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〇ゴイムの破産我々はやがて大きな独占を始めるであろう。その独占はその中にゴイムの莫大な財産が入り込む貯水池のようなもので、政治的恐慌の起こる翌日には、その財産も政府の債権も一度に枯渇させ得るのである。ことに御列席の経済人諸君はこの計画の趣旨を慎重に考えられたい。我々はあらゆる方法を用いて、我々の超政府の人気を煽る。意識的に、我々ユダヤに従おうとするすべての人々にとって、この超政府こそ保護者であり儲けさせてくれるものだと思わせなければならぬ。政治力としてのゴイム責族はもはや存在しないから、この点で彼らを相手にする必要はない。だが、地主としての彼らは我々にとって警戒を要する存在である。それは彼らがその資産で独立していけるからである。ゆえにどうしても貴族たちの手からその土地を取り上げなければならぬ。この目的を果たすために最も良い方法は土地税を高くし、土地を抵当にさせることである。そうすると土地からの収入を最小限にさせておける。しかるに責族らは伝統的な趣味を持っていて、少しばかりの収入では満足できないから、そのうち破産してしまう。〇ユダヤ人の富裕これと同時に我々は出来るだけ商業工業を保護し、特に投機事業を奨励せねばならぬ。投機の主な目的は工業の均衡を取るのである。投機を伴わない工業は個人的資本を増大させて、農業銀行が地主にせっかく貸し付けた債務をこの方から償却する手段になるから、工業に出資した地主たちの経済力が持ち直すことになって困る。工業は土地から生まれる富を洗いざらい没収し、投機がその富を我々の手に落としてくれることが肝要である。この方法でゴイムは全部無産階級の列に落とされ、何とか生きていくために我々の前に腰を曲げてくるのである。ゴイムの工業を没落させかつ投機を盛んにするために、我々が既に広めてきた思い切った奢修を奨励するのである。我々は給料を増やしてやるが労働者はそれで楽は出来ないのだ。それは同時に農産物の収穫が良くなかったという口実で生活必需品の価格を吊り上げるからである。〇労働者階級を厖す方法我々はまた、労働者の間に無政府主義の種子を蒔いたり、アルコールの趣味を唆したりして生産の能力を悪くする。これと同時にこの地球上からゴイムの頭の良い者を追い払うことに全力をつくすのである。実際の有り様が過早にゴイムに看破されないために、表面上は労働者の経済状態を改善し、経済上の大問題を解決する希望のためと称して真相を隠すのである。我々のユダヤ経済学説がすべての点からその宣伝を容易にするのである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2021.01.19
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〇ユダヤの専制政府今の社会は至るところに腐敗が広がっている。富は巧妙な誤魔化しや多分に詐欺に類する方法で獲得され、賄賂は饒舌に物を言う。徳義は厳罰主義によって保たれるのであって、心から道徳の原則を守るためではなく、国際主義への過度な信奉が国家観念と宗教とを破壊してしまった。こういう社会にはいかなる政治形態を与えるべきであろうか。これから述べようとする専制政治以外にいかなる政治形式が与えられようか。我々は極めて集権的な政府を打ち立てて社会の権力を我々の手に収めよう。我々は新しい法律をもって人民の政治生活の動きを律していく。その新法律はゴイムが許してきた寛大なことや自由なことの一切合切を奪ってしまう。我々の政治は尊厳な専制で押さえていくので、いかなる時にもいかなる場所でも我々に不平や敵意を持つものを破壊するのである。この専制は近代の進歩と相容れないと非難されるかも知れないが、私はそれが全く正反対であることを証明しよう。〇多民族の利己主義人民がその首領を神意の顕現だと思っていた時代には何ら不平なく君主の独裁に服していた。しかし我々が人民に個人の権利思想を教え込んでから、彼らは君主を普通の人間と見なすようになった。即位のときに注いだ神聖な脂は君主の額から消え失せた。我々が神の信仰を人民から取り去ってからというもの、支配者の権威は溝の中に投げ込まれて公共の場所へ移っていき、そこで我々がこれを手に収めたのである。群集や個人を弁舌や詭弁により、社会生活の指導者により、またはゴイムにわからない他の方法を用いて支配していく技術は他の能力と相並んで我々ユダヤ人の天才的政治力に属するのである。この天才政治というのは物を解剖し批判することで成立し、また比類のない巧妙な議論に基づくものである。それはあたかも我々が国家間の同盟関係を組み立てたり、政治的活動をするのに我々に肩を並べる者が無いのと同じことだ。しかしジェジュィット教徒〔訳註:イエズス会士〕だけはこの点で我々と肩を並べられるが、我々は無智な下層民の間にその信用を失墜させることが出来た。というのは、我々は秘密組織をもって蔭の中に隠れているのに、ジェジュイット派はその組織が外部から見えるようになっているからである。結局世間がカトリック教の首領に支配されようと、シオニストの血を受けた我々の独裁者に支配されようと同じことではないか。しかし、神の選民たる我々はどちらでもよいとは言ってはいけない。ゴイムが世界的に同盟すれば、一時は我々の構想を失敗させることが出来るかも知れない。だが彼らの間には古くからの軋礫が深く根を張っていて、到底これを除き得ないようになっているから、我々はそれによって保障されるのである。我々はゴイムの国民的利益も対立するようにしておいた。我々は二千年も前から宗教的、人種的反目を彼らの間に拵え、これをなくならないようにしてきた。それだからいかなる国も、どこからも助けを受けることは出来ない。なぜならばユダヤに反対する同盟を造ることは、自国の損になると各国が考えるからである。我々はあまりにも強力である。我々は自己の力を信頼しなければならない。いかなる国も、我々が切に協力を与えなければ、たとえ軽微なことでも特別な協定などを結ぶことはできない。「王は我に依って支配する。」我々の預言者のいわく、「我々は世界に君臨するために、神自身から選ばれたのである」と、神はこの問題を解決することが出来るように我々に天才を賦与してくださった。我々に反対する陣営に天才が現われたとしても、駆け出しの新参者は古くから職業的にやってきた者にかなうわけがない。我々の闘争は未だかつてなかったほどの残酷なものであろうから、先方の天才先生も登場が遅かったことになろう。政府の諸機関は我々だけが持っているエンジンで回転する。そのエンジンとは金のことである。我々ユダヤの賢者が発明した経済学が、久しい以前から金の権威を君主の威光以上に賑わしている。資本が思うように振舞うには商業と工業とを独占しなければならぬ。そのことは既に世界の至るところで、ある見えない手で行なわれている。この目的が達せられると政権は商人の手に移って人民はこれに屈従することになる。今日では各国民の武装解除をする方がこれを戦争に駆り立てるよりも必要である。さらに必要なことは我々の考えを実行しようとする人民どもの熱情を利用することであって、これを冷ましてはならぬ。なおまた他人の考えを我々の方へ取り入れて我々の方針に従って解釈することは、より必要であって、他人の意見を知らずにいるのは愚かである。我々の政治の最も重要な問題は論評によって一般の民心を弱め、物を熟考する習慣を失わせるのである。なぜかというと、考えると反対が起こってくるから、考える精神力を無益な雄弁の方へ振り向けてしまうのだ。〇世論は腐敗させて意のままにいつの時代でも民衆というものは、個人も同様だが、言論と事実とを混同し、直に自己の感覚に現われてくるもので満足し、社会生活の中 で約束されたことが実現したかどうかを検討する者は稀である。