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ついに迎えた1月2日、箱根駅伝本選。中継を担う大日テレビのスタッフは総勢千人。東京~箱根間217.1kmを伝えるべく奔走する彼らの中枢にあって、プロデューサー・徳重はいままさに、選択を迫られていた――。テレビマンの矜持(きょうじ)を、「箱根」中継のスピリットを、徳重は守り切れるのか?一方、明誠学院大学陸上競技部の青葉隼斗。新監督の甲斐が掲げた「突拍子もない目標」の行方やいかに。そして、煌(きら)めくようなスター選手たちを前に、彼らが選んだ戦い方とは。全てを背負い、隼斗は走る。どれをあげていいかわからないくらいの感動が散りばめられている本です。 これ以上の箱根駅伝はないというくらい感動。辛島 アナウンサー 素敵でした。ちゃんと悪役も入れてきて イラつくところも作っているところも池井戸潤。やっぱり 最高。 ★★★★★
2024年09月21日
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古豪・明誠学院大学陸上競技部。箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?箱根駅伝の小説といえば 、風が強く吹いている。大好きな本。 何度読み返した本です。 あれ以上のものはないだろうと思っていましたが…ありました。実在の青学の監督の名前なんでなんかも 出てきて こちらの方が現実的。さすが 池井戸潤 、読ませますね。下が楽しみです。 ★★★★★
2024年09月17日
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風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。2023年本屋大賞受賞これが本屋大賞。それも二度目!流浪の月もあの女の子が一言 本当のことをみんなに話していたらあんな 複雑なことにはならなかったのだと ずっと読みながら思ってました。今回の方は流浪の月よりも読ませてくれました こんなに短く あっという間に 読み進めたのは久しぶりです。面白い!父親が浮気をして他の女と暮らし 母親はそれで精神を病み 娘が翻弄される。これって 皆と家内の N のためにそっくり 。あの時も ヒリヒリしながらどんどん読み進めました。こういう話はやはり 読み進むのが早いのです 。そして彼が東京に都会で変わって いく 。彼女は田舎で同じ生活。これって 太田裕美の木綿のハンカチーフの世界だな。などと思いながら読んでいました。色々なことが てんこ盛り。彼があんなにお金が入ってきて 何でも自由になれるになるのなら 彼女と母親を東京に呼んで噂の的から助けてあげればいいのに。とも思いました。なぜしないのって。色々思うことはありますが 何してもこんなに早くて読み進めたの 珍しいので読んで損はないのかな? ★★★
2024年09月10日
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ある嵐の晩、資産家男性が自宅で命を落とす。 死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。 容疑者として浮かんだ被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。テーマは 冤罪。主人公が取り締まる 取り調べを受けるシーン 。刑事 からも検事からも。むかつきましたね 、あんな風に取り調べ が行われるとしたらそれは冤罪を産むでしょう 。後半までは一気に読みましたがちょっと最後の方はしつこくて飽きました。そして事実を知って!やはり 事実を知りたくて一気読みしてしまいますね。 ★★★
2024年09月02日
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創業350年の老舗デパート『三越』をめぐる物語制服の採寸に訪れて感じたある予感。ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。命を宿した物たちが始めた会話。友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。亡くなった男が最後に買った土産。歴史あるデパートを舞台に、人気作家6人が紡ぐ心揺さぶる物語。「思い出エレベーター」辻村深月階下を見下ろしている泣きそうな顔の子どもがもし、いたら。「Have a nice day!」伊坂幸太郎三越のライオン、知ってる? あれに跨ると夢が叶うんだって。「雨あがりに」阿川佐和子三越でしか買い物をしないなんて、どこかのお嬢様のすることだ。「アニバーサリー」恩田陸ざわざわするというか、ウキウキするというか。「七階から愛をこめて」柚木麻子私の本当の願いはね。これから先の未来を見ることなの。「重命(かさな)る」東野圭吾草薙は思わず声をあげて笑った。「いいねえ、湯川教授の人生相談か」そうそうたるメンバーが書いた三越に関する物語。はっきり言って 辻村深月さんに圧倒されました。彼女の物語だけで胸がいっぱい。三越に行ってみたくなりました。今度 東京に行く機会があったら必ず三越日本橋店に行きたいと思いました。
2024年08月26日
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かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。圧巻の最終章に涙が込み上げる、辻村深月の新たなる代表作。長くて長くてとても時間がかかって 読みました。中盤は眠くて眠くて先に進みませんでした 。最後まで読んだら あーなるほどそうだったのか 。そして最初の頃を読み返し あーそうだったのかと思いました 。一気読みしないと前半を忘れてしまいますね。 ★
2024年08月04日
