人情派フードプロデューサー、吉見卓のブログ

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YoshimiTakashi

YoshimiTakashi

2005/10/14
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前回のお話の続きで、

人件費率と食材比率を合わせると70%近くまで上がってしまう、

うちの店で満足していただける料理とお客様に迷惑をかけず、喜んで
頂けるサービスを提供しようとするとそうなってしまう。

こんな時は視点を

少し切り替えたり、ひっくり返して見ましょう。



オープンしたてのお店で、こんなやり取りをよく交わします。


(僕) 人件費が高すぎますね~。

(店長)これでもギリギリなんですよ。

(僕) でも本当にギリギリなんですか?



(店長)これ以上減らしたら、お客様に迷惑がかかっちゃうよ。
    ぎりぎりでやってます。

(僕)そ~ですか~。じゃぁ~、今の人数なら

お客様には迷惑が
   かかってないんですね?


 お客様に満足していただける接客が出来ているんですね?!


(店長)・・・・・・・・。

それは、ぎりぎりでやってるから・・・。

(僕)じゃぁ~、あと何人入れたら満足いくサービスが出来るの?
   あと1人?2人?5人?いいですよ、入れちゃいましょうか?

(僕は性格悪いんで、どんどん言っちゃいます)

(僕)今度は料理長さんにお尋ねします。
   何でキッチンはこんなに材料費が高いの?

(料理長)価格を安くしなきゃ売れないし、量も減らせないし、
     かといって、ネタの質を落とせば、お客さんに嫌われるし。


これからお店を始める時には覚えておいてくださいね。


店長さんの場合、

要は人数の問題じゃないんですよ、


と言うと、

「一人一人のスキルアップを図りなさい」とか

「教育です、トレーニングです」とか、難しい事はいいません。
(注・必要でないというわけではありませんよ)

考えてみましょう。

僕が実際にお店のオープンをお手伝いする場合に、強く言う事です。
オープンですから応援スタッフとか沢山いますね。

サービススタッフは10人居るとします。(店長は別です)

これで忙しいオープニングを乗り切るのです。

お店のサービスの仕事を100%とします、

単純に考えたら、一人一人の作業割り当ては10%ずつになりますね、


しかし、本来このホールの適正配置では4人です。

つまり本来一人で25%の作業が割り当てられるのです


(僕) 一体いつまでこの人数で営業するの~?



(店長)まだ、みんな仕事が遅いんで~、まだ全部覚えてないし~、


だったら、人を早く減らしなさい!

と言います。

目茶目茶な事を言うと思われるかもしれませんが、

オープンの時はこれが、多くの場合有効なんです。

当たり前の話なんです、

(荒っぽいですが)



通常一人で行わなければ行けない作業や役割を2人以上で分け合って
仕事しているんです、1人1人の考えは

自分の他に9人いる

という
考えで、全員が仕事してしまっているんです。

本当は25%の作業割り当てが出来る(潜在的に)実力のあるアルバイトさん、

これが続くと

10%の実力しか出せなくなります。



当然です、例えば提供と片付けを分担してやっていたら、いつまでたっても
二つの作業を一人で行う機会はありません、そのうちに
提供したら、自分の仕事は終りと思ってしまいます。

お客様がレジで会計しようと思っても、レジ担当者以外は気にもしません。

気がついて、適正な人員配置の4名体制にしようとして10%の実力

のスタッフが4人集まっても全体の40%の仕事しか出来ません、

そのカバーをしようと店長さんは一人でへろへろになりながら残りの

60%の仕事を抱える訳です。



大変ですね~!考えてみましょうよ。



人間、殴られると思ったら身構えるでしょう、頭を防御するとか、歯を

食い縛るとか、よほどの人でないかぎり何か対策を考えるものですよ。

仕事も同じだと思うんです、

いつもより人数が少ないんだったら「あれは今からやってかなくちゃ!」
「準備は前日に済ましておこう」とか「今日は忙しかったら、そっち
に応援いくからね」とか自然に考えて行動し始めるもんです、
(そういう方向にさせるんです)

そして、その時は大変だと思いますよ、いつもより仕事の量も範囲も
広くなるんですから、

だけどいつしか、それが普通になるんです、実力が上がっちゃうんです、
潜在能力が出てきちゃうんです。

ぎりぎりじゃなく、余裕と自信も出てきます、

適正です。



ほんの数日の経験で変ってきます、店長さんの仕事は、その間、作業面
と精神的なフォローをしてあげてください。



店長は「オペレーター」です。



僕はお店のオープニングの時、必要最少限しか、増員しません、

これは開業前人件費の削減も考えますが、この時期に過剰な増員は

トレーニングになりません、スキルもあがりません。

もちろんオープニングに支障が出るようなシフトは組みませんが、

体制を整え、あくまでギリギリまで助けません、助けた後は

また外れます、

可愛そうじゃないんです「後ですっごく楽になるんだから」

「みんなでオープン頑張っていこうね!」

と言って声をかけてあげてください。




何だか人件費の話から外れちゃったよ~、

オープニングの話になっちゃった。

材料コストの話は何処に行ったんだ~?って言われそうなんで、次回は
料理とコストについての考え方お話です。


またまた余談ですが。

いつもギリギリのシフトで営業していると

豪語している、

あるお店のお話。

ある日、そのお店のバイト君2人が突然出勤してきません、ドタキャンです。(正確には1人トンずら、1人体調不良)

翌日それを知った僕は、お店に電話をかけて店長に「大丈夫だった?」
「電話くれたら応援に行ったのに」と言いました。

返って来た言葉「大丈夫ですよ~、心配いりません!問題無かったです!」


何とも心強いお言葉!?


いつもギリギリのシフトって言ってたじゃないか~!2人も休んだのに、ウソだったの?




つづく。





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Last updated  2005/10/15 01:47:58 PM
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