ゆえに我々は人の目に立つ制度を設け、それが進歩に向かってよく活躍していることをはっきり知らしめるであろう。我々はすべての政党の自由主義的な綱領や主張を取り入れて、これを我々陣営の弁士に教え込む。すると弁士らは民衆が聞き飽きて逃げ出すようになるほど喋り立てるのである。世論を支配するには、相反する幾つもの説を並べ立てて判断を当惑させ、あたかも迷宮に入り込んで困ったようにし、ついに結局、政治問題には何の意見を持たない方がよいと考えさせるようにしなければならぬ。政治問題などは指導者だけが理解すべきもので民衆には理解させない。これが第一の秘密である。政治に成功する第二の秘密は、人々の欠点や欲情を倍加させ、これに対する法律規則を頻発して、その混乱の中で誰もがわけがわからなくなり、人民相互の間にも理解が出来ないようにする。そうなると人心の中に軋礫の種子が蒔かれ、我々に従順でない共同体を攪乱するのに都合がよくなるし、また個人的な企てで我々の仕事を妨害する者の気勢を殺ぐようになる。個人的発意ほど危険なものはない。もしそれが天才を発揮すると、我々が紛争の種子を蒔いた民衆の百万よりも実力がある。〇国際的支配力我々がゴイム社会の教育を指導するには、ゴイムが何か個人的発意で努力をしようとするたびごとに、失望してしまうようにするのである。個人の自由を極端に発揮してやる企ては、他人の自由な企てと衝突するとき無力になる。そこで精神的に大打撃を蒙り、失望、意気消沈となる。我々はかくのごとく自由で疲労困懲させ、ついに彼らが国際的支配力を我々に提供するようにさせる。その国際政府というのはその地位からして、世界の支配力を壊さずにそのまま我々の思うようにさせ、超国家を造らせるのである。現在の支配者の代わりに、超国家管理者と称する怪物を置き、その手が八方に伸びて、いかなる国民もその言うことを聞かなければならぬようにする。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2021.01.18
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〇フリーメーソン組織の働き共和国が出来上がるまでにはいずれも二つの過程を経ている。第一に盲人の動きだした始めの馬鹿げた有り様で、右や左の壁に行き当たる。第二は民衆煽動の時代で、これは無政府状態を造り出し、国家は必然的に独裁になってくる。その独裁は合法的に公明な統治者のあるものではなくて、あくまで幽玄な、隠れたものであるが、それだからと言って弱体というわけではない。それは種々の手先の庇護の下に楽屋で地味に働く秘密組織が活躍するからである。その手先はたびたび取り替えるのでかえって秘密組織には都合がよろしい。そうでないと永い間の精勤への報酬がいろいろ面倒になる。それでは誰が、何者が、そんな「見えない政権」を樹立できるのか。これが我々の政権の特色である。外部のフリーメーソンすなわちゴイムを要員として入れてあるフリーメーソンは、本当の秘密政権を隠匿する屏風であり、目的をわからなくする仮面である。秘密政権の計画やその本当の所在は常に、人民にはわからないようにしてある。〇宗教に対する闘争自由は、それが神の信仰と人類愛の信念を説くだけに止まるならば、人民の安寧幸福に何の害も与えないから、国家の政権綱領に入れておいても差し支えない。だが、平等論は服従を要求する自然法則に反するから、これより切り離されなければならぬ。信仰があれば人民は宗教管轄の幹部に率いられた精神的指導者の下に、神の地上に打ち建てた法則に従って安穏に繁栄していけるのである。それであるから、我々はゴイムの精神からあらゆる信仰を破壊し、神の観念をも抜き取ってしまって、これに代えるに数字の計算と物質の欲求をもってしなければならぬ。〇廃墟の上に金の小牛ゴイムに物を考えたり観察したりする暇を与えないように、これを商工業の方に引き付けなければならぬ。それで各国民は自分の個人的利益に没頭してしまって、共通の敵に注意を払わなくなる。しかして自由がついにゴイムの社会に仕掛けをしてこれを滅ぼすことが出来るようにするには、投機を工業の基礎にしなければならぬ。そうすると地面から取り出す富が投機によって我々ユダヤの金庫の中へ転がり込んでくるのである。他人との競争に勝とうという闘争と、事業界における不断の投機とが道徳も人情もない社会を造り、その社会は宗教にも政治にも無関心どころではなく、むしろ厭気も差してきて、ただ金を儲けることが唯一の指針となり、これを殖やすためにあらゆる努力をする。それだけが物質上の楽しみで拝金宗教となってしまう。そこでゴイムの下層民は我々の競争相手である特権ゴイムに反対して、我々に結びついてくる。それは別に高尚な目的を主張するためではなく、また金が欲しいからでもない。ただ単に上層階級に対する敵意からである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2021.01.17
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〇象徴の蛇我々は、今日まさに目的を達せんとしているといえるまで、今少しの道しか残っていない。我々ユダヤ民族の象徴たる両頭の蛇が、輪を締め合わせるのはもうすぐだ。欧州各国はその両頭の間に締め上げられること、万力の間に挟まれたと同様になる。憲法制度の秤の両方の皿は平衡を失って顛覆するであろう。それはあらかじめ我々が秤の支配を損なうために不安定な均衡を与えて狂わせてあるからだ。ゴイムはかくの支配はよほどしつかりしていると思い込んで、平衡は取り戻せると希望をかけている。しかしこの支配たる支配者はつまらぬ家来どもに妨げられ、宮殿を風靡する勢力者たる家来ども特有の密議という絶大な力に引きずられる。かくて支配者はその意向が人民の心の中まで届かないので、人民と一緒になり力を合わせて権力の略奪者を防ぐことが出来ない。賢明なる王者の権力と、人民の盲目的な勢力とは我々がこれを切り離しているので、もはやどちらも何にもならないのだ。それはこのように離ればなれになれば、杖を失った盲人と同様、何にも出来ないからだ。〇世界征服の手段権力階級の人々に権力の濫用を勧めるために我々はすべての勢力を対立させ、その各勢力の自由主義的主張を独立まで発展させることにした。我々はこの方面に向かって様々な発案を起こさせた。そしてすべての政権に力をつけ、権力者をすべての野望の目的物とした。我々は国家をもってひとつの競技場化したので、そこには現今、反国家運動が起こっている。やがて混乱と破産が各所に起こるであろう。とめどのない法螺吹きが議場と行政の諸会議とも討論会場としてしまった。勇敢な新聞記者、恥を知らないパンフレット屋は毎日のように政府当局を攻撃する。権力者に対する誹謗はすべての政府を決定的に破壊し去る準備になるのだ。それは民衆を激怒に至らしめるからである。人民は生活の困難から、かつての奴隷や雇傭の時代よりもさらに難儀な仕事に追い込まれる。以前の奴隷的雇用からは何とかして抜け出したが、生活の困難からはなかなか脱却できない。我々が憲法に書き込んだ人民の権利というのは幻夢的なもので決して実行のできるものではない。無産者たる労働者は骨の折れる仕事に腰をかがめて働き運命に弄ばれているのに、饒舌家は饒舌する権利を与えられ、新聞記者は真面目なことも書くがとんでもないことをも書く権利を与えられているのはどういうわけか。労働者には我々の代表者を選挙してくれるお礼として我々の食卓のパン屑を受け取るだけの権利しか憲法が与えないのはどういうわけか。共和国の憲法はこれらの不幸な人々にはひど い皮肉である。というのはほとんど毎日働かなければならぬから憲法を使うことが出来ない。かくのごとき必要から親方か仲間が組織する職業に頼らざるを得なくなって、恒久かつ確実な生活の保障を捨ててしまうことになる。