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恩人の命令は、思いがけないものだった。不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ向かうと伯母だという女性が待っていて玲斗に命令する。「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」と……。そのクスノキには不思議な言伝えがあった。読みやすい文章 なのに なぜか眠くて眠くて先に進まなかった本です 。主役の男の子が何回も絶対してはいけないということをしてしまって失敗する。それなのに、おばさんがしてはいけないと言ったことをしてまたばれて 叱られるのではないかと ハラハラしました。が れは大丈夫でした が、今一つ 気持ちが乗れなかった本です。 ★
2024年07月21日
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真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女〝ぞうさん〟がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり——。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。初めて手にした著書です 長いこと 読書から離れていたせいでこんなに素敵な作家さんが出ていたこと 知りませんでした 町田その子さんといい 原田ひ香さんといい。まだ他にもいるのでしょうね。物語 も 楽しく読みましたし、 料理の参考にもなりました 。彼女の本読み漁ってみたいです。 ★★★★★
2024年07月14日
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あいつらが来ると、人が死ぬ。 辻村深月、初の本格ホラーミステリ長編!「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!すごかった!怖い怖い。でも日常にあり得る。人間の心理が怖い 。さすが 辻村深月、 こういう 辻村深月さん 初めて読みました。これはこれで面白い 、でも怖かった!一つ一つの話にひき込まれてしまいました。 ★★★★★
2024年07月11日
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亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物語。さすがの東野圭吾さん 、すぐに この物語の世界に入り込めます。まるで自分もそのバーにいるみたい。ストーリーは軽くて少し物足りなかった気もしますが 最後の話がやられたって 感じでした。 ★★★★
2024年07月01日
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地方都市の寂れた町にある、家族葬専門の葬儀社「芥子実庵」。仕事のやりがいと結婚の間で揺れ動く中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター、元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋、世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員、夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦……。死を見つめることで、自分らしく生きることの葛藤と決意を力強く描き出す、『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこ、新たな代表作!町田その子 恐るべし!どのお話も胸にずっと深く入ってきました 。死は誰にでも訪れるもの 。そしていつ来るかわからないもの。どう来るかわからないもの。そして周りの人々。新入社員の話は胸が痛くなりました。その後の芥川の話も。 ★★★★★
2024年06月13日
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誰もが容疑者。誰もが当事者。性にまつわる犯罪……ジェンダー・クライムは連鎖する。土手下に転がされていた男性の遺体。暴行の痕が残る体には、メッセージが残されていた。「目には目を」なんと男の息子は、3年前に起きた集団レイプ事件の加害者だった――。次々現れる容疑者、そして新たな殺人。罪を償うべきは、あなたかもしれない。最後の最後まで違和感の漂う 不思議な話でイライラしましたが 最後の最後に全ての謎が解けてスキッとしました。特に刑事2人の関係が感動的です。 ★★★★
2024年05月30日
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2023年ミステリーランキング3冠達成!(「このミステリーがすごい!」第1位、「ミステリが読みたい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位)余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の周りの雪は踏み荒らされておらず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」)全部で5つの物語 。どれも 読み応えあり。解けない不思議な謎がある 。それを細かく分析して真実を突き止める 主人公。米澤穂信最高です。 ★★★★★
2024年05月13日
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推しが門司港にやってくる!? コンビニ店員中尾はアイドルの来訪に歓喜するが、彼には深刻な悩みがあった。故郷を遠く離れ、ホームシックに陥った専業主婦の佳織は、男を豪快に振るド派手な女性に出会う。かつてツギを深く傷つけた魔性の女の要求は「偽装恋愛」で……。面白くてワクワクが止まらない。そんな物語。特に3つ目のお話。町田そのこさん天才! ★★★★★
2024年05月01日
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大切な人を、帰るべき場所を、私たちはいつも見失う――。読むほどに打ちのめされる! 忘れられない恋愛小説富士山を望む町で介護士として働く日奈と海斗。老人の世話をし、ショッピングモールだけが息抜きの日奈の生活に、ある時、東京に住む宮澤が庭の草を刈りに、通ってくるようになる。生まれ育った町以外に思いを馳せるようになる日奈。一方、海斗は、日奈への思いを断ち切れぬまま、同僚と関係を深め、家族を支えるためにこの町に縛りつけられるが……。大好きな作家さんの一人です。この本は未読でしたが 、それぞれの章が、 色々な人の視点で書いてある という私の好きな構成でした。介護の現実も教えてくれます。 ★★★★
2024年04月25日
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コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。8人の女性の物語。好きな物もあればイマイチも。でも、最後の書き下ろし、チェンジにやられました。 ★★★★
2024年04月13日
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男と女の「欲望」が事件を招く派遣会社を営む由希子。妻子ある男と付き合う一方、ホストを呼んで寂しさを埋めていた。恋人が不慮の死を遂げ、真相を探り始めるが――。鮮やかなラストに目をみはる傑作長編。2006年に発行された作品です。最初のところを読み進むと 村山 由佳さんの本かと思うほどでしたが、だんだん ミステリー 感が濃ゆくなり 最後はやられてしまいました 。みんなが 騙されたように 私も騙された。生活保護制度見直しはないのでしょうか 。もっと きちんと 審査する必要ありですね。この本は2006年現在 2024年 見直しがあったのかもしれませんね。 ★★★★
2024年04月07日
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失恋をして居心地の悪さに高校をサボった永田詩乃は、突然綺麗になった祖母と意外なところで出会う。バイト店員・廣瀬太郎は自分のことを退屈な男だと思っているのに、キラキラ美少女がその日常を乱し始める。どうして親友は去っていったんだろう。村井美月の直面する現実と勇気の一歩。誰にとっても大切な想いをささやかにつなぐ場所、北九州門司港の小さなコンビニの心温まる物語。コンビニテンダネスシリーズ第二弾。3つの物語。どれも良い。普通のお話だけど良い。門司の人が羨ましい‼️ ★★★★★
2024年03月25日
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あなたの心、温めます。九州だけに展開するコンビニチェーン「テンダネス」。その名物店「門司港こがね村 店」で働くパート店員の日々の楽しみは、勤勉なのに老若男女を意図せず籠絡してしまう魔性のフェロモン店長・志波三彦を観 察すること。なぜなら今日もまた、彼の元には超個性的な常連客(兄含む)たちと、悩みを抱えた 人がやってくるのだから……。コンビニを舞台に繰り広げられる心温まるお仕事小説。 今はまっている作家さん。舞台が福岡なのがとても嬉しい。こんなコンビニあったら行きたい‼️住みたい‼️ ★★★★★
2024年03月20日
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2020年本屋大賞受賞第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作せっかくの善意をわたしは捨てていく。そんなものでは、わたしはかけらも救われない。愛ではない。けれどそばにいたい。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。初めての作家。読みやすい。どうなるのか先が楽しみで読むんだけど、段々イライラ。何でちゃんと話さないの?むこうがわかってくれるまで、何度も話さないのか?それと恋人の性格。あんなのに関わる不幸。心底歪んでいる。話の通じない相手はお手上げ✋😖✋ ★★
2024年03月10日
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ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。出会いも別れも愛おしくなる物語恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ――いまは人生の迷子になってしまったけれど、あなたの道しるべは、ほら、ここに。もつれた心を解きほぐす、ぬくもりに満ちた全五篇。最近、町田そのこにはまっています。この本もそのこワールド満開。物語の中に必ず北九州が入ってくる。愛がすごい‼️それが嬉しい。どの物語も好きでしたが、連作短編でなかったのが残念です。 ★★★★
2024年03月02日
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小泉今日子氏推薦! !本屋大賞ノミネート『52ヘルツのクジラたち』著者デビュー作にして原点、待望の文庫化。思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋。そしてともには生きられなかったあの人のこと――。 大胆な仕掛けを選考委員の三浦しをん氏辻村深月氏両名に絶賛されたR-18文学賞大賞受 賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作。その他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。読書欲が薄れていた私にまた本って良い‼️と思わせてくれた町田そのこさんの一冊目。五つな物語がどれも素敵。一番の好きなのは 波間に浮かぶイエローかな。どれも少しずつ驚かされる。そしてみんなを愛してしまう。素晴らしい作家に出会えてめちゃくちゃ嬉しい😃 ★★★★★
2024年02月22日
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人間も一番美しい時に標本にできればいいのにな蝶が恋しい。蝶のことだけを考えながら生きていきたい。蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。――幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。イヤミスの女王、さらなる覚醒。15周年記念書下ろし作品。半分まではつまらない。湊かなえも変わったなと読むのやめようかと思いながら斜め読み。だけど息子の自由研究あたりから少し入り込めて、最後は完璧にやられます。さすが、イヤミスの女王‼️ ★★★★
2024年02月15日
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深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。押し寄せる悪意と興味本位の追及に日常を奪われた母と息子は、東京から逃げることを決めた――。最後は悪い意味でのえー!でした。それなら、最初からちゃんと話したら良かったじゃないの? ★★
2024年02月05日
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詐欺をめぐる三つの物語。2020年のロマンス詐欺。五年目の受験詐欺。あの人のサロン詐欺。どれも最初はこの先どうするの?と心配しながら読むけれど、何だか救われていく。最後にほっとするお話ばかり。良かったです。 ★★★★
2024年01月23日
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十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける! これが驚愕の結末?これが本格的?うーん😔 ★★
2024年01月01日
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「わたしは、あんたの誰にも届かない52ヘルツの声を聴くよ」自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会う時、新たな魂の物語が生まれる。本屋大賞読んでみよう。と何気なく手に取ったほんですが、何ですか、この物語。あゎ~町田そのこ恐るべし。こんな作家が、調べたら福岡在住。道理で北九州のシーンが細かくあってるし。もしかして近くだ。はまりそう。読んでいて、こちらも感情移入してしまいました。 ★★★★★
2023年12月20日
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乳ガンにかかり“病と生きる不安”を知った、泣き虫女医の覚悟―顔を失った妻を愛する男の、限りない献身―三十年間守り続けた診療所を引退せんとする、町医者の寂寞―現役医師にしか書き得ない悩める人間を照らす、たおやかな希望の光。あなたの魂を揺さぶる、人生の物語。帚木蓬生、十年間の集大成。感動と衝撃の傑作小説集。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)帚木/蓬生1947年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、現在は精神科医。1979年に『白い夏の墓標』を発表し直木賞候補となった。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、『逃亡』で柴田錬三郎賞など多くの文学賞を受賞10の物語からなる短編集。すべて医師が主人公。読むのは2回目。極上のお話ばかり。戦争体験が入るお話も2つ。胸が痛くなる。作者自身が、医師であるから説得力もある。帚木蓬生さんというのは天才‼️東大の文学部からテレビ局で働いたあと、九大医学部に行き精神科医。今年引退するまで現役医師だった76歳。文章も小難しくなく読みやすい。必読でございます。 ★★★★★
2023年12月06日
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女は小さな声で、マリモ、と言った―。家具ショップで働き、妊娠中の妻と何不自由のない生活を送る悠太郎。ある日店に訪れた女性客と二度目に会った時、彼は関係を持ち、その名を知る。妻の出産が迫るほど、現実から逃げるように、マリモとの情事に溺れていくが…。(「雨のなまえ」)答えのない「現代」を生きることの困難と希望。降りそそぐ雨のように心を穿つ五編の短編5つの短編。生きるのが不器用な人が五人でてきます。どれも最後は救われない。最後の話だけ希望が持ててすっきりします。面白かったです。 ★★★★
2023年11月21日
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これは私の最後の恋、なのだろうか。妻でもなく、母でもなく、娘でもなく、ひとりの女になりたい。恋愛小説の名手があなたを揺さぶる。赤澤奈美は47歳、美容皮膚科医。カメラマンだった夫とは別れ、シングルマザーとしてひとり息子を育て、老いた母の面倒を見ながら仕事一筋に生きてきた。ふとしたことから、元患者で14歳年下の業平公平と、事故に逢うように恋に落ちてしまう。心を閉ざすように生きてきた奈美の、モノクロームだった世界が、色と音を持ち始めた。もう一度、軽やかな私へ美しい人生讃歌小説最後にすべて上手く行くまでが回りくどくて読むのに時間がかかりました。公平君が一途なやつで何より。 ★★★
2023年10月30日
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朝のラッシュ時に電車が停止!その時、大学生、フリーター、デザイナー、OL、引きこもり、駅員は?突然のアクシデントに見舞われた若者6人のドラマを描く恋愛青春小説。畑野さんの本はとても好き。この設定もとても好き。みんなを応援したくなります。 ★★★★
2023年09月21日
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凛と、潔く、美しい別れのための振る舞いを、遠距離恋愛、女友達、仕事など八つのテーマにちなんだ短編小説とエッセイで描き出す書。20年以上まえの物語なのに共感できる。男と女は何年経っても本質は同じ、さすが、唯川恵。 ★★★
2023年09月20日
