あむ日よむ日あくる日

あむ日よむ日あくる日

PR

プロフィール

天然風

天然風

カレンダー

コメント新着

天然風 @ Re[1]:道に拾う(07/17) りぃー子さんへ なかなかスムーズにお返…
天然風 @ Re[1]:トライアングルモチーフバッグ完成(07/19) りぃー子さんへ お返事に気づかずすみま…
りぃー子 @ Re:トライアングルモチーフバッグ完成(07/19) わー!素敵なバッグです。 しかも、重みが…
りぃー子 @ Re:道に拾う(07/17) こんにちは、モグラの子、今まで二度ほど…
天然風 @ Re[1]:旧朝倉家住宅(02/20) 富久道義さんへ いつもありがとうございま…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2024.06.29
XML
カテゴリ: 旅日記

2024/06/29/土曜日/曇り


6/7 金曜日




日本の公立美術館や博物館は、個人の撮影に吝嗇である。ことを海外の美術館で再認識させられる。



ストロボなど発光するものを用いない限り、マウリッツハイスもこちらも撮影フリーだ。


Google mapではフェルメール美術館とあるけれど、これはセントラム、センターが正しい。

実物の展示ではなくデルフトの町の歴史やフェルメールの研究を中心に案内する施設なのだ。

こちらでチケット購入、日本語解説のレコーダーが貸し出される。この解説はかなり優れものだった。


地階の展示ではフェルメール作品の総覧と、彼の時代背景や交友関係なども紹介されていた。




日本にも収蔵ひとつ。アイルランドにもひとつ。
なるほど。


この3人は同じモデルかな?右端のタッチはまるで、 マリーローランサン みたい。帽子デザインもモダン


真珠の耳飾りの少女がマダムになったらこうなる?




黄色のトーンが作品ごとに異なるのが面白い。
実物はどうなのかしら。

デルフトブルー、或いはフェルメールブルーに最も映える反対色の黄色が、彼の絵の中ではろうたけて、うるむように温かい。



展示されていたフェルメールのパレット
絵の具も当時のもので、配色もこの並びだったらしい。光から闇へと色の階

↓こちらはマウリッツハイスに展示されていたフェルメールが用いた材料見本。
濃い黄色はweldとある。キバナモクセイソウ?
薄いのはearth pigments 黄土かな?






↑同じフロアに展示されていたデルフト焼の中で
一番好みのお皿

このフロアでは修復の様子のビデオ紹介や室内エスキースの技法、多消失点の用い方の説明がある。
また カメラオブスクラ の体験もできる。

カメラオブスクラは マルクト広場 への小道にアングルが向けられていた。
上下は正常値に設定されていたが左右は逆転。

小さな覗き穴からは広場と小道の陰影がややぼやけて、通りを歩く人がまるで動く絵画か初期の映画を見るよう。

フェルメールの驚きと発見の追体験。


《天文学者》 地理学者》



同じデルフトに、同じ織物商を営む家にほぼ同じ頃生まれたレーウェンフックがモデルと考えられている。

商人ながら科学全般に興味を持ち、独学で工夫しながら幾つもの顕微鏡を作った。
ここにはその内の一つが展示されている。

彼との交友がフェルメールの絵を創造したと考えるのは理に叶うように思われる。


交友といえば、ギルド 聖ルカ組合
↑当時のギルド組合員の卓の再現。

水は非衛生的で一般にビールが飲まれていた。
女子どもも、である、もちろんアルコール度数は低いものだったろうけれど。

そういえば断酒する男が平気でビールを飲む場面が何かの小説に出てきた。ビールはそういう扱い。


ところで。
この卓の奥行きは70センチに満たないほど。組合員は相対するのではなく交互に座す細長い設計だ。
何を意図しているのだろうか。


これは、何かの冊子で見た 小池一子 さんの熱海の別荘を思い出させる。

断崖絶壁に建つその家の窓からは海しか見えない。
その海に向かって、丁度このような細長いテーブルが据えられていた。それに吸い寄せられた。

なるほど。異様に奥行きのないあの長テーブルは
クリエイターギルドの卓だったのだな。

↓現代のパールイヤリングガール



そして 《絵画芸術》







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024.06.29 10:51:51
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: