間違えた時に、必要以上に慌ててしまったり、

　何かをやる前に、失敗したらどうしようかなど考えて、

いつも自分に自信を持てず、悲観的なことばかり話していました。

　先学期、彼女がパニック症候群になって、

　心臓のドキドキが激しくなり、病院に入院したことがあります。

そんなFさんの力になれば、と先学期の11月から、

　毎週、Fさんと交流をしていました。

　「会話練習」とはいうものの、ほとんどは彼女の悩みを聞いたり、相談に乗ったりしながら、

　励ましたり、慰めたり、自分を変えることの大切さを諭したりしていました。

　今学期が始まって、Fさんから「会話練習をしたい」というメールが届き、

　今日、以前と同じように、キャンパスを散歩しながら、お喋りをしたのですが、

　そこには、先学期までと違うFさんがいました。

「失敗することを心配しないで、何でもやってみようと思います」

　と言いました。

　まずその手始めに、今学期からのクラス委員選挙に立候補して、

　他に立候補者がいなかったことから、無投票でクラス委員になりました。

　中国の大学でのクラス委員は、

　教師との連絡を受けることが多く、教師を手伝って資料のコピーや、学生たちへの周知、

　大学からの指示を受けての活動や会議と、やるべき仕事がたくさんあります。

それでも、以前と比べて表情が明るくなり、

　自分の意見もしっかり言えるようになりました。

　別れ際、彼女が「来週も同じ時間に会話練習したいですけど、いいですか？」

　と言うので、

　「再来週にしようよ」

　と返事をすると、

「再来週まで長すぎますよ。来週の月曜日はどうですか？」

　と聞いてきました。

　確かに、彼女は変わったようです。。。　

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