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性風俗に通う夫、整形で美しくなった親友、愛した父親の不実、人生の折り返し地点で知る真実が、主婦、絵里子を柔らかに変身させる久しぶりに読んだ窪美澄さん。やはり好き。親友、詩織さんの存在が大きかった。彼女がいなければ悲惨でした。でも、詩織が絵里子を認めているのは絵里子がそれだけの女性だからなのでしょうね、 ★★★
2023年09月20日
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え~、こんな本があったの?クリスティ大好きな私は大喜び。でも・・・読んでみると…・読んでいない人のために書いたので内容が詳しくない。ただただ、著者の好みの問題。もちろん、共感する部分もあるのだけれど、これで読んでない人が読む気になるのかしら?読んでいない人がまず、真面目に読むだろうか。難しいんですよね、文章が。でも、ポワロよりマープルの方が好きなところは同じね。
2023年08月10日
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27歳の朋絵は、同僚にプロポーズされたのを機に、2年越しの不倫相手である上司と別れる決意をした。しかし、最後のデートを後輩に目撃され…。ラストのどんでん返しが鮮やかな「無邪気な悪魔」ほか、恋愛短篇小説の枠におさまり切らない迫力の全8篇! 男女間の、もはや愛とは呼べない黒々とした感情、女同士の底なしの嫉妬や裏切り、優越感など、生身の女の怖さをリアルかつ不気味に描き出す。タイトル通り、読んでいて息がとまるほどゾクッとくる、濃密な傑作短篇集。唯川恵さん好きです。恋愛小説の神様です。この本は怖い…怖い話が8編。悪いのはみんな男ですけどね。 ★★★★
2023年08月06日
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遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年愛知を繋ぐ、ある男の"告白"、その絶望――そして希望。「罪と罰の問題はとても難しくて、簡単に答えを出せるものじゃない」私たちは未知なる迷宮に引き込まれる――。東野さんのはずれ作品。人を助けるために、自分の息子の人生を壊せるものなのか?それが自分への罰だと?自分は死んでしまうからいいけれどね。 ★
2023年08月01日
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従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。久しぶりの林真理子。久しぶりに彼女の本でそそられたテーマでした。最後の裁判での逆転劇にすっとしました。やはり、彼女の文章は読みやすいですね。 ★★★★
2023年07月13日
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広告代理店に勤務する薫(かおる)と乃梨子(のりこ)は、同期入社。仲はよいが相手と自分を比べずにいられない微妙な関係。どちらも、同僚の郁夫(いくお)に恋心を抱いていたが、ささやかな駆け引きの後、薫が郁夫と結婚して主婦に。乃梨子は独身でキャリアを積み続ける。歳月は流れ、対照的な人生を歩みつつも、相手の生き方を羨んでしまうふたり……。揺れる女性の心をリアルに描く長編小説。2002年に出された作品。専業主婦とキャリアウーマン。24歳から還暦まで、2人の女性の人生。お互い相手を意識しながら。今とは女性の生き方が大きく変わっているけれども昔はこうでした。唯川さんの本は大好きでこれも2度目ですが、読みやすいし、世界に入りやすくて面白かったです。 ★★★★★
2023年06月28日
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あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる……張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。2回目です。すごくおもしろい。私の大好きな東野圭吾のジャンル。また読んだらもう感動もの。こんなに面白かったのか…とてもよくできている物語。お話同士のつながりも素晴らしい。 ★★★★★
2023年06月19日
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君原樹来は推理作家を目指す法学部の四年生。あるとき、同じ大学に通う妹・麻亜知の友人、葛木夕夏があるトラブルを抱えているといい、元C県警捜査一課の刑事であった樹来の祖父に相談しに行くことに。夕夏は十年前、実の叔父に誘拐されたことがあった。ただ、記憶を失った時間があっただけで被害はなく、当時は身内のトラブルと片づけられたのだが、最近になって警視庁が再捜査に乗り出しているという。同じ十年前、同じく誘拐された男児の白骨遺体が最近発見されたことが関係しているようだ。当の叔父は行方不明になり、裕福な創業者一家だった葛木家は、その後みるみるうちに崩壊していったのだが―「鬼畜の家」が面白かったので読んでみました…そうか~。という真相。最初からぐいぐい読みたくなる勢いがなくて途中から面白くなりました。かわいそうな家族… ★★
2023年06月01日
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大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんはつらい秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく温かい物語。まい子ワールドでしたね。私としては普通で何が悪い?って思いました。それはそんなに傷つくことかな?もっと大きな何かがるのかと。性格悪いオムライスの店長さんが面白かったです。 ★★★
2023年05月24日
