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「核酸」は肝臓でアミノ酸などから合成する方法(デノボ合成といいます) と、食物からとった「核酸」を各細胞で再利用する方法(サルベージ合成といいます)があります。
従来の栄養学はこのデノボ合成による「核酸」の体内生産に注目して、「核酸」は体内で生産されるのであえて摂取する必要は無い、と位置づけてきました。ところが、
肝機能は年齢とともに衰えていきます。特に20歳を過ぎると、デノボ合成力は急激に低下して、体内に蓄えられている「核酸」の量が慢性的に不足することになります。
細胞も老化していますから新陳代謝も悪くなり、遺伝子(DNA)の修復能力も弱くなります。一般的にいえば、一日に必要な核酸量は2~2.5gといわれています。通常の食事から1gの「核酸」が摂取できるといわれていますので、単純にいえばその差を補給してあげればいいわけです。従って、高核酸食の人や若年者は0.5g、低核酸食の人や高齢者は1.5g程度が補給量の目安になります。
核酸はガンの増殖をおさえます。
それならば、「核酸」を補給することはガン細胞に栄養を与え、ガンを進行させてしまうのではないか--という懸念も生まれてきます。しかし、最近の研究はまったく逆の結果であることを明らかにしております。むしろ「核酸」を補給することでガン細胞を「兵糧攻め」にしてしまい、やせ衰えさせる事が明らかになっています。
「ガン細胞」は「核酸」を栄養にしますが、それは体内生産される(デノボ合成される)核酸が主なのです。
私達が必要とする核酸の量は決まっていますから、外からとる(サルベージ合成される)核酸を増やせば、デノボ合成でできる核酸の量は減少します。ということは「ガン細胞」の栄養分も減り、増殖スピードも鈍るわけです。(若い人のガンの進行が早いのは、デノボ合成がより活発だからです。)
「核酸」を補給することは、毎日数十個の細胞がガン化している私達にとって、本格的なガンの増殖を防ぐ上で大変重要な意味があるのです。一個の「ガン細胞」が早期発見できる1gの大きさまでに成るには少なくとも30回の分裂が必要で、5~15年かかります。その前の「前ガン状態」の時に「ガン細胞」をやっつけておくことこそ、真の意味でのガン予防といえましょう。
こうした「核酸」の特徴を利用して、最近では抗ガン剤などの副作用軽減のために核酸成分の投与を行なう医療施設もあらわれました。というのは、これも最近では皆様周知のことになってきましたが、抗ガン剤や放射線療法は「ガン細胞」を殺すと同時に正常細胞にも致命的なダメージを与えます。骨髄機能の低下や抜け毛、衰弱、白血球や血小板の減少といった深刻な副作用をもたらします。
しかし、「核酸」を投与すれば「ガン細胞」の増殖は抑えられ、正常細胞のダメージも小さくなりますから、副作用も軽減されるのです。
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