我々が権力を与えたので、人民たちはその本当の保護者であり、自然の保母であったところの貴族制度を破壊した。貴族らの利益は人民の安寧幸福と密接な関係があったのである。今日ではその貴族制が破壊されたので、人民はこれを利用しようとする人々や誠意なき支配者の統括の下に立っている。利用家や無誠意の支配者が人民の上に重荷となって遠慮なくのしかかっている。我々はこのような権制から労働者を救い出すための救世主として現われ出て、フリーメーソンが標榜する「友愛」の名義で常に援助している社会主義者、無政府主義者、共産主義者の陣営に加わることを勧める。貴族は人民の労働から恩恵を蒙っていたから、労働者が栄養が良く、強壮で、健康であった方が望ましかったが、我々はこれと利害が反対である。それは我々はゴイムの体位低下を祈っているからである。我々の政権は労働者の慢性栄養不良と虚弱とを必要とする。こうしておくと彼らは我々の政権を頼ってきて、我々を打ち倒すような体力も気力もなくなる。食糧が不足することは労働者に対する資本の力をいやがうえにも増すのであって、かつて君主の正統な政権が責族に与えたよりもはるかに大きい。貧困とこれから起こる嫉妬とによって、 我々は下層階級を操縦して我々の前途に立ち塞がる者を打ち砕くのである。我々の世界支配の時が来れば、これと同じ方法を用いて、我々を邪魔するあらゆるものを一掃することが出来るであろう。ゴイムは我々の学術的助言なしには物事を考える習慣を失くしてしまった。そのため我我の支配が確立する時のために、我々がどこまでも支持していこうとする事柄が、緊要欠くべからざるものであることを彼らは応じないでいる。すなわち学校において唯一の本当の学問、一番初めにまず教えるべき学問は、人類生活、社会生活の組織のことであるが、それには仕事の分業が必要となり、したがって階級と種族による人民の類別が必要になってくる。仕事の種類が様々な性質を持っているから、平等ということは存在し得ないことを何人も知っておかなければならない。法律の前には責任というものは一様ではない。一個人がその行為のため全階級を損なう場合もあり、また自身の名誉だけを傷つける場合もある。社会機構の真正の学問はゴイムには知らせないが職業と仕事とは区別されねばならず、また与える教育が職業と一致しないために人が苦しまないようにせねばならぬことを皆に示すべきである。この学問を研究すると、民衆は喜んで官憲と政府の方針に服従することになる。ただし我々が干渉して指導してきた科学の現況では、無智な群集は盲目的に印刷の文書に信用を置くから、我々が彼らに吹き込んだ通りの考えになってしまう。そして彼らが自分よりも優れていると思うすべての階級の人々に対して怨みを感じる。それは彼らが各階級には常々その重要性があることを知らないためである。〇世界的な経済恐慌この怨みは経済恐慌が来て金融を梗塞し、工業を停止させると一層激しくなる。あらゆる秘密手段を用い、幸い我々が全部押さえている金の力により、世界的経済恐慌を現出させて、欧州各国の夥しい労働者群を一時に街頭に放り出すであろう。これらの群集はその無知識のために、幼少の時から羨望の的となっていた人たちの血を流すことで痛快な気分を味わい、その財産を奪い取るであろう。しかし彼らは我々ユダヤ民族には害をなさない。それは攻撃の始まる時機は我々が知っているのだから、我々の利益を保護するための処置は事前に講じ得るからである。我々は、自由主義は道理の支配に導くものであるとゴイムに思い込ませておいた。我々の専制はそこまで進んでいるのだから、賢明な制止法をとるとすべての暴動は平定してしまい、そしてすべての制度の中から自由主義を取り除けてしまう。人民たちは自由の名の下にすべての権利を獲得できると思ったからこそ、それで主人公となり権力を得ようと争ったのである。しかるに盲人のごとくに彼らは幾多の障害物に打ち当たった。そこでもとの道へ引き返さずに彼らはその力をもって我々の足元に詭いてきた。我々がフランス革命を「大革命」と名付けたことを諸君は想い起こしてもらいたい。我我はその準備の秘密を承知している。それはあの革命は我々の仕事であったからだ。それ以来我々は諸国民を失望から失望へと導き、ついに我々にも頼らずして彼らは我々が人選した「シオンの血」をうけた専制君主を戴くことに着目するようになる。〇世界平和という撞着今日、国際関係においては我々は不敗の位置に立っている。なぜならば一国が我々を攻撃すれば、他の国から支援される仕組みになっているからだ。ゴイムたちの底知れない無気力が我々の独立不覇を都合よくしてくれるのである、すなわち彼らは権力の前にはすりよって行くが弱い者には無慈悲であり、他人の過失には峻厳であるが罪悪には寛容である。自由の矛盾を認めることを拒み、思い切った専制者の強権に対しては、殉教者のような忍耐を示してくれるからである。彼らは事実上、専制者である総理大臣を現在容認し、その下に苦しんでいるが、ちょっとした権力の濫用でもあれば、かつての王であれば二十人も殺したであろう。かくのごとき現象、かくのごとき撞着が一見同じ性質の事件として、どのように説明できるか? それは独裁者すなわち総理大臣たちが、その手先を使って声を低くして、人民たちにこう言って聞かせるからだ。「この権力濫用は国策には害があるかもしれないが、それ以上の崇高な理由からなのだ。すなわち人民の幸福、世界的博愛、社会連帯と平等とを現実しようとするためである」と。もちろんこの融合統一は我々ユダヤ人の権力下でなければ出来ないと言ってはいない。かくて人民たちは正しいものを罰し、不正なものを赦すが、これは彼らが気の向いた通りに何でも出来ると思い込んでいるからである。この有り様だから、人民がすべての安定を破壊して一歩一歩混乱を造っていきつつある。自由という言葉は、社会全体をすべての権力に向かって対抗せしめるのであって、神や天然の権力に対してさえ反抗せしめるものである。これが我々ユダヤ人が権力を掌握した暁には、この言葉は民衆を血に飢えた獣に改造する暴力の徴であるからと言って、辞書の中から抹消する所以である。さりながら、猛獣は血で満腹すると眠り込むから、その際に鎖で繋ぐのは容易にできることは本質である。そして血をやらないと眠ろうとしないで闘争をするのである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2021.01.16
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〇経済戦争が国際政府を準備する我々が勝利を得るためには、戦争が交戦国に多くの領土的利益をもたらさないように仕向けることが必要である。そうすると戦争は経済に基礎を置くようになってきて、各国は我々の支配力を認めなければならなくなる。そして我々の国際的手代連中は数百万の眼を光らしていて、いかなる国境もこれを阻止しえないから、交戦国はいずれもその思うようにされるであろう。かくて我々の法律が交戦国家の法律を支配してしまうこと、ちょうど国家の法律がその国民を律するのと同じようになる。各国の統治者は我々に従順なために国民の中から我々が選んでやるので、政治上の能力などはない。容易に将棋の駒の「歩」のような役目を引き受けて、我々の賢人と賢明な顧問と、世界支配を幼少の時から馴らされている専門家の手中に握られてしまうのである。諸君も知るように、彼らの専門家は歴史を研究し、社会の出来事を観察して、我々の政策に基づいて支配するに必要な学術を獲得しているのである。ゴイムは歴史上の真の事実や客観的な観察によらずに、学理の慣習によってひたすら導かれ、なんら批判的討究をやらない。であるから我々は彼らに考慮を払う必要はない。絶好の機会が到来するまでは、彼らを遊ばせたり、新しい歓楽を考えさせたり、過去の享楽を追懐させておこう。