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昨日、シンガポールのバード・パークで「ペンギンの餌付け」をしたことを書いて、ペンギン好きのきっかけとなったメルボルンへの旅を思い出しました。 2003年に来星した翌年、メルボルン在住の友人夫妻から「遊びに来ませんか?」と連絡があり初オーストラリアへの旅となりました。 8月の南半球は冬でメルボルンは小雨が降る寒い気候でしたが、ワイナリー「De Bortoli」訪問、牧場に預けているペット(?)の2頭の馬との対面(乗馬も)や市内観光等々充実した旅行でした。フラッシュは禁止されているので、実はこの写真はペンギンの像を撮ったものです。 そしてシンガポールに戻る前日に2人がサプライズで連れて行ってくれたのがフィリップ島の「リトルペンギンのパレード」です。日没後に南極海を泳ぎ陸に上がって彼らの寝床に戻るパレードを見るものでした。メルボルンとフィリップ島とは陸続きで繋がっているので、日没のタイミングに合わせ沈んで行く太陽を真正面に見ながら車で島に向かいました。 南極海からの冷たい風を受けメルボルン市内の寒さをはるかに超える極寒の中、階段状のステージに座って待っているとやっと先頭のペンギンが現れ、その後を続々とペンギン達がやって来ます。それだけでも圧巻ですが、陸に上がり自分たちの寝床に向かうリトルペンギンの行進をすぐ横に付き従うように途中まで一緒に歩くことが出来ます。 友人から「リーダー格のペンギンの寝床ほど高い位置にある」と聞いて、妙に納得したのを今でも覚えています。 触る前の様子 ホワイトカンガルー(餌付けも出来ます) 2007年にワイナリーの「マーガレットリバー」を訪問するためパースを訪れた際に、現地のツアーに参加して「カバシャム・ワイルドライフパーク」行き、そこで初めてコアラに触りました。木のところで気持ちよさそうに眠っている様子でしたが「触ってもいいですよ」とガイドさんに言われそっと触ると一見、堅そうに見える毛はフワフワと柔らかく薄目を開けてくれました(多分、触らないでと言いたかったのかも・・) 動物たちのことを書いていると動物に触れ合いたいという気持ちにまたなってきました。コロナ禍の中、こういう気持ちになっている人は多いと思います。実は「シンガポール動物園」で「オランウータンと朝食」というのがあって、来星してからずっと参加してみたいと思いながら実現出来ていません。これはちょっと本気で考えようと今思っています。
2021.10.24
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2005年、オーストラリア南西のワインの銘醸地「マーガレット・リバー」を訪ねた翌年、珍しいワインを飲む機会に出会いました。 お世話になっている長野県出身の方でシンガポールで起業されているA氏から、レンタルしている工場のオーナーから契約更新の際にワインを1本もらったので一緒に飲みましょうとお誘いを受け、A氏の工場の近くにあるホーカーセンターで開けましょうということになりました。 ホーカーに着いてワインのラベルを見ると「マーガレット・リバー」を代表するワイナリー「Leeuwin Estate(ルーイン・エステート)」のものでした。前年のマーガレット・リバーのワイナリーツアーでは訪問できなかったところです。 葡萄品種はカベルネソーヴィニヨン100%、ヴィンテージが1987年です。2006年で19年物ということになります。「早飲みワイン」というイメージがあるオーストラリアワインなので兎に角そのヴィンテージに驚きました。「後日改めて場所を替えて飲みましょう」と言えば良かったかなぁと今でも思います。 結局、誘惑に勝てず開けてしまったのですが、正直「素晴らしい熟成で・・」という印象は無かったと記憶しています。ただただ珍しい古酒に出会えたことが嬉しくて、記念にボトルを頂きラベルを今でも大切に取ってあります。 後日パースの日本料理店でシェフをし、ワインの造詣が深い知人にメールを送ったところ興味深い返信をしてくれました。 「87年ですか・・。実は僕はルーインの80年代のワインを飲んだことがないんです。某ソムリエ田崎氏が92年のそいつをボルドーの5大シャトーのうちのどれかにたとえたもんで、そっからかなり有名になったらしいけれど、92年飲みましたが確かに酸も控えめでボルドーっぽさがありました。まぁ、これがルーインらしいかといえば疑問ですが、こっちではルーインと言えばシャルドネ・・」と白ワインの熱烈お薦めへと続きます。 「ルーインのアートシリーズと呼ばれるシャルドネはオーストラリアで5本の指に入ると僕も思う。特にこいつが熟成しかけたヴィンテージから8年くらい経過したやつはかなりの一品です。3年前に開けた94年のそれはこのワインの持つ気品さを大いに楽しませてくれました。英国の著名なワイン評論家ヒュー・ジョンソンはルーインのシャルドネを例えてBMWの値段でロールスロイスを造っていると言ったくらいですから・・」 そして彼の一押しはルーイン・エステートなら「リースリング」で「10年くらいたってちょっと果実味が鉱物質の味わいになったくらいがお勧めです。」と締めくくっています。 何度読み返しても彼のワインの知識や熱い気持ちが伝わってきて良いメールだなとこれも大切にプリントアウトして取ってあります。 ルーイン・エステートの白をスーパーで見つけるのはちょっと難しいかなと思いながらも今日は時間をかけてゆっくり探してみたい気分です。
