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楽力を高め3ボレで生きよう
健康道場・コスモポート主宰 吉丸房江
いま、世界中のお母さんたちが子どもに一番多く使っている言葉は何でしょうか。それは「早○○しなさい」です。
早く起きなさい、早くご飯を食べなさい、早く支度しなさい、早く学校に行きなさい、早く、早く、早く......。揚げ句、早くいい学校へいって、早くいい会杜に入りなさい、となります。
学歴杜会と言われて久しいですが、私はこれから「学力」よりも「 楽力 」を重視した社会になってほしいと思います。いい学校に行ってたくさん知識を身につけても、誰かを鋭く批判したり、なんだかんだと理屈をこねるならば、そんな学力はないほうがいい。たくさん知識を得たならば、その知識を使って楽しくなるように考えましょう。そして周りのみんなを楽しくしましょう。それが本当の学力=楽力です。
楽力が高い人はその場の雰囲気を明るくし、みんなを楽しくさせます。場が楽しければ、免疫力のスイッチがバチっと入って元氣になり、たとえ能力が八しかなくて
も十二の力が発揮できます。反対に、たった一人のふくれ顔で場の空気は壊れ、十の能力がある人が集まっても八しか出せなくなるのです。
家庭の中でお母さんが楽力を発揮してくれれば、お父さんも子どもも元氣になって、日本中が元氣になると思います。お母さんは家庭の太陽です。だから、お父さんや子どもに批判や理屈を言ってはいけません。批判や理屈は会杜や学校でたくさんの人が言ってくれるので、もう十分です。「お父さんが一番素晴らしい、わが子が一番素晴らしい」、それでいいのです。
私は「ホレる」人生でなければいけないと思います。「好き」はダメ。まだ「隙」があります。「ここはいいけど、ここは嫌い」と条件がつきます。愛は無条件です。
私が主宰する「健康道場・コスモポート」にいらっしゃった方には「皆さん、3ボレの人生でなければいけませんよ」と申し上げています。
3ボレとは、まずは自分自身にホレること。それは素晴らしい私を生んでくれた両親にもホレて、その両親を生んでくれた祖父母にも、祖先にもホレる。それが本当の先祖供養です。そしてこの私を育んでくれた郷土、国家にもホレなければなりません。
次は連れ合いにホレること。連れ合いとは何も伴侶や家族のことだけではありません。仕事をしていれば、職場の仲間が連れ合いです。商談をしていれば、お客様が
その時の連れ合いです。その場をともに過ごす人にホレるという意味です。
そして、自分の仕事にホレることです。自分の仕事がつまらないと思ったら、間違いなく疲れます。社長は社長として、杜員は杜員として与えられた立場で力を尽くしましよう。
「もう定年で仕事をやめてしまいました」という人もいるでしょう。しかし、働くとは「 端 を楽にすること」です。それぞれが先を憂えず、いま自分の持ち場で与えられたことを一所懸命やればいい。そうすれば必ず知恵となり道標となって、進むべき道に光を指し示してくれるでしょう。
「素直で明るくあたたかく」を道標に
私は三十歳前後に相次いで父母を亡くしました。がんでした。西洋医学の限りを尽くしたにもかかわらず苦しんで死んでいった姿を思うと、何かもっと違う方法があったのではないかと感じ、それが東洋医学の門をたたくきっかげとなりました。
両親が亡くなり、形あるものは皆なくなることを実感として得てからは、毎朝目が覚めることが奇跡だと感じます。人間には六十兆個の細胞があるといわれますが、きょう目が覚めたということは、そのすべてにスイッチが入ったということです。これを奇跡といわず何といいましょう。
私に奇跡が起きた ! 子どもにも孫にも奇跡が起きた ! そう思ってお日様に「バンザーイ」と万歳三唱をして、「ありがとうございます」と合掌することから私の一日はスタートします。
そして「さあ、きょう一日はどんな心で生きようか」と考えます。中村天風さんは「人生は心一つの置きどころ」とおっしゃいますが、自分で自分の心の形を決めておくことは非常に大切だと思います。
私が自分なりにつくった心の形は、「素直で明るくあたたかく」です。
もちろん、時には嫌なこともあれば悲しい出来事にも出合い、心に穴が開いてしまいそうになる時もあります。でもそんな時は、「素直で明るくあたたかく」と、その言葉で心がいっぱいに満たされるまで何度も何度も唱え続けます。いわば私の念仏です。そして人生で迷った時に必ず立ち返る、心の道標となっています。
宇宙創造神によって創られた私たちは、宇宙に咲く一輪の花です。どんなに小さくとも、どんな環境であっても、「私って素晴らしい」と思える人生を送ることが、そもそも神様が私たちに生を与えた真意です。
太陽を追いかけて咲くヒマワリに勇氣をもらう人もいるでしょう。大きな木の下に 楚々 と咲くスミレに心癒やされる人もあるでしょう。地球上に咲く花は色も形もにおいもすべて違います。遅咲き、早咲き、みんなよし !
だから人と比べたり、競争したりしなくてもいいのです。 躓 いたり転んだりしてもいいのです。ちょっとくらい病氣になっても大丈夫。宇宙創造神の意に沿って生きれば、愛に満たされて生きていけます。どんな悲しいことがあっても、寿命が来るまでは必ず日はまた昇るのです。
もしも、どうしようもなく不安になった時は、天に聞いてみてください。「大丈夫?」って。そうしたらあなたの耳元で「あのね、大丈夫よ」とささやいてくれるでしょう。そうしたら「うん、大丈夫!」と自分で肯定して、晴れやかに、そしておおらかな心で生きていきましょう。そうすれば本当の健体康心が得られるはずです。
母・いつ子さんの子育て信條 1 2010.02.20
母・いつ子さんの子育て信條 2 2010.02.20
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