我々が教えてやったことを科学的法則だとして、後生大事にいつまでも考えさせておこうではないか。この法則に対する彼らの盲目的信仰をなお強めるためには我々の言論機関をこの目的に使う。怜悧なゴイムは知っていることを並べ立てる。そして理論的にこれを証明してから、我々の手先が我々の思うように彼らを指導すべく集めておいた学問的情報をすべて彼らが実行することに取りかかるであろう。〇ダーウィニズム、 マルキシズムはユダヤ人の道具立てなり我々がこのように申し述べることが根拠もないことと考えないでもらいたい。ダーウィニズムやマルキシズムやニーチェイズムの諸学説は我々が仕掛けたものだが、それがいかに効を奏しているか見ていただきたい。これらの諸学説がゴイムの信念を動揺させた効果は諸君が既に十分明瞭に認められたことと思う。〇新聞は我らが手中にある我々が政治を指導するにあたってなんらの過失を犯さないためには、諸国民の近代思想や、気風や、民情の傾向を承知しなければならぬ。我々の方式が勝利を占めるにしても、その一部においては当面の民情に順応しなければならず、またその方式の適用が過去の成りゆきと現状とを暁み合わせてやらなければ成功しないであろう。近代国家は国民の間に世論を起こす大きな力をその手に持っている。新聞がそれである。新聞の使命は必要な要望を明らかにし、人民の愁訴を書き立て、不平不満を煽るのである。わかり易い饒舌に勝利を占めさせることはまた新聞の重要使命である。しかるに方々の国家ではこの力を利用することが出来なかった。それで新聞の力が我々ユダヤの手に落ちてきた。その力を利用して我々は金を我々の掌中に収めた。それを集めるのは実に、血と涙の海の中においてやったのである。しかしそれには我々の多数の同胞を犠牲にしなければならなかった。一人のユダヤ同胞の犠牲は、神の前においては一千人のゴイに相当するのである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2021.01.15
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第一議定〇難しい言葉の言い回し方などに拘泥せずに、思想の本質を全部検討してみよう。そして比較と推論とを用いて事情を明らかにしようではないか。私はこういう行き方で、一面自分を我々ユダヤ人の立場に置き、他面自分をゴイム(訳註:非ユダヤ人)の立場に置いて、我々のやり方を明らかにしてみるつもりである。『シオンの議定』書 四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房〇力は権利を産む世の中には低級な考えの人が多くて、高尚な考えの人は少ないことを忘れてはならぬ。であるから政治の最も善い方法は強権と恐怖とで行くのであって、学説の論議などではいかぬ。誰もが権力が欲しい、誰もができるなら独裁者になりたいので、実に個人の利益を獲るためには公益をも犠牲にして顧みない者ばかりである。昔から、人間という名の野獣を押さえてきたのは何であったか? 人類社会の原始時代には盲目的暴力であった。その後は法律であったが、法律とて外見の違った暴力にほかならないのである。ゆえに自然の法則から推論すると、権利は力の中に存すると言えるのである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房〇目標のためには手段を選ぶな今日においては金の力が自由主義の権力に代わってきた。昔は信仰がしつかり支配した時代もあった。だが、自由という考えでは物は適確にはきまらない、なぜならば、自由を適度に使うということはいかなる人もできないからである。ある期間人民に自ら支配することを許してみると、彼らは腐敗する。そのときから尖鋭な競争が起こって、やがて社会闘争にまで発展して、ついには国家は火焔に包まれ、その権威は灰儘に帰してしまう。国家が内部の欠陥のために弱められるにせよ、内乱に乗じた外敵に利せられるにせよ、もはや快復の途なき没落のほかはない。やがて我々ユダヤの権力下に入るのである。すなわち、資本がすべて我々の独裁下にあるので、これを投げてやると、溺れる者が投げられた板にしがみつくように、いや応なしにこれに飛びついて全滅を免れようとするのである。諸君のなかには自由主義的な考え方で、私のこのような提案を悪辣、不道徳と評する者があるかも知れないが、これに対しては、私は次のように答える。―国家には内敵外敵の二つの敵がある、そして外敵に対してはいかなる対敵手段を用いても、それは正当であって、不道徳とは認められない。例えば敵に我が攻撃計画を悟らしめないために夜襲をかけるし、優秀な兵力で急襲したりする。しかるに外敵よりもむしろ一層悪質の敵、すなわち秩序の紊乱者、安寧の妨害者に対して同じ方法を用いることがなぜ不道徳と認められるか―と。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房〇政治と道徳とは何の関係もない群衆の心は常に物事の表面上しかわからない。そんな群衆を吸い込むような矛盾、不理屈の穴があいているところで、本当の理屈をこねたり主張を述べてみて、彼らを指導することがどうして出来ようか。人民は下層民であると否とにかかわらず、常にただただ浮薄な感情や迷信や風習や伝統や、感傷的理論に引きずられているから、党旅の軋礫のなかに巻き込まれるのである。その軋礫というのはいかに賢明な理論から出来上がっている調停案でも、すべてその妥協の可能性を破壊するのである。下層民の決議というのはすべて偶然か表向きの多数によるのだが、それは政治の秘密を知らないために不条理な決議をし、政府のなかに無政府の芽を持ち込んでいるのである。政治は道徳とは何らの関係もない。道徳に基づいて政治をする人は練達の政治家ではない。したがって永く政権を保つことは出来ない。政治をしようとする人は欺睛と偽善とを用いなければならぬ。民間の大徳目であるところの正直と率直とは、政治においては不徳である。なぜならばこの徳目は強い政敵よりも一層確実、容易にその政府を倒してしまうからである。これらの道徳はゴイ国家の持ち前のものであって、我々は決してこれを模範としてはならぬ。我々の権利は力の中にある。権利という言葉は抽象的な概念であって何ら具体的なものでない。それはただ次のことを意味するだけだ。僕は君より強いということを証明するために僕が欲しいものをよこせ。権利は何に始まって、何に終わるか。薄弱な組織を持つ国家で法律があまり機能せず、政府が自由の権利を与えて権威を失った国には、新たな権利が発見できる。新しい権利があらゆる制度と秩序を壊し、法律を軽視し、あらゆる制度を変革して、今まで維持してきた権利を、自由意思で、我々ユダヤ人の利益のために放棄するのである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房〇群衆は盲目なり現今すべての政治勢力が不安定であるなかに、我々の力は他のいかなる力よりも危なげがない。それは我々の力が、いかなる技術をもってしてもこれを倒せないほどに根を張ってしまうまでは表には現われないからである。我々が今用いなければならない一時的な悪政から、確固たる善政が生まれ出て、現在では自由主義によって中絶されている人民生活の機能を、普通に運用できるように回復するであろう。目的が善ければ手段は選ばないのだ。我々が計画を立てるにあたっては、善いこととか道徳的とかいうことよりも、必要であるとか有用であるとかいうことを主として考えなければならぬ。我々が眼前に持つ計画というのは、それに戦略的な線が描かれていて、それから外れることはできない。その線から外れるならば幾世紀かの仕事は一空に帰する虞れがあるからだ。