2021.07.18
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バロッサバレーのワイナリーツアーの翌日は自分で行きたいと思っていたワイナリーに自力で行きました。「KEAESLER」というワイナリーで、たまたまシンガポールのレストランで飲んだシラーズ(Shiraz)がとても美味しかったのを思い出したのと、やはり南オーストラリアと言えばシラーズ種で作る赤ワインが最高品だと前日のワイナリーツアーの際に教えてもらったからです。 シラーズというと濃い色合いと豊かで強烈な渋みでパワフルなワインというイメージでしたが、この「KAESLER」のワインはまろやかな感じがありました。 滞在先のホテルの近くからバスが出ているようでしたが、一日前に予約が必要なため徒歩で行くことにしました。のんびりと葡萄畑を見ながら歩いたせいもありますが、片道ほぼ1時間半です。しっかり日焼けしました。 昨日訪問したWolf Blassの葡萄畑を発見。 「8月のシラーズの故郷」の看板。 やっと「KAESLER」に到着してボードを見ると、B(Bed)&B(Breakfast)と書かれていて、初めてここで宿泊も出来ることを知りました。先に知っていたらここに宿泊したのに・・ ちょうどお昼時に到着したのでまずはワイナリーの中のレストランでランチを取ることにしました。温野菜料理が特に美味しくて、熟成したシラーズのワインにも良く合いました。 テイスティングも満足のいくものでした。こんなに渋みが少なくまろやかなシラーズというのは初めてでした。 滞在先の近くにあった「1918」というレストランが素敵な雰囲気だったので2度行きました。オーストラリアではブームになっていた赤のスパークリングにデザートのチョコを合わせました。 今回のバロッサ旅行はシラーズに尽きるという感じでした。下記は「ワインラバーズブック」のシラーズの説明です。 シラーズ:自己主張の強い「高貴な暴れん坊」 香り :なめし草、ユーカリ、牛もも肉、ベーコン、黒オリーブなど、野性的な要素が多い。 カシス、ブルーベリーなどの果実風味は強く、特にスミレ、ブラックペッパーが高貴さを 印象づける。
2020.07.23
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パース近郊にある「マーガレットリバー」訪問から3年後の2008年にオーストラリア南部アデレードの北東約55㎞にあるワインの銘醸地「バロッサバレー」を訪問しました。 マーガレットリバーでは一日かけて信じられないくらいたくさんの種類のオーストラリアワインを堪能したので、今回も期待大です。 到着後に滞在先でワイナリーツアーの申し込みをしました。シンガポールの「Cold Storage」等のスーパーでもよく見かけるおなじみの「Fox Creek」「Yalumba」「Lehmann」「Wolf Blass」等が訪問リストに入っていました。 まずはFox Creekです。オーストラリアではワイナリーツアーのほとんどがティスティング中心ですが、ここでは出荷するための箱詰め作業も見せてくれました。こういう風景を見るとワインをもっと身近に感じます。 Yalumbaではワイン樽の製造を見せてくれました。小樽でこれをどこに出荷するのかは聞けませんでしたが、樽好きの私は出来ることならシンガポールに持ち帰りたいと思ったほどです。 Lloyd Brothersはワインだけでなくオリーブの栽培をしていて、ここで軽く昼食でした。樹に囲まれたようなレストランでのんびりワイン、オリーブ、チーズ等の軽食を頂きました。 ワインのディスプレイ棚です。ワインボトルの見せ方がお洒落でした。 鷲のマークでおなじみのWolf Blassは大きなワイン工場という感じでした。オーストラリアワインのイメージとしていい意味でも悪い意味でも広大な土地を利用して大量にワインを作るというイメージが私にはあるのですが、その土地で飲むワインというのはその土地の気候と相まって白でも赤でも生産量に関係なく格別に美味しいと思いました。 素敵な絵柄のラベルで有名なLehmannです。流石に絵画も多く展示されていました。 ティスティングを続けているともう味の違いも分からなくなってきますが、こういう一日というのが自分にとって贅沢な時間なんだなぁと思います。
2020.07.22
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