2007.05.24
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テーマ: ココロ(1186)


築200年という古い民家を改造して作られた 可笑屋 で、
毎月1度、歌声喫茶が開かれているのだそうです。
音楽を通じて知り合った方から、参加のお誘いを受けました。

人生の先輩たちがいっぱい。
なつかしの唱歌、昭和歌謡曲、翻訳された外国のフォークソングなど、
時間を惜しんで歌っておられました。

私は、1曲歌う機会をいただいて、ギターを持って行きました。
初めは、歌声喫茶にふさわしく、「翼をください」を選曲していたのですが、
「上手に歌おうとする自分」に気づいて、イヤになってしまいました。

さらに私、「みんなと歌う」ということが、
ニガテであることを、思い出してしまいました。
なぜだろう?と考えるに、誰も要求していないのに、
「みんなより、うまく歌おう」だとか、
逆に「音が外れて、ハジをかかないようにしよう」とか、
余計な考えが次から次にわいてきたのです。

次々噴出するトラウマに立ち向かっていたとは、だれぞ知る???(>_<)
無理していっしょに歌うのは、やめることにして、
雰囲気をこわさないよう、体を揺らせてあわせました。

静かに人々を見ていると、トラウマチックなのは、
私だけではないことにも気がついたのです。
人より抜きん出ることで、自分の価値を主張しているっての。

それは、明らかにココロの鏡に映った私自身。

競争なんかしなくてよければ、
何かをやり遂げて、ホメられることを目指さなくていいなら、
いったい、何のために歌うのでしょう?

結局、昨年秋につくったオリジナル「月の願い」を歌いました。
トラウマに襲われて、がちがちに緊張していたので、
ちゃんと届く声が出たかどうか、よくわかりません。

でも、これでいいんだって気持ちになれました。

今朝は、ウォーキングの途中で、座り込んで、
ぼんやり、川をながめていました。
うぐいすや、スズメ、カラスやカエルの歌が聞こえてきました。

「そうはいってもね、私たちだって、
歌うのが好きだからって、歌っているわけではないよ?
縄張りの主張やら、求愛やら、それなりに理由はあるんだからさ」

あー、そーなんだ。
意外と、人間は、純粋に歌が好き!という理由だけで歌える、
数少ない動物なのかもね・・・。

これから私の歌は必ず変わる、そんな予感がしたのでした。





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Last updated  2007.05.24 10:05:17
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