我々の実行計画を研究するには、下層民の卑劣なこと、動揺性のあること、軽薄なこと、安寧幸福の条件を評価したり尊重したりすることのできないことを、考慮のうちに置かなければならぬ。また民衆の力というものは盲目的で衝動的であり、判断力がなく、一方からも他の方からも引きずられることを知らなければならぬ。盲人が盲人を導くことは、両方とも深淵に落ち込む虞れがあるからいけない。ゆえに人民から選ばれて群衆の代表となった人たちがたとえ天才的な人でも、政治に無能であって、下層民を指導するならば国民全部を滅ぼすことになるであろう。〇独裁以外には政治の方式はない幼少の時から専制政治の訓練を受けた者だけが、政治の秘訣を了解することができる。自治を委ねられた国民すなわち国民の各層から出た代表者に任じられた国民というものは、政権欲、名誉欲から起こった政党政派の争いによって凋落し、これによって国内と同様の混乱が生まれ出る。民衆が競争や個人的利害を度外視して国政を指導できるものであろうか? 彼らが競争や個人的利害を度外視して国政を指導できるものであろうか?彼らが敵に対抗する能力があるであろうか? それは不可能であるなぜならば、群集のなかに違った意見のある通りに、計画案が分裂して統一が欠け能なものになるからだ。ただ専制政治家の立てる計画だけが簡単で明瞭で、政治機能をすべて調節できるのである。であるから国家に最も有益な政府というものは、責任を負う一人の者に集中されなければならぬ。文明の安寧は絶対専制のほかにはあり得ない。なぜならば政府は大衆によって指導されるのではなくて、その首長によって指導せられるからである。野蛮な群集はいかなる機能にも野蛮性を発揮する。下層民が自由を獲得するとたちまちこれを無政府状態に変形してしまう。この無政府状態は野蛮の絶頂である。アルコールに浸ったり、酒で馬鹿になった獣類〔訳註 ごコイを指す〕を見よ。自由が彼らに無制限の飲酒を許したのだ。もちろん諸君は我々ユダヤ民族にこのような教育を与えることはできぬ。ゴイム〔訳註 泣井ユダヤ人₁₁ゴイの複数形〕は強い酒で馬鹿になった。彼らの若者は過度な古典研究をしたり、我々ユダヤの手先の手に乗って、いろいろ不良なことをやって精神欠陥をきたすのである。手先とは富豪の邸宅における家庭教師、婢僕、家政婦などで、 そのほかゴイムの歓楽場にいる女などである。これらの婦人のなかにはい わゆる社会婦人も入るので、ゴイムの相手となって不徳や贅沢に忙しいのだ。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房〇恐怖政治我らの標語は「力」と「偽善」である。政治では力だけが勝つのである。力が政界人の必要なオ智のなかに隠されている場合にはことに然りである。強権政治が根本原則であって、新政権の手先に屈伏しまいとする政権に対しては、偽善と姦計とを用いるのが通則である。そんな悪は、善事をなさんとする唯一の手段に過ぎない。それであるから、我々は我々の目的達成のために、腐敗手段や反逆が役立つ場合にはこれを用いるに躊躇してはならぬ。政治上では相手を屈伏させその権力を奪取するためには、他人の財産を奪い取ることを遠慮してはならぬ。戦争の惨禍を招かず、もっと目立たずに有効な死刑の宣告をもってこれに代えて、平和的征服の必要に応ずることも出来る。すなわちこれで恐怖を続けて人民を盲従せしめるのである。我々はそれからなお強権と偽善の政策を持続せねばならぬ。それは常にこれが我我に有利というばかりではなく、これは我々の義務であり、これによって我々は勝利を獲られるからである。打算を基礎とする主義はその用いる方法と同様に効果的である。ゆえに我々は常にこれらの手段によるばかりでなく厳正な主義によって勝利を獲て、すべての政権を我々の超政府に切り換えるであろう。古代において真っ先に「自由」「平等」「友愛」を民衆に投げ与えたのは我々ユダヤ人である。この標語はその好餌に向かって駆けつける蒙昧な魏鵡どもによっていやになるほど繰り返されて、世界の繁栄と、以前は下層民の猛威に対して善く保護されていた真の個人的自由を破壊しさった。教養あり才智ありと称するゴイムも、この三つの標語の間に隠れた矛盾のあることに気がつかなかった。彼らは自然には平等の存立しないことや自由のあり得ないことに注意しなかった。自然は人々の精神や気質や能力等を不平等にし、これをまったく自然法則に従わせているからだ。彼らは群集の力は盲目的であることを見なかったし、彼らの仲間から選んで彼らを支配することを頼んだ選良も、また彼ら同様に政治には盲目であることを知らなかった。ただ政治の奥義を授けられた者は馬鹿でも統治が出来るし、奥義を授けられない者は天才的な人物でも政治のことはまるでわからないのだが、ゴイムにはそれが一切見逃されている。しかし永いあいだ王朝政治はその原則に従って、父から子に政治変転の秘密を相伝してきたから、王室の者どもがこの秘密を知り、統治されている人民には誰にも知らされなかった。その後、真の政治原則を一子相伝する意義が次第に失われてきたので、我々の成功に都合がよくなってきた。地球上のいたるところに「自由」「平等」「友愛」の標語が、何もわからぬ旗持ち人足の熱心な努力で、莫大な人間を我々ユダヤの陣営に引き入れた。しかしこの標語はゴイムの繁栄を蝕み、いたるところで平和、安寧、協同一致を破壊し、国家の基礎を転覆しようとした害虫である。この状態がどれだけ我々の勝利に役立ったことかがわかるであろう。〇統治者は自由自在に任命するしかしこんなふうに我々に幾多の有利なこともあったが、とりわけ第一の切り札を与えたのは特権廃止、換言すれば、ゴイムの貴族政治の本質を破壊してこれによって我々に対する唯一の国家、国民の保護者をなくしたことである。自然的世襲的な貴族政治を倒した廃墟の跡へ、我々が我々の知識階級の貴族政治を打ち建てた。それが金権貴族政治である。我々はこの新貴族政治を「富」と名づけ、我々と、我々の賢者たちが説明する科学とに従属させるのである。我々の勝利を一層容易ならしめたものがある。それは我々に必要欠くべからざる人々との交際によって、人間の最も感じやすい心の琴線に触れた。すなわち貪欲、飽くなき個人主義的欲望を動かしたのだ。これら人間の耽溺はいずれも人間の独創の精神を殺してしまって、人々の意向を、彼らに金を出してやる人々の思うままにさせるようになるのである。自由という空疎な観念が民衆にこう考えさせるようになった。統治者というものは国家の所有者すなわち人民を代表する管理者に過ぎない。したがって使い古しの手袋のように自由に取り換えられるものである、と。かくのごとく人民の代表者は取り換え得るものだということが、我々の権力に引き渡したことになるので、実際我々が任命の特権を握ることになるのだ。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2021.01.14