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これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の親友の女。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。そう、女の美醜は女が決めるから――。恋に堕ちる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、息苦しいまでに突きつける。醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書下し長編。前に読んでます。2回目だけど…・執着する恋の苦しさ…彼女があの男に会わなければ…・そして、最後の真実の恐ろしさ。これが盲目的友情。彼女は恋に執着し、友情に執着された…・美波からのストーリーも読みたかったです。 ★★★★★
2023年05月15日
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メニューはチャーハン、ラーメンに八宝菜。大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人息子は、要領も見た目もいいクールな兄・ヘイスケと、ボケがうまく単純な弟・コウスケ。兄弟とはうまくいかぬもの、弟が恋する同級生は兄に夢中だし、兄は長男のくせに店を継ぐ気配も見せないまま、東京の専門学校に進学してしまう。弟は、高校を卒業したら俺が店を継ぐと思っているが……大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説。坪田譲治文学賞受賞作読むのは3回目。瀬尾さんの作品はいつも心を癒してくれます。大阪出身の彼女はユーモアのセンスも抜群ですね。 ★★★★
2023年05月02日
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悲しみしかないと、思っていた。でも。死は悲しむべきものじゃない――南の島の、その人は言った。心を取り戻すために、約束を果たすために、逃げ出すために。忘れられないあの日のために。別れを受け止めるために――。「死」に打ちのめされ、自分を見失いかけていた。そんな彼女たちが秘密を抱えたまま辿りついた場所は、太平洋に浮かぶ島。そこで生まれたそれぞれの「希望」のかたちとは? 〝喪失〞から、物語は生まれる――。良い本です。読むのは2度目。いやミスではありません。涙が出ます。 ★★★★★
2023年04月24日
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著者真骨頂の長編時代ミステリー長屋からひとりずつ人が消えていく店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋で連続する事件の裏の陰謀に、同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。奉行所きっての怠けもの同心・井筒平四郎、超美形少年の弓之助のほか、神出鬼没の隠密同心・黒豆、回向院の茂七の手下・政五郎、驚異の人間テレコ・おでこ、若き差配人・佐吉と伝書鳩の官九郎など、最強キャラクターが続々登場!宮部作品は時代物は読まなかったのですが、ドラマで興味を持ち読むとやはり面白い。ドラマを見たから入りやすかったのかも。 ★★★
2023年04月13日
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夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で入院している。退屈な日々を送る病院で、低身長の検査入院らしい同学年の壮太に出会い…。表題作など全3編を収録。『小説推理』三作目は短くておまけでしたね。1話目と2話目、どちらもまいこワールド。心ほのぼのです。彼女の本、読み返そうかと思っています。 ★★★★
2023年03月21日
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29歳、無職。ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく――。人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。何気ない話がずっと続くのに、最後は色々なことが一気にわかり感動につながる…さすがの瀬尾まいこ!これも映像化されそう。 ★★★★★
2023年03月20日
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「死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。閑静な住宅街で小さな喫茶店を営む女性が殺された。捜査線上に浮上した常連客だったひとりの男性。災害で二人の子供を失った彼は、深い悩みを抱えていた。容疑者たちの複雑な運命に、若き刑事が挑む。読むのは2回目です。加賀恭一郎シリーズです。前よりかなり面白い。というか、前に不満を持ったのが不思議。良いお話でした。希望の糸の意味も。殺された女性がかわいそうすぎ。 ★★★★
2023年03月11日
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PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、パニック障害で生きがいも気力も失っている山添に当たってしまう。だが、おせっかい者同士のふたりは…。暗闇に光が差し込む...大好きな瀬尾まいこさん。映画化されると聞いて最近本をあまり読んでいなくて未読でしたから読みました。さすが瀬尾さん。とてもやさしい物語。 ★★★★
2023年03月03日
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タイムマシンで行くなら、あの日しかない! 美歩は過去の自分に会うため、謎の機械に乗り……(「過去ミライ」)ほか、ほんの少しパラレルな近未来でのときめきや友情を描くSF短篇集。それぞれにお話がどこかで少しずつつながっている、少し不思議な物語たち。楽しめました。 ★★★
2023年02月17日
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