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本書『シオンの議定書』は四王天延孝『猶太思想及運動』(内外書房、昭和一六年七月一五日刊)に収められた『附録第三シオンの議定書』(同書四二五~五一七頁)を底本として、表記を現代風に改めたものである。翻訳の原本は「本書はその原本が佛國語であった貼に顧み、佛文三種を基準とし外に英露文各一種及邦文譯五種を必要に應じて渉撒した」(同書四二五頁)とあるのみで、具体的な書名は記されていない。四王天延孝中将は同書の「第五篇猶太の運動(前記)」中に「第七章シオン長老會議」なる一章を設け、「シオンの議定書」を採り上げたわけを述べている。それによると、「この文献の執筆者、年代、講述の場所、書き下ろした実際の日時」などいまだに明確になっていないものの、皇紀二五八〇年(大正九年)に初めて手にしてから再度にわたって読んだ結果、「その構想の非凡に驚き、世界の現状にピタリと即応するのに胸を打たれた」とまず告白している。ところが一方でユダヤ人の側からは、本書が偽書であるとしてしきりに揉み消し運動が行なわれていた。そこで四王天中将は、これがユダヤ人の『六鞘三略』(戦略指南書)であって、ユダヤ人の運動はすべてこの筋書きどおりに導き出されると演繹的に考えれば、「論旨が不確定で動揺する場合があるかも知れぬ」ので、演繹的に考えないでさまざまな現実から出発して帰納的に考えると、いかにもこの文献のようなプロトコルがあって然るべきだと思えてくる、と言っている。つまり、ユダヤ人の誰かが自分が書いたと告白しようと偽書であると宣言されようと、その内容が現実からおよそ懸け離れているならば焼却処分に付しても構わないが、世界の現実の動きを考える時にこの文献は参考にすべきであり大いに研究すべきである、と四王天中将は言うのである。ただし、『シオンの議定書』の真偽については、その後さまざまな論議も重ねられ、また、裁判において告訴したユダヤ人側が敗訴したことなども明らかになっているのではあるが、これを「ユダヤ文献」と決めつけて大前提的に扱うのではなく、あくまでも参考資料として提示し、最終的な判断は読者に委ねよう、というのが四王天中将の立場だった。実にいま本書を刊行する目的もそこにある。四王天延孝(しおうてんのぶたか、一八七九~一九六二)中将は明治一二年旧前橋藩士西村家に生まれるも、後に旧川越藩士四王天政彬の養嗣子となったことから四王天という姓を名乗る。陸軍士官学校第一一期卒業、日露戦争に従軍した後、第一次世界大戦を視察するためヨーロッパに派遣されてフランス軍に従軍し、史上初めて登場した戦闘飛行機に注目して、後に陸軍航空部隊を育成する契機となったことが、自著『四王天延孝回顧録』(みすず書房、一九六四年刊)に見える。ユダヤ問題との出逢いは大正七(一九一八)から始まったシベリア出兵に際して大正九年(一九一〇)に浦塩派遣軍司令部付にて従軍、あるいはその後のハルピン特務機関長を務めて以来のことである。シベリア出兵に従軍した際にロシア革命により国を奪われたグレゴリー・セミョーノフ将軍などロシア白軍将兵との接触を通してユダヤ問題に開眼したのは、安江仙弘(やすえのりひろ、一八八八~一九五〇、陸士第二一期卒)大佐も同じである。安江大佐は帰国後『シオン長老の議定書』の全文を『抱荒子』の筆名で刊行した『世界革命之裏面』(二酉社、一九二四年刊)の中に収録し紹介した。翌年には同本(表題が「世界革命の裏面」と変わる)を抱荒子・四王天延孝の共著で刊行している。これより先の大正八、九年ころ、久保田栄吉が日本へ最初に『シオンの議定書』を紹介したといわれるが、詳細は不明である。現在確認できるのは、久保田が昭和一三年に刊行した『ユダヤ議定書―世界顛覆の大陰謀』(破邪顕正社)である。これはセルゲイ・アレクサンドロヴィッチ・ニルスによるロシア語訳と和訳とを併記したものである。久保田栄吉(一八八八~?)は本名を寺田二三郎と言い、日露戦争後の明治四二年に、旭川第七師団の松本誠一大尉が特命を帯びてロシアに潜入した際にロシア語ができることから同行することとなり、「久保田栄吉」名義の旅券を公布されて以来、その名前を使っていたという。通訳として軍属的な立場で特務活動に従事したのだろう。大正一〇年に従来から旧知であった元社会革命党員ポポフなる人物を頼ってウラジオストックにわたるが、ポポフの斡旋によって一ヶ月五〇〇円の給料でモスクワ共産大学の日本語教授に就くためチタ経由でモスクワに向かった。ところが、ボルシェヴィキ党が権力を握ったモスクワでは高給で遇される日本語教授に就任するどころか、「共産党に共鳴しなかったため」とは本人の言であるが、日本軍の軍事探偵の容疑で拘禁され、それから大正一二年八月までほぼ二年間をモスクワ~ウラジオストック間の監獄に転々と移送拘禁された。釈放後に帰国すると、この間の事情を『赤露二年の獄中生活』(矢口書店、一九二六年刊)として刊行したほか、『ロシア共産党及び老農政府の支那赤化対策に就て』(日本新聞社、一九二六年刊)や『世界革命の実現に活躍するロシアの政治組織』(内外書房、一九二九年刊)などの著作を次々に発表した。以上いずれもわが国における先学たちが軍事的・思想的立場から、ロシア共産主義革命なるものがロシア人農民労働者大衆による国家体制の変革ではまったくなくして、ユダヤ人一派による国家纂奪と大量殺戦の惨劇であったことを喝破し、わが国体もまた赤化革命に名を借りたユダヤ人による国家纂奪の危機に晒されているとの危機感に駆られながら、改めてユダヤ人に関する研究を痛感し、本書『シオンの議定書』の翻訳・紹介に努力を傾けたことを忘れるべきではない。ロシア革命の成功により誕生したソヴィエト共産主義政権の成立を踏まえて世界中を戦争に巻きこんだ第二次世界大戦、またその後の世界戦略となった冷戦構造、そのソ連を崩壊せしめ市場原理主義に転換させた「開かれた社会」理論による謀略、そしていま現在は「グローバリゼーション」という怪物が世界中を席巻し、それぞれの風土に則った人々の伝統的な暮らしを根底から破壊している。こうした世界規模の動きは個々の国家あるいは国家プロックの利害を超えて、ごく少数のアングロ・ユダヤ連合体からなる世界権力=世界金融寡頭勢力の意志が働いていると見るほかない。しからば、彼ら世界寡頭勢力の目指すところは何か?その長期的な計画を知る上で、本書は第一級の資料でありつづけるだろう。平成二十四年二月天童竺丸(てんどうじくまる)[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2021.01.13
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2021.01.12
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月
2021.01.11
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月
2021.01.10
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2021.01.09
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2021.01.08
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2021.01.08
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2021.01.07
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2021.01.03
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2020.12.31
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2020.12.30
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2020.12.29
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2020.12.28
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月〇政治と道徳とは何の関係もない群衆の心は常に物事の表面上しかわからない。そんな群衆を吸い込むような矛盾、不理屈の穴があいているところで、本当の理屈をこねたり主張を述べてみて、彼らを指導することがどうして出来ようか。人民は下層民であると否とにかかわらず、常にただただ浮薄な感情や迷信や風習や伝統や、感傷的理論に引きずられているから、党旅の軋礫のなかに巻き込まれるのである。その軋礫というのはいかに賢明な理論から出来上がっている調停案でも、すべてその妥協の可能性を破壊するのである。下層民の決議というのはすべて偶然か表向きの多数によるのだが、それは政治の秘密を知らないために不条理な決議をし、政府のなかに無政府の芽を持ち込んでいるのである。政治は道徳とは何らの関係もない。道徳に基づいて政治をする人は練達の政治家ではない。したがって永く政権を保つことは出来ない。政治をしようとする人は欺睛と偽善とを用いなければならぬ。民間の大徳目であるところの正直と率直とは、政治においては不徳である。なぜならばこの徳目は強い政敵よりも一層確実、容易にその政府を倒してしまうからである。これらの道徳はゴイ国家の持ち前のものであって、我々は決してこれを模範としてはならぬ。我々の権利は力の中にある。権利という言葉は抽象的な概念であって何ら具体的なものでない。それはただ次のことを意味するだけだ。僕は君より強いということを証明するために僕が欲しいものをよこせ。権利は何に始まって、何に終わるか。薄弱な組織を持つ国家で法律があまり機能せず、政府が自由の権利を与えて権威を失った国には、新たな権利が発見できる。新しい権利があらゆる制度と秩序を壊し、法律を軽視し、あらゆる制度を変革して、今まで維持してきた権利を、自由意思で、我々ユダヤ人の利益のために放棄するのである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2020.12.27
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2020.12.27
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2020.12.26
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月〇目標のためには手段を選ぶな今日においては金の力が自由主義の権力に代わってきた。昔は信仰がしつかり支配した時代もあった。だが、自由という考えでは物は適確にはきまらない、なぜならば、自由を適度に使うということはいかなる人もできないからである。ある期間人民に自ら支配することを許してみると、彼らは腐敗する。そのときから尖鋭な競争が起こって、やがて社会闘争にまで発展して、ついには国家は火焔に包まれ、その権威は灰儘に帰してしまう。国家が内部の欠陥のために弱められるにせよ、内乱に乗じた外敵に利せられるにせよ、もはや快復の途なき没落のほかはない。やがて我々ユダヤの権力下に入るのである。すなわち、資本がすべて我々の独裁下にあるので、これを投げてやると、溺れる者が投げられた板にしがみつくように、いや応なしにこれに飛びついて全滅を免れようとするのである。諸君のなかには自由主義的な考え方で、私のこのような提案を悪辣、不道徳と評する者があるかも知れないが、これに対しては、私は次のように答える。―国家には内敵外敵の二つの敵がある、そして外敵に対してはいかなる対敵手段を用いても、それは正当であって、不道徳とは認められない。例えば敵に我が攻撃計画を悟らしめないために夜襲をかけるし、優秀な兵力で急襲したりする。しかるに外敵よりもむしろ一層悪質の敵、すなわち秩序の紊乱者、安寧の妨害者に対して同じ方法を用いることがなぜ不道徳と認められるか―と。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2020.12.25
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月
2020.12.24
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2020.12.23
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月〇目標のためには手段を選ぶな今日においては金の力が自由主義の権力に代わってきた。昔は信仰がしつかり支配した時代もあった。だが、自由という考えでは物は適確にはきまらない、なぜならば、自由を適度に使うということはいかなる人もできないからである。ある期間人民に自ら支配することを許してみると、彼らは腐敗する。そのときから尖鋭な競争が起こって、やがて社会闘争にまで発展して、ついには国家は火焔に包まれ、その権威は灰儘に帰してしまう。国家が内部の欠陥のために弱められるにせよ、内乱に乗じた外敵に利せられるにせよ、もはや快復の途なき没落のほかはない。やがて我々ユダヤの権力下に入るのである。すなわち、資本がすべて我々の独裁下にあるので、これを投げてやると、溺れる者が投げられた板にしがみつくように、いや応なしにこれに飛びついて全滅を免れようとするのである。諸君のなかには自由主義的な考え方で、私のこのような提案を悪辣、不道徳と評する者があるかも知れないが、これに対しては、私は次のように答える。―国家には内敵外敵の二つの敵がある、そして外敵に対してはいかなる対敵手段を用いても、それは正当であって、不道徳とは認められない。例えば敵に我が攻撃計画を悟らしめないために夜襲をかけるし、優秀な兵力で急襲したりする。しかるに外敵よりもむしろ一層悪質の敵、すなわち秩序の紊乱者、安寧の妨害者に対して同じ方法を用いることがなぜ不道徳と認められるか―と。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2020.12.22
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月〇力は権利を産む世の中には低級な考えの人が多くて、高尚な考えの人は少ないことを忘れてはならぬ。であるから政治の最も善い方法は強権と恐怖とで行くのであって、学説の論議などではいかぬ。誰もが権力が欲しい、誰もができるなら独裁者になりたいので、実に個人の利益を獲るためには公益をも犠牲にして顧みない者ばかりである。昔から、人間という名の野獣を押さえてきたのは何であったか? 人類社会の原始時代には盲目的暴力であった。その後は法律であったが、法律とて外見の違った暴力にほかならないのである。ゆえに自然の法則から推論すると、権利は力の中に存すると言えるのである。[定本]『シオンの議定書』四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2020.12.21
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月〇難しい言葉の言い回し方などに拘泥せずに、思想の本質を全部検討してみよう。そして比較と推論とを用いて事情を明らかにしようではないか。私はこういう行き方で、一面自分を我々ユダヤ人の立場に置き、他面自分をゴイム(訳註:非ユダヤ人)の立場に置いて、我々のやり方を明らかにしてみるつもりである。『シオンの議定』書 四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
2020.12.20
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國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月
2020.12.19
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2020.12.18
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2020.12.17
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2020.12.16
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明日からは、シオンの議定書のコピーをアップします。ウイキペディアから、その内容の一部を抜粋します。以下抜粋内容はユダヤ人が世界支配するという陰謀論であり、ヘンリー・フォードやヒトラーなど世界中の反ユダヤ主義者に影響を与えた[3]。結果的に国家社会主義ドイツ労働者党政権のドイツにおいてユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)を引き起こしたともいえることから「史上最悪の偽書」[4]、「史上最低の偽造文書」ともとされる。以上もちろん、真贋はよくわかりませんが、書かれている内容は、現在を理解する一助となるのは間違いありません。國際經濟學會調査部譯編 昭和17年7月[定本]『シオンの議定』書 四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房本書『シオンの議定書』は四王天延孝『猶太思想及運動』(内外書房、昭和一六年七月一五日刊)に収められた『附録第三シオンの議定書』(同書四二五~五一七頁)を底本として、表記を現代風に改めたものである。翻訳の原本は「本書はその原本が佛國語であった貼に顧み、佛文三種を基準とし外に英露文各一種及邦文譯五種を必要に應じて渉撒した」(同書四二五頁)とあるのみで、具体的な書名は記されていない。四王天延孝中将は同書の「第五篇猶太の運動(前記)」中に「第七章シオン長老會議」なる一章を設け、「シオンの議定書」を採り上げたわけを述べている。それによると、「この文献の執筆者、年代、講述の場所、書き下ろした実際の日時」などいまだに明確になっていないものの、皇紀二五八〇年(大正九年)に初めて手にしてから再度にわたって読んだ結果、「その構想の非凡に驚き、世界の現状にピタリと即応するのに胸を打たれた」とまず告白している。ところが一方でユダヤ人の側からは、本書が偽書であるとしてしきりに揉み消し運動が行なわれていた。そこで四王天中将は、これがユダヤ人の『六鞘三略』(戦略指南書)であって、ユダヤ人の運動はすべてこの筋書きどおりに導き出されると演繹的に考えれば、「論旨が不確定で動揺する場合があるかも知れぬ」ので、演繹的に考えないでさまざまな現実から出発して帰納的に考えると、いかにもこの文献のようなプロトコルがあって然るべきだと思えてくる、と言っている。つまり、ユダヤ人の誰かが自分が書いたと告白しようと偽書であると宣言されようと、その内容が現実からおよそ懸け離れているならば焼却処分に付しても構わないが、世界の現実の動きを考える時にこの文献は参考にすべきであり大いに研究すべきである、と四王天中将は言うのである。ただし、『シオンの議定書』の真偽については、その後さまざまな論議も重ねられ、また、裁判において告訴したユダヤ人側が敗訴したことなども明らかになっているのではあるが、これを「ユダヤ文献」と決めつけて大前提的に扱うのではなく、あくまでも参考資料として提示し、最終的な判断は読者に委ねよう、というのが四王天中将の立場だった。実にいま本書を刊行する目的もそこにある。四王天延孝(しおうてんのぶたか、一八七九~一九六二)中将は明治一二年旧前橋藩士西村家に生まれるも、後に旧川越藩士四王天政彬の養嗣子となったことから四王天という姓を名乗る。陸軍士官学校第一一期卒業、日露戦争に従軍した後、第一次世界大戦を視察するためヨーロッパに派遣されてフランス軍に従軍し、史上初めて登場した戦闘飛行機に注目して、後に陸軍航空部隊を育成する契機となったことが、自著『四王天延孝回顧録』(みすず書房、一九六四年刊)に見える。ユダヤ問題との出逢いは大正七(一九一八)から始まったシベリア出兵に際して大正九年(一九一〇)に浦塩派遣軍司令部付にて従軍、あるいはその後のハルピン特務機関長を務めて以来のことである。シベリア出兵に従軍した際にロシア革命により国を奪われたグレゴリー・セミョーノフ将軍などロシア白軍将兵との接触を通してユダヤ問題に開眼したのは、安江仙弘(やすえのりひろ、一八八八~一九五〇、陸士第二一期卒)大佐も同じである。安江大佐は帰国後『シオン長老の議定書』の全文を『抱荒子』の筆名で刊行した『世界革命之裏面』(二酉社、一九二四年刊)の中に収録し紹介した。翌年には同本(表題が「世界革命の裏面」と変わる)を抱荒子・四王天延孝の共著で刊行している。これより先の大正八、九年ころ、久保田栄吉が日本へ最初に『シオンの議定書』を紹介したといわれるが、詳細は不明である。現在確認できるのは、久保田が昭和一三年に刊行した『ユダヤ議定書―世界顛覆の大陰謀』(破邪顕正社)である。これはセルゲイ・アレクサンドロヴィッチ・ニルスによるロシア語訳と和訳とを併記したものである。久保田栄吉(一八八八~?)は本名を寺田二三郎と言い、日露戦争後の明治四二年に、旭川第七師団の松本誠一大尉が特命を帯びてロシアに潜入した際にロシア語ができることから同行することとなり、「久保田栄吉」名義の旅券を公布されて以来、その名前を使っていたという。通訳として軍属的な立場で特務活動に従事したのだろう。大正一〇年に従来から旧知であった元社会革命党員ポポフなる人物を頼ってウラジオストックにわたるが、ポポフの斡旋によって一ヶ月五〇〇円の給料でモスクワ共産大学の日本語教授に就くためチタ経由でモスクワに向かった。ところが、ボルシェヴィキ党が権力を握ったモスクワでは高給で遇される日本語教授に就任するどころか、「共産党に共鳴しなかったため」とは本人の言であるが、日本軍の軍事探偵の容疑で拘禁され、それから大正一二年八月までほぼ二年間をモスクワ~ウラジオストック間の監獄に転々と移送拘禁された。釈放後に帰国すると、この間の事情を『赤露二年の獄中生活』(矢口書店、一九二六年刊)として刊行したほか、『ロシア共産党及び老農政府の支那赤化対策に就て』(日本新聞社、一九二六年刊)や『世界革命の実現に活躍するロシアの政治組織』(内外書房、一九二九年刊)などの著作を次々に発表した。以上いずれもわが国における先学たちが軍事的・思想的立場から、ロシア共産主義革命なるものがロシア人農民労働者大衆による国家体制の変革ではまったくなくして、ユダヤ人一派による国家纂奪と大量殺戦の惨劇であったことを喝破し、わが国体もまた赤化革命に名を借りたユダヤ人による国家纂奪の危機に晒されているとの危機感に駆られながら、改めてユダヤ人に関する研究を痛感し、本書『シオンの議定書』の翻訳・紹介に努力を傾けたことを忘れるべきではない。ロシア革命の成功により誕生したソヴィエト共産主義政権の成立を踏まえて世界中を戦争に巻きこんだ第二次世界大戦、またその後の世界戦略となった冷戦構造、そのソ連を崩壊せしめ市場原理主義に転換させた「開かれた社会」理論による謀略、そしていま現在は「グローバリゼーション」という怪物が世界中を席巻し、それぞれの風土に則った人々の伝統的な暮らしを根底から破壊している。こうした世界規模の動きは個々の国家あるいは国家プロックの利害を超えて、ごく少数のアングロ・ユダヤ連合体からなる世界権力=世界金融寡頭勢力の意志が働いていると見るほかない。しからば、彼ら世界寡頭勢力の目指すところは何か?その長期的な計画を知る上で、本書は第一級の資料でありつづけるだろう。平成二十四年二月天童竺丸(てんどうじくまる)[定本]『シオンの議定』書 四王天延孝原訳 天童竺丸補訳・解説